iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

タワーディフェンス

Defense Zone 3 - 昔ながらのタワーディフェンスの最新版

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スマホ初期に大流行した昔ながらのタワーディフェンス(TD)を、今のグラフィックで再現したような、オーソドックスで現代戦風の TD が公開されています。
Defense Zone 3」です。

シリーズ3作目のようで、以前に1や2をプレイした記憶もあるのですが、その時は取り立てて特徴のない TD という印象で、スルーしていました。
今作もその印象は変わらないのですが・・・
タワーディフェンスがめっきり減ってしまった昨今、そのオーソドックスな TD がむしろ恋しく思えます。
同じように感じる方は少なくないのではないでしょうか。

長期的な育成要素などはありませんが、敵の量が非常に多く、1ステージが長く、しっかり防衛戦の楽しさを味わうことができます。

有料版と広告付き無料版が公開されており、有料版(Defense Zone 3 Ultra HD)は 360 円
広告付き無料版(Defense Zone 3 HD)も同額の課金によって広告を解除可能です。
開発はロシアのメーカーで、メッセージは日本語化されています。

Defense Zone 3
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Tower Defense: Legends TD - Kingdom Rush を模倣した TD

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Kingdom Rush の追従作。
道の周囲に迎撃タワーや戦士を配置し、大量にやって来るちっこい敵を撃退しまくる、秀作のタワーディフェンスが公開されています。
Tower Defense: Legends TD」です。

「Kingdom Rush の劣化版」と言ってしまえばそれまでですが、しかしゲーム性はほぼ同等、フィールドの描き込みは甘いですが演出はしっかり作られていて、Kingdom Rush の派生作として十分に楽しめる内容です。

アプリ本体は無料ですが、課金やスタミナがあります。 買い切りではありません。
しかし広告はなく、スタミナも1プレイが長いため気になりません。
課金も必須とは言えず、無料で問題なく楽しめます。
開発はアメリカのメーカーです。

Legends TD

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ダンジョン・ウォーフェア(Dungeon Warfare)

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ダンジョンの主となり、大量に、本当にすごく大量にやって来る人間達をトラップで撃退しまくる、ちょっと懐かしい雰囲気のタワーディフェンスが登場しています。
ダンジョン・ウォーフェア」(Dungeon Warfare)です。

タワーディフェンス(TD)と言えば大量の敵を倒しまくる「無双感」も面白さですが、このゲームは敵の数がハンパじゃなく、特にそれが強いです。
加えて敵の移動ルートがこちらのトラップの置き方で変化する自由配置型で、戦略性も高い作り。
トラップも一風変わったものが多く、見た目は古風ですが、タワーディフェンスとしての完成度は高いです。

価格は 480 円。 買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等は一切ありません。
開発したのは韓国の個人開発者の方のようですが、メッセージは日本語化されています。

ダンジョン・ウォーフェア Dungeon Warfare

ダンジョン・ウォーフェア Dungeon Warfare
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クレイジー・キング

Kingdom Rush スタイルのタワーディフェンスに、「課金ゲー」になってしまわない程度の、むしろ長期的な育成を楽しめるぐらいのソシャゲ要素を加えた、クオリティの高いゲームが登場しています。
クレイジーキング」です。

iTunes のスクリーンショットがソシャゲ丸出しで、スタミナ制やカード合成があり、海外の悪しき習慣「パワーアップ待ち時間」もありますが、やってみるとそれほどソーシャルゲーム感は強くありません。
課金前提のゲームバランスではない、もちろん簡単すぎる訳でもない、しっかりしたタワーディフェンスです

開発したのはドイツのメーカーですが、東京にも拠点を持っているようで、メッセージはすべて日本語化されています

クレイジーキング crazy king

クレイジーキング crazy king

こう言っては何ですが、基本的には Kingdom Rush です。
ルート固定型のタワーディフェンスで、ちびキャラがワラワラと道に沿って攻め込んできて、それを道の周囲に設置したタワーで迎撃します。
タワーを設置可能な場所は決められています。

