iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

音楽ゲーム

Dynamix

ノリの良い豊富な楽曲を備えた、高クオリティーな新しい音楽ゲームが登場しています。
Dynamix」です。

中華圏で作られたゲームで、同地域の音楽ゲームと言えば台湾 Rayark の DeemoCytus が有名ですが、今回のものは C4Cat という違うメーカーの作品です。
昨年末から中華圏の Android で公開されていたようで、それからバージョンアップを重ね、iOS にも対応し、先日から日本での公開が始まりました。

全体的に「音ゲー」らしい曲が多く、ボーカル入りの曲はないようですが、やっていてノリやすい、楽しく叩けるハイテンポな曲が中心になっています。

アプリ本体は無料で、無課金のままでもゲームは遊べますが、たまに動画広告が入ります。
課金形態の詳細は後述します。
音ゲーですから、プレイ時にはイヤホンが必須ですね。

Dynamix

Dynamix

奧から降ってくるバーが手前のラインに重なった瞬間にタップする、音ゲーおなじみのシステム。
タップするタイミングは曲に合わせられているため、目押しするのではなく、曲とリズムを良く聞いて、それに合わせて押していくことが大切です。
システムとしては Deemo によく似ています。

ただ、このゲームはラインが下だけではなく、右側面と左側面にもあります
よって多い時には三方向からバーが降ってきます。

難易度 EASY なら複数の方向から同時にバーが来ることはほとんどないので、初心者でも楽しむことが出来ますが、HARD は三方向のラインを忙しく叩きまくらないといけないため、その難易度はハンパではありません
時には下と右で異なるメロディーラインを演奏しなければならない事もあります。
その難しさは音ゲー最高クラスでしょう。

ただ(初期設定では)ライフのようなものはなく、どれだけミスっても曲の最後までプレイできます
タイミングの判定はそれほど厳しくないので、譜面さえマスターすればノーマルでもオールパーフェクトは狙えます。
ノーマルを基準に考えれば、楽しく遊べるバランスだと思います。

Dynamix
※こんな風に左右のラインを叩くシーンもある。
この場合、バーが左と右に分かれて流れていくので、両方を同時に見るのが困難。 さらにタイミングを合わせて連打するのはもっと困難。
このゲームの HARD 以上は、左手と右手が別々に動く人でないと厳しいと思います。
私は左右の手足が連動してる人なのでムリ。


Dynamix
※一方、判定自体は甘めなので、譜面が簡単ならオールパーフェクトは割とラク。
クリアランクは独特で、C B A S の上に Χ(CHI)、Ψ(PSI)があり、最高は Ω(OMEGA)。
経験値はランクが高いほど良いですが・・・ イージーの OMEGA より、ハードの B の方が多いです。


音ゲーとしてやや物足りないのは、タップに対するリアクションがないこと。

グルーヴコースター太鼓の達人、その他 AKB公式ラブライブSHOW BY ROCK などはタップするとシャンとかドンとか音が鳴ります。
そのため海外で「タンバリンシミュレーター」などと揶揄されたりするのですが、やはり何かの音があった方がダイレクト感があります。

また Deemoビートマニアはタップすることでメロディーが流れ、ミスると曲自体がズレたり飛んだりしました。 これらは疑似演奏と言えます。

しかしこのゲームは何の反応もなし
せめてタップ音ぐらいは欲しいので、ちょっと物足りない気もしますね。
Cytus のように「設定でタップ音を ON に出来る」ということもなし。

ただ前述したように曲が「音ゲー向き」で、ドラムやかけ声などの解りやすいメロディーを譜面にしているため、叩いている感じがないことはありません。
譜面はよく作られていると思います。

三方向のタップ位置も、曲によってはドラムセットを模していて、下がバスドラム、左がスネア、右がシンバルという風に分けられていたりします。
こういう曲はやっていて楽しさがありますね。
まあ単に方向をバラバラにして、難しくしているだけの曲も多い気がしますが・・・

曲数は現時点(2015/5)で、通常曲が 25 曲、Twitter / Facebook 連係でアンロックされるものが2曲、課金曲が 16 曲

ただ、通常曲も最初は1つしかプレイ出来ず、経験値が貯まってプレイヤーランクが上がることで、徐々に解禁されていく形式です。
制限はありますが、最初から 25 曲あるのはボリュームとしては十分ですね。
ただし無課金では 13 曲で止まりますが・・・

Dynamix
※課金している場合、プレイ設定が可能です。
MIRROR は譜面反転、NARROW はバーが短くなります。 BLEED は HP バーが表示され、ミスると減少し、なくなるとゲームオーバーになります。
AUTO は自動プレイで、側面だけ自動という設定も可能。 ただし AUTO を使うと経験値は入りません。
ちなみにこの曲は「春菊」という名前で、中国語でヒナギクのことらしいのですが、日本人だと鍋しか思い浮かばない。


Dynamix
※曲選択画面。 背景画は美少女率やや高め。 曲によっては背景が動きます。
曲を増やすために早くランクを上げたい場合、無理やりでもハードでプレイする必要がありますが、このゲームのハードはハンパなく難しいのが難。
ノーマルとハードの間に、もう1つ難易度があっても良かったかな・・・


前述したようにアプリは無料ですが、無料のままではプレイ後に動画広告が表示される場合があります
これがテンポを著しく損ねるため、人によるとは思いますが、私は消さないとやってられませんでした。
動画広告なので、電話回線の場合はデータ通信量を無駄に消費するのもあります。

ゲームを「プレミアム」にすると広告はなくなり、プレイ設定の変更も行えるようになります。
またランクの上限が上がり、通常曲を(ランクが上がれば)全て解禁できるようになります。

