日本時間 2017年9月13日 の早朝、新築されたばかりの「スティーブ・ジョブズ・シアター」で Apple がスペシャルイベントを開催。
iPhone 8」と「iPhone X」、さらに Apple Watch 3Apple TV 4K を発表しました。

ここでは新型 iPhone を中心に、その詳細を解説を交えてお伝えいたします。

2017年9月 Apple イベント

まずは「iPhone 8」から。「iPhone 8 Plus」も発売されます。

画面サイズは iPhone 8 が 4.7 インチ、iPhone 8 Plus が 5.5 インチで、iPhone 6 や 6s、iPhone 7 と変わりません。
ただ iPad Pro にも使われている色彩の良い True Tone ディスプレイが採用されています。
本体サイズは縦・横・厚さ、それぞれ iPhone 7 と 0.1~0.2 mm 違うようですが、ほぼ同じ。
重量は iPhone 7 は 138g、iPhone 8 は 148g で、10g 増しています。(Plus は +14g)

防水仕様(防水等級は 7 と同じ)で、色はゴールド、シルバー、スペースグレイの3つ。
データ容量は 64GB と 256GB の2種類。
指紋認証や、画面を強く押すと反応が変わる 3D Touch はもちろん搭載されています。

iPhone 8

CPU は「A11 Bionic」で、6コアの CPU です。
A10 はメインコア2、サブコア2の構成でしたが、こちらはメイン2、サブ4のようです。
公称では A10 と比べて、メインコアは速度 25 %アップ、サブコアは速度 70 %アップとのこと。

また CPU 周りのコントローラーが第二世代となり、70 %作業効率が上がったとのことです。
メモリは例によって、現段階では不明…

a11bionicx

GPU(グラフィックコア)は 12 コアで、A10 より 30 %速くなったとのこと。
Apple の新グラフィック技術「Metal 2」にも対応しています。

また、電力効率が A10 の2倍になり、以前の半分の電力で同じパフォーマンスを出せます。
よって高負荷時の発熱も、同負荷ならかなり軽減されるはずです。

a11gpu

カメラは 12 メガピクセルで、広角 f/1.8、望遠 f/2.8 のレンズを持ち、10 倍のズームが可能。
「センサーを刷新した」とコメントされていましたが、基本性能は iPhone 7 と変わりません。

ただ iPhone 8 Plus なら、人物の顔をより綺麗に撮影できる「ポートライティング」が導入され、より明るく自然な肌になるとのこと。
ビデオ撮影時の処理が改良され、4K 画質の 60fps 撮影も行えます。
スローモーションビデオも 1080p 画質で 240fps での撮影が可能。

写真に新しい色修正(カラーフィルタ)をかけることもできますが、これは本体ではなく iOS11 の機能ですね。

4k60fps

AR 機能(実際の映像との連動機能)も強くアピールされていました。
AR を最初から考慮している最初のハードウェアであり、スポーツ観戦時に選手の上に顔写真を出したり、夜空の星に名前を付けているムービーが流され、カメラを通した現実の机の上でゲームを行うデモも行われていました。

ゲームは Directive Games という会社の「The Machines」というもので、オンライン対戦ゲーム(MOBA、LoL 系)のようです。

ただ AR については、それを活用できるアプリが出てきてくれないと意味がなく、すぐ使えるものではないですね。

iphone8ar

そしてワイヤレス充電に対応しました。
Qi(チー)というワイヤレス充電規格に準じていて、その規格の充電台ならどれでも利用可能です。

Apple 自身も Air Power という充電台を発売するようで、iPhone、Apple Watch、AirPods を3つまとめて充電可能とアピールしていました。

airpower

Bluetooth は 5.0(iPhone 7 は 4.2)、もちろん iPhone 7 と同じく FeliCa が使えます。
また「ハードウェアによるマルチバンドのノイズ軽減」により、前よりクリアに音声やサウンドが聞こえるようです。

高速充電にも対応し、対応したコードや AC アダプタを使えば充電を速く行えます。
(公称では 30 分で 50 %充電)

価格は Apple 公式サイトによると、iPhone 8 は 64GB で 78800 円、256GB で 95800 円
iPhone 8 Plus は 64GB で 89800 円、256GB で 106800 円
ただし携帯電話会社で購入する場合、会社ごとに異なります。

予約開始は 9月15日(午後4時)から、販売開始は 9月22日 からです。

iPhone8price


続いて、新型モデルの「iPhone X」について。

前面が全部画面になっていて、ベゼル(外枠)が狭く、丸みを帯びたデザインです。
フレームはステンレス製ですが、前面も背面もガラス張りになっています。

ホームボタンがなく、ホームに戻るには画面下を上にスライド。
コントロールセンターはサイドをスライドして出し、Siri はサイドボタンで起動します。

iPhoneX

画面は「スーパーレティナディスプレイ」になっていて、より美しい画像を表現可能に。
特製の OLED(有機EL)スクリーンにより輝度、コントラスト、色の正確さが大幅に向上したとのこと。

