iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

レトロゲーム

FirstQueen1 - ゴチャキャラ RPG、ファーストクイーンが復刻

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大量のチビキャラがわらわら戦う、元祖ゴチャキャラバトルの RPG「ファーストクイーン」。
メジャー作品という程ではありませんが、パソコン用のゲームとして知られたタイトルであり、スーパーファミコンにも移植されていました。
そのスマホ / タブレット版が公開されています。
FirstQueen1」です。

ただ、先に言ってしまいますが・・・ あまりお勧めできません・・・
インターフェイスが古く、操作性もイマイチ。 ゲームも解りにくい。
最近はレトロ風のゲームも多いですが、これは単に古くさくて、スマホにも最適化されていない感じ。
「思い出補正」がないと辛いですね・・・

しかしかつての人気タイトル。 気になっている方も多いと思います。
良くも悪くも昔のファーストクイーンをほぼそのまま楽しめるので、これで良いんだという方もいるでしょう。
バランスの調整も行われているようで、新キャラも登場します。

価格は 600 円。 買い切りゲームなのでスタミナや広告はありません。
買い物に使うポイントを購入する課金がありますが、必須ではありません。

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ロックマン モバイル 1~6 - あのロックマンが6作まとめて登場

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1987 年末にファミコンで発売された、アクションゲームの金字塔の1つ「ロックマン」。
高難度でありながら、様々なロボットが登場し、倒すと彼らの武器を使えるようになるこの作品は、世界中のゲームファンに愛され、数多くの続編と派生作を生み出しました。

そんなロックマンシリーズのファミコン版の6作品が、まとめてスマホで登場しています。
ロックマン モバイル」「ロックマン2 モバイル」「ロックマン3 モバイル」・・・ です。
それぞれ別のアプリで、6作目まで存在します。

さて、このスマホ版がどんな内容なのか・・・
まずは、海外のスマホゲーム情報サイト「TouchArcade」のレビューをご覧頂きたいと思います。
評価は5段階でなんと1、そこでは Mega Man(海外版ロックマン)を愛するユーザーの心の叫びがつづられています。
以下、翻訳文です。(多少?の意訳あり。原文は こちら

「買うな。やるな。マジで笑えねぇ。 誰かが陳腐に作り直したんじゃねぇのか?
動きが違う、
敵の動作も違う、当たり判定がおかしく、ダメージ時の挙動も変わっている。
フレームレートはひどく、初期のスピードは馬鹿げて遅く、高速にすると速すぎる上に不安定。
UI は使いにくく、手前にある物の裏に隠れなくなり、物理コントローラーのサポートもない。
あぁ、あの素晴らしいゲームがこんな最悪な形で帰ってくるなんて。

マジでウンザリだ。 ずっと昔の、俺が高校の時のコンピューターはこのゲームをスムーズにエミュレートしていた。 カプコンは長年に渡りこのゲームを何度も移植してきて、俺たちはもっと美しいバージョンも見てきた。
なのにどうして iOS 版はここまで最悪なんだ。

(海外で出ていた2009年公開の)再現版ロックマン2はこんなにひどくなかった。
これ以上このレビューに書くことはない。 ドット絵はおそらくそのままだ。 音楽は変わっていないが効果音はいくつか消えている。 操作性はそこまで悪くないが、難しいシーンをさらにハードにしている。 色々なオプションがあり、残機を無限に出来るので、ミスっても何度でもやり直せる。 これ以上良い点はあげられない。
あぁ、難易度設定があり、オートセーブもある。

だが、それだけだ。 カプコンはこの作品をこの状態でリリースしたことを恥ずべきだ。
俺の思い出補正が強すぎるのかもしれないが、しかしこれがひどいことは疑いようがない。
これは最悪の事態であり、自分を傷付けたくないなら買わないでくれ」


うーん、ここまで言うとは・・・ こんなにフルボッコだと・・・
むしろやりたくなるじゃないか! どこまでクソゲーなのか見届けるために!

