

被告人の無実を勝ち取るため、弁護士の主人公が証人たちの発言のムジュンを指摘していく、コメディー法廷アドベンチャーゲーム「逆転裁判」。
有名なタイトルのため、ゲームに詳しくなくてもご存じの方が多いでしょう。
その4作目が iPhone / iPad で公開されました。
「逆転裁判4」です。
この4作目は・・・ 逆転裁判の中では黒歴史のように言われることが多いです。
1~3、そして5の主人公であったナルホドくんこと「成歩堂 龍一」は脇役になっており、おまけにドロップアウトした残念な若者のような風貌で、その変わりっぷりに批判が続発。
実際にはそれ自体が物語の核心になっており、私的には十分面白い内容だったと思うのですが・・・
まあ、巷の批判は酷かったですね。
iOS でも1~3の後は4を飛ばして5が公開されたため、このまま闇に葬られるのかと思っていたのですが、6月に 3DS で発売された逆転裁判6が、ナルホドくんと4の主人公オドロキくんこと「王泥喜 法介」のダブル主人公であったためか、ここに来て4の復活となったようです。
内容はいつもの逆転裁判。 法廷で争うゲームであるため難しい内容だと思う人もいるかもしれませんが、出てくるのはヘンな人ばかりで、ギャグ満載の笑えるゲームです。
もちろん推理が必要な場面も多く、案件はすべて殺人事件、ユーモアとサスペンスが同居した作りですね。
アプリ本体の価格は 120 円。 ただし 120 円では体験版に過ぎず、プレイできるのは1章の前半まで。
全話の一括購入には 2200 円かかります。 合計だと 2320 円です。
本体を 120 円にしたのは・・・ たぶんセールによる定期的な販促を考えてのことだと思います。
ちなみに 逆転裁判5 も本体 120 円に。
なお、iTunes ストアの評価がやたら低いですが、これは「120 円払ったのに途中で金払えって言われた! セコい!」「これは 120 円の買い切りだと勘違いさせる詐欺商法だ!」みたいな意見のためです。
・・・120 円で逆裁4が全部できる訳ねーだろ!!
暴言かも知れませんが、内容に言及しているならともかく、このアプリに関しては iTunes の評価は無視して良いと思います。



「法廷バトル」と称されるゲームですが、ショートシナリオである第一章以外は、事件の捜査を行う「探偵パート」と、集めた証拠品を元に裁判を行う「法廷パート」に分かれています。
探偵パートは普通のアドベンチャーゲームに近く、「話す」「調べる」「移動」などのコマンドを実行して依頼を受けた事件の調査を行います。
他のアドベンチャーゲームと違うのは、すでに行った質問にはチェックマークが付いて区別できたり、何か変化が起きた場所では「同日 某時刻」といった時間表示が出て判別できるといった、親切な作りになっていること。
無理にプレイヤーを迷わせようとはしていません。
ただ、3D の証拠品をグルグル回しながら調べて何かないか探したり、集めた証拠品を特定の人に突き付けて情報を引き出すなど、相応に考えなければならない場面もあります。
今回の探偵パートの特徴は「カガク捜査」があること。
これは 逆転裁判1 の5章や、逆転裁判5 にも登場したもので、専用の道具を使って指紋を採取したり、足跡を取ったりします。
指紋を取るときには画面をポンポンとタップして粉を振りかけ、それをフリックでサッと払うといった、リアルな操作を行います。
一方、2や3のサイコロックのような、探偵パートで推理が要求される場面はほとんどありません。
3がやや難しかったためか、少し難易度は下げられているようですね。
今回は探偵パートで長時間行き詰まることは、ほぼないと思います。