サイズは 5.8 インチで、見た目通り iPhone Plus の 5.5 インチより広がっています。
解像度は 2436 x 1125。(既存の Plus は 2208 x 1242)

注目なのは、本体のサイズは iPhone Plus より小さいことで、iPhone 8 が横 67.3mm、iPhone 8 Plus が 78.1mm なのに対し、iPhone X は 70.9mm。
縦も同じぐらいの比率で、普通の iPhone の方に近いです。
重さは 174g で、8 が 148g、8 Plus が 202g なので、ほぼ中間ですね。

iPhoneXdisplay

そして顔認証「Face ID」が導入され、のぞき込むだけでロックが解除されます。
ヘアスタイルを変えても、メガネをかけても、帽子をかぶっても大丈夫とのことで、成長によって顔が変わってもそれを追いかけて認識するとのこと。

iPhone X の前面上部には少し切り欠きがあり、ここに Face ID 用のセンサー、さらにスピーカーやマイクも内蔵されています。

精度はかなり高く、素早い認証が可能で、誤認識は Touch ID(指紋認証)が5万回に1回なのに対し、Face ID は百万回に1回と豪語されていました。
これにより、Apple Pay の支払いでも使えるセキュリティを確保できたとしています。
ただ、そう言った直後の実演で認証に失敗していたのは笑いが起きましたが。

faceid

また顔認識機能を利用した Emoji ならぬ「Animoji」が使えます。
犬、ネコ、ウ○チなどの 3D のアイコンがあり、これがユーザーの顔を読み取って、同じ表情になります。

話せばその動きがアニメーションとして記録され、音声と一緒にメッセージアプリで他の人に送信可能です。
顔に仮面のようなものを貼り付けるデモも行われていました。

animoji

カメラは iPhone 8 と同じ。
ただ、縦に2つ配置されたカメラは両方が光学手ぶれ補正に対応しています。

また、フェイスカメラが Face ID での利用に応じて強化されているため、画素は変りませんが(7メガピクセル)、顔撮影用のポートレートモード&ポートレートライティングに対応しています。
これにより、自撮りが綺麗になるとのこと。
ちなみにフェイスカメラの名称が「True Depth カメラ」になっています。

ワイヤレス充電にも対応しており、またバッテリーは iPhone 7 より(公称で)2時間長く持つようです。

CPU や GPU は iPhone 8 と同じで、A11 Bionic です。
メモリは例によって、まだ不明です。

iphonexcamera

データ容量は iPhone 8 と同じく、64GB と 256GB の2種類。
色はシルバーかスペースグレイ(黒)。
価格は 64GB が 112800 円、256GB が 129800 円。

発売日は iPhone 8 より遅く、予約開始は 10月27日(午後4時)から、販売開始は 11月3日 からです。

iphonexprice

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Apple Watch Series 3」はセルラーモデルが登場し、それ単体で電話をかけられるようになります。
電話番号は iPhone と同じものを使え、CPU も高速に。
また通信速度も上がるとのこと。

こちらは 9/15 予約開始、9/22 販売開始です。

applewatch3

Apple TV 4K 」はその名の通り 4K 画質に対応した Apple tv で、CPU も A10X に強化、既存の HD ビデオは 4K ビデオにアップグレードされます。
しかし各種サービスが日本に対応していないので、日本では魅力が薄いですね。

ただ、Apple TV のデモでは「Sky」というゲームが紹介されていました。
このゲームは iPhone / iPad でも今冬に登場予定です。

sky

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以上、2017年9月 の Apple スペシャルイベントの模様でした。

「iPhone X」がやはり注目と言えるでしょう。
iPhone Plus より大きめの画面を、Plus ほど大きくない本体で使えるというのが最大の利点だと思います。

もちろん顔認証も手軽で便利そう。
アニモジは… アイコンが「あちらのデザイン」なのがね…
メッセージだけでなく、他の SNS でも使えるのであれば需要はありそうですが…

大幅にデザインが変わった事による使い勝手が気になりますが、これは発売後の報告待ちでしょうか。
新 iPad Pro はベゼル(外枠)が狭いため、本体を持つ指が画面に触れて、たまに誤操作の原因になります。
iPhone X はすごくベゼルレスなので、その辺はどうなっているのか知りたいですね。

iPhone 8 は、今までの使い慣れた iPhone の方が良いという方向けでしょう。
CPU は 8 も X も同じなので、処理性能に大差はないはずです。
ただ 8 はワイヤレス充電ぐらいしか、目立った機能追加がありません。
やはり「新モデルを買ったぜ感」を得るには X でないと… とも思います。

ともあれ、買い換え時期の方は発売を楽しみにしましょう!