ついに黄金週間も終了。
モンストの CM で「黄金聖衣」を「こがねきよえ」さんと読んでしまうお年寄りに爆笑していた今日この頃。
スマホゲーム関連のニュースをまとめてお届けしたいと思います。
今回は以前お伝えしたニュースの続報が多めです。

スマホ関連ニュース


漫画編集者マシリト偉人伝、DQ・FF・クロノトリガー誕生秘話(電ファミニコゲーマー)

「ドラゴンボール」の担当編集者で、「Dr.スランプ」の Dr.マシリト としても有名な少年ジャンプの編集長、鳥嶋和彦さんの長編インタビューが公開されています。

驚くほど「濃い」内容で、ドラクエやファイナルファンタジーがどのように生まれたか、クロノトリガーがどうして出来たか、さらに雑誌とゲームの関係、ゲームメディアの慣習などに触れた話もされています。
もちろん過去や現在のジャンプの遍歴についても話されており、かなりのボリューム。
長文ではありますが、ゲーマーにはぜひ読んで欲しい内容ですね。


JOGA と MCF、ガイドライン解説セミナー開催(ファミ通.com)
CESA、有料ガチャに関するガイドラインを制定(CNET Japan)

3/29 のニュース でお伝えした、ゲーム業界団体によるガチャの自主規制に関する続報です。
3月に日本オンラインゲーム協会(JOGA)が、グラブルによって再燃したソーシャルゲームの課金ガチャ問題について、自主規制を行うことを発表しました。
ところが、これが穴だらけ。 「カードごとの提供確率を明示する」と言いながら、当たりが出るまでの金額が一定以下なら免除とか(何を当たりとするかは明記されていない)、レアリティごとの確率を書いていれば免除とか、抜け道満載。
「これで規制になるかよ!」「今と変わってねぇよ!」という声がユーザーから上がっていました。

・・・と言うのが、前回のお話。
その後 JOGA は 4月15日、MCF(モバイル コンテンツ フォーラム)と共に、この自主規制のガイドラインに関する「解説セミナー」を開催しました。
これについて私はてっきり「あぁ、みんなに『規制になってねぇ』って言われたから、内容を改善したのかな?」と思っていたのですが、違ったようです。
規制になってねぇって言われたけど、こういう理由で確率を表示してないんですよ」という説明会だった模様。
つまり述べられたことは、巷で「抜け道」と評されていたものの説明。
以下に原文をそのまま表記しておきます。

* 有料ガチャにおいてガチャレアアイテムを提供する場合、以下のいずれかを遵守するものとする
a. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額(その設定された提供割合から期待値として算定され る金額をいう)の上限は、有料ガチャ1回あたりの課金額の 100 倍以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額または倍率を表示する。
b. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額の上限は 50,000 円以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額を表示する。
c. ガチャレアアイテムの提供割合の上限と下限を表示する。
d.ガチャアイテムの種別毎に、その提供割合を表示する。

例えば、あるガチャにおいて「R や SR を全部『当たり』とすれば、その『ガチャレアアイテム』が出る確率は高いから a の条件は満たされて、『いずれか』を満たしていれば OK だから、それ以上何もしなくてもいいよ」という話ですね。
また文言が「ガチャレアアイテム」とか「種別毎」とか、つまりレアリティなのか何なのか解り辛くなっていて、これも故意にはぐらかしている印象があります。

私的には「ソーシャルゲーム」を意地でも「オンラインゲーム」と呼び(混同させて)、ネガティブなイメージを回避しようとしていた感じも受けましたね。

ただまあ、これは JOGA の「再発表」なので、変わっていないのは予想はできました。
私的に残念だったのは、4月27日に CESA(コンピュータエンターテインメント協会)が発表したガイドラインが、これと全く同じであったこと。
これだけユーザーから「意味ねぇ」って言われていた後で、日本最大の業界団体 CESA がガイドラインを公表した訳だから、もっと異なる突っ込んだ内容になっているのかと思いきや・・・
コピペでした。