※今回のパートナー、みぬきちゃん。 従来のまよいちゃん的ポジション。
基本はボケで、他の登場人物もボケで、主人公が全方位にツッコミを入れながら進行します。

※カガク捜査の1つ、指紋採取。 タッチスクリーンだとより臨場感がありますね。
足跡の採取は石膏を流し込み、ドライヤーで乾かします。
ゲームの本番と言えるのは、裁判で検事と争う「法廷パート」。
証言を行う証人を、「ゆさぶる」で尋問し、矛盾していると思う部分を見つけたら、それを示す証拠品を突き付けて追い詰めます。
突き付ける時の「異議あり!」のセリフはあまりにも有名。
証人のオーバーアクションと、笑える裁判長とのやり取りもこのシリーズの名物。
主人公の王泥喜 法介は新米弁護士という設定で、第二章からはマジシャンの女の子がパートナーに。
この子の発言もいちいち笑えます。
ライバル検事はミリオンヒットを飛ばしているイケメンのバンドボーカルという設定で、審理中にいきなりエアギターを弾き始める毎度おなじみの変人ぶり。
基本、まともな人はいません。
ただ、証言の矛盾を突くには、ちゃんとした「推理」が必要です。
誤った指摘をしてしまうと裁判長の「心証メーター」が減少し、これが尽きると敗訴、被告人有罪でゲームオーバー。
どの発言の矛盾をどの証拠品で立証するか、ちゃんと筋道立てて考えないと先に進めません。
ゲームオーバーになってもセーブしたところから再開できるので、総当たり出来ない訳ではありませんが、証拠品はたくさんあるので総当たりも大変です。
「ゆさぶる」で発言を変えさせたり、検事側から質問してくることもあります。
今作の法廷パートの特徴は、相手のしぐさを「みぬく」シーンがあることですが・・・
5作目にも登場してたので、先にそちらが出ていた iOS では初登場という訳でもないですね。
ウソを付いている時に無意識に出てしまう体のしぐさを見抜くというもので、特定の場面で出てきます。
発言の一部のタイミングのみ、しかも小さな動きであることが多いので、何度も発言を聞きながら目を凝らして探さなければなりません。
ただ、推理が必要なものではないし、難しいという程でもないですね。

※今回のライバルはこのイケメン。 趣味で始めたバンドがミリオンヒットしたというご都合設定。
終始さわやかで、最初から敵対心むき出しという感じではないです。

※クセを「みぬく」シーン。 表示範囲が狭いので、どこが怪しいのか目星を付けて、しばらく観察してみましょう。

※変わり果てた成歩堂龍一。 この姿に当時は悲鳴が上がりましたが・・・
なお、今作は「裁判員制度」に触れているのも特徴で、当時はちょうど同制度の導入についてあれこれ議論が交わされていた時期でした。
ただ、そこまでシナリオに深く関わっている訳ではないです。
元が DS だったので、グラフィックは見ての通り、大幅に強化されています。
全面的に描き直されているようで、高解像度になったのに加え、細かな部分が描き足されています。
iPad でプレイしましたが、大きな画面でも非常に綺麗、DS では潰れていた小さな文字もハッキリ見えますね。
逆転裁判123HD で感じた顔の造形の違和感も今回はまったくなく、ムービーシーンなどもすごく綺麗です。
シナリオライターは逆転裁判1~3や ゴーストトリック を担当した 巧 舟 さんで、そのためシナリオ担当が変わった 逆転裁判5 より、しっくり来る人が多いと思います。
私は5はオーバーアクション過ぎるキャラクターも含めて違和感があったので、それはそれで面白かったけど、こちらの方が旧来の逆転裁判らしさを感じます。
とは言え、主人公が変わったことについては、やっぱり賛否があるでしょうね。
私も言われているほど悪いとは思いませんでしたが、「やっぱりナルホド君の方が良かったなぁ」というのは最後までありました。
ただ、当時の批判については、残念な風貌の成歩堂龍一を見て、イメージ先行でやってもないのにネットで文句を言いまくっていた人が多かった気がします。
・・・と思うのは、私が肯定派だからなんですかね?
ともあれ、十分にオススメできる作品です。
価格は高めですが、その価値は十分あるし、オリジナルと比べたら半額、それで高解像度版。
ナルホド君が5以降で復活することが解っているし、そちらでオドロキ君も登場していましたから、新主人公も今ならすんなり受け入れられる人が多いのではないでしょうか。
・逆転裁判4(iPhone 版、iTunes 起動)
・逆転裁判4(Android 版、Google Play へ移動)
※Youtube 公式 PV
探偵パートは普通のアドベンチャーゲームに近く、「話す」「調べる」「移動」などのコマンドを実行して依頼を受けた事件の調査を行います。
他のアドベンチャーゲームと違うのは、すでに行った質問にはチェックマークが付いて区別できたり、何か変化が起きた場所では「同日 某時刻」といった時間表示が出て判別できるといった、親切な作りになっていること。
無理にプレイヤーを迷わせようとはしていません。
ただ、3D の証拠品をグルグル回しながら調べて何かないか探したり、集めた証拠品を特定の人に突き付けて情報を引き出すなど、相応に考えなければならない場面もあります。
今回の探偵パートの特徴は「カガク捜査」があること。
これは 逆転裁判1 の5章や、逆転裁判5 にも登場したもので、専用の道具を使って指紋を採取したり、足跡を取ったりします。
指紋を取るときには画面をポンポンとタップして粉を振りかけ、それをフリックでサッと払うといった、リアルな操作を行います。
一方、2や3のサイコロックのような、探偵パートで推理が要求される場面はほとんどありません。
3がやや難しかったためか、少し難易度は下げられているようですね。
今回は探偵パートで長時間行き詰まることは、ほぼないと思います。

