iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

その他

にゃんこフリック道場

かわいいネコのキャラクターが、段階的にフリック入力をレクチャーしてくれる、高クオリティーなフリック入力学習アプリが公開されています。
にゃんこフリック道場」です。

スマホのフリック入力練習アプリは、ミクフリックFF WORLD WIDE WORDSワーズ・アンド・マジック などいくつかありますが、その多くは入力することで敵を倒したり、スコアが入ったりする「ゲーム」がメインのものでした。

一方、このアプリは「学習」がメインになっていて、 「上段のキーの練習」「記号の練習」「日常単語の練習」など、フリック入力の上達を目的とした様々なステージが用意されています。
iOS8 から導入されたカギカッコの入力にも対応しています。

定価は 360 円。 演出やサウンドの質も良く、今後のフリック入力練習の定番になりそうなアプリですね。

※新たに無料版も登場しています。
無料版は昇段試験のプレイ回数や道場の改築に制限がありますが、練習自体は有料版と変わりません。


にゃんこフリック道場

ガイド表示がある初心者用ステージ、ミスった時しかガイドが出ない特訓ステージ、日常単語や文章を練習するステージの3つに分かれていて、さらに昇段試験のモードがあります。
それぞれのステージに「すもも」「若葉」「マリー」と言うネコの案内キャラが用意されています。

初心者用ステージだと、その中が「キー配置を覚えよう」「濁点・小文字を使ってみよう」など複数に分かれていて、その中はさらに「上段の練習」「簡単単語斬り」など細かいステージに分かれています

いきなり全ステージを選ぶことは出来ず、上級者の人でも「キー配置」の各ステージから順番にプレイしていかなければなりません。

プレイ中は画面上部に大きくパネルが表示され、そこに書かれている文字を入力していきます。
入力に成功するとバシュッという音と共に、横フリックなら横に、縦フリックなら縦にパネルが切断されます。
その演出はなかなか良く、BGM などもあり、チープさは全くありません

連続でミスなく入力を成功させていくと、背景が変化してフィーバーモードに入り、スコアが大きくアップするようになります。
ただし1度でもミスったり遅れたりするとフィーバーは終わってしまうので、高得点を出すためにはスピード+正確さが必要です。

制限時間は1分間
終了するとスコアと評価が表示され、そして結果に応じてお金と「花」が手に入ります。

にゃんこフリック道場
※「や」を左右にフリックするとカギカッコの入力が出来る。 これは iOS8 からの新機能なので、知らない人も多いのでは?
右はミスったシーン。 初心者ステージ以外でも、ミスった時はガイドが出ます。


お金と花は、道場の改築に使います。
最初は基本となる「かな入力」の練習しか行えないのですが、この改築を行うことで濁音や句読点、英字や記号などの練習ステージがアンロックされていきます

お金は魚屋さんでアイテムを買うのにも使えます。
アイテムには「制限時間を伸ばす」「ガイド非表示のステージでもガイドを出す」などの効果があり、3つまで使用可能。
ただ、入力が早ければ不要なので、初心者救済用と言えますね。
アイテムはプレイ中にたまに出て来る宝箱からも手に入ります。

宝箱を回収するにはキーボードの外をタップしないといけないので、最初は煩わしさもあったのですが、これは変換候補の位置に指を運ぶのを意識させる目的があるようです。

にゃんこフリック道場
※改築にお金が必要なので、苦戦している人以外、アイテムは無理に買わない方が良いでしょう。 宝箱から十分調達できます。
右はアルファベットの入力練習ですが・・・ 普段フリックでアルファベットを入力しないのでムズい・・・


にゃんこフリック道場
※練習は道場の強化で増えていきます。 最初は基本練習しか出来ないのは、すでに慣れている人にとっては難点かも。
右は昇段試験。 普通の人は二段ぐらいで止まると思います。 これ以上を目指すには英数もマスターする必要あり。


とても実用的なフリック入力学習アプリです。
アルファベットや数字の入力練習もあり、操作感も良好。
ミスった時にはガイドが表示されると同時に、パネルにキズが付き、ネコキャラが怒るなど、細かい点も良く出来ています。
「スタミナ制」とかの煩わしいシステムもありません。

初めてスマホを扱う人、これからフリック入力を始めようとしている人にとっては、かなり役立つアプリと言えるでしょう。

にゃんこフリック道場(iTunes 起動、有料版)
無料版 - にゃんこフリック道場(一部に制限あり。課金で解除可能)

Train Drive ATS 2

最近、笑神様などの影響で鉄道ファンが注目を集めていますが・・・
iPhone でも鉄道好きによる、鉄道好きのための、京王電鉄を運転するトレインシミュレーターが公開されています。
Train Drive ATS 2」です。

ゲームメーカーの制作ではなく、鉄道好きが集まって作られたゲームであるため、電車でGO! などと比べると粗さがあります。
ただ、同人的なソフトとして考えると、ここまで作り込んでいることは、むしろ驚きです
かなり難しいゲームですが、鉄道ファンなら思わずハマってしまうのではないでしょうか。

iPhone 版の 電車でGO! は非公開になってしまったため、現在スマホで楽しめるトレインシミュレーターは、これが一番でしょう。
価格は 800 円と高めですが、広告付きの無料版も公開されています。

Train Drive ATS 2

画面右に EB、B7~B1、N、P1~P4 と書かれたボタンがあります。
P はパワー、B はブレーキのことで、これで電車の加速と減速を行います。
数字は強さで、P1 なら少し、P4 なら大きく加速します。
N はニュートラルで、惰性走行します。 EB は非常ブレーキで、普段は使いません。

操作は「電車でGO!」と同じですから、そちらのプレイ経験がある方なら、すぐに理解できるでしょう。
ちなみに実際の電車では、これを「マスコン」と呼ばれるレバーで操作します。

操作はシンプルですが、ゲームは前述した通り、かなり難しいです
各表示の説明もなく、最初は意味が解らないと思いますが、以下の画像を参考にして下さい。

Train Drive ATS 2

「戸閉」の緑の表示が点灯し、ブザーがなったら運行開始です。
P1 や P2 のボタンを押して電車にパワーを与え、出発しましょう。

ただし速度制限を超えないようにする必要があります
もし少しでも超えてしまうと警告が表示され、スコアがどんどんマイナスされていきます。

制限の範囲で電車を加速させていき、駅が近づいて来たら、ブレーキのボタンで電車を減速させて停車します。
が、そう簡単ではありません・・・
最初はどのぐらいのスピードの時に、どのタイミングで、どの強さのブレーキで止まれば良いのか、さっぱり解らないでしょう。
おそらくオーバーランしまくると思います。

止まり方の一例としては、残り 200m で速度 45km/h の時に B4 で減速し、25km/h まで下げます。
そして残り 50m まで進み、そこで再び B4 に入れて速度を 10km/h に。
そのまま残り 10m まで徐行して、そこで B3 に入れて停車体制に入ります。
急停車すると減点なので、止まる直前に B1 に入れてゆっくり止まりましょう。
青い矢印の中心が、画面最下部に来たところで止まるのがベストです。

上記の止まり方だと、ゆっくり駅に入るため、やや遅着になってしまいます。
ただ運行時間は、ダイヤをある程度守って走れている時以外は無視されるようです。

もしオーバーランした場合、バックして戻らなければならず、減点もドーンと食らってしまいます。
しかし手前で止まった場合は、再び加速して停車位置に止まれば OK
です。
停止前に再加速や激しい切り替えを行うと獲得スコアが 80 %になりますが、駅構内再加速の減点はないので、最初は手前で止まるぐらいの気持ちで操作しましょう。

ただ、OK の範囲に止まっても停車位置のズレが大きいと 0 点です。
急停車と判定されると、むしろマイナスになる場合も。
おまけに線路に勾配があり、駅ごとに減速のタイミングが異なっていたりするので、一筋縄ではいきません。

高速区間の場合は、100km/h で走行中は残り 500m で B6 を、75km/h で走行中は残り 300m で B6 を入れて減速を開始しましょう。
ただ高速区間は駅の手前に速度制限がある場合が多いので、そちらが優先ですね。

Train Drive ATS 2
※駅に停車中に「スコア」のボタンを押すと、評価点が表示されます。
手前で止まるのは減点対象ではないので、オーバーランだけは避けるように。
最初はゆっくり、慎重に進入した方が良いですね。


Train Drive ATS 2
※矢印の所にうっすら見えてる青い三角が停車位置。 赤い三角が停車許容範囲。
ただかなり近付かないと見えないので、停車直前までは上部に表示されている距離を目安にしましょう。
8km/h なら残り 8m で B3 にすると良い感じ。 ただし駅の勾配に左右されます。


グラフィックは初代プレステのような印象で、チープさがあるのは否めませんが、山間や都市部など風景に変化があり、様々な形の駅や建物が登場します。
鉄橋や停車場、遊園地などが見えるシーンもあり、車窓として楽しめますね。

また、自分の電車だけでなく他の電車もダイヤに沿って運行されていて、ちゃんと自分の走行に合わせたタイミングですれ違ったり、並走したりします。
サウンドもリアルで、鉄道ファンらしいこだわりを感じます。

ただ気になるのは、やはり難易度。
特に最初の区間でいきなり勾配が連発され、最初は上り坂で勝手にスピードが下がるのに、駅構内は下り坂になっていて停車直前で速度が落ちずオーバーランしやすい形になっているのは、最初のステージとしてどうなのかと。
のっけからトラップてんこ盛りな印象です

その後の区間も、高速区間の後にやたら短い区間が出て来るとか、勾配と速度制限が妙に厳しいとか、序盤から意地悪なコースが多い
飽きの来ないコースにしようとしているのだと思いますが、どうもシロウト的なゲームバランスの厳しさを感じます。
ゲームを作る方はそのゲームを隅々まで熟知してるから、難しくしてしまいやすいんですよね・・・

簡単すぎるのも面白くないし、チャレンジ意欲の湧く難易度ではありますが、せめて最初の路線はもうちょっと楽な方が良かった気がします。
無料体験版の方には自動で運行を調整してくれる AUTO モードがあるので、有料版を買う予定の人も、まずは無料版で慣れた方が良いと思います。

Train Drive ATS 2
※最初のステージの地下駅がいきなりムズい。 構内が下り勾配なので早めに減速を。
残り 200m を切ったらブレーキを開始して、25km/h ぐらいまで落としておいた方が無難。
停止位置には 10km/h 以下で近付き、停車時はブレーキが少し遅れてかかるのを加味して、早めに入力しましょう。


Train Drive ATS 2
※こちらは2本目の路線。 快速電車ですが、最初の電車よりブレーキが利き辛いようで、おまけに最初の駅がすごく下り坂。
1本目の路線と同じようにブレーキをかけていると間に合いません。
早めに速度を落とすか、ブレーキを1つ上げましょう。


初期の難易度は気になりますが、慣れてしまえば電車を運転する楽しさを体験できるゲームです
本当に、鉄道ファンの集まりでここまで作っているのは凄いと思います。

興味のある方は、とりあえず無料版で AUTO 併用で走ってみましょう。
作り手の電車愛を感じることが出来ると思います。

Train Drive ATS 2 (iTunes 起動、有料版)
Train Drive ATS 2 Lite (無料体験版。AUTO あり、一部区間のみ、広告あり)

Lumosity Mobile - 脳トレ

世界で 6800 万人ものユーザーを持つ、最新の認知科学研究に基づいた脳を鍛えるトレーニングプログラム・・・ という触れ込みのアプリが登場しています。
Lumosity Mobile - 脳トレ」です。

Lumosity は脳科学研究者により 2007 年から提供されているサービスで、脳トレゲームのデータを研究者にフィードバックし、人間の認知能力の向上に役立てようというプロジェクトのようです。
ウェブサイト版は以下になります。
http://www.lumosity.com/

Lumosity のアプリは英語圏では1年以上前から利用されていたようで、海外では 2014 年の Android ベストアプリにも選ばれています。
そしてこの度 Lumosity の日本法人が発足し、英語圏以外で初めてウェブとアプリの双方で運営が開始されました。

脳トレの効果については諸説ありますが、軽度の認知障害者に対する効果は認められており、他にも Lumosity によると「子供の認知能力の向上」「朝にプレイすることで昼からパフォーマンスが上がる」などの研究成果があるそうです。
また、健常者でも年齢に関わらず、継続利用で認知能力は向上するとしています。

信じるか信じないかはあなた次第ですが、世界的に利用されている脳トレプログラムが日本でもスマホアプリ化されたのですから、かなり注目と言えますね。



ゲーム開始前にメールアドレスか Facebook を使い、アカウント登録を行わなければなりません。
やや面倒ですが、元々ウェブサイトで登録を行って利用するサービスでしたから、仕方のないところでしょうか。

その後、生年月日や性別などのデータを入力し、さらに「鍛えたい能力」を選択します。
「環境に素早く対応する」「効率的に頭を切り替える」などの項目があり、この選択に応じてトレーニングプログラムが内部的に作成されるようです。
まあ複数回答可能なので、色々な脳トレゲームをやりたい人は全部選んでも構いませんが。

登録が終わると、さっそく自動で選ばれたミニゲームが提示されます。
ゲームは スピード、記憶力、注意力、柔軟性、問題解決能力 の5つのカテゴリに分けられていて、もちろんスコアが良いほど、その分野の評価が高まります。

ゲームには文字の色を答えたり、簡単な計算問題を解いていく「脳トレ系」でよく見るものもあれば、電車を車庫に誘導したり、ペンギンを十字キーで操作するといった、脳トレと言うより「ゲーム」に近いものもあります。

現時点(2014/12)では5つのカテゴリに3つずつのゲームがあり、合計は 15
そんなに多い訳ではありませんが、今後増えていく予定です。

各ゲームは1~2分ほどで終わり、1日に提示されるゲームは無課金だと3つ、課金アカウントだと5つまで
終了後もさらに遊ぶことは可能ですが、無課金の場合、その日に提示されたものしかプレイできません。


※左は文字の「色」が正しいかを答えるゲーム。 文字を読んじゃダメ。
これは「脳を鍛える大人の DS トレーニング」にもありましたね。
右は決められた手数でペットを回収し、家に届けるゲーム。 脳トレと言うよりパズルです。



※プレイ前には解りやすい説明が表示されます。 見た目のセンスも良いですね。
「別の目標へと切り替えることで状況の変化に順応するプロセス」などの、もっともらしい解説が付いていると、なんとなく役立つ気がしてきます。


一通りのゲームを終えた後は「脳力分析」を見ることが出来ます。

LPI」と「脳力比較」のグラフがあり、LPI(Lumosity パフォーマンス指数)は各ゲームから算出された項目別の能力値、と言うか脳力値を表示します。
脳力比較は課金アカウントでないと確認できませんが、同年代のユーザーの中で自分の LPI がどのぐらいの位置なのかを知ることが出来ます。

ただしこの LPI は IQ などとは異なり、利用者の能力をそのまま反映している訳ではありません
例えばゲームの中にはステージクリア制のものがありますが、1回のプレイで1ステージしか遊べず、後半ステージほど高いスコアを狙えるため、何度もプレイして先に進まないと好成績は出せません。

他にも過去のスコアに応じて開始時の難易度を調整するゲームがあり、この場合も高難度から始まった方がスコアが高くなるため、最初の頃は能力の有無に関わらず高いスコアは望めません。

このアプリは結果を競うものではなく、あくまで自らの脳力を高めるトレーニングが目的です
LPI の高低よりも、継続的に利用することで徐々に評価が高まっていく、その過程を重視することが大切ですね。


※LPI は数値自体より、その増減を見るもの。 まあこういう「記録」があると、高いスコアを目指したくなりますけどね。
右は線路のポイントを変えて、列車を車庫に導くステージクリア制のゲーム。
このゲームはミスなくプレイしても、列車がたくさん出てくる後半ステージにならないと高いスコアは出ないようです。
こういうのも LPI に影響しますから、そういうものだと思っておきましょう。


このアプリで気になる点は課金回りでしょう。
有料アカウントにするには1ヵ月 1200 円か、1年で 5800 円の課金が必要です。
(iTunes の説明文には月額 1500 円、年額 8200 円と書かれていますが、アプリ内の表記は上記の通りです)
アカウントはウェブサイト版と共通なので、課金すればウェブの方も有料版を使えますが、しかしスマホアプリとしてはかなり高額、しかも月額課金制

おまけに一度課金すると「自動更新」が ON になります
(なっていなかった気もしますが、iTunes の説明文やゲーム内のヘルプには自動更新になると明記されています)
自動更新は「iTunes アカウントの設定から停止することができます」とのことですが、実際にどうすれば良いのかよく解らない
ヘルプを見ても PC 版の説明しかなく、おまけに詳細ページへのリンクがデッドリンクになっている。

とりあえず ウェブサイト版 Lumosity にログインし、こちらのページ に移動すれば自動更新のキャンセルを行えますが、この辺りは明確にしてくれないと不信感は拭えませんね。

ただ、無料アカウントのままでも遊ぶことは・・・ と言うか、トレーニングしていくことは可能です。
集中してプレイしてハイスコアを目指すようなゲームではないし、「決められた時間のプレイを継続することが大切」とのことなので、無課金でも1日3ゲーム遊べるのですから、とりあえずそれで問題ありません

手軽には出し辛い金額なので、しばらく無課金で使い続け、継続して利用していく価値があると判断した人のみ、課金を考えるのが良いでしょう。

寝起きの頭をシャキッとするのに良いようなので、通勤用のアプリに向いているかもしれません。
まだ不備な点もありますが、これで再び脳トレブームがやって来たりするのでしょうか?

Lumosity Mobile - 脳トレ(iTunes が起動します)

Papers, Please

おめでとう。
貴君は厳正なる勤労抽選の結果、我らが祖国アルストツカの入国審査官に選ばれた。
至急、国境の町グレスティンの国境検問所に赴くように。
なお、審査業務には iTunes で所定のアプリを入手しておく必要がある。
アプリ名は「Papers, Please」だ。

このアプリを作った同志は、過去にも Helsing's Fire などの優れたアプリを開発している。
ただし今回は iPad 専用であるため、着任前に端末を用意しておくこと。
支給品はない。

知っての通り、祖国アルストツカは隣国コレチアと6年に渡る戦争を続けていたが、先日ようやく停戦の運びとなり、グレスティンの半分を「正当に」取り戻した。
グレスティンでは移民や就労、親族との面会など、様々な理由で入国を希望する者が列をなしている。

貴君はパスポートや身分証明書を確認し、厳正かつ公正に入国の是非を判断しなければならない
ミスの許されない崇高な労働である。
もちろんワイロを受け取ったり、書類の不備に目をつむるようなことがあってはならない。 貴君にも家族がいるのだろう?

なに? 職業選択の自由?
どこの世迷い言に毒されたのか知らないが、国と政府の指導の下、各人がその適正に合った労働に配置される事が、効率の良い国の発展に繋がるのだ。
シベリアで木を数える仕事に就きたくなければ、不用意な言動は慎むことだ。

Papers Please

では入国審査の手順を説明しよう。 二度は言わないので聞き逃しのないように。

検問所を開き、スピーカーで呼び出しを行うと、入国希望者がやってくる。
貴君は必要書類を机の上に広げ、パスポートの有効期限と番号、顔写真と名前、国籍などを照合し、不備がないか審査しなければならない。

入国を認めるのであればパスポートに緑のスタンプを、認めないなら赤のスタンプを押せ
不審な点があるなら隅にある赤いボタンを押し、問題の箇所を指し示して審問せよ。
回答が相応しくないなら入国を認めてはならない。
もし偽造書類などを発見した場合は警備兵を呼べ。 その不届き者を拘束する。

まだ終戦直後であるため、出入国に関する制度は整っていない。
初日は自国民の入国のみ許可しているが、後日外国人の入国も許可されるはずだ。
ただしそれに伴い審査項目が追加され、必要書類も増えることが予想される
貴君はそれに対し高度の柔軟性を持って、臨機応変に対応していくのだ。

む? 爆発音が聞こえたな。
どうやら愚かな反政府主義者どもがテロを起こしたのだろう。 国境では良くあることだ
なに、心配することはない。 国境と検問所は厳重な警備に守られており、鼠1匹通さぬ体制で監視されている。
不審者は文字通り蜂の巣だ。

だが間近で事故が起こった場合は国境は一時封鎖される。
その時は審査業務も終了となる。
報酬は歩合制のため少なくなるが、恨むのならテロリストどもを恨むのだな。

Papers Please
※書類やパスポートは机の上にドラッグすれば、自動的に広げられる。
有効期限などを忘れずに確認し、作業が終わったら返却せよ。
背景の横のラインは飾りではない。身長を照合するのに利用するのだ。


Papers Please
※パスポートがない相手への対処は最初は迷うかもしれない。
カウンターの左に入国管理規則の書かれた手帳がある。
パスポートが提示されない時は審問を開始し、この手帳の「パスポートが必要」の記述とカウンターを指し示すのだ。
手帳の内容は業務開始前に目を通し、パスポートの発行都市は随時確認せよ。


貴君には東グレスティンの8等級の官舎が割り当てられている。
報酬で日々の糧を得、家族を養っていくと良いだろう。

なに? 家賃が高い? 食費が足りない? 寒すぎて暖房費がかさむ?
我が国も戦争で受けた被害は少なくない。 街は失業者であふれ、配給は十分でなく、家を失った者が路頭に迷っている。
貴君はそんな中、幸運にも家と仕事を与えられたのだ。 これ以上は自分で何とかしたまえ。
仮に家族が飢えて亡くなっても・・・ そのぶん食費が減り、生活は楽になるだろう。
一人の死は悲劇だが、多数の死は統計でしかない。

もし手持ちに余裕ができたなら、審査室の改良を行うといい。
費用は自腹だが、多少は業務を行いやすくなるはずだ。
我々も指紋照合機や透過スキャナなど、より厳正な審査を行える機器を準備している。

1つ忠告しておくが、テロリストどもの世迷い言には耳を傾けないことだ。
入国審査官という立場上、そうした卑劣な連中からの誘いを受けることがあるかもしれない。
奴等は無慈悲なテロ活動のため、手駒を増やそうと躍起になっている。
祖国への忠節を忘れず、報国の精神を持って日々の労働に励むのだ。
背後に監視の目が付いていることを、くれぐれも忘れないように。

なに? 緊急時のための武器はないのかだと?
入国審査官に武器の携帯は許可されていない。 警備を務める同志達を信じるのだ。
だが愚かな自爆テロは確かに続いている。 あまりに危険なようだと、武器が支給されることもあるかもしれない。
だがその時は、自らの手で国境を守る責務も負うことを忘れるな。

Papers Please

着任するにあたり、支度金として 960 円が必要になる。
iTunes でアプリと引き替えに納めるのだ。

我らが祖国アルストツカは戦争で多少疲弊しているが、それでも諸国に比べれば楽園である。
見よ、今日も長い列を作る入国希望者の群を。 皆、我が国を羨望の眼差しで見ているのだ。
貴君は栄えある楽園の門番として、選ばれた者を招き入れ、不埒な者をはね付ける盾とならねばならない。

貴君の忠勤に期待する。 アルストツカに栄光あれ

Papers, Please (iTunes 起動、iPad 専用)

DIVE IN

クラウド・コンピューティング、通称「クラウド」。
ユーザーの持つコンピューター(端末)でデータの保存・処理・出力を全て行うのではなく、ネットワークの向こうにあるサーバーでデータの保存や処理を行うコンピューターの利用法を言います。
これにより、端末の性能以上の処理を実行したり、大量のデータの保存を行うことが可能になります。

このクラウドを利用し、サーバーでゲームの処理を行って、端末にはゲームの映像のみを出力する、スマホ / タブレット用のクラウド・ゲーミングサービスがスタートしました。
DIVE IN」です。

DIVE IN は「ストリーミング サービス」とも呼ばれていますが、ストリーミングとは映像などのデータをダウンロードしながら、同時に再生する技術のことです。

この DIVE IN はスクエニが独自開発したものではなく、「Gクラスタ」というクラウドゲーミングサービスをベースとしています。
Gクラスタでは一足先に Final Fantasy XIII(FF13)が配信されていましたが、その時に提携が出来たのか、スクエニのクラウドゲーム事業を推進する「シンラ・テクノロジー」の発足も同時期(9~10月)に行われています。

今回 DIVE IN で提供されたのは「FF13」「FF7(インターナショナル版)」「Season of Mystery」の3本。
今後「FF8」「FF13-2」「ライトニング リターンズ(FF13-3)」「ラスト レムナント」「MURDERED」の配信も予定されています。

DIVE IN

DIVE IN でゲームを楽しむには、まずアプリの「DIVE INビューワー」をインストールします。
前述したように DIVE IN でゲームを動かすのはサーバー側のコンピューターであるため、iPhone などにインストールするのはあくまでビューワー(動画視聴用ソフト)ということですね。

ただ現時点では、この DIVE IN ビューワーのインターフェイスが最悪。
起動すると簡単な説明文と体験版の告知バナー、そしてログイン画面へのボタンが表示されますが、バナーをタップするとブラウザの説明ページに飛び、戻って来るにはブラウザを閉じてまたアプリを起動し直さないといけない
ログイン画面も ID とパスワードを毎回手打ちで入力する必要があり、さらにこの画面からアカウント登録に移動することはできない
戻るボタンがないので、ログインせずに元にメニューに戻ろうと思ったらアプリを落としてタスクからも消し、再度起動しないといけない。

そしてアカウントを登録するには、アプリではなく「ブラウザでDIVE IN のウェブページを開き、そこで「アカウント新規登録」のボタンを押さなければならない。
この辺りの案内がアプリ側には一切なし。(おまけに最初は新規登録の表示も小さかった)

登録画面では受信できるメールアドレスを入力して仮登録を行い、それから必要事項を記入します。
以上が終われば登録した ID とパスワードで無料体験(30分)を行えるようになりますが、ゲームの利用権購入がまた解り辛い
例によってアプリからは行えず、体験終了後に「続きをプレイしたい方はこちら」みたいな案内も出てこない。

購入するにはブラウザで DIVE IN のウェブページを開き、トップページのゲーム画像か、上部メニューの「GAME」を押すと表示されるゲーム画像を押して、「○日間プレイ権を購入する」のボタンをクリックします。
ただ画像が大き過ぎて、それがリンクになってると気付きにくい。

また、あらかじめ課金通貨の「Crysta」のチャージを行っておく必要があり、これはスクウェアエニックスアカウントの管理システムにログインする必要があります。
ログイン後、メニューの「Crystaのチャージ」を選択し、任意の金額と支払い方法を選択します。

ハッキリ言って、利用しようと思った人の半分は、この解りにくさのために断念するのではないでしょうか。
今後のアップデートで改善されていくと思いますが、現時点(2014/12)では「よくまあ、こんなメニューで正式サービスを開始したな」と言うのが正直な感想ですね。

なお、料金は FF13 の場合、3日で 250 円、10日で 500 円、30日で 1250 円、365日で 1800 円(税別)。
データの保存は 180 日までで、ログインのない状態がそれ以上続くと消去されます。
買い切りでないのが難しいところですが・・・ ソフトを買って、クリアしたら中古屋に売る人も多いので、それを考えれば安いと言えるでしょうか。
ずっと手元に置いておきたい人だと微妙ですが。

DIVE IN
※アカウント登録とプレイ権の購入は上記メニューの矢印の場所から行います。
ゲームをやるまでの手順が、ある意味「アドベンチャーゲーム」。


ゲームの方ですが、ストリーミングサービスですから、安定した通信を行えるのが前提です
「光回線+Wi-Fi」が基本でしょうね。
間違っても電話回線でプレイしたりしないように。 まともな映像にならないうえに、データ通信量があっという間に尽きてしまいます。

そして光 Wifi 環境でのプレイは・・・ 思っていた以上に普通に遊べます。
映像も美しく、FF13 のハイスペックな 3D グラフィックがスマホやタブレットで綺麗に映ります
iPad だと「映像だ」というのが解るぐらいの解像度ですが、それでも十分綺麗。 iPhone なら申し分なし。

ボタンや十字キーは画面の端に表示され、一部ゲーム画面にかぶさりますが、心配していた操作性や視認性は思ったほど悪くありません
ボタンの反応範囲は見た目通りで、それほど広くありませんが、押すのに困るほどではないですね。
このコントローラーのレイアウトだと LR ボタンを多用するゲームでは困りそうですが、少なくとも FF では問題ありません。
スティックは左下と右下にある四角い枠の中をスライドして動かします。 この操作性も及第点といったところ。

ただ、フィールド移動時に若干の遅延を感じるのは否めません
例えば、動き出しや、曲がり角を曲がる時、若干反応が遅くなります。
そしてそれを修正しようとして戻ろうとすると、その操作にも遅延が生じるので、妙な違和感を感じることも少なくありません。
これではアクションゲームは厳しく、シューティングとかは論外でしょうね。

ただ、そんなに激しいアクションを必要としない RPG では大きな問題はなく、FF13 も十分プレイ出来ます。
サーバーとの通信を行っていながら、このレスポンスを保てるというのは・・・ 技術の改良を感じますね。

DIVE IN
※美しいムービーシーン。 こんなシーンが全編を通して流れる長編 RPG をスマホでプレイ出来る時代に。

DIVE IN
※コントローラーのレイアウトはこんな感じ。 見た目ほど操作し辛くはないです。
スティックの操作は遅延の影響でやや鈍く感じる場合がありますが、致命的なレベルではないです。
アクションゲームだったらダメだろうけど。


FF13 のゲーム自体についてですが、自由に行動できるのは終盤になってからで、それまでは「戦闘シーンが付いている映画」といった感じです。
移動はほぼ一本道、戦闘が起きる場所も決まっていて、RPG としての要素も乏しく、そもそもレベルがありません。
ただムービーやストーリーを楽しむものとしては最上級で、その意味ではストリーミングで楽しむにはピッタリかもしれません。

いずれにせよ、PS3 の性能をフル活用していたゲームですから、それを iPhone や iPad で楽しめるのは、かなりのインパクトがあります

FF7 は、さすがに今見るとグラフィックが厳しいですね。
昔のままなので、大雑把なポリゴンと粗いドットが、いかにも古くさい感じ。
ただ5倍速や、敵の出現の ON/OFF、常に HP が回復する強化モードなどの追加機能を活用できるため、手軽にストーリーを楽しむには良いかもしれません。

Season of Mystery は「絵探しゲーム」で、お題のアイテムを絵の中から見つけていきます。
スマホにはたくさんあるタイプのゲームで、わざわざ DIVE IN でプレイするようなものではなく、おまけに iPhone では目標をタップし辛い。
なぜこれが初期タイトルに選ばれたのか理解に苦しみます。

なお、試しに公衆無線 LAN で接続してみたのですが、やはり全然ダメでした。
画像がコマ送りになる上に、解像度も著しく低下し、たまに文字が判別不可能なほど乱れます。
無理矢理遊ぶことも出来ますが、他の人の迷惑になりそうだし、やらない方が良いですね。

DIVE IN
※FF7 は DIVE IN のセッティング画面で倍速やエンカウントなしなどの追加機能を利用できます。
左上にはGクラスタのマークが。


DIVE IN
※Season of Mystery は単なる絵探しゲーム。 DIVE IN ではむしろやり辛い。
コントローラーを消さないとボタンの裏がタップ出来ないなど、インターフェイスの問題もある。


DIVE IN
※外でやってみたらこんなことに。 スマホのアプリだけど、おうちでやるものですね・・・

まだ課題も多く見受けられますが、「ゲームの未来」を感じるサービスです
手元の iPhone で FF13 が動いているだけで「おぉー!」と思うものがありますね。

今から5年ほど前、PS3 のゲームを PSP でプレイ出来る「リモートプレイ」を試した時は、キャラクターが操作よりも1テンポ遅れて移動する様子をみて「あぁ、まだ無線でゲームをやるのは無理だな」と思ったものですが・・・
今はネットワーク上のサーバーとの通信を、もっと早いレスポンスで行える時代になりました。
さらに5年ほど経てば、アクションゲームも遜色なくクラウドで遊べるようになるのでしょうか?

今はまだ「始動したて」の感が否めないサービスですが、環境が整っている方なら、一見の価値はありますね。

DIVE INビューワー(iTunes が起動します)

FRAMED

ムービーが流れる順番を入れ替え、スパイが捕まる過程をくつがえしていく、ユニークなパズルゲームが登場し話題になっています。
FRAMED」です。

開発中のものがインディーズゲームのコンテストに出品され、各賞を総ナメにしていました。
ゲームと言うより、プレイヤーの操作によって変化が生じるインタラクティブ・ムービーという感じですが、これはこれで楽しめますね。

価格は 500 円で、ボリュームはそれほどありませんが、センスあふれる作品です。

FRAMED

ゲームが始まるとマンガのようなコマ割りのページが現れます。
再生ボタンを押すとスパイがその中を順番に動いていきますが、必ず途中で警備員に見つかり、銃で撃たれるか捕まってしまいます。

しかしコマをドラッグで動かすことで入れ替えることができ、その経過を変える事が出来ます
例えば、警備員が待ち構えているコマと、ドアのコマを入れ替えると、スパイはドアの中に入って警備員をやり過ごします。

FRAMED

どのコマでどんな動きが生じるのかは実際に再生してみないと解らないのですが、捕まっても特にペナルティはなく、トライ&エラーを繰り返していればいずれ正解が見つかります
捕まるシーンにもコマごとに異なる動きが用意されていて、それを眺めるのも楽しいですね。

動きは非常に滑らかで、ゲームが進むと女スパイや初老のスパイも登場し、謎のカバンの争奪戦を繰り広げる展開になります。
様々なシーンが用意されていて、1つの短編映画のように楽しむことが出来ます

ゲームが進むと回転させたり、再生中でも動かせるコマが出てきます。
再生中に動かせるコマはユニークで、例えばそのコマを一度通って警備員を引き付けた後、コマの入れ替えを行って再び同じコマを通過させ、警備員がいた場所に落ちていた鍵を拾う、といった使い方が出来ます。

FRAMED
※こんな大きなコマは、回転させることでコマ割自体を変えることが出来ます。

FRAMED
※タバコと薬とスパイの男女。 ハードボイルドのお約束が良いですね。

前述したようにボリュームはそれほどなく、スムーズに進めば1時間ほどでクリア出来ます。
それで 500 円というところで評価が分かれそうですが、あまりダラダラと同じようなステージが続くのも面白くありませんから、このぐらいでケリが付いた方がスッキリ終われて良いのもありますね。

ゲームと言うより映像作品
そうした作品を楽しみたいと思える人なら、貴重な体験が出来るアプリです。

FRAMED(iTunes が起動します)

ATOK - 日本語入力キーボード

※2015/9:内容が古くなっていたため、最新のアップデートに合わせたものに更新しました。
※2016/3:アップデートに合わせて一部修正。


日本語 IME(文字入力ソフト)の大定番「ATOK」。
パソコンではおなじみのソフトウェアですが、iPhone / iPad は外部 IME のインストールに対応していなかったため、普通に使えるキーボードとしては利用できませんでした。

しかし iOS8 の公開に伴ってソフトウェアキーボードの追加が可能になり、iPhone 用の ATