Pokémon GODeus Ex GO に続く、今年三番目の「GO」アプリが登場しました!
・・・と言っても、各ゲームに何の関連もありませんが。
かわいいイラストの寿司を集めていく、短時間で終わるカジュアルなカードゲームが登場しています。
Sushi Go!」(スシゴー)です。

各プレイヤーが自分の欲しいカードを1枚ずつ引いていき、その組合わせでポイントを得られるという「ドラフト型」のカードゲームで、オリジナル(実物のカード版)は 2013 年に発売されました。
3年前からこの名前で、ポケモン GO に便乗して名付けられている訳ではありません。 念のため。

ドイツゲーム系ですが大きな受賞歴はなく、ゲームとしてはかなりシンプルです。
ただ、トランプのようにルールが解りやすく、手軽に遊べて、子供から大人まで楽しめるので、イラストや題材が良いこともあり、割と人気のアナログゲームだったようですね。

価格は 600 円。 買い切りゲームなので課金・広告・スタミナはありませんが・・・
いきなりですが、このアプリ最大の難点はこの価格。 内容を考えると割高なのは否めない・・・
まあ、実物は 2000 円ぐらいするので、それを考えての値段なんだろうけど。

原作を作ったのはオーストラリアの人で、そのためか日本人の寿司のイメージとは微妙にズレています。

Sushi Go スシゴー
ゲームは2~5人で行います。4人以上が推奨人数。

まずは各プレイヤーに寿司カードが配られるのですが・・・
このアプリは回転寿司を模したデザインになっていて、カードと言うより、ベルトの上に寿司そのものが並べられます。
この点はアプリならではの演出で良いですね。

各プレイヤーはその中から、好きなものを1つだけ取ります。
全員が取ったら、その寿司が場に公開されます。
そして残った手札、つまり残った寿司は左隣の人に渡され、右隣の人から次の手札を受け取ります。

後はこの繰り返し。 「寿司を1つ取る → 残りを渡す」を続け、手札が全てなくなったら1ラウンド終了。
取った寿司に応じた得点が計算されます。

寿司は全部で 10 種類。
タマゴニギリ、サケニギリ、イカニギリはそれぞれ1点、2点、3点。
「なんでイカがそんなに高いんだ」というツッ込みは無しでお願いします。
ニギリはワサビを持っている場合、得点が3倍になります。
もの凄い山盛りワサビですが、きっと無類のワサビ好きなのでしょう。

テンプラは2枚で5点、サシミは3枚で 10 点になりますが、足りなかった場合は0点。
リスクのあるカードです。
マキズシは「一番多く集めていると6点、2番目の人は3点」という、他の人の状況に左右されるカード。
1つ~3つ分のカードがあり、これもハイリスク・ハイリターン系ですね。

ギョーザは集めるほど点が高くなるカードで、1つだけだと1点、しかし5枚集めると 15 点。
「なんで回転寿司に餃子があるんだ」というツッ込みも無しの方向で。

他に、使うことで寿司を2つ取れるオハシと、ゲーム終了時に一番多く集めた人にボーナス、一番少ない人にペナルティというプリンのカードがあります。
プリンはまあ・・・ 実際の回転寿司でも流れてますね。

1ラウンドが終わって得点を集計したら、プリン以外は全部回収されてシャッフルされ、配り直されて2ラウンド目が始まります。
ゲームは3ラウンドで終わり、得点の一番高い人が勝利です。

「マグロがない」とか「エビはどこ?」とか言いたいことは色々あると思いますが、オーストラリアンシースーはこんな感じなんだと納得しましょう。

Sushi Go スシゴー
※マキズシくんとテンプラくん。 この辺りの「たくさん取らないと高得点にならない」系のカードの扱いが重要。
マキズシやプリンを一番多く持っていた人が複数いた場合、その人数で点数を割ります。 端数は切り捨て。
寿司キャラはゲーム中に目をパチパチさせたり、口を動かしたりします。


プレイヤーの取ったカードが公開される事と、取らなかったカードを次の人に渡すというのがゲームのポイント。
それを見ながらどの寿司を取っていくかの駆け引きが重要で、誰も餃子を取ってないから集めに行くとか、次の人が巻き寿司を取っているので自分の所でブロックするとか、色々と戦法が考えられます。

ただ、こういう駆け引き系のドイツゲームは、コンピューター対戦だとあまり楽しめないのが難点。
コンピューターを相手に駆け引きをしても、それがどこまで通用しているのか、逆に相手がそういうのを考慮しているのか、実感しにくいですからね。

このゲームは多人数で実際のカードでやると、「やべぇ、あいつ刺身そろえてる」「お前なんとかしろよ」「お前がしろよ」みたいな会話があって盛り上がるようですが、一人でやってるとそういうのもありません。

一方、このアプリならではの利点は、回転寿司を模したグラフィックと、可愛らしい寿司ネタがアニメーションする点。
元々この作品はキャラクターや題材でウケていたようなので、そこが強化されているのは良いですね。

また、このゲームの原作(海外版)はワサビが緑のウ○コにしか見えないとか、サシミが魚の輪切りにしか見えないとか、日本人的にかなりビミョーな絵柄だったのですが、アプリ版は後に公開された日本バージョンをベースにしていて、ちゃんとワサビが山葵で、サシミが刺身です。

Sushi Go スシゴー
※海外版でウン○だったワサビは、アプリ版ではちゃんと脱○ンコしています。 よもぎ餅みたいだけど。
右は最後の1つで刺身が来た状態。 刺身は集めてないけど、これしかないから取るしかない。
有用な寿司はさっさと取られてしまうので、こういう状態にはなりがち。

実物のカードで大勢でやると楽しいんだろうなぁ、と言うのが伝わってくるゲーム。
1人でコンピューター相手のプレイだと、1回が短時間で終わり、そんなに難しい訳でもないので、かなりあっさりしている印象です。

キャンペーンとか収集要素とか、そういった長期的に遊べる要素もありません。
通信対戦はあるのですが、全員が 600 円のアプリを購入しないと遊べないというのがネック。

ただ、iPhone のファミリー共有機能で家族でアプリを共有し、対戦すると言った用途には、大人から子供まで楽しめるゲームなので良いと思います。
ドイツゲーム系が好きでとりあえずそろえておきたい人や、多人数で遊べる環境の人は注目でしょうか。

Sushi Go!(iTunes が起動します)

※Youtube 公式 PV