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極めてゲスな野郎たちをベッキベキに殴りまくる、殴り系クリッカーが登場しています。
ゲス野郎と拳」です。

株式会社ポノスで「にゃんこ大戦争」や Mr.AahH!!、Mr.Oops!! などの Mr シリーズを開発してきた方が独立、イグニッション・エムという新会社を設立しました。
この作品はそこでの第一弾アプリとなります。

昨今増えているクッキークリッカー系のアプリですが、かなり独創的な見た目で・・・
とにかく、まず画像を見て頂ければと思います。 それがゲームをほぼ物語っています。

アプリ本体は無料ですが、課金や広告があります。 ただ、課金は必須ではありません。
広告は割と頻繁に出て来ますが、強制動画広告はありません。

ゲス野郎と拳
出て来るゲス共にパンチを繰り出し、ひたすら殴り倒していきます。
ただ、攻撃は画面を連打するのではなく、左右にこすって行います。

右にこすると右にパンチ、左にこすると左にパンチが出るため、左右にこすり続けることでパンチが交互に繰り出されます。
要するに「オラオラパンチ」ですね。
連打よりも手は疲れません。

ゲスの HP が 0 になれば K.O、次のゲスが現れます。
4体倒すと中ボスが出現し、中ボスを3体倒すと次はボス戦に。
ボスや中ボスには制限時間があり、オーバーするとこちらがやられ、少し戻されてしまいます。
ザコに負けることはありません。

ゲスを倒すとコインを得られ、攻撃力を強化可能。
攻撃力は最初は数十ですが、そのうち数百、数千、万、億、兆と、どんどんインフレしていきます。
もちろんゲスたちの HP も万、億、兆と、とんでもない桁にインフレ。

日本のゲームなので、数字の単位は漢字表記です。
やはり「5E+12」とかの指数表記より、「5兆」と書かれていた方が日本人だとピンと来ますね。

ゲームとしてはほぼコレだけで、上位の技や武器の購入もありますが、それらも「コインを払って攻撃力を上げる」という点は変わりません。
コインが自然増加していく「バイト」もありますが、増加量は少なめ。
課金してガチャを引くと「攻撃力 +10 %」などの効果を得られる仲間を獲得できますが、これも必須ではありません。 無課金でも問題なく進められます。

ゲス野郎と拳 2
※左右にこすってオラオラ連打。 なぜか拳はリアル系。 気持ちよくボコれます。
15 分ごとにオートラッシュを発動でき、押しっぱなしで超連打できます。


ゲス野郎と拳 3
※攻撃強化は Lv20 になると上位のものを習得でき、上位技ほど攻撃力が大きく増加します。
武器は特定の技の資金効率を良くするもので、上位技の習得が厳しい時に活用する感じ。
バイトは収入が少なすぎて長時間放置する時しか使いませんが、上限金額を上げる「お財布」を強化すると、動画広告を見てお金を貰う「スペシャルアルバイト」の金額も増えます。
うまく使えば資金の回転が良くなります。


クリッカー系の中でも特にシンプルなゲームで、リセットを繰り返すこともなく、ただひたすら強化しながら殴りまくるだけの内容です。
しかしこのゲームの魅力は、ゲームシステム以外のところにあります。

繰り出される拳で敵をボコボコと殴る様子や、最後にフリックでフィニッシュブローが決まる演出が気持ち良く、とても「殴っている感」があります。
爽快感があって、延々とやってしまいますね。

加えて、出て来るキャラクターが色々と「やらかしている」。
頭身がおかしいサッカー選手、うずまきを持った少年忍者、人をつまんでいる巨人など、どこかで見たようなキャラが漫☆画太郎的な絵柄で続々と登場。
それを次々とフルボッコにしていく、もはや全方位にケンカ売ってるとしか思えない状態。
この破天荒っぷりが最大の魅力です。 そのうち誰かにおこられそう。

ゲームがかなり進んでも尽きることなく新キャラが出て来るため、それ見たさに続けてしまうのもありますね。
少年マンガ的にひたすら引っ張りまくる、かなりアレなストーリーも、それはそれで先が見たくなります。

難点は、強化画面やバイト画面に移動するたびに中央に広告が出て来ること。
動画ではないのですぐ消せますが、頻度が多めなのでやはり鬱陶しい。

また、ボスにやられると動画広告を見てコインを得るボタンが表示されますが、これを利用しないとどうしようもなくなります。
やられると少し戻されますが、その量が少なくてすぐまたボスに行き着いてしまうため、ボスが倒せない時にザコを倒してお金を稼ぐということができません。
Tap Titans のようにボスが出ないモードにすることも出来ないので、広告視聴報酬に頼るしかない。

ただ、こんなゲームに課金する人なんていないでしょうから(失礼)、広告を見させないとメーカーの利益にならないのはありそうですね・・・
まあ、普段は下部のバナーしか広告はないし、動画を見ないと得られない宝箱やミッションなども出て来ないので、そこまで「広告ゲー」ではありません。
ゲームの進行もテンポ良く、そこまでしんどい稼ぎが必要になったりはしません。

ゲス野郎と拳 4
※スマホを持ったメガネの痩せ男と、大型ネズミを連れている帽子の少年。
こうしたどこかで見たような連中をボッコボコに殴りまくる。 まさに世間に挑戦。
他にも見せたくなるキャラが大量に登場します。


ゲス野郎と拳 5
※ボス戦で時間が尽きてゲームオーバーになると「動画広告を見てコイン大量ゲット!」のボタンが出て来ます。
それは良いんだけど、倒せるまでこれを選ぶしか選択肢がない状態。 もしくは、しばらく放置するか。
右はストーリーシーン。 展開が色々アレ。 パロディーキャラが出て来るとセリフもネタ全開。


最近はクリッカーを取り上げる機会が多めです。
別にクリッカーばかりやってる訳じゃないのですが、シンプルなゲームだけにアイデア勝負になっていて、それぞれ趣向を凝らしているものが多いので目に付きますね。
このゲームは日本らしいおバカ演出で勝負している感じでしょうか。

ネタゲークリッカーですが、ネタが豊富で、笑えてハマれるゲームです。
一方で、操作感や演出表現にはこだわりも感じます。
万人向けの、特にマンガが好きな方にオススメのクリッカーです。

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