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古代ローマ帝国の興亡を描く、数百人の大軍勢が激突する大規模戦略シミュレーションゲームが iPad に移植されています。
ROME: Total War」です。

2004 年にパソコンで発売されたゲームで、今も続いている人気 SLG「Total War」シリーズの初期の作品です。
戦略シーンはターン制、戦闘シーンは RTS(リアルタイム制)で、無数の兵士が戦う 3D グラフィックの合戦が大きな特徴です。

ただ、内容を一言で言うと・・・ 「すごく取っ付き辛い信長の野望」。
メッセージは全文英語。 細々としたコマンドがある大作シミュレーションの説明が英語のみだと、日本人にはかなり解り辛い。
しかも毎ターン英文の報告書が届くので、その時点で潰れそうになる。
戦闘シーンもかなり長いという、ヘビー級のゲームです。

内政は意外と簡易化されていて、解ってしまえばそんなに難しくはないのですが、洋ゲー耐性の高いコアな SLG ゲーマーにしか勧められませんね・・・
ただ、この大作をそのまま iPad で出してくれたことは、嬉しくもあります。

価格は 1200 円。 買い切りゲームなので課金や広告などはありません。
開発、移植、共にイギリスのメーカーです。
現時点では iPad 専用なのでご注意下さい。

rome total war

rome total war
ルールが解り辛いので、序盤のプレイ方法を説明しながら内容を紹介していきたいと思います。

ゲームのメインとなるのはローマ帝国の戦いを描く「Imperial Campaign」。
これを開始すると、まず担当する軍勢を選ぶことになります。

rome total war

3つのマークありますが、全部ローマです。 よってそれぞれが敵対している訳ではありません。
どの方面軍を担当するかの選択ですね。
これとは別に、ローマ帝国の中枢である元老院(Senate、SPQR)の軍勢が存在します。

軍勢を選ぶと、まず元老院から命令書が届きます。
「あの町を占領せよ」「あの港を押さえろ」といった命令があり、それがどこにあるのかは虫メガネのボタンを押せば表示されます。

rome total war
※報告書は毎ターン届きます。 元老院からの命令もその1つ。
画面下のボタンで報告書を残したり破棄できますが、残しているとどんどん貯まっていきます。
たくさんの報告書がある時は横にスライドすると順に見ていけるので、一通り確認し、その後は全て捨ててしまいましょう。
ただしミッションの目標がどこか解らない時は、右下の虫メガネボタンで確認を。


目標が解ったら、部隊をそこに移動させます。
マップ上に立っている兵士が部隊で、タップすると緑色の移動範囲が表示されます。
その状態で兵士をドラッグすると移動ルートが矢印で示され、チェックボタンを押すと実際に移動を開始。
そこに敵がいれば戦闘を行えます。

なお、部隊同士を合流させることも可能です。
最初は各部隊の兵力が少ないので、合流させた方が有利に戦えるでしょう。

部隊を選択後、そこに所属している兵士が画面下部に表示されますが、ここをタップすると移動させるユニットを選ぶことができます。
これを使って部隊を分離したり、兵士の一部を守備用に残したりできます。

部隊の詳細はダブルタップ、兵士の詳細は長押しで表示します。
右下には兵士を全選択するボタンがあり、どれかのユニットが選ばれている時は全解除になります。
ターン終了は右下にある砂時計のボタンをダブルタップして行います。

rome total war
※マップ画面。 1ターンで移動できる範囲が緑で表示されますが、その範囲外を指定して移動予約することも可能です。
赤くなっているところは、いわゆる ZOC。 敵が邪魔でそれ以上進めないことを表わします。


マップ上にはスパイと外交官(Diplomat)もいますが、最初は無理に使う必要はありません。
一応、マップの偵察には使えます。
スパイは敵都市に忍び込ませて、相手の兵力を探ることができますが、失敗すると捕まります。

最初に攻めるべき町に部隊が移動したら、剣マークのボタンを押して攻撃を開始しましょう。
最初の町には城壁がないでしょうから、問題なく攻撃できるはずです。
もし城壁がある場合は攻撃できませんが、そのケースについては後述します。

