あまりにも「Pokemon GO」のフィーバーが凄いことになっているので・・・
うちでも取り上げておきたいと思います。

他に、ゲームロフトが買収され、ソフトバンクがガンホーとスーパーセルを手放し、そのスーパーセルを中国のテンセントが買収など、相変わらず続いている買収合戦についてもお伝えいたします。

news0715

Pokemon GO、世界各国でダウンロード数&セールス1位を獲得(Social Game Info)
Pokemon GO、Twitter のユーザ数、Facebook の滞在時間を突破(Tech Crunch)
サンフランシスコでの「ポケモンGO」事情レポート(電ファミニコゲーマー)
「ポケモノミクス」に湧く株式市場、関連株も急伸(ITmedia)
Pokemon GO は岩田社長時代のエイプリルフール企画から始まった(GIZMODE)
プロジェクトメンバーの川島さんの手記(Google+)

現実の世界でポケモンがいる場所に移動し、それを捕獲する位置情報ゲーム「Pokemon GO」。
もう各メディアで絶賛報道中なので皆さんご存じだと思いますが、アメリカを始め、公開された各国で社会現象になるほどの大フィーバーを巻き起こしています。

7/8 に公開されたアメリカ・オーストラリア・ニュージーランドではすぐに大評判となり、特にアメリカでは訪れるとアイテムを貰える「ポケストップ」に人が殺到、周辺の商店が賑わい、ポケモンがいる公園は人であふれ、ちょっとしたお祭り騒ぎになっています。
ポケストップにポケモンを集める課金アイテムを近くのお店のオーナーが使い、それで集客を計るという新たなビジネスモデルまで出て来ている模様。

一方で、歩きスマホの増加、ポケストップで人を待ち伏せる強盗事件などが発生、博物館や警察署がポケモンのために立ち入らないよう注意喚起するなど、いくつか社会問題も起こっています。
ポケモンを追っていたら死体が見つかって事件に発展したという話も・・・

また、たまに手に入るポケモンのタマゴを孵化させるのに歩かなくては(低速で移動しなくては)ならないため、人を雇って歩かせるとか、プラレールにスマホを乗せて走らせるとか、ドローンに乗せて飛ばすとか、前代未聞の笑える攻略法(?)も話題になっています。

現在はドイツやイギリスでも公開がスタートしており、こちらでもダウンロード数と売上げは即日トップに。
欧米では クラロワ がずっと1位を確保していたようですが、その牙城はあっさり崩れています。
アクティブユーザー数も Twitter を大きく超え、1日の総利用時間も Facebook を突破、ゲームのプレイヤー人口もわずか数日で キャンディークラッシュ を超えてしまいました。

任天堂の株価も 14000 円台だったのが、公開後は 20000 円以上に。
その後も上がり続け、現在(7/15 時点)で 27000 円を突破、時価総額の伸びは1兆円を超え、関連する他の株価まで一斉に押し上げている状態です。
市場ではアベノミクスならぬ「ポケモノミクス」という造語まで使われています。

このゲームを開発したのは、Google が運営している位置ゲーム Ingress(イングレス)を開発し、その後に独立した「ナイアンティック」というアメリカのメーカー。
企画は Google、任天堂、株式会社ポケモンの出資でスタートし、アイデアは任天堂と Google が共同で行った 2014 年のエイプリルフールネタ「グーグルマップのポケモン版」が元だったそうです。
地図の中でポケモンを探し、ゲットしていく・・・ イングレスのノウハウを利用し、それを「本物にした」ものですね。

史上最大規模のヒットとなり、その勢いはしばらく衰えそうにないのですが、個人的な話をさせて貰うと・・・
位置情報ゲームというのは都会だから楽しめるものであって、目標となる場所が少ない地方都市や田舎ではあまり遊べません。
かつて流行したイングレスも、田舎者の私が起動した場合、近隣にポータル(目標地点)は皆無でした。
3km 四方まで確認してやっと1つ見つかったという程度で、ゲーム以前の問題。
だからレビューも出来ませんでした。

この問題を解消するため、イングレス側もコンビニなどと提携、ユーザーによるポータル申請も受け付け、現在は私のいる町でも相応にポータルが出来ています。
ただ、私は「ポケモン世代」じゃないし、今まで位置情報ゲームにガッカリし続けてきたので、日本でも大きな話題になるのは間違いないですが、ゲーム自体には期待よりも「果たしてどこまで遊べるのやら」という思いの方が強いです。
ただ、イングレスは海外ではまだまだ人気、そのノウハウを引き継いでいるポケモンのゲームな訳ですから、欧米でのフィーバーは今後も続くのではないかと思います。

日本では今月中に公開される予定とのこと。
どれだけ盛り上がるのか? 社会的問題は起こるのか? 補助端末 Pokemon GO Plus はどれだけ売れるのか?
注目しておきたいですね。


ゲームロフト、ヴィヴェンディに買収される。次の焦点は UBI ソフト(4gamer)

こちらは任天堂とは逆で、メーカー凋落の話題・・・
6月2日のニュース で、フランスの Gameloft(ゲームロフト)が、同じくフランスの複合企業 Vivendi(ヴィヴェンディ)から敵対的 TOB(株式を買い集めることによる買収)を受けていると書きましたが、それを公開した直後にヴィヴェンディが勝利宣言を出していました。
5月末日、ヴィヴェンディはゲームロフトの株の 61 %を取得、議決権のある 55 %を超え、買収を決めています。

これにより、ゲームロフトの CEO は辞任を発表。
「ヴィヴェンディグループの一員になったが、我々の独自性は維持され続ける」とコメントしました。
しかしその前には徹底抗戦を訴えていたし、追放されてからの発表なので負け惜しみ感は否めません。

