まだまだ続くカイロソフトの新作アプリラッシュ。
今度は売れっ子の漫画家を目指す、漫画家体験シミュレーションゲームが発売されました。
「まんが一本道〆」です。
このアプリのオリジナル(ガラケー版)は 2009 年に発売されました。
つまり、かなり初期のカイロアプリです。
よってメニュー表示などには古さも感じますね。
内容はジャンルとテーマを決め、能力値を上げながらマンガを作っていくもので、ゲーム発展国 や ふれあい出版局、アニメスタジオ物語 と同じシステムです。
施設配置の要素は少ない、コマンド選択型のゲームです。
すでに公開されていた「ワクワク!まんが道場」と基本部分は同じなのですが、基本しかなく味付けが乏しかったまんが道場に、作業部屋の増築、設備の充実、アシスタントの雇用、連載中の様々なイベントなどを追加した拡張バージョンと言えます。
と言うか、カイロソフトの最初期のゲームに「まんが奥の細道」というものがあり、その1作目が「まんが道場」、2作目が「まんが一本道」に近いようです。
価格は 600 円で、今回は有料アプリ。
買い切りゲームなのでスタミナや広告、ガチャや課金は一切ありません。

まずは小さくて殺風景なアパートの一室からスタート。
とりあえずマンガを書いて、出版社に持ち込まなければなりません。
マンガを書く際には、ジャンル・テーマ・舞台・投入する知識ポイントを設定します。
ジャンルには「バトル漫画」や「感動漫画」などがありますが、重要なのは「テーマ」と「舞台」の組合わせで、例えば「家+家族」「おばけ+アパート」「教室+不良」などは「良作」や「傑作」になり、多くの経験を得られます。
実際のマンガをイメージすればだいたい解るでしょう。
知識ポイントも重要で、これを多く投入するほどマンガの完成度が上がります。
ただ、知識ポイントは「取材」で得なければなりません。
取材にはお金が必要で、お金がないならアルバイトをする必要があります。
当面は実質無職なので、バイトで取材費を工面しながら経験を積まなければなりませんね。
経験値は「修行」で消費され、画力やシナリオ構成力、作業速度などを上げられます。
ジャンルやテーマにもレベルがあり、何度もマンガを書いていればアップします。
書いたマンガを出版社に持ち込むと、ボツったらそれで終わりですが、高評価なら新人賞の応募作に回されます。
そして賞を受けられれば読み切り作品の制作を依頼され、採用されることで親密度がアップ。
その後にようやく「連載」に漕ぎ着けられます。

※漫画制作は、まずジャンルとテーマと舞台を決めます。
とりあえず「家族」を「家」や「アパート」と組み合わせておけば傑作相性。 ジャンルは相性に影響しません。
完成したら出版社に持ち込みますが、まあいきなり採用されることはありません・・・
当面はボツると思うので、練習のつもりで描き、色々な組合わせを試してみましょう。
連載が始まるとゲーム展開が変わります。
定期的に原稿料を得られますが、週に1本のマンガを書かなくてはならなくなり、〆切りに追われるようになります。
生活リズムを変化させるボタンがあり、通常は 9:00~23:00 が作業時間ですが、間に合わないなら「過酷」に設定して 9:00~4:00 まで働くことも可能です。
ただし体力が尽きると入院して休載は免れなくなるため、無理は出来ません。
前述したようにマンガを書くには知識ポイントも必要なので、制作の合間に取材を行い、消費した知識も調達しなければなりません。
連載漫画を提出したら、もうジャンルやテーマは変えられなくなります。
代わりに毎週「作業プラン」と「展開の変化」を設定できます。
作業プランは「リラックスして体力回復」とか「編集者と相談してストーリーアップ」などの効果を得られる特殊コマンド。
ただ、編集者から「特集ページを書いてくれ」「センターカラーにしてくれ」といった依頼が来ることも多く、受けるとそちらが優先されます。
体力が余分に減るため断ることも出来ますが、人気や完成度が上がるため出来れば受けたいところ。
展開の変化は、投入する知識ポイントによって決まります。
知識を少ししか投入していないと「よくある回」や「平凡な回」になりますが、多めにすれば「伏線の回」や「説明の回」、もっと多ければ「躍動的な回」や「場面展開の回」などに変わります。
そして「伏線 → 説明 → 閑話休題」などの特定の順番にすると、その後に「絶妙な回」などの特殊展開が発生、通常より大きな人気を得られるチャンスになります。
ただ、知識ポイントが足りなくなると、多くのポイントを消費する展開は選べなくなります。
知識が尽きると最悪「よくある回」や「平凡な回」を連発しなければならなくなり、人気はガタ落ち。
よって連載前に出来るだけ知識を貯めておくことも重要になりますね。
ちなみに「ワクワク!まんが道場」は連載が軌道に乗ると、後は取材と作成しかやることがなくなりマンネリ化していたのですが、今作はこのように連載後のイベントや注意点が増えたため、むしろそこからが本番になっています。

