今回は 2016 年度の総まとめとして、おすすめできるベストゲームを、ジャンルごとに発表したいと思います。
選出は私の独断です。
私はいわゆる「ゲーマー」ですので、手軽で簡単なアプリより、ゲーム性を重視したアプリを好みます。
各ジャンルで「特選」と「秀作」を選び、それとは別に今年のベストアプリを「傑作」としています。
リンクは全て、当サイトのレビューページに移動します。
各アプリの詳細とダウンロードリンクは、移動先の記事でご確認下さい。
選出は私の独断です。
私はいわゆる「ゲーマー」ですので、手軽で簡単なアプリより、ゲーム性を重視したアプリを好みます。
各ジャンルで「特選」と「秀作」を選び、それとは別に今年のベストアプリを「傑作」としています。
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【 2016年度 傑作選 】
いきなりですが、先に 2016 年度のベストアプリと言える「傑作」の6作品を発表したいと思います。
・傑作:TIME LOCKER - Shooter
最初に紹介すべきなのは、やはりこの作品でしょう。
日本の BEST of 2016 で次点に選ばれ、東京ゲームショウの「INDIE STREAM AWARD 2016」でも大賞になった、とにかくハマり度の高いアプリ。
「自分が止まると時間も止まる」という縦スクロールのシューティングゲームで、簡単そうで難しいバランスが病み付きになります。
・傑作:Mini Metro
テーマ、操作感、ビジュアル、そのすべてがスマホにマッチしている地下鉄運営シミュレーション。
路線図をそのままゲーム化したような内容で、リアルタイムに運行される地下鉄を使い、駅に現れる乗客を円滑に輸送していくハイセンスなパズルゲームです。
Apple の BEST of 2016 ではノミネートに留まりましたが、世界的に評価されている作品です。
・傑作:心鎧リコレクト
爽快でシンプル、テンポが良くてやり込める、スマホ向けのアクション RPG として完成された作品。
小さなブロックで構成されたモンスターに主人公をぶつけ、バラバラにしていく戦闘が単純に面白い。
世界を1マスずつ解放していく地道なゲームですが、展開が早いのでむしろサクサク感があり、長く楽しめる作品になっています。
演出なども良く、これを個人で作っていることには驚きを禁じ得ません。
・傑作:ポケット戦国
大手メーカーが作ってくれない本格戦国シミュレーションを、1人のユーザーが作り上げてしまった作品。
全国に 300 の城と 1000 人を超える武将が登場し、リアルタイムに進む戦略画面では情勢が刻々と変化、兵士一人一人が戦う合戦シーンも戦術を駆使できます。
見た目には個人作成らしさがありますが、内容は市販の SLG シリーズに勝るとも劣りません。
本当にゲームが好きなら、1ユーザーでもここまで出来る、そんな作品です。
・傑作:弾幕月曜日
シューティングを知り尽くした作者による、シューティングを普及させるための、カジュアルかつヘビーにその面白さを詰め込んだ弾幕シューティング。
センスの良いビジュアルと美しい弾幕、初心者でも楽しめるよう配慮されたシステムで、多くのユーザーから評価されました。
普通のシューティングゲームのモード(チャレンジ)の解放に時間がかかるため、シューティングファンからの批判もありましたが、現在は課金でアンロック可能になっています。
・傑作:Imbroglio
奇妙で独特、しかし高度に計算されている、奇才の作品と言うに相応しい簡易ローグライク RPG。
足下にある武器で攻撃し、経験値もその武器に入るシステムで、マップの形が頻繁に変わり、相性の良い武器のある場所まで移動しながら戦わなければなりません。
常に臨機応変な対応が求められる思考性の高いゲームですが、見た目は奇書のような奇抜なデザイン。
常人には作れないようなゲームですが、これでシステムやバランスが崩壊していないのは見事です。
【 アクション部門 】
・特選:Bully: Anniversary Edition
・秀作:Tomb of the Mask
Bully は GTA シリーズで知られるロックスターゲームスの悪ガキ学園オープンワールド。
3D の学園と町で好きなことができる、自由度の高い内容ですが、GTA と違って学生なので、そこまで過激な犯罪はありません。
一方、イベント満載のユニークな学園ストーリーが展開されるため、GTA とは違う楽しさがあります。
Tomb of the Mask はスピーディーなカジュアルアクションで、トラップだらけのダンジョンを超高速で抜けていく気持ち良い作品。 出た当初は BEST of 2016 の候補だと思っていました。
年初のゲームだったため忘れられてしまった感があり、主要な表彰から漏れていますが、私的にはもっと評価されても良い作品だと思います。
アクション部門、次点のゲーム
Dan The Man
Youtue 動画が元の横スクロールのジャンプ格闘アクション。やや大人向けの演出がある。
Space Marshals 2
細密なグラフィックのステルス西部劇アクション。世界的に評価されている作品。
Venture Kid
ファン作成のロックマン。スマホでロックマンがやりたいなら本家よりもこちら。
Super Cat Tales
かわいいネコのスーパーマリオ。とても遊びやすい万人向けの作品。
ハングリーシャーク ワールド
サメとなって海洋生物を食べまくりながら広い海を泳ぎ回る、スマホ初期の名作のリメイク。
※アップデート後に起動しないという報告あり。ただ、当方では問題なし。
【 RPG 部門 】
※傑作:心鎧リコレクト
・秀作:Banner Saga / Banner Saga 2
・秀作:Titan Quest
心鎧リコレクトを傑作としたため、秀作を2つ選んでいます。
Banner Saga シリーズは叙事詩的な物語が紡がれる大作シミュレーション RPG で、かなり重厚な内容。
私の中では Banner Saga も間違いなく「傑作」であり、'16 年度最高のスマホゲームの1つだったと思います。
しかしあまりにも渋く、重すぎて、とても一般向けではないため、スマホアプリとしては好みは分かれるところでしょう。
Titan Quest もディアブロ系のアクション RPG で、パソコンから移植された大作アプリ。
課金型ゲームが流行る前の、脂の乗った時代の PC ゲームをそのまま堪能できます。
ただ、これもヘビー級のゲームで、スマホでは重く感じる人も多いかもしれません。
しかしこの規模のゲームをスマホ / タブレットでも楽しめるのは嬉しいことです。
RPG 部門、次点のゲーム
Severed
モンスターを手足を切断するフリックアクション。ダークな世界観だが模範的な作りの良作。
9th Dawn II
広大な世界を旅する 2D アクション RPG。敷居は高いが自由度も高い、いかにも「洋ゲー」な作品。
大海賊クエスト島
カイロソフトの海賊運営 RPG。私的にはかなりハマった作品。正確には数年前のゲームの移植。
魔女の泉2
可愛らしい魔女が主人公。移動や育成の自由度が高く、遊びやすい作りの同人的 RPG。
ダークドラゴン
古典作品のリメイク。コマンド型の村開発シーンと、フィールド探索型の RPG シーンがある。
ミステリーオブフォーチュン2
仲間の行動パターンを細かく設定できる自動進行型の RPG。キャラをしっかり育成できる。
【 カジュアル&クリッカー部門 】
・特選:Tap Titans 2
・秀作:Soda Dungeon
クリッカー系の定番 Tap Titans の正当続編、Tap Titans 2 がカジュアルゲームとしてはやはり特選でしょう。
Tap Titans はいつも年末に公開されるため、その直前に発表される BEST of 2016 などでは漏れているのですが、プレイヤー人口は数あるアプリの中でもトップクラスだと思われます。
病み付きになるバランスの RPG クリッカーで、序盤は辛いですが、前より育成要素が増えています。
Soda Dungeon は 2015 年のゲームですが、当サイトで紹介したのは今年なのでここに含めます。
自動進行の簡易 RPG ですが、とにかくテンポが良く、ランダムドロップの装備集めが楽しい、中毒性の高いハクスラ系です。
クリッカーを元にした、報酬と引き替えにゲームをやり直すリセットのシステムがあり、延々と遊べる内容になっています。
2016 年は、クリッカー系が様々なアレンジで登場した年でもありました。
カジュアル&クリッカー部門、次点のゲーム
Reigns
質問に YES か NO で答えるだけで国の行く末が決まる、ダークでカジュアルな王国運営ゲーム。
カウンター・オブ・デス
2つのボタンだけで攻撃と防御を行う、ブルースリーらしさ満点の格闘アクション。
War Tortoise
3D ガンシューティングだが、クリッカー系のインフレ&リセットを取り入れた発展型クリッカー。
ゲス野郎と拳
連打ではなく左右フリックでゲス野郎をボコボコにするクリッカー系。キャラがユニーク。
アビスリウム
クリッカー+アクアリウム。癒やしをテーマにしたクリッカーという点が新しい。
PinOut!
縦に長いピンボール台をどんどん進んでいく、ハイセンスなグラフィックが美しいピンボール。
Rodeo Stampede
サバンナで動物を乗り継いでいく人気のカジュアルゲーム。広告視聴の必要性が高いのが難。
フィッシングブレイク
ディグディグを生み出したメーカーの釣りゲー。テンポが良く、没頭して楽しめる作品。
【 シューティング部門 】
※傑作:TIME LOCKER - Shooter
※傑作:弾幕月曜日
・秀作:Sky Force Reloaded
シューティングは TIME LOCKER と 弾幕月曜日 の2つを「傑作」としているため、秀作を1つだけ選んでいます。
Sky Force Reloaded は非常に緻密なグラフィックと、長期的なパワーアップにより長く楽しめる、オーソドックスなゲーム性の縦スクロールシューティングで、スマホでは定番のシリーズになりつつあります。
弾が見にくい、課金しないと序盤が辛いなど、色々と難点もあるのですが、このクオリティのシューティングは他になかったというのもありますね。
シューティング部門、次点のゲーム
Toon Shooters 2
過去の名作のパロディーを満載した、強化要素もある横スクロールのシューティング。
Bloons Supermonkey 2
死なないシューティングだが、圧倒的な攻撃で大量の風船を割りまくる爽快感満点の作品。
【 経営シミュレーション部門 】
・特選:Punch Club
・秀作:箱庭シティ鉄道
Punch Club は格闘家を育成するシミュレーション。
バイトをしながら体を鍛え、ジムの試合で技術を磨く、格闘技の下積み生活が描かれています。
また、父の死の真相を探り、復讐を遂げようとするストーリーもあり、選択によって物語が分岐、単なる育成ゲームでは終わらない内容です。
当初はバグが多く、メッセージも英語で、特選にできるようなアプリではなかったのですが、アップデートにより日本語に対応、バグも一通り修正され、不安なく勧められるゲームになりました。
箱庭シティ鉄道はカイロソフトの駅建設シミュレーション。
今年は数多くのカイロソフトのゲームが登場しましたが、私的に一番好きだったのはこの作品です。
駅のホームとショッピング街を開発し、1年ごとに一部の成果を引き継いで他の駅に移れるのが特徴。
登場するお客さんの数も過去最多クラスで、カイロらしい賑やかなゲームです。
経営シミュレーション部門、次点のゲーム
開園ピクセル牧場
カイロソフトの観光農園開発ゲーム。昔ながらのカイロアプリの良さがある作品。
ディズニー マジックキングダムズ
課金型の農園ゲームだが、ディズニーのテーマパークを質の高い 3D グラフィックで再現。
【 戦略シミュレーション部門 】
※傑作:ポケット戦国
・秀作:The Battle of Polytopia(Super Tribes)
・秀作:Warbits
ポケット戦国を傑作としているため、秀作を2つ選んでいます。
The Battle of Polytopia(旧名 Super Tribes)は、シヴィライゼーションのような文明の興亡を描いた戦略シミュレーションを、手軽に楽しめる形にアレンジしたものです。
短時間で遊べるゲームになっていますが、技術の研究、都市の発展、他文明との衝突などが余さず再現されていて、ゲームデザインのセンスの良さを感じます。 グラフィックも良い雰囲気。
