ステージクリア型のゼルダの伝説。
海の民の少女が半魚人に占領された島々を取り戻していく、釣り竿を駆使した謎解きアクションパズルゲームが公開されています。
Legend of the Skyfish」です。

パズルもアクションも適度な難易度の遊びやすいゲームで、そんなにハデな展開がある訳ではありませんが、模範的に作られているゲームです。

公開は RavenswordAralon などで知られる Crescent Moon Games。
ただ、開発はブラジルのメーカーで、Crescent Moon の内製ではありません。
価格は 480 円。 買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等は一切ありません。

Legend of the Skyfish

Legend of the Skyfish
2スティック+1ボタンのゲームで、画面左側をスライドして移動します。
そして右側のボタンとスティックで「釣り竿」を使用し、この釣り竿を様々な用途に使います。

ボタンを押すと振り回して攻撃
スティックを倒すとその方向に糸をビューンと飛ばし、引っかけた敵を引き寄せたり、ブロックを引っ張っることが出来ます。
タイルに引っかけてそこに飛び移ることも可能。
移動・攻撃・謎解きの全てに使用できます。

前述したように 2D の「ゼルダの伝説」のような謎解きアクションで、ところどころに閉じられた門があり、スイッチを踏んだり敵を倒すなどして門を開いていきます。
ただ、謎解きはどれも簡単で悩むようなものはありません。

どちらかと言うとアクションがメインですが、ライフが多めで難しくないうえに、チェックポイントも多く、やられてもそこから復帰できます。

Legend of the Skyfish
※ブロックを釣り竿で引っ張り、スイッチの上に移動させているシーン。
ある意味、ブラジルの海腹川背?


Legend of the Skyfish
※こちらはトラップの向こうにいる敵を引き寄せようとしているところ。
引き寄せた敵はしばらく気絶するので、そのスキに竿でバシバシ叩けます。


ゴールには海人族の彫像があり、殴って破壊すればクリア。
1ステージはそれほど長くなく、サクサク進行していくことができます。
1つのエリアは 15 ステージで構成されていて、最後にはボスも登場。

宝箱が隠されているステージもあり、見つけると頭巾・竿・針などを強化できます。
頭巾ならライフ上限が増加し、竿は攻撃にスローなどの特殊効果が付きます。

ただ、使い分けが必要なものではないし、強化要素と言うほど頻繁に見つかる訳でもありません。
ゲームの演出の1つといった感じでしょうか。

宝箱が近付くと、妖精がそれを知らせてくれます。
よって見逃すことはなく、とことん親切な作りになっているのが特徴です。

Legend of the Skyfish
※ステージマップ。 主人公は助けてくれたクジラの背に乗って移動します。

Legend of the Skyfish
※各エリアの最終ステージではボスが登場。 こいつは相応に手強い。
釣り竿を使った移動で攻撃を回避しながら戦う必要があります。


Legend of the Skyfish
※オープニングシーン。 海の民の漁により、深海に眠るスカイフィッシュが目を覚ましてしまった。
グラフィックに「南米感」があって、アジアや欧米とは異なるテイストです。


これといった欠点のない、すっきりまとまったゲームです。
あえて難点を言うなら、まとまり過ぎていることでしょうか?
独特な世界観を感じることは出来ますが、もうちょっと珍しいギミックや意外な展開が欲しかったのも本音。

私的には Anodyne と正反対な印象があります。
Anodyne はやめられないほど予想外な展開が続きましたが、操作性は良くなく、グラフィックのクオリティなども低め。
こちらは操作性が良く全体のクオリティも高く、遊びやすいのですが、ちょっと淡々とした印象があります。

どちらかと言うとライトユーザー向けでしょうか。
とても丁寧に作られていて、普段ゲームをしない人でも遊べるアプリだと思います。
「良作」という表現が合っているゲームですね。

Legend of the Skyfish(iTunes が起動します)


※Youtube 公式 PV