ただ Kingdom Rush と違うのは、敵と近接戦闘を行う戦士系のキャラは「ヒーロー」しかいないこと。
ヒーローは道の上に陣取り、自由に移動させられ、敵が来るとそれを足止めしつつ戦います。
主人公のヒーローは装備によって強くなり、複数のヒーローを出撃させることも出来ますが、あまり多くの敵を足止めすることは出来ません。
その分、一人一人のヒーローの使い方が重要になっています。

タワーの数はそれほど多くなく、序盤に使えるのは弓矢・魔法・爆弾
弓矢は連射が効き、魔法は装甲を貫通、爆弾は範囲攻撃です。
アップグレードで毒矢や炎上、複数攻撃などの特技を持たせることが出来ますが、当面は種類は少なめですね。

ゲームが進むとアンデッドに強い僧侶や、敵を遅くする呪術師のタワーも登場し、さらにトラップやドラゴン召喚、重歩兵や軽歩兵のヒーローも使えるようになります。
ただ、出撃させられる数に限りがあるので、増えて来たらどれを使うか選択しなければなりません。

1ステージはそれほど長くなく、5~8 Wave ほど。
倍速もあるので3~5分程度でカタが付き、サクサク進められます。
しかし敵を1体でも逃すとクリア評価が下がるので、パーフェクトを狙いたいなら有効なタワーを適切な場所に置き、キッチリと守らなければなりません。

クレイジーキング crazy king
※闘技場でのバトルシーン。 ここはステージがランダム生成のようで、挑む度に変わります。
敵を1体でも逃すと負けですが、勝利できれば高めの確率でレアなタワーや装備を得られます。


クレイジーキング crazy king
※こちらは所持カード一覧画面。 Lv3 のカードを作るには Lv2 が2枚必要になります。 Lv2 を作るには Lv1 が2枚必要。
タワーにはそれぞれ得手不得手があり、あまり有効でないタワーを持って行くぐらいなら、ヒーローを多めにした方が有効ですね。


ステージをクリアすると「カード」を得られます。
カードはタワーやヒーロー、トラップなどを使えるようになるもので、同じカードは合成して強化するのに使用できます。
強化しないとタワーに特技を習得させることは出来ません。

こう言うとカードを地道に貯めて強化しないと先に進めないように思えそうですが、このゲームは通常マップの他に、ボスが待ち受ける、カードが貰える闘技場、日替わりのトーナメントステージ、特殊な防衛戦ステージなど、豊富なシーンが用意されています。

メインマップで苦戦するようになっても、他に行ける場所がたくさんあって、それらをやっているうちにカードが集まり合成も進むので、同じステージを繰り返してひたすら強化しないと話にならない、みたいなソシャゲ的なバランスではありません。
マップ上のルートにも分岐があり、ステージ数はかなり多いです。

無論、本体無料のアプリですから、ガチャ(と言うかカードパックの購入)やスタミナはあります
パワーアップ待ち時間に加え、一部のステージにはアンロック待ち時間もあり、しかもこのゲームの課金は最低 600 円からと高額で、「もう少しやりたいからスタミナを 100 円で回復させよう」みたいなことは出来ません。
正直、スタミナでのプレイ中断を余儀なくされてしまう部分で「劣化 Kingdom Rush 感」を受けるのは否めませんね。

ただ、Kingdom Rush 以上の長期的な育成要素と収集要素があるので、そこはソシャゲ的なシステムが良い方に働いています。
何度も言いますがタワーディフェンスとしてしっかりしているので、ソシャゲ的な部分があっても課金ゲー感はありません。

クレイジーキング crazy king
※マップ画面。 マップ上には様々な施設があり、課金通貨を生み出す鉱山も存在します。
ただし一部のルートはタワーを攻略していかないと進めません。


クレイジーキング crazy king
※そしてこちらがボスの待ち受けるタワー画面。 このタワーの中にも数十のステージがあります。
ボリュームはかなりのものですね。
ただ、一部の道が崩れていて、修復待ち時間があるのがタマにキズ。


クレイジーキング crazy king
※どこかで聞いたことあるようなセリフ。 そういえばこのゲーム、ドイツ製だったな・・・
翻訳は日本人の方が行われているようで、他にも色々とネタのあるセリフが出て来ます。


