iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

おバカ

真夏の DLE クソゲー祭り

最近、ちょっと気になっているゲームがありました。
ファミコンで発売された伝説のクソゲー「トランスフォーマー コンボイの謎」をリメイクしたという、やっぱりクソゲーだと評判のアプリ。
キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎」です。

Apple の担当者が「ニセモノかと思って」リジェクトしたというほどの残念さで、Android 版は先に公開されていたのですが、「クソゲー」「鬼畜ゲー」ともっぱら評判。
しかしその「鬼畜クソゲーっぷり」がクソゲー愛好家のハートをわしづかみにし、意外にも高評価するユーザーが続出。

「いっき」「たけしの挑戦状」「星をみるひと」と並ぶファミコン時代のクソゲー四天王の一角が、スマホでも新たにトップ・オブ・クソゲーの地位を築こうとしています

という訳で、なんとか Apple の審査も通って iOS 版も公開されたため、さっそく試してみようと思ったのですが、レビューするには足りないものがある。
私はオリジナルをプレイしたことがないのです・・・

そこでオリジナルがどんなゲームだったのか、動画を探してみることにしました。
そして見つけたのが以下のもの。(最初の動画は削除されたため差し替えました)



なるほど。 なかなかのクソゲーっぷり。 これは伝説になるだけのことはある。
OK、解った。 ではさっそくこれが「帰ってきた」というアプリをやってみよう。

「キュートランスフォーマー」をインストールし、さっそく起動します。
ちなみに Q トランスフォーマーとは、チョロQ のトランスフォーマー、及びそれを使った関連作品のブランドです。

ファミコン版は方向キーで移動し、ボタンでショットとジャンプを行っていましたが、アプリ版は方向キーはなく、勝手に走り続け、ショットも自動。
ジャンプボタンと変形ボタンのみの、2ボタン制のランニングゲームになっています。

ゲームが始まると穴が出てくるので、すかさずジャンプ。
するとキノコのような敵が出てくるので、ショットで撃破・・・ できない。

kusogecomboy

ショットは自動で連射されますが、キノコはジャンプして撃たなければならず、しかし弾にすき間が出来てうまく当たらない
ジャンプで飛び越えることも出来ない
ずっと走り続けているので止まって狙うことも出来ない
どーするんだコレ。
初めてスーパーマリオをする人が、最初のクリボーに当たりまくるかのごとく秒殺され続けます。

そして8回ほどゲームオーバーになると「マトリクスがありません」の表示が。
なにコレ? 死にゲーなのにスタミナ制なのか? ダメだろそれ。
どうやらこの辺のシステムまでクソらしい。

kusogecomboy3

一旦小休止してスタミナの回復を待ち、再びプレイを再開。

なんとか小ジャンプでキノコに弾を当てて先に進みますが、すかさず戦闘機が飛んできて当たると即死。
それを車に変形してくぐり抜けても、道を間違うと死ぬしかない段差や、上下に浮遊している回避し辛いエビなど、その後もやたら難しいトラップがてんこ盛り。

ゲームバランスを無視してひたすら陰険なトラップを並べ、自己満足に浸っているシロウトのようなクソゲー感にあふれています。

kusogecomboy2

それでもパターンを覚え、なんとかボスに到達。
 
が、いきなり自機が弾を撃たなくなる。
しかし敵は弾を撃ってきて、例によって秒殺されます。
なんだコレ? それまで攻撃してたのにボスには攻撃しないのか?

と思ったら、再びボス戦に行きよく見てみると、ここだけ変形ボタンがショットボタンになっている
何だよこの解りにくいうえに不要な仕様変更。
おまけに特殊な弾でも出るのかと思いきや、撃つのはいつものショットと変わらない

kusogecomboy4

何度かやられながらもパターンを確認し、なんとかボスを撃破。

するとここで TIPS 出現。
「ボタンを押す長さでジャンプの高さが変わります」

解ってるよ! 今さらかよ! それが解ってないやつがボス倒せるかよ!

kusogecomboy5

そして始まるステージ2。
しかしパターンが解ってないので早々にゲームオーバー。
コンティニューには課金通貨のジュエルが必要で、ない場合はまたステージ1の一番最初から。

やってられるか!!


