イワシが弾を連射し、カワハギがホーミング弾を掃射、タラバガニがビームを撃つ、海産物 3D シューティングが公開され、そのぶっ飛んだ内容で話題になっています。
「Ace of Seafood」です。
新作という訳ではなく、PC(Steam)では去年から公開されていた作品。
iOS でも今年の初めに公開されていて、私もチラッと見たのですが、チープに感じてスルーしてしまった記憶があります。
良くも悪くも個人作成らしさのあるアプリで、やや大雑把な感は否めません。
特に操作性については批判が多いです。
しかし魚がビームを撃ちまくり、潜水艦さえも繁殖できる誰得で突き抜けた世界観はインディーズならでは。
操作に慣れてしまえば、やり込めるゲーム性とマジメにおバカなオープンワールドにハマること請け合いです。
なお、先日から Wii U でも配信されています。
アプリ本体は無料。 ただし無料のままでは体験版で、世界が狭く、登場する生物も少なめ。
フルバージョンにするには 720 円の課金が必要です。
ゲームの最初に、自身の「素性」を答えます。
素性は「イワシ」「鮭」「伊勢海老」の3種類。 要するに初期キャラの選択。
そして素性という言葉に違和感を感じる間もなく、プレイヤーはこう問われます。
「この世界では多くの生物が射撃能力を持つ」
「わかる」「わからない」
解らないと進みません。 この世界観を受け入れることがプレイヤーの第一の試練なのです。
全てを寛容に受け入れたプレイヤーは、一匹の射撃できる水生生物となって、広い海を自由に泳ぎ回ることになります。
操作は画面左にある仮想スティックで移動、画面右の「ボタンがない場所」をスライドして視点を動かし、射撃ボタンでショットを撃ちます。
ただし、かなり慣れが必要。
360 度に動ける 3D の水中のため、操作方法を把握し辛い。
スティックを前に倒せば前進、後ろで後退、左右で旋回+横移動なのですが、浮上するには視点を上に向けて前進、潜るなら下に向けて前進となります。
進行方向を大きく変えたい時も、まず視点を移動したい方向に向けてから前進です。
フライトシミュレーター系シューティングの経験があれば把握しやすいと思いますが、その経験がないと解り辛く、しばらくは思うように動かせないでしょう。
加えてカメラワークの問題で、壁際などでキャラがアップになり、状況の把握が難しくなります。
また、例えば後ろに下がると、画面内の魚はこちらを向いて手前に進むのですが、視点は前を向いたままなので、この状態で壁にぶつかってもそれを察知し辛い。
こうした「視点と魚の向きが一致していない」「カメラが進行方向を映しているとは限らない」ことを自然に把握できていないうちは、動かし辛さを感じ続けることになります。
魚が向いている方向に、カメラをサッと向けるボタンがあれば良いんですけどね・・・
※私の素性はイワシだった・・・ 衝撃の展開。
最初から強いのは鮭ですが、成長が遅く、逆にイワシはすぐ経験値が最大になり、そして最大になったイワシは鮭より強い。
ただ、イワシは野生のものがすぐ見つかりますが、鮭はなかなか出て来ない。
伊勢エビは水中を進み辛いので避けた方が無難。
※魚は弾を撃ちます。 常識です。 え? わからない? そんな、ひどい・・・
移動はスティックで行うというより、行きたい方向を向いてから前進。 こう思っておきましょう。
ゲームの当面の目標は、マップ内に点在する「魚礁」の占領。
占領すると編成コストと魚を増やすのに必要な有機物の最大量が増え、セーブもでき、さらに出撃ポイントにもなります。
ただ、魚礁は他の生物に守られていて、それを全滅させないと占領できません。
戦闘は射撃ボタンで攻撃、左上のボタンで武器をチェンジできます。
バルカン系、ホーミング系、チャージショット系、レーザー系があり、突進や噛み付きアタックもあり。