じっくり長く楽しめる、秀作のタワーディフェンスです。
パワーアップ待ち時間は余計ですが、ステージクリアで得られる課金通貨で短縮できるので、当面はそれほど邪魔になりません。
レベルが上がってくると必要になる時間と通貨は増えていくとは思いますが。

正直、この内容と課金額で、日本でまともな収益を得られるのかは疑問です。
ただ、ユーザーとしては重課金しなくても楽しめるのはありがたいですね。
日本で一般的な、スタミナ1回分の課金(120 円)はあった方が良いと思いますが。

ともあれ、タワーディフェンスのファンなら押えておくべき作品だと思います。

クレイジー・キング(iTunes が起動します)


Tiny Guardians

(Kingdom Rush + Battleheart)÷2
自動で戦うチビキャラ達に命令を出し、四方八方からやって来る敵から主人公を守る、変わり種のディフェンスゲームが登場しています。
Tiny Guardians」です。

グラフィックは Kingdom Rush 風で、ちっこくて可愛らしいキャラがちまちま戦います。
ゲーム性は逆タワーディフェンスという感じで、味方パーティーが道の上を進んで行き、道の周囲から敵モンスターがその進行を阻もうと襲いかかって来ます。
ゲームシステムは簡易 RTS の(初代)Battleheart に似ていて、戦闘は半自動、プレイヤーはユニットの位置と支援スキルの使用を指示します。

適度な難易度で、遊びやすいゲームですね。
マレーシアのメーカーのアプリで、480 円の買い切りゲーム
課金ユニットも存在しますが、必須なものではありません。

Tiny Guardians

Tiny Guardians

主人公は白い服を着た召喚士で、周囲に戦士や弓兵、魔術師などのユニットを召喚できます。
召喚されたユニットは召喚士と共に道の上を進んで行き、敵が来ると自動で迎撃を行います
召還時にマナを消費しますが、これは敵を倒すことで回復します。

戦闘に余裕がある時は見ているだけで良いのですが、前後から挟み撃ちされたり、接近戦に弱い弓兵が殴られたりすることもあります。
この時は戦士を敵が来る方に移動させたり、弓兵を逃がしたりしなければなりません。

一定時間ごとに回復の魔方陣を出すことができ、傷ついたユニットを癒すことができます。
この魔方陣は強力で、死んでしまったユニットも復活させることができますが、無駄な時に使うと必要な時に出せなくなります。
敵の集団にダメージを与えるメテオの魔法や、ワナをしかけるトラップの魔法もありますが、これらも1度使うとしばらく使用できません。

ユニットはマナを消費して追加していく事ができます。
また、マナを使ってレベルアップさせる事もでき、この際に HP も全快します。
レベルが上がると特殊攻撃を使うキャラもいて、例えばバーサーカーは周囲の敵全てにダメージを与える回転攻撃を出し、クレリックは複数の味方を治療できるようになります。

ゲームとしては、どのキャラを使い、どのタイミングで増員し、誰のレベルアップを優先するか、その辺がポイントになりますね。

Tiny Guardians
※多数の敵と乱戦中。 前線の戦士の HP は常に気にかけておきましょう。
点線で囲われている敵はまだ攻めてきませんが、ダブルタップすることで早めに進軍させられ、その際に評価ゲージがアップします。
ただ HP が減っている時はムリは禁物。


Tiny Guardians
※ステージマップ。 見るからに Kingdom Rush。
このタッチの絵柄のゲームは、最近ちらほら見かけますね。


ゴールに辿り着くとステージクリア。 評価の「★」を得られ、これを使ってユニットの強化を行えます。
この辺は Kingdom Rush と同じシステムです。

1度クリアしたステージには「復活不可・遠距離攻撃禁止」などの制限下で戦う「Challenge」が出現します。
この点も Kingdom Rush に似ていますが、このゲームは Challenge をクリアしても追加の ★ は貰えず、代わりに「コイン」を得られます。

コインは新ユニットの獲得に使用でき、ゲームの進行で得られるユニットが8体、コインで獲得するユニットが4体、課金用のユニットが4体、合計 16 のユニット存在します。
(ただ、課金用のユニットはステータスが基本ユニットと変わらないため、外見の違いだけかも)

