iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

レースゲーム

Need for Speed No Limits

長い歴史を持つ EA のレーシングゲームシリーズ「Need for Speed」の最新作にして、あの Real Racing を作り出したオーストラリアの開発スタジオ Firemonkeys が制作を担当した・・・
「スマホ向けの」レーシングゲームが公開されました。
Need for Speed No Limits」です。

改めて言います。「スマホ向け」に作られています。
非常に美しいグラフィックのリアル系レースゲームではありますが、1レースが 40 秒で終わり、ブレーキもアクセルもない簡易的なゲーム。
本格レーシングゲームを期待していると肩すかしを食らうのでご注意下さい。

ただ、そんなゲームですが、私は意外と楽しめています。
ハンドル操作は普通にレースゲームですし、とにかくサクサク遊べて、テンポが良い
やめられない楽しさがありますね。
まあスタミナ制なので、強制的に中断させられますが。

本体無料の課金型ゲームですが、大型広告や動画広告、パワーアップ待ち時間はなく、海外製の無料アプリとしてはその辺の鬱陶しさは少ないです。

Need for Speed No Limits

Need for Speed No Limits

画面をタップして左右に曲がります。
オプションでティルト(傾け)操作やスライド操作にすることも可能。
ブレーキがなく、アクセルも自動なので、基本的にはハンドル操作しか行いません。

ただナイトロ(ニトロ)ゲージがあり、これが貯まってから上にフリックすると急加速することが出来ます。
また、下にフリックするとドリフトに入り、車体を滑らせながらカーブを曲がることが出来ます。
ただ、ドリフトが必要になるカーブはほとんどありません。
ドリフト中はナイトロゲージが貯まるので、そのために行うような感じですね。

レースはライバルと競うものとタイムアタックの2つに大別されますが、走行状態からスタートするもの、逃げるライバルを追いかけるもの、パトカーが妨害するもの、ジャンプ台がたくさんある特殊コースなど、種類は様々。

iTunes のスクリーンショットを見ると「ハチャメチャレーシング」に見えますが、アスファルト ほどハチャメチャな訳ではありません
ライバルをぶっ飛ばすことが目的になるようなレースはないし、ぶつかれば減速し、ダメージも受けます。

ただ、加速中に対向車にぶつかったりすると、物理シミュレートされた動きでハデに事故ります。
そんなことになったらレースはほぼ負けですが、一応ちゃんとクラッシュシーンはありますね。

どのレースも 40 秒ほどの短時間で終わります
サーキットを周回するタイプではなく、一本道の公道を走る形。
コースマップはありませんが、次に曲がる方向を示す大きな矢印があり、減速しなくても曲がれるカーブばかりなので、マップがないことの不自由さはあまりありません。

グラフィックはさすが Firemonkeys と言う他なく、細かい車体の再現に加え、ボディーやガラスに映り込む景色も美しく、光の表現も非常に綺麗
Real Racing シリーズで見せたハイレベルな映像美を、このゲームでも見ることが出来ます。

ただ、使用機種によってグラフィックの質が調整されるようで、旧機種だとそこまで綺麗にはなりません。
反面、古い機種でもプレイ可能で、公式には iPhone 4 も対象になっています。

Need for Speed No Limits
※スタートシーン。 逆光を受けて輝く車体が美しい。
ここだけアクセルがあり、タコメーターを緑のゾーンにしてスタートするとパーフェクトスタートになります。


Need for Speed No Limits
※ぶつかって吹っ飛んだ対向車が傷だらけになって転がり中。
自分の車もぶつかると傷が付きますが、修理費も修理待ち時間もないのでご安心を。
なお、このページのグラフィックは iPad Air(初代)でプレイしたものです。


レースにはストーリーモードと言える「アンダーグラウンド」と、出場できるマシンが決められている「マシンシリーズ」の2種類があります。
どちらも勝利すれば賞金と名声、さらにパーツや設計図が手に入ります。

パーツはマシンの強化に必要で、逆に言うと資金だけでは強化できません。
設計図は集めると新マシンを得られるもので、このゲームの車は買うものではなく、設計図を集めてゲットするものです。
またゲット後も設計図を集めることで、マシンのレアリティを高めることが出来ます。

要するに、素材を集めてマシンをゲットして強化する、ソシャゲ的な形になっていると思えば良いでしょう。
レアなパーツをゲットできる課金ガチャもあります。

レースの中には一定以上のパワーのマシンがないと出場できないものもあり、もし手持ちのマシンでその条件を満たせない場合、クリア済みのレースを繰り返して設計図とパーツを地道に集めなければなりません。

ただ、このゲームは海外のこの手のものには珍しく、パワーアップ待ち時間はありません
パーツさえあればすぐに強化でき、新マシンも設計図を集めたらすぐ入手できます。 納車待ち時間もありません。
無課金でも割とテンポの良い強化を行え、新マシンも入手可能です。
世界中で悲鳴があがった、課金要素と待ち時間がてんこ盛りの Real Racing 3 みたいなことはありません。

マシンはスバル、トヨタ、マツダ、日産、フォード、ポルシェ、フォルクスワーゲンなど、各メーカーの協賛を得て登場している実在の車が 20 台以上あります。
日本車の割合が多いのは日本人には嬉しいですね。

Need for Speed No Limits
※メニュー画面はこんな感じ。 ビジュアル的に良いです。
アンダーグラウンドにはライバルや協力者との会話シーンがあり、パワーの条件さえ満たしていればどのマシンでも出場可能。
ただし次の章に進むには一定のプレイヤーレベルが必要で、そのための名声を稼ぐには、マシンシリーズのレースも進めなければなりません。


Need for Speed No Limits
※マシンの強化にはパーツや設計図が必要。 つまりソシャゲで言うところの合成素材。
ただ、無課金でも当面は問題なく進めていける印象です。
多少、設計図を集めるための作業も必要になりますが。


現在、非常にシンプルな「CSR」というレースゲームが世界中で大ヒットしています。
レースゲームと言っても、この CSR でやることはスタートとカーブでボタンを押すだけ。
ハンドル操作はありません。 にも関わらず、シリーズの総ダウンロード数1億以上。
日本では「ドリフトスピリッツ」がその亜種になります。

このゲームは、そんな「CSR」に「Need for Speed」を近付けたものという印象です。
CSR やドリフトスピリッツが取り込んだ「リアルなレースゲームを体験したいライトユーザー」をターゲットにしている感じですね。

ただ、CSR やドリフトスピリッツを「シンプルなミニゲーム」としか感じられなかった私でも、このゲームはちゃんとレースゲームとして楽しめます。
うまく「スマホ向けのお手軽レース」に仕上がっているのではないでしょうか。
本格レースを期待していたヘビーユーザーには勧められませんが、そうでない人には、私的にはオススメです。

Need for Speed No Limits(iTunes が起動します)

Horizon Chase - World Tour

見た目はアウトラン、ゲーム性はモナコ GP。 でもグラフィックは 3D !?
1980~90 年代のレーシングゲームのテイストを現代の技術で再現している、レトロだけどレトロじゃない、遊びやすいレースゲームが登場しています。
Horizon Chase - World Tour」です。

タイヤから白煙を出しながらアクセル全開のままカーブを曲がっていく様子は、まさに '90 年頃のレースゲーム。
曲がるタイミングさえ良ければブレーキング一切不要のゲーム性は、いかにも当時を思い起こさせます
BGM も当時を彷彿とさせる耳に残るもので、わざわざその頃にレースゲームの BGM を担当していた方に曲を書いて貰ったようです。

一方でグラフィックは高解像度の 3D
と言ってもややレトロ感があり、初代プレステのリッジレーサーのようなポリゴングラフィックです。
しかし滑らかでスピード感のある動きと、昼夜や天候の変化などの多彩な演出は、これが現代のゲームであることを思い出させてくれます。

価格は 360 円で、買い切りゲームなので課金や広告は一切ありません。
開発したのはブラジルのメーカーです。
そう言えば、ブラジルはメガドライブがまだ現役らしいな・・・

Horizon Chase World Tour

Horizon Chase World Tour

方向キーで左右移動、画面を押しっぱなしでアクセル。
ブレーキはなく、アクセルを離すと減速します。

あえて 2D っぽいデジタルな操作感になっていて、カーブは徐々に曲がるのではなく、カーブが来ると同時にその方向にハンドルを切り、カーブが終わると戻すという、ON / OFF で曲がっていくような感じです

そのおかげで速度や角度の調整が必要なく、タイミングさえ合っていれば簡単に曲がれるので、慣れると非常にプレイしやすいです。
リアルではありませんが、一周回ってこのゲーム性も遊びやすくて良いですね。

コースはアウトランのような一本道ではなく、サーキットを周回するタイプです。
規定周回内でのトップを目指す、リッジレーサーや F1 レースのようなスタイル。
アウトランっぽいのは見た目と操作感だけで、ゲームシステムまでアウトランではないのでご注意下さい。
この点を勘違いしている人は結構多いようです。

ただ、アクセルを踏み込んだまま、ハンドルを思いっきり切り、白煙を上げて公道を疾走する様子は、アウトランっぽさに溢れてますね。

Horizon Chase World Tour
※赤いレーシングカーが軽快な BGM をバックに、海岸沿いの道をタイヤをキュルキュル滑らせながら疾走する・・・ それはまさに 80~90 年代のレーシングゲーム。
タイミング良くインド人を切れば、ブレーキなしで気持ちよくカーブを曲がれます。


Horizon Chase World Tour
※実際には現代のゲームなので、雪がちらつくステージや、豪雨が降るステージもあります。
夕暮れが夜に変わっていき、レース中に車がライトを点けるステージも。


レースは必ず 20 位からスタートし、前の車をどんどん追い抜いていかなければなりません。
この「最下位からスタートして1位を目指す」というゲーム性も、当時のレーシングゲームのリスペクトなのだと思われます。

ただ、19 台もライバルがいるのでスタート直後は大混雑
序盤はそれをいかにかわしていくかというゲームになります。
逆に5位以上の車はかなり速いので、後半は急加速できるニトロなどを併用し、いかにミスのない走りで追い付くかという展開になります。

コース上にはコインや燃料も落ちていて、コインはクリア評価のアップに繋がります。
燃料は、回収しておかないと途中でガス欠になるという・・・
この辺もあえてレトロチックにしているのでしょうか?

順位が高ければまとまった量のコインを獲得でき、その蓄積によって上位エリアのアンロック、及びボーナスステージのプレイが可能になります。
ボーナスステージは勝利することで新しい車をゲットでき、チューンナップアイテムも獲得できます。
車には最高速・加速・ハンドリング・ニトロなどのステータスがあり、チューンナップで強化されますが、チューンナップアイテムは一度入手すれば全車種に適用されます。

車は各エリアをオールクリアすることでもゲット出来ますが、すべて架空のもので、実際の車をモデルにしている訳ではありません。
また、後で手に入れたものの方が優秀とは限りません
むしろ後で手に入る車は極端な性能のものが多く、使い辛さがあるので、自分にマッチした車で走ることが重要ですね。

Horizon Chase World Tour
※車は現時点(8/23)で 16 種類ある模様。 この車は最高速&ニトロ重視。
ただハンドリングが低いので、カーブで減速が必要になる上級者向け。
チューンナップである程度カバーできますが、ハンドリングと加速重視の方がプレイしやすいですね。


Horizon Chase World Tour
※ステージ選択画面。 ここもちょっとレトロなポリゴン風。
しかしデザインは綺麗で、チープな感じはありません。


1回のレースは2分ほど。 短時間で決着が付く、サクサク遊べるゲームです。
ステージ数もかなり多く、現時点で8エリア 73 ステージ。
景色もバラエティーに富んでいて、アップデートでのエリア追加も予定されています。

とにかく手軽に遊べるレースゲームです
難易度やゲーム性、そのすべてが良い意味でカジュアルで、しかしカジュアル過ぎないクオリティーの高さとバランスの良さを備えています

レースゲームはマニア向けのものが多いですが、これは万人に勧められるアプリですね。
ただ改めて言っておきますが、アウトランと同じものを想像していると「違う!」となるのでご注意を。

Horizon Chase - World Tour(iTunes が起動します)

Does not Commute(トラフィック・ジャム)

自分が走らせた車が邪魔者になる。
過去の自分の車を避けながらゴールに向かう、一人交通ラッシュゲームが公開されています。
Does not Commute」です。

※現在は「トラフィック・ジャム(Commute)」にアプリ名が変わっています。

SprinkleSmash Hit など、スマホのヒットゲームを連発してきた方の新作で、海外ではかなり注目されていた作品です。
今作も質の高い内容で、ユニークなゲーム性、オシャレな外見など、その期待に応えた作品となっています。

ただ、ゲーム中盤からは難易度が高騰、急にマゾゲー化
何度もやり直しながらプレイの最適化を計っていく内容に変わります。
よってマゾゲーが好きでない方には、辛いゲームかもしれません。

アプリ本体は無料。 ただし無料のままでは毎回1からのスタートになります。
途中から再開できるようにするには 240 円の課金が必要で、まともにプレイするにはこの課金は必須です。

Does not Commute

Does not Commute

マップの端から車が自動で走り出し、画面を押しっぱなしにすることで左右に旋回します。
アクセルやブレーキはありません。

出発前にスタートとゴールが提示されますが、その位置は車ごとに変わります
車の速度や旋回性能もそれぞれ異なるため、操作感が毎回変わるのがゲームのポイントです。

車をゴールさせるとその走りが記録され、次の車を走らせる際に登場します。
もちろん接触すると事故るため、以前の車を避けてゴールに向かわなければなりません
3台目の車の時には、1台目と2台目の車が両方登場。
以後、回避しなければならない車はどんどん増えていきます。

時間制のゲームで、1つのステージに登場する車は 15 台前後。
時間が尽きる前に最後の車をゴールさせればステージクリアですが、残り時間は次のステージに引き継ぎます。

もし建物や他の車にぶつかってクラッシュすると、車の速度が大きく低下
ゴール直前ならあまり問題ありませんが、ゴールから遠い場合は到着が遅れ、それは大幅なタイムロスに繋がります。

「巻き戻しボタン」があり、これを押すとその車の走行をやり直せるのですが、やり直す度にタイムが1秒減少します
たった1秒と思うなかれ。 これが積み重なるとロスはどんどん大きくなっていきます。

ただ、マップ内に「10」や「20」と書かれたチップが配置されていて、これを取ると数字の分だけ残りタイムが回復します。

Does not Commute
※開始前にゴールとその方向が示されます。 よく道を間違うので、ゴールの場所はちゃんと見ておきましょう。

Does not Commute
※どんどん車が増えて危険なことに。 直進時は出来るだけ道の端の方を走っておきましょう。 蛇行とか禁物。

車の動きは物理シミュレートされていて、スピードが早いと曲がりにくいのはもちろん、ぶつかるとリアルに事故り、坂道でスピードが出ているとジャンプする事もあります。
ステージによってはジャンプ台があり、これでショートカットしたり、建物の上に飛び移ることも出来ます。

ゲームが進むと「ターボ」「トラクションコントロール」「アーマー」といったアイテムを装備させることが出来ます。
ただ、これは付けた方が有利になるとは限らず、ターボは速度が上がる代わりに旋回性能は低下、トラクションコントロールは曲がりやすくなりますが耐久性が落ち、アーマーは耐久力が上がる代わりにスピードが低下します。

これらは主に、クラッシュを避けるために車の性能を調整する目的で使うことになるでしょう。
例えば、どうしても出会い頭に事故るならアーマーを付けて速度を落とすとか、車の速度が出過ぎて大回りになるならトラクションコントロールを付けるといった具合です。

もちろん後の車のために、道の端を走っておくなど、計画性のある運転も必要です。
アクションパズルに近いゲームと言えるでしょうか。

Does not Commute
※ジャンプ台で屋根の上の 20 チップを取りに行っているところ。
チップは基本、全部回収するようにしないとタイムが足らなくなります。


Does not Commute
※ステージによっては車以外を運転することも。 バイクやブルドーザーなども登場します。

グラフィックやサウンドのセンスが良く、スマホらしいスマートなゲームですね。
車のライトや急旋回時のタイヤの跡などもリアルです。

ただ、冒頭で述べたように、手軽に遊べるのは最初だけ
ゲームが少し進むとマゾゲー状態に突入します。

「残り時間を次のステージに引き継ぐ」というのを見た時点で気付いた方も多いと思いますが、もしクリア出来てもタイムがギリギリだと、次のステージは時間が足らなくてクリア不可能になります。
こうなると前のステージに戻り、出来るだけタイムを残せるようにやり直さなくてはなりません。
それでも十分なタイムを残せない場合、さらに前のステージに戻る必要があります。

ハッキリ言ってこのゲーム、何度か「1から」やり直すのを前提にしているような作りです。
ステージ1から最適でミスのない走りを行わないと、後半に突入することはまずムリ。
小さなミスの積み重ねが、後々大きく響いてくる内容です。

ゲームが進むと、本番前に練習走行できる「プラクティス」を利用できるようになります。
これがあれば車ごとに、最適なルートと走り方を予習してから本番に挑むことが出来るので、ミスを減らすことが出来ます。

このゲームはそこからが本当のスタートで、1つ1つの車で予習を繰り返しながら走りを最適化していくゲーム性と、そうしないと後々タイムが全く足りなくなるシビアさは、マゾいと言うほかありません。
もちろん後半になるほどコースの難易度も上がります。

正直私は、ステージ3~4で挫折しかけ、ステージ5であきらめました。
ちょっとストイック過ぎるかな、という印象ですね・・・

Does not Commute
※画面が白黒になるプラクティスモード。 他の車の移動も表示されます。
ここで予習しておけば突発事故は防げます。 後はミスのない走りとルート選びですね。

Does not Commute
※ステージ選択は課金していないと利用できません。
利用できるようになっていても、タイムがこのぐらいしかないと後に続きません。
前に戻って少しでもタイムロスをなくす必要がありますね。
ミスが後々まで響くってのは、その場のリトライを繰り返すゲームより厳しい・・・


立て続けにヒット作を出してきた方の作品だけあって、ゲーム自体は面白いです。
ただ、この難易度はストレスが貯まるかなぁ・・・
ヨーロッパではマゾゲーが結構ウケるし、即死ゲーの Flappy Birds がヒットした例もあるので、その辺を対象にしているのかもしれませんが、自分にはちょっと合わないですね。

でも、タダで序盤を楽しめるし、そこだけでも一見の価値はあるので、人に勧められるアプリではあるかな。
リトライ型のゲームが嫌いでない方には良いと思います。

Does not Commute(iTunes が起動します)

ドライバー スピードボートパラダイス

モーターボートを操って破天荒な水上レースを行う、「アスファルト のボート版」と言えるレースゲームが登場しています。
ドライバー スピードボートパラダイス」です。

開発はフランスの大手メーカーで、ゲームロフトの親会社でもあった Ubisoft
技術力に定評のある Ubisoft らしく、波に揺られて上下するボートの動きや、画面に付く水滴の表現などがリアルです。

ただ、元は海外の PC ゲームメーカーであるためか、課金回りで気になる部分も多いですね。
正直このゲームは、関連会社であるゲームロフトが開発・調整してた方が(少なくとも日本にとっては)良かっただろうな・・・
でも、無料で出来るアプリとしてはクオリティは高いです

ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise

ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise

コントロールはティルト(傾け)操作と、タップ操作を選べます。
どちらを選んでも操作性は問題ありません。 ゲームパッドにも対応しています。

アクセルはなく自動で加速していき、ブレーキはありますがほとんど使いません。
そもそもモーターボートなので急減速とか出来ません。
コースは十分に広く、そんなに急カーブはないので、ブレーキしなくても問題なく走れます
ゴールするだけなら非常に簡単ですね。

しかしライバルは相応に早く、いきなり1位を取るのはまずムリ。
最初は3位になるのも大変なぐらいです。
コースアウトすることはまずないため、テキトーに走ってしまいがちなのですが、ちゃんとカーブでインコースに入らないとレースには勝てません

コース上にはジャンプ台があり、その先にはブーストアイテムかパーツアイテムが配置されています。
ブーストアイテムを取るとブーストゲージが貯まり、使用することで急加速することが出来ます。
パーツアイテムはパワーアップに必要な材料がレース後に手に入ります。

ジャンプ中、画面をフリックする事でスピンやバク転などの、ボートではあり得ないアクロバットを行うことが出来ます。
アクロバットを成功させたり長時間ドリフトすると加速することが出来ますが、アクロバットに失敗してヘンな体勢で着地するとクラッシュするので無理は禁物。

たまに大ジャンプして橋を飛び越え、看板をぶち破ることもあり、ブースト中にライバルにぶつかってクラッシュさせられるなど、アスファルト シリーズを思わせる部分が多いですね。

ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※夜のレースもあり。 ちゃんと前方がライトで照らされます。
画面下にミニマップがあるので、それを見ながらしっかりインを突いていきましょう。
意外とコース取りで勝負するレースなので、アウトに膨らんでると勝てません。


ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※大ジャンプ中に横回転しているシーン。 さらに前方には看板が。
リアル系ではなく、ハチャメチャ系のレースですね。
どうやってボートをジャンプ中に回転させてるんだとツッ込んではいけません。


クリア後は順位や評価に応じて「★」を獲得できます。
これを集めないと上位ステージをアンロックすることは出来ません。
ゲームが進めばドラッグレース(ギアチェンジのみのレース)や、最下位が脱落していく(と言うか警察に捕まる)エスケープといった特殊レースも登場します。

結果に応じて資金とパーツも獲得でき、これらはボートのパワーアップに使われます。
さらにユニークな要素として、洋服や高級家具、家なども購入することが出来ます
これらを買っても見た目が変わることはないのですが、「ライフスタイル」というステータスが上がり、一定値になるとスポンサーと契約することが出来ます。

