iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

レースゲーム

Downhill Supreme

スピード感とサクサク感を重視した、気持ちよくプレイできるモトクロスゲームが登場し、ヨーロッパを中心にスマッシュヒットしています。
「Downhill Supreme」です。

※現在、初期版の Downhill Supreme が公開終了となり「Downhill Supreme 2」に入れ替わっています。
ゲーム内容に大差はないようです。


真横視点のバランス型モトクロスゲームは特にヨーロッパで人気で、過去に取り上げた「Moto X Mayhem」や「Bike Baron」などが特に有名です。
ただ、それらのゲームは難コースをリトライを繰り返して突破していく「リトライ型」「マゾゲー型」の内容であり、またミスった時の派手なコケっぷりが楽しい「おバカゲー」と言えました。

しかし今回の Downhill Supreme は操作やルールは共通しているものの、「起伏のあるコースをいかに高速で走り抜けるか」が重視されているスピード型のゲームになっています。
難易度も低めで、このタイプの洋ゲーらしからぬサクサク感があり、一方でコケっぷりはあえて派手にしていないようで、今までとは方向性が違うゲームになっています。

Downhill Supreme

画面右側をタップして自転車を漕ぎ、左側をタップするとブレーキ。 姿勢制御は本体を傾けて行います。
(スティック操作に変更することも可能です)

起伏のあるコースを進み、ジャンプした時は着地地点の角度と車体の角度をうまく合わせることで、スムーズな着地を行えます。
コケないようにゴールできればステージクリアですね。

この辺りの操作とルールは、既存のモトクロスゲームと変わりません。
このゲームが違うのは前述したように「スピード重視」なことで、ゴールしても遅すぎると失敗になります。
逆に速くゴールできると評価が高くなるため、いかにスピードを落とさずに走るかがポイントになります。

コースはどれも高速で走れるレイアウトになっていて、かなりスピードを出すことができます。
この手のゲームは奇抜なコースがウリである場合が多かったのですが、このゲームはそうした部分は少なく、気持ちよく走れるように作られています。

もちろん難しい部分もありますが、途中にチェックポイントが用意されていますし、上位のステージになってもそれほど極端な高難度にはなりません。
サクサククリアしていけるので、これもゲームのテンポの良さに繋がっていますね。

Downhill Supreme
※コケっぷりはこの手のゲームとしてはアッサリしています。 タイヤがちぎれてポンポン飛んでいくとか、そういうことはありません。
あまり大ジャンプし過ぎると着地の衝撃に耐えられないなど、現実的な挙動が重視されています。


Downhill Supreme
※フィニッシュするとタイムに応じて評価の★が与えられるのですが、遅すぎるとやり直しです。
そこまでタイムはシビアではありませんが、「ゴールしても遅いとダメ」ってところに、このゲームらしさがありますね。


ステージクリアすると、たまにパーツを獲得でき、自転車のカスタマイズが可能です。
と言ってもカスタマイズによって変わるのは見た目だけで、それによってパワーアップしたり、能力が変化するということはありません。

ただ、このゲームは様々な有名自転車メーカーとタイアップしており、登場するバイクパーツは全て実在するもののようです。
シンプルな見た目とは裏腹に、この辺にはリアリティーがあるようで、この点も自転車が盛んなヨーロッパで人気になっている理由のようですね。

ステージは現在3エリア、計 48 コースあるのですが、サクサク進むため集中してやると短時間で終わってしまいます。
ただ、スピード感・サクサク感がこのゲームの良い点ですから、これはこれでいいと思います。
ステージは今後のアップデートで増えていくことが告知されています。

Downhill Supreme
※私は自転車は詳しくないので解りませんが、買ったら数十万円するような高級品がそろっている模様。
パーツは4つに分かれていて、それぞれ個別に設定可能です。 ただ、変わるのはあくまで見た目だけですが。


価格は 120 円。 内容的にも価格的にも手頃ですね。

あくまでシンプルなショートゲームであり、ボリュームがあるゲームではありませんが、高難度にしてクリアに必要な時間を稼いでいるようなゲームよりは、こんな風にテンポ良く遊べる方が好みです。

安価で手軽に楽しめるアプリが欲しい方にオススメです。

・Downhill Supreme 2(iTunes が起動します)

※現在は  Downhill Supreme 2 に変わっています。

Real Racing 3

スマホのレベルとは思えない美しいグラフィックと、本格的なゲーム内容で iPhone / iPad の代表作となったレースゲーム「Real Racing」シリーズ。
Real Racing 2 が発売されたのは 2010 年の12月でしたが、結局 2011 年から 2012 年にかけて、それを超えるリアル系レースゲームは現れませんでした。
それほどまでに Real Racing 2 の完成度は突出していたと言えます。

そんな Real Racing シリーズの最新作が発表されたのが、昨年(2012年)の8月。
iPhone 5 の発表会でも動作デモに使用された、世界的に期待されていたキラータイトルが先日ついに公開されました。
「Real Racing 3」です。

ただ、その公開は手放しで賞賛されているとは言い難いものとなっています。
今作は「本体無料+追加課金型」のシステムになっており、車の修理には実時間の経過が必要で、上位の車も課金しないと購入し辛いものになっているなど、ソーシャルゲーム的な要素が加えられてしまったからです。

当然のように世界中のゲーマーからの批判が集中したのですが、それに対して開発者が「実際の車だってオイル交換には時間がかかるじゃないか」とか言ったおかげで、ますますブーイングの嵐。
賛否両論が渦巻く中でのスタートとなっています。

Real Racing 3

手持ちの資金でマシンを購入し、レースに出場して賞金と名声を稼ぎつつ、マシンをパワーアップさせたり新しいマシンを購入したりして、さらに上位のレースに挑んでいく内容です。
レースゲームとしては一般的な流れと言えますね。

レースには 22 台の車で走る「カップ戦」や、1対1で競う「1 ON 1」、最高速を競う「スピードスナップ」、一定時間ごとに最下位が脱落していく「エリミネーション」など、多様なものが用意されています。
ただ、数レースでドライバーズポイントを競うツアー戦はないようで、1戦1戦を行うもののみです。

各シーズン(レース)は出場できる車が3~4車種に限られていて、同レベルの車種のみで争うことになります。
必然的に多くのレースに出場するためには多くの車を集める必要がありますが、1つのシーズンに 30 近くのレースが含まれているため、1車種だけでも当分遊ぶことが出来ます。

今作の特徴はリアルさを追求していることで、登場する車は外観はもちろん内装まで再現されており、コースも実際のレース場を測量して作成されているほどのこだわりっぷり。
協賛している自動車メーカーはアウディ、BMW、フォード、日産、ポルシェなど 11 社。
全て実際の車、実際のコースが登場します。

グラフィックの美しさにもますます磨きがかかっており、車体に反射する光、映り込む景色など、その映像はハンパではありません。
車内視点だとバックミラーやサイドミラーに写る景色まで再現されています。
旧機種ではグラフィックの質が落ちるようですが、iPhone 5 や iPad 3 以上なら、まるでムービーのような美麗なレースシーンを見ることが出来るでしょう。

Real Racing 3
※ドライバー視点の様子。 日本車(スカイラインGT-R)なので右ハンドル。
全ての車で内装が再現されており、タコメーターが動き、バックミラーやサイドミラーを確認できます。
光が差し込む方向に応じて車内の影の方向が変わり、片手でギアチェンジを行うなど、とにかく作り込みが凄いです。


Real Racing 3
※車載カメラの視点。 ボンネットへの景色の写り込みが凄い!
他の車の車体やガラスにも周囲の景色が写り込んでいて、光の照り返しなどもあります。
コース全体図は表示されませんが、見てのようにかなり遠くまでコースを見渡せるため、次に曲がる方向が解り辛いといったことはありません。


Real Racing 3
※レース(シリーズ)選択画面。 シリーズごとに参戦できる車種が決められています。
同レベルの性能の車で争うので、後半のレースで勝つにはパワーアップが必須になりますね。
パワーアップはエンジン4段階、タイヤ2段階などの簡易的なもので、グランツーリスモのような細かいチューンナップの種類を選ぶものではありません。
エンジンの4段階目のパワーアップにはゴールドコインを使うので、無駄使いはしないように!