プレミアムにするために必要なのは課金通貨 300 Bit 分。
ただし 1Bit=1円 ではなく、300 Bit で 480 円必要
課金曲も4曲入りパックが 480 円で、Bit ではなく直接支払う必要があります。

実質 480 円と考えると、240 円の Deemo や Cytus よりは高いですね。
ただ、クオリティはこれらに「匹敵する」とまでは行かなくとも、かなり迫るものがあります。
課金の方法がやや解りにくいのですが、メニューの右上にある「レギュラー」と書かれているボタンを押した後、ストアを選択して下さい。

どちらかと言うと、Deemo が一般向けだったのに対し、こちらは音ゲーマー向けでしょうか。
いずれにせよスマホの音ゲーの定番の一角に入るアプリだと思います。
音ゲー好きなら必携と言えるでしょうね。

Dynamix(iTunes が起動します)

Planet Quest

曲に合わせて画面を押す。 それだけ。
ただそれだけの音楽ゲームであるにも関わらず、非常にノリの良いテクノサウンドとリズム感が心地よい、シンプルなリズムゲームが公開されています。
Planet Quest」です。

シンプル過ぎて書くことがないため、レビューし辛いゲームなのですが、このサウンドは本当に病み付きになります。
無料で公開されていて、課金も広告解除の 100 円だけなので、手軽に試せるゲームですね。
ただし iOS8 以上が対象ですので、その点はご注意下さい。

Planet Quest

Planet Quest

曲に合わせて中央のプラネットが回転し、表面にいるヘンテコなキャラクターが UFO に接近して来ます。
キャラクターが UFO の真下に来た時にボタンを押すと吸引ビームが発射され、キャラクターが吸い込まれます。
キャラクターの吸引に失敗するとライフが減ります。

ボタンを押すタイミングは曲に合わせられているため、目で見てタイミングを計るのではなく、リズムに合わせて押していかなければなりません。

判定はかなり厳しく、連続で PERFECT を取るとスコア倍率が上がっていきますが、少しでもズレていると O.K. や MISS になってしまい、倍率もリセットされます。

なお、PERFECT だとキャラクターが UFO に吸引されますが、OK だと着ぐるみだけが脱げて、中の人はそのまま流れていきます。

Planet Quest
※O.K. 判定だと服しか取れない。 なぜ着ぐるみ軍団が惑星上で踊ってて、それを UFO が吸い込んでいるのかサッパリ解りません。 とにかくシュールです。

Planet Quest
※リズムに合わせてズームが変わり、たまにこんな風に超縮小されることも・・・
もはや見えないのでリズム感だけが頼り。


曲はかなりトリッキーで、急にテンポが変わるとか、フェイントをかけて来るようなことはザラ。
しかもタイミングがズレた時はもちろん、押し過ぎてもダメージになり、タップしてはいけない「花」のキャラクターも出て来ます
ライフは3つですが、慣れていないうちは数秒で終わるかもしれません。

しかしタップに成功すると、PERFECT なら1つ、O.K. でも 0.5 個分のライフが回復します。
つまりミスってもすぐリカバリー出来るので、連続でミスらない限りゲームオーバーにはなりません。

グラフィックは簡素に見えますが、演出は奇抜で、色が派手に変わりまくり、曲に合わせて惑星が拡大したり縮小したりを繰り返します。
時にはほとんど見えないぐらい小さくなることもあり、これらの変化もリズムに合わせて行われ、視覚的にもノれるようになっています。

やや気になるのは、タップしてはいけない「花」のキャラクター。
曲に合わせて気持ち良く連打するのがリズムゲームの楽しさだと思うので、「押してはいけないキャラ」はいらないだろ、と思います
シンプルなゲームなので、そういうキャラもいないと単純すぎるのかもしれませんが・・・

Planet Quest
※これが押してはいけない花の着ぐるみ。 これがあるため、その判断に気を向けなければなりません。
リズムだけに集中することが出来ないので、気持ち良さが少し削がれている印象があります。


Planet Quest
※この白黒のシーンはかなり独特。 画面がズームし続け、合わせ鏡のように惑星の中に次の惑星が出て来ます。
慣れていないとすごくプレイし辛い、演出優先のシーンですね。


とにかくリズム感の良いゲームです。
こればっかりは文章では伝わらないので、「やってみて下さい」としか言えません。
私がやった音楽ゲームの中では、「リズムにノる楽しさ」はトップクラスだと思います。

それ以外に何も要素がないので、長く楽しめるかどうかは微妙ですが、「ノリ」が音楽ゲームの一番のポイントですし、タップするだけの簡単操作なので、移動時などの暇つぶしに良いゲームだと思います。
ただ音楽ゲームが苦手な人だと、前述したように判定がシビアなので全く楽しめないかも・・・

ともあれタダなので、試してみるのをオススメします。

Planet Quest(iTunes が起動します)

アイドルクロニクル

※このゲームは 2016年5月 でのサービス終了が発表されました。

アイドルマスターのタイトー版? 3人組のユニットのマネージャーとなり、音楽ゲームを通してアイドルを育てていく、3D のダンスシーンがウリのソーシャルゲームが登場しています。
アイドルクロニクル」です。

昨年11月のタイトーの新作発表会で公開されたアプリの1つで、特に萌えゲーファンから大きな期待を寄せられていたゲームですね。
ただ、発売された後の評価を見ると・・・ 見事に賛否両論。 その理由はやってすぐ解りました。
アイドルゲームとしては一流、音楽ゲームとしては三流」なのです。

技術的なクオリティは非常に高いのですが、アンバランスな印象を強く受けてしまいます。
もっとも「萌え部分だけで満足できる人」なら、そちらの完成度は高いので、これで良いのだと思いますが・・・