まあ、先に結論から言うと、私的な印象はそこまで最悪ではないです。
ただし、これは「ガラケー版のロックマンをほぼそのまま移植したもの」です。
つまり本当に「陳腐(低スペック用)に作り直したもの」なんですね。

海外にはガラケーなんてありませんでしたから、TouchArcade の中の人が「どうしてこうなった!?」と思ってしまうのも無理はないところ。
しかしだからこそ、スマホなのですから・・・ 上記の嘆きは真実でもあります。

価格は 360 円。 1作目~6作目、すべてこの値段。
買い切りゲームなので課金・スタミナ・広告等は一切ありません。

rockman

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1ビットローグ(1-Bit Rogue)

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モノトーンのドットグラフィック、所持品は武器のみというシンプルなシステムの、レトロテイストなローグライクゲームが公開されています。
1ビットローグ ダンジョン探索RPG!」です。

一応「不思議のダンジョン系」のようなゲームですが、宝箱から得られるのは武器かクスリのみ、しかもクスリはその場で使われ、防具やスキルもない、最低限にまとめられたゲームです。
それでいて、限られた条件でダンジョンを突破していく戦略性もあります。

価格は無料、スタミナもなし。
画面下部には常時バナー広告が表示されますが、邪魔な全画面広告や強制動画広告はありません。

1ビットローグ 1Bit Rogue
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マッピー2種(タッチ・ザ・マッピー / 対決ネオニャームコ団)

ナムコの IP(知的財産)を外部の開発者が利用できる「カタログ IP オープン化プロジェクト」。
ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた」などがこれを利用して作られていますが、他に「マッピー」のアプリが2つ公開されているので、まとめて取り上げておきたいと思います。
タッチ・ザ・マッピー 復活のニャームコ団」と、
マッピー 対決!ネオニャームコ団」です。

タッチ・ザ・マッピーはオリジナルのマッピーのクリエイターが集結して作られた、30 年ぶりの続編と言える作品・・・ と言いたかったのですが、実際にはスマホ向けのミニゲームと言った内容です。

対決!ネオニャームコ団はグラティークというメーカーの作品で、こちらの方がむしろオリジナルを踏襲した、「マッピーファンの作品」らしいゲームですね。

まずは「タッチ・ザ・マッピー 復活のニャームコ団」から解説いたします。

タッチ ザ マッピー
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カウンター・オブ・デス

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ブルース・リーのカンフー映画や「スパルタンX」に感銘を受けて作られた、レトロゲームとレトロムービーを模したカンフーアクションゲームが公開されています。
カウンター・オブ・デス」です。

ゲームは敵の攻撃に合わせて上下のボタンを押すだけのシンプルなもの。
しかし豊富でカッコいいアクションと、古い映画のような演出&サウンドが、やっていて楽しくなる臨場感を生み出しています。

アプリ価格は無料で、課金もスタミナもなし。
ただしコンティニュー時とゲームオーバー時には動画広告があります。
開発は中国ではなく、韓国の小メーカーのようです。

カウンター オブ デス the counter of death
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ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた

ナムコの往年のキャラクターを使ったソフトを公開できる「カタログ IP オープン化プロジェクト」。
それを利用した「ゼビウス」の新作が公開されています。
ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた」です。

このプロジェクトは個人や小メーカーが利用していることが多く、そのため出て来るゲームも小規模なものが多かったのですが、この作品は「トバル No.1」や「エアガイツ」などで知られるドリームファクトリーが開発を行っています。
最近は名前を聞きませんでしたが、しっかりメーカー製らしいアプリに仕上がっていますね。

内容は「立体感のあるゼビウス」といった感じで、オリジナルを模したモードに加え、独自の展開を楽しめるモードも用意されています。
ゼビウスの世界をより楽しめる内容で、往年のゲーマーなら注目せざるを得ない作品でしょう。
タイトル名がアレなので、あまり期待していなかったのですが、やってみるとかなりしっかりゼビウスしていました。

価格は 600 円。 買い切りゲームなので課金・スタミナ・広告などは一切ありません。
動画広告がありますが、無料版も用意されています。

ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた

まず最初に、大事なことを言っておきます。
操作についてです。

このゲームはスクロール方向が縦ではなく、ナナメになっています。
マップやキャラクターがボクセル(3D ドット)で描かれていて、その立体感を出すためにこうなっているようですが、このため画面の左下と右下が切れている感じになっていて、これが操作の大きな支障となります。

言葉では説明し辛いですが、図で表わすと以下のような感じです。

ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた 操作問題

よってまともに操作できない!
ホント最初にやった時は、操作性最悪のシューティングだと思いました。

しかしこれは、設定を変更することで改善できます。
まず「画面サイズ」を全画面表示ではなく、画面下にスペースが空く設定にしましょう。
これで画面下部が指置き場になります。

さらに「SPEED」の設定を3ぐらいにして下さい。
最初は1になっていて、指と同じスピードで自機が動きますが、これだと画面の端まで動こうとした時に指が画面外にはみ出てしまいます。
しかし数値を高めると、少量の指の動きで自機が大きく動くようになるので、やや慣れが必要ですが、指をあまり動かさなくても端まで移動できるようになります。

