汚物と血肉にまみれた下品で醜悪な世界。
いじめと虐待の中で生きた子供が、邪教に苛まれた母の狂気から泣きながら逃げ惑う、ある意味最悪なローグライクゲームが公開されています。
「The Binding of Isaac: Rebirth」です。
このゲーム、あまりに酷いテーマで、公開されても当サイトで扱うつもりはありませんでした。
・・・が、こういう背徳的なゲームに限って、評判になってしまうのがネットの常。
で、実際にプレイしてみたところ・・・ 思ったほどグロではなく、そして確かに面白い。
「汚物と血肉まみれの下品なゲーム」なのは間違いないのですが、スマホにはもっと血しぶきブシャーなゲームがあったりするので、まだマシな気もしてしまいます。
PS Vita や 3DS でも発売されていたゲームなので、グロとか下品とか言っても、それらで販売可能な程度ですね。
しかし全体に漂う劣悪な雰囲気と、虐めと幼児虐待を連想させる諸々の表現は、単なる下品やホラーを超えた気持ち悪さがあります。
以下のレビューは、それでもどんなゲームか知りたいという方だけご覧下さい。
価格は 1800 円。 珍しく PC(Steam)や PS Vita、3DS などより高めの値段。(他機種では 1500 円)
実際には同じ価格設定なのだと思いますが、Apple の為替レートの影響で(1$ = 120円)、日本では高めになっているようです。
買い切りゲームなので課金・スタミナ・広告等は一切ありません。
ゲーム内容は「2D の『ゼルダの伝説』のダンジョン + ローグライク」と表現されることが多いです。
が、主人公の攻撃がショットのみで、2スティック制(左スティックで移動、右スティックでショット方向を指定)であるため、私的にはゼルダと言うより「2スティック制シューティング」の印象が強いです。
スマホには良くあるタイプですね。
ただ、やや操作にクセがあり、移動は 360 度にスムーズに動くのに、ショットは4方向にしか撃てません。
ナナメに撃てないので慣れるまで戦い辛さがあります。
さらに主人公の動きに慣性が働き、少し滑るように移動します。
このため敵が大量の弾を撃ってくる場合もありますが、精密な弾よけは難しいです。
移動速度は速いので、大きく動きながらかわすのがコツでしょうか。
ダンジョンは自動生成で、プレイごとに変化します。 出現するアイテムや、その種類なども毎回変わります。
そしてこのゲームの大きな特徴は、そのアイテムの種類が非常に豊富なこと。
ステータス強化アイテム、ショット変化アイテム、所持アイテム、一定時間で再使用できるアイテム、消費アイテム、オプション(お供)などがあり、ショットを変えるアイテムには弾が巨大化したり、回転しながら飛ぶ、タメ撃ちになる、貫通弾、ホーミング弾など、ゲームを大きく変えるものが存在します。 オプションも多種多様。
これらがランダムで出てくるので、プレイごとに展開が変わり、やるたびに違うパワーアップを使えます。
しかもショットやオプションは取った分だけ反映されるので、巨大貫通回転弾とかになることも。
こういうシステムだとゲームは運に左右されますが、逆に何が出てくるのか楽しみであり、何度も繰り返してしまう面白さに繋がっています。
※1画面の部屋が多いですが、こんな風に大部屋があることも。
SFC 時代のゼルダの伝説をシューティングにしたもの、という表現が一番近いでしょうか。
穴が開いていても落ちることはないのでご安心を。
※アイテムゲット。 頭の上に掲げるのがゼルダ系のお約束。
このアイテムはしばらく立ち止まっていると石像化し、無敵になるというもの。 かなり便利。
ハートには赤と灰色があり、灰色はアーマーで、追加の体力となります。
※このゲームは縦持ちでもプレイ可能。 3DS 風の画面になります。
しかし、さすがにサイズが小さい。 マップが見やすくなるので iPad ならアリ。
なお、日本語版は「アイザックの伝説」という名前になっていますが、原作のタイトルを直訳してもこの呼び名にはなりません。
このタイトル画面はゼルダの伝説のパロディーで、日本は任天堂のお膝元であるため、リスペクトを込めてこのタイトルにしているようです。
多くの部屋は入った時点で扉が閉まり、敵を全滅させるまで出ることが出来なくなります。
扉が閉まらない部屋もありますが、敵を全滅させるとコインや鍵、爆弾などのアイテムが出てくるため、敵を一掃しながら進むことになるでしょう。
難易度はかなり高く、最初のフロアはザコが弱いのでスムーズに進めますが、下のフロアに行くとザコでもかなり厄介になってきます。
トラップも多く、無理に進もうとするとあっという間にライフが尽きます。
6フロア突破でゲームクリア、およそ 30 分ほどで終わりますが、当面は無数にリトライすることになるでしょう。
各フロアにはボスもいて、このボスも種類が多く、それがランダムに出てきます。
どれも手強く、毎回違うボスが出たりするおかげでなかなか攻略もつかめません。
しかしこの難しさが、ゲームのハマりっぷりに拍車をかけています。