敵の種類も多く、中ボスが手下を次々とけしかけてくるシーンもあって、忙しいゲームではありませんが、しかしボーッとしているとアッサリやられてしまいます
ボスもなかなか強力で、連発してくる攻撃から逃げ回らなければならない場面もあります。

Tiny Guardians
※ユニットのパワーアップ画面。 戦士・バーサーカー・パラディンは「戦士系」でひとまとめになっています。
左下の回転矢印ボタンを押すと、強化のリセットを行えます。 戻るボタンと間違わないように注意。


Tiny Guardians
※コインで獲得する上位ユニットのみなさん。
ただ、出撃できるのは5ユニットで、ゲームの進行で8ユニット得られるので、ムリにゲットしなくても問題はありません。
しかし Wizard を獲得してみましたが、強力な範囲攻撃を持っていて、やっぱり強いですね。


やや小粒なゲームですが、おそらく「逆 Kingdom Rush」のコンセプトで作られており、それをきちんと完成させている印象です。

現時点(2015/4)の難点は安定性が低いことで、iPad Air でプレイしているとたまに落ちることがあります。
ゲーム中に落ちてしまうとステージの最初からやり直しで、スクリーンショットを撮った時に OS ごと落ちたこともあるので、iOS 版はまだ最適化しきれていない印象があります。

しかしゲーム内容は悪くありません。
ゲーム性は異なりますが、Kingdom Rush が好きだった方は、こちらも楽しめるのではないでしょうか。

Tiny Guardians(iTunes が起動します)

Bloons Monkey City

タワーディフェンスの中で、世界で最もプレイヤーが多いであろう Bloons TD シリーズ
おサルさんが風船を割っていくホノボノ系 TD ・・・
かと思いきや、後半になると数百・数千に及ぶ無数の風船が飛んできて、それをミサイルやレーザーでなぎ払う、トンでもなくエスカレートしていく展開が特徴です。

そんな Bloons TD が、村作りシミュレーションゲームと合体したアプリが公開されています。
Bloons Monkey City」です。

本体無料の課金型開発シミュレーションなので、最初はタワーやスキルを増やすのに時間がかかり、テンポの良い Bloons TD の魅力が損なわれているのではないかと思っていたのですが・・・
TD 自体はいくらでもプレイでき、意外にもスムーズに遊べます。

タワーディフェンスとしての面白さもそのままで、大量の風船が押し寄せてくる派手な展開は健在ですね。

Bloons Monkey City

まずは村開発のシーンから行います。
ノコギリのボタンをタップし、塀で囲まれた敷地内に建物をドラッグすると、コインが減って建設が始まります。
完了には実時間の経過が必要ですが、初期の建物は短時間で完成します。

建物は「タワーを増やすもの」と「タワーのアップグレードを研究するもの」、金庫や発電所などの「その他の建物」に分けられ、例えば「ダーツモンキーの家」を2つ建てれば、タワーディフェンスのシーンでダーツモンキーを最大2体設置できるようになります。

逆に言うと、必要な建物がないタワーは使用できません
タワーのアップグレード(ゲーム中に設置したタワーの強化)も、研究施設を建て、さらにそのアップグレードの研究を完了させておかないと行えません。

そのため「面倒になった」と思う人もいるかもしれませんが、オリジナルの Bloons TD も最初から全てのタワーとアップグレードを使えた訳ではなく、プレイヤーレベルを上げて少しずつアンロックしていく必要がありました。
今作はその過程が「村作り」になっている感じですね。

一部の施設はこのゲームでもレベルを上げないと使えませんが、大半のタワーと基本のアップグレードは、どれから開発しても構いません。
上位のものは相応に高額になりますが、オリジナルでは高レベルにならないと使えなかったガトリングガンや魔術師をいきなり使用可能にすることも出来るので、その辺りの自由度は増しています

Bloons Monkey City
※ 最初はこのぐらいのサイズしかありませんが、TD のプレイにより拡張されていきます。
とりあえず基本となるダーツモンキーを増やしましょう。
施設を建てていくと電力不足になるので、風車や水車を作って補います。


Bloons Monkey City
※ アップグレード画面。 下位のアップグレードは安価なので全部研究しておきましょう。
上位のものは高額なうえに、使いやすいものとそうでないものがあるので、どれを優先するかがポイントです。