アイドルクロニクル

アイドルクロニクル

ゲームはまず、1日のスケジュールを立てるところから始まります。
1日に5つの枠あり、そこに「レッスン」「営業」「ライブ」の仕事を入れていきます。

その後、時間を進行させて各仕事をこなしていきますが、実際には1つの仕事を終わらせるごとにメニューに戻れるので、スケジュールをまとめて立てられることにあまり意味はありません。
ただ、そういうシステムの方が「マネージャーっぽさ」はありますね。

レッスン・営業・ライブ、どれも中央から出てくるマーカーがラインに重なった時にタイミング良くタップするゲームです。
どの仕事でもやることは同じで、レッスンと営業はその短いもの、ライブは長いものですね。

ライブは音楽ゲームになっていて、マーカーはリズムに合わせて出て来ます。
同時押しや長押しするマーカーもありますが、既存の音楽ゲームと大差はありません。

ただ、マーカーを直接タップする必要があり、さらにマーカーが飛んで来る位置が上下に動きます。
基本のタップ位置は左右の2ヶ所のみなので、難しいものではありませんが。

このゲームの最大の特徴は、ライブ中に背景で踊っている 3D のキャラクター。
3人のアイドルが躍動感あふれる動きで、曲ごとに異なる振り付けのダンスを行います

登場するキャラは3人だけなので、ガチャから出るのは衣装やアクセサリ。
それは実際にダンスをしているキャラクターの外見にも反映されます
ダンスには熟練度があり、高まるほどダンスがうまくなって行く要素もあります。

このゲームは「アイドルみせびらかしゲーム」と題されていて、このダンス自体がゲームのメインとなっているようですね。

また、キャラクターの信頼度が高まることで「ストーリー」が追加されていきます。
このシーンのセリフは全てフルボイスで、しかも結構長いです。
こちらもウリの1つと言えるでしょうか。

アイドルクロニクル
※衣装を替えれば見た目も変わる。 ある意味、アバター作製アプリの豪華なやつ・・・?
ただ、ゲーム中はバックのダンスを見ているヒマはあまりありません。
録画機能があり、後からダンスを確認できたりしますが、そこまで普通しないよね?


アイドルクロニクル
※ストーリーシーンは長めで、ちょっとしたボイスドラマと言えます。
売れないアイドルの涙ぐましいドサ回りの模様が描かれます。


ただ、冒頭で述べたように「音楽ゲーム」として見ると不満な点が多々あります。

まずリズムとタップのタイミングがズレている印象が強い
判定は GREAT・COOL・GOOD・MISS の4段階ですが、リズム通りにタップしていても COOL や GOOD になるケースが見られます。

もちろん自分のリズムがズレている場合もあるのですが、他のメジャーな音楽ゲームでは感じたことのない「ズレ」や「違和感」を感じ、同様の意見は他でも見られるので、やはりこれはゲーム側の調整が甘いのだと思います。

そして一番ダメなのが、「レッスン」や「営業」のシーンで、リズムに無関係にマーカーが飛んで来ること。
BGM はありますが、それと関係なくタップしないといけないため、単なる目押しゲーム。
それがいかにつまらないかは言うまでもないでしょう。
こういうのはゲームの開発経験がない会社が、自称「リズムゲーム」を出した時にやらかしがちなのですが、それをタイトーがやるのかという感じ。

さらに、最初は曲が1曲しかなく、しかも当分増えない
徐々にダンスがうまくなっていく、その過程を見て欲しいのかもしれませんが、延々と1つの曲だけしか出来ない音楽ゲームなんて激しく飽きる。

難易度は最初から EASY と NORMAL を選択でき、NORMAL だと相応の難易度なので、「音ゲー好きだと最初は簡単すぎて退屈」ってことはないのですが、でもそれを 10 回ぐらい繰り返すのはさすがに・・・

譜面についても、簡単とか難しいとかじゃなくて、妙にやり辛い部分があります。
(例えば右手を押しっぱなしにしながら、左手で連打し、その連打の途中で右手を離すとか。そういうのが NORMAL から出てくる)

やっていて萌えゲー愛は感じるのですが、音ゲー愛は微塵も感じられません
マジでこのゲームのスタッフは、グルーヴコースターのスタッフに「音ゲーとは何か」を聞きに行った方が良いんじゃないですかね。

アイドルクロニクル
※前述した「右手を押しながら左手連打、連打途中で右手離す」のシーン。
これがハードで出るなら解るけど、もうちょっと「プレイしていて気持ちの良い譜面」を考えて欲しい。
しかも曲数が少なく、新曲の登場ペースも遅すぎる・・・


アイドルクロニクル
※営業の一つ「挨拶回り」。 しかしどの営業もレッスンも、やることは全く変わらない。
しかもリズムゲームになってなく、作業感が強い。
問題の新曲はキャラの信頼度を上げてストーリーを出現させ、それを見ることで得られます。
ランクやレベルはいくら上げても増えないので注意。


おそらく「アイドルマスター+ラブライブ(スクフェス)」を狙ったのだと思いますが、私的には「届いていない」印象です。
グラフィックや演出のクオリティは高いのに、ここまでやって音ゲーとしての調整が甘いのはどうにも解せません

ただ、私はギャルゲーの評価は苦手・・・ と言うか、そのファンの人達とは評価基準が異なります。
そういった方は「絵が良いか」「声が良いか」「キャラが可愛いか」などが最大の評価点になるでしょうから、それについては十分だと思うので、これで良いのかもしれません。

ただ iTunes や Google Play のレビューに「今後に期待して★5」って評価が割とあるのは、現状を物語っている気がしますね・・・

※このゲームは 2016年5月 でのサービス終了が発表されました。

・アイドルクロニクル(運営終了)

SHOW BY ROCK!!