ダンジョン内にはショップや隠し部屋、大量の敵が出て来る闘技場、ライバルキャラが出る中ボスの部屋などがあり、スロットマシンが置いてあるアーケードルームといったユニークな場所も。
これらもランダムに存在し、とにかくやる度に違う展開になります。
数あるローグ系の中でも、ランダム要素の多さは群を抜いてますね。
主人公キャラやランダム生成ではない固定ステージも数多く用意されていて、エンディングも 10 以上存在、やり込み要素も十分です。
※ショップ画面。やっぱりゼルダ風。値は張りますが、15 コインのアイテムは便利なものが多いです。
この画面のコンパスは隠し部屋の位置をマップに表示。
隠し部屋は壁を爆弾で壊して入ります。
※ボス戦の前にはこんなカットインが。 日本語なのがありがたい。
ボスは何度か戦ってパターンを把握するのが大切ですが、何が出るかランダムなので、繰り返し戦えるとは限らないのが辛い。
コツとしては、弾のすき間を抜けるようなことはせず、早めに敵弾の外側に回り込むこと。
まあ、アクションシューティングなので、習うより慣れろです・・・
※ステージの合間には虐待やイジメの思い出がよぎり、涙に暮れます。その涙のショットでステージを攻略。
キャラを変えても、この思い出は変わりません。
このラクガキ風イラストのおかげで、若干気持ち悪さが緩和されていますが・・・
※これはかなりパワーアップした状態。 巨大弾+連射+回転弾に加え、毒脳みそ爆弾と敵弾を防ぐオプション。
キャラはライフが多い2人目のマグダレーナ。ここまで強くなればさすがに・・・
とは言え、アイテムはランダムなので運も絡みます。余裕があるならボス部屋を避けて出来るだけ探索しましょう。
キャラクターは最大ライフが7になれば2人目が、コインを 55 貯めれば3人目がアンロックされます。
なお、画面左下の機械は占いマシーン。実は爆弾で壊すことができ・・・
ゲームとしては、さすが長く人気になっているだけありますね。
単なる不気味ゲーでは終わらない、繰り返し遊べて歯応えのあるローグライク・シューティングで、飽きの来ない作りになっています。
PC や専用ゲーム機からの移植であるためクオリティも高く、この雰囲気が嫌でない人なら、価格分以上に楽しめることでしょう。
ただ、私はダメかな・・・ 元々この手の下品さや残酷表現のあるゲームが好きでないのに加え、虐待を受けて泣いている子供がさらに悲惨になっていく表現とか、どうにも精神的に来ます。 私的に笑い飛ばせない。
とりあえず1度クリアしましたが、さらに続ける気にはなれません。
ここからさらに、色々とあるゲームのようなんですけどね・・・
好きな人は本当に好きなゲームでしょう。
ただ、簡単にオススメとは言えない作品です・・・
・The Binding of Isaac: Rebirth(iPhone 版、iTunes 起動)
・The Binding of Isaac: Rebirth(PC 版、Steam へ移動)
・The Binding of Isaac: Afterbirth(Steam の新バージョン)
が、主人公の攻撃がショットのみで、2スティック制(左スティックで移動、右スティックでショット方向を指定)であるため、私的にはゼルダと言うより「2スティック制シューティング」の印象が強いです。
スマホには良くあるタイプですね。
ただ、やや操作にクセがあり、移動は 360 度にスムーズに動くのに、ショットは4方向にしか撃てません。
ナナメに撃てないので慣れるまで戦い辛さがあります。
さらに主人公の動きに慣性が働き、少し滑るように移動します。
このため敵が大量の弾を撃ってくる場合もありますが、精密な弾よけは難しいです。
移動速度は速いので、大きく動きながらかわすのがコツでしょうか。
ダンジョンは自動生成で、プレイごとに変化します。 出現するアイテムや、その種類なども毎回変わります。
そしてこのゲームの大きな特徴は、そのアイテムの種類が非常に豊富なこと。
ステータス強化アイテム、ショット変化アイテム、所持アイテム、一定時間で再使用できるアイテム、消費アイテム、オプション(お供)などがあり、ショットを変えるアイテムには弾が巨大化したり、回転しながら飛ぶ、タメ撃ちになる、貫通弾、ホーミング弾など、ゲームを大きく変えるものが存在します。 オプションも多種多様。
これらがランダムで出てくるので、プレイごとに展開が変わり、やるたびに違うパワーアップを使えます。
しかもショットやオプションは取った分だけ反映されるので、巨大貫通回転弾とかになることも。
こういうシステムだとゲームは運に左右されますが、逆に何が出てくるのか楽しみであり、何度も繰り返してしまう面白さに繋がっています。
※1画面の部屋が多いですが、こんな風に大部屋があることも。
SFC 時代のゼルダの伝説をシューティングにしたもの、という表現が一番近いでしょうか。
穴が開いていても落ちることはないのでご安心を。
※アイテムゲット。 頭の上に掲げるのがゼルダ系のお約束。
このアイテムはしばらく立ち止まっていると石像化し、無敵になるというもの。 かなり便利。
