スマホの2大レーシングゲーム、カジュアル系の「アスファルト」と、リアル系の「Real Racing」。
この2つのクオリティが突出しているため、最近はレースゲーム自体があまり出なくなってしまいました。
そんな中、3年ぶりにアスファルトの新作が公開されています。
アスファルト:Xtreme」です。

今回はオフロードレースがテーマになっていて、登場するのはバギーやサーフ、モンスタートラックなどの大型車。
道なき道を縦横無尽に走り回る、アスファルトらしい「ハチャメチャぶり」をより強化した内容になっています。

一方で、スピードレースとしてのゲーム性は減っている印象で、スピード感がない訳ではありませんが、全体的に大味
楽しみ方が変化しているので、今までと同じように考えていると慣れるまで違和感あるかもしれません。

アプリ本体は無料。 ただし課金・ガチャあり。 広告はなし。
基本的には無課金でも遊び続けられる作りです。
※現在は起動時やレース後に全画面広告が表示されるようになっています。

アスファルト Asphalt Xtreme

アスファルト Asphalt Xtreme
本体を傾けて曲がるティルト操作と、疑似ハンドルを動かすスライド操作、画面を押して曲がるタップ操作があり、どれも操作性は良好。
アクセルは基本的に自動で、ボタンでブレーキを行います。

そしてニトロボタンを押すと、ニトロゲージを消費して急加速を行います。
このゲームの特徴は、このニトロを使いまくれること。
普通に走っているよりニトロで走っている方が長いぐらいです。

ニトロゲージは3回分に分かれていて、連打すると3つまとめて発動させ、短時間で超急加速できます。
一方、1つ使って1本目のゲージが尽きる寸前に2本目を使うと、2本目の持続力がアップ。
2本目が尽きる寸前に3本目を使えばさらに持続します。 これは「ロングニトロ」と呼ばれます。

ニトロゲージはコース内にあるニトロアイテムを取ることで回復しますが、さらにジャンプや障害物の破壊、ライバルのクラッシュ(ノックダウン)でも回復するため、すぐ満タンになります。
もはやニトロと言うより、普通の走行がローギア、ニトロダッシュがハイギアみたいな感じ。
ダッシュ中は車が火を噴き、景色が高速で流れる演出があって、スピード感も十分です。

オフロードレースらしくコースは起伏に富んでいて、ジャンプ台も多数あり、飛んで跳ねて落ちて吹っ飛ぶ、ハチャメチャなレースが展開されます。
分岐も多い・・・ と言うか、常に道幅が広く、ゴールへの道も多数用意されていて、好きなルートで走れます。

あまりにも分岐や小道が多すぎて、どちらに走れば良いのか解りにくい程で、画面左上にミニコースマップがありますが、それをチラチラ見ないと迷子になるのが難点。
こんな内容なのでアウト・イン・アウトなどのコース取りもあまり重要ではありませんが、カジュアルにボコボコぶつかりながら、ニトロで派手にぶっ飛ばせばいいのがこのゲームの良さでしょう。

壁にまともにぶつかるとクラッシュしますが、すぐに復帰可能です。
ただ少し戻されるため、復帰までの時間が短い割に、順位やタイムのロスは大きめ。

オフロードなのでカーブでは滑りそうですが、ハンドル大きく切ると自動でドリフトに入り、ほぼブレーキなしで走り抜けられ、車体もすぐ安定するため、走りにオフロードらしさやドリフト感はありません。
その分、コントロールはしやすいですね。


アスファルト Asphalt Xtreme
※ニトロダッシュで爆走中! ゲージはすぐ貯まるのでガンガン使えます。
ニトロ使用中、次のニトロをゲージの赤い部分で使うとロングニトロが発動します。


アスファルト Asphalt Xtreme
※ニトロ使用中にライバルに勢いよくぶつかるとクラッシュ! 相手を吹っ飛ばせます。
ただ、向こうもニトロを使っていてスピードが変わらない場合はクラッシュさせられず、相手が大きい場合も困難。
トラック以外の場合、ノックダウンはアスファルト8より難しいですね。 一方、トラックなら相手を簡単に潰せます。


様々なレースに挑戦して階級を上げていく「キャリアモード」がゲームのメインで、8台で競うステージが多いですが、1対1の対決や時間内に他の車をクラッシュさせるものなど、数種類のレースがあります。

各レースは出場できる車種が決められていて、最初はバギーとサーフで走りますが、そのうちトラックやラリーカーなども入手しなければなりません。
車はシボレーやランドローバー、フォードやフォルクスワーゲンなど、提携自動車メーカーの実車がモデル。
ジャンルがジャンルなので日本車は少ないですが、三菱やスバルのラリーカーも登場します。

マシンの購入は資金、もしくは課金通貨で行い、序盤の車は無理に課金しなくても購入可能な値段。
レースをクリアすると強化素材も得られ、それと資金でマシンをパワーアップさせていけます。
ガチャは主に強化素材を得るものになっています。

車はレースに出ると「オイル」が減っていき、これが少なくなると交換するまでマシンのパワーが落ちてしまいます。
こう言うと「ああ、それがスタミナなのか」と思われそうですが・・・ 必要な時間は数分程度。
オイル交換中は他の車でレースすれば良い話だし、スタミナと言うほど厳しいプレイ制限にはなっていません。
正直、存在が疑問なのですが・・・ なにかリアリティのようなものを加えたかったんですかね?

アスファルト Asphalt Xtreme
※ガレージ画面。 車の基本ステータスは 最高速、加速、ハンドリング、ニトロ の4つ。 強化に時間はかかりません。
色々な車種をそろえる必要があるので、強化素材は無駄遣いしないように。


アスファルト Asphalt Xtreme
※レース選択画面。 メニューのインターフェイスは綺麗でカッコ良いですね。
レース開始前にはボーナス獲得条件の確認を忘れずに。
1位+ボーナス2つを獲得しないと「クリア」にならず、全クリアしないとコンプリート報酬は貰えません。


オフロードらしいワイルドな演出と BGM も特徴で、クオリティの高さはさすがアスファルトと言う他ありません。
ただグラフィックについては、Real Racing 3 はもちろん、Need for Speed No Limits と比べても落ちます。
今回はオフロードなので、リアルな車体表現などにはあまり力が入れられていないようです。

アスファルト8 と比べると、スピードレース+ハチャメチャ、見た目は普通なのに内容がトンデモナイという アスファルト8 よりは、インパクトはないかもしれません。
しかしここまでハイスピードなモンスターカーレースは他にないと思いますし、アクションレースとしての楽しさが追求されていて、こちらにはこちらの良さがありますね。

最初にやった時は「ちょっと大味すぎるかな・・・」と思ったのですが、しばらくやるとその大味さが楽しくなって来ました。
定番のアスファルトシリーズ最新作ですし、スマホユーザーなら試すべきゲームでしょう。

アスファルト:Xtreme(iPhone 版、iTunes 起動)

アスファルト:Xtreme(Android 版、Google Play へ移動)

※Youtube 公式 PV