・・・ふぅ、堪能した。 久々にクソゲー分を補充できた。

さて、こうなると興味が沸くのは、こんなクソゲーを作ったのはどこなのかということ。
調べてみると、DLE(Dream Link Entertainment)というメーカーらしい。
ん? なにか聞いたことあるような・・・
どうやらここは、あの FLASH アニメ「秘密結社 鷹の爪」を制作しているところのようです。

なるほど、それならこのクソゲーっぷりも納得。
鷹の爪団が良ゲーを作ってるとか、まったくイメージが湧かない。
ナナメ上のバカゲーを作っている光景こそ、ここには相応しい。

そう言えば最近、「鷹の爪」と「ストII」がコラボしたアプリが出ていたような・・・
それも結構なクソゲーらしいけど・・・

という訳で、そちらも試してみました。
待ちガイル -TAKAREET FIGHTER Ⅱ-」です。

kusogekatanotume1

しゃがんでサマー体勢のガイルに鷹の爪団が次々と「お金をたかりに来る」ので、ソニックブームとサマーソルトで迎撃します。
画面を左から右にフリックするとソニックを撃ち、前から来る敵を撃退。
下から上にフリックするとサマーを放ち、ジャンプしてくる敵を撃墜できます。
ミスったら1発でアウトのシンプルなゲームです。

これだけなら汎用な凡ゲーなのですが、これがクソゲーらしいのは、タメを無視してソニックをブンブン連射できること。
ガイルと言えば、タメ時間をいかにコントロールするかが使い方のポイントですが、そんな要素は一切無し。
画面上にソニックを4つも5つも出せます。 こんなのガイルじゃねぇ
演出もショボく、広告も出まくりで、チープ感に溢れています。

kusogekatanotume2

ストII のキャラクターや BGM をそのまま使用している正式なコラボ作品なのに、ストII に対する愛情が微塵も感じられない、ストII らしさを出そうという気もさらさらない、それが最大のクソゲーポイント。

でもおそらくこれは、狙ってやっているのでしょう
前述したようにこのメーカーに良ゲーは相応しくありません。

シュールなコンテンツを作り続けるメーカーが、次なるシュールレアリズムの舞台として選んだのが、スマホアプリの「クソゲー」という分野だったということではないでしょうか。

だから、ここまでクソゲークソゲーと連呼するのは本来は非常に失礼ですが、ここではむしろほめ言葉。
きっとメーカーの人も、このクソゲーだからこそ実現できた話題性に、KIRA の顔で「計画通り」と言いながらドヤ顔してると思います。

果たして次はどんなクソゲーを見せてくれるのか?
今後の DLE の動向に注目です。

・キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎(2016/3 に配信終了)
・待ちガイル~TAKAREET FIGHTER Ⅱ~(いつの間にか配信終了)

FFFFF2P

広告を踏んで小銭を稼ぎ、お姫様を買い戻せ!
業界批判なんだか自虐ネタなんだか解らない、次々出てくる広告に押し潰されて死にまくるショートゲームが登場しています。
FFFFF2P」です。

ちなみに「F2P」とは「Free to Play」の略で、本体無料の課金型ゲームのことです
名前からしてネタと言うか、ブラックジョークに走っています。

ちょっと油断するとすぐ死んでしまう高難度の「死にゲー」で、早い時は2秒で終わるのですが、テンポ良く繰り返せるため、思わず続けてしまう「ハマりゲー」ですね。
意外に良く作られていて、こんなゲームでありながらヒットしそうな雰囲気があります。

FFFFF2P

お姫様をさらった課金の鬼が、開始と同時に主人公めがけてブロックを落としてきます。
ブロックには「CLICK HERE」とか「FREE」とか「LIMITED TIME」などの課金広告の文字が書かれていて、えも言われぬ鬱陶しさにあふれています

左右に移動して回避しつつ、ジャンプして広告ブロックを「踏む」と、消滅してコインが出てきます
このコインを出来るだけ集めるのが目的で、稼いだ金額がそのままスコアになります。

しかしコインを取っても最初はたったの1円。
おまけにブロックの落下速度はかなり速く、気を抜くとすぐに潰されます
ジャンプ力もあまりなく、ブロックが積み重なると飛び越えられなくなり、周囲を囲まれると身動きも取れなくなります。
ブロックが積み上がってもゲームオーバーなので、とにかくムズイです

ただ、集めたコインでアイテムを買うと、1つ5円や10円の宝石が出てくるようになります。
死んだ回数や広告を潰した回数でボーナスも貰えるので、それらを利用すれば稼げる金額は着実に伸びていきます。
よって単なる死にゲーではなく、記録を更新していく面白さもちゃんと備わっていますね