最初の敷地は狭いので、建物を建てているとすぐに一杯になってしまいます。
しかし塀の外のマスをタップするとタワーディフェンス(TD)が始まり、これに勝利するとそのマスを敷地内にすることが出来ます

TD のシーンは、従来の Bloons TD と変わりません。
「ルート固定型」のタワーディフェンスですね。

タワーや飛んで来る風船(敵)の性質は Bloons TD 5 に準じています。
しかし前述したように、利用できるタワーとアップグレードは、村に建てている建物の分だけです。
また建物があれば無条件で設置できる訳ではなく、従来通り風船を割って資金を稼がなければなりません

進行速度を倍速にする事もでき、ゲームはかなりスピーディーに展開します。
ステージ数(Wave)は土地の難易度に応じていて、★1の土地なら 3 Wave ぐらいで終わります。
★5 だと 25 Wave 以上の長さになり、さらに強力な風船が大量に飛んで来ます。

マップ上には宝箱があったり、イベントが起こるマスもありますが、とりあえず★1や★2の簡単な土地を取って村を広げていきましょう。

マップをクリアする事で資金と経験値も獲得でき、ノーダメージクリアなら課金通貨である「バルーンストーン」も入手できます

Bloons Monkey City
※ TD はいつも通り。 風船をパンパン割っていきます。
課金通貨でお助けアイテムを購入できますが、通貨はアップグレードにも使うので無駄使いしないように。
黒い風船は炎に、白は氷に、縞模様は両方に耐性があります。 灰色は炎でなければダメージを与えられません。
迷彩模様は忍者か、専用のアップグレードを習得したタワーでなければ狙えません。


Bloons Monkey City
※Bloons TD の攻略のポイントは、矢印の場所にある優先ターゲットの選択。
First なら通過していく風船を、Last なら新たに入って来た風船を、Close なら近くを、Strong ならもっとも耐久力のある対象を狙います。
風船の侵入口を狙いたいなら Last、強力な攻撃で硬い敵を狙うなら Strong など、用途に応じて使い分けましょう。


ゲームが進むと、地域争奪戦(Contested Territory)と、他プレイヤーの村の襲撃(Monkey Vs Monkey)を行えます。

地域争奪戦はランダムに選ばれた6人のプレイヤーが参加するもので、エンドレスのマップをプレイし、規定のステージまでクリアすると地域の支配権を得られます。
支配権があると時間の経過で貯まっていくコインを得られますが、自分の記録を他のプレイヤーが塗り替えると、そのプレイヤーに支配権が移ります

そして支配権を持っている時間が蓄積されていき、争奪戦が終わった時にもっとも支配時間が長かった人が勝利、ボーナスの課金通貨を貰えます。
手軽に参加できるシステムなのが良いですね。(と言うか強制的にエントリーされます)

一方、他プレイヤーの村への襲撃は・・・ 実行するのに必要な敷居が高すぎて、楽しめるのはかなり先になります。
風船の製造所や研究所、試験施設など様々な施設が必要で、他に必要なものがある時期にはなかなか手を出せません

襲撃された場合、それを迎撃する TD をプレイ出来ますが、勝利しても土地は増えません。
名声ポイントは得られますが、増えても特に実利がないのが残念。 ただ、迎撃しないとお金を少し奪われ、建物の一部に火災が発生します。(一定時間で鎮火)
いずれにせよ、相当レベルが高くなり、施設も充実してから試すべきものですね。
クラッシュ・オブ・クラン のような、それがゲームのメインになっているものではありません。

難点は、動画広告が表示されること
TD の終了後に強制的に広告が始まり、しかも終了ボタンがなく、15 秒や 30 秒の動画を最後まで見なければなりません。

もし電話回線で遊んでいると、これによってデータ通信量を無駄に削られまくります。
データ通信量選択制になった日本のモバイル環境においては、これは最悪です

ただ、300 円以上の課金をすることで広告を消すことが出来ます。
最初に7日間限定の、大量のコイン+課金通貨+広告非表示がセットになった Starter Pack を勧められるので、これを買ってプレイする有料のアプリだと思った方が良いでしょう。
消せない動画広告は非常に鬱陶しいので、データ通信量云々は別にしても、広告なしにしないとやってられません。