これが無料アプリということも驚きです。
Warbits はファミコンウォーズのリスペクト作。
見た目は違いますが、オリジナルの楽しさをそのまま高品質に再現しています。
ターン制の戦略シミュレーションがやりたい方にはイチ押しです。
戦略シミュレーション部門、次点のゲーム
欧陸戦争5:帝国
欧陸戦争シリーズの最新作。世界史全体が舞台。後半は課金圧力が高くなるのが難点。
SteamWorld Heist
真横視点で銃撃戦のターン制戦術シミュレーション。SF 西部劇でロボットたちが戦う。
Lost Frontier
西部劇のターン制戦略シミュレーション。良作だが特徴に乏しい。しかしファンも多い。
【 タワーディフェンス部門 】
・特選:ダンジョン・ウォーフェア
今年選出できるタワーディフェンス(TD)はこれのみ。 しかし十分特選に相応しい、非常に楽しめる TD です。
プレイヤーが敵の進行ルートをコントロールできる自由設置型の TD で、敵を穴に引っ張り込んで落とすなど、直接ダメージを与えるのではないユニークなトラップが多いのが特徴。
敵の量もハンパではなく、それを一掃していく爽快感があります。
TD の面白さを再確認できるゲームでしょう。
タワーディフェンス部門、次点のゲーム
Tower Defense: Legends TD
Kingdom Rush の模倣作。 劣化版と言うとそれまでだが、ほぼ同じ面白さがある。
【 オンライン対戦部門 】
・特選:シャドウバース (Shadowverse)
・秀作:クラッシュ・ロワイヤル (Clash Royale)
2016 年はオンライン対戦のゲームが一般化した年でもありました。
ここでは対人戦がメインのゲームをひとまとめにしています。
世界的にはクラッシュ・オブ・クランを世に送り出したスーパーセルの新作 RTS(リアルタイム制の戦術シミュレーション)、クラッシュ・ロワイヤルが高く評価されました。
手軽に遊べる一方で戦略性もあり、Apple の選ぶ BEST of 2016 でもこれが大賞となっています。
ただ、当方では個人的な好みもあって、和製トレーディングカードゲームのシャドウバースを特選としています。
マジック・ザ・ギャザリング系のカードゲームですが、対戦中にカードを進化させる独自の要素があり、ハデでスピーディーな展開の TCG になっています。
演出も優れており、このクオリティの本格 TCG が日本で登場したのは嬉しいですね。
オンライン対戦部門、次点のゲーム
白猫テニス
対戦メインのテニスゲーム。アクション / スポーツ系の対戦ゲームとして、とても優れている。
遊戯王 デュエルリンクス
世界的人気の TCG「遊戯王」の公式スマホ版。他の TCG とはかなり異なるルール。
【 ローグライク部門 】
※傑作:Imbroglio
・秀作:Solitairica
ローグライクゲームは昨今のスマホゲームの流行りでしょう。 Imbroglio は傑作としています。
Solitairica はトランプのソリティアと、ローグライク RPG を組み合わせたゲーム。
運と思考のバランスの良いゲームで、何度も繰り返してしまう中毒性があります。
いわゆる「不思議のダンジョン系」ではありませんが・・・ 優れたローグライクです。
ローグライク部門、次点のゲーム
SKYHILL
ホテルの最上階からの脱出を目指す、ゾンビもののサバイバル・ローグライク。
1ビットローグ
ローグライクをミニマムに表現。シンプルながらローグ系の面白さはしっかり残している。
Neon Chrome
シューティング+ステルス+ローグライク。かなり敷居の高いゲームだがファンも多い。
Buriedbornes
システムは簡易的だが、スキルを組み合わせて戦法を組み立てる深い戦略性のある作品。
DeckDeDungeon2
ドミニオン系(デッキ構築型カードゲーム)+RPG のローグライク。長く楽しめる作品。
※このゲームはオンライン機能停止に伴い公開停止中。 1/25 にオフライン版公開予定。
【 パズル部門 】
・特選:LUMINES パズル&ミュージック
・秀作:Human Resource Machine
LUMINES パズル&ミュージックは、PSP で世界的ヒットしたルミネスのスマホ版。
サウンドとパズルがシンクロした独特な雰囲気は健在で、縦持ちのインターフェイスになりましたが、操作感はオリジナルとほとんど変わりません。
アップデートでスキン(演出+楽曲)も増えていて、あまり評価されていないのですが、私的にはもっと注目されて良い作品だと思います。
スマホアプリとしては、1ゲームの時間が長すぎる印象もありますが。
Human Resource Machine はコンピューターの演算処理を擬人化したプログラミング・パズルゲームで、日本語化されていれば特選はこちらでした。
ゲーム自体は素晴らしいのですが、残念ながら英語が読めないとプレイし辛い作品。
手前味噌ですが、当サイトのレビューページの下部にクリア条件の和訳を掲載しているので、そちらを見れば英語ができなくても遊べます。
逆に言うと、それを見ないと日本人には厳しいですね・・・
パズル部門、次点のゲーム
twofold inc.
ルールは複雑ながら、世界的に評価されているシブい雰囲気のパズルゲーム。
レベルス(Levels)
Threes 系のパネルスライドゲームに RPG の要素を組み合わせたカジュアルパズル。
【 アドベンチャー部門 】
・特選:Love You To Bits
・秀作:逆転裁判4
今年は逆転裁判4が注目で、BEST of 2016 ではサモロスト3が受賞作になっていましたが、私的には Love You To Bits の方を評価しています。
この作品が BEST of 2016 で選ばれなかった理由が私には解りません。
オーソドックスなクリック型アドベンチャーですが、切ないストーリーも、遊びやすいゲーム性も、センスの良いビジュアルも、すべて素晴らしい作品です。
逆転裁判4も、巷では黒歴史などと言われていたゲームですが、十分に優れた推理アドベンチャーです。
おなじみの法廷バトルが繰り広げられるゲームで、サスペンスだけでなくユーモアも満載。
スマホでやって「噂ほど悪くない」と思った方も多いのではないでしょうか?
