本日は昨今のスマホゲーム関連の話題をまとめてお送りしたいと思いますが・・・
名作の終了や運営トラブル、災害や敵対的買収など、ネガティブなニュースが多めです・・・

iPhone スマホゲーム関連ニュース


歩きスマホ参勤交代(engadget)
歩きスマホ、略して「あホ」(withnews)

まずは笑える(?)ニュースから。
スマホをいじりながら歩いて事故などを起こす「歩きスマホ」が社会問題となっていますが、昨年末に NTT ドコモが「もし歩きスマホをしながら参勤交代していたら」という動画を公開していました。



さすがは 3秒でエビフライを作ったり餃子を作ったりキノコがストIIする ドコモ。 相変わらず秀逸な内容です。
ゲームの効果音も多用されていて、ゲーマーなら気付くはず。

また、神戸駅では構内に張り出されたポスターの標語が話題になっています。
歩きスマホをしとる人 今日から略して『あホ』と呼んだんねん」。
さっそく話題になっているようで、このまま歩きスマホは「あホ」が定着?


名作、ここに眠る。CHAOS RINGS シリーズ配信終了(ゲームキャスト)
スクウェア・エニックス、iOS タイトル一覧(公式)

スマホゲーム黎明期の 2010 年、「スマホゲームは安くないと売れない」と言われていた中で高額な大作 RPG として登場し、「高くても良いものは売れる」というのを実証、その後のアプリ市場に少なからぬ影響を与えた名作シリーズ CHAOS RINGS(ケイオスリングス)
その後、派生タイトルの CHAOS RINGS_Ω、さらに CHAOS RINGS_II が発売されましたが、それらすべてが 5月31日 に配信終了となりました。
CHAOS RINGS III のみ配信継続中)

iOS9 では動作しない状態が続いていたため、こうなってしまうのも仕方ないところではありますが、スマホのトップタイトルの1つが消えてしまうのは悲しいですね。
私的には大きな攻略ページを作っていたため、それが無用になってしまった点でもすごく残念です。

ただ、5月末で消えたのはケイオスリングスだけではなく、星葬ドラグニルソングサマナー、VOICE FANTASY なども同様です。
タイトルを見て解るように、スクエニを退社した安藤武博プロデューサーが手がけていたものが多く、iOS の問題だけなら削除する必要のない Android 版まで消えているため、安藤プロデューサーにまつわる権利関連が理由なのかもしれません。

いずれにせよ、重厚なストーリーとスクエニらしいクオリティ、スマホでの遊びやすさを兼ね備えた大作 RPG でした。
いつかまた日の目を見て欲しいところですね。


モンハンポータブル 2nd G、iOS9 対応延期(公式)

iOS9 によって動かなくなってしまった大型タイトル「モンスターハンターポータブル 2nd G for iOS」。
ゲーマー的には テラリア と並び、iOS9 導入を躊躇する大きな理由の1つでしたが、テラリアは今年1月に iOS9 に対応、MHP2G も今年春の対応を予定していました。

しかし先日、MHP2G 公式サイトにて「iOS 9.3 の対応に想定外の時間を要している」という理由で、対応時期が未定になったことが発表されています。

こればっかりは悪いのは iOS9 であり、メーカーも被害者なので、対応の遅れについてあまり非難は出来ないと思うのですが、待っていたユーザーには残念なお知らせですね。
iOS 版 MHP2G はカプコン内製ではなく、ヘキサドライブというメーカーが開発しているので、その辺の影響もあるのかもしれません・・・?
ともあれ、ケイオスリングスのように終了が発表されてないだけマシなので、気長に待ちましょう。


星のドラゴンクエスト、トラブルでデータ巻き戻し(Game Watch)

5月10日、ソーシャルゲーム「星のドラゴンクエスト」で全プレイヤーの課金通貨が大幅に増加、おまけに使っても減らなくなり、課金ガチャしまくれるという、とんでもないトラブルが発生していました。
そしてゲームは当然のように緊急メンテナンスに突入、5月13日の朝までダウンしたままとなり、ゲームデータはトラブル発生前まで「巻き戻る」という事態になっています。
いやぁ、巻き戻りって・・・ なんだか懐かしい。

テストプレイ用の仕様が何かの原因で本ゲームに適用されてしまったようですが、ここまで大きなトラブルは最近珍しいですね。 しかも「ドラクエ」で。

また、星ドラでは他にも不穏な話が多数見え隠れします。
以前、グラブル が「ガチャで目玉キャラが出ない!」という批判を受け、国会で取り立たされる騒ぎになりましたが、星ドラも「ガチャで目玉装備が出ない! 装備ごとの確率が違うんじゃねーの?」と同様の批判を受けており、返金騒動に発展、加えて消費者庁に立ち入り調査を求める署名運動も展開されています。

あえて署名運動についてのリンクは掲載しませんが、なにせ「ドラクエ」。
知名度が高いのに加え、グラブルと同じようにライトユーザーの割合が多いため、ソシャゲの実情を知らずに手を出して重課金の末に怒り爆発するユーザーが多いようで、あまりに不満が燻っているため、グラブルの次はこちらが槍玉に挙がる雰囲気まんまんです。

ドラクエは先日、30周年を迎えました。
DQMSL も騒動が続発してましたが、どんなものでも長い月日が流れると、変わっていくということでしょうか・・・


iPhone 7 のカメラは韓国 LG に大量発注か(ニュースイッチ)