リアル系レースゲームであるため、あまり派手な走りは出来ません。
例えばドリフトしたりすると、タイヤが煙を上げてスピードは激しく落ちてしまいます。
ちゃんと適度に減速してスローイン・ファストアウトしないと速く走れません。

さらに車体ダメージもリアルに再現されていて、前作もガチャガチャぶつかってるとバンパーが取れましたが、今作はさらにフロントガラスにヒビが入ったり、テールライトが割れたり、ボンネットがへしゃげたりします。
この車体ダメージは単なる演出ではなく、走行性能にも影響が出ます。

ただ、前作にもあった「ステアリングアシスト」「トラクションコントロール」「ブレーキアシスト」などの補助機能が充実していて、特にブレーキアシスト機能が強く、これを「高」にしていると全くブレーキングしなくても走れるようになります。
よってレースゲームが苦手な方でも、簡単に遊べるようになっています。

もちろん上級者ならブレーキアシストを「低」にして、限界の走りを目指すことも可能ですが・・・
今作はあまり乱暴な走りをすると、すぐに修理が必要になるというデメリットがあります。

今作のもう1つの特徴は「TSM」(タイムシフト マルチプレイヤー)という疑似オンライン対戦システム。
登場するライバルカーが単なるコンピューターの車ではなく、他プレイヤーの車と走りを再現したものになっています。

ただ、他プレイヤーの走りを再現していると言っても、実際にはタイムぐらいしか参考にされていないようで、ライン取りはみんな同じだし、人間ぽい走りをする訳ではありません。
「疑似オンライン対戦」と言うほど大げさなものではないので、あまり期待するとガッカリになるのでご注意下さい。
他プレイヤーの名前がライバルカーに付けられている、と言う程度に考えた方が良いですね。

ただ、それでも架空のコンピューターの名前よりは良いし、Game Center のフレンドなどが登場すると相応に燃えます。
フレンドに勝利するとボーナスを得られる特典もあるので、これはこれで良いのではないでしょうか。
この性質上、Game Center や Facebook のフレンドが多いほど、ゲームが楽しめてボーナスも得やすくなっています。

なお、巷では「TSM のせいで強すぎる対戦相手が出てきて勝てない」みたいな話が出ていますが、登場するプレイヤーは乗っているマシンやレースのレベルに合わせられているようなので、そこまで強すぎる相手が出てくる訳ではありません。
基本的にフレンドが優先されますが、そのフレンドのレベルが高すぎる場合は一切出てきません。
この点はちゃんとゲームバランスが考慮されているようです。

Real Racing 3
※アシスト設定はレース中でも変更することが可能。
ステアリングアシストやトラクションコントロールがあればスピンし辛くなって車体が安定し、ブレーキアシストがあれば勝手にコーナーでブレーキングしてくれます。
ブレーキアシストは便利すぎる気もしますが、これなしで走ってるとタイヤがすぐ痛みます・・・


Real Racing 3
※ぶつかりまくってボッコボコになってるシルビアの図。
ダメージ表現はかなりリアルで、部位ごとに破損表現が行われます。
フロントガラスにヒビが入ったら、ドライバー視点で前が見え辛くなったりも。
でも、破損はお金さえあればすぐに治ります。 問題は「点検」の方で・・・


Real Racing 3
※協賛メーカーにはランボルギーニやマクラーレンなどの変わったメーカーも。
一時期話題になった、フォーミュラマシンをコンセプトにしたマクラーレン F1 もあります。
レース仕様のマシンも多く用意されていますが、無課金での購入はちょっと厳しい・・・
なお、購入画面やマシン選択画面のカメラワークなどは、いちいちカッコイイです。


レース部分だけをとって見れば、間違いなくスマホ&タブレット最高のレースゲームであることは間違いありません。
ただ、問題は・・・ 例の「ソーシャルゲーム的な要素」と「課金要素」ですね。

今回は走っていると、それに応じてオイル、エンジン、ブレーキ、サスペンション、タイヤなどの各部品が痛んできます。
これはちゃんと走り方に応じて減少し、例えばカーブでタイヤをキューキュー滑らせるような走りをしているとタイヤがみるみる減っていき、長距離レースを繰り返すとオイルだけ早く摩耗します。

そして痛んだ個所を点検・修復すると・・・ 資金に加えて、オイルなら5分、エンジンなら15分、サスペンションは10分といった「待ち時間」がかかります。
課金通貨の「ゴールド」を使えば待ち時間なしで作業できるのですが・・・
つまり、「待ち時間のストレス」をプレイヤーに与え、それを課金要素にしているソーシャルゲーム的なシステムになっている訳ですね。

レース中にぶつけて痛んだ個所を治す「修理」については、少額の資金だけで行えるようになりました。
βテスト中はここにも待ち時間が発生していて、毎レースごとに待たされたプレイヤーから批判があがっていたようですが、この点は正式版では修正されています。

しかし他にも、マシンのアップグレード(パワーアップ)に資金+待ち時間が必要で、新車を購入した時にも「納車時間」が必要になります。
他のマシンでレースを行っていればその間に修理やアップグレードが終わりますが、そのためには相応の台数のマシンをそろえる必要がありますし、「強制的に乗り換えさせられる」ということに不便感もあります。
「基本無料になったおかげで余計なものが付いてしまったなぁ」というのを、やっていて何度も感じる事になります。

もう1つの問題が、車の購入が課金要素にもなったためゲームバランスが変化したこと。
上位の車はかなり地道な資金稼ぎをするか課金をしないと、入手し辛くなっています。

レースゲームと言うのは RPG 的な要素も強いと思います。
レースをして、お金や経験を稼ぎ、新しい車をゲットして、それをパワーアップし、さらに上位のレースに挑むという、一連の成長の面白さです。
多くの車を集めるコレクション要素もゲーム性の一部でしょう。

しかしこのゲームは車の購入が課金要素の1つになったので、(無課金では)新車をゲットし辛くなりました。
賞金はだんだん多くなっていくので、無課金でも上位の車を買っていくことが出来ない訳ではありませんが、ゲームの進行は明らかに他のレースゲームより遅いです。

レースの種類やコースは思ったほど多い訳ではないので、車の乗り換えペースが遅いおかげで、だんだん展開が単調になってきますね。
特に序盤は車が少ないので、頻繁な待ち時間も必要で、本来サクサク楽しめるべき序盤が一番面倒。

もちろんメーカーも収益をあげないといけないので、どこかで稼げるようにしないといけないのですが・・・
ソーシャルゲーム型になったおかげで、余計なもの、楽しさを阻害するものが大量に付いてしまった印象です。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