Bloons Monkey City
※地域争奪戦の画面。 同じぐらいのレベルのプレイヤーが集められます。
支配権を得ていれば、中央の像をタップすることで貯まったコインを回収できます。


Bloons Monkey City
※スターターパック。 広告が消えるので、これを買うのがデフォだと思った方が良いです。
金庫が小さくてもコインはちゃんと入手できるのでご安心を。


ゲーム中盤以降になると、建物の建設やアップグレードの研究に丸1日の待ち時間が必要になったりするので、だんだん進行は遅くなって行くのですが、スタミナ制では無いため強制的にプレイを中断させられることはありません。
好きなだけ遊べて、コインや経験値も稼げます。

周辺のクリア可能な土地を全部取り尽くしても、メニューの「My Tracks」でクリア済みのステージを好きな難易度で遊べ、コインも稼げるのでご安心を。
まあ土地は豊富にあるので、当面はそういうことにはならないはずです。

クオリティーの高いタワーディフェンスに村作りの長期的な面白さも加わった、かなり楽しめるゲームです。
やはり買い切りアプリであって欲しかったのもありますが、TD 好きなら見逃せないアプリでしょう。
プレイ方法については Bloons TD 5 攻略 のページも参考にして下さい。

Bloons Monkey City(iTunes が起動します)

ねこ大乱闘(Naughty Kitties)

見た目はシューティングゲームなのに自動進行。
戦艦に乗組員のネコを配置して敵を撃退していく、ちょっと変わったゲームが公開されていました。
ねこ大乱闘(Naughty Kitties)」です。

先日 Apple が公開したアプリの表彰「BEST of 2014」で、iPad 部門にノミネートされていたアプリです。
敵地に進攻していく戦艦にタワーを配置するディフェンスゲーム・・・ と表現すれば良いでしょうか。
ある意味、タワーオフェンス?

もちろんただ配置するだけではダメで、同じタワーをそろえてコンボを狙ったり、回復役のタワーで修理を行うなど、戦略性のある内容になっています。
開発したのは上海のメーカーです。

先日の表彰では iPad ゲームとして選ばれていましたが、iPhone でも遊べます
むしろ iPhone の方がマッチしているゲームで、なぜ iPad 部門だったのか疑問。

ねこ大乱闘 Naughty Kitties

画面左側に巨大な戦艦が配置されており、右からは敵がどんどん飛来してきます。
戦艦には3~5つのスロットがあり、ここに画面下に表示される「にゃんこ」を配置することで、敵を自動で攻撃してくれるようになります。
にゃんこの設置はドラッグで行います。

にゃんこには銃を連射するトラ猫や、ホーミングミサイルを撃つ灰ネコ、回復が可能な(自分をネコだと思っている)アルパカなどがいて、それぞれ効果が異なります。
ただしセット中のネコは徐々に体力が減っていき、尽きると勝手に離脱してしまいます
よって消える前に次のネコをセットしなければなりません。

同じネコを3体以上セットするとオーラを出し、大幅にパワーアップします。
しかしパワーアップ中は体力の減少が速まり、尽きるとまとめて離脱してしまいます。
ただ、同じネコを再セットすると体力がリセットされ、パワーアップが継続します。
これを「コンボ」と言います。

画面下にある「手札」の枠は3つあり、いらないネコは捨てられるので、どんどん手札を入れ替えながらコンボを継続していくが1つの攻略になります。
ただ、次の札が配られるまで少し間がありますし、出てくるネコはランダムなので、運が悪いと狙っているネコがなかなか出て来ないこともあります。
ピンチの時に無駄な入れ替えをしているとやられてしまうので、その時は妥協して他のネコをセットする必要もありますね。

HP が減ってきたら回復役も必要で、ボス戦であえてコンボを狙わず、回復+攻撃の組み合わせで持久戦を行う手もあります。

敵の攻撃により戦艦の HP が尽きるとゲームオーバー。
戦艦はデカイので、敵の攻撃をかわせることは少なく、ダメージを抑える方法は「敵を素早く倒す&継続的に回復する」になります。

ねこ大乱闘 Naughty Kitties
※戦艦自体も特殊攻撃を持っています。 最初の戦艦は火炎放射が可能。
この攻撃は貫通するので、ザコが多くて処理しきれない時にも有効です。


