全米で本当に大ヒット。 アメリカのみならず、世界中をフィーバーさせている位置情報ポケモン集めゲームが、先日ようやく日本でも公開されました。
Pokémon GO」(ポケモン GO)です。

グーグルマップでポケモンを探すエイプリルフールネタを現実にしようと、任天堂・グーグル・株式会社ポケモン、そして位置情報ゲーム「イングレス」を開発したナイアンティックが協力して生み出された、リアルポケモン捜索ゲーム。
それがどれだけ社会現象になっているかは、もう皆さんご存じの通りです。

Pokemon GO ポケモンGO

しかしこのゲームに限らず、位置情報ゲーム、通称「位置ゲー」ってのは、楽しめるのは都会だけ。
目標とされる地点が都会に密集しているため、田舎者はまともに遊べません。
それはポケモン GO でも同様で、さっそく都会と田舎の格差がヒドいと話題になっています。

では、実際にどうなのか?
地方都市で生まれ、地方都市に生き、DS のすれ違い通信さえ(すれ違う人がいないから)まともに利用できなかった田舎者のこの私が、無謀にもポケモン GO のレビューを強行したいと思います。

なお、私はポケモンのプレイ歴は、ほとんどなし。 なぜならポケモン世代ではないから。
調査(?)のために少しやったことがある程度。
さらにこのアプリの元となった位置ゲーム「イングレス」のプレイ経験もなし。
前述したように田舎では向かうべきポータル(拠点)が皆無で、やるやらない以前の問題だったので。

つまりゲーマーではあるけど、ポケモン GO をやるユーザー層では全くない・・・
そんな人間の「ポケモン GO を田舎で試してみたレビュー」なので、その点をまずご了承下さい。
まあ、巷のレビューはポケモン好きのシティーボーイが都会で都会派レビューをしているものがほとんどなので、それとは全く違うレビューがあるのも良いかな、と思います。

【 ポケモン GO、田舎者のポケモン探しの旅 】


「ポケモン GO」をスタートさせると、キャラ作成と簡単な説明のあと、最初のポケモンを1匹捕まえます。
ただ、チュートリアルは予想以上に簡素で、キャラの作成もあまりカスタマイズ出来ません。
変えられるのは性別と、髪や目の色だけ。 服や靴の候補も少なめ。
海外ではダラダラ続くチュートリアルは嫌われるためだと思われます。 まあ、制作はアメリカの会社ですしね。

Pokemon GO ポケモンGO チュートリアル

その後、さっそく「ポケストップに向かいましょう」というメッセージが出て来ます。
しかし、この冒頭でいきなりつまずく。

「ポケストップに向かえ」と言われても、田舎にそんなものはねぇ・・・

ポケストップとはポケモンを捕まえるために必要な「モンスターボール」などを補充できる場所で、これをチェックポイントとして巡回しながら、ポケモンを集めていくのがゲームの流れとなりますが・・・
田舎だとこんな感じ。

Pokemon GO ポケモンGO 田舎

ポケストップにはマークが付くのですが、見事に何もない。 まさに絶海の孤島。
地方の住民はポケモンでも田舎者であることを痛感させられる時代に。

とは言え、うちの町はまだマシでした。
どうやらこんな町にもイングレスのプレイヤーがいたようで、彼が近隣のモニュメントをポータル(拠点)申請していたようです。

イングレスのポータル申請はモニュメント、宗教施設、歴史的遺物などが登録されやすい傾向があり、ポケモン GO のポケストップは2年間のイングレスの運営で蓄積された、そのポータルを継承しています。
おかげでやや離れていましたが、ポケストップの反応をいくつか確認できます。

え? 田舎にそんなモニュメントがあるのかって?
ありますよ。 モニュメントであり、宗教施設であり、歴史的でもある、諸条件を完璧に満たすコレが。

Pokemon GO ポケモンGO お地蔵様

そう、お地蔵さま
ここまで全ての条件に合致しているモニュメントが他にあるだろうか?
まさに田舎のポケモントレーナーの救世主。

他にも地神の石碑や、参拝者を見たことないような古びたお社などもポケストップになっています。
田舎のポケモン探しの旅は、土地の守り神様を参拝する巡礼の旅なのです。

ポケモン GO はお散歩推奨アプリであり、歩いて移動する方がポケモンは出やすい模様。
具体的には、時速 10 km を超えると出現しにくくなるようなので、スマホをポケットに入れて徒歩でポケストップに向かいます。
(実際には自転車が一番出るという話も)

・・・炎天下の中をしばらく歩き、ポケストップというか、お地蔵様に到着。
地蔵菩薩に感謝と共に手を合わせ、スマホの画面を確認。
ポケストップのマークが拡大されているので、それをタップし、その場所のアイコンを表示・・・ されねぇ。