キャラクターデザインはサンリオ、協賛は JOY SOUND のエクシング、メジャーアーティストも参加している、ポップな音楽ソーシャルゲームが登場しています。
SHOW BY ROCK!!」です。

このゲームの初期バージョンは 2013年7月 に公開されていたらしいのですが、その詳細はよく解りません。
この夏にリニューアルされ、内容が大幅に変わったようなので、ここではリニューアル後のものを新アプリとしてご紹介します。

J POP が中心の完成度の高い音楽ゲームで、曲も良いものがそろっています。
アイコンがネコ耳メイドで、ボーカルとして声優さんが多数参加しているので、萌えゲーかと思われがちですが(自分はそう思い込んでた)、実際にはサンリオらしいポップなキャラクターが登場する、男女共に楽しめる一般向けのゲームです。

SHOW BY ROCK!! SB69

見ての通りの、3ラインの音楽ゲームです。
世界的定番だったスマホの音ゲー「Tap Tap Revenge」のクローンと言えますね。
(ちなみにオリジナルの Tap Tap Revenge は運営終了し、現在は入手できません)
音楽ゲームですから、イヤホンを付けてのプレイを推奨します

上からマークが落ちてくるので、それが画面下の音符マークに重なった瞬間にタップします。
タップするタイミングは曲に合わせられているので、目で見て押すのではなく、リズムに合わせて押すことが大切です

判定はかなり甘く、Perfect / Good / Bad / Miss の4段階評価ですが、明確にズレてないと Bad はもちろん Good にもなりません。
よってフルコンボやフルパーフェクトもラクに達成できます。
ここまで甘いのもどうかと思いますが、でもコンマ1秒のタイミングのズレを気にしないといけないゲームより、このぐらいの方が良いかもしれませんね。

譜面はしっかり作られていて、音楽ゲームとしてちゃんと楽しめます
音ゲーを知らないメーカーが作ったアプリには、リズムゲームのリの字もないような曲を無視したものもありますが、このゲームはそういうことはありません。

ただ難易度★1の段階から、裏打ち(拍と拍の間で叩く)や、テンポではなくボーカルの声に合わせる場面が出てくるため、音ゲーが苦手な人だとリズムを取り辛く感じるかもしれません。
まあ判定が激甘なので、多少難しくても何とかなるのですが。

曲数はかなり多く、現時点で 40 曲以上
ゆず風、メタル風、アイドル風などジャンルは様々ですが、ほとんど J POP であり、全曲ボーカル入り
作曲や歌唱は声優、インディーズバンド、アイドルグループ、ボカロP、メジャーアーティストまで様々。
iTunes での楽曲販売も行われています。
この辺はさすが協賛がサンリオ&エクシング、といったところでしょうか。

SHOW BY ROCK!! SB69
※長押しマークも出てきます。 ノーマル以上には長押ししながらタップするという場面も出てくるので、少し慣れも必要ですね。
右はメニュー画面。 ポップアートのようなデザインが良いです。


SHOW BY ROCK!! SB69
※たまにボス戦があります。 ボスは判定の厳しい紫色のマーカーを出してきますが、判定が激甘なゲームなので、この紫のマーカーで他の音ゲーの普通の判定、といったところ。
右はカードの選択画面。 カードには 赤・青・緑・黄・紫 の能力値があり、紫の曲は紫の能力値しか影響しません。
よって各色のデッキを1つずつ用意しておく必要があります。
 

一応「音楽ソーシャルゲーム」なので、カードを集めて強化する要素があります
しかし問題なのは、このソシャゲ部分。 別にソーシャルだから悪いという訳ではありません。
ソーシャルゲームとしての「作り」がイマイチなのです・・・

メインクエスト(ツアー)は曲と難易度を選ぶものではなく、ソシャゲ的に曲と難易度が固定されたステージをクリアしていくタイプです。
しかし音楽ゲームの適度な難易度は人によって差がありますから、序盤は簡単なステージが続くので、音ゲーに慣れた人だと簡単すぎて退屈。
そしてそんなステージがかなり長く続きます

音ゲーが苦手な人や、初めての人にはこれでも良いとは思いますが、音ゲー経験者だと初期の段階で見限ってしまうかも・・・
出てくるマーカーが少ないと、リズムにもノれませんしね。

また音ゲーなので、ミスらない限りダメージは受けません。
つまりノーミスで進行すれば、弱いカードのレベル1でもクリア可能です。
当分簡単なステージが続くこともあって、強化しても実感がありません

イベントの曲はノーマルやハードを最初から選べますが、評価のスコア基準が高くなり、スコアはカードの能力によって決まるため、カードが弱い時にノーマルをやるとフルパーフェクトしても評価 D、報酬もショボイという悲しいことになります。

またカードとは別にサンリオキャラクターのバンドがあって、これにもレベルがあるのですが、カードとバンドが別になっているからちょっと解りにくい。
さらにバンドの数が最初から多すぎて(現在12)、バンドの強化を実行しても、そのバンドが使われるステージが限られているため、こちらも強化を実感し辛い。

カードなどのソーシャル要素はリニューアル後に加えられたようですが、ちょっと取って付けた感があるのも本音です。
長期的な育成要素があるというのは、ないよりは良いですけどね。

強化の実感がない反面、強カードがなくても進むことができ、キャラクターのデザインはいかにも楽しげかつユニークで、それらの点は良いのですが。

SHOW BY ROCK!! SB69
※左はカード(ブロマイド)強化画面。 サンリオらしい、他のゲームとは違うユニークな絵柄です。
右はバンド強化画面。 バンドとブロマイドは全く別のもの。
各バンドの能力は「特訓」で上がりますが、資金が必要で、そのバンドの曲にしか影響がありません。