と言う訳で Real Racing 3 、「レース部分は」間違いなく最高です。
レース以外の部分では気になる点が多くありますが、無料でこれだけのクオリティーのゲームを試せるのですから、まずやってみるのをオススメします。
車の「カッコ良さ」を追求したカメラワークも見事で、演出を見るだけでも価値がありますね。

しばらくやってみた感じでは、「無課金では全く遊べない」というレベルではないと思います。
「大金が必要になった! EA フザケンナ!」という感情的な意見も多いですが、そこまで言うほどではないかな、という気もします。
全車種をコンプリートしようとか考えると膨大な時間か多額のお金が必要になりますが、軽く楽しんでいく分には、まあ良いかな、という感じでしょうか。
前述したようにブレーキアシストなどの機能があるので、初心者の方でも楽しめます。

iPhone / iPad の性能の高さや、スマホの技術レベルを知るアプリとしては最高のものの1つでしょう。
ただ、やや単調なため、意外と飽きは早いかも・・・ 相応の課金をすれば別なんだろうけど・・・

・Real Racing 3 (iTunes が起動します)

クレイジータクシー Crazy Taxi

暴走、逆走、ショートカット、なんでもアリのクレイジーなタクシーで1秒でも早く客を目的地に届ける、町中を自由に走り回れるオープンワールド型のレースゲーム「クレイジータクシー」が iOS に移植されました。
名前はそのまま「クレイジータクシー Crazy Taxi」です。

元は 1999 年に登場したアーケードゲーム(ゲームセンターのゲーム)で、そのハチャメチャっぷりと軽快なゲーム性、慣れると長時間プレイし続けられる内容で人気になった作品です。
ただ、上級プレイヤーがやると本当に延々と続くため、アーケードゲームとしてはインカム(売上)的に問題があり、一方で初心者がやると1分程度でアッサリ終了してしまうため、熱烈なファンが多い反面、プレイヤーは決して多くなかった印象があります。

いかにもセガらしい「おバカゲー」であり、何度も繰り返しながらストイックにハイスコアを目指す、アーケードゲームらしいアーケードゲームでもありますね。

iOS 版のクレイジータクシーは PS2 やゲームキューブ、ドリームキャストなどで発売されたコンシュマー版(家庭用ゲーム機版)の移植のようで、そのためコンシュマー版のみのオリジナルの町や、ミニゲームなどが導入されています。

クレイジータクシー Crazy Taxi

時間制のレースゲームですが、コースを周回するタイプではありません。
お客の近くで車を停めて、お客が乗り込んだら矢印で示された方向にある目的地に向かいます。

時間内に目的地に着ければ、ぶつかろうが吹っ飛ぼうが、公園を走ろうが線路を走ろうが、お構いなしです。
壁や他の車にぶつかっても車体がダメージを受けることはなく、ほとんどの減速せずに爆走することができます。

ただ、元がアーケードゲームですから制限時間はかなり厳しく、少しでも迷ったり、お客が見つからなかったり、ヘンなところにぶつかって建て直しに手間取ったりすると、みるみるタイムは減っていきます。
最初のうちはすぐに終わってしまうので、まずは操作に慣れることと、マップや客の位置を覚えることが必要になりますね。

iOS 版はボタンとティルト(本体の傾き)による操作を選択可能です。
また、前進(D)とブレーキ&後退(R)のボタンがあって、D や R をダブルタップするとその方向にダッシュします。
前方ダッシュ後にそのまま D ボタンを押しっぱなしにすると「リミッターカット」と呼ばれる加速を行います。
時間との戦いになるゲームなので、ダッシュの活用は必須です。

ドリフトは方向ボタンをダブルタップしてそのまま押し続けると行えるようになっており、ブレーキは必要ありません。 ティルト操作の場合は「ドリフトボタン」が用意されています。
また、止まった状態から D ボタンで加速しつつ同時にドリフトを行うと、その場で「クイックターン」します。
乗せたお客の目的地が後方だったという場合も多いので、ターンも必須のテクニックです。

クレイジータクシー Crazy Taxi
※お客を乗せると時間回復、早く届けるとさらにボーナスタイムを獲得できます。
到着が早いとハイタッチ、遅いと怒って車体を蹴る(そして足を痛める)など、やたらハイテンションな客のリアクションも面白いですね。
もし時間をオーバーすると、お客はその場で降りてしまいます。 高速疾走中でも平気で飛び降ります。
客を降ろした後、次の客を素早く乗せるのが非常に重要なので、目的地が見えたら周囲の客の位置も把握するようにしましょう。


お客はなぜかスリリングさを求めており、危険行為をするとチップが貰えます。
ジャンプやドリフトの他、他の車にかすることで「クレイジータッチ」のボーナスを獲得でき、しかも連続して獲得するほどチップの倍率が上がっていきます。

ただし車や壁にぶつかるとチップの倍率はリセットされてしまうため、ハイスコアを狙う場合は危険行為をしつつも事故らないように進行する必要があります。

マップは2種類用意されており、1つは路面電車と坂道がある「アーケード」のマップ。
こちらは走りやすいよう、割とシンプルなレイアウトになっています。
もう1つは地下鉄が走っていて、やや複雑な構造になっている「オリジナル」のマップです。

ゲームモードはアーケードモードの他に、3分 / 5分 / 10分 でのハイスコアを競うタイムトライアルモードが用意されています。
慣れてないうちはすぐ終わってしまうゲームですが、このモードなら初心者でも長時間走れますね。

クレイジータクシー Crazy Taxi
※坂、海、路面電車のサンフランシスコ的なアーケードマップ。
坂では大ジャンプが可能で、派手な走りをするとお客が立ち上がって喜びます。
余談ですが、アメリカは路面電車もクレイジー路面電車で、ワーワーキャーキャー悲鳴が起こるぐらい乱暴な運転なのですが、それでもみんな割と楽しんでたり。
なのである意味、このゲームは非常にアメリカらしいのかも。


クレイジータクシー Crazy Taxi
※コースアウトして海に転落! でも大丈夫。 何事もなかったかのように水中を疾走しますw
跳ね橋でジャンプとか、地下鉄を通って階段でジャンプして、ビルの上に着地するとそこにお客がいるとか、色々なところが「おバカ」です。


面白いゲームではあるのですが、良くも悪くもこのゲームは「アーケードゲーム」であり、1回1回のプレイのハイスコアを競うのみの内容で、車を買い換えるとか、成長要素があるとか、ストーリーモードがあるとか、そういったものは一切ありません。

また、スコアを出すにはマップの構造を記憶し、客の位置や目的地の場所、移動ルートなどを実際のタクシー運転手のように覚えなければならず、プレイを通して少しずつ把握していく必要があります。
ハッキリ言ってしまうと、このゲームは「覚えゲー」であり、一通り記憶してからが本当の勝負です。

よってオリジナルのファン以外の人だと、楽しめるところまで行かないかもしれません。
とりあえず、マップは公式サイトのマップページで確認できるので、目を通しておきましょう。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 450 円。 クオリティーを考えると妥当なところでしょうか。
操作やゲームモードの説明が乏しいので、iTunes の説明文は一通り読んでおいた方が良いでしょう。
オリジナルの軽快な BGM は遜色なく再現されています。

基本的には、オリジナルのファン向けのアプリだと思います。
家庭用ゲームとしては、地道にスコアを伸ばしていく事に喜びを見いだせる人でないと、ちょっと辛いかな・・・?
正直、私はそこまでクレイジータクシーが好きだった訳ではないので、「うぉお、クレイジータクシーが出来るぜぇ!」みたいな感じではありません。

でもクレイジータクシーがそのままの形で iPhone で遊べると言うのはファンにはたまらない事であり、時代の流れを感じますね。

・クレイジータクシー Crazy Taxi (iTunes が起動、iPhone / iPad 両対応)

Need for Speed Most Wanted

スマホのレーシングゲームの最高峰 Real Racing シリーズを開発した Firemint と、EA の人気レーシングシリーズ Need for Speed の iOS 版の開発を行っていた Iron Monkey が、EA の主導の元に合併し、新たな開発スタジオ「Firemonkeys」が誕生したという衝撃的な発表があったのが 2012 年の7月。

その後、このチームが Real Racing 3 の開発を行うことが公表され、そのデモが Apple の iPhone 5 発表会で使用されるなど、世界的に注目されているのですが・・・
そんな中、Real Racing に先駆けて Firemonkeys 開発のレースゲーム第一作目が公開されました。
「Need for Speed Most Wanted」(ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド)です。

このゲームは PS3 や XBOX360 で発売されている同名作品をスマホ用に簡易アレンジしたものです。
そのグラフィックは非常に美しく、もはや家庭用ゲーム機と同レベルのクオリティーなのですが、内容としては本格的なレースゲームと言うより、短時間で終わるカーチェイスを繰り返すもので、私的には「カーレースのショートゲーム」という印象です。
Need for Speed には本格的なレースがメインのものと、警官とのカーチェイスがメインものの2種類があるのですが、これは明らかに後者であり、それをさらに携帯向けにした感じですね。

リアル系の Real Racing と同じものを作ってもしょうがないので、こちらはライトな感じに仕上げた、というところでしょうか。

Need for Speed Most Wanted

画像を見て解るように、車体への風景の写り込み、光の表現の美しさ、スピード感を出す演出など、どれもがハイレベルです。
さすが Firemint と Iron monkey のオーストラリア最強タッグと言わざるを得ません。

プレイヤーは1人の走り屋となり、他の走り屋とのレースを繰り返して賞金と名声を貯めていきます。
Need for Speed のカーチェイスシリーズにはストーリーがありましたが、今作にはそういったものはなく、単にレースを繰り返すのみで、割と淡々と進行します。

レースには「手段を選ばずに」1位を目指す「ストリートレース」、タイムトライアルである「チェックポイント」、指定マシンで完走を目指す「ホットライド」、ライバルと1対1で勝負する「モスト・ウォンテッド」などがありますが、どのレースもコースを周回するのではなく、最初からスピードが乗っている状態でスタートし、そのまま峠道や自動車道のような公道を走り抜けます。

周回レースではないためラップタイムのようなものはなく、どのレースも1分半から2分ほどの短時間で終了します。
アクセルは自動で、画面左側をタップするとブレーキになりますが、ほとんどのカーブはブレーキングなしで曲がることができ、クラッシュしても相当ボコボコにならない限り大破せずにそのまま復帰します。
リアルなドライビングではなく、遊びやすさとスピード感を重視した調整ですね。

ドリフトは曲がりながら画面右側を押しっぱなしにするだけで簡単に行えますが、急カーブが少ないことと、コントロールが難しくなるため、どうしても必要なとき以外は行わない方が無難です。
画面右下にはニトロ(EA の翻訳的には「ナイトロ」)のゲージがあり、ゲージがある時に画面を上にフリックすると急加速します。

3位以内に入賞すれば賞金が貰え、他のレースが出現しますが、名声(SP)は順位とは無関係で、「特定のレースに勝利する」「長時間ドリフトする」「大きくジャンプする」などの条件を満たし、実績を獲得することで増えていきます。

Need for Speed Most Wanted
※新しい車は名声(SP)を貯めることでアンロックされていきます。 ただし手に入れるには賞金も必要。
SP 入手条件は「ドライバー詳細」で「シングルプレイ」や「ドライバーテスト」などのボタンを押すと確認する事が出来ます。
車はフォード、ポルシェ、アウディ、日産、三菱など世界中のメーカーの実車 35 種以上が登場します。
SUV(大型車)のレースがあるので、ランドローバーやハマーのような、この手のゲームではあまり見ない車も登場します。


Need for Speed Most Wanted
※車には「モッド」と呼ばれる2つのアイテムを付加できますが、これはチューンナップやパワーアップではなく、使い捨てアイテム。 このゲームに車を恒久的にパワーアップさせる要素はありません。
車は「スポーツ」や「GT」などのいくつかのクラスに分かれていて、レースごとに出場可能なクラスがあります。
しかし MOD をそのまんま「モッド」って書いちゃう、相変わらずの EA 翻訳はどうにかならないものか・・・


一応ライバルとのレースですが、このゲームの最大の敵はライバルではなくパトカー! 警察です。
どのレースも途中からパトカーが現れ、こちらを激しく追跡してきます。

パトカーの速度はこちらの速度に応じているため、ライバルを楽勝でぶっちぎれるスピードでもパトカーは追いかけてきて、幅寄せなどで無理やり止めようとしてきます。
こちらの正面に回って道を塞ぐなど、かなり攻撃的な行動も行い、さらに逃げ続けていると検問が現れたり、前方から電撃のような武器を落として減速させようとする事もあります。

しかしこちらもパトカーを壁や他の車に押しつけることで、相手をクラッシュ(テイクダウン)させることが出来ます。
テイクダウンさせると格好いいクラッシュシーンが表示され、ニトロゲージも回復します。

基本的にはライバルとレースしながらも、ゲームは最初から最後までパトカーとせめぎ合うカーチェイスが展開されます。

Need for Speed Most Wanted
※前方をパトカーに塞がれてしまったシーン。 パトカーの AI はなかなかリアル、かつ手強いです。
壁に押しつけられると上記のようになってしまいやすいので、パトカーが近いときは壁から離れた方が良いのですが、幅寄せされると結構辛い。
出来ればニトロで追い抜き、出来るだけ相手にしないのが良いのですが・・・


Need for Speed Most Wanted
※クラッシュシーン! バンパーが吹っ飛び車体が横転!
ダメージ表現は結構細かく、壁に当たると側面にこすれた跡が付き、さらにこすると塗装がはがれ、ボコボコぶつかってるとガラスが割れ、バンパーもガタ付き、最後にはなくなります。
ゴールした時に自分の車がもの凄いことになってて、思わず笑ってしまうことも。


かなり面白く作られていると思いますが、やや気になるのは展開の単調さでしょうか。
前述したようにレースの種類は複数ありますが、どのコースも高速コースで、さらにどんなレースでもパトカーとのカーチェイスがメイン。
だからいくら進んでもあまり変わり映えしないのです。

またチューンナップがなく、全体のシステムがシンプルに作られているため、本格的なレースゲームを期待している人だとガッカリするかもしれません。
あくまでこれは「ライト系のレースゲーム」「レースのショートゲーム」です。

1レースが短時間で終わり、サクサク進行するため、私的には好きなのですが、ショートゲーム系が好きでない人だと物足りないかもしれませんね。
「じっくり腰を据えてやる本格レースゲームが欲しい人は、Real Racing 3 をお待ち下さい」という事なのでしょう。

以下は(ちょっと短いですが)Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 600 円。 iOS のアプリとしては高めですが、クオリティーを考えると妥当なところでしょう。
気軽に遊べるレースゲームで、シビアなテクニックも必要ないので、意外と万人向けだと思います。