この2つを併用すれば、ナナメスクロールでも大きな支障なく遊ぶことができます。
逆に言うと、初期設定のままではまともに遊べません。 マジでクソ操作です。
この点を忘れないようにして下さい。

ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた 操作改善

そして内容についてですが、その前に・・・
タイトル名にある「ガンプの謎」について説明しておこうと思います。

これは 1986 年に発売されたファミコン用ソフト「スーパーゼビウス ガンプの謎」のサブタイトルです。
そして「ガンプ」と言うのは、敵である「ゼビウス軍」を統括するバイオコンピューターです。

ゼビウスは 1983 年に登場した縦スクロールシューティングゲームですが、その開発にあたって原作者の遠藤雅伸さんにより、ゲームの背景を描いた小説が執筆されました。
これは「ファードラウトサーガ」と呼ばれ、ゲームに登場するナスカの地上絵、ピラミッド型の構造物など、SF 的な世界観はここから来ています。

いきなり飛んで来て、自機の近くで制止して去って行く、意味不明な飛来物(シオナイト)なども小説が元になっていて、当時そこまで綿密に世界観を作り上げているゲームはありませんでした。
それがゲームに深みを与え、様々な派生作へと繋がっていきます。

初代のゼビウス本編では、ガンプは設定上の存在で、ゲームには出て来ません。
ボスの浮遊要塞「アンドアジェネシス」を破壊した際に、その一部とされるものが一瞬飛び去っていくのみです。
ファミコンソフト「ガンプの謎」でも、結局その謎がなんだったのかは、よく解らずじまいです。
(そもそもガンプの謎に遠藤さんは関わっていないらしい)

今作はゼビウスの持つ SF らしさが良く出ていて、後半ステージに入ると意味深な演出も見られるようになりますが・・・
ともあれ、あくまで「派生作のアナザーストーリー」と思っておくのが良いでしょうか。
それに正確なタイトルは「ガンプの謎はすべて解けた!?」で、「!?」付きですからね。

ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた
※ミステリーサークル、黒いストーンヘンジ、ナスカの地上絵・・・ これらがゲームの背景を醸し出しています。
新モードならさらに驚くようなものも登場。
某スターフォースのゴーデスのように、何かの謎もあったりするのでしょうか・・・?


さて、前置きが長くなりましたが、内容について。

簡単に言うと「ななめスクロールになったゼビウス」です。
ボタンはなく、ショット(ザッパー)は自動で連射されます。
自機の前方には照準があり、画面をタップするとそこに対地ミサイル(ブラスター)が投下されます。

タップする必要があるので、画面から指を一瞬離す必要があり、これが回避に悪影響しますが、片手でも遊べるようになっています。
前述したように操作設定を変更し、ある程度慣れれば、操作性はそれほど気にならなくなるでしょう。
ただ、両手を使ってブラスターを撃とうとすると反応が悪くなるので注意して下さい。

ゲームモードには「アーケード」と「ガンプ」があり、アーケードはオリジナルのゼビウスを模したモード。
スクロールはナナメですが、マップの構成はオリジナルと同様です。

ただ、自機が高速で動けるため、ゆっくりとしか動けなかったオリジナルと比べると、かなり易しくなっています。 弾速も全体的に遅めですね。
とは言え、攻撃が激しい場所ではかなりの量の敵弾がバラまかれますし、自機の当たり判定も大きく、そもそもゼビウスは結構難しいゲームなので、簡単という訳でもありません。

そしてメインモードと言える「ガンプ」は、まったく新しいステージに挑戦できます。
新ステージと言ってもゼビウスらしさは維持されていますが、立体感のある崖や浮遊大陸など、オリジナル以上に SF らしさを感じるシーンも登場。
アンドアジェネシスの浮遊要塞っぷりも、よりリアルになっています。
(ちなみにファミコン版はハード性能の都合で浮いてなかった)

また破壊可能なバキュラ(板)が飛んで来て、壊すと「シオナイト」が出現。
これはオリジナルでは自機の近くを浮遊する単なる装飾だったのですが、今作ではバリアになっていて、敵弾を防いでくれます。

