じわじわと人気が広がっている、世にも奇妙なパズル RPG「Imbroglio」。
その Imbroglio の作者さんは、他にも奇妙なスマホゲームをいくつか公開しています。
先日、その1つを教えて頂き、そちらも Imbroglio に勝るとも劣らない深いゲーム性を持つ作品だったため、新作ではありませんが取り上げておきたいと思います。
「868-HACK」です。
2013 年に公開されていたゲームで、コンピューターハッキングをテーマとしています。
風変わりな見た目で、内容も Imbroglio 以上に独特なのですが、Imbroglio と同じく手軽に楽しめるローグライクゲームで、思考性の高さ、攻略の奥深さは折り紙付き。
そして相変わらず、オンリーワンなゲームシステムを持ちます。
価格は 600 円と、やや高め。
しかし買い切りゲームであり、広告・課金・スタミナ等は一切ありません。
ターン制のゲームで、主人公はスマイルマークのアバター。
ステージは 6x6 のマスで区切られていて、フリックで上下左右に1マスずつ動きます。
移動していると敵が湧き出てきますが、このゲームの主人公は遠距離攻撃が可能です。
離れていても相手が直線上にいるならビームで攻撃でき、しかもダメージを受けた敵はそのターン行動できないため、連続で攻撃していればやられることはありません。
ステージ内には小さなスマイルマークの「データサイフォン」と、数字の書かれた壁、次のステージへの出口があります。
さらに普通のマスの上にも、クレジット($)とエネルギーマークが描かれています。
まずはスマイルマークのデータサイフォンを回収します。
そして画面右上の「DATA SIPHONE」と書かれた部分をタップすると、周囲にあるものが吸収されます。
例えば、今いる場所と周囲のマスに$が合計5つ、エネルギーが4つあるなら、その分だけ$とエネルギーが増え、データサイフォンが1つ消費されます。
そして壁から吸収を行った場合・・・
スキルやポイントを得られる代わりに、大量の敵が出現します!
壁の左上に書かれている数字は吸収時に敵が現れる数で、6なら6体の敵がまとめて出て来ます。
1対1なら絶対負けないゲームですが、囲まれて袋叩きに遭うと耐えられません。
しかしスキル名が書かれている壁から吸収を行うと、それを習得することが出来ます。
スキルを使うには$やエネルギーが必要ですが、特定の敵全員にダメージを与えたり、敵を爆破させたり、1ターン自分だけ動けるなどの効果を発揮できます。
主人公は最初はスマイルですが、ダメージを受けるごとに普通の顔、困り顔に替わり、さらに攻撃を受けるとゲームオーバー。 つまり HP は3しかありません。
スキルと戦法を駆使して、極力ダメージは回避する必要がありますね。
袋小路に逃げ込めば敵は一方向からしか来ないので、1対1なら負けないゲームですから、比較的安全に戦うことができます。
壁をすり抜けてくる敵もいますが、「壁の上にいる敵を全滅させる」といったスキルもあるので、それで対処が可能です。
※こんな風に遠くの敵もビーッと攻撃。 敵が遠距離攻撃して来ることはありません。
攻撃した敵はそのターンは動かない、というのも重要。
姿を消す敵は、こちらの直線上にいる時のみ視認できます。
※調子に乗って壁から吸収しまくると、敵だらけになって大変なことに!
しかしこの画像のように行き止まりにいれば、壁を抜けてくるサンドイッチ状の敵だけ気を付けていれば大丈夫。
サンドイッチは壁の上にいる時に .DEBUG を使えばデバッグできます。
ただし、DEBUG は正確には「何かと重なっている物を消去する」なので、自分が敵や壁と重なっている時に使うと・・・
出口に入ればセクター(ステージ)クリア。
ただし、倒していない敵はそのまま次のセクターに引き継ぐので、最後以外は「出口に逃げ込んで敵をやり過ごす」ということはできません。
また、新しいセクターに入った時、セクター数と同じ数の敵が出て来るので、後半セクターは有用なスキルがないと突破は困難です。
セクター8を抜ければゲームクリアとなり、結果画面が表示されます。
ただしこのゲームの目標は、出来るだけポイントを稼いでクリアすること。
壁にはスキルを習得できるものの他にポイントを得られるものがあり、数字が2つある壁は、下側の数字が吸収時の獲得ポイントです。
もちろん高得点の壁ほど、吸収時に多くの敵が出て来ます。
またスキルは得られず、データサイフォンも消費するので、ポイントを稼ぐというのは、リスクと引き替えの行為です。
しかしこのゲームは意図的に稼ごうとしないと、ゴールしても0点で終わってしまいます。
リスク無くして利益なし・・・ これ以上ないぐらいリスクマネジメントなゲームですね。
使うとポイントを得られるスキルもあるのですが、エネルギーを多く消費するため、やはりデメリットと引き替えです。
ゴールすると、新しいスキルが1つアンロックされます。
これは次のゲーム以降、ランダムで登場します。
そして再スタート時に「STILL RUNNING」と表示され、2周目に入ります。
このゲームには通常のハイスコア(HIGH SCORES)の他に、連勝スコア(STREAK SCORES)というものがあり、後者はゲームオーバーにならない限り蓄積されていきます。
最終的には、連勝スコアの記録更新が目標になるでしょうか。
まあ、簡単なゲームではないので、最初は1周目の突破が目標ですが。
※クリア画面。 慣れれば8セクタークリアというのは難しくありません。
しかし「高得点を得て8セクターをクリア」となると、かなり難易度は上がります。
点を取りつつ生き残る・・・ その案配がゲームの要点。
※3周目からはボーナスパワーアップが「敵に」付いてしまい、難易度が上がります。
これはデーモン(赤い敵)の耐久力が3から5にアップ。
他にも自然回復するとか、テレポートして来るとか、厄介な特性が出て来ます。
Imbroglio よりも見た目が簡素、かつ独特で、難易度も高め。
かなり取っ付きにくいゲームだと思いますが、Imbroglio が楽しめた方なら、こちらも間違いなく楽しめると思います。
やればやるほど奥深さを感じる一方で、8ステージで一段落付くため Imbroglio より短時間で遊べますね。
このゲームの原作は、7日間でローグライクゲームを作成するイベント「7DRL」(Seven Day Roguelike)で作られたもののようで、その頃から評判だったようです。
(他に Tales of the Adventure Company などがこのイベントで作られています)
その後、Steam 用に改修したものが公開され、かなり高い評価を受けていました。
PC ゲーム界では相応に知られた作品だったようですね。
iOS 版はその移植となります。
やや玄人向けですが、手軽に楽しめる、歯応えのある思考型ゲームとしてオススメです。
・868-HACK(iPhone 版、iTunes 起動)
・868-HACK(PC 版、Steam へ移動)
【 ちょこっと攻略・スキル効果和訳 】
※茶色表記のスキルは、そのセクターをクリアするまで有効です。
=クレジット系=
.SHOW:$$:見えない敵や、中身が不明の壁を確認できる
.ANTI-V:$$$:全てのウィルス(高速で動く紫の一つ目)を攻撃
.DEBUG:$$$:何かと重なっている存在を全滅させる
.D_BOM:$$$:近くのデーモン(触覚2本の赤いやつ)を爆発させる
.EXCH:$$$$:$ を E に変換する
=エネルギー系=
.WAIT:E:1ターン待機