アドベンチャー部門、次点のゲーム
Samorost 3(サモロスト3)
Apple の BEST of 2016 の iPad 部門受賞作。 細密なグラフィックのクリック型アドベンチャー。
スライドプリンセス
和製の無料アプリながら、他の脱出ゲームより高いクオリティで人気のある作品。
【 巷で噂だった部門 】
・その1:Pokémon GO
・その2:Super Mario Run
この部門はベストゲームの紹介ではなく、巷で話題になっていたアプリを取り上げています。
まずはポケモン GO。 2016 年に過去最大級の世界的ブームを巻き起こした作品です。
今はさすがに落ち着いていますが、まだまだプレイヤーは多く、2016 年度の総売上げは 1000 億円を突破しており、秋に行われた復興支援イベントでは 20 億円の観光消費をもたらしたと言われています。
一方で、交通事故の誘発やマナーの悪いプレイヤーによるポイ捨てなどが報じれるようになり、多くの問題も起こっています。
ゲーム性の浅さも指摘されており、2017 年はこれらに対処できるかどうかが注目されるでしょう。
スーパーマリオランは「アプリ本体は無料、でもそのままでは序盤しか遊べない、全部プレイするには 1200 円の課金が必要」というシステムが、大きな議論を巻き起こしました。
世界中で★1評価が付けられる事態となり、その多くは無料で遊べないことを非難していて、「ゲームは無料で当たり前」と考える層が顕在化、今後のスマホゲーム市場に大きな影響を及ぼしそうです。
ゲーム自体も後戻りできないランゲームで、さらにボリューム不足が明らか、賛否の対象となっています。
ともあれ、ゲーム業界における「任天堂」ブランドの大きさを改めて知った1年でしたね。
巷で噂だった他のゲーム
キャンディークラッシュゼリー
2016 年前半に話題になっていたキャンディークラッシュ新作。ただ話題性は落ちてきたか。
Disney クロッシーロード
クロッシーロードの人気は 2016 年も健在。カジュアルゲームを好むユーザーに人気。
ポケモンコマスター
株式会社ポケモンの公式スマホゲーム第二弾。しかし運ゲーなシステムで評価は真っ二つ。
FINAL FANTASY IX
ボタン1つで最強や無敵になる強力なチートを搭載しており、こちらも賛否が起こった。
ロマンシング サガ2
過去の名作のリマスター。 '16 年にはいくつかのスクエニゲームが買い切りで公開された。
VOEZ
Rayark 期待の新作音楽ゲーム。クオリティは流石だが数千円の課金が必須な仕様になった。
【 ソーシャルゲーム部門 】
・特選:選出なし
ソーシャルゲームの選出は「なし」といたします。
今さらソーシャルゲームを否定する訳ではありません。 ただ、2016 年はソシャゲをほとんどやらなかったので・・・
タイトル数に対してプレイしたゲームが圧倒的に少ない状況で、優秀ゲームを選出するのはおこがましいので、ここでは私的に注目した作品をいくつか紹介するに留めておきたいと思います。
ドラゴンプロジェクト
MMORPG+モンハンといった感じのアクションゲーム。そのクオリティはさすがコロプラ。
誰ガ為のアルケミスト
深いゲーム性とストーリーを持つシミュレーション RPG。ソシャゲとしてはかなりヘビー級。
予言者育成学園 Fortune Tellers Academy
現実の出来事を予測するオンラインのブックメーカー。物語はラノベで語られる。バトルは普通。
デモンズゲート 帝都審神大戦
旧アトラスのスタッフが作った、メガテンぽさ満点のソシャゲ。 舞台は昭和初期で渋い雰囲気。
ソーシャル夢物語
カイロソフトのソシャゲメーカー運営ソシャゲ。ソシャゲ開発もガチャ次第。ゲーム自体は良作。
【 その他&個人的に注目だった部門 】
以下は「次点の次点」といった感じの、個人的に紹介しておきたい作品のリストです。
ちょっと尖ったゲームが多めですね。
The Trail
山歩きをゲームにした前代未聞のアプリ。内容は素晴らしいが、不具合満載だったのが残念・・・
Ace of Seafood
魚が激しく弾を撃ち合う、マジメにおバカな海洋 3D オープンワールドシューティング。
乱闘!ゴチャキャラうぉーず
遊びやすい横スクロール RTS。オフラインな城とドラゴン。隠れた良作。
僕は森世界の神となる
食物連鎖をコントロールして強い生物を繁殖させ、敵を撃退する生態系シミュレーション。
ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた
ゼビウスをボクセルで再現した、ゼビウスらしさを尊重したシューティング。
大ラビットぼうや
Windows 95 のようなシュールな見た目ながら、没頭して遊べる固定画面シューティング。
無限の決闘
2枚のカードの一方を素早く選び続けるカジュアルアクション RPG。テンポの良さがウリ。
オジナユタ
編成した部隊が自動で戦うシューティング RTS にクリッカーのインフレとリセットを追加。
868-HACK
Imbroglio の作者さんの旧作。ハッキングがテーマの奇妙なローグライク。
B10 Memories Never Last
DeckDeDungeon の作者さんの自動進行ハクスラ RPG。解りにくい点も多いが面白い。
I Keep Having This Dream
あの Dungeon Raid の作者さんの新作ローグライクだが、激しく地味。テーマは深いが・・・
Anodyne Mobile
ゼルダ+ゆめにっき。今年のゲームではなく操作性も悪いが、印象に残る謎解きアクション。
Party Hard Go
パーティーに潜入し人々を殺戮するステルスゲーム。不謹慎系だがそれゆえに注目された。
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以上、2016 年度の iPhone AC 的 ベストゲームアプリでした。
ゲームを選ぶ際の参考にして頂ければと思います。
選出はあくまで私の独断なので「あれがない!」という方もおられると思います。
そうしたご意見はコメントの方でフォローして頂ければと思います。
2017 年も注目作が続々と発表されています。
今年も、より面白いゲームの登場に期待しましょう!