Pokemon GO ポケモンGO ポケストップ

ここで田舎者のポケモントレーナーを襲う第二の障害、「でんぱは いまひとつの ようだ」が発生。
アイコンにポケストップの画像が出て来ず、画面を触っても反応しません。

あぁ、解ってるさ。 道ばたにお地蔵様がある田舎道に電波など飛んでいないことは。
無慈悲なほど圏外ではないし、今は配信直後でユーザーが多いので、単なるサーバーの混雑のせいかもしれませんが、とりあえず夏の日差しをじっくりと浴びながらそこでしばらく待ちます。

しばらくのち、画面にようやくポケストップ画像が。
横にスライドするとクルクル回り、モンスターボールがいくつか飛び出してきます。
なるほど、こうやってボールを補充し、それでポケモンを捕まえていくのか・・・

Pokemon GO ポケモンGO ボール

ただ、ここまで移動してもポケモンには出会っていません。
ポケモンはポケストップを中心に出て来るらしいので、ポケストップのない田舎だと現れない。
過疎地ではポケモンも過疎です。

ただ、今はポケストップに到着しているのだから、この辺を歩いていれば出会うはず・・・
すると移動中、スマホがブルブル震え出します。
画像を見てみると・・・ いた。 最初に捕まえる御三家を除けば、記念すべき1匹目。

Pokemon GO ポケモンGO ポッポ

さっそく道祖神から恵んで頂いたボールを準備し、ポケモンをゲット!
・・・したかったのですが、ボールは横をかすめて彼方に飛んでいく。 なんか思ったより当て辛い・・・
それならばと手前に投げてバウンドさせて当てますが、一度地面に落ちたら無効らしい。
結局、4球ほど無駄にしてようやくゲット。

その後、他の地蔵菩薩や地神様を巡り、ボールを補充しつつポケモンを探しますが、新たに捕まえられたのは2体のみ。
やっぱり田舎にポケモンは少ない。
そして、もっと致命的なことは・・・ ボールが足りない。

ポケストップでボールを補充するのだから、ポケストップが少ないと当然こうなります。
今になって初回のノーコンぶりを後悔。
ボールは課金でも補充できるので、お金を払えば良いのですが、つまりこのゲームは都会人に優しく、田舎者から金を搾り取るシステム。
一票の格差に興味は無いが、一球の格差は間違いなく存在します。

まあ、これはしょうがないし、まだ「山の向こうにしかポケストップないのん」という程ではないのでマシ。
一旦自宅に戻り・・・ 当面のボールは課金で購入、遠くのポケストップまで車で向かうことにします。
最近は「車はもう必要なくなっている」とかいう声も聞かれますが、そんなこと言うのは都会人だけ。
一歩郊外に出れば日本はまだ車社会、田舎は自動車がないと生きていけません。

しかし移動するにも、遠くのポケストップがどこにあるか解らない。
このゲームで地図が表示される範囲は、位置や方向によって違いますが、およそ 500~800 m まで。
都会だとこの範囲にポケストップがひしめき合っているのでしょうが、田舎だと十分な距離ではない。
よってありそうな場所を予測して向かうしかない。

イングレスのポータルがある場所は、前述の条件の他に、駅や公共施設、公園や集会所など。
そこで大きな公園に向かってみることに。

まずは公園の手前のコンビニまで移動し、地図を確認すると・・・ おぉ、ある、ポータルがあるぞ!
って言うか、足下にイモムシが?

Pokemon GO ポケモンGO 自動車

スマホの画面を確認すると、ハンドルの上にちょこんと乗っている。
さっそくイモム・・・ けむしポケモンの「ビードル」ゲット。 毛なんて生えてねぇ。

この画像だけ見ると「運転しながらポケモン GO するな!」と言われそうですが、断じて運転中ではありません。
ただ、車で移動中、何度もスマホが振動し、ポケモンが近くにいることを知らせていました。
「車で移動中はポケモンは出ない」とか言われてた気がしますが、全然そんなことない。

信号などで停車するので、それを加味して低速移動と判断されているのだと思っていたのですが、時速 40 km で巡行しててもスマホがブーブー震えまくります。
どういう判定なんだコレ?