ねこ大乱闘 Naughty Kitties
※この黒い電撃は要注意! 戦艦ではなく、にゃんこを狙って来ます。
撃たれまくるとにゃんこが全員離脱してしまうので、その時は誰でもいいから速攻でセットしましょう。
出来ればそうなる前にパワーアップで対処するか、戦艦の砲撃を使いたいですね。


ボスは登場しますが、ステージの区切りはなく、やられない限り延々と続きます。
ただ敵はどんどん手強くなっていくので、1プレイはそれほど長くはありません。
ゲーム終了後は、倒した敵から得られるコインでパワーアップを購入できます。

パワーアップには「にゃんこ」と「シップ」があり、にゃんこは強化することで攻撃力がアップ。
シップは強化により最大 HP が増え、船に付いている特殊攻撃の威力も上がっていきます。
特殊攻撃は船首から火炎放射や電撃などを発するものですが、使うとしばらく再使用できなくなります。
これとは別に、使い捨てのアイテム(ガジェット)も購入可能です。

シップ自体の買い換えも可能ですが、必要な金額が高く、また経験値を貯めてプレイヤーレベルを上げないとアンロックされません。

そして難点は、このパワーアップ回りでしょう・・・
最初はテンポ良くパワーアップ出来るので、それが面白さにも繋がっているのですが、にゃんこのレベルを3から4にするのに「進化」が必要です。
これに必要な金額がやたら高く、それまでのパワーアップが 500 コインぐらいなのに、いきない2万コイン要求されます。 実に 20 倍。

また、にゃんこの種類を増やすには「キャッツマシン」なるガチャをやらないといけないのですが、課金通貨のガチャしか用意されていません
プレイヤーレベルが上がれば課金通貨を少し貰えるのですが、ガチャには「普通」と「究極」の2種類があり、「普通」ではほぼ使い捨てアイテムしか出て来ません。
究極だと必ず新にゃんこが出てきますが、必要な通貨が多く、しかもやる度に値段が上がっていきます
加えて課金ガチャで得たにゃんこの進化には、コインではなく課金通貨が必要になります。

一応、初期のにゃんこだけでプレイするなら課金は要りません。
それでも何とかゲームを進めていくことは出来ますが・・・
せっかく良いゲームなのに、課金仕様がここまで渋いと「タマにキズ」な感を受けてしまいますね・・・

全画面広告や動画広告も表示されますが、これは1度でも課金すれば全てなくなります
またスタミナ制ですが、回復が早いのであまり気になりません。

ねこ大乱闘 Naughty Kitties
※課金ガチャをやる際には、ガチャ機のキャットマシンを左右にスライドしてひっぱたきます。
ガチャの結果との関連性は不明ですが・・・ 妙にシュール。


ねこ大乱闘 Naughty Kitties
※にゃんこリストの一部。 レーザーやファンネルなど、ユニークな特技を持つにゃんこがいるのですが、無課金や微課金だとあまり使えないのが残念。
なお、課金にゃんこの方が強いとは限らないようで、例えば画像の一番下のキャラは「かめはめ波」を撃ちますが、前方にしか飛ばないのでヒット率が悪くてイマイチ。


無料アプリですが、課金しないと広告が鬱陶しいし、ほとんどにゃんこが増えません。
最低課金額は 200 円なので、その値段のアプリだと思っておいた方が良いかもしれませんね。

ゲーム自体は「BEST of 2014」に選ばれるのも解るクオリティとアイデアを持っています。
運と戦略のバランスの良いゲームで、思わずやり続けてしまう面白さがあります。

現時点(2014/12)では「おしらせ」のアイコンをタップするとアプリが落ちてしまう不具合がありますが、これは開発元も把握しているようで、次回のアップデートで修正予定のようです。

これで新しいにゃんこがゲームの進展に合わせて増えていき、それらをテンポ良く育てられ、ステージも豊富なら、もっと評判になっていたと思うのですが・・・
でもメーカーも収益を考えないといけないので、難しいところですね。
ともあれ、今のままでも結構オススメのアプリです。

ねこ大乱闘(Naughty Kitties)(iTunes が起動します)

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