FFFFF2P
※ブロックは踏み潰すことしか出来ないので、左右を囲まれると身動きできなくなって終了。
すぐ積み上がってしまうので、どんどん踏んでいかなければなりません。
右はパワーアップアイテムの1つ、二段ジャンプ。
アイテムのうちキャンディーとバブルは使い捨てですが、それ以外は永続します。


最終目標は 100 万コイン貯めて身代金を払い、お姫様を救い出すこと。
え? ボスを倒して取り戻すんじゃないのかって?
今時のゲームの女の子は、金で買うのが常識ですよ。

100万コインという金額はゲーム序盤だと途方もない額のように思えますが、後半は宝箱の効果でかなりコインがジャラジャラ出てくるため、手の届かない額ではなくなってきます。
あ、現金でも救出可能ですよ。 えぇ、今時なので。

難点は広告が出てくること
ボスが広告をガンガン落としてくるぐらいなので、当たり前ですが。

広告ブロックに潰されると、必然なのか何なのか、たまに全画面広告が表示されます。
しかもタップしてなくても強制的にアプリのダウンロード画面に飛ばされることがあります。
これはこれでゲームの「ネタ」と言うか、バツゲーム的な気もするのですが、鬱陶しいことは違いありません。

F2P ですから、当然課金もあります。
ただ、ゲームは無課金でも問題なく進行できます。 
Free to Play ではなく、FreeFreeFreeFreeFree to Play なので、このぐらいのバランスなのでしょうね。

FFFFF2P
※左はお姫様。 救出するお姫様も金で買う時代。
右は海外の F2P ではごく当たり前に表示される全画面広告。
お姫様を買うお金を用意できない人は、広告をタップして3次元で我慢しましょう。


F2P ですから本体は無料。 タダで遊べるので、とりあえず試してみるのが良いでしょう。
最初は2~3秒で死んで「なんだこのクソゲー」になると思いますが、何度か繰り返しているうちに、やめられなくなってくること請け合いです。

海外で大流行した Flappy bird のような「愛すべきクソゲー」ですが、着実にスコアが伸びていくバランスなどは、ちゃんと調整しているのが伺えます。

次々と押しつけられる課金要求、詐欺まがいの FREE の表示、画面を埋め尽くす広告にめげず、ゲームを楽しんでいきたいですね。

FFFFF2P(iTunes が起動します)


以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

Tasty Blue

金魚やイルカが水槽を飛び出して、エビや小魚を食べて大きくなり、アザラシやシャチも食べ始め、クジラや人間も襲い出す、海洋不謹慎ゲームが登場しています。
Tasty Blue」です。

シーシェパードが激怒しそうなゲームですが、作ったのはカナダの小メーカー。
そう言えばカナダは捕鯨国でしたね・・・ シーシェパードの創設者もカナダ人ですが。

題材はサメが海で暴れまくる Hungry Shark シリーズに似ているのですが、Hungry Shark が広い海を散策するアドベンチャーゲームに近かったのに対し、Tasty Blue はステージクリア型で、展開はスピーディー
テンポよくゲームが進行します。
また不謹慎と言っても、そんなに残酷な表現がある訳ではありません。 子供には勧められませんが

このゲームは 6/23 時点で、日本語環境では文字が一切表示されない不具合があります。
よって紹介するのは時期尚早だと思うのですが、思わずハマってしまったので、あえて取り上げたいと思います。

Tasty Blue

画面左下の仮想スティックで移動し、右側のブーストボタンでダッシュします。
操作性はかなり快適で、自在に水の中を泳ぎ回ることができ、これが面白さにも繋がっていますね。
水上に飛び出した場合、そのまま慣性に従ってジャンプします。

最初は体が小さく、小魚などを食べて大きくならなければなりません。
食べられるサイズの獲物が近くにいる場合、その方向に矢印が現れるので、大きさが微妙な時でもこれで食べられるかどうか判別することが出来ます。

食べていると体がどんどん大きくなり、より大きなものも食べられるようになります
しかし自分より大きな動物の口に触れると、こちらがダメージを受けてしまいます。
ダメージといっても体力はなく、それで死んでしまう事はまずないのですが、体が少し小さくなるので、何度もダメージを受けているとなかなか成長できません。
でも追い回されながら小魚を食べ、大きくなったら反撃して飲み込む、その逆転も面白さと言えますね。 まさに弱肉強食

一定の大きさになるとステージクリア。
大抵はそのステージにある一番大きなものを食べるとクリアになります。
まず死なないゲームですが、各ステージのクリア評価はタイムで付けられていて、より速く、よりダメージを受けずにクリアすることが高評価に繋がります。