※左は持ち込み後の画面。 「掲載会議」の演出にリアリティがあって良いです。
コミックスの売上げは漫画家ランクに関わっており、あまり印税は入りません。

※高い人気の獲得にはテーマの組合わせとステータス、そして知識ポイントの大量投入が必要。
知識ポイントの投入上限は、最大値まで投入することで増加します。
展開の組合わせは、知識が少ない時は「プロローグ → 平凡 → プロローグ」、知識がそこそこあるなら「平凡 → 伏線 → プロローグ」、余裕があるなら「伏線 → 説明 → 閑話休題」が良いです。
とにかく知識ポイントが必要ですが、取材ばかり行ってるとお金が貯まらない・・・
連載が続くとコミックスが発売され、その販売数によって漫画家としてのランクが上がります。
ランクが上がれば取材先や購入できる家具、扱えるテーマなどが増加。
またインタビューやノベル化などの話が来て、臨時収入を得られるようになります。
人気が高くなると掲載誌の出版社から表彰され、トロフィーを獲得できます。
ゲームの目標は、漫画家ランクを上げることと、このトロフィーを集めていくこと。
よって現在の出版社から一通りのトロフィーを貰ったら、次の出版社に売り込みに行く必要がありますね。
また、ランクが高まれば引っ越しや増築で仕事場を拡張できます。
仕事場が広くなれば家具の設置場所が増え、それによるステータスアップを多く得られるようになります。
アシスタントも雇用できるようになり、作画と仕事速度を補助してくれます。
ただ、アシスタントの効果はそれほど大きくなく、給料も支払わなければなりません。
作業中でない時、キャラクターは家具を使って知識ポイントを得るのですが、その家具を使う要員が増えるのがアシスタントの利点でしょうか。
家具は必須な訳ではなく、設置場所も決まっていて、配置云々を考えるようなものではありませんが、高級家具+アシスタントがそろえれば、取材しなくてもそこそこの知識を得られるようにはなりますね。

※家具をタップすると「注目」マークを付けることが出来ます。 注目させた家具は優先して使用されます。
オススメは(普通の)テレビで、使用中にたまに知識ポイントがアップする本が出て来ます。 本棚系も知識アップアイテムが出現。
右は連載後に発生するイベントで、ボリュームのある作品ほど発生率がアップ。
ボリュームはテーマと舞台で決まりますが、多過ぎると1週間で描き切れないので、自分の作業速度に合わせて選びましょう。

※ゲームの目標、ランクアップとトロフィー獲得の画面。
ランクは自然に上がるでしょうから、トロフィーを集めるのを当面の目標にしましょう。
いきなり上位の出版社に持ち込んでも通用しないので、下位の出版社から地道に行くべきです。
初期のカイロゲームであるためか、バランスが最近のものよりもシビアで、それがかえってゲームとして面白い印象です。
簡単すぎると飽きやすいですが、このゲームはなかなかお金が貯まらず、知識ポイントも常に不足気味で、人気も思うように上がらないことが多い。
だからこそ、上を目指す楽しみがあって良いですね。
〆切りに追われながら高人気を狙う連載期間と、様々な漫画を試してみるフリー期間を交互に繰り返すゲームですが、連載期間が結構長く、連載中に得た経験で新しいマンガを試してみたくなっても、連載が終わるまで創作できないのがやや気になった点でしょうか。
ただ、今作は最初から「高速モード」を利用可能で、これを使えば相応に速く進められます。
普段の速度もそんなに遅い訳ではないですが。
批判も少なくないと思うのは価格でしょうか。
ベースが古いゲームであるため、最近のカイロアプリと比べると全体的に1段下の印象があります。
そのためか、最近のカイロの有料アプリよりも安めなのですが、クオリティ的に高く感じる人もいるかも。
それでも個人的には広告や課金などを気にしなくても良い、買い切りの方が嬉しいですが。
マンガ家に興味がある人にはオススメのシミュレーションゲームです。
多くの人にとって身近に感じる題材だと思うので、その点でも楽しめる人が多いゲームではないでしょうか。
・まんが一本道〆(iPhone 版、iTunes 起動)
・まんが一本道〆(Android 版、Google Play へ移動)
今度は売れっ子の漫画家を目指す、漫画家体験シミュレーションゲームが発売されました。
「まんが一本道〆」です。
このアプリのオリジナル(ガラケー版)は 2009 年に発売されました。
つまり、かなり初期のカイロアプリです。
よってメニュー表示などには古さも感じますね。
内容はジャンルとテーマを決め、能力値を上げながらマンガを作っていくもので、ゲーム発展国 や ふれあい出版局、アニメスタジオ物語 と同じシステムです。
施設配置の要素は少ない、コマンド選択型のゲームです。
すでに公開されていた「ワクワク!まんが道場」と基本部分は同じなのですが、基本しかなく味付けが乏しかったまんが道場に、作業部屋の増築、設備の充実、アシスタントの雇用、連載中の様々なイベントなどを追加した拡張バージョンと言えます。
と言うか、カイロソフトの最初期のゲームに「まんが奥の細道」というものがあり、その1作目が「まんが道場」、2作目が「まんが一本道」に近いようです。
価格は 600 円で、今回は有料アプリ。
買い切りゲームなのでスタミナや広告、ガチャや課金は一切ありません。