.PUSH:EE:全ての敵を1マス離す
.STEP:EEE:そのターン、自分だけ動ける。敵や壁もすり抜ける
.RESET:EEEE:HP 全快
.SCORE:EEEEE:残りセクターの数だけポイントが増える
=追加スキル=
.UNDO:$:1手戻す
.PULL:EE:敵を1マス引き付ける。敵が隣にいる場合は重なる
.REDUC:$$E:全ての壁の、敵の出現量を減らす
.DELAY:$EE:出現予告から敵が出るのを3ターン遅らせる
.ROW:$$$E:横列の敵を2回攻撃
.COL:$EEE:縦列の敵を2回攻撃
.POLY:$E:全ての敵の種類を変える
.WARP:$$EE:どれかの敵の上にワープする。その敵は消える
.HACK:$$EEE:吸い込み済みのタイルや壁が爆発
.CRASH:$$$EE:自分の周囲が爆発
.SIPH+:$$$$$:データサイフォンが1つ増える
.CALM:$$$EEE:敵が自然発生しなくなる
.ATK+:$$$$EEEE:攻撃力2倍
その Imbroglio の作者さんは、他にも奇妙なスマホゲームをいくつか公開しています。
先日、その1つを教えて頂き、そちらも Imbroglio に勝るとも劣らない深いゲーム性を持つ作品だったため、新作ではありませんが取り上げておきたいと思います。
「868-HACK」です。
2013 年に公開されていたゲームで、コンピューターハッキングをテーマとしています。
風変わりな見た目で、内容も Imbroglio 以上に独特なのですが、Imbroglio と同じく手軽に楽しめるローグライクゲームで、思考性の高さ、攻略の奥深さは折り紙付き。
そして相変わらず、オンリーワンなゲームシステムを持ちます。
価格は 600 円と、やや高め。
しかし買い切りゲームであり、広告・課金・スタミナ等は一切ありません。
ターン制のゲームで、主人公はスマイルマークのアバター。
ステージは 6x6 のマスで区切られていて、フリックで上下左右に1マスずつ動きます。
移動していると敵が湧き出てきますが、このゲームの主人公は遠距離攻撃が可能です。
離れていても相手が直線上にいるならビームで攻撃でき、しかもダメージを受けた敵はそのターン行動できないため、連続で攻撃していればやられることはありません。
ステージ内には小さなスマイルマークの「データサイフォン」と、数字の書かれた壁、次のステージへの出口があります。
さらに普通のマスの上にも、クレジット($)とエネルギーマークが描かれています。
まずはスマイルマークのデータサイフォンを回収します。
そして画面右上の「DATA SIPHONE」と書かれた部分をタップすると、周囲にあるものが吸収されます。
例えば、今いる場所と周囲のマスに$が合計5つ、エネルギーが4つあるなら、その分だけ$とエネルギーが増え、データサイフォンが1つ消費されます。
そして壁から吸収を行った場合・・・
スキルやポイントを得られる代わりに、大量の敵が出現します!
壁の左上に書かれている数字は吸収時に敵が現れる数で、6なら6体の敵がまとめて出て来ます。
1対1なら絶対負けないゲームですが、囲まれて袋叩きに遭うと耐えられません。
しかしスキル名が書かれている壁から吸収を行うと、それを習得することが出来ます。
スキルを使うには$やエネルギーが必要ですが、特定の敵全員にダメージを与えたり、敵を爆破させたり、1ターン自分だけ動けるなどの効果を発揮できます。
主人公は最初はスマイルですが、ダメージを受けるごとに普通の顔、困り顔に替わり、さらに攻撃を受けるとゲームオーバー。 つまり HP は3しかありません。
スキルと戦法を駆使して、極力ダメージは回避する必要がありますね。
袋小路に逃げ込めば敵は一方向からしか来ないので、1対1なら負けないゲームですから、比較的安全に戦うことができます。
壁をすり抜けてくる敵もいますが、「壁の上にいる敵を全滅させる」といったスキルもあるので、それで対処が可能です。
※こんな風に遠くの敵もビーッと攻撃。 敵が遠距離攻撃して来ることはありません。
攻撃した敵はそのターンは動かない、というのも重要。
姿を消す敵は、こちらの直線上にいる時のみ視認できます。
※調子に乗って壁から吸収しまくると、敵だらけになって大変なことに!