そしてゲームロフトという砦の陥落により、次はいよいよ本丸 Ubisoft(ユービーアイソフト)の攻防戦に移ります。
ゲームだったらアサシンとかが暗躍して防ぐんだろうけど、現実はそうはいかない。
Ubisoft は「ゲームを理解しない、ゲームで成功する必要もない連中に管理されるのは望ましくない」と抗戦する構えですが、苦戦は否めない状況です・・・

ちなみにヴィヴェンディは以前、アクティビジョンとブリザード社を買収、双方を合併させて、その後に独立させた経緯がありますが、これもヴィヴェンディがアクティビジョンの責任者を追放し、ゲームとは関係ない会社に売却しようとして起こった反乱劇だったようで、どう見ても今回の買収はゲームユーザーに良い影響はもたらしそうにないです・・・


ソフトバンク、ガンホー株の9割を売却へ(日経新聞)
ソフトバンク、中国テンセントにスーパーセルを売却(ITmedia)

2013 年、ソフトバンクが パズドラ のガンホー、クラクラ のスーパーセルを相次いで買収した時には、「いよいよソフトバンクがモバイルゲームビジネスに本格参入か」と話題になったものですが・・・
先月、その両方を手放すことを発表しました。

結局ソフトバンクが何をしたかったのか、よく解りません。 特にガンホーについては、ただ損失が出ただけです。
買収後に発表されたドコモの iPhone 参入で、Apple からハシゴを外されたと感じたのかもしれません。
スーパーセルはガンホーと共同で買収していましたが、ガンホーとスーパーセルの提携もわずか10ヶ月で終わっています。

双方に手放されたフィンランドのスーパーセルは、中国で微信(WeChat、中国版 LINE)などを運営するテンセントに売られることになりました。
スーパーセルは ヘイデイ やクラクラに加えて クラロワ というヒット作まで出したのに、妙にたらい回しされてますね。
まあ、ゲームは情熱と発想がモノを言う分野・・・ 計算や思惑でどうこう出来るものではないということでしょうか?


コロプラ、エイティングを買収、VR 事業とスマホゲーム強化(Social Game Info)

好調のコロプラが、なないろランガールズ や テトリスモンスター などを開発したエイティングを買収、完全子会社化することを発表し、その取引が先日ほぼ完了したようです。
敵対的ではなく友好的な TOB で、スマホゲームの開発力強化と VR 事業の拡大のためとのことですが・・・
VR(仮想現実)の方が気になりますね。

コロプラは PSVR(PlayStation VR)への参入を発表しているので、そちらのテコ入れだと思われますが、スマホへのフィードバックも期待したいところです。
まあ VR は、萌えとかエロとかの話ばかり先行している気もしますが。
あぁ、バトルガールハイスクール、なないろランガールズ、そういうことか・・・? ナムコも アイマス だし・・・


iPhone 7 Plus の詳細が明らかに?(iPhone Mania)
Apple 噂まとめ(ASCII.jp)

まだ鬼が笑うレベルなのですが・・・ iPhone 7 の噂がちらほら出ています。
情報は少ないのですが、とりあえず今飛び交っているものをまとめておきたいと思います。

イヤホンジャックは廃止される
(なんと言ってもこれが大きな変更点。でも反発も必至?)
差し込みが Lightning になっているイヤホンが付属される
(普通のイヤホンを Lightning ポートに繋げるアダプタも付属予定)
レンズ2つのデュアルカメラになる
(2つの写真を撮って合成し、より鮮明になる。3D 写真も撮影可能)
カメラは 1200 万画素になる?
(つまり 1200x2 のカメラに。コスト的に大丈夫なのか?)
色はゴールド、シルバー、グレイ、ローズに加え、ブラック?
(真っ黒が追加されるという噂。紺や栗色という噂も)
外観は iPhone 6 や 6s とあまり変わらない
(大胆な外見変更も噂されていましたが、まあないでしょう)
物理ホームボタンが廃止される?
(眉唾な噂ですが、故障の原因だし、そういう説もあります)
データ保存量は 32GB ~ 256GB?
(128 GB のさらに2倍になる。噂に過ぎませんが、ありそうな話)
防水機能が搭載される?
(Apple は耐水性能を高め続けていますが「防水」までいくかは微妙)
ワイヤレス充電になる?
(製造メーカーの勉強会の資料流出が噂の元。信憑性は低い)
Apple Watch 2 も同時公開される?
(確かに Apple Watch もそろそろ新バージョンが出そうな時期)
発売は9月後半?
(例年通りのスケジュールなら、そうなりますね)


セガ「ミクフリック/02」のサービスを 7/19 に終了(Social Game Info)

ちょっと気になる終わり方なのでご報告・・・
初音ミク、及びボーカーロイドの楽曲を利用したフリック入力リズムゲーム「ミクフリック/02」のサービス終了が発表されました。

ボーカロイドの音楽ゲーム「Project DIVA」シリーズは、新作が PS4 / PS Vita などで公開され続けており、まだ盛況なのですが、スマホ版は突然の終了です。
終了と同時に購入済みの楽曲ダウンロードも出来なくなります。
しかし 02 が終わるのに、初代のミクフリック は今後も公開され続ける模様・・・

「Project DIVA の開発で一番大変なのは、ゲーム開発よりも楽曲の使用交渉」というのを聞いたことがあるし、やはり権利的な問題なのでしょうか? 単にサポートや運営費用のせいかもしれないけど・・・
ともあれ、ダウンロードコンテンツをウリにした続編がなぜか消滅し、買い切りの旧バージョンの方が残るってのは、スマホゲームの一面を表わしている気もします。