まずは小さくて殺風景なアパートの一室からスタート。
とりあえずマンガを書いて、出版社に持ち込まなければなりません。
マンガを書く際には、ジャンル・テーマ・舞台・投入する知識ポイントを設定します。
ジャンルには「バトル漫画」や「感動漫画」などがありますが、重要なのは「テーマ」と「舞台」の組合わせで、例えば「家+家族」「おばけ+アパート」「教室+不良」などは「良作」や「傑作」になり、多くの経験を得られます。
実際のマンガをイメージすればだいたい解るでしょう。
知識ポイントも重要で、これを多く投入するほどマンガの完成度が上がります。
ただ、知識ポイントは「取材」で得なければなりません。
取材にはお金が必要で、お金がないならアルバイトをする必要があります。
当面は実質無職なので、バイトで取材費を工面しながら経験を積まなければなりませんね。
経験値は「修行」で消費され、画力やシナリオ構成力、作業速度などを上げられます。
ジャンルやテーマにもレベルがあり、何度もマンガを書いていればアップします。
書いたマンガを出版社に持ち込むと、ボツったらそれで終わりですが、高評価なら新人賞の応募作に回されます。
そして賞を受けられれば読み切り作品の制作を依頼され、採用されることで親密度がアップ。
その後にようやく「連載」に漕ぎ着けられます。

※漫画制作は、まずジャンルとテーマと舞台を決めます。
とりあえず「家族」を「家」や「アパート」と組み合わせておけば傑作相性。 ジャンルは相性に影響しません。
完成したら出版社に持ち込みますが、まあいきなり採用されることはありません・・・
当面はボツると思うので、練習のつもりで描き、色々な組合わせを試してみましょう。
連載が始まるとゲーム展開が変わります。
定期的に原稿料を得られますが、週に1本のマンガを書かなくてはならなくなり、〆切りに追われるようになります。
生活リズムを変化させるボタンがあり、通常は 9:00~23:00 が作業時間ですが、間に合わないなら「過酷」に設定して 9:00~4:00 まで働くことも可能です。
ただし体力が尽きると入院して休載は免れなくなるため、無理は出来ません。
前述したようにマンガを書くには知識ポイントも必要なので、制作の合間に取材を行い、消費した知識も調達しなければなりません。
連載漫画を提出したら、もうジャンルやテーマは変えられなくなります。
代わりに毎週「作業プラン」と「展開の変化」を設定できます。
作業プランは「リラックスして体力回復」とか「編集者と相談してストーリーアップ」などの効果を得られる特殊コマンド。
ただ、編集者から「特集ページを書いてくれ」「センターカラーにしてくれ」といった依頼が来ることも多く、受けるとそちらが優先されます。
体力が余分に減るため断ることも出来ますが、人気や完成度が上がるため出来れば受けたいところ。
展開の変化は、投入する知識ポイントによって決まります。
知識を少ししか投入していないと「よくある回」や「平凡な回」になりますが、多めにすれば「伏線の回」や「説明の回」、もっと多ければ「躍動的な回」や「場面展開の回」などに変わります。
そして「伏線 → 説明 → 閑話休題」などの特定の順番にすると、その後に「絶妙な回」などの特殊展開が発生、通常より大きな人気を得られるチャンスになります。
ただ、知識ポイントが足りなくなると、多くのポイントを消費する展開は選べなくなります。
知識が尽きると最悪「よくある回」や「平凡な回」を連発しなければならなくなり、人気はガタ落ち。
よって連載前に出来るだけ知識を貯めておくことも重要になりますね。
ちなみに「ワクワク!まんが道場」は連載が軌道に乗ると、後は取材と作成しかやることがなくなりマンネリ化していたのですが、今作はこのように連載後のイベントや注意点が増えたため、むしろそこからが本番になっています。