秋に発売されるという「iPhone 7」。
そろそろ噂が出始めており、まだ確定と言える情報は少ないのですが、カメラのレンズは2つ(デュアルカメラ)になると予想されています。
ただこのカメラ、今まではソニー製が使われていたのですが、ソニーを上回る量を韓国の LG 社が受注するとの観測があります。

iPhone 6s の CPU に韓国サムスン製と台湾 TSMC 製があって 大きな問題になった のに、そんなことしたらまた「アタリ / ハズレ」みたいな話になるじゃないか!
と思ったのですが、どうも仕方のない事情が・・・
ソニー製のカメラを十分調達できないのは、熊本地震によって生産拠点が被災、供給量が悪化しているためだそうです。

iPhone 7 の情報はまだ不確定で、これも単なる「観測」ですが、大地震は回り回って新型 iPhone にも影響するかもしれませんね。


フランスの Ubisoft と Gameloft が敵対的買収を受ける(gamesindustry.biz)

PC ゲームメーカーの大手ユービーアイソフトと、スマホゲームでおなじみのゲームロフト。
この2社がフランスの Vivendi という企業から買収を受けていると報じられています。
しかも友好的な買収ではなく、同意してないのに無理やり株を買い集められ、過半数の株を押えられると乗っ取られるという「敵対的 TOB」です。

Vivendi(ヴィヴェンディ)という会社は様々な企業を買収して複合事業を行っているところで、2000 年にディアブロや ハースストーン でおなじみのブリザード社を買収、2007 年にもアクティビジョンを買収し、双方を合体させて「アクティビジョン・ブリザード」を作り出しています。
ただ、アクティビジョン・ブリザードは 2013 年に過半数の株を買い受けて再独立。
Vivendi が UBI とゲームロフトの買収を始めたのは、その翌年(2014年)からのようです。

ユービーアイ&ゲームロフトは現在、ホワイトナイト(敵対的買収を阻止できる第三の投資家)を仲間にしている最中で、独立維持のため徹底抗戦するとのことですが、戦局は悪い模様。
ちなみに独立したアクティビジョン・ブリザードは昨年、キャンディークラッシュ でおなじみのキングを買収して勢力を拡大中です。
世は正に戦国時代。


Amazon、日本でゲーム開発会社と交流イベント(日経新聞)

流通業界の巨人 Amazon は昨年、Amazon Game Studios を設立して Til Morning's LightLost Within など3つのスマホゲームを公開しました。
しかしその後は目立った動きがなく、「あぁ、大した成果が上がらなかったから撤退したのかな?」と思っていたのですが、そんなことはなかったようです。

先月末、世界各国から 90 人に及ぶ幹部を日本に集め、スマホゲームの開発と販売を強化するためのイベントを開催した模様。
さらに今年の2月には Lumberyard(ランバーヤード)と呼ばれる 3D ゲームエンジンを無料で公開、ゲームにおける Amazon の影響力を高めようとしているようです。

着実に下積みしている巨人、まだ時期は解りませんが、再びスマホに進撃するのも遠くはなさそうです。


死なないたまごっち。ベビーシッターも実装(KAI-YOU)

1996 年に登場し、以後もデジタルおもちゃとして長く親しまれている「たまごっち」。
バージョンアップを繰り返し、最新版は「たまごっち 4U」と言うらしいのですが、その内容が「ゆとり仕様」と評判になっています。

たまごっちと言えばお世話をしないと死んでしまうことで知られていますが、なんと最新のものは死にません。
じゃあ世話をしなかったらどうなるのかと言うと、「家出」しますw
また日中(朝から夕方まで)は「たまシッター」と呼ばれるベビーシッターにお世話を一任することも可能に。

確かにたまごっちが「死ぬ」というのは、子供向けのおもちゃとしてどうなんだというのは当初から言われていましたが・・・ 一方で、それが教育になるんだとも言われていました。
でも、とうとう「死なない&オート」の時代に。
いやぁ、ゲーマー的には、ソシャゲとか見てると「そういう時代だよなー」とか思いますね。
ただ家出する時に「もっといっぱいかまってほしかった・・・ さみしかった・・・」とか書かれた置き手紙を残していくらしく、「こっちの方がトラウマだ!」という意見も。

なお、ちょっと話が逸れますが、最近ゲームの世界では完全ゆとり世代ならぬ「完全ソシャゲ世代」が出始めていると感じます。
ソーシャルゲームの始まりを怪盗ロワイヤルとした場合、すでに6年近くが経過している訳で、触れたゲーム、聞いたことあるゲームが全てソシャゲという人が増えています。
いま中学生ぐらいだとかなり多いはずで、ゲームに触れたのが中学生以降の、社会人の完全ソシャゲ世代も存在します。

こういう人はソーシャルゲームがゲームの全てだから、そうでない人とは考え方が全く違う。
私も「ゲームの理想はポチポチゲーであり、他のゲームがソシャゲに影響することは一部のマニアに迎合した『悪しき流れ』である」といったことを語られたことがあります。
今回のたまごっちがそういう人向けだとは言わないけど、そういう人をターゲットにしたゲーム、そういう人が作るゲームが今後増えていくであろうことを考えると、これからどうなるのかなと思ったりする今日この頃です。