しかしこの画像のように行き止まりにいれば、壁を抜けてくるサンドイッチ状の敵だけ気を付けていれば大丈夫。
サンドイッチは壁の上にいる時に .DEBUG を使えばデバッグできます。
ただし、DEBUG は正確には「何かと重なっている物を消去する」なので、自分が敵や壁と重なっている時に使うと・・・
出口に入ればセクター(ステージ)クリア。
ただし、倒していない敵はそのまま次のセクターに引き継ぐので、最後以外は「出口に逃げ込んで敵をやり過ごす」ということはできません。
また、新しいセクターに入った時、セクター数と同じ数の敵が出て来るので、後半セクターは有用なスキルがないと突破は困難です。
セクター8を抜ければゲームクリアとなり、結果画面が表示されます。
ただしこのゲームの目標は、出来るだけポイントを稼いでクリアすること。
壁にはスキルを習得できるものの他にポイントを得られるものがあり、数字が2つある壁は、下側の数字が吸収時の獲得ポイントです。
もちろん高得点の壁ほど、吸収時に多くの敵が出て来ます。
またスキルは得られず、データサイフォンも消費するので、ポイントを稼ぐというのは、リスクと引き替えの行為です。
しかしこのゲームは意図的に稼ごうとしないと、ゴールしても0点で終わってしまいます。
リスク無くして利益なし・・・ これ以上ないぐらいリスクマネジメントなゲームですね。
使うとポイントを得られるスキルもあるのですが、エネルギーを多く消費するため、やはりデメリットと引き替えです。
ゴールすると、新しいスキルが1つアンロックされます。
これは次のゲーム以降、ランダムで登場します。
そして再スタート時に「STILL RUNNING」と表示され、2周目に入ります。
このゲームには通常のハイスコア(HIGH SCORES)の他に、連勝スコア(STREAK SCORES)というものがあり、後者はゲームオーバーにならない限り蓄積されていきます。
最終的には、連勝スコアの記録更新が目標になるでしょうか。
まあ、簡単なゲームではないので、最初は1周目の突破が目標ですが。
※クリア画面。 慣れれば8セクタークリアというのは難しくありません。
しかし「高得点を得て8セクターをクリア」となると、かなり難易度は上がります。
点を取りつつ生き残る・・・ その案配がゲームの要点。
※3周目からはボーナスパワーアップが「敵に」付いてしまい、難易度が上がります。
これはデーモン(赤い敵)の耐久力が3から5にアップ。
他にも自然回復するとか、テレポートして来るとか、厄介な特性が出て来ます。
Imbroglio よりも見た目が簡素、かつ独特で、難易度も高め。
かなり取っ付きにくいゲームだと思いますが、Imbroglio が楽しめた方なら、こちらも間違いなく楽しめると思います。
やればやるほど奥深さを感じる一方で、8ステージで一段落付くため Imbroglio より短時間で遊べますね。
このゲームの原作は、7日間でローグライクゲームを作成するイベント「7DRL」(Seven Day Roguelike)で作られたもののようで、その頃から評判だったようです。
(他に Tales of the Adventure Company などがこのイベントで作られています)
その後、Steam 用に改修したものが公開され、かなり高い評価を受けていました。
PC ゲーム界では相応に知られた作品だったようですね。
iOS 版はその移植となります。
やや玄人向けですが、手軽に楽しめる、歯応えのある思考型ゲームとしてオススメです。
・868-HACK(iPhone 版、iTunes 起動)
・868-HACK(PC 版、Steam へ移動)
【 ちょこっと攻略・スキル効果和訳 】
※茶色表記のスキルは、そのセクターをクリアするまで有効です。
=クレジット系=
.SHOW:$$:見えない敵や、中身が不明の壁を確認できる
.ANTI-V:$$$:全てのウィルス(高速で動く紫の一つ目)を攻撃
.DEBUG:$$$:何かと重なっている存在を全滅させる
.D_BOM:$$$:近くのデーモン(触覚2本の赤いやつ)を爆発させる
.EXCH:$$$$:$ を E に変換する
=エネルギー系=
.WAIT:E:1ターン待機
.PUSH:EE:全ての敵を1マス離す
.STEP:EEE:そのターン、自分だけ動ける。敵や壁もすり抜ける
.RESET:EEEE:HP 全快
.SCORE:EEEEE:残りセクターの数だけポイントが増える
=追加スキル=
.UNDO:$:1手戻す
.PULL:EE:敵を1マス引き付ける。敵が隣にいる場合は重なる
.REDUC:$$E:全ての壁の、敵の出現量を減らす
.DELAY:$EE:出現予告から敵が出るのを3ターン遅らせる
.ROW:$$$E:横列の敵を2回攻撃
.COL:$EEE:縦列の敵を2回攻撃
.POLY:$E:全ての敵の種類を変える
.WARP:$$EE:どれかの敵の上にワープする。その敵は消える
.HACK:$$EEE:吸い込み済みのタイルや壁が爆発
.CRASH:$$$EE:自分の周囲が爆発
.SIPH+:$$$$$:データサイフォンが1つ増える
.CALM:$$$EEE:敵が自然発生しなくなる
.ATK+:$$$$EEEE:攻撃力2倍
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