Apple や Google の発表、及び過去のベストゲームや代表作のリストは以下になります。
・Apple、今年の優秀 iOS アプリ「BEST of 2016」発表
・Google Play「2016年 ベストゲーム」発表
・2015 年 iPhone AC 的 ジャンル別ベストゲームアプリ
・2014 年の iPhone AC 的ベストアプリ
・【年表】スマホゲームの歴史(iPhone、2008~2012)
・【年表】スマホゲームの歴史(iPhone、2013~2016)
【 2016年度 傑作選 】
いきなりですが、先に 2016 年度のベストアプリと言える「傑作」の6作品を発表したいと思います。
・傑作:TIME LOCKER - Shooter
最初に紹介すべきなのは、やはりこの作品でしょう。
日本の BEST of 2016 で次点に選ばれ、東京ゲームショウの「INDIE STREAM AWARD 2016」でも大賞になった、とにかくハマり度の高いアプリ。
「自分が止まると時間も止まる」という縦スクロールのシューティングゲームで、簡単そうで難しいバランスが病み付きになります。
・傑作:Mini Metro
テーマ、操作感、ビジュアル、そのすべてがスマホにマッチしている地下鉄運営シミュレーション。
路線図をそのままゲーム化したような内容で、リアルタイムに運行される地下鉄を使い、駅に現れる乗客を円滑に輸送していくハイセンスなパズルゲームです。
Apple の BEST of 2016 ではノミネートに留まりましたが、世界的に評価されている作品です。
・傑作:心鎧リコレクト
爽快でシンプル、テンポが良くてやり込める、スマホ向けのアクション RPG として完成された作品。
小さなブロックで構成されたモンスターに主人公をぶつけ、バラバラにしていく戦闘が単純に面白い。
世界を1マスずつ解放していく地道なゲームですが、展開が早いのでむしろサクサク感があり、長く楽しめる作品になっています。
演出なども良く、これを個人で作っていることには驚きを禁じ得ません。
・傑作:ポケット戦国
大手メーカーが作ってくれない本格戦国シミュレーションを、1人のユーザーが作り上げてしまった作品。
全国に 300 の城と 1000 人を超える武将が登場し、リアルタイムに進む戦略画面では情勢が刻々と変化、兵士一人一人が戦う合戦シーンも戦術を駆使できます。
見た目には個人作成らしさがありますが、内容は市販の SLG シリーズに勝るとも劣りません。
本当にゲームが好きなら、1ユーザーでもここまで出来る、そんな作品です。
・傑作:弾幕月曜日
シューティングを知り尽くした作者による、シューティングを普及させるための、カジュアルかつヘビーにその面白さを詰め込んだ弾幕シューティング。
センスの良いビジュアルと美しい弾幕、初心者でも楽しめるよう配慮されたシステムで、多くのユーザーから評価されました。
普通のシューティングゲームのモード(チャレンジ)の解放に時間がかかるため、シューティングファンからの批判もありましたが、現在は課金でアンロック可能になっています。
・傑作:Imbroglio
奇妙で独特、しかし高度に計算されている、奇才の作品と言うに相応しい簡易ローグライク RPG。
足下にある武器で攻撃し、経験値もその武器に入るシステムで、マップの形が頻繁に変わり、相性の良い武器のある場所まで移動しながら戦わなければなりません。
常に臨機応変な対応が求められる思考性の高いゲームですが、見た目は奇書のような奇抜なデザイン。
常人には作れないようなゲームですが、これでシステムやバランスが崩壊していないのは見事です。
【 アクション部門 】
・特選:Bully: Anniversary Edition
・秀作:Tomb of the Mask
Bully は GTA シリーズで知られるロックスターゲームスの悪ガキ学園オープンワールド。
3D の学園と町で好きなことができる、自由度の高い内容ですが、GTA と違って学生なので、そこまで過激な犯罪はありません。
一方、イベント満載のユニークな学園ストーリーが展開されるため、GTA とは違う楽しさがあります。
Tomb of the Mask はスピーディーなカジュアルアクションで、トラップだらけのダンジョンを超高速で抜けていく気持ち良い作品。 出た当初は BEST of 2016 の候補だと思っていました。
年初のゲームだったため忘れられてしまった感があり、主要な表彰から漏れていますが、私的にはもっと評価されても良い作品だと思います。
アクション部門、次点のゲーム
Dan The Man
Youtue 動画が元の横スクロールのジャンプ格闘アクション。やや大人向けの演出がある。
Space Marshals 2
細密なグラフィックのステルス西部劇アクション。世界的に評価されている作品。
Venture Kid
ファン作成のロックマン。スマホでロックマンがやりたいなら本家よりもこちら。
Super Cat Tales
かわいいネコのスーパーマリオ。とても遊びやすい万人向けの作品。
ハングリーシャーク ワールド
サメとなって海洋生物を食べまくりながら広い海を泳ぎ回る、スマホ初期の名作のリメイク。
※アップデート後に起動しないという報告あり。ただ、当方では問題なし。
【 RPG 部門 】
※傑作:心鎧リコレクト
・秀作:Banner Saga / Banner Saga 2
・秀作:Titan Quest
心鎧リコレクトを傑作としたため、秀作を2つ選んでいます。
Banner Saga シリーズは叙事詩的な物語が紡がれる大作シミュレーション RPG で、かなり重厚な内容。
私の中では Banner Saga も間違いなく「傑作」であり、'16 年度最高のスマホゲームの1つだったと思います。
しかしあまりにも渋く、重すぎて、とても一般向けではないため、スマホアプリとしては好みは分かれるところでしょう。
Titan Quest もディアブロ系のアクション RPG で、パソコンから移植された大作アプリ。
課金型ゲームが流行る前の、脂の乗った時代の PC ゲームをそのまま堪能できます。
ただ、これもヘビー級のゲームで、スマホでは重く感じる人も多いかもしれません。
しかしこの規模のゲームをスマホ / タブレットでも楽しめるのは嬉しいことです。
RPG 部門、次点のゲーム
Severed
モンスターを手足を切断するフリックアクション。ダークな世界観だが模範的な作りの良作。
9th Dawn II
広大な世界を旅する 2D アクション RPG。敷居は高いが自由度も高い、いかにも「洋ゲー」な作品。
大海賊クエスト島
カイロソフトの海賊運営 RPG。私的にはかなりハマった作品。正確には数年前のゲームの移植。
魔女の泉2
可愛らしい魔女が主人公。移動や育成の自由度が高く、遊びやすい作りの同人的 RPG。
ダークドラゴン
古典作品のリメイク。コマンド型の村開発シーンと、フィールド探索型の RPG シーンがある。
ミステリーオブフォーチュン2
仲間の行動パターンを細かく設定できる自動進行型の RPG。キャラをしっかり育成できる。
【 カジュアル&クリッカー部門 】
・特選:Tap Titans 2
・秀作:Soda Dungeon
クリッカー系の定番 Tap Titans の正当続編、Tap Titans 2 がカジュアルゲームとしてはやはり特選でしょう。
Tap Titans はいつも年末に公開されるため、その直前に発表される BEST of 2016 などでは漏れているのですが、プレイヤー人口は数あるアプリの中でもトップクラスだと思われます。
病み付きになるバランスの RPG クリッカーで、序盤は辛いですが、前より育成要素が増えています。
Soda Dungeon は 2015 年のゲームですが、当サイトで紹介したのは今年なのでここに含めます。
自動進行の簡易 RPG ですが、とにかくテンポが良く、ランダムドロップの装備集めが楽しい、中毒性の高いハクスラ系です。
クリッカーを元にした、報酬と引き替えにゲームをやり直すリセットのシステムがあり、延々と遊べる内容になっています。
2016 年は、クリッカー系が様々なアレンジで登場した年でもありました。
カジュアル&クリッカー部門、次点のゲーム
Reigns
質問に YES か NO で答えるだけで国の行く末が決まる、ダークでカジュアルな王国運営ゲーム。
カウンター・オブ・デス
2つのボタンだけで攻撃と防御を行う、ブルースリーらしさ満点の格闘アクション。
War Tortoise
3D ガンシューティングだが、クリッカー系のインフレ&リセットを取り入れた発展型クリッカー。
ゲス野郎と拳
連打ではなく左右フリックでゲス野郎をボコボコにするクリッカー系。キャラがユニーク。
アビスリウム
クリッカー+アクアリウム。癒やしをテーマにしたクリッカーという点が新しい。
PinOut!
縦に長いピンボール台をどんどん進んでいく、ハイセンスなグラフィックが美しいピンボール。
Rodeo Stampede
サバンナで動物を乗り継いでいく人気のカジュアルゲーム。広告視聴の必要性が高いのが難。
フィッシングブレイク
ディグディグを生み出したメーカーの釣りゲー。テンポが良く、没頭して楽しめる作品。
【 シューティング部門 】
※傑作:TIME LOCKER - Shooter
※傑作:弾幕月曜日
・秀作:Sky Force Reloaded
シューティングは TIME LOCKER と 弾幕月曜日 の2つを「傑作」としているため、秀作を1つだけ選んでいます。
Sky Force Reloaded は非常に緻密なグラフィックと、長期的なパワーアップにより長く楽しめる、オーソドックスなゲーム性の縦スクロールシューティングで、スマホでは定番のシリーズになりつつあります。
弾が見にくい、課金しないと序盤が辛いなど、色々と難点もあるのですが、このクオリティのシューティングは他になかったというのもありますね。
シューティング部門、次点のゲーム
Toon Shooters 2
過去の名作のパロディーを満載した、強化要素もある横スクロールのシューティング。
Bloons Supermonkey 2
死なないシューティングだが、圧倒的な攻撃で大量の風船を割りまくる爽快感満点の作品。
【 経営シミュレーション部門 】
・特選:Punch Club
・秀作:箱庭シティ鉄道
Punch Club は格闘家を育成するシミュレーション。
バイトをしながら体を鍛え、ジムの試合で技術を磨く、格闘技の下積み生活が描かれています。
また、父の死の真相を探り、復讐を遂げようとするストーリーもあり、選択によって物語が分岐、単なる育成ゲームでは終わらない内容です。
当初はバグが多く、メッセージも英語で、特選にできるようなアプリではなかったのですが、アップデートにより日本語に対応、バグも一通り修正され、不安なく勧められるゲームになりました。
箱庭シティ鉄道はカイロソフトの駅建設シミュレーション。
今年は数多くのカイロソフトのゲームが登場しましたが、私的に一番好きだったのはこの作品です。
駅のホームとショッピング街を開発し、1年ごとに一部の成果を引き継いで他の駅に移れるのが特徴。
登場するお客さんの数も過去最多クラスで、カイロらしい賑やかなゲームです。
経営シミュレーション部門、次点のゲーム
開園ピクセル牧場
カイロソフトの観光農園開発ゲーム。昔ながらのカイロアプリの良さがある作品。
ディズニー マジックキングダムズ
課金型の農園ゲームだが、ディズニーのテーマパークを質の高い 3D グラフィックで再現。
【 戦略シミュレーション部門 】
※傑作:ポケット戦国
・秀作:The Battle of Polytopia(Super Tribes)
・秀作:Warbits
ポケット戦国を傑作としているため、秀作を2つ選んでいます。
The Battle of Polytopia(旧名 Super Tribes)は、シヴィライゼーションのような文明の興亡を描いた戦略シミュレーションを、手軽に楽しめる形にアレンジしたものです。
短時間で遊べるゲームになっていますが、技術の研究、都市の発展、他文明との衝突などが余さず再現されていて、ゲームデザインのセンスの良さを感じます。 グラフィックも良い雰囲気。
これが無料アプリということも驚きです。
