

凶暴なサメを操り、魚や人間を食い尽くしながら広大な海を探検する、やや残酷な海洋アクションアドベンチャーゲームに新作が登場しています。
「ハングリー シャーク ワールド」です。
ハングリーシャーク は iPhone の初期に人気になったゲームです。
全部で三作(+派生作1つ)が公開され、3つの作品を1つにまとめた「ハングリー シャーク エボリューション」も公開されていました。
(初代ハングリーシャーク は現在非公開。 エボリューションは現在も公開されていますが、内容は変化しているようです)
そのハングリーシャークシリーズの久々の新作がこの「ワールド」ですが、発売元がフランスの大手ゲームメーカー UBISOFT に変わっています。
元々は小メーカーのインディーズ作品だったはずですが、買収したのか、開発者ごと取り込んだのか・・・
ともあれ、大手メーカーに変わったためかグラフィックは大幅パワーアップ。
フル 3D グラフィックになっています。
一方、3D になってもプレイ感は 2D のままで、軽快に水中を泳ぎ回れる操作性は健在です。
本体無料の課金型アプリですが、スタミナはないので好きなだけ遊べます。
ただしプレイ後に強制動画広告が出る場合があります。
課金は必須ではありませんが・・・ 無課金だと序盤がちょっとしんどいですね。
サメが人間を襲う残酷なシーンがあるので、その点はご注意下さい。



プレイヤーは1匹のサメ。
画面左のスティックで水中を泳ぎ回り、右側をタップでブーストダッシュ。
水中や水面にいる様々な魚、カメ、カニ、イカ、そして人間などを食べまくります。
群れを成して泳ぐ魚たちの動きは非常にリアル。
食べ方は正面から相手に触れるだけ。 大きな口を開けてガブッと飲み込みます。
相手が大型魚や人間の場合はしばらく噛み付かないと倒せませんが、とにかく正面から当たれば飲み込めます。
ただし、自分より大きな魚や他のサメに近付くとこちらが噛み付かれます。
同等のサイズなら襲い返して食べることも出来ますが、相手の方が大きいなら逃げるしかありません。
他にも食べられないクラゲ、ハリセンボン、機雷、人間の捨てたゴミや汚染物質、吹き出す熱水など、海には様々な危険が。
ダメージを受けた場合、何かを食べれば回復しますが、サメの体力はどんどん自然低下していくため、ダメージを負わなくても食べ続けないと生き残れません。
体力が尽きて死んでしまったらゲームオーバー。
基本的にはスコアを競うゲームで、最後にポイントの集計が行われます。

※船に飛び込んで人間を襲う! 海上に出てもすぐには死にません。
他にもプールとか工場とか、様々な人間の施設に潜り込むことが出来ます。

※これはこちらが噛み付かれているシーン。 サメの敵はサメ。
食える相手なら正面から当たりましょう。 もしくはダッシュで逃げるが勝ち。
とりあえず最初は周辺を泳ぎ、小魚を食べてスコアとコインを稼ぎますが、ある程度ゲームに慣れたら探索に向かいましょう。
探索にはコイン 500 枚で購入できる「地図」が必要。
コインはたまに出て来る金色の魚を食べるか、プレイ毎に提示される「4分間生き残れ」「イワシを 20 匹食べろ」などのミッションをクリアすることで得られます。
地図があれば広範囲の地形を確認でき、さらに「H U N G R Y」の文字の所在を知ることが出来ます。
魚をバクバク食べまくったり H U N G R Y の字を集めると、黄色のゲージが貯まっていき、最大になると「ゴールドラッシュ」が発動。
周囲の魚が全て金色になり、一気にコインを稼ぐチャンスになります。
さらに金色の魚を食べると増える赤いゲージが最大になると「メガゴールドラッシュ」が発生!
クラゲだろうが機雷だろうが、全てを食べられる超ゴールドラッシュになります。
そして HUNGRY の字をコンプリートすると・・・ 究極の「スーパーサイズモード」に突入!
巨大な口で周囲のあらゆるものを高速で食べ尽くし、巨大魚もバラバラにする最強のサメに変貌します。
どのモードにも時間制限があり、あまり長くは持たないのですが、HUNGRY を集めていくことが高得点にもコイン稼ぎにも重要になりますね。
ただし HUNGRY の字がどこにあるかはランダムなので、広い海を隅々まで泳ぎ回らなければならないことも多く、簡単ではありません。