ライト系のレースゲームと言えば アスファルト7 が定番ですが、それよりさらにライトであり、それでいてグラフィックは非常に高レベルなので、いかにも「最新スマホのためのゲーム」という感じですね。
ライトといってもメインモードのボリュームはかなりあり、後半の難易度は結構高いため、ゲーマーでも十分に楽しめる内容です。

レースと言うより「カーチェイスアクション」で、そういうゲームがやってみたい方にはかなりオススメです。

・Need for Speed Most Wanted (iTunes が起動します)

VS. Racing 2

真上から見た視点の、グラフィックの書き込みが非常にリアルな、しかしゲーム自体はとてもシンプルなレースゲームが登場し、ずっとランキングの上位になっています。
「VS. Racing 2」です。

昔 ATARI(アタリ)が公開していた Super Sprint(スーパースプリント。リンクは Youtube 動画へ)というゲームによく似ていて、特に iPad でプレイするとほぼコース全景が表示されるため、似たような画面構成&ゲーム展開になります。
ただ、この VS. Racing 2 はかなり慣性が働くドリフトしまくりな挙動になっており、リアルに砂ぼこりが舞ったりもするため、見た目は Reckless Racing シリーズによく似ていますね。
しかし Reckless Racing 2 ほどコントロールが難しい訳ではないのでご安心を。

こうしたトップビューのレーシングゲームは日本でも欧米でも昔から一定の人気がありますが、最近のものはやや複雑化していた印象もあります。
このゲームはそんなトップビューのレースゲームをあえてシンプルに仕上げていて、これは狙ってそうしているのだと思われます。
開発メーカーは Maciek Drejak Labs というところですが詳細不明。 スウェーデンの小メーカーのようですが・・・ この手のトップビューのレースゲームは、みんなスウェーデン製ですね。

VS. Racing 2

コースを選んだらすぐにレース開始。
画面右下のハンドルを指で回転させてハンドリングを行います。
アクセルは自動ですが、ハンドルから指を離すと減速します。
ゴールすると順位に応じて賞金が貰え、次のレースに進めます。
基本はそれだけで、内容としては本当にシンプルですね。

しかしグラフィックの書き込みはかなり細かく、ドリフト時のタイヤの煙や、道路に付くタイヤの跡、コースアウトした時の砂ぼこりの表現などは非常にリアルです。

賞金で新車を買ったり、車を強化する要素もありますが、強化できるのは「最高スピード」「加速」「オフロード」の3項目のみで、それぞれ1~2段階しか強化できません。
車の数も初期のもの以外はまだ2つしかありません。

コースには「トロピカル」と「ジャングル」のテーマがあり、それぞれ9コース18レースが用意されています。
合計で 36 レースと、ボリュームは相応ですね。
トロピカルのコースは割と普通なのですが、ジャングルのコースには崖があったり脇道があったりして、ちょっと Reckless Racing 的になっています。

1位でなくても先に進めるのでオールクリアは早期に出来ますが、それぞれのコースで最高評価(指定の車種で1位+タイム一定以上)を取ろうと思うと、相応のやり込みが必要になります。

VS. Racing 2
※車はまだ3種類しかありません。 強化ポイントも3つのみ。
トロピカルのコースは最初の車でないと★3評価を得られないので、新車を買うより初期の車を強化していきましょう。
オフロード性能はジャングルコースで、オフロードに強いマシンのみで必要なものと言え、他のケースではムリに必要ありません。


VS. Racing 2
※ライバルとの性能差はあまりないので、勝って良いタイムを出すにはコース取りが重要になります。
S字で滑らかにインを突くことが大切ですね。 アウトインアウトはドリフトした方が速い場合も多いのでケースバイケースです。

このゲーム、多くのゲームをやって来た私にとっては、シンプル過ぎて物足りなさが否めません。
グラフィックや演出は綺麗ですが、やっぱり内容は単調で、もっとゲームシステム面でのボリュームが欲しいのが本音です。

でも、このゲームがランキングの上位に定着しているのは、この「シンプルさ」がウケているためだとも思います。
ヘンに難しい要素がないので誰でもルールを理解でき、手軽に始められます。
車も非常にコントロールしやすく、それでいてドリフトする楽しさも味わえます。
ムリに1位にならなくても先に進めるので、途中でハマることもありません。
煩わしいドライバーズポイントとか、チューンナップとか、クラス制限とか、そんなものもありません。
しっかりとしたレースを、ライトユーザーでも楽しめる形にまとめています。

ここに色々な要素を詰め込もうと思えば出来るはずですが、これはあえてそうしていないのだと思います。
こういう作り方も iPhone では1つの正解なのかもしれませんね。

しかしこのゲーム、他にも色々と気になるところが多く、正直言って「未完成」な印象も拭えません。

現時点(2012/9)では車種は合計9つ見えているのですが、そのうち6つは「Coming Soon」。
コースも「ダート」は開発中。(タップすると評価を促すウィンドウが開きますが、評価してもプレイ可能になる訳ではありません。 あくまで「開発のためにご意見をお寄せ下さい」というものです)
それでなくてもシンプルなのに、これではますます物足りない。

加えて各ステージの読み込み時間が iPhone とは思えないほど長く、iPhone 4 だとステージを開始するのに 30 秒ほど待たされたりします。
しかもこれでもマシな方。 なんと iPad 3rd だと1分半以上待たされる場合もあります。(もはやフリーズしたのかと思うレベル)
ここまで待ち時間があるのは異常なので、プログラム的に洗練されていないのか、なにか環境による問題でも起こっているのか、とにかくまだβテストな感じを受けます。

今の段階でも遊べるので、とりあえず先に公開して開発資金を確保し、後から完成を目指すという手法なのかもしれませんが・・・ (そう言うケースは間々あります。 某メーカーは特に)
でも、もうちょっと作っておいて欲しかったかな、というのも本音ですね。

以下は touchgameplay により Youtube で公開されているプレイ動画です。
この動画は iPad 版になります。(iPhone 版だともっと車周辺がアップになります)



価格は 85 円。 この値段ならお得なゲームだと思います。
とにかく遊びやすいレースゲームで、片手でもプレイできるので、移動中の暇つぶしにも良さそうですね。

ゲーマーにはシンプル過ぎると思いますが、私も Reckless Racing 2 を見た時は、車の挙動やシステムなどがマニアックになり過ぎていて、「これなら1の方が良かったかなぁ」という印象を受けました。
つまりプレイヤーそれぞれに「適した範囲」がある訳で、このゲームはより幅広い、ライトユーザー側の人を対象にしているのでしょうね。

私的には、「昔ながらのレースゲームを現代のグラフィックと演出で表現したもの」という印象も受けます。

・VS. Racing 2 (iTunes が起動します)

DERBY OWNERS CLUB

自分の馬のデータをカードに記録することが可能な、アーケード(ゲームセンター)の競走馬育成シミュレーションゲーム「DERBY OWNERS CLUB」(ダービーオーナーズクラブ)。
ゲーセンの競馬ゲームと言えばメダルゲームが定番ですが、このゲームはメダルを使わない純粋なアーケードゲームでした。
そのダービーオーナーズクラブの最新作がなんと iOS で登場しています。
名前はそのまま「DERBY OWNERS CLUB」です。

ジャンルとしてはソーシャルゲームになりますが、3D グラフィックで描かれた競馬シーンはリアルで美しく、レース時のゲーム性は普通に競馬アクションゲームとして楽しめるレベルです。
昨今のセガは Kingdom Conquest などの成功以後、iPhone アプリの開発にかなり力を入れているようで、高クオリティーな作品を続々と発表していますが、この作品もセガの力の入れ用が伺えるアプリと言えますね。