つまり成績に加え、良い服を着て良い家に住んでいるカッコイイ男ほど、スポンサーが付く訳ですね。
うん、道理にかなってる。
スポンサーが付くと一定時間が経過するごとにお金を入手できます。

さらに成績やライフスタイルが高まると、グラマーな美女が出て来てファンになります。
勝負の世界は金と女か・・・

ちなみにゲームが進むと刑事が登場し、スピードボートの犯罪組織に潜入するストーリーが展開されるようです。
映画「ワイルドスピード」のような世界観ですね。

ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※高級家具のリスト。 ベッドやソファー、大型テレビなどが並んでいます。
単にライフスタイルの数値が上がるだけですが、買うとなんとなく嬉しい。


ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※水着美女現る。 色々質問をしてくるので、二択で返答を行います。
返事が良ければ左上の好感度メーターが上がっていき、最大になると自分のファンに!
って、これ何のゲームだったっけ?


ただこのゲーム、普通に(?)作ってくれてれば良いゲームなのですが、色々残念なところも多いです。

まずスタミナ。 昨今の基本無料ゲームのご多分に漏れず、スタミナ制
しかもこのゲーム、スタミナの消費量が多く、レベルが上がっても全快しないから、すぐに尽きてしまいます。
★集めは結構大変なのですが、スタミナもすぐなくなるので、なかなかゲームを進められない。

さらに課金は最低 600 円から
「ちょっと課金してスタミナを回復するか」とは思えない、手軽に出し辛い値段です。
元々海外のゲームは 450 円の課金が多く、それが Apple のレート改定によって 500 円、600 円と上がっていった経緯があり、つまり向こうの金額設定は変わっていない訳ですが、日本では高く感じるのは否めません。

そして洋ゲーおなじみのパワーアップ待ち時間
資金とパーツを集めても、強化が終わるまでしばらく待たなければなりません。
もちろん課金通貨を使えば短縮できるのですが・・・

またフレンドと記録を競う「トーナメント」というモードがあるのですが、活用するには Facebook 登録が必須
日本は Facebook の利用率が低いので、この点もマイナスでしょう。 Twitter アカウントで代用とかもなし。

他にもボーナスステージの有料アンロックなど、課金要素が多くあります。
最近の日本のゲームはステージの進行で課金通貨を得られる事が多いですが、そういうのもこのゲームにはほとんどありません。

海外の F2P(Free to Play)なのに全画面広告がないのは良い点ですが、それ以外は海外の課金システムそのままで、日本人だと遊び辛い印象を受けますね

また、日本語化されていないのも日本人には難点でしょう

※日本語化はされていました。
オプション画面の左下に Language 設定があり、ここで日本語を選べます。


ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※ボートの強化画面。 最初の強化にも5分かかります。
しかも強化にはパーツを集める必要があり、パーツ集めをしてるとスタミナも尽きる。
えぇ、課金すれば全部解決するんですけどね。


ドライバー スピードボートパラダイス DRIVER Speedboat Paradise
※最初のエリア「マイアミ」のステージリスト。 最終レースに進むには★21個必要。
21個と言うことは、他のレースで★を4つずつ獲得してもまだ足りない。
★の獲得条件にはただ勝つだけではダメなものもあり、結構大変。


しかし本体無料のレースゲームとしては、良いアプリだと思います
最初はブレーキが必要なく、コースアウトする事もないので退屈なレースだと思ったのですが、1位を狙うと相応に歯応えがあり、常時ドリフトしているようなこのゲーム特有の走り方が解ってきてからは、面白くなりました。
ただ、その面白くなって来た辺りでスタミナがすぐ尽きる問題に直面するのですが・・・

でもアウトローな雰囲気やライフスタイルなど、洋ゲーの良いところもありますし、試してみて損のないゲームだと思います。
水面の処理に CPU をフル駆動しているのか、バッテリーの消耗は早いのでご注意を。

ドライバー スピードボートパラダイス(iTunes が起動します)

AG Drive

大都市の上空に浮遊するジェットコースターのようなコースを、低空飛行で疾走する反重力マシンで駆け抜ける、SF のレースゲームが登場しています。
AG Drive」です。
ちなみに AG とは Anti-Gravity(反重力)の略。

独自の 3D エンジンを駆使して作られたグラフィックとスピード感が素晴らしく、各国で絶賛されているレースゲームです。
いわゆる「F-ZERO」や「ワイプアウト」系のゲームですね。

ただ、私が最初にやった時の感想は・・・ 「あぁ、クソゲーつかまされた!」
グラフィックは確かに凄いのですが、近未来の浮遊マシンであるためか、タイヤは滑らないし、ぶつかってもクラッシュしないし、エンジン音も少ないし、「走行感」が希薄で物足りなかったのです。
操作が独特でカーブを曲がるタイミングもつかみ辛く、おまけにライバルが速いので全然勝てない。

コツが解ってくると面白くなるのですが、他のゲームと同じ感覚でやっていると、そうなる前にやめてしまうかもしれないゲームで、ややハードルが高い印象ですね。
価格は 400 円。 クオリティを考えると妥当な値段ではあると思います。

AG Drive

AG Drive

操作は2種類。 本体を傾けてハンドルを切り、左タップでブレーキ、右タップでアクセルになるティルト操作と、それらをボタンで行うパッド操作が用意されています。
どちらも操作性自体は悪くありません。

システムはオーソドックスですが、とにかくスピード感とグラフィックが凄い。
コースが上空に浮いているため、眼下には美しい大都市が広がっており、夕焼けに染まる街並みや夜のネオンも綺麗。
そしてマシンはマッハ3でかっとび、上下左右に曲がりくねるコースをハイスピードで走り抜けます。
初見のインパクトはかなりのものですね。

