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スマホのクリッカーの大定番。 世界的なヒット作となっている、ひたすら画面を連打してモンスターを倒し続ける RPG 型クリッカーTap Titans」。
多くの人々を腱鞘炎に導いたこの作品に、待望の続編が登場しました。
Tap Titans 2」です。

クリッカー好きの人にとっては、スーパーマリオラン よりこちらの方が注目タイトルだったことでしょう。
ゲーム内容は良い意味で変わっておらず、おなじみのレイアウトでおなじみの主人公が、連打連打でモンスターをバシバシ倒し続けます。

アプリ本体は無料ですが、課金はあります。
しかし無理に課金しなくても遊び続けることができ、広告も任意の動画広告のみで、スタミナはありません。
今回もハマり度は非常に高いですね。

Tap Titans 2
画面をタップすると、中央にいる主人公が剣を振ってモンスターを攻撃します。
ひたすらタップし続け、モンスターを延々と倒しまくります。

基本は以上。 クリッカーなのでシンプルです。

モンスターを倒すとコインがバラまかれ、これを集めて主人公をレベルアップさせられます。
最初は1ずつしかダメージを与えられませんが、パワーアップを繰り返せば1発で 100 ダメージ、千ダメージ、1億ダメージと攻撃力はどんどん上昇。
モンスターの HP もステージが進めば 100 億、1000 億と増えていき、そのインフレっぷりがゲームの魅力の1つですね。

コインを集めれば仲間である「ヒーロー」も雇用でき、支援攻撃と多彩なスキルでプレイヤーを援護してくれます。
ヒーローはすべて一新されていて、以前の仲間は基本的に登場しません。

ただ、主人公とヒーロー(仲間)の強化システムが、前作とは大きく変わりました。
前作 はヒーローの特技に「ヒーローのトータル DPS(1秒間に与えるダメージ)の数パーセントを主人公の攻撃力に加算する」というものがあったため、ヒーローを強くすれば主人公も強化されました。
そのため中盤からは主人公ではなく、ヒーローをレベルアップ&雇用して全体を強化していたのですが・・・
今作はこの Tap Titans 最大の特徴でもあった特技が、大幅に弱くなっています。

代わりに主人公のレベルが一定値に達すると、攻撃力が2倍か3倍されるようになりました。
倍々で攻撃力が増えていくため、前述のスキルがなくても十分な攻撃力を得られるようになっており、以前はあまり意味がなかった主人公のレベルが重要になっています。

一方でヒーローは当面、特技を得るためのものになっています。
後述する「スキル」により、攻撃力はやり込むほど上がっていきますが、しばらくは補助程度に過ぎません。
ただ、アプリを落としている間に得られる資金はヒーローの強さに左右されます。

主人公のレベルが上がると必殺技を習得できますが、このシステムも変わりました。
前作は1度使った必殺技はしばらく使用できませんでしたが、今回は「マナ」を消費して使うようになっていて、マナさえ十分にあれば連続使用できます。
後述しますが、これも今回のゲーム進行に大きな影響を与えています。

仲間がボスにやられない」というのも、地味に大きな変更点ですね。

Tap Titans 2
※主人公の詳細画面には「左心室での x2 ダメージブースト」とかいう意味不明な文章が書かれていますが・・・
誤訳はともかく、そこに表記されているレベルに達すると主人公の攻撃力が x2 もしくは x3 されるので、そこを目指してレベルアップしていきましょう。
右は主人公の装備の変更画面。 ゲームの進行で少しずつ増えていきます。
前作と違い、装備は身に付けているものしか効果を発揮しません。
※現在、「左心室」は修正されています。


Tap Titans 2
※今回は仲間がやられることはないので、ボス戦は安心して時間いっぱい戦えます。
右は仲間の特技画面。 今回は仲間を強くしても主人公の攻撃力は上がりませんが、タップダメージを強化する特技を習得した時は、その分だけ主人公が少し強くなります。
仲間も特定のレベルになると、攻撃力が倍増します。