なお、ソーシャル型育成ゲームなので、ゲームバランスについては長期間プレイしないと解らない面もあります。
この記事はあくまで序盤をプレイしての感想ですのでご了承下さい。

DERBY OWNERS CLUB(ダービーオーナーズクラブ)

ゲームは「調教」と「レース」を繰り返して進行します。
調教はソーシャルゲームらしく、シンプルにまとめられていて難しい点はありません。
芝やダート、プールなどの調教施設を選択すると、それに応じて能力がアップするという形です。
ちょっとした演出はありますが、特に調教シーンなどが表示されることはありません。

施設は DP と呼ばれるポイントを消費して設置し、このポイントはレースをすることで貯まっていきます。
施設はマップ内の好きな場所に配置できるため、ちょっとした街作りの要素になっていますね。
装飾用の設備も豊富に用意されていますが、まずは調教施設の充実が先決でしょう。

調教後は馬にエサをやります。
エサはレースで獲得するか、課金ガチャで手に入れなければなりません。
エサがない場合は「水」しかあげられないので、レースは出来るだけ副賞にエサが付いているものを選びたいところです。
水以外のエサをあげることで、若干能力値が上がり、信頼度も回復します。

「信頼度」はレースによって減少するもので、「疲労」と考えても良いでしょう。
信頼度が下がっているとレースで十分に力を発揮することができません。
良いエサをあげれば回復しますが、レースに負けると副賞は得られないので、常にエサで回復できるとは限りません。
しかし信頼度が大きく下がっても「ふれあいの森」という施設で「ブラッシング」をしてあげれば、信頼度は回復します。
ブラッシングは画面をこすって行うミニゲームになっています。

エサをあげたり、ブラッシングした時の馬のしぐさや表情はとても豊かで、結構かわいいです。
これは競走馬の育成ゲームとしては重要なところですね。

DERBY OWNERS CLUB(ダービーオーナーズクラブ)
※出場レースの選択画面。 馬場や距離の適正が合っているレースには「おすすめ!」のマークが出るが、できれば優勝賞品にエサが付いているレースを選びたいところ。
エサが付いているレースを選び、負けないように進めていけば、信頼度はエサで回復できるのでほとんどブラッシングは不要になります。
とは言え勝てないと賞品はないので、勝てるレースを選ぶことも重要です。
上のレースに挑むか、勝てるレースを選ぶか、そこが悩みどころですね。


DERBY OWNERS CLUB(ダービーオーナーズクラブ)
※ブラッシングのミニゲーム。 3D の馬の周囲をグルグル回りながら、出てくるハートをこすりまくります。
馬のしぐさや表情などは本当に生き生きしています。
ちなみに新 iPad の大画面 Retina にも対応していて、新 iPad だと益々綺麗ですね。


レースについては、「ノーマル」と「ベテラン」の2つの操作が用意されています。
ノーマルは画面の指示に合わせてムチボタンを叩いていくもので、ムチを入れるポイントや叩く間隔なども教えてくれるので、基本的には指示に従ってボタンを押していくだけで OK です。
きっちりスタミナを使い切る形で指示を出してくれますし、誰でもお手軽に遊べるモードですね。

一方「ベテラン」は、「ムチ」「追い」「抑え」の3ボタン操作となり、ゲームは難しくなりますが、より細かい指示を出すことが出来ます。
「追い」は小さなムチで、スタミナ消費を抑えて加速することができ、ムチを入れるべきでないタイミングでの緩やかな加速指示に使います。
「抑え」は減速するもので、あまり使いませんが、脚質に合っていない状態の時の調整に使えます。

ベテラン操作の場合、うまくスタミナを使い切る叩き方を自分で習得しなければなりません。
しかし「追い」が使えるので馬の位置をコントロールしやすく、うまく操作できれば「ノーマル」よりも良い成績を残せます。
そして何より、ベテラン操作の方がゲームとして面白いですね。

ゲームが苦手な方でも「ノーマル」なら手軽にプレイできるし、ゲーマーなら「ベテラン」でより自在なコントロールが出来るので、この点のゲームバランスはうまいと思います。

「脚質」については「逃げ」「先行」「差し」「追込」の4つがあり、以下のような性質を持ちます。

・逃げ
 ムチポイントはスタート直後。 周囲に他の馬がいないと回復力アップ
・先行
 ムチポイントは前半。 他の馬のすぐ後ろにいると回復力アップ
・差し
 ムチポイントは後半。 馬群の中にいると回復力アップ
・追込
 ムチポイントは後半。 他の馬の後ろの方にいると回復力アップ

ノーマル操作だとムチを打つポイントで一定間隔でムチを叩くように指示されます。
ベテラン操作の場合もムチのポイントでは無理なくムチを叩けますが、しかし自分の判断で回復力がアップする位置をキープするように動いた方が良いですね。

一番プレイしやすいのはスタート直後にバシバシ叩いてそのまま逃げればよい「逃げ」ですが、他にも逃げ馬がいて先頭争いをする展開になってしまうと回復力がなくなるため、展開に左右されやすい難点があります。
「先行」や「差し」は馬群にいれば良いので、ベテラン操作で他の馬に追従するように動けば効率よく走ることが出来ます。
「追込」は最後の直線で一気に抜きにかかるタイプですが、馬のスピードがよほど速くないとそんなに追い抜く事はできません。
ですから追込でもあまり後ろの方に居すぎるのは良くなく、一方で「馬群突破」による加速を利用できる位置から追い上げないといけないので、位置取りの難しい脚質です。

どの脚質になるかは馬の能力の「スタート」によって決まります。
能力には「スタート」「コーナー」「馬群突破」「競り合い」「粘り強さ」「瞬発力」の6つがあり、「スタート」がコーナーを除く5つの能力のうち何番目かで脚質が決定され、スタートが一番高いなら逃げ、2番目なら先行、3番目なら差し、4番目か5番目なら追い込みになります。
つまり調教でどの能力を伸ばすかで、脚質も調整できます。
馬には生まれつきの適正で伸びる能力と伸びない能力がありますが、自分の得意な脚質になるように調教することも攻略の1つと言えますね。

DERBY OWNERS CLUB(ダービーオーナーズクラブ)
※ベテラン操作だと3ボタンになる。 慣れたらこっちの方が遊びやすいし楽しいです。
追い込むタイミングを取り辛いですが、残り 450m ぐらいでバーがオレンジの辺りにあれば、そのままムチを一定間隔でバシバシ打っていればちょうど使い切るぐらいでゴールできます。
道中は「追い」ボタンで位置を調整しましょう。 ムチや追いのボタンは1回だけでは加速しないので、3回ぐらいセットで叩くのが目安です。


DERBY OWNERS CLUB(ダービーオーナーズクラブ)
※脚質は能力値の「スタート」で決まります。 ただし「コーナー」は無関係。
上記の例だと一番高いのは「瞬発力」で、「スタート」は2番目なので、脚質は先行になります。
望みの脚質を維持できるように能力値を伸ばしましょう。
能力は、「スタート」はスタートの速さとロケットスタートの出やすさ、「コーナー」はコーナーでのスピードの低下防止、「馬群突破」は馬群からの加速力、「競り合い」は最後の直線での並走時のがんばり、「粘り強さ」はスタミナが尽きた時の速度低下を防止、「瞬発力」はムチによる加速力です。
コーナーと瞬発力はどんな馬にも必要。 馬群突破や競り合いは差しや追込には重要ですが、プレイヤーの走り方や展開次第。
粘り強さはそもそもスタミナ切れを起こさないように走る方が大切なので、無理に必要ない印象ですが、逃げ馬で「追い付かれないようにするためにはスタミナ切れで走るしかない」という状況では必要。