戦闘画面になったら、まず陣形(Deployment)を決めます。
と言っても、最初から兵種に合わせて部隊が配置されています。
当面はそのまま「START BATTLE」すれば良いでしょう。

rome total war
※まずは陣形の配置。 この時は部隊を自由に移せます。
部隊を選んで動かした後は、再タップするか右下のボタンを押して、選択を解除するのを忘れずに。
二本の指で画面のズームや回転を行えます。 


戦闘が始まったら、右下にある全選択のボタンを押して、部隊をすべて選んでから、前方の何もない場所をタップしましょう。
そこに全軍が移動していきます。

部隊の移動には徒歩とダッシュがあり、徒歩移動だと最初の陣形を維持した状態で進んでいきます。
ダッシュだと高速で移動できますが、陣形がバラバラになるうえに、騎馬が単独で突っ込んでいき集中攻撃されたりするので、まずはゆっくり移動した方が良いですね。

画面右上には時間の進み具合を調整するボタンがあります。
敵が遠いうちは高速にしてサクサク進めましょう。

rome total war
※各ボタンの役割は上記の通り。
スカーミッシュが ON だと敵と一定の距離を取りながら動き、射撃が ON だと遠距離攻撃を行います。
投げ槍兵や弓兵はこれらが最初から ON になっています。
防御は盾兵が防御態勢を取るときに使用。 グループ隊列はグループ化したユニットにしか出せません。
退却ボタンを押すと確認なしで即退却してしまうので押しミスに注意。


敵に接近したらいよいよ戦闘開始。
ユニットを選んで敵をタップすると攻撃をしかけます。
特に命令を出していなくても、各ユニットは敵が射程内にいる場合は迎撃を行います。

ユニットの選択はマップ上の部隊を直接タップしても良いし、画面下の部隊リストのアイコンをタップしても行えます。
また、アイコンをダブルタップすると部隊のいる場所に画面が移動します。

ユニットは 兵士、槍兵、弓兵、騎馬 の4種類に大別され、槍は騎馬に強く、騎馬は弓に強く、弓は槍に強いという、RTS おなじみの「3すくみ」があります。
ただ、ローマの槍兵は大きな盾を持っていて、ガード体制を取ることで矢を防げます。
敵の進攻をガードで阻みながら、投げ槍や弓兵が遠くからチクチク攻撃するといった戦法も可能です。

rome total war
※村での戦闘。 拡大すれば臨場感のある戦いを眺めることができます。
ローマの兵士は強いので、序盤の蛮族相手の戦闘なら苦戦はしないはず。
ただし将軍(騎兵)はむやみに突っ込んでいかないように。 死んだら困ります。


rome total war
※部隊をドラッグすると移動ルートを指示できます。 騎兵を迂回させる時などに活用しましょう。
さらに画面を長押しした後、ドラッグして円を描くと、その範囲にいる部隊をまとめて選択できます。


しばらく戦っていると、相手の旗が白くなるはずです。
これは統率が取れなくなって壊走している状態。 つまり、その部隊はもうやられています。
味方はそのまま追撃に入りますが、地の果てまで追っていくので、他に敵部隊がいる時は追撃を止めて他の命令を出しましょう。

敵全軍が壊走するか退却すると自軍の勝利。 そのまま追撃を続けるか、戦闘を終えるかの選択が出て来ます。
町を攻撃している場合は、中心に立っている旗を占領すると勝ちになります。

勝利すると町をどうするかの選択が出て来ます。
Occupy は普通の占領。 Enslave は住民の一部を奴隷として連れて行きます。 Exterminate は虐殺。
Occpy Settlement を選んでおけば良いでしょう。

rome total war
※占領画面。 Occupy 以外は人口が減るので、普段は選ぶことはないでしょう。
Denarii と言うのは古代ローマで使われていた銀貨で、つまりお金です。


町を占領すれば税収が増え、領土も広がります。
それが作戦目標なら元老院からご褒美を貰え、将軍の階級もアップするでしょう。
そして次のターンには、新たな目標が指示されます。