そして今作から、新たに「ペット」が追加されました。
ペットと言っても単なるマスコットではなく、主人公の戦いを強力に支援してくれます。

ペットは主人公と一緒にモンスターに攻撃を行います。
さらに「ライトニングバースト」の主人公スキルを獲得すると、たまにモンスターの目の前で帯電し始め、最大まで貯まってから直接タップすると爆発!
大きなダメージを与えられます。

ライトニングバーストはボスには効きませんが、「フラッシュジップ」のスキルを獲得すれば、直接タップするたびにボスに体当たり攻撃を加え、最後に爆発ダメージを与えます。
この攻撃のおかげで、格上のボスにも勝つことができます。
「ペットがいる場所を直接タップする」という操作が加わったのも今作の特徴ですね。

これらを使うための主人公スキルも今回から追加されたもので、ペットを強化する以外にも、仲間を強化したり、必殺技を強くするスキルがあります。
ただし習得するには「スキルポイント」が必要で、これを得るには最高ステージ記録を 50 ステージ分伸ばした後、「プレステージ」を行わなければなりません。

プレステージはいわゆる「リセット」で、レベルや仲間が初期状態に戻り、ステージ1から再スタートになりますが、到達ステージ数に応じたレリックというポイントを得られます。
これを消費して「アーティファクト」と呼ばれる強力な秘宝を取得でき、長期的な強化を獲得できます。

アーティファクトは 38 種類用意されており、どれが手に入るか解りませんが、どれも「必殺技強化」「入手ゴールドアップ」「クリティカル率アップ」などの特殊効果を持ち、加えて攻撃力を底上げする力も持ちます。
アーティファクトはプレステージしても失われないため、何度も繰り返して多く入手すれば、ゲームはどんどん有利になります。
そのうち序盤のモンスターは1撃で倒せるようになり、あっという間に通り過ぎることができるでしょう。

Tap Titans 2
※今回から登場のペット。 その種類はかなり多く、数時間おきにタマゴを入手でき、新しいものを得られます。
すでに入手済みのペットが出た時はレベルが上がり、課金通貨のダイヤを使ってショップで買うこともできます。
装備できるのは1体ですが、レベル5になると連れていなくても発揮する効果を持つようになります。


Tap Titans 2
※左はペットがライトニングバーストを発動しているところ。 この状態になってから直接タップすると爆発。
しばらくタップしないと萎んでしまうので注意。
ボス戦で発動するフラッシュジップはペットの位置が毎回変わるので、それを追いかけながらタップしましょう。
なお、この宝箱型の敵は「チェスターソン」という、お金を多く得られるボーナスキャラで、一定確率で出現します。
右は主人公スキルの習得画面。 スキルをアンロックするには到達ステージ記録を伸ばすことが必要。
仲間が真価を発揮するのは、ここで強化スキルを獲得してからです。


全体のクオリティも上がっており、コインの動きやキャラのアクションなどが滑らかになっています。
見た目はあまり変わっていませんが、やってみると「あ、前より綺麗になったな」と感じるはず。

ただ、難点という程ではないのですが、気になる点もいくつかあります。
1つは難易度のバランス。

まず、序盤がかなりの苦行。
前作 も1周目は辛かったのですが、今回は前にも増して辛いです。
プレステージするには主人公のレベルが 600 必要で、これは前と同じなのですが、大変さは今回の方が上。
前作は 80~90 ステージで到達できましたが、今回は 105~110 ステージほど必要です。
この差がどれだけ大きいかは、前作の経験者なら解るでしょう。

加えてレリック入手量も下がっているため、2周や3周ではまだ困難を脱しきれない。
おそらくペットがいる分を考慮しているのだと思いますが、序盤はペットも弱いから、やっぱり辛いです。

また、難易度が均一に上がっていくのも気になります。
前作は中盤以降、新しいヒーローを雇用するのがすごく大変でしたが、雇用できれば攻撃力が増大し、しばらくは敵をワンパンチで沈められる爽快なボーナスステージ状態が続きました。
しかし今回はそういうのがないため、辛くなったらずっと辛いまま・・・
やはり苦労した後のご褒美みたいな、ある程度の起伏は欲しかったところです。