※時速 10 km を超えるとカウントされないのは、タマゴの孵化に必要な移動距離でした。 ポケモン出現率は時速 10 km からマイナス補正がかかりますが、40 km ぐらいなら出現しない訳ではありません。

おかげで運転中に何度も「あっ、ポケモン出てる。捕まえたい」と思ってしまう。
そこで捕まえに行くと自分が捕まる訳ですが、これは確かに運転スマホしてしまう人は多そう・・・

ともあれ、大きな公園に到着。 すると・・・ 予想通りポケストップが大量に!(田舎的には)
ポケモンの出現数もハンパじゃない!(田舎的には)

Pokemon GO ポケモンGO 公園

公園の中に入ると、いるいる、スマホ持ってうろついてる人。
歩いて探している人もいるし、自転車で移動している人も、ポケストップ近くのベンチで待ち構えている人もいる。
ここは結構「町」なので、人は割と多い。(田舎者はちょっと栄えている地域を町と呼ぶ)

ただ、やはり自転車に乗りながらスマホを使っている人をチラホラ見かけます。
多くの人は止まってからスマホを操作していますが、乗りっぱなしの人も結構多く、ながらスマホを誘発している事実も否めません。

各ポケストップでは、なにやらサクラが舞っています。
どうやらポケモンを引き付ける課金アイテム「ルアーモジュール」が使用されているらしい。
田舎だとポケストップが少なく、ポケモン出現率も低いので、こういう場所でモジュールを使わないとまともに捕まえられないから・・・ と思うのはちょっと考えすぎ?

ともあれ、周辺のポケストップを回ってボールを集め、ルアーモジュールが発動している場所の近くのベンチに腰かけ、ポケモンを引き付ける「おこう」を併用し、どんどん捕まえていきます。
これだと流石に効率が良い。 さすが町+課金パワー。 自分の金じゃないけど。

Pokemon GO ポケモンGO 鳥型リアルポケモン

なお、ポケストップからはたまに「タマゴ」が見つかります。
これは「ふかそうち」に入れてから一定距離を歩くと孵るのですが、タマゴ画面を出す方法がなかなか解りませんでした。
タマゴはポケモン一覧画面を出し、右上にある「タマゴ」の表示をタップすることで使用できます。
チュートリアルが短いのは良いとしても、もうちょっと説明が欲しいのも本音かな・・・

そうこうしているとレベル5に到達。
これでようやく、どこかの「陣営」に所属して、「ジム」でのバトルを楽しめます。

すぐ側のジムが赤だったので、バトルをするため、今回は青を選択。
(同陣営のジムではトレーニングが出来ます)

Pokemon GO ポケモンGO 陣営

さっそくジムをタップしてポケモンバトル開始!

バトルに参加させるポケモンは6匹。
バトル自体は1対1ですが、やられると次が投入される形式です。
任意で交代も可能。

ポケモンの強さは「CP」という数値で表わされていて、今回の相手は 950。
こちらは 100 程度なので勝てる訳ありませんが、とりあえずどんなものか試してみます。

Pokemon GO ポケモンGO バトル

バトルにはアクション性があり、タップで攻撃、押しっぱなしで技を使い、左右フリックで回避。
体力ゲージの下には技ゲージがあり、特技はこれが貯まっていないと出せません。
上にフリックすると控えのポケモンと交代できます。

各ポケモンには属性があり、特定の属性に強い技を使えば有利に戦えるようですが、まずは強くするのが先決でしょうか。
ちなみに今回は・・・ CP が9倍以上違うしボロ負け。
1匹も倒せなかったので経験値も名声も、何も入手できませんでした。 初心者にはちょっと厳しい作り。

最初は同陣営のジムでトレーニングした方が良さそうですね。
強化はポケモンを捕まえた時に入手できる「ほしのすな」と「アメ」を消費しても行えます。

やられたポケモンは HP がなくなり、バトルには使えなくなります。
回復させる方法は・・・ なんとアイテムのみ。 「キズぐすり」や「げんきのかけら」で回復させます。
これらはポケストップの巡回で手に入ります。

じゃあ、ポケストップが近くにない田舎者はどうなるの・・・?
うむ、どうしようもないらしい。
 課金アイテムにも回復薬はない。

「めのまえが まっくらに なった!」
「ざんねん! わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!」

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・・・以上、田舎者のポケモン GO レビューでした。
なお、最後がアレですが、当分バトル出来なくなるだけで、収集は変わらず行えます。
都会だと連戦しまくれるんだろうけど。

内容としてはゲームとフィットネスアプリの中間、ハイキングにゲーム要素をプラスするアプリという感じでしょうか。
万人向けのアプリですから、あまり複雑なゲームにするのは避けているようですね。
私的にはこれだったら、ゲームとしての拡張はもちろん、移動距離・移動経路・予想消費カロリーなどを表示する、フィットネス方面の機能も充実させた方が、色々役に立ち、外聞的にも良いんじゃないかなと思います。

公園に行って改めて思いましたが、普段あまり散策しない人々が、こうして公園などで過ごすようになり、散歩を楽しむようになるのは、非常に良いことだと思います。
海外での大フィーバーが盛んに報道され、日本公開も始まった今、ここぞとばかりにネガティブなコメントや記事が出されまくっていますが、こういう良い点も少しはアピールされても良いのではないでしょうか。

まあ、田舎だと、ポケモン少ないけどね!

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