武器には前方に発射するものと、向きに関わらず撃てるものがあり、敵の方を向かなくても撃てる攻撃を逃げながら使う方が安全でしょう。
ただこれも、しばらくプレイして慣れることが必要。
逃げていると岩にぶつかったり、狭い場所にはまり込んだりすることが多く、周囲を把握しながら戦う必要があります。
また HUD(情報画面)に敵の方向が表示されていないため、敵が後ろや側面に回るとすぐ見失ってしまいます。
正面に捉えた敵はロックオン状態となり、その周囲を旋回しながら戦えるようになるので、まずは敵を捉えることを優先しましょう。
魚礁を占領できると、そこで「繁殖」を行えます。
敵と倒すと DNA を入手でき、集めた DNA が 100 %になると繁殖コマンドで編成に加えられ、操作キャラにすることも可能に。
プレイヤーは最大6体の「魚群」を組んで行動可能で、仲間には集結や包囲、各個突撃などの指示を出すことができます。
また、敵を倒した魚は経験値を入手してパワーアップします。
自キャラが一番経験値を稼ぎやすいので、自分で鍛えてからサポートに回すといった魚群全体の育成・強化も可能。
また一部の魚は経験値を貯めないと使えない攻撃を持ちます。
※魚群は岩や珊瑚の場合もありますが、こんな風に人類の遺産であることも。
セーブは魚礁に入った時に行われ、死んだ時はそこまで戻されてしまいます。
ある程度の経験値を稼いだり、貴重な DNA をゲットした時は、セーブしに戻った方が無難。
近付いたのに見当たらない魚礁は深海にある場合があります。 マップを小さくして NAVI のボタンを押してみましょう。
※イワシ同士の激しい撃ち合い。 止まって撃ってたら的。 前方射撃武器を使う時は遠目から狙いましょう。
距離が近いとかじって来る魚もいるので、近すぎる時は逃げること。
※繁殖画面。 「フレッチャー級を繁殖させます」。
>わかる わからない
この世界では軍艦も水生生物な模様・・・
軍艦系は機動力がなさ過ぎて使い辛いですが、強い軍艦は装甲が固くて魚の攻撃をほとんど弾くので、倒したいなら軍艦同士で艦隊戦した方が良いです。
遊び辛い点もありますが、慣れてしまえばオープンワールドの醍醐味を堪能できるでしょう。
様々な魚を仲間に引き入れ、魚礁をどんどん制圧しながら、好きなように海洋を探険して回れます。
一応、エンディングに至る目的もあります。 それは世界のどこかにある司令船を見つけること。
しかしそれで旅は終わりではありません。
その後も全ての魚礁を占領し、一通りの生物を仲間にするまで、冒険を続けることができます。
そしてエンディングを迎えた後でないと起こらない展開も用意されています。
グラフィックの質はタイトル画面の「CONFIG」で6段階から設定可能。
スマホ版だからか、最初は下から2番目の設定になるようですが(初代 iPad Air と iPhone 6 Plus で確認)、iPhone 7 などの上位機種なら質を高めることで、より綺麗で広範囲を見通せる表示にすることができるでしょう。
市販ゲームレベルのグラフィックを期待してはいけませんが、ほぼ個人作成であることを考えると、驚くほどのクオリティと言えますね。
※節足動物なら地上に出ることも可能。 ただ Food がどんどん減っていくので注意。
魚の味方とはぐれるので、地上探索が目的でないならむやみに揚がらない方が無難。
※禍々しいオーラをまとうホホジロザメ登場。 深海にはさらに巨大な生物も・・・
このゲームで残念なのは、HUD(中央の情報表示)の周囲に敵の方向と距離を示す矢印がないこと。
名前からしてエースコンバットにちなんでいると思うのですが、フライトシミュレーター系に必ずある敵の方向表示がないのはなぜなんでしょうかね・・・
※突然の警報! 来襲する「第一甲殻機動隊」とは?