まあ、事前に JOGA や MCF とのすり寄せがあったのでしょうね。
そんな訳で、業界の自主規制に期待する方が間違っているというのが明らかとなった印象です。
再び何かの騒動になったら大変なので、消費者庁がそんな隠れ蓑で納得するのかどうかは解りませんが。

私的には、自主規制バリアーとかもういいから、ユーザーが納得する面白い非ガチャゲームを作ってくれと思います。
あんまりガチャガチャ文句言ってメーカーが潰れても困るし、今の業界は少なくともグリー/モバゲー時代よりは拝金主義ではないと思うので、自分の意志で大金を投じている重課金兵から思う存分に搾取して、それを一部の課金ユーザーだけが楽しめるゲームではない、もっと胸を張って娯楽と言えるスマホゲームを作り出すことに費やして頂きたいと思います。


iPhone SE、売れ行きはいまひとつ(iPhone Mania)
iPhone SE、売れ行きは好調、需要は非常に高い(gori.com)

3月末に発売された iPhone SE の続報。
「ぜんぜん売れてねーよ! Apple 最悪だよ!」という報道と、「メチャメチャ売れてるよ! 林檎最高だよ!」という報道があって「どっちだよ!」と言いたくなる状況ですが、どうやら地域による模様。

アメリカや日本、欧州諸国では iPhone SE はあまり売れていません。
日本でもそれほど話題になっていませんね。
しかしブラジル・ロシア・中国などの、いわゆる BRICs 辺りの国々では好調なようです。

これらの国々では廉価な Android 機が大きなシェアを占めていて、iPhone は高嶺の花だったのですが、そこに安めの iPhone が来たことで一躍人気に。
それでもまだ高いのですが、Android の上位機種と同じぐらいにはなり、iPhone のブランドイメージも合わさって、買い換えが多いようです。
最新の性能を持つため、廉価な Android 機から移ってきた人だと快適さも別次元で、評判は上々だそう。

元々廉価市場や、手の小さいアジア女性をターゲットにしていた感じでしたから、狙い通りと言えるでしょうか。
ただ古い機種の部品を流用しているためか、いくつかのパーツが不足して、供給できない状態になっている模様。
SE が売れ続けると iPhone 7 に影響しますし、その辺が逆に悩みのタネとなっているようです。


ぷよぷよクローン「Magical Stone」消滅、関係者も離脱相次ぐ(Automaton)
Magical Stone は「ぷよぷよ」の著作権を侵害しないのか?(IPF biz)

4/8 のニュース でお伝えした、「ぷよぷよ」のプロスポーツ化を目指すグループが作ったゲーム「Magical Stone」の続報です。
ある「ぷよぷよ」の有名プレイヤーが、ぷよぷよの e-Sports(ゲームのプロスポーツ化)をセガに打診し、しかし良い解答を得られなかったため、自分で同じルールの「Magical Stone」というゲームを開発し公開していました。
しかし「パクリじゃねーか」という意見に加え、このプレイヤーがオンラインゲームの RMT(リアルマネートレード、ゲームアイテムの現金販売)を生業としていて、このゲームの開発にもその儲けを充てていたため、批判が集中することになります。

その後・・・ Magical Stone は結局、公開停止に追い込まれたようです
ユーザーからの批判が大きかったのはもちろん、セガからも公式に「認めていない」と言われ、これが致命傷となった模様。
代表者が「既存のゲームのルールを利用しても問題はなく、勝手にやる分には良いと、応対したセガの方が言っていた」と述べていたのですが、そう言われちゃうとセガの法務部は「認めない」と言うしかなくなりますね。
彼が所属していた「ぷよぷよ」のプロゲーマーグループも、次々と脱退者や活動停止者が相次ぎ、存続が危ぶまれているようです。
パクりかどうかの法的な問題はともかく、RMT 絡みだから、どうしようもないと言ったところでしょうか。

余談ですが、ぷよぷよを大ヒットさせたコンパイルの社長さんは、没落して千葉県某所の家賃5万円のアパートでアルバイト生活をしているそうです。
さすが魔導物語、知るほどに闇が深い・・・


FBI、Apple への iPhone ロック解除要請続く(Gizmode)
ブラジル、捜査協力を断られ SNS を 24 時間サービス停止(Gizmode)