ハートには赤と灰色があり、灰色はアーマーで、追加の体力となります。
※このゲームは縦持ちでもプレイ可能。 3DS 風の画面になります。
しかし、さすがにサイズが小さい。 マップが見やすくなるので iPad ならアリ。
なお、日本語版は「アイザックの伝説」という名前になっていますが、原作のタイトルを直訳してもこの呼び名にはなりません。
このタイトル画面はゼルダの伝説のパロディーで、日本は任天堂のお膝元であるため、リスペクトを込めてこのタイトルにしているようです。
多くの部屋は入った時点で扉が閉まり、敵を全滅させるまで出ることが出来なくなります。
扉が閉まらない部屋もありますが、敵を全滅させるとコインや鍵、爆弾などのアイテムが出てくるため、敵を一掃しながら進むことになるでしょう。
難易度はかなり高く、最初のフロアはザコが弱いのでスムーズに進めますが、下のフロアに行くとザコでもかなり厄介になってきます。
トラップも多く、無理に進もうとするとあっという間にライフが尽きます。
6フロア突破でゲームクリア、およそ 30 分ほどで終わりますが、当面は無数にリトライすることになるでしょう。
各フロアにはボスもいて、このボスも種類が多く、それがランダムに出てきます。
どれも手強く、毎回違うボスが出たりするおかげでなかなか攻略もつかめません。
しかしこの難しさが、ゲームのハマりっぷりに拍車をかけています。
ダンジョン内にはショップや隠し部屋、大量の敵が出て来る闘技場、ライバルキャラが出る中ボスの部屋などがあり、スロットマシンが置いてあるアーケードルームといったユニークな場所も。
これらもランダムに存在し、とにかくやる度に違う展開になります。
数あるローグ系の中でも、ランダム要素の多さは群を抜いてますね。
主人公キャラやランダム生成ではない固定ステージも数多く用意されていて、エンディングも 10 以上存在、やり込み要素も十分です。
※ショップ画面。やっぱりゼルダ風。値は張りますが、15 コインのアイテムは便利なものが多いです。
この画面のコンパスは隠し部屋の位置をマップに表示。
隠し部屋は壁を爆弾で壊して入ります。
※ボス戦の前にはこんなカットインが。 日本語なのがありがたい。
ボスは何度か戦ってパターンを把握するのが大切ですが、何が出るかランダムなので、繰り返し戦えるとは限らないのが辛い。
コツとしては、弾のすき間を抜けるようなことはせず、早めに敵弾の外側に回り込むこと。
まあ、アクションシューティングなので、習うより慣れろです・・・
※ステージの合間には虐待やイジメの思い出がよぎり、涙に暮れます。その涙のショットでステージを攻略。
キャラを変えても、この思い出は変わりません。
このラクガキ風イラストのおかげで、若干気持ち悪さが緩和されていますが・・・
※これはかなりパワーアップした状態。 巨大弾+連射+回転弾に加え、毒脳みそ爆弾と敵弾を防ぐオプション。
キャラはライフが多い2人目のマグダレーナ。ここまで強くなればさすがに・・・
とは言え、アイテムはランダムなので運も絡みます。余裕があるならボス部屋を避けて出来るだけ探索しましょう。
キャラクターは最大ライフが7になれば2人目が、コインを 55 貯めれば3人目がアンロックされます。
なお、画面左下の機械は占いマシーン。実は爆弾で壊すことができ・・・
ゲームとしては、さすが長く人気になっているだけありますね。
単なる不気味ゲーでは終わらない、繰り返し遊べて歯応えのあるローグライク・シューティングで、飽きの来ない作りになっています。
PC や専用ゲーム機からの移植であるためクオリティも高く、この雰囲気が嫌でない人なら、価格分以上に楽しめることでしょう。
ただ、私はダメかな・・・ 元々この手の下品さや残酷表現のあるゲームが好きでないのに加え、虐待を受けて泣いている子供がさらに悲惨になっていく表現とか、どうにも精神的に来ます。 私的に笑い飛ばせない。
とりあえず1度クリアしましたが、さらに続ける気にはなれません。
ここからさらに、色々とあるゲームのようなんですけどね・・・
好きな人は本当に好きなゲームでしょう。
ただ、簡単にオススメとは言えない作品です・・・
・The Binding of Isaac: Rebirth(iPhone 版、iTunes 起動)
・The Binding of Isaac: Rebirth(PC 版、Steam へ移動)
・The Binding of Isaac: Afterbirth(Steam の新バージョン)
「いじめと虐待の中で生きた子供が、邪教に苛まれた母の狂気から泣きながら逃げ惑う(以下略)」の部分は、ちょっとこのゲームのテーマとは違うかなと思う部分はあります。
自分はキリスト教カトリックの家系で、母子家庭で育っておりますので、この主人公のアイザックと、幼少時代の環境は非常に似通っていました。いじめられてましたし、虐待もありましたしね。
ただ、自分がプレイすると、不快に感じるとことなどはほぼ一切なく、別の感想を抱きまして
「このゲームの開発者も、幼少時代はそんなんだったんだろうなあ」といった共感を覚えるのみなのですよね。