一応、今作にも大きな攻撃力アップがない訳でありません。それは必殺技の「炎の剣」。
これはタップダメージがしばらく 10 倍になるというもので、レベルを上げると 40 倍や 70 倍にもなります。
使えば爽快にバシバシ敵を倒せ、基本 30 秒で効果は切れますが、必殺技がマナ制になったおかげで、マナがある限り連続で発動可能です。

でも、マナがなくなったら終わり。
回復には実時間の経過が必要なので、しばらく待たなくてはなりません。
それはあたかもスタミナ制のようになっています。

ペットも時間の経過で少しずつ増えていくシステムなので、今回は時間を置きながら、徐々に進めていくのを想定しているのかもしれません。
まあ、相応に強くなって一気にプレステージできるレベルまで進められるようになれば、手がダメになるまで延々と遊び続けることができますが。

Tap Titans 2
※Tap Titans と言えば、このプレステージ。 これを繰り返してアーティファクトを集めるのが長期強化の基本。
イマイチなアーティファクトが出た時は、解体のボタンでレリックに戻して引き直すことができますが、課金通貨のダイヤを消費します。
この時のダイヤ消費量は、前作のように「最初は安くて後は高い」という感じではなくなりました。
徐々に価格は上がっていきますが、最初から高いけど前ほど値上がりしない感じです。


Tap Titans 2
※左はクラン(ギルド)に所属していると参加できるレイドバトル。 クランメンバーと強大な敵に立ち向かいます。
クランに所属していると飛空艇からの援護射撃も得られるので、ぜひどこかに加盟しておきましょう。
右はトーナメント。 前作同様、200 人ごとのブロックで、24 時間でのステージ数を競います。
参加時にプレステージするので、これを利用すればレベル 600 未満でのプレステージも可能ですが、ステージ 90 以上でないとレリックは得られません。


変わってないようで、実は変わっていて、でもやっぱり Tap Titans な今作。
思わず延々と叩き続けてしまうバランスは健在で、今回もクリッカー好きなら時間を忘れて没頭できるでしょう。
「炎の剣」で無理やり進んでマナが尽きた後、にっちもさっちも行かなくなる感がありますが、それはそれでマナが回復するまで休憩できるので、ハマりすぎ注意のこのゲームには丁度良いかもしれませんね。

今回もクリッカー系の筆頭になるアプリだと思って間違いないでしょう。
このジャンルが好きなら必携のゲームです。

Tap Titans 2(iPhone 版、iTunes 起動)

Tap Titans 2(Android 版、Google Play へ移動)

※Youtube 公式 PV



【 ちょこっと攻略 】

ステージ 200 までの、プレステージ時に得られるレリック数をチェックしたので参考にして下さい。
「90:1 94:2」の場合、ステージ 90~93 は1個、94 から2個になります。
なお、プレステージ時には2つの確認画面が表示され、1つ目と2つ目の画面でレリック入手量が違ってたりしますが、2つ目の画面の表記が正確です。

~89:0 90:1 94:2 99:3 105:4
109:5 114:6 118:7 121:8 125:9
128:10 131:11 134:12 137:13 140:14
143:15 146:16 148:17 151:18 153:19
156:20 158:21 161:22 163:23 165:24
167:25 170:26 172:27 174:28 176:29
178:30 180:31 182:32 184:33 186:34
188:35 190:36 192:37 194:38 195:39
197:40 199:41 201:42 203:43 204:44  

※レリック入手量は諸条件で変化するようです。(詳細不明)
上記はあくまで目安と考えて下さい。


前作のように「15ステージごとにレリック入手量が上がる」といったルールはありません。
入手量が 100 を超えるのはステージ 280 あたり。
ステージ 400 で 210~250、ステージ 500 で 330~400 となります。

