「みんなのオセロ」です。
UNBALANCE のオセロと言えば、2013 年にテレビ番組「ほこ×たて」で、ライバルメーカーである BTD STUDIO の「HAYABUSA」と対決したことで知られています。
この勝負では敗退したのですが、当方で独自に行った両者の対戦(第一弾、第二弾)では、2度とも UNBALANCE のオセロが接戦の末に勝利しました。
今作はその UNBALANCE の スマホ版オセロ(iTunes 起動)の無料版と言えます。
無料版なので広告が表示されますが、強制動画広告はなく、有料版と同じく Lv30 までのコンピューターと対戦できます。
私は元々オセロが好きで、オセロの攻略ページ も公開しています。
興味のあるところなので、今回取り上げておきたいと思います。
なお、このアプリをチェックする際に知ったのですが、最近 UNBALANCE は「みんなの将棋」「みんなの囲碁」、さらに五目並べや麻雀のアプリも公開していました。
よってこれらも合わせて紹介しておこうと思います。

多機能なオセロアプリです。
オセロは商標の問題で「リバーシ」と呼ばれることも多いのですが、UNBALANCE はオセロ連盟の公認を受けているため、「オセロ」の名で公開しています。
コンピューターの強さは前述したように Lv1 ~ Lv30。
勝利するとレベル表にマークが付けられるので、これを埋めていくことが目標の1つになるでしょう。
また、勝利マークを増やすことで黒板風や木目風などの、ユニークなボード&コマを獲得できます。
「ヒント」や「待った」、ハンディキャップ機能もあるのですが、これらを使うと勝利したことにはなりません。
ハンディキャップは最初から隅に石を置いた状態でスタートするものです。
コンピューターの思考はかなり速く、低いレベルだと即座に打ってきます。
Lv30 だと数秒ほど考えますが、思考時間に上限を設けているようで、あまり長くは待たされません。

※黒で勝つと黒石、白で勝てば白石がレベル表に付いていきます。
ヒントや待ったを使って勝ったり、引き分けに終わった場合はチェックマークになります。
新しいボードは、勝利マークを5つ付けるごとにゲットできるようです。
強さについては十分なレベル。
詳しくは前述した対戦報告(第一弾、第二弾)で解説していますが、それから3年ほど経っているため、さらに最適化されていると思われます。
やってみた感じ、Lv20 が初期バージョンの本気モード。
それ以下のレベルは、それに手加減を加えている感じ。
そして Lv21~Lv30 は更に改良した AI という印象です。
また本体の CPU 速度が上がっているため、高レベルの AI は同じ思考時間でも、昔より深いところまで先読みしていると思われます。
広告は画面下部のバナー広告と、対戦後に表示される大きめの広告のみ。
全画面広告や強制動画広告はないのでご安心を。
これで課金もなしなので、1人用オセロアプリの定番になるのではないかと思います。
・みんなのオセロ(iPhone 版、iTunes 起動)
・みんなのオセロ(Android 版、Google Play へ移動)
----------
続いて、他の「みんなで」シリーズについて。
まずは「みんなの将棋」と「みんなの囲碁」。
UNBALANCE はスマホの将棋アプリの定番「金沢将棋」シリーズや、囲碁アプリ「最強の囲碁 Crazy Stone」なども公開していますが、それらとは別のものです。
ただ、インターフェイスは流用されています。

これらの特徴は「道場モード」があることで、弱い AI と順番に戦っていくことで、プレイヤーの棋力を判定してくれます。
対戦結果も蓄積されていくため、上を目指す楽しみがありますね。
ただ、将棋と囲碁は安売り出来ないのか、無料で遊べるのは将棋は5日、囲碁は7日まで。
完全版にしてずっと遊べるようにするには 480 円の課金が必要です。
私的に気になったのは、初期の「入門」や「15級」の AI がいきなり相応の強さであること。
私は将棋はコマの動かし方を知っている程度で、定石はほとんど知らないのですが、そのレベルだと入門にさえ苦戦します。
将棋を覚えたての人がこれをやってもおそらく勝てないでしょう。
このアプリは「入門者が中級者を目指すための、文字通りの『みんな』のアプリ」というフレコミですが、私的には「上級者視点での初心者から中級者」であって、「初心者視点の初心者から中級者」ではない印象です。
初心者は金沢将棋の低レベル AI とやった方が、まだ勝ちやすいでしょうね。
また、ルールの説明などは一切ないので、これで将棋や囲碁の遊び方を学ぶことは出来ません。
しかし「中級者のみんな」には、良いアプリだと思います。
・みんなの将棋(iPhone 版、iTunes 起動)
・みんなの囲碁(iPhone 版、iTunes 起動)
・みんなの将棋(Android 版、Google Play へ移動)
・みんなの囲碁(Android 版、Google Play へ移動)
・金沢将棋レベル 100 エントリー版(金沢将棋の制限付き無料版)
・金沢将棋2 レベル 300(金沢将棋の最新版)
・黒猫のヨンロ(360円。囲碁の基本はこのアプリが解りやすい)
----------
他には、「みんなの詰め将棋」「みんなの五目並べ」「みんなの麻雀」が公開されています。
これらは全て無料。 課金もなし。 ただし広告付き。
「みんなの詰め将棋」は、そのまんま詰め将棋の問題集。
シンプルなアプリですが無料で遊べます。
「みんなの五目並べ」はレベルは 10 段階。
道場とかはありませんが、上位レベルはちゃんと考えて「四三」などを狙わないと勝てません。
開始時や終了時に全画面広告や強制動画広告が出る場合があり、五目並べは1ゲームが短いので、広告も頻繁に出ることになります。 これが難点。
「みんなの麻雀」も 10 段階の「雀荘」が用意されていて、様々な対戦相手が登場。
1人用の麻雀として過不足なく遊べる内容で、ただ麻雀をやるだけのアプリですが、通算成績の記録があり、操作性も良いです。 おなじみの落雷演出などもアリ。
こちらも広告が出て来ますが、これで無料ならお得ではないでしょうか。
オンライン麻雀は MJモバイル などがありますしね。

※五目並べは、一般の「連珠」とはややルールが異なります。
白・黒共に三三はなし、四四はあり、六目は無効でそのまま継続。
麻雀は捨牌ボタンが左側なので、右手だとやや押し辛く、そこだけ気になります。
こういったアプリは iPhone の初期に、有料で数多く公開されていました。
しかし最近はこうしたアプリを有料で購入する人は少なくなっています。
課金・広告時代に合わせて、テーブルゲームのアプリを作り直したものと言えるでしょうか。
ともあれ、どれもそつなく作られていて、需要の多いアプリだと思います。
・みんなの詰め将棋(iPhone 版、iTunes 起動)
・みんなの五目並べ(iPhone 版、iTunes 起動)
・みんなの麻雀(iPhone 版、iTunes 起動)
・みんなの詰め将棋(Android 版、Google Play へ移動)
・みんなの五目並べ(Android 版、Google Play へ移動)
・みんなの麻雀(Android 版、Google Play へ移動)