Warbits はファミコンウォーズのリスペクト作。
見た目は違いますが、オリジナルの楽しさをそのまま高品質に再現しています。
ターン制の戦略シミュレーションがやりたい方にはイチ押しです。
戦略シミュレーション部門、次点のゲーム
欧陸戦争5:帝国
欧陸戦争シリーズの最新作。世界史全体が舞台。後半は課金圧力が高くなるのが難点。
SteamWorld Heist
真横視点で銃撃戦のターン制戦術シミュレーション。SF 西部劇でロボットたちが戦う。
Lost Frontier
西部劇のターン制戦略シミュレーション。良作だが特徴に乏しい。しかしファンも多い。
【 タワーディフェンス部門 】
・特選:ダンジョン・ウォーフェア
今年選出できるタワーディフェンス(TD)はこれのみ。 しかし十分特選に相応しい、非常に楽しめる TD です。
プレイヤーが敵の進行ルートをコントロールできる自由設置型の TD で、敵を穴に引っ張り込んで落とすなど、直接ダメージを与えるのではないユニークなトラップが多いのが特徴。
敵の量もハンパではなく、それを一掃していく爽快感があります。
TD の面白さを再確認できるゲームでしょう。
タワーディフェンス部門、次点のゲーム
Tower Defense: Legends TD
Kingdom Rush の模倣作。 劣化版と言うとそれまでだが、ほぼ同じ面白さがある。
【 オンライン対戦部門 】
・特選:シャドウバース (Shadowverse)
・秀作:クラッシュ・ロワイヤル (Clash Royale)
2016 年はオンライン対戦のゲームが一般化した年でもありました。
ここでは対人戦がメインのゲームをひとまとめにしています。
世界的にはクラッシュ・オブ・クランを世に送り出したスーパーセルの新作 RTS(リアルタイム制の戦術シミュレーション)、クラッシュ・ロワイヤルが高く評価されました。
手軽に遊べる一方で戦略性もあり、Apple の選ぶ BEST of 2016 でもこれが大賞となっています。
ただ、当方では個人的な好みもあって、和製トレーディングカードゲームのシャドウバースを特選としています。
マジック・ザ・ギャザリング系のカードゲームですが、対戦中にカードを進化させる独自の要素があり、ハデでスピーディーな展開の TCG になっています。
演出も優れており、このクオリティの本格 TCG が日本で登場したのは嬉しいですね。
オンライン対戦部門、次点のゲーム
白猫テニス
対戦メインのテニスゲーム。アクション / スポーツ系の対戦ゲームとして、とても優れている。
遊戯王 デュエルリンクス
世界的人気の TCG「遊戯王」の公式スマホ版。他の TCG とはかなり異なるルール。
【 ローグライク部門 】
※傑作:Imbroglio
・秀作:Solitairica
ローグライクゲームは昨今のスマホゲームの流行りでしょう。 Imbroglio は傑作としています。
Solitairica はトランプのソリティアと、ローグライク RPG を組み合わせたゲーム。
運と思考のバランスの良いゲームで、何度も繰り返してしまう中毒性があります。
いわゆる「不思議のダンジョン系」ではありませんが・・・ 優れたローグライクです。
ローグライク部門、次点のゲーム
SKYHILL
ホテルの最上階からの脱出を目指す、ゾンビもののサバイバル・ローグライク。
1ビットローグ
ローグライクをミニマムに表現。シンプルながらローグ系の面白さはしっかり残している。
Neon Chrome
シューティング+ステルス+ローグライク。かなり敷居の高いゲームだがファンも多い。
Buriedbornes
システムは簡易的だが、スキルを組み合わせて戦法を組み立てる深い戦略性のある作品。
DeckDeDungeon2
ドミニオン系(デッキ構築型カードゲーム)+RPG のローグライク。長く楽しめる作品。
※このゲームはオンライン機能停止に伴い公開停止中。 1/25 にオフライン版公開予定。
【 パズル部門 】
・特選:LUMINES パズル&ミュージック
・秀作:Human Resource Machine
LUMINES パズル&ミュージックは、PSP で世界的ヒットしたルミネスのスマホ版。
サウンドとパズルがシンクロした独特な雰囲気は健在で、縦持ちのインターフェイスになりましたが、操作感はオリジナルとほとんど変わりません。
アップデートでスキン(演出+楽曲)も増えていて、あまり評価されていないのですが、私的にはもっと注目されて良い作品だと思います。
スマホアプリとしては、1ゲームの時間が長すぎる印象もありますが。
Human Resource Machine はコンピューターの演算処理を擬人化したプログラミング・パズルゲームで、日本語化されていれば特選はこちらでした。
ゲーム自体は素晴らしいのですが、残念ながら英語が読めないとプレイし辛い作品。
手前味噌ですが、当サイトのレビューページの下部にクリア条件の和訳を掲載しているので、そちらを見れば英語ができなくても遊べます。
逆に言うと、それを見ないと日本人には厳しいですね・・・
パズル部門、次点のゲーム
twofold inc.
ルールは複雑ながら、世界的に評価されているシブい雰囲気のパズルゲーム。
レベルス(Levels)
Threes 系のパネルスライドゲームに RPG の要素を組み合わせたカジュアルパズル。
【 アドベンチャー部門 】
・特選:Love You To Bits
・秀作:逆転裁判4
今年は逆転裁判4が注目で、BEST of 2016 ではサモロスト3が受賞作になっていましたが、私的には Love You To Bits の方を評価しています。
この作品が BEST of 2016 で選ばれなかった理由が私には解りません。
オーソドックスなクリック型アドベンチャーですが、切ないストーリーも、遊びやすいゲーム性も、センスの良いビジュアルも、すべて素晴らしい作品です。
逆転裁判4も、巷では黒歴史などと言われていたゲームですが、十分に優れた推理アドベンチャーです。
おなじみの法廷バトルが繰り広げられるゲームで、サスペンスだけでなくユーモアも満載。
スマホでやって「噂ほど悪くない」と思った方も多いのではないでしょうか?
アドベンチャー部門、次点のゲーム
Samorost 3(サモロスト3)
Apple の BEST of 2016 の iPad 部門受賞作。 細密なグラフィックのクリック型アドベンチャー。
スライドプリンセス
和製の無料アプリながら、他の脱出ゲームより高いクオリティで人気のある作品。
【 巷で噂だった部門 】
・その1:Pokémon GO
・その2:Super Mario Run
この部門はベストゲームの紹介ではなく、巷で話題になっていたアプリを取り上げています。
まずはポケモン GO。 2016 年に過去最大級の世界的ブームを巻き起こした作品です。
今はさすがに落ち着いていますが、まだまだプレイヤーは多く、2016 年度の総売上げは 1000 億円を突破しており、秋に行われた復興支援イベントでは 20 億円の観光消費をもたらしたと言われています。
一方で、交通事故の誘発やマナーの悪いプレイヤーによるポイ捨てなどが報じれるようになり、多くの問題も起こっています。
ゲーム性の浅さも指摘されており、2017 年はこれらに対処できるかどうかが注目されるでしょう。
スーパーマリオランは「アプリ本体は無料、でもそのままでは序盤しか遊べない、全部プレイするには 1200 円の課金が必要」というシステムが、大きな議論を巻き起こしました。
世界中で★1評価が付けられる事態となり、その多くは無料で遊べないことを非難していて、「ゲームは無料で当たり前」と考える層が顕在化、今後のスマホゲーム市場に大きな影響を及ぼしそうです。
ゲーム自体も後戻りできないランゲームで、さらにボリューム不足が明らか、賛否の対象となっています。
ともあれ、ゲーム業界における「任天堂」ブランドの大きさを改めて知った1年でしたね。
巷で噂だった他のゲーム
キャンディークラッシュゼリー
2016 年前半に話題になっていたキャンディークラッシュ新作。ただ話題性は落ちてきたか。
Disney クロッシーロード
クロッシーロードの人気は 2016 年も健在。カジュアルゲームを好むユーザーに人気。
ポケモンコマスター
株式会社ポケモンの公式スマホゲーム第二弾。しかし運ゲーなシステムで評価は真っ二つ。
FINAL FANTASY IX
ボタン1つで最強や無敵になる強力なチートを搭載しており、こちらも賛否が起こった。
ロマンシング サガ2
過去の名作のリマスター。 '16 年にはいくつかのスクエニゲームが買い切りで公開された。
VOEZ
Rayark 期待の新作音楽ゲーム。クオリティは流石だが数千円の課金が必須な仕様になった。
【 ソーシャルゲーム部門 】
・特選:選出なし
ソーシャルゲームの選出は「なし」といたします。
今さらソーシャルゲームを否定する訳ではありません。 ただ、2016 年はソシャゲをほとんどやらなかったので・・・
タイトル数に対してプレイしたゲームが圧倒的に少ない状況で、優秀ゲームを選出するのはおこがましいので、ここでは私的に注目した作品をいくつか紹介するに留めておきたいと思います。
ドラゴンプロジェクト
MMORPG+モンハンといった感じのアクションゲーム。そのクオリティはさすがコロプラ。
誰ガ為のアルケミスト
深いゲーム性とストーリーを持つシミュレーション RPG。ソシャゲとしてはかなりヘビー級。
予言者育成学園 Fortune Tellers Academy
現実の出来事を予測するオンラインのブックメーカー。物語はラノベで語られる。バトルは普通。
デモンズゲート 帝都審神大戦
旧アトラスのスタッフが作った、メガテンぽさ満点のソシャゲ。 舞台は昭和初期で渋い雰囲気。
ソーシャル夢物語
カイロソフトのソシャゲメーカー運営ソシャゲ。ソシャゲ開発もガチャ次第。ゲーム自体は良作。
【 その他&個人的に注目だった部門 】
以下は「次点の次点」といった感じの、個人的に紹介しておきたい作品のリストです。
ちょっと尖ったゲームが多めですね。
The Trail
山歩きをゲームにした前代未聞のアプリ。内容は素晴らしいが、不具合満載だったのが残念・・・
Ace of Seafood
魚が激しく弾を撃ち合う、マジメにおバカな海洋 3D オープンワールドシューティング。
乱闘!ゴチャキャラうぉーず
遊びやすい横スクロール RTS。オフラインな城とドラゴン。隠れた良作。
僕は森世界の神となる
食物連鎖をコントロールして強い生物を繁殖させ、敵を撃退する生態系シミュレーション。
ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた
ゼビウスをボクセルで再現した、ゼビウスらしさを尊重したシューティング。
大ラビットぼうや
Windows 95 のようなシュールな見た目ながら、没頭して遊べる固定画面シューティング。
無限の決闘
2枚のカードの一方を素早く選び続けるカジュアルアクション RPG。テンポの良さがウリ。
オジナユタ
編成した部隊が自動で戦うシューティング RTS にクリッカーのインフレとリセットを追加。
868-HACK
Imbroglio の作者さんの旧作。ハッキングがテーマの奇妙なローグライク。
B10 Memories Never Last
DeckDeDungeon の作者さんの自動進行ハクスラ RPG。解りにくい点も多いが面白い。
I Keep Having This Dream
あの Dungeon Raid の作者さんの新作ローグライクだが、激しく地味。テーマは深いが・・・
Anodyne Mobile
ゼルダ+ゆめにっき。今年のゲームではなく操作性も悪いが、印象に残る謎解きアクション。
Party Hard Go
パーティーに潜入し人々を殺戮するステルスゲーム。不謹慎系だがそれゆえに注目された。
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以上、2016 年度の iPhone AC 的 ベストゲームアプリでした。
ゲームを選ぶ際の参考にして頂ければと思います。
選出はあくまで私の独断なので「あれがない!」という方もおられると思います。
そうしたご意見はコメントの方でフォローして頂ければと思います。
2017 年も注目作が続々と発表されています。
今年も、より面白いゲームの登場に期待しましょう!
Apple や Google の発表、及び過去のベストゲームや代表作のリストは以下になります。
・Apple、今年の優秀 iOS アプリ「BEST of 2016」発表
・Google Play「2016年 ベストゲーム」発表
・2015 年 iPhone AC 的 ジャンル別ベストゲームアプリ
・2014 年の iPhone AC 的ベストアプリ
・【年表】スマホゲームの歴史(iPhone、2008~2012)
・【年表】スマホゲームの歴史(iPhone、2013~2016)
1と比べて序盤マゾすぎるしプレステ繰り返しても爽快感薄いし、運営はクソだしで特選は無いと思います
しっかりプレイしたのか?と疑いたくなりますね