Tasty Blue
※まずは植木鉢からスタート。 ここから巨大船をも飲み込む怪物魚に・・・
こういったシーンもちゃんと描かれているのが良いですね。


Tasty Blue
※物理シミュレートが用いられていて、魚や船は重力や浮力に従った動きをします。
建物の一部も、突撃すればこんな風にリアルに崩れていきます。


ゲーム性はシンプルですが、そのハチャメチャさは特筆ものです
金魚がシャチに追われながら魚を食べ、ボートを襲い、シャチを逆に飲み込み、そしてヘリコプターにかぶりつく。
イルカがアザラシを食べ尽くし、人々を襲い、クジラを次々と捕食する姿には、何かの主張でもあるのかと思ってしまいます。
オーストラリア人が見たら悲鳴をあげそうなレベル。

ただ、本当に自在かつスピーディーに泳げ、テンポよく進めるので、そんな不謹慎云々は忘れて没頭することが出来ます
前述したようにミスになることがなく、ゲームとしては簡単すぎるのですが、このゲームはこれで正解の気がしますね。
BGM もオリジナルなのかフリー素材なのか解りませんが、かなり高クオリティーで、こんなゲームなのに妙に爽やかだったり古風だったりするのがユニークです。

ステージは様々で、どのステージも巨大化する訳ではありません。
迷路状のステージでフジツボを食べたり、海賊船のお宝を探すようなシーンもあります。
かなりバラエティーに富んだステージが用意されていて、ある程度進むと総集編のようなシーンの後、次の主人公に変わります。
主人公は金魚、イルカ、サメと変わっていきます

Tasty Blue
※イルカショーで火の輪くぐりをしていたイルカが・・・

Tasty Blue
※ビーチに飛び出して人々を飲み込み・・・

Tasty Blue
※航空母艦を襲って艦載機を食べまくる。 そんなハートフルなゲームです。

アプリ本体は無料ですが、そのままでは体験版に過ぎず、完全版に(Unlock All Levels)するには 300 円の課金が必要になります。
ただ体験版でも総集編的なステージを1つ最後までプレイ出来るので、とりあえず試してみると良いでしょう。
(現時点の)問題は日本語環境だと文字が表示されないことですが、ゲーム自体には影響ありません。

私はあまり残酷なゲームは好きではないのですが、血が出たりする事はないし、突拍子もない展開になっていくので、「おバカ」で済んでいる範囲だと思います。

色々な意味で、日本では作れないゲームですね。
いや、海外でもどうかとは思いますが・・・

Tasty Blue(iTunes が起動します)


【 補足 】

前述したように日本語環境だと文字が表示されず、ボタンの意味が解らないので、以下に英語環境の画像を掲載しておきます。

Tasty Blue
※オプションメニュー。 左上が難易度選択で、初期設定は Easy。
難易度は上から順に Very Easy、Easy、Normal、Hard、一番下が Deadly です。
サウンド設定は、上側が効果音、下側が BGM の音量。
Carnage(虐殺)というのは無敵モード? 300 円の課金が必要になります。


Tasty Blue
※コントロール設定は上からティルト、タップ、ジョイスティック、トラックパッド。
でも初期設定のままで十分良好な操作性なので、いじる必要はないでしょう。

生きろ!マンボウ!

育成ゲームなのに、死ぬ。 死にまくる。
すぐ死ぬマンボウをめげずに大きく育てていく「死に育てゲー」が話題になっています。
生きろ!マンボウ!-3億匹の仲間はみな死んだ、放置系ドット育成ゲーム-」です。
名前長すぎ。

「3億匹の仲間は」とか書いてあるので、大量のマンボウが現れてどんどん間引かれていくのかと思ったのですが、そういうものではなく、ちゃんと1匹のマンボウを大事に育てていきます
でも死ぬ。

広告付きの無料育成ゲームなので、「どうせそこいらの無料アプリと同じ粗悪なネタゲーだろう」と思っていたのですが、意外としっかりと作られています
これなら話題になるのも頷けますね。

生きろ!マンボウ!