レースを終えると結果に応じて賞金と、DP、経験値、そして「ガチャポイント」が貰えます。
賞金は単なるスコアですね。

ガチャポイントは名前の通り、「ガチャ」を回すものです。
正直、「ガチャ」という呼び名が使われているのは残念な気持ちになりますが、このゲームのガチャはゲームに決定的な影響をもたらすものではありません。

ガチャによって得られる馬カードには「現役馬」と「親馬」があり、現役馬は調教の成功率を高めるものです。
たくさん引いてたくさんセットすれば調教が「完璧」になる確率が上がりますが、効果があるのは8時間のみで、完璧の確率は高くなるほど上がりにくくなります。
レアやスーパーレアのカードが出ても調教の効果が劇的に変わる訳ではありません。

親馬カードは馬の生産に使うものですが、自分が育成した馬も引退させれば種牡馬や繁殖牝馬になります。
レアやスーパーレアの種馬や牝馬とかけ合わせれば良い馬が出来やすくなるので、この点は影響が大きいと言えますが、そのカードそのままの強さになる訳ではないし、能力ごとの適正もあります。
「カードの強さ=プレイヤーの強さ」という訳ではないので、この点は簡易的なソーシャルゲームとは違う点と言えます。

ソーシャルゲームらしいのは、調教したりレースに出したりすると AT (アクションチケット)と呼ばれるポイントが減っていき、なくなると回復するまでしばらくゲームが出来なくなること。
AT は調教で1、ブラッシングで1、レースで2消費し、1回復するのに 20 分必要です。
最大は 10 なので、0 になったら 200 分、つまり3時間20分プレイできません。
この時間はソーシャルゲームとしては長めです。

※アップデートで AT 回復時間が 10 分に短縮されました。
現在は 100 分、つまり1時間40分で全快します。


ただ、1レースが2~3分、AT が 10 あれば調教を合間に挟みつつ3レースほど出来るので、15 分ほどは遊べます。 この遊べる時間もソーシャルゲームとしては長めですね。
またレベルアップすれば AT は全快します。

難点は、課金の値段。 AT を1回復するのに 50 円、11 回復で 500 円かかります。
通常、こうした行動ポイントを回復させるのに必要な課金は 100 円前後の場合が多いのですが、このゲームは全快に 500 円。 ソーシャルゲームの中でもトップクラスに高額です。
ガチャも「親馬」の課金ガチャが1回 500 円。 これまた高額。

※アップデートで AT 2 回復が 50 円、10 回復が 250 円に変更されました。 当初の半額です。
ただし「親馬」のガチャが 500 円なのはそのままです。


ただ、前述したように無理に課金ガチャをしなくても遊べますし、AT の回復課金も焦ってプレイするのでなければ必要ありません。
これだけ高めの課金だと、心置きなく無課金で進めようという気になれますから、むしろ良心的?
課金しまくって「オレツエー」したい人だと厳しそうですが・・・ 一般の人だと関係ないでしょう。

馬の生産時に使えるアイテムもありますが、性別を固定するとか、一方の遺伝を強めにするといったもので、馬の能力を直接パワーアップさせてしまうようなものはありません。

DERBY OWNERS CLUB(ダービーオーナーズクラブ)
※現役馬カードによる調教成功率のアップは、確率が低いうちは C のカードでも 6 %ぐらい上がりますが、確率が 60 %を越えると 1 %ぐらいしか上がらなくなります。 よって 50 ~ 60 %辺りで妥協しておくのが良いのですね。
効果がある時間が決まっているので、使うのはプレイ開始前にしましょう。
施設の強化でも確率の底上げが出来るので、よく使う施設を決めて、そこだけ集中して強化するのも手です。


DERBY OWNERS CLUB(ダービーオーナーズクラブ)
※ 生産画面。 血統を脈々と繋いでいくのが競走馬育成シミュレーションの醍醐味ですね。
基本的に、後の代の馬ほど基礎能力が高くなっていくようです。 適正やタイプが両親で異なる場合は、どちらが出るかは半々の模様。
スピードタイプは短距離型、スタミナタイプは長距離型なので、それに合った脚質と能力を重視することも大切だと思われます。


ソーシャルゲームなので本体は無料。 課金型のゲームですが、課金は必須ではありません。
ソーシャルゲームの場合、楽しむには実質課金が必要な場合が多いのですが、このゲームは無課金でも問題なく楽しめる印象です。
レースシーンは普通にゲームとして面白いですしね。

このゲームは「ソーシャルゲームに競馬ゲームが付いている」と言うより、「競馬ゲームがソーシャル型になっている」と言った感じなので、そもそも「ソーシャルゲーム」に分類すべきではないのかもしれません。
アプリとしてのクオリティーも普通に「ゲームソフト」のレベルです。

とりあえずタダで遊べますから、競馬に興味のない方も、一度試してみるのをオススメします。

・DERBY OWNERS CLUB (iTunes が起動します)

※サーバーがパンク状態のようで、通信が止まってしまう症状が多発しています。
8/14 にサーバー強化が行われましたが、まだ解決には至っていません。
通信が止まってしまった場合、アプリを落とし、タスクからも消去し、改めて起動し直す必要があります。

※9/6 現在、まだ止まる場合はありますが、かなり症状は改善されています。
なお、本家 iPhone AC に DERBY OWNERS CLUB の攻略ページを作成しましたので、プレイされている方は参考にして頂ければと思います。


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

アスファルト7:Heat

iPhone や iPad のレースゲームと言えば、リアル系の Real Racing シリーズと、カジュアル系のアスファルトシリーズが二大巨頭と言って良いでしょう。
特に アスファルト6 は Android でも成功し、ゲームロフトの看板タイトルの1つとなっています。
そんなアスファルトの新作が満を持して登場しました。
「アスファルト7:Heat」です。

前作の正当進化と言える内容で、目新しいシステムの追加や強化が行われた訳ではないのですが、グラフィックはさらに美しくなり、スピード感も増しています。
バイクはなくなったようですが、コースや登場車種も増加しました。

グラフィックはやはり Real Racing 2 の方が綺麗なのですが、前作以上に遊びやすく操作しやすい内容になっていて、「誰でも楽しめるレーシングゲーム」というコンセプトがより追求されている印象です。

アスファルト7:Heat

操作は複数用意されていますが、デフォルトは本体を左右に傾けてのハンドリングで、アクセルは自動。
画面左側をタップするとブレーキ、右側をタップすると急加速する「ニトロ」の使用になります。
操作性は非常に良好で、実車ではあり得ないほど車をコントロールしやすく、高速のままで大半のカーブを曲がることが可能で、初めてレーシングゲームをやる人でも容易に遊ぶことが出来るでしょう。
このプレイしやすさはアスファルトシリーズの大きな特徴ですね。

前作はブレーキやドリフトにクセがあったのですが、今作はドリフト中のコントロールも、まるでドリフトとは思えないほどやりやすいです。
曲がっている最中にブレーキを踏むとドリフトになりますが、そのままスピンしたりコントロールを失ったりすることはなく、ハンドルで向きの微調整が可能で、反対方向にハンドルを切るかブレーキをすることで容易に(しかも安定した状態で)ドリフトからの復帰が可能です。
このおかげで急カーブも更に対処しやすくなりました。

公道のレースなのでコースがやや解りにくい部分もありますが、ミニマップがあるので致命的に解りにくいという事はありませんし、全体的にコースも広めです。
アスファルトシリーズおなじみの「わき道」も豊富に存在しており、線路の上を走るとか、大ジャンプしてコースに戻るとか、良い意味で「おバカ」なショートカットもたくさん用意されています。

アスファルト7:Heat
※東京ステージで列車が走ってる高架線路の上を疾走中。 ここから大ジャンプして高速道路に戻ります。
東京ステージは数あるコースの中でも、一番「おバカ」ですね。
ビルの明かりが車体に映り込んでいる点にも注目。 機種にもよると思いますが、光源処理はかなり綺麗です。


ゲームのメインとなる「キャンペーン」は、複数のレースからなるカップ戦を戦っていきます。
レースには普通のノーマルレースの他に、一定時間ごとに最下位が脱落するもの、タイムトライアル、ドリフトコンテスト、他の車をクラッシュさせるものなど多種多様です。
以前よりもノーマルレースが多めですが、ライバルをクラッシュ(ノックダウン)させるレースがある事からも解るように、カーチェイスの要素があるのもこのシリーズの特徴です。

ライバルはカーブで壁に押しつけたりするとクラッシュさせられますが、ニトロゲージを最大まで貯めると前作同様「アドレナリンモード」になって、ライバルにぶつかるだけで吹っ飛ばす事が可能です。
吹っ飛ばした際に派手なクラッシュシーンが出てくるのも、もはや「お約束」ですね。
もちろん自分がクラッシュすることもありますが、クラッシュしても短時間で、しかも相応にスピードの出ている状態でコースに復帰できるので、それほど大きなタイムロスにはなりません。
この辺りもプレイしやすい点と言えるでしょう。

道の上にはお金やニトロなどのアイテムが置かれていて、これらを回収することでお金はそのまま資金に、ニトロはニトロゲージが回復します。
道の上にアイテムがあるというのが、このゲームがリアル系とは異なる部分と言えます。
ニトロゲージは危険行為(他の車とギリギリですれ違うなど)やドリフトでも上昇していきます。

アスファルト7:Heat
※派手なクラッシュシーンもこのゲームのウリ! ただ、前作ほど破片や火花が飛び散らなくなっているので、演出は前より控えめかも。
また、このクラッシュシーンの最中はスローになっていますが、ゲームは進行しているので要注意。


ステージをクリアすると評価に応じて最大3つの「★」を得られます。
また、経験値を貯めてレベルアップしたり、「ノーミスでクリアしろ」「ニトロを10回使え」などの「ミッション」と呼ばれるものを達成することでも集めていく事が出来ます。
★を集めた数に応じて、新しいカップ戦や、上位の車、さらに車のアップグレードが解禁されていきます。
ただし車の購入やアップグレードには、別途資金も必要になります。(★が消費される事はありません)

車はフェラーリや BMW、日産やアストンマーチンなど、実車がモデルの計 60 車種が登場。
それらは7つのグレードに分かれていて、レースごとにグレード制限があり、適合していない車は使用する事が出来ません。
ただ、どのグレードの車も最初から1台ずつ持っているので、(そのレースがアンロックされていれば)「車がないから出場できない」と言うことはありません。
また、基本的に後半のカップ戦ほど上位グレードの車を使う事になりますが、必ずしもそうとは限らず、前半で上位グレードの車のレースが出る事もあります。

プレイしやすいだけあってゲームの難易度はやや低めで、サクサクと進行していくことが出来ます。
よって集中してやると早い段階でクリア出来てしまうかもしれませんが・・・ このゲームは遊びやすいのが一番良い点ですから、これはこれで良いと思います。
また、カップ戦は全13、後半は1つのカップ戦の中に多数のレースがあり、ボリュームは少ない訳ではありません。

アスファルト7:Heat
※持ってない車を「レンタカー」として借りることも出来ます。 資金は必要ですが買うより安いので、苦戦している場合は活用してみるのも手。
また、たまに「イベント限定レンタカー」として、特殊な車をタダで借りることも出来ます。
車は全部実車、ミニクーパーからフェラーリまで用意されています。 上位グレードの車のスピード感は相当なもの。


アスファルト7:Heat
※レースごとに「スポンサー」を購入する事も出来ます。 これはスポンサーと言うより「そのレースだけの使い捨てアイテム」で、固有の効果を得ることができます。
価格はそれほど高くないので、EXP が増えるものを買っておくのがオススメ。


流石に完成度の高いゲームで、目立った難点はありませんが、強いて言うと Facebook による「シェア」をステージクリアごとに要求されるのが、やや気になるかも。
ただ Facebook のシェアで得られるのは少量の資金($5000)だけなので、それが出来ないと大きく不利という訳ではありません。

難点というか、やや残念だったのはマルチプレイのオンライン対戦。
Gameloft Live! を通したオンライン対戦が行えるのが今作のウリの1つで、対戦自体はレスポンスが良く、独自サーバーを通したロビーも用意されていて悪くはないのですが・・・
このゲームの「操作しやすさ、遊びやすさ」が裏目に出て、レースの盛り上がりに欠けます。

大抵のカーブを高速で曲がれ、操作しやすいのでミスが少なく、テクニックによる速度差が出にくい影響で、一度差が付くともうほとんど追いつけない&追いつかれないのです。
俗に言う「デッドヒート」はまず起こらず、最初から最後まで車の性能に応じたスピードでそれぞれが走り続けて、そのままゴールする感じ。
ハチャメチャさがウリの本来のアスファルトとはうって変わって、淡々としたレースにしかなりません。
「遊びやすいフレンドリーな設計が、こんな風に影響してしまうとは・・・」という感じですね。
これだったらフェア勝負ではなくなりますが、後ろの車ほどスピードが上がるリッジレーサー方式の方が楽しめたと思います。

なお、最近のゲームロフトのゲームで気になるのが、機種ごとのグラフィックの違い。
iPad 3rd と iPhone 4 では以下のような感じになりました。

アスファルト7:Heat

iPhone 4 は車の影がなく、建物のテクスチャやパーツがやや簡略化されています。
ただ、それほど大きく劣ると言う程ではなく、車体への写り込みや夜間のライト表現などもあり、iPhone 4 でも十分に美しいグラフィックと言えます。 もちろん動作も滑らかです。
アスファルト7 は Android でも公開されており、前作同様、機種ごとの性能差が激しい Android にも対応できる設計になっているでしょうから、旧機種や iPod touch でも十分楽しめると思われます。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格はなんと、いきなり 85 円。 前作は当初 600 円(iPad 版は 800 円)で、徐々に値下げされていきましたが、今回はのっけから最低価格です。
そのぶん追加課金で利益をあげようという想定なのだと思いますが、難易度はそれほど高くありませんし、追加課金なしでも十分に進行できます。
ともあれ、このクオリティーでこの価格だと間違いなくお買い得です。

レースにリアルさを求めている人には向きませんし、アスファルト6 と比べて大きな違いがある訳でもないのですが、万人向けの遊びやすさを維持しつつ、よりクオリティーやスピード感を高めているのは良いですね。

カジュアル系のレースゲームとしては、間違いなく現時点の最高峰でしょう。
しっかしこれが 85 円で出てしまうと、後続は厳しいだろうな・・・

・アスファルト7:Heat (iTunes が起動します)

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