アート風のピンボール・・・ ではなく、ピンボールでアートを味わう、一風変わった芸術ゲームが公開されています。
INKS.」です。

基本はピンボールですが、ピンボール本来の面白さはあまりありません。
しかしボールを的に当てると絵の具がビチャッと飛び散り、ピンボール台がカラフルに染まっていきます。
正直、あまり綺麗ではなく、あくまで「art」であって「beautiful」ではないのですが、これはこれで抽象画や現代アート的な面白さがありますね。

開発したのはジオラマ(ペーパークラフト)のアドベンチャーゲーム「Lumino City」や「Lume」を開発したイギリスのメーカー State of Play。
価格は 240 円で、買い切りゲームですが、お助けアイテムや追加ステージを買う課金要素があります。
スタミナや広告はありません。

INKS

画面左側タップで左フリッパーが、右側タップで右フリッパーが動きます。
これでボールを弾き返すオーソドックスなピンボールですね。
非常にシンプルで、台ゆらしとか、特殊な操作はありません。

台の中には色の付いた壁があり、そこにボールを当てると絵の具がビャッと飛び散ります。
すべての色の付いた壁を壊し、絵の具をまき散らすと、中央に穴が開いてボールが吸い込まれ、ステージクリアとなります。

ボールを落とすとミスになりますが、すぐに次のボールが出てきます。
特に何かのペナルティはありません。
ただ、落とさずにクリアすることで金、1度落とすと銀、2度落とすと銅のクリアになります。
金のクリアを目指すのが一応目標となりますね。

でも一番の目標というか、ゲームの目的は、ビチャッと飛び散る絵の具によって、色彩豊かに染まっていくピンボール台を「見て」楽しむことでしょう。
勢いよくボールを当てれば絵の具が大きく飛び散りますし、色が重なった部分はリアルに混ざります。
絵の具が付いたボールが転がると、その軌跡にボールペンのような線が描かれ、それも見た目のアクセントになります。

INKS
※ボールの動きや当てた勢いがそのまま絵の具で表現されていきます。
描き終わったピンボール台は画像として保存され、ステージセレクト画面は作品一覧のように。


ステージが進めば、複数のフリッパーがあるステージや、ワープホール、スロープ(立体通路)などがあるピンボール台も登場します。

ただ、スペシャルボーナスを狙うとか、ボーナスシーンがあるとか、マルチボールになるとか、そういったピンボールらしいしかけは一切ありません。
シンプルなステージを1つ1つクリアして行くのみなので、私的には様々なしかけと共に「絵の具とびちりシステム」が含まれる、長く楽しめてスコアアタックが出来るピンボール台が1つあればなぁ、とか思うのですが・・・
そんな考えは「アート」ではないのでしょうね。

それにこのゲーム、絵の具の混ざり具合をリアルに計算しているためか、見た目からは想像できないほど負荷が高い模様。
iPhone 6 でも多くの絵の具をまとめて飛び散らせるとコマ送り気味になるので、iPhone 5s や 5 だと動作が重いかも。
これ以上、余計なものを追加できないというのもあるかもしれません。

課金通貨(クレジット)で買うお助けアイテムは、ボールの飛ぶ方向を確認できるものと、ボールが落ちるのを防ぐストッパーが現れるもの。
ただ、あまり難しいゲームではなく、記録を競うものでもないので、特に必要な訳ではありません。
全ステージで金クリアを目指す! とかいう場合は別ですが・・・

ボリュームは 24 ステージあるエリアが3つで、合計 72 ステージ
1ステージは長くないものの、相応の数と言えます。
また追加エリアを1つ 120 円で購入できます。(2016/5 時点で追加エリアは2つ)

INKS
※複数のフリッパーやスロープがあるステージ。
右の画像はお助けアイテムの飛ぶ方向の表示と、落下防止ストッパーを使用しています。


巷の意見を見ると「色が少ないし綺麗じゃない」「いや、これが味があるんだ」みたいな美術感的な意見で割れています。
それがまた、このゲームらしいと言えるでしょうか。

私的には、もうちょっと絵的なステージがあっても良かったと思うのですが・・・
(例えば、一通りの絵の具を飛び散らせると1つの絵になる、みたいな)
まあ、芸術のジャンルとしては「抽象画」になると思うので、そういったものはあえて避けているのかもしれませんね。

アート的な作品を求めている方や、ゴッホやラッセンより普通にピカソや岡本太郎が好きな方には、お勧めできるアプリです。

INKS.(iTunes が起動します)


※Youtube 公式 PV