※今回のパートナー、みぬきちゃん。 従来のまよいちゃん的ポジション。
基本はボケで、他の登場人物もボケで、主人公が全方位にツッコミを入れながら進行します。

※カガク捜査の1つ、指紋採取。 タッチスクリーンだとより臨場感がありますね。
足跡の採取は石膏を流し込み、ドライヤーで乾かします。
ゲームの本番と言えるのは、裁判で検事と争う「法廷パート」。
証言を行う証人を、「ゆさぶる」で尋問し、矛盾していると思う部分を見つけたら、それを示す証拠品を突き付けて追い詰めます。
突き付ける時の「異議あり!」のセリフはあまりにも有名。
証人のオーバーアクションと、笑える裁判長とのやり取りもこのシリーズの名物。
主人公の王泥喜 法介は新米弁護士という設定で、第二章からはマジシャンの女の子がパートナーに。
この子の発言もいちいち笑えます。
ライバル検事はミリオンヒットを飛ばしているイケメンのバンドボーカルという設定で、審理中にいきなりエアギターを弾き始める毎度おなじみの変人ぶり。
基本、まともな人はいません。
ただ、証言の矛盾を突くには、ちゃんとした「推理」が必要です。
誤った指摘をしてしまうと裁判長の「心証メーター」が減少し、これが尽きると敗訴、被告人有罪でゲームオーバー。
どの発言の矛盾をどの証拠品で立証するか、ちゃんと筋道立てて考えないと先に進めません。
ゲームオーバーになってもセーブしたところから再開できるので、総当たり出来ない訳ではありませんが、証拠品はたくさんあるので総当たりも大変です。
「ゆさぶる」で発言を変えさせたり、検事側から質問してくることもあります。
今作の法廷パートの特徴は、相手のしぐさを「みぬく」シーンがあることですが・・・
5作目にも登場してたので、先にそちらが出ていた iOS では初登場という訳でもないですね。
ウソを付いている時に無意識に出てしまう体のしぐさを見抜くというもので、特定の場面で出てきます。
発言の一部のタイミングのみ、しかも小さな動きであることが多いので、何度も発言を聞きながら目を凝らして探さなければなりません。
ただ、推理が必要なものではないし、難しいという程でもないですね。

※今回のライバルはこのイケメン。 趣味で始めたバンドがミリオンヒットしたというご都合設定。
終始さわやかで、最初から敵対心むき出しという感じではないです。

※クセを「みぬく」シーン。 表示範囲が狭いので、どこが怪しいのか目星を付けて、しばらく観察してみましょう。

※変わり果てた成歩堂龍一。 この姿に当時は悲鳴が上がりましたが・・・
なお、今作は「裁判員制度」に触れているのも特徴で、当時はちょうど同制度の導入についてあれこれ議論が交わされていた時期でした。
ただ、そこまでシナリオに深く関わっている訳ではないです。
元が DS だったので、グラフィックは見ての通り、大幅に強化されています。
全面的に描き直されているようで、高解像度になったのに加え、細かな部分が描き足されています。
iPad でプレイしましたが、大きな画面でも非常に綺麗、DS では潰れていた小さな文字もハッキリ見えますね。
逆転裁判123HD で感じた顔の造形の違和感も今回はまったくなく、ムービーシーンなどもすごく綺麗です。
シナリオライターは逆転裁判1~3や ゴーストトリック を担当した 巧 舟 さんで、そのためシナリオ担当が変わった 逆転裁判5 より、しっくり来る人が多いと思います。
私は5はオーバーアクション過ぎるキャラクターも含めて違和感があったので、それはそれで面白かったけど、こちらの方が旧来の逆転裁判らしさを感じます。
とは言え、主人公が変わったことについては、やっぱり賛否があるでしょうね。
私も言われているほど悪いとは思いませんでしたが、「やっぱりナルホド君の方が良かったなぁ」というのは最後までありました。
ただ、当時の批判については、残念な風貌の成歩堂龍一を見て、イメージ先行でやってもないのにネットで文句を言いまくっていた人が多かった気がします。
・・・と思うのは、私が肯定派だからなんですかね?
ともあれ、十分にオススメできる作品です。
価格は高めですが、その価値は十分あるし、オリジナルと比べたら半額、それで高解像度版。
ナルホド君が5以降で復活することが解っているし、そちらでオドロキ君も登場していましたから、新主人公も今ならすんなり受け入れられる人が多いのではないでしょうか。
・逆転裁判4(iPhone 版、iTunes 起動)
・逆転裁判4(Android 版、Google Play へ移動)
※Youtube 公式 PV
事前情報がなければ多分買ってました。
体験版は無料、セールで有料ゲームが値崩れするっていう知識がある人は
引っかかることもあるし、それを狙ってるフシがあると思う。
ちょっと悪質、、、。 こういう売り方するならひと目で課金の内訳が解るようにしてほしい。 課金要素ありってなってても、コスチューム変えるだけっていう場合もあるし判断できない。