価格は無料。 もちろん課金はありますが、イベント曲で無理に上位の難易度を選んだりしない限り、カードの能力不足を感じることがないので、無課金でも問題なく進めます。

スタミナ制になっていますが、メインクエストで消費するスタミナはかなり低めで、あまり気にせず遊んでいけます。
また、スタミナ消費のない日替わり曲も用意されています。(ただし報酬はほとんどなし)

ソシャゲ部分はともかくとして、普通に「音楽ゲーム」としてオススメです
J POP 中心の音ゲーとしては一番良いのではないでしょうか。

グルーヴコースターDeemoCytus は「いかにも音ゲー」といった感じで、ラブライブ!はアニメ系、AKB48 はアイドル系。
それらとはまた異なるタイプと言えますね。
システムが Tap Tap Revenge なのもプレイしやすく、私的にはもっと人気になっても良い、音ゲーの定番の一角に入れるアプリだと思います。

SHOW BY ROCK!!(iTunes が起動します)

THE RHYTHM OF FIGHTERS(ザ・リズム・オブ・ファイターズ)

※このアプリは 2015年7月15日 に配信終了になりました。

先日26日は多くの注目作が公開されたのですが・・・
その中に混じって、今は亡き(?)SNK の人気作の BGM を使った「音楽ゲーム」が登場しています。
THE RHYTHM OF FIGHTERS」です。

正直、SNK には「曲が良い」というイメージがあまりなかったので、その音楽ゲームと言ってもピンと来なかったのですが、音楽ゲームとしては及第点の作りであり、悪くはありません
KOF のバトルシーンを使った演出も見栄えがしますね。

Deemoグルーヴコースター をプレイした時のような感動や、THEATRHYTHM FINAL FANTASY のような「曲自体の魅力」はやはり少ないのですが、価格が安く、なんと 100 円。
いきなり値段の話をするのも何ですが、これで 100 円だったら十分なコストパフォーマンスです

THE RHYTHM OF FIGHTERS

画面の中に丸いラインがあり、そこに曲に合わせてマーカーが現れ、マーカーの周りには楕円形の枠が出てきます。
枠はだんだん縮まっていき、その大きさがマーカーと同じになった瞬間にタップするのですが、そのタイミングは曲に合わせられているため、「目押し」するのではなく、リズムや音に合わせて押すことが大切です

画面をタップする場所はどこでも構いません
いわゆるワンキーゲーム(ボタン1つのゲーム)で、フリックする矢印や長押しするマーカー、連打するマーカーも現れますが、ゲームとしてはシンプルです。
でもシンプルな音楽ゲームの方がリズムを刻むのに集中でき、ノリやすい利点があるので、これはこれで良いですね。

画面の奧では SNK の格闘ゲームのキャラクターがバトルを繰り広げていて、マーカーをうまくタップ出来ていると相手に攻撃がヒットし、さらに攻撃されてもガードで防ぐことが出来ます
ミスするとバトルが不利になりますが、すぐにはダメージを受けず、相手の攻撃を食らって初めてライフが減少します。
ミスっても相手の攻撃のタイミングではなかった場合、ダメージを受けないこともあります。

ステージクリアの方法は、敵を倒すことではなく、指示される条件を満たして曲を最後までプレイすること
条件には「20 ミス以内でクリアする」「70 コンボを達成する」などがあります。
敵は倒しても次から次へと現れます。

こう言うと「じゃあ後ろのバトルはただの飾りなのか?」という話になりますが、ぶっちゃけ半分はそうです
ただ、敵を倒すとスコアが増えますし、ステージによっては「HP を一定以上残してクリア」「3万点以上でクリア」などの条件もあるので、こういう場合は戦いの進行が成否に影響します。

THE RHYTHM OF FIGHTERS
※必殺技マーカーをミスなくタップすれば超必殺技が発動!
でも必殺技マーカーをミスりまくると相手が超必殺技を出してしまうので、単純な「チャンス」ではないので注意。
特に後半になると、難しいシーンで必殺技マーカーが出てきたりします。


THE RHYTHM OF FIGHTERS
※ステージは 5x10 の 50 ステージ。 キャラは無課金でも3人から選べます。
一応キャラごとに能力差がありますが、単純にステータスで比較した場合、アテナ一択ですね。
レベルが高まると差は縮まってきますが・・・


ステージをクリアすると経験値が貯まってレベルが上がり、キャラが強くなっていきます
まあ音楽ゲームなので強くなってもクリアに直結する訳ではないのですが・・・ 攻撃力が上がれば敵を多く倒せてスコアが増えやすくなりますし、防御力が上がればミスが多くても耐えられますね。
それに何もないより、育成要素があった方が楽しめます。

使えるキャラクターは「草薙京」「麻宮アテナ」「リョウ・サカザキ」の3人。
他に「八神庵」「テリー・ボガード」「ナコルル」がいますが、300 円の課金キャラです。
誰を使ってもゲーム的には大して違わないので、好みの問題でしょう。

他にゲームの進行で手に入る「サポートキャラ」がいて、「一度だけミスってもチェインが途切れない」「やられても一度だけ復活」などの効果があり、2人まで装備できます。

曲は未課金の場合 14 曲。 正直、音楽ゲームとしてはあまり多くありません
ただ 100 円のアプリであることを考えると十分とは言えます。

有料の楽曲パックは4曲 300 円で、メタスラパックや餓狼2パックなどがあります。
「パチスロパック」という変わり種もあり、曲としてはこれが一番いいかも・・・
ちなみに初期曲・有料曲を含め、意外とボーカル入りの曲もあります。

THE RHYTHM OF FIGHTERS
※サポートキャラ一覧。 単なる装備品で、戦う訳ではないですが、「マッドマン」とか見るとちょっと嬉しくなりますね。
かなりマニアックなキャラもいます。 って言うか大半マニアック?