アーティファクトについては、こちらのページ の「Ultimate Tap Titans Optimizer」に海外の有志がまとめたデータがあります。

有用なアーティファクトは、ゲーム初期は攻撃力アップが最重要なので、効果に関わらず「アーティファクトダメージ」のパーセンテージが高いものが便利。
レベルあたりの攻撃力が 100 %を超えるものが最初に手に入るとラクになります。

ある程度ゲームが進むと、序盤はヒーロー(仲間)の攻撃力を高めて半放置で進行、仲間では辛くなってきたら主人公の攻撃力を上げ、アクティブスキル(必殺技)の「炎の剣」を使いタップ攻撃で進行、という形になります。

どちらを重視するかはプレイヤーの連打速度やプレイスタイルにもよりますが、仲間のダメージに関するものや、「炎の剣」に関するものが攻撃力に直結します。
連打しないならマナは「雄叫び」に使うことになるので、それに関するアーティファクトが便利。
「ミダスの手」の効果(倍率)を高めるものは、ゴールド入手量を増やす装備・ペットと併用し、5の倍数ステージのボス戦で使用すると多額の収入を得られます。
※アップデートでミダスの仕様は変更されました。
他のアクティブスキルに関するアーティファクトは(少なくとも現時点では)ハズレです。

装備ボーナスに関するアーティファクトは、装備が弱いうちはまったく意味ありませんが、後々必要なので、序盤に引いた時は残すか引き直すか難しいところ。
ゴールド入手量に関するアーティファクトは、最優先ではありませんが、総じて有用です。

当面はヒーロー(仲間)のレベルは 400 を目安に上げていきましょう。
仲間は一定のレベルになると攻撃力が3倍になりますが、Lv 370 までは 20 ごとにこれが発生します。(最初のみ Lv10 で発生)
それ以上は 30 ごとになってしまいますが、Lv 400 の時はキリ番(100 単位)なので4倍になります。
これ以降は資金効率が悪化します。

どのヒーローが有効かはペットや装備によって変わります。
ヒーロー画面の最上部にある「統計」を見て、近接系・遠隔系・呪文系のどのヒーローが強いのかを確認、もっとも強いタイプのヒーローを、費用を見ながらアップさせましょう。

なお、「スプラッシュダメージ」があると、敵が弱いうちは最大4体の敵を同時に倒せます。
ステージの進行が大幅に早まるので、プレステージ直後はペットを「キット」にすると良いでしょう。
スプラッシュダメージを持つペットはこれだけです。

十分に強化が進み、ステージ 800 辺りまで到達できるようになると、強化方針が変わります。
初期の仲間のマヤムエルタ、ソフィア、ロザベラボニー、ガルブランド、リース、コゼットは Lv を 1000 まで上げて進化させると「仲間の DPS の 0.1 %を主人公のタップダメージに追加」のスキルを習得でき、さらに 28 人目の仲間メープル辺りからは、雇用と強化にかかる費用が非常に高い反面、攻撃力もかなり高くなります。

主人公のレベルアップによる攻撃力の増加は Lv 2000 から費用対効果が悪くなります。
これらにより、前作のように「ヒーローを雇用・強化することで主人公のタップダメージも高める」という形に変わっていきます。
「炎の剣」が主力になる点は変わりませんが、仲間のダメージを高めることがより重要になっていくので、それを見越してスキルやアーティファクトを選ぶと良いでしょう。
ただスキルに関しては、ステージ 800 を越えたら状況に関わらず、敵を減らす「威圧感」が優先ではありますが。

なお、現バージョン(2017/1/8 時点)には、再開時に装備効果がなくなってしまうバグがあります。
再開時に装備の効果がなくなるバグは 1/17 のアップデートで修正されました。
現在は装備を着け直す必要はありません。

なお、バグがどうか不明ですが、「雄叫び」が発動して仲間の攻撃力がアップしている時は、仲間の攻撃力の一部をタップダメージに足すスキルの影響で主人公の攻撃力も上がっており、この時に「炎の剣」を使うと威力が増大します。
両方自分で発動させるとマナ消費が大きいですが、行き詰まっていてもこれを使えば進行が可能です。