ただ問題は、前述した近未来レースならではの操作感の薄さ
カーブにさしかかってもタイヤが滑ったりしないので、「カーブでスピードが出過ぎている」「アウトに膨らんでいる」という感覚をつかみ辛い。
さらに壁にぶつかってもちょっと火花が飛ぶだけで、車体が揺れることも、衝撃が来ることも、衝突音が鳴ることもない。
それでもスピードだけはどんどん落ちるので、ライバルにはビュンビュン抜かれる。

加えてエンジン音がなく、「シュー」というジェットの音はするのですが、プリウスの如く静か。
効果音の乏しさが、それでなくても希薄な走行感をますます薄くしています。

確かに未来のマシンがあったら、こんな感じだと思います。
でもやってて操作や走りに対する「ダイレクト感」がないんですよね・・・

また、超高速で飛んでいるためハンドルは早めに切る必要があり、スピードに対して道幅が狭いので、慣れるまで走り辛さを感じます。
しかしミスって壁をこすっても解り辛い点が、ゲームの「慣れ」を阻害します

やはり未来のマシンであっても、F-ZERO みたいにコースアウトしそうになったらブルブルと車体に衝撃が来るといった、明確な反応がないとダメだと思いますね。

ステージ1からライバルがやたら速いのもどうかと思います。
敵が速い方が目標にはなりますが、3位以内に入らないと先に進めず、賞金も増えないのはキツイ。
序盤だけは 12 台中9位ぐらいでも OK にして欲しかった気がします。
もしくは参加賞で、負けてもパワーアップしていけるか・・・

AG Drive
※高所から急降下! まるでフリーフォールのようなコース。
真上から都市を見下ろす視点もダイナミックです。


AG Drive
※コースの各所には看板が。 今のところはゲームオリジナルの看板しかないようですが、スポンサーを募集してたりするのでしょうか?

レースにはメインレースと、常に3つ存在するミニレースがあります。

メインレースは上位3位に入ると次のレースが出現するステージクリア形式
通常のレースの他に、下位が脱落していくエリミネーションや、1対1でレースするデュエル、タイムや最高速を競うもの、数戦でのドライバーズポイントを競うカップなどもあります。

ミニレース約 30 秒で終わる手軽なレースで、前述のどれかのレースがランダムで3つ提示されます。
難易度は自分で選択でき、条件を満たせば賞金を貰えます。
資金稼ぎはこちらで行う方が良いですね

稼いだ資金でマシンをパワーアップさせたり、新たなマシンを購入できます。
パワーアップできるのは最高速、加速、ハンドリング、スペシャルの4項目。
スペシャルはマシンによって異なり、一時的にスピードアップしたり、コースに沿って自動的に曲がったりしますが、レース中に徐々に貯まっていくゲージが最大でないと使えません。

マシンは現時点(2015/3)で3台しかなく、高いものほど良いとは限りません
ハンドリング&加速重視・バランス型・最高速重視の3つで、最高速重視は慣れた人でないと扱い辛いでしょう。
序盤は素直に、最初からあるハンドリング重視のマシンを強化していった方が良いと思います。

AG Drive
※ステージ選択画面。 左側に並んでいるのがメインレースのパネルで、レースをクリアすると隣接したマスに、次のレースのパネルが現れます。
右にある赤いパネルはミニレース。 30 秒で終わるのでお手軽。 まずはこれで稼ぎましょう。


AG Drive
※マシン強化画面。 上位のマシンは曲がらないし、最高速チャレンジは最初のマシンのスペシャル装備「ターボ」を使った方が良い記録が出ます。
ただ、2番目のマシンのスペシャル「AUTO-BEAM」は急カーブを高速で曲がれるので、それも使いこなせば強いです。


最初やった時はグラフィックとスピードを見て「うぉー!スゲー!」となり、
それに慣れると走行感と効果音の乏しさから「うーん、思ったほど・・・」となり、
その後に走り辛く、慣れ辛く、全然勝てないこともあって「あちゃー、クソゲーかなー」となり、
ゲームに慣れてレースに勝ち、マシンを強化していけるようになると、ようやくスピード感を楽しめるようになって「あぁ、面白いかも」に変わっていった、という感じです。

最終的には、巷の評価通りの面白さは体験できています。
まあ巷の評価の高さには、「初見のインパクト」の影響もあるとは思いますが。
 
ともあれ、しっかりプレイ出来るゲーマーの方には勧められるアプリでしょうか。
レースゲームに慣れていない人だと辛そうですが、グラフィックは一見の価値があるし、ちゃんと実力勝負の内容ではあります。
最新スマホのパワーを実感できるゲームでもありますね。
まだコースやマシンが少なく、発展途上の印象もありますが、注目の作品であることは確かでしょう。

AG Drive(iTunes が起動します)


以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

Train Drive ATS 2

最近、笑神様などの影響で鉄道ファンが注目を集めていますが・・・
iPhone でも鉄道好きによる、鉄道好きのための、京王電鉄を運転するトレインシミュレーターが公開されています。
Train Drive ATS 2」です。

ゲームメーカーの制作ではなく、鉄道好きが集まって作られたゲームであるため、電車でGO! などと比べると粗さがあります。
ただ、同人的なソフトとして考えると、ここまで作り込んでいることは、むしろ驚きです
かなり難しいゲームですが、鉄道ファンなら思わずハマってしまうのではないでしょうか。

iPhone 版の 電車でGO! は非公開になってしまったため、現在スマホで楽しめるトレインシミュレーターは、これが一番でしょう。
価格は 800 円と高めですが、広告付きの無料版も公開されています。