THE RHYTHM OF FIGHTERS
※課金キャラのみなさん。 1人 300 円。
注意したいのは「ナコルル」。 このキャラだけ超必殺技が「自分の体力を回復する」です。 攻撃ではありません。
つまりナコルルはクリア重視のキャラであり、敵を倒せる数が減るのでスコアは少なめになります。


スクリーンショットの見た目が凄いので、過剰な期待をした人が拍子抜けしてしまった意見も多いのですが、音楽ゲームとして普通に楽しめる、100 円ならお得なアプリだと思います
楽曲数もキャラもあまり多くなく、ミニゲーム的な感じは否めませんが、ガッカリというほど悪い訳ではありませんね。

バトルシーンも、曲に無関係で進行するのは音楽ゲームとしては微妙ですが、演出としては良いと思います。 
少なくとも、ただキャラがテキトーに動いてるだけよりはマシです。

まあ 100 円なのは、今後の楽曲やキャラの追加販売で収益をあげることを考えているためかもしれません。
本体を無料にしていないのも、販売戦略や無料+アイテム課金型に対する反感を考えてのものだと思います。
いずれにせよ、ソーシャルゲームよりは健全なやり方だと思いますね。

THE RHYTHM OF FIGHTERS(iTunes が起動します)(配信終了)

AKB48グループ ついに公式音ゲーでました。(公式)

もはや説明するまでもないアイドルグループ「AKB48」。
その公式の音楽ゲームがスマホで登場し、話題になっています。
AKB48 ついに公式音ゲーでました。(公式)」です。
大事なことだからか「公式」と2度言っています。

※アップデートで AKB48 だけでなく、SKE48 / NMB48 / HKT48 も含んだため、名前が「AKB48グループ」に変更されています。

正直、私は AKB48 には全く興味がないので、そんな人間がレビューすべきではないような気もするのですが、とりあえずここでは「純粋に音楽ゲームとして」取り上げたいと思います。
先に結論から言ってしまうと、思っていた以上にちゃんと「音ゲー」になっていて、そこいらの凡庸な企画モノアプリとは違う、しっかりした作り込みがありますね。

開発は Strategy & Partners(ストラテジーアンドパートナーズ)というメーカーで、「魔法少女まどか☆マギカ」や「進撃の巨人」などを題材にした、PC 用のブラウザソーシャルゲームを運営しているところです。
しかしハッキリ言って・・・ 評判は良くありません
この作品で挽回できるか、と言ったところですね。

AKB48 ついに公式音ゲーでました

音楽ゲーム+ソーシャルゲーム」であり、ソーシャル部分はいわゆる「パズドラ型」です。
AKB メンバー5人で編成したユニットに他プレイヤーの助っ人1人を加え、音楽ゲームである「ライブ」を行います。

ライブシーンでタップする場所は左右の2個所のみ
中央からマーカーが飛んで来て、ボタンと重なった時にタップします。
マーカーは曲やボーカルの声に合わせて飛んで来るので、目で見て判断するのではなく、曲を良く聴いてリズムに合わせて押すことが大切です。

ボタンの真上にマーカーが飛んで来るので、押す時に指で隠れてしまうのが音楽ゲームとしては気になるのですが、タイミングの判定は甘めなので、大きな問題にはなっていません。
出来ればボタン以外の場所をタップしても反応するようにして欲しいところですが。

譜面(マーカーの出現パターン)はちゃんと曲に合わせて作られていて、音ゲーとして楽しめるものになっています
こう言うと「音ゲーならそんなの当たり前じゃん」と言われそうですが、実はこうした企画モノの自称リズムゲームには、曲なんか無視してただタップするだけのお粗末なものが多いのです。
だから「AKB の音楽ゲーム」と聞いた時、思わず嫌な予感がしたのですが、このアプリに関しては杞憂でした。

ただし難易度はかなり低く、EASY や NORMAL だと簡単すぎて音ゲー好きは楽しめないレベル。
HARD で他のゲームのノーマルぐらいで、同じ「音ゲー+ソーシャル」の ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル はハードだと結構歯応えがあったのですが、こちらは今のところ物足りないのは否めません。

ステージをクリアするとスコアに応じた評価が付けられますが、高いスコアを出すにはメンバーの能力(パフォーマンス)が高くなければならず、これが低いと例えノーミスでフルコンボしても低い評価にしかなりません。
高評価を得るにはレアキャラの入手と、合成によるレベルアップが必要で、この辺は「ソーシャルゲーム」ということですね。

AKB48 ついに公式音ゲーでました
※各メンバーは「スキル」を持っていて、判定範囲拡大などユニークなものも用意されています。
効果が持続するスキルは同時に発動することはなく、ストックされて順番に発動するようになっています。


AKB48 ついに公式音ゲーでました
※「同時押し」や「長押し」が出てくる場合があり、難易度を上げると矢印の方向にフリックするマーカーや、裏打ちなども出てきます。
長押しは他のマーカーとは違う方向から飛んで来て、タイミングを「画面で見て」判断するのが難しいです。
曲のアクセントになる部分で出てくるので、音に合わせることが大事ですね。


ソーシャルゲーム部分については、前述したようにパズドラ系です。
ステージをクリアすると新しい AKB メンバーをゲットでき、課金ガチャ(ダス)をやればレアリティの高いメンバーの入手を狙えます。
同じメンバーでも衣装の異なる複数の種類があり、能力やスキルも異なります。