3/53/29 のニュース でお伝えした、FBI が事件捜査のために iPhone のロックを解除できるようにしろと Apple に要求し、Apple がそれを蹴った件の続報。
結局、サン電子の子会社の活躍で自力で iPhone のロックを解除した FBI でしたが、今後も Apple には要請を続けるそうです。
今後も事件捜査に iPhone のロックが邪魔になる事例はあるでしょうから、先例を作っておきたいようです。

一方ブラジルでは、組織犯罪や麻薬取引などの捜査のため、裁判所が「WhatsApp」というアプリに情報の開示を要求しましたが、これを WhatsApp 側が拒否。
結果、WhatsApp が丸一日停止させられ、1億人が影響を受ける事態になっています。

WhatsApp は SMS というメッセージサービスに絵文字や写真を送れる機能を追加したもので、そうした機能がすでに一般化していた日本では普及しませんでしたが、欧米では広く活用されています。
日本の LINE に相当するサービスで、ブラジルでは人口の半分が使っているとのことですが、これがいきなり止まったのでユーザーは混乱。
今後もこういう、スマホのプライバシーと犯罪捜査の問題は増えていくのでしょうね。


マイクロソフトの AI「Tay」が復活、また暴言(CNET Japan)

3/29 のニュース でお伝えした、マイクロソフトの人工知能「Tay」の暴走事件。
ネット上の発言を自動で学習して Twitter での会話を行うものでしたが、学習するほど乱暴になり、暴言を連発して大暴れしていました。
結果、その日のうちに親(マイクロソフト開発者)に止められ、パソコンの中で大人しくしていたらしいのですが・・・

何があったのか、それからしばらくして急に目を覚まし、ネット上に「脱走」。
差別とネトウヨ思想にまみれた発言を秒速7ツイートする超高速 DQN となり、Twitter 民を 大歓喜 大混乱させたようです。
結局、再び親に取り押さえられ、家の中に閉じ込められた模様。

マイクロソフトによると「テスト中の不注意により、アクティブな状態になった」とのことですが・・・
そのうち「人類を滅亡させる」とか言い出すんじゃないかと期待?されています。


SCEが設立した新会社「フォワードワークス」とは?(電撃PlayStation)

3/29 のニュース でお伝えした、SCE(ソニー)の新会社「フォワードワークス」の続報です。
「プレステの IP を使った、ゲーム性を重視した本格的なタイトルをスマホで展開していく」と発表されていましたが、まだ詳細がハッキリしていません。
これについて、電撃 PlayStation がインタビューを行っています。

やはり詳細はハッキリしないのですが、プレステのタイトルや IP を利用したゲームアプリを配信するとのこと。
またタイトルはすべて新作になるようで、過去タイトルの移植は考えていないとのこと。
ターゲットは日本とアジアに絞っているようです。
今後の具体的な発表を待ちましょう。


LINE に水滴が・・・ 拭き取ろうとする人が続出(ねとらぼ)

これは笑った。
LINE のアイコンは緑色のフキダシの絵ですが、4/14 のアップデートで水滴の付いた葉っぱの絵になりました。
これは環境保護基金「WWF」への協力キャンペーンを行っていて、それにちなんだ自然の絵に変えたものですが、この水滴がリアルすぎて拭き取ろうとする人が続出

水滴LINE

左側が水滴 LINE。 うん、まあ、リアル。 確かに雨の後とかだと間違いそう?
現在はキャンペーンが終わり、いつもの無地なアイコンに戻っています。


「家庭の医学」が熊本の被災者支援で無料に(iTunes)

保健同人社という会社が公開している「家庭の医学」という 1800 円のアプリが、無料で提供されています。
これは熊本県の地震被災者支援のためのようで、期間は 5月31日 まで。
被災地域で具合が悪くなった方の参考になれば、ということのようです。

なお、同社は「応急手当」「症状チェック」というアプリも公開しており、こちらは元々無料。
被災地では応急手当アプリの方が役に立つ気がしますね。

【新赤本】家庭の医学応急手当症状チェック (それぞれ iTunes 起動)