※この地図を買うのが最初の目標。 買ったら HUNGRY を集めるのが次の目標。
そうこうしていれば経験値とお金が貯まっていくはず。

※ゴールドラッシュで稼ぎのチャンス! ただし数秒しか持たないのでダッシュで小魚を漁りにいきましょう。
メガゴールドラッシュは機雷さえもエサ。 ただし発動機会は少ないです。

※全てを飲み込むスーパーサイズモードで巨大魚も潜水艇も一撃必殺!
文字をそろえるのは大変ですが、その甲斐ある爽快さがあります。
稼いだスコアは経験値として蓄積されていき、それが一定量になると上位のサメがアンロックされます。
最初は XS サイズの「ツマグロザメ」しか使えないのですが、経験値が貯まれば「ヨシキリザメ」などの S サイズのサメをアンロック可能に。
さらに経験値を貯めれば M、L、XL のサメが順次解放されていきます。
コインを使って装備も購入可能。
サメが装備ってのもおかしいですが、杖とか帽子とか腰巻きとか、およそサメらしくないシュールな衣装を装着できます。
お供の小型サメの購入や、能力強化も可能。
ただ気になったのは、序盤のプレイが辛いこと。
最初は XS サイズの小型サメしか使えません。
これだと当然弱く、食べられる魚にも制限があり、ちょっと遠出したらすぐ他のサメに食い付かれて死んでしまいます。
またマップの各所が壁で塞がっていて、それを破壊するには大きなサイズのサメが必要になるため、探索できる範囲も限られています。
そのためスコアやコインを稼ぐのが辛く、その割に次の S サイズのアンロックに必要な経験値が多い。
ここで課金させようという考えなのかもしれませんが・・・ とにかく、なかなか先に進めませんね。
加えて、課金が最低 600 円からと高額。
為替レートのせいもあるのですが、最低課金額の多くが 120 円、高くても 360 円か 480 円の日本では、600 円はかなり高く感じる。
これでは「序盤が辛いので少し課金して・・・」なんてことも言い辛い。
S や M をアンロックできたらラクになり、爽快さも増すのですが、ちょっと序盤が「基本無料ゲー」かなぁって感じです。

※装備購入シーン。 凶悪なサメがフラダンス衣装を着てお鍋を持っている・・・ なんだかカオス。
ステータスもアップしますが、お金はアンロックしたサメの購入にも必要なので、使いすぎないようにしましょう。

※こちらは2つ目の海域。 氷の上を滑りながらペンギンの群を襲う。
イルカやトド、潜水艦など、新しいキャラも登場します。 シャチがライバル。
序盤は辛いですが、地図を買って HUNGRY を集める手順が解れば経験値とコインも集まりやすくなり、無課金でも上位のサメをアンロックする目処が立つはずです。
サメの数が増えれば北極圏や中東などの新しい海域にも行けるようになり、新たな生き物やしかけも登場、さらに探検を楽しめるようになります。
良い意味でハングリーシャークの正統進化です。
初期のハングリーシャークが公開されていたのは 2010~2011 年・・・
私にとっては懐かしいゲームでしたが、大幅に強化されているし、今でも十分楽しめるゲームですね。
人を襲う残酷なシーンがあるので子供には勧められませんが、手軽に楽しめるクオリティの高いアクションゲームです。
・ハングリー シャーク ワールド(iPhone 版、iTunes 起動)
・Hungry Shark World(Android 版、Google Play へ移動)
・Hungry Shark World(Android / Kindle 版、Amazon へ移動)
・Tasty Blue(似たゲーム。参考リンク)
※Youtube 公式 PV ・・・?
最初、人を襲う場面が少し残虐かな?と思いましたが生物が生物を食べるのは普通の事なので倫理的にも大丈夫かなと思います。
グラフィックも綺麗なので一足早い夏を感じたい人は楽しめそうですね。