Train Drive ATS 2

画面右に EB、B7~B1、N、P1~P4 と書かれたボタンがあります。
P はパワー、B はブレーキのことで、これで電車の加速と減速を行います。
数字は強さで、P1 なら少し、P4 なら大きく加速します。
N はニュートラルで、惰性走行します。 EB は非常ブレーキで、普段は使いません。

操作は「電車でGO!」と同じですから、そちらのプレイ経験がある方なら、すぐに理解できるでしょう。
ちなみに実際の電車では、これを「マスコン」と呼ばれるレバーで操作します。

操作はシンプルですが、ゲームは前述した通り、かなり難しいです
各表示の説明もなく、最初は意味が解らないと思いますが、以下の画像を参考にして下さい。

Train Drive ATS 2

「戸閉」の緑の表示が点灯し、ブザーがなったら運行開始です。
P1 や P2 のボタンを押して電車にパワーを与え、出発しましょう。

ただし速度制限を超えないようにする必要があります
もし少しでも超えてしまうと警告が表示され、スコアがどんどんマイナスされていきます。

制限の範囲で電車を加速させていき、駅が近づいて来たら、ブレーキのボタンで電車を減速させて停車します。
が、そう簡単ではありません・・・
最初はどのぐらいのスピードの時に、どのタイミングで、どの強さのブレーキで止まれば良いのか、さっぱり解らないでしょう。
おそらくオーバーランしまくると思います。

止まり方の一例としては、残り 200m で速度 45km/h の時に B4 で減速し、25km/h まで下げます。
そして残り 50m まで進み、そこで再び B4 に入れて速度を 10km/h に。
そのまま残り 10m まで徐行して、そこで B3 に入れて停車体制に入ります。
急停車すると減点なので、止まる直前に B1 に入れてゆっくり止まりましょう。
青い矢印の中心が、画面最下部に来たところで止まるのがベストです。

上記の止まり方だと、ゆっくり駅に入るため、やや遅着になってしまいます。
ただ運行時間は、ダイヤをある程度守って走れている時以外は無視されるようです。

もしオーバーランした場合、バックして戻らなければならず、減点もドーンと食らってしまいます。
しかし手前で止まった場合は、再び加速して停車位置に止まれば OK
です。
停止前に再加速や激しい切り替えを行うと獲得スコアが 80 %になりますが、駅構内再加速の減点はないので、最初は手前で止まるぐらいの気持ちで操作しましょう。

ただ、OK の範囲に止まっても停車位置のズレが大きいと 0 点です。
急停車と判定されると、むしろマイナスになる場合も。
おまけに線路に勾配があり、駅ごとに減速のタイミングが異なっていたりするので、一筋縄ではいきません。

高速区間の場合は、100km/h で走行中は残り 500m で B6 を、75km/h で走行中は残り 300m で B6 を入れて減速を開始しましょう。
ただ高速区間は駅の手前に速度制限がある場合が多いので、そちらが優先ですね。

Train Drive ATS 2
※駅に停車中に「スコア」のボタンを押すと、評価点が表示されます。
手前で止まるのは減点対象ではないので、オーバーランだけは避けるように。
最初はゆっくり、慎重に進入した方が良いですね。


Train Drive ATS 2
※矢印の所にうっすら見えてる青い三角が停車位置。 赤い三角が停車許容範囲。
ただかなり近付かないと見えないので、停車直前までは上部に表示されている距離を目安にしましょう。
8km/h なら残り 8m で B3 にすると良い感じ。 ただし駅の勾配に左右されます。


グラフィックは初代プレステのような印象で、チープさがあるのは否めませんが、山間や都市部など風景に変化があり、様々な形の駅や建物が登場します。
鉄橋や停車場、遊園地などが見えるシーンもあり、車窓として楽しめますね。

また、自分の電車だけでなく他の電車もダイヤに沿って運行されていて、ちゃんと自分の走行に合わせたタイミングですれ違ったり、並走したりします。
サウンドもリアルで、鉄道ファンらしいこだわりを感じます。

ただ気になるのは、やはり難易度。
特に最初の区間でいきなり勾配が連発され、最初は上り坂で勝手にスピードが下がるのに、駅構内は下り坂になっていて停車直前で速度が落ちずオーバーランしやすい形になっているのは、最初のステージとしてどうなのかと。
のっけからトラップてんこ盛りな印象です

その後の区間も、高速区間の後にやたら短い区間が出て来るとか、勾配と速度制限が妙に厳しいとか、序盤から意地悪なコースが多い
飽きの来ないコースにしようとしているのだと思いますが、どうもシロウト的なゲームバランスの厳しさを感じます。
ゲームを作る方はそのゲームを隅々まで熟知してるから、難しくしてしまいやすいんですよね・・・

簡単すぎるのも面白くないし、チャレンジ意欲の湧く難易度ではありますが、せめて最初の路線はもうちょっと楽な方が良かった気がします。
無料体験版の方には自動で運行を調整してくれる AUTO モードがあるので、有料版を買う予定の人も、まずは無料版で慣れた方が良いと思います。

Train Drive ATS 2
※最初のステージの地下駅がいきなりムズい。 構内が下り勾配なので早めに減速を。
残り 200m を切ったらブレーキを開始して、25km/h ぐらいまで落としておいた方が無難。
停止位置には 10km/h 以下で近付き、停車時はブレーキが少し遅れてかかるのを加味して、早めに入力しましょう。