水生生物たちの戦いはまだまだ続きます・・・
すごく作り込んでいる部分がある一方で、色々と足りない部分も見られる、インディーズらしいカオスな作品。
ゲーム内容も素晴らしくカオスで、それが魅力と言えるでしょうか。
昨今のインディーズゲームを語るなら、プレイしておくべき作品の1つだと思います。
無課金(体験版)の状態でもかなり遊べるので、まずは試してみるのをオススメしたいですね。
・Ace of Seafood(iPhone 版、iTunes 起動)
・Ace of Seafood(Android 版、Google Play へ移動)
・Ace of Seafood(PC 版、Steam へ移動)
※Youtube 公式 PV
素性は「イワシ」「鮭」「伊勢海老」の3種類。 要するに初期キャラの選択。
そして素性という言葉に違和感を感じる間もなく、プレイヤーはこう問われます。
「この世界では多くの生物が射撃能力を持つ」
「わかる」「わからない」
解らないと進みません。 この世界観を受け入れることがプレイヤーの第一の試練なのです。
全てを寛容に受け入れたプレイヤーは、一匹の射撃できる水生生物となって、広い海を自由に泳ぎ回ることになります。
操作は画面左にある仮想スティックで移動、画面右の「ボタンがない場所」をスライドして視点を動かし、射撃ボタンでショットを撃ちます。
ただし、かなり慣れが必要。
360 度に動ける 3D の水中のため、操作方法を把握し辛い。
スティックを前に倒せば前進、後ろで後退、左右で旋回+横移動なのですが、浮上するには視点を上に向けて前進、潜るなら下に向けて前進となります。
進行方向を大きく変えたい時も、まず視点を移動したい方向に向けてから前進です。
フライトシミュレーター系シューティングの経験があれば把握しやすいと思いますが、その経験がないと解り辛く、しばらくは思うように動かせないでしょう。
加えてカメラワークの問題で、壁際などでキャラがアップになり、状況の把握が難しくなります。
また、例えば後ろに下がると、画面内の魚はこちらを向いて手前に進むのですが、視点は前を向いたままなので、この状態で壁にぶつかってもそれを察知し辛い。
こうした「視点と魚の向きが一致していない」「カメラが進行方向を映しているとは限らない」ことを自然に把握できていないうちは、動かし辛さを感じ続けることになります。
魚が向いている方向に、カメラをサッと向けるボタンがあれば良いんですけどね・・・
※私の素性はイワシだった・・・ 衝撃の展開。
最初から強いのは鮭ですが、成長が遅く、逆にイワシはすぐ経験値が最大になり、そして最大になったイワシは鮭より強い。
ただ、イワシは野生のものがすぐ見つかりますが、鮭はなかなか出て来ない。
伊勢エビは水中を進み辛いので避けた方が無難。
※魚は弾を撃ちます。 常識です。 え? わからない? そんな、ひどい・・・
移動はスティックで行うというより、行きたい方向を向いてから前進。 こう思っておきましょう。
ゲームの当面の目標は、マップ内に点在する「魚礁」の占領。
占領すると編成コストと魚を増やすのに必要な有機物の最大量が増え、セーブもでき、さらに出撃ポイントにもなります。
ただ、魚礁は他の生物に守られていて、それを全滅させないと占領できません。
戦闘は射撃ボタンで攻撃、左上のボタンで武器をチェンジできます。
バルカン系、ホーミング系、チャージショット系、レーザー系があり、突進や噛み付きアタックもあり。
武器には前方に発射するものと、向きに関わらず撃てるものがあり、敵の方を向かなくても撃てる攻撃を逃げながら使う方が安全でしょう。
ただこれも、しばらくプレイして慣れることが必要。
逃げていると岩にぶつかったり、狭い場所にはまり込んだりすることが多く、周囲を把握しながら戦う必要があります。
また HUD(情報画面)に敵の方向が表示されていないため、敵が後ろや側面に回るとすぐ見失ってしまいます。
正面に捉えた敵はロックオン状態となり、その周囲を旋回しながら戦えるようになるので、まずは敵を捉えることを優先しましょう。
魚礁を占領できると、そこで「繁殖」を行えます。