ガンプモードは「ソルバルウ」の他に、「ギャラクシアン」と「ギャラガ」の自機を選ぶこともできます。
ギャラクシアンはパワーアップ(シオナイト装着)で攻撃がビームに。
ギャラガは最初からデュアルファイター(2機連結)状態で出撃し、一方がやられてもそのまま継続できます。
一方がいない状態で破壊可能なバキュラを壊すと、シオナイトではなくデュアルに戻れる捕虜機体が出て来ます。

オリジナルの敵を強化したような、新しい敵も数多く登場。 謎に迫る特殊な敵も現れます。
ただ全体としては、オリジナルの世界観を損ねないように作られている印象ですね。

正直、ギャラクシアンとギャラガはかなり損ねているようにも思うのですが・・・
同じ戦闘機だから、まだマシかな・・・
実は他にもアレな機体があるけど、まあ隠しキャラ(?)に近いし・・・

ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた
※浮遊する島は立体感を感じられて良いですね。
右は強化版アンドアジェネシス。 外周にも砲台があってなかなか近づけません。
しかもグルグル回るので、なおさら接近は困難。
ただやられても、ラスト間近なら(エリアの 70 %を超えていれば)次のエリアに進めます。


ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた
※もちろん隠しキャラのソルやスペシャルフラッグもあり。 ステージ1のフラッグはこの辺り。
フラッグはお約束通り、川の上にあることが多いです。
ステージ数はオリジナルと同じく全 16 エリア。 ゲームオーバーになっても到達済みのエリアから再スタートすることが可能です。
16 エリアを突破すると、ハードを選べるようになります。 さらにタイトル画面に戻ると・・・


ナムコの「カタログ IP プロジェクト」によって、往年のナムコキャラを使った様々なオリジナルアプリが登場しています。
ただ、ゼビウスの世界でワンダーモモがフラフープ投げてたり、ドルアーガに源平の安駄婆が出て来たり、世界観ぶち壊しな悪ノリゲームが多く、紹介したいと思うものにはなかなか出会えませんでした。

しかしこのゲームはオリジナルへのリスペクトと世界観の尊重を感じ、それでいて 3D 化による新しい演出も見られる、期待していた「カタログ IP プロジェクト」のゲームになっています。
操作の初期設定さえちゃんとやっておけば、シューティングとして楽しめる内容で、オリジナルを知る人ならロマンを感じることも出来ますね。

まあ、シューティングとしては古いタイプであることは否めません。
ケイブシューのような派手さやスピード感はないし、自機を正確に狙ってくる弾が多く、弾幕シューティングよりもシビアなゲーム性です。
やはりオリジナルを知っている人向けのゲームですが、でもゼビウス関連作の中ではかなりの良作ではないでしょうか。

今作はドリームファクトリーのカタログ IP プロジェクト第一弾とのことで、第二弾、第三弾も予定されているようです。
私的にはこの作品を見ると、第二弾以降も期待せざるを得ませんね。

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※無料版は到達エリアから再開する際に、その都度動画広告を見なければなりません。

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Pixel Cup Soccer 16

南米発の遊びやすいファミコン風サッカーゲームとして、各国でスマッシュヒットしていた Pixel Cup Soccer に最新版が登場しました。
Pixel Cup Soccer 16」です。

前作 が登場したのは 2014 年、ブラジルワールドカップ直前の頃。
各国の評価はその時点の(ウルグアイ視点の)ものだったのですが、それから2年が経ち、各国のチーム事情は様変わりしました。
今作はそれに合わせてデータが更新され、演出も向上、ゲームバランスにも調整が加えられた、進化バージョンと言えます。

カジュアルに楽しむサッカーゲームで、長期的な育成などはないのですが、遊びやすさは相変わらずで、誰でも手軽に遊べる作りになっています。

価格は 360 円。 買い切りゲームなので課金・広告・スタミナなどは一切ありません。

Pixel Cup Soccer 16

Pixel Cup Soccer 16

ファミコン風のサッカーゲームなので、操作は方向キーとボタン2つ
最近のサッカーゲームは多くのボタンを駆使するものが多いですが、これはあえて簡略化されていて、オフェンス時はパスとシュート、ディフェンス時は操作キャラ変更とタックルのみ。
あまり難しいテクニックは要りません。

細かいパス回しなども不要で、南米サッカーらしくドリブルで切り込んでいくのがメイン。
ディフェンスはそれをタックルで止めに行く形で、解りやすくてシンプルです。

ボタンの長押しでボールのコントロールが可能で、パスは短く押すと低いパス、長めに押すと浮かせるパス。
シュートは押す時間が長いほど強いシュートになります。

こう言うと、サッカーゲームの経験がある人だと「あぁ、長押しし過ぎるとボールが高く浮いてシュートが入らないんだな」と思うかもしれません。
しかしこのゲームは、どんなに長く押し続けてもゴールの中に飛んでいきます。
純粋にシュートの押す長さは、強さのみに関係します。

私は押す長さが適切でないとシュートが枠の中に入らないサッカーゲームは嫌いなのですが、これはそういうことがないので、かなり遊びやすいですね。
無論、敵が近くにいるのにタメ続けているとボールを奪われてしまいますが。

同点後の PK はありますが、ファールはなく、ディフェンスはどんどんタックルしても OK。
センタリングとかはあまり考えなくて良いゲームですが、一応浮いたボールに合わせてシュートすれば、ヘディングやオーバーヘッドキックなども繰り出せます。

Pixel Cup Soccer 16
※土のフィールドもあり。 スタジアムは 18 も用意されています。
ファミコン風と言ってもやはり現代のゲームですから、動きはとても滑らか。
一方でサウンドや試合前の演出、ゴール後のシーンなどには、ファミコンぽさと言うか、くにおくんっぽさがありますね。
強いシュートもナッツシュートに見えてしまう・・・w


Pixel Cup Soccer 16
※難しい操作のないゲームですが、シュート時の方向キーの使い方は注意。
方向キーを倒している方にシュートを打つのではなく、右上や右下ならゴール隅の高い位置、上や下ならゴール隅の低い位置を狙います。
シュート前にボタンを押しっぱなしにしますから、その時にシュート方向を入力しましょう。
まあ、慣れてないうちはナナメに倒しておけば OK で、方向が悪いと枠に行かないとかいうことはないです。


ゲームモードはワールドカップの他に、コパ・アメリカ・センテナリオEURO 2016 などがあり、今作はこれらの大会の開催に合わせて公開されたようですね。
他にオリジナルのトーナメント&リーグと、女子ワールドカップモードがあります。

ちなみに日本は、前作ではやたら高評価だったのですが、今作は見事に最弱チームの一角です。
女子はさすがに強いですが、オリンピック予選で敗退したからか中の上といったところ。

これらのモードはその大会を再現した形で進行しますが、そんなに長いゲームではありません。
ワールドカップでも予選リーグ3試合と、トーナメント4試合、最長で7試合。
成果に応じて報酬やメダルが得られ・・・ みたいなものはないので、冒頭でも述べたように、カジュアルに試合を楽しむのみのゲームです。

前作はキーパーがやたら鉄壁で、どんなにシュートしても全然入らなかったのですが、今作は普通に得点できるよう調整されています。
難易度は3段階から選択でき、ゲームスピードや試合時間も変更可能、好みの設定で遊べます。

残念なのは、人との対戦が面白そうな作りなのに、対戦できる環境が限られていることでしょうか。
オンライン対戦はもちろん、Bluetooth を使った対戦にも未対応で、iPad か Apple TV でないと対人戦は行えません。
また iPad の対戦は1つの本体を2人で使ってプレイするという遊びにくいもの・・・

学校とかで手軽に対戦できる作りになっていると、盛り上がりそうなんですけどね。

Pixel Cup Soccer 16
※今回はワールドカップより、コパアメリカと EURO がメインでしょうか。
それぞれ、そのモードにしか登場しないチームが存在します。
ただ、選手の名前は適当で、個人の能力値も存在しません。 そこまでは再現されていないので悪しからず。


Pixel Cup Soccer 16
※チーム能力。 日本はマジで最弱です。 まあ、しょうがないね・・・
ZONE DEF や OFF と言うのは AI の戦術で、他に防御重視(DEF)や、クラシック、ダイヤモンド、特定のフォーメーション固有の戦術などがあります。


今作もヨーロッパと南米を中心に、かなりヒットしそうな雰囲気を感じます。
日本では、長期的に遊べるモードがなく、中心となる大会(コパアメリカ と EURO 2016)からも外れているので、ヒットは難しいと思いますが、ゲーム自体は手軽に楽しめる良作です。

まるでバスケのように攻守が激しく入れ替わり、すぐゴール前の攻防になる展開は、あまりサッカーらしくない気もしますが、これはこれでスピーディーでゲームとしては良いと思います。
今回はちゃんとゴールも決まるし。

どちらかと言うとゲーマーより、サッカー好きのライトユーザー向けアプリと言えるでしょうか。

Pixel Cup Soccer 16(iTunes が起動します)


※Youtube 公式 PV

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