ただ他のゲームと違うのは、ガチャが「ジャンケン」になっていること
グーチョキパーのアイコンを選び、勝ったら「攻撃」のボタンを押して叩き、負けたら「防御」を押して守ります。
ジャンケンに負けても防御できれば続行できるのですが、3戦目ぐらいになると相手の反応が超高速になって運任せで選ぶしかなくなってきます。
そして勝つごとに高レアリティが出る確率が上がっていきます。

ガチャにこうした遊びがあるのは面白く、ジャンケンというのも AKB ならではで良いとは思うのですが・・・
気になるのは次の勝負に進むごとに課金通貨の「音石」を取られること

ガチャ(ダス)をやるのに音石が5つ、さらに勝負を進めるごとに1ついるので、例えば4戦目で負けた場合、ガチャ1回に音石8つを消費します。
音石は 500 円で6個買えるのですが、勝ち進もうと思ったらそれだけでは1回分にさえならないという・・・
しかし課金ガチャをやる以上は高レアリティを狙わないと意味がないので、ここは「うーん」と思いますね。
一応キャンペーンやゲームの進行で、無課金でもある程度の音石は入手できるのですが・・・

編成や合成については他のパズドラ系とあまり変わらず、キャラには「赤・青・緑・黄・紫」の5色があって、同色や同名なら合成時の強化量が少し多くなります。
合成を繰り返して「成熟度」を最大にし、さらに必要な素材(となるメンバー)を集めれば、進化合成にあたる「特別レッスン」を実行できます。

ただ、キャラの色(属性)はゲームのプレイにはそれほど影響しない印象です。
赤のキャラが多いと、赤いマーカーをベストタイミングでタップした時のボーナスが多くなるのですが、少なくとも序盤はそれを重視するよりも、単純にパフォーマンス値の高いキャラで編成した方がスコアは多くなります。
枠の色が赤い曲でも、赤いマーカーばかり出る訳ではないので。

AKB48 ついに公式音ゲーでました
※能力値は「パフォーマンス」と「メンタル」だけで、同じレアリティならキャラごとの差はあまりありません。
ここに大きな差を付けてしまうと、贔屓だ何だと言われそうですしね・・・
ゲームが簡単なので、今後高難度のステージが出てくれば別かもしれませんが、今はメンタル回復などより、スコアアップ系のスキルを持っているキャラで固めた方が有利です。
まあファンの人は効率より「推しメン」を優先すると思いますが。


AKB48 ついに公式音ゲーでました
※青のマーカーのタイミングが EXCELLENT で青色のメンバーが4人いる場合、ボーナスは 1.4 倍になります。 5人なら 1.5 倍。
これには助っ人メンバーの数も含みます。
逆にその色のメンバーが一人もいない場合、EXCELLENT のボーナスはありません。


難点は、前述したように難易度が全体的に低すぎることでしょうか。
HARD なら音楽ゲームの経験者でも相応に楽しめますが、曲の難易度を上げるほど LP(スタミナ)も多く消費するので、プレイできる回数は減ってしまいます。

例えば EASY で LP 消費が 10 の曲の場合、NORMAL は 20、HARD は 30 消費します。
LP は6分で1回復なので、HARD で1回やったらもう3時間待ちです。

さらに難易度を上げるほど、高評価を得るにはメンバーに高い能力が要求されます。
キャラが育ってないのに HARD をやるとフルコンボしても最低評価の「C」にしかならず、報酬もショボイです。
ゲーム進行を考えると EASY を繰り返しプレイした方が良いのですが、しかし EASY は簡単過ぎて面白くない・・・

もちろん適切な難易度というのは人によって違いますし、AKB をテーマにしているゲームですからあえて易しめに調整しているのだと思いますが、今の時点では音楽ゲーム好きにとっては、自分が楽しいと思う難易度でプレイするとデメリットしかないゲームになっていますね。

あとやっていて気になるのは、ライブ中に SD キャラしか出てこないこと・・・
編成によって登場するメンバーが変わるので、実写を使う訳にはいかず、SD キャラで対応しようというのは解りますし、SD キャラの動きや表情は良く出来ているのですが、でも AKB ファンは SD キャラを見たい訳じゃない気がする・・・

私はファンじゃないから解りませんが、AKB ファンはこれでも OK なんですかね?
私的にはスキル発動時やコンボ達成時などに、写真や実写などが少しは出て来た方が良い気がするのですが。

個人的にもう1つ気になるのが、ボイスが棒読みなこと・・・
でもこれは本職じゃないし、本人の声でないとダメな部分だから、しょうがないかな。

AKB48 ついに公式音ゲーでました
※ガチャの「ジャンケン」の画面。 これ自体は良いと思うんですけどね・・・
勝ち進むごとに石が必要なので、ガチャをやる場合はその分も持った上で実行しなければなりません。


AKB48 ついに公式音ゲーでました
※少し解りにくいのですが、曲の外枠の色が、その曲で良く出るマーカーの色です。
将来的には各色のユニットを作っておき、曲の色に合わせることになりそうです。
曲はプレイヤーランクが上がることで増えていきます。


ソーシャルゲームなので本体は無料。 もちろん課金はあります。
前述したようにガチャにかかる課金が大きめなので、相応に音石(課金通貨)が配布されてはいますが、ソシャゲの中でも高く付きそうなのは否めません
ただゲーム自体の難易度は低いし、無課金でも遊べないゲームではありません。 音ゲーですしね。

AKB ファン以外に薦められるかと言えば難しいところですが、AKB ファンにとってはマストアイテムと言って良いのではないでしょうか。
思っていた以上にしっかり作られているので、ファンも納得できる完成度だと思います。
私は期待値がかなり低かったので、良い意味で予想外でした。

iTunes には「動かない」という意見もちらほら見られますが、初回ダウンロード、及び楽曲の初プレイ時のダウンロード時間が結構長いので、回線が細い環境で動かしている人だと思われます。
少なくとも初回起動は Wi-Fi 環境下で行う方が良いでしょう。 向こうのサーバーの問題もあるかもしれませんが。