Train Drive ATS 2
※こちらは2本目の路線。 快速電車ですが、最初の電車よりブレーキが利き辛いようで、おまけに最初の駅がすごく下り坂。
1本目の路線と同じようにブレーキをかけていると間に合いません。
早めに速度を落とすか、ブレーキを1つ上げましょう。


初期の難易度は気になりますが、慣れてしまえば電車を運転する楽しさを体験できるゲームです
本当に、鉄道ファンの集まりでここまで作っているのは凄いと思います。

興味のある方は、とりあえず無料版で AUTO 併用で走ってみましょう。
作り手の電車愛を感じることが出来ると思います。

Train Drive ATS 2 (iTunes 起動、有料版)
Train Drive ATS 2 Lite (無料体験版。AUTO あり、一部区間のみ、広告あり)

Earn to Die 2

「車、銃、そしてゾンビ。 これ以上何が欲しいってんだ?」
そんなアメリケンの心の叫びを体現するゲームが、また登場しています。
モトクロス+ゾンビ」という奇妙な組み合わせのアプリ。
Earn to Die 2」です。

車でゾンビを吹っ飛ばし、木箱をボコボコ破壊しながら疾走する真横視点の自動車モトクロスで、ゾンビがバラバラになる表現があるため万人向けとは言えませんが、パワーアップの楽しさとテンポの良いゲーム性がマッチした、爽快感のある作品です

価格は 200 円で、課金要素はありますが必須ではありません。
入手資金が倍になる課金もありますが、なくてもゲームはスムーズに進行します。

Earn to Die 2

アクセルボタンで加速し、左回転と右回転のボタンで車体の角度を調整します。
ジャンプして着地する際、着地地点の角度と車体の傾きを合わせることで、スムーズな着地と加速を行えます。
この辺りのシステムは一般的なモトクロスゲームと同じですね。

ただ、道の上をゾンビがうろついていて、木箱や板なども並べられています
このゲームのゾンビは単なるマトであり、ぶつかるとバラバラになって吹っ飛び、木箱もぶつかるとハデに崩れていきます。
このハチャメチャな破壊感が楽しいのですが、車体や木箱の動きは物理シミュレートされていて、当たった際にスピードが落ち、車体が浮いたり傾く場合もあります。
この時は転けないよう、ボタンで姿勢をコントロールしなければなりません。

ステージクリア制のゲームですが、最初はマシンの性能が低く、すぐガス欠で止まってしまいます。
開始直後は 30 秒ほどしか走れません。
しかし走った距離と倒したゾンビの数に応じて資金を獲得でき、それでマシンをパワーアップできます

パワーアップ項目にはエンジンや燃料タンクなどの他に、ゾンビを遠距離から撃ち倒す銃や、ゾンビをひいても姿勢が崩れにくくなる重り、木箱を切り刻めるノコギリ付きアーマーなどのユニークなものがあり、1度か2度走れば強化できるお金が貯まるので、テンポ良くリトライとパワーアップを繰り返せます
強化の効果もハッキリしていて、着実に走行距離が伸びていきますね。

Earn to Die 2
※ガレージ画面。 ここでパワーアップを行います。 このゲームのエンジンは加速に影響し、ギアが最高速をアップさせます。
タイヤは坂路に強くなり、安定性が増す重りも重要。 銃は無理になくても良いかも。


Earn to Die 2
※ブーストで飛翔中。 このゲームのブーストはニトロではなく、車の後部に付いている扇風機やジェット噴射で加速します。
そのためジャンプ中でも有効で、むしろジャンプの飛距離を伸ばすのに使うのが重要。
車体の向きも関係するので、ウィリーしながら使いましょう。

アメリカの北西部から、生存者のキャンプがある南東部のマイアミに向かって進むストーリーがあり、3つのステージで1つのエリアが構成されています。

エリアをクリアすると新しいマシンが手に入り、強制的に乗り換えとなります
パワーアップはまた1から行わなければなりませんが、各エリアの最終ステージはマシンを最大近くまで強化して、さらにうまく走ることでギリギリクリア出来るぐらいの難易度なので、強化を惜しむ必要はありません
また、先のエリアに進むと入手金額と強化に必要な金額が上がるので、資金を繰り越す必要もありません。

最初は十数秒で終わってしまうので、やや単調なゲームに思えるかもしれませんが、各エリアの最終ステージは走行テクニックやコースに合わせた攻略が必要です。
また、先のエリアのマシンほど速度が上がるので、スピード感も増していきます。

車のダメージ表現も細かく作られており、ちゃんとぶつかった場所が壊れます
当たり所が悪いとブーストや銃が壊れて使えなくなったり、後輪がなくなったりします。
ダメージによってガラスが割れ、ボンネットやドアが飛び、フレームがはがれ、最後にはシートとハンドルだけになって走ってることもあり、その辺の表現はリアルかつおバカで良いですね。

Earn to Die 2
※前部のフレームがなくなって、シートだけになってる状態。 これでも走りますw
車体の凹みなども、ちゃんとぶつかったところに応じて凹みます。


Earn to Die 2
※ステージマップ。 マイアミまでは長い道のり・・・
頑張ってお金を貯めなくても、進行に合わせて色々な車を使えるのは良いですね。


モトクロス系のゲームには、難しいコースを突破していくマゾゲーや、コケっぷりを見るのが楽しいおバカ系などがありますが、このゲームは走ること自体が楽しいタイプです
演出が非常にハデで、コースレイアウトも気持ち良く疾走できる形になっていて、それでいて走行ルートが多く用意されています。

ゾンビを轢きまくるゲームであるため、子供には勧め辛いですが、私的にはモトクロス系の中ではトップクラスに面白いゲームだと思いますね。

Earn to Die 2(iTunes が起動します)

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