敵と倒すと DNA を入手でき、集めた DNA が 100 %になると繁殖コマンドで編成に加えられ、操作キャラにすることも可能に。
プレイヤーは最大6体の「魚群」を組んで行動可能で、仲間には集結や包囲、各個突撃などの指示を出すことができます。
また、敵を倒した魚は経験値を入手してパワーアップします。
自キャラが一番経験値を稼ぎやすいので、自分で鍛えてからサポートに回すといった魚群全体の育成・強化も可能。
また一部の魚は経験値を貯めないと使えない攻撃を持ちます。
※魚群は岩や珊瑚の場合もありますが、こんな風に人類の遺産であることも。
セーブは魚礁に入った時に行われ、死んだ時はそこまで戻されてしまいます。
ある程度の経験値を稼いだり、貴重な DNA をゲットした時は、セーブしに戻った方が無難。
近付いたのに見当たらない魚礁は深海にある場合があります。 マップを小さくして NAVI のボタンを押してみましょう。
※イワシ同士の激しい撃ち合い。 止まって撃ってたら的。 前方射撃武器を使う時は遠目から狙いましょう。
距離が近いとかじって来る魚もいるので、近すぎる時は逃げること。
※繁殖画面。 「フレッチャー級を繁殖させます」。
>わかる わからない
この世界では軍艦も水生生物な模様・・・
軍艦系は機動力がなさ過ぎて使い辛いですが、強い軍艦は装甲が固くて魚の攻撃をほとんど弾くので、倒したいなら軍艦同士で艦隊戦した方が良いです。
遊び辛い点もありますが、慣れてしまえばオープンワールドの醍醐味を堪能できるでしょう。
様々な魚を仲間に引き入れ、魚礁をどんどん制圧しながら、好きなように海洋を探険して回れます。
一応、エンディングに至る目的もあります。 それは世界のどこかにある司令船を見つけること。
しかしそれで旅は終わりではありません。
その後も全ての魚礁を占領し、一通りの生物を仲間にするまで、冒険を続けることができます。
そしてエンディングを迎えた後でないと起こらない展開も用意されています。
グラフィックの質はタイトル画面の「CONFIG」で6段階から設定可能。
スマホ版だからか、最初は下から2番目の設定になるようですが(初代 iPad Air と iPhone 6 Plus で確認)、iPhone 7 などの上位機種なら質を高めることで、より綺麗で広範囲を見通せる表示にすることができるでしょう。
市販ゲームレベルのグラフィックを期待してはいけませんが、ほぼ個人作成であることを考えると、驚くほどのクオリティと言えますね。
※節足動物なら地上に出ることも可能。 ただ Food がどんどん減っていくので注意。
魚の味方とはぐれるので、地上探索が目的でないならむやみに揚がらない方が無難。
※禍々しいオーラをまとうホホジロザメ登場。 深海にはさらに巨大な生物も・・・
このゲームで残念なのは、HUD(中央の情報表示)の周囲に敵の方向と距離を示す矢印がないこと。
名前からしてエースコンバットにちなんでいると思うのですが、フライトシミュレーター系に必ずある敵の方向表示がないのはなぜなんでしょうかね・・・
※突然の警報! 来襲する「第一甲殻機動隊」とは?
水生生物たちの戦いはまだまだ続きます・・・
すごく作り込んでいる部分がある一方で、色々と足りない部分も見られる、インディーズらしいカオスな作品。
ゲーム内容も素晴らしくカオスで、それが魅力と言えるでしょうか。
昨今のインディーズゲームを語るなら、プレイしておくべき作品の1つだと思います。
無課金(体験版)の状態でもかなり遊べるので、まずは試してみるのをオススメしたいですね。
・Ace of Seafood(iPhone 版、iTunes 起動)
・Ace of Seafood(Android 版、Google Play へ移動)
・Ace of Seafood(PC 版、Steam へ移動)
※Youtube 公式 PV
はたから見たらカオスなバカゲーだけど、開発者は真面目に本気で開発していて、開発者なりにそのカオスなバカにも明確な理由があり、プレイしてみればユーザーもそれに納得できるようなカオスなバカゲーなら大歓迎だが。