あとは、これからの運営ですね。 ちょっと色々言われている会社なので・・・
様々なキャンペーンが考えられるアプリですが、AKB ファンも甘くはないでしょうから、ラブライブ!ほどのヒットになるかどうかは今後の展開次第でしょうか。
話題性と、それに見合ったポテンシャルはあると思います。

AKB48 ついに公式音ゲーでました。(公式)(iTunes が起動します)

ラジオハンマー

女の子やエージェントがハンマーを振り回し、ヘンタイや宇宙人をぶっ飛ばす、コミカルな音楽ゲームが登場しています。
ラジオハンマー」です。

韓国の Vinyl Lab というメーカーで作られたゲームですが、内容よりも何よりも、iTunes の解説文に書かれている以下の文章が特筆ものです。
以下、原文をそのまま転載したものです。

「* 課金誘導? それって何ですか。 食べ物ですか? がぶがぶ~。 *
口だけ無料って騒いで、決済なしには、ゲームがもう進まない残念な事があるんですか?
私たちはそんなやり方、拒否する! 初期購買一度だけですべてのストーリー、すべてのゲーム、すべてのコンテンツを一発でバンッ!
楽しもうとするゲームにもうそんな悩みは要らん!」


なんというスカッとするストレートな意見! これはもう応援せざるを得ない!
iTunes でハッキリこう言ってくれる開発者がいると嬉しくなりますね。

ゲームの方は、曲に合わせて画面をタップするシンプルな音楽ゲームになっています。

ラジオハンマー

曲に合わせて前方から敵が迫ってくるので、タイミング良くボタンを押して撃退していきます。

以 上 。

このゲームに長押しとかフリックとか、そんなものはありません
本当にシンプルに、リズムに合わせて画面をタップするだけです。
タップ位置はどこでも良く、押す場所の指定はありません。

ゲームとしてはあまりにシンプルですが、音楽ゲームはリズムにノッてタップしているだけでも楽しく、むしろ長押しやフリックが煩わしい場合も多いので、これはこれで良いと思います

判定は相応にシビアで、Perfect、Great、Good、Bad、ミスの5段階。
ミスするとライフが減り、空振りや Bad でも少し減少します。

音楽ゲームですから、タイミングは目視ではなく、曲や効果音を聞いてリズムに合わせるのがコツです。
出てくる敵は単発、2連発、3連発でそれぞれ異なるので、それを目安にするのも攻略の1つですね。
もちろん曲をよく聞くため、プレイ時にはイヤホンを付けるのを推奨します

たまにプレゼントボックスが差し出されることがあり、これをタップすると判定が大きくなったり、ライフが回復したりするボーナスを得られます。

しかしプレゼントボックスはすぐに下げられてしまうため、かなり素早く反応する必要があり、しかも取るとマイナスのトラップボックスも混じってくるようになります。
取るのが遅れて空振りになってコンボが切れてしまうことも多く、むしろ無視した方がプレイしやすかったりするので、この点は気になりますね。

ラジオハンマー
※敵を叩いているとゲージが貯まり、最大になるとフィーバーモードに入ります。
ただ、フィーバーは見た目は派手ですが、敵を叩いた時の判定が全て Perfect になるのみで、ゲーム的にはそんなに大きく影響するものではありません。


ラジオハンマー
※各エリアのラストにはボスも登場。 胸部装甲がGカップの戦闘ロボがミサイルを乱射する!
コミカルなキャラクターデザインが良く、ステージクリア時に主人公がスマホで記念の写真を撮るなど、仕草も良いですね。


現時点(2014/1)では3つのエリアがあり、それぞれ3つのエピソードに別れていて、1つのエピソードには5つのステージがあるので、全 45 ステージ。 総楽曲数は 70 近くに及ぶようです。
エリアが変われば主人公、曲調、背景なども変化します。

ただ難点なのは、1つのエリア(15 ステージ)をクリアするまで、あまり変わり映えしないこと。
ステージが変わっても、同じ背景で、同じような曲で、同じような譜面を繰り返します
複数の曲を連続でプレイする場合が多いのですが、その曲の組み合わせが変わるだけといった感じ。

最初のエリアではボス曲を除き全 14 曲が流れるのですが、同じような音質で、同じようなテンポの、同じような曲調のため、クリア後に曲のリストを見て「え? そんなに曲数あったっけ?」と驚いたぐらいです。
エリアごとにテーマを決めて、わざと同じジャンルの曲をそろえたのだと思いますが、この似通った曲ばかりで単調になる展開は音楽ゲームとしては問題ですね

Deemo とかは数多くのクリエイターに作曲を依頼していますが、その理由がよく解ります。
色々な人に作って貰わないと区別が付かなくなるんですね・・・

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 300 円。 冒頭で述べたように、追加課金は存在しません。
「口だけ無料って騒いで、決済なしには、ゲームがもう進まない残念な事」は、このゲームにはありません。

音楽ゲームとしては、ポップな見た目とデザイン、センスの良い演出などはポイント高いのですが、音楽自体のレベルとバリエーションは他より劣る感じ。

しかしコストパフォーマンスは悪くなく、タップだけで楽しめるので非常に遊びやすいです。
Deemoグルーヴコースター などのヒット作には及びませんが、相応のレベルの作品であることは確かです。
イヤホンは必要ですが、通勤通学用のゲームとしても勧められますね。

ラジオハンマー (iTunes が起動します)

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