支配下となった町はダブルタップで開発を行えます。
内政は町に施設を建てて行い
、例えば農場や市場を作れば税収がアップ、厩舎や兵舎があれば騎兵や槍兵を雇えます。
逆に言うと、軍事施設がない町では兵士を雇えません。

建設には資金が必要で、これは左上に表示されています。
また、町に将軍がいないと指示を出せません。 よって将軍はヘタに戦死させないように。

生産や建設を行うと、それが Queue(生産予約)に入れられて、ターン毎に完成していきます。
実行してすぐに建物ができたり、兵士が増えたりする訳ではありません。

なお、マップ上の町をドラッグすると青いラインが引かれます。
これは生産した兵士の移動先を表わし、後方の町で作った兵士を自動で前線に送ることができます。
町の内政は自動化することも可能です。

町にいる部隊を動かしたい時は、町をタップして部隊ボタン(旗)をタップ、右下の全選択のボタンを押すか、動かしたいユニットをタップで選択してから、ドラッグで移動させて下さい。

rome total war
※町の詳細画面。 建物と兵士の生産は別枠です。 修復や強化は条件がそろっていないと行えません。
参謀ボタンは将軍に付属している参謀・同行者を、将軍同士で交換するためのもの。
町の名前の左右にある三角のボタンを押すと別の町に切り替わります。
なお、屋外に出ている将軍の詳細を表示すると、生産表示の所に緑色の兵士が並んでいます。
これは傭兵で、その場で雇用することができます。 すごく割高ですが。


rome total war
※町を選択してドラッグすると引かれる青いラインは、ユニットの自動輸送設定。
生産も自動化できるので、後方の都市の管理はラクです。


町に防護壁を築くと、敵に簡単には攻められなくなります。
逆にこちらも、壁がある町は攻城兵器がないと攻撃できません。

攻城兵器はユニットとして生産するのではなく、現地で組み立てます。
壁がある町に進攻した場合は、そこで攻城兵器の生産を指示して、一旦「包囲」しましょう。
次のターンには兵器が完成するので、攻撃ボタンを押せるようになっているはずです。

rome total war
※包囲画面。 部隊は建設ポイント(Build Point)を持っていて、それを使って攻城兵器を用意します。
ずっと包囲しておくと兵糧攻めになりますが・・・ 悠長にやっていたのでは、元老院のミッションは時間切れになってしまうでしょう。
なお、戦闘開始前の画面で右下にある歯車のボタンを押すと、戦闘がオート処理されて瞬時に決着が付きます。
面倒な時に便利ですが、弱い将軍だと戦力の少ない相手に思わぬ敗北を喫するので悪しからず。


攻城兵器は、最初に作る破城槌(Ram)は、扉しか壊せません。
よって扉のある場所から攻撃しなければなりません。
兵士で壁や扉をよじ登ったり、破壊することはできません。

扉が開けば後は普通に押し入れば良いのですが、敵も騎兵などで攻城兵器を狙ってきます。
槍兵などでしっかり守っておきましょう。

rome total war
※Ram で門壊開始。 攻城兵器を操っているのは兵士部隊のどれかです。
門が開いてから全軍進撃させると、攻城兵器はその場に捨てられ、部隊は兵士に戻ります。
攻城兵器を選択した時に出てくる特技のボタンは、すぐ兵器を捨てて兵士に戻るボタンなので注意。


ゲームの基本は以上です。
敵勢力を駆逐し、他の都市を領土に加えながら、偉大なローマ帝国による欧州統一を目指します。

しかし冒頭でも述べましたが、取っ付きやすいゲームではありません。
グラフィックも兵士の数が凄くて迫力はありますが、個々の兵士の動きや見た目は PS1~2 ぐらい。
初代 iPad Air でもスムーズに動作しますが、今となっては見劣りしますね。

でも本格的で、じっくり楽しめる戦略 SLG です。
正直、これをやるなら ポケット戦国 の方がオススメですが、もっとヘビーで、洋ゲーで、3D の大合戦を楽しみたいコアゲーマーなら、チャレンジしてみても良いかも・・・
長く楽しめることは確かです。

ROME: Total War(iPad 専用、iTunes 起動)

※Youtube 公式 PV