スマホのテキストアドベンチャーゲームシリーズ「Lifeline」。
文字のみで進行する非常にシンプルなゲームですが、チャット形式のスタイルと、一周回って目新しいゲーム性がウケて、世界的なヒットになっている作品です。
Apple Watch で楽しめるゲームとして、Apple も猛プッシュしていました。

そんな Lifeline に4作目と5作目が登場しています。
Lifeline:ホワイトアウト」と、「Lifeline:クライシス・ライン」です。

どちらも過去3作との直接の繋がりはありません。
よって過去作をプレイしていなくても問題なく楽しめます。

4作目のホワイトアウトは、1作目や3作目と同じ「遭難」もの。
ゲーム進行も過去作を踏襲していて、従来通りの Lifeline と言えますね。
一方、5作目のクライシスラインは、過去作とはかなり雰囲気が変わっています。
題材も「殺人事件の推理サスペンス」で、アドベンチャーゲームとしては一般的ですが、Lifeline としては今までになかったタイプ。
ただ、どちらもプレイヤーは主人公にアドバイスをする、第三者的な立場なのは変わりません。

価格は(9/30 時点で)ホワイトアウトは 240 円、クライシスラインは 360 円
Lifeline 1~3 はすべて値段が 240 円に統一されたので、クライシスラインも旧作になったら 240 円に下がるかもしれません。
買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等はありません。

まずは4作目「Lifeline:ホワイトアウト」からご紹介します。

lifeline ホワイトアウト
主人公は雪原で遭難しています。 しかも事故のショックで一時的に記憶を失っていて、状況を把握できない状態。
おまけに周囲は猛吹雪で、そのままでは凍死は免れません。

・・・と言っても、文字のみのテキストアドベンチャーなので、吹雪の絵や映像が出てくる訳ではありません。
ゲームはチャットの画面で、主人公との会話のみで進行します。

会話中、彼から返答を求められることがあります。
解答は二択で、どちらを選んだかで主人公の行動が変化します。
ただ、あくまで行動しているのは主人公のアダムズ君。 プレイヤーのアドバイスに従わないケースもたまにあります。
反論をすることもあり、単なる従順なプレイヤーの分身ではありません。

アダムズが何かの作業を始めたり、移動を開始した場合、一旦ゲームの進行が止まります。
そしてしばらく時間が経ち、アダムズの行動が終わった頃に、スマホに通知が送られてきて物語が再開されます。
これが実際に対話しているかのような臨場感を与えていて、Lifeline シリーズの大きな特徴になっています。

とは言え、システムは従来の Lifeline と変わりません。
過去作をプレイしている人には「ほぼ前と同じです」の一言で説明がつきますね。
もちろんそれは、Lifeline ファンなら変わらず楽しめるということでもあります。


続いて、5作目の「Lifeline:クライシス・ライン」について。

lifeline クライシスライン

こちらは過去作とはかなり雰囲気が違います。
舞台は現代のアメリカで、主人公は殺人課の刑事。 プレイヤーは殺された弁護士の捜査にチャットで協力します。

今回は謎の通信を受けたとかではなく、スマホの SNS アプリを通して会話をしている設定です。
見た目も LINE やメッセージアプリのような感じで、アイコンやフキダシがあり、今までと違ってカラフル。
たまに「ヘルプボット」という AI まで登場し、「適応度」を診断してくれます。

ゲーム展開にも変化があります。
今までは主人公が何かの作業を行う度に、それが完了するまで待たなくてはなりませんでした。
それが Lifeline の特徴であり、現実のやり取りを再現している部分なのですが、さすがにもう「何度も待ちたくない」という意見が増えてきたのか・・・
今回は、そこまで頻繁な待ち時間は入らなくなっています。

あくまで「今までに比べて」であって、やはり移動や作業の場面では待ち時間はあるのですが、聞き込み中、及び説明中にはかなりの長い文章が待ち時間なしで続きます。
ここは Lifeline としては違いを感じるところですね。

ストーリーは、序盤は「刑事コロンボかと思ったら X-MEN だったでござる」みたいな感じで、推理サスペンスを期待していた私は「えぇ~・・・」となったのですが、しばらくするとちゃんと刑事ものの展開になっていきます。
フキダシやアイコンが出て来るスタイルになったのは、聞き込みのシーンが多いため、誰と話しているのか区別しやすくするためかもしれません。

さすがに同じものばかりだとマンネリ化するので、大きく変えてきたのは良いと思います。
ただ、独特の雰囲気が薄れ、題材も殺人事件なので、割とフツーのアドベンチャーになっている印象も・・・

lifeline 通知画面
※これまでと同様に、通知画面でも進行を確認することができます。
また、通知を左にスライドして「表示」をタップすることで、通知画面のままで選択肢を選ぶことも可能です。


どちらも選択によってはバッドエンドになる可能性がありますが、一旦エンドを迎えると「高速モード」を利用可能になり、途中の待ち時間をカット出来ます。
また、好きな章に移動することも出来るようになります。

ただ、今作はバッドエンドの種類が少なく、「さっさとバッドエンドになって高速で遊ぶ」みたいなことは難しくなっている・・・ と思います。
(少なくとも私は終盤までバッドエンドを見なかった)

私は正直 Lifeline シリーズは、途中の待ち時間を面倒に思ってしまうタチなので、巷で賞賛されている程には好きではありません。
昔はこういうゲームブックやテキストアドベンチャーはたくさんあったので、物珍しさも感じず、サクサク読めないのが煩わしく思っていました。

でも、ノベルゲームのようなガッツリしたものではない、見た目も内容もシンプルでゲームらしくない作りだからこそ、幅広いユーザーにウケたのでしょうね。
通知と待ち時間を利用したシステムも、ある意味「仮想現実」と言え、スマホ時代らしさがあります。
1度は試す価値のあるシリーズと言えるでしょうか。

Lifeline:ホワイトアウト(iPhone 版、iTunes 起動)
Lifeline:クライシス・ライン(iPhone 版、iTunes 起動)

Lifeline:ホワイトアウト(Android 版、Google Play へ移動)
Lifeline:クライシス・ライン(Android 版、Google Play へ移動)