※左は持ち込み後の画面。 「掲載会議」の演出にリアリティがあって良いです。
コミックスの売上げは漫画家ランクに関わっており、あまり印税は入りません。

※高い人気の獲得にはテーマの組合わせとステータス、そして知識ポイントの大量投入が必要。
知識ポイントの投入上限は、最大値まで投入することで増加します。
展開の組合わせは、知識が少ない時は「プロローグ → 平凡 → プロローグ」、知識がそこそこあるなら「平凡 → 伏線 → プロローグ」、余裕があるなら「伏線 → 説明 → 閑話休題」が良いです。
とにかく知識ポイントが必要ですが、取材ばかり行ってるとお金が貯まらない・・・
連載が続くとコミックスが発売され、その販売数によって漫画家としてのランクが上がります。
ランクが上がれば取材先や購入できる家具、扱えるテーマなどが増加。
またインタビューやノベル化などの話が来て、臨時収入を得られるようになります。
人気が高くなると掲載誌の出版社から表彰され、トロフィーを獲得できます。
ゲームの目標は、漫画家ランクを上げることと、このトロフィーを集めていくこと。
よって現在の出版社から一通りのトロフィーを貰ったら、次の出版社に売り込みに行く必要がありますね。
また、ランクが高まれば引っ越しや増築で仕事場を拡張できます。
仕事場が広くなれば家具の設置場所が増え、それによるステータスアップを多く得られるようになります。
アシスタントも雇用できるようになり、作画と仕事速度を補助してくれます。
ただ、アシスタントの効果はそれほど大きくなく、給料も支払わなければなりません。
作業中でない時、キャラクターは家具を使って知識ポイントを得るのですが、その家具を使う要員が増えるのがアシスタントの利点でしょうか。
家具は必須な訳ではなく、設置場所も決まっていて、配置云々を考えるようなものではありませんが、高級家具+アシスタントがそろえれば、取材しなくてもそこそこの知識を得られるようにはなりますね。

※家具をタップすると「注目」マークを付けることが出来ます。 注目させた家具は優先して使用されます。
オススメは(普通の)テレビで、使用中にたまに知識ポイントがアップする本が出て来ます。 本棚系も知識アップアイテムが出現。
右は連載後に発生するイベントで、ボリュームのある作品ほど発生率がアップ。
ボリュームはテーマと舞台で決まりますが、多過ぎると1週間で描き切れないので、自分の作業速度に合わせて選びましょう。

※ゲームの目標、ランクアップとトロフィー獲得の画面。
ランクは自然に上がるでしょうから、トロフィーを集めるのを当面の目標にしましょう。
いきなり上位の出版社に持ち込んでも通用しないので、下位の出版社から地道に行くべきです。
初期のカイロゲームであるためか、バランスが最近のものよりもシビアで、それがかえってゲームとして面白い印象です。
簡単すぎると飽きやすいですが、このゲームはなかなかお金が貯まらず、知識ポイントも常に不足気味で、人気も思うように上がらないことが多い。
だからこそ、上を目指す楽しみがあって良いですね。
〆切りに追われながら高人気を狙う連載期間と、様々な漫画を試してみるフリー期間を交互に繰り返すゲームですが、連載期間が結構長く、連載中に得た経験で新しいマンガを試してみたくなっても、連載が終わるまで創作できないのがやや気になった点でしょうか。
ただ、今作は最初から「高速モード」を利用可能で、これを使えば相応に速く進められます。
普段の速度もそんなに遅い訳ではないですが。
批判も少なくないと思うのは価格でしょうか。
ベースが古いゲームであるため、最近のカイロアプリと比べると全体的に1段下の印象があります。
そのためか、最近のカイロの有料アプリよりも安めなのですが、クオリティ的に高く感じる人もいるかも。
それでも個人的には広告や課金などを気にしなくても良い、買い切りの方が嬉しいですが。
マンガ家に興味がある人にはオススメのシミュレーションゲームです。
多くの人にとって身近に感じる題材だと思うので、その点でも楽しめる人が多いゲームではないでしょうか。
・まんが一本道〆(iPhone 版、iTunes 起動)
・まんが一本道〆(Android 版、Google Play へ移動)
閉店前の処分セールみたいに売れるのどんどん移植して現金化してるんじゃないかと