海の中をマンボウの稚魚が漂っていて、周囲にはプランクトンやクラゲなどの「エサ」が現れます。
エサをタップするとマンボウが食べ、体が大きくなり、体重が増えていきます。
ある程度大きくなると体が進化し、徐々にマンボウらしい姿になっていき、背景も変化します。

しかしエサを食べるだけではなかなか大きくなれません。
そして画面の下部には「ぼうけん」という悪魔の誘いのコマンドが

これをタップすると「体がかゆい」「ひなたぼっこ」など、およそ冒険らしくない、しかしマンボウには危険極まりないチャレンジが提示されます。
そして実行し、成功すれば体重が大きく増えますが、失敗すると・・・ 死にます。

じゃあ地道にエサを食べてれば死なずに済むのかと思いきや、たまにクラゲがビニール袋だったりして、喉に詰まって死にます。
もはやマンボウにとって、何もかもがデンジャラスです。

しかしご臨終しても、毎度おなじみの「強くてニューゲーム」のボタンが現れ、パワーアップした新しいマンボウが誕生します。
そして「新しい死に方」を発見する度に体重増加ボーナスが増え、体験した死因に対する耐性がアップし、さらに死亡時の体重に応じて MP(マンボウポイント)を得られます。

MP は新しい冒険やエサを登場させるのに使用でき、これによってゲームをどんどん有利にしていくことが出来ます。

生きろ!マンボウ!
※寄生虫を振り払うため、大空へ飛び出すマンボウ。 そして死ぬ。
自分のジャンプの落下で死ぬのは、スペランカー以降の虚弱キャラのお約束。
冒険には「ぼうけんポイント」が必要で、1時間に1回分しか回復しませんが、いくらでも冒険できたらゲームになりませんしね。


生きろ!マンボウ!
※そして死んだら強くなる。 死因は豊富に用意されていて、見つけるほどパワーアップ。
まさに俺の屍を越えてゆけ。


おもいっきりネタゲーですが、同じ冒険での死亡確率はどんどん減っていき、エサが原因の突発死も一度起こると二度と起きません。
新たな死因が見つかるほど次回以降の育成は目に見えてラクになるので、「死んでリトライ」を繰り返すゲームでありながらも「パワーアップの面白さ」を実感できます
ちゃんと「育成ゲーム」になっていて、死にゲーなのにマゾゲーではありません。

細かい部分もきちんと作られていて、エサをタップすればその場所に移動するし、体重が増えれば実際に大きくなるし、マンボウを押せばプニプニします。
こういうところをちゃんと作っているのは良いですね。
ドット風のデザインもユニークです。

難点は広告が目立つことで、下部に広告バナーがあるのはもちろん、メニューにも広告画面への移動ボタンがあり、他のアプリの宣伝ウィンドウも現れ、冒険前に「ひまつぶし」なる広告ボタンも出るなど、広告誘導の多さには「必死さ」を感じます
どうやら開発者も生きるのは大変なようですね。

生きろ!マンボウ!
※エサを食べてるだけで死ぬことも。 マンボウにとって日常はサバイバル。
右の画像は MP でアンロックしていける「エサ」のみなさん。 上位のものを入手すると明らかに育成は早くなります。
死んでリトライを繰り返すゲームなのに、育成ペースは実感できるほど速まっていく、この逆説的なバランスがなかなか絶妙。


アプリ本体は無料で、MP(マンボウポイント)を購入する課金はありますが、必須ではありません。

最初に見た時は死にまくる様子を見て笑うだけのアプリかと思いましたが、ちゃんとストレスなくゲームを進行できるバランスになっていて、テーマがおバカなのに作りはおバカではありませんでした
そのこと自体が良い意味でおバカです。

この手の無料ゲームとしては、「なめこ」以来の秀作かも
とりあえず話のタネに、やってみるのをオススメします。

生きろ!マンボウ!(以下略 (iTunes が起動します)

スマホ関連のエイプリルフール 2014

今年もやって来ました4月1日、エイプリルフール
年に一度、みんなが隠していた真実や、秘密にしていた新企画を公表する日ですね。

スマホ界やゲーム界でも、さっそく様々な新情報が飛び交っています。
ここでまとめてご紹介いたしましょう。

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Google、グーグルマップ ポケモンチャレンジ を開始

Google はグーグルマップをより高い次元に引き上げるため、「ポケモンマスター」の協力を仰ぐことを決定したようです。
その一環として、iPhone と Android で公開している Google Maps (iTunes 起動) のアプリに、ポケモンを探す機能を追加しました。

googlepokemonchallenge

世界各地に存在するポケモンの数は、なんと合計 150 匹!
研究所がある東京近辺に数多く生息していますが、大坂城や五稜郭などの名所の近くでも発見報告が多いようです。
もちろん海外にいることもあり、自由の女神やルーブル美術館などで確認されています。
ポケモンによって発見できる縮尺が異なるので注意して下さい。

ちゃんとポケモン図鑑も完備されており、発見済みのポケモンのプロフィールを確認できます。
以下はこのグーグル ポケモン チャレンジの報告ムービーです。
これを見れば、この計画の壮大さが伝わってくるでしょう。



なお、グーグルはタッチパネルに最適化した新しい日本語入力方式「マジックハンド入力」も公開しています。


駅すぱあと Roote、径路探索と RPG を融合

ただ径路を探索するだけは面白くない。
乗り換え案内サービス「駅すぱあと」は、ウェブから利用する「Roote」に RPG を導入しました。
探索した径路に町や村のアイコンが付いており、タップすることでその土地にちなんだ装備をゲット、これを集めて大きな駅にあるダンジョンを攻略します。

ekispartroot

スマホには「駅すぱあと」のアプリもありますが、この RPG はあくまでブラウザで Roote のページにアクセスしないと利用できないのでご注意下さい。
径路探索したいゲーマーにとっては冒険も楽しめて一石二鳥でしょう。

なおスマホ用に開発されており、説明文には「スマートフォンでのみ遊ぶことができます」と書かれていますが、こちら からパソコン(Windows)でも利用可能です。


Yahoo、クッキーとカレーに注力

今年から Yahoo! は食文化をピックアップしていく模様。
その一環として スマホ版の日本の地図 をクッキー化したようで、タップで食べることが可能です。

また、アプリの Yahoo! 話題なう(iTunes 起動) はカレー推しで、カレーに魅せられた人々を特集しています。

yahoocookie

なお、Yahoo では ポケベルサービスも再開 する模様。
724106(なにしてる?)、4510(仕事)という会話がまた見られるようですね。


タイトー、家庭用グルーヴコースター筐体発売

スマホで大ヒット後、アーケード版も公開され、好評を博している グルーヴコースター
その アーケード版グルーヴコースターの家庭用版 が登場しました。

groovecoaster

本日から発売で、お値段たったの 99万9800円。
2つあれば対戦も楽しめるとのこと。

また、昨年の4月1日に iPhone で公開されていた限定ステージ「怪談 カーナビ」がアーケードでも限定公開される模様です。


カプコン、ゲームのボイスを猫語に翻訳するシステムを開発

カプコンのサウンドチームは、ネコと一緒にゲームを楽しめる猫語システムの開発に成功したと発表しました。
すでにバイオハザードやモンスターハンターなどのネコ語訳化が進んでいる模様です。

capcom

サウンドチームのページ から開発にまつわるムービーを閲覧することが可能です。
また、サイトを猫語化することも出来るようになっています。


ガンホー、ケリ姫スイーツの映画化が決定

スイーツとイケメンに夢中な姫がちっこい主人公を蹴っ飛ばす、あの「ケリ姫スイーツ」が映画化されることが決定 しました。
撮影はハリウッドで行われ、現在主演を募集中。

kerihimesweets

募集されている主演は「姫」の方のようですが、性別は不問の模様。
30トンクラスの物体を 50m ほど蹴れる人は合格のようです。


au と ディアゴスティーニ、新しいスマホ雑誌を創刊

様々なホビー週刊誌を発売してきたディアゴスティーニが au と協力。
新たに「週刊 スマホを作る」が創刊 されることになりました。

毎週付属されているパーツを組み立てることでスマホを作り上げることが可能で、完成まで 10 年という大作。
創刊号にはホームボタンが付いています。

sumahowotukuru

特集ページ では CM 動画も公開されており、いつものディアゴスティーニな感じで、その高性能を余すところなく伝えています。


モバゲー、アニメ製作会社に転向

グリーやモバゲーが他業種への転向を模索している噂は以前から聞いていましたが・・・
「これからはゲームよりアニメだ!」を合い言葉に、モバゲー がアニメ製作を開始することが正式に発表されました。

mobami

うん、まあ、その方が健全だと思います。 割とマジで。
なお、モバゲーは進撃の巨人に和田アキ子さんを起用するというネタも思い付いたようですが、さすがにそれは無理でしょう。


GMO、筋肉これくしょん~筋これ~ をサービス開始

巷では昨今「艦これ」と「艦娘」がブームになっていますが、今度はマッチョが登場。
筋息子を育成して戦う 新しいブラウザゲーム「筋これ」がスタート しました。
なお、読みは「きんこれ」ではなく「すじこれ」。

suzikore

プレイヤーは提督ではなくトレーナーとなり、鎮守府ではなく筋守府に赴任して筋肉を擬人化した息子達を鍛え上げます。
しかしすでに人気沸騰のようで、各サーバーは満員、抽選による着任を待つしかなさそうです。


セガ、眼鏡型コンピューター MEGAne DRIVE 公開

セガは本日、16 Bit を誇る最新鋭ゲームマシンを眼鏡化した メガネドライブを発表 しました。
 FM 音源による翻訳やエアーエアホッケーのプレイなど、多彩な機能が盛り込まれている模様です。

meganedrive

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他にも以下のような多くのニュースが報じられています。
短期間しか見られないものもあるかもしれないので、チェックはお早めに。

Docomo、月面基地局が完成。月で利用できる新プランを公開

BOOK☆WALKER、眼鏡型電子書籍デバイスを公開

講談社、体毛で人体に文字を浮かび上がらせる電子書籍端末を開発

面白法人カヤック、トップページを弁当化。経歴詐称で入社試験

バンダイナムコのスーパーロボット大戦Z、超合金キティちゃん参戦

セガサミーとインデックス、悪魔合体で新生アトラス誕生

Backflip Madness

手軽に購入できるスマホアプリは、何かの拍子に過去のものが急に売れ始めることがあります。
そして今、急にランキングの上位になっているのが、自殺行為なバク転を繰り返すおバカゲー
Backflip Madness」です。

このゲームは2013年2月に発売されたもので、その頃にも人気でした。
シンプルなショートゲームなので、うちでは取り上げていなかったのですが、改めてやってみると・・・ ハマりますね。

やたら難しいのですが、手早くリトライを繰り返せるため、思わず成功するまで続けてしまいます。
そして失敗する度にヘンな体勢で事故りまくる競技者が笑えます。

Backflip Madness

操作はボタン1つだけ。 いわゆる「ワンキーゲーム」です。
ボタンをタップすると競技者が屈み、さらにタップするとジャンプします。
そして空中でボタンを押すと技を決めながら回転を始め、さらにタップすると着地の体勢に入ります。
足が下向きで着地できれば成功になります。

言葉でいうのは簡単ですが、やってみると凄く難しい
飛ぶタイミングによって左右にズレるし、回転し始めるタイミングによって回転速度も変わります。
着地は速すぎても遅すぎてもコケてしまい、なかなかうまくいきません。

失敗してもすぐリトライになり、手軽に繰り返せます。
ただし1つのステージは8つの演技で構成されており、何度かミスしたらゲームオーバーになって、最初の演技に戻されてしまいます。

演技と言ってもトンでもない所からバク転するものばかりで、最初は床の上ですが、そのうち高台から落下し、車を飛び越え、屋根の上で演技し、最後にはビルから飛び降ります。 激しくデンジャラス。

そして競技者の体はリアルに物理シミュレートされており、着地に失敗するとグキッという音と共に手足がヘンな方向に曲がったします。
こうした失敗時のちょっとブラックな表現は、海外のゲームには良くありますね。

Backflip Madness
※だんだんエスカレートしていく演技場所。 普通にバク転するだけでも難しいのに・・・
着地場所が見にくい時はピンチ操作でズーム、二本指ドラッグでスクロール出来るので、それを使って確認しましょう。


難易度は normal の他に easyvery easy が用意されており、難易度を下げるほどミスできる回数が増え、動きも緩やかになります。
8つの演技を全てクリアしないと次のステージはアンロックされませんが、難易度は条件に含まれないので、very easy でクリアしても次のステージには進めます。
まあ very easy でも全然 easy じゃないのですが・・・

経験値とレベルもあり、アップすると使用できる技が増えます。
最初は足を抱えての宙返りのみですが、開脚や直立姿勢などの技もあり、回転速度が異なります。
高さに応じて使い分けることで着地しやすくなり、また2つの技を連続で出すことも可能で、その方がスコアが上がります。

苦手な演技を自由に練習できる FREE PLAY もあり、またフリープレイ中に画面を5回タップすると「月面モード」になって重力が少なくなるお遊び要素もあります。

Backflip Madness
※ついに崖から飛び降りる競技者。 エクストリーム過ぎる・・・
でもこれだけ高いと通常は出来ない技の組み合わせや、2回転・3回転が可能です。
特に2回転して降りるのはビルなどの高いところから飛び降りる時に有効。
右は月面モードでフワフワ浮いている様子。 あり得ないアクロバットが可能です。

価格は 100 円。 追加課金はなく、手軽に遊べるアプリです。

シンプルな内容ですが、そこいらの汎用なショートゲームとは違い、しっかりした作り込みを感じますね
ボタン1つで遊べ、縦画面にも横画面にも対応しており、スマホに最適化されています。
それでいておバカなので、バカゲー愛好家にはたまりません。

やってみると思わずハマってしまうゲームですね。

Backflip Madness (iTunes が起動します)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
なにやら簡単に華麗な技を決めてますが・・・ こんなの相当熟練しないと無理ですw

空気読み。3

ただひたすら空気を読み続ける。 そんな奇想天外な内容で大ヒットとなった KY 度判定アプリ空気読み。
その空気読みの新作がドラクエや FF などのキラータイトルが次々と飛び交ってる最中、空気を読まずに発売されました。
空気読み。3」です。

今回は「女子」となり、「女子力」をフル稼動して、女社会の空気を読んでいきます
女子会とか彼氏とのコミュニケーションとか、はたまた彼氏がいる友人との付き合い方とかに関するシチュエーションが次々表示され、その場の瞬間的な判断で、臨機応変に空気を読んだ行動を取り続けます。

今回はレーティングが 17+ の、完全な成人向けアプリ
下ネタがどんどん出てくるので子供には見せてはいけません
ただ、内容はこれまで以上にギャグ路線で、笑えるネタが豊富ですね。
ぶっちゃけ「よしもとの空気読み。」より笑えます。

空気読み。3

十数秒程度で終わる「女子としての空気を読む問題」を次々と答えていきます
解答をタップで選択したり、移動方向に画面をスライドするなど、問題によって答え方や行動の仕方は異なります。
それを素早く、臨機応変に、空気を読んで行っていきます。

瞬間的な推理力や判断力が必要となりますが、今回は「常識」はあまり必要ない・・・ 気がします。(男目線では)
女子としての行動、例えばみんなと同調して行動するとか、話を合わせるとか、そういったことが重要になるようですね。
おかげで男性である私の診断結果はボロボロでしたw

5問ごとに「女子からの評価」と「男子からの評価」が行われ、コメントと採点が表示されます。
この評価、例えば会社で同僚が上司の愚痴を言っていた時、女子的には同意した方が、男子的にはスルーした方が採点が良くなるようで、基本的に女子評価と男子評価は両立しない模様です。

空気読み。3
※彼氏のうわき現場を目撃! 彼氏をぶっ飛ばすか、こっそり写メを撮るか・・・ 座布団に座って一緒にテレビを見ることもできますw
なお、解答が遅いと問題が終わってしまいますが、それが「何もしない」という解答になる場合もあります。
右は女の大敵「紫外線」をひたすら避けるミニゲーム。 こういう変わった問題も少しあります。


空気読み。3
※左は評価画面。 女心はさっぱり解らない。 ついでに男心もさっぱり解らない。 モウダメダ。
右の画像は夜の過ごし方の選択ですが、なんでキュウリがあるんでしょうかね。 何に使うんでしょうかね。 全く解りません。
もっとモロな問題もあるので、お酒と空気読み3は二十歳を過ぎてから!


問題は全部で 50 問。 今までは 100 問だったので半分に減ってますが、少し長めの問題が増えたため、このぐらいでちょうど良い気もします。

また、メインモードを終えると「おまけ」が登場します。
これは前作まではメインと同じ問題で「おバカな解答」をするモードだったのですが、今回はおまけ専用に作られた問題を 20 問行います。(よって問題総数は実質 70 問)
おまけの問題はバカな解答をするのではなく、問題自体がおバカ、もしくは過激というものが多いですね。

空気読みのシリーズは本編の、派生作の「よしもとの空気読み。」が出ていますが、よしもとの空気読みはブラズザベースのアプリになっていて演出やサウンドが劣化、残念な出来になっていました。
しかし今回は元のネイティブアプリ(スマホ専用アプリ)に戻したようで、演出やサウンドも本編の水準に戻っています

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 100 円。 手軽に買える値段ですね。
例によって「一発ネタ」に近く、長く楽しめるゲームではありませんが、この価格ならネタゲーとして十分にオススメできます。

女子と男子で印象が違うアプリかもしれませえんが、とりあえず男子視点では、摩訶不思議な女子ワールドを体験できるので、その意味で面白いです。

ただし前述したように 17 歳以上推奨の下ネタが多いので、そういうのが嫌いな方や、子供が使う場合がある方はご注意を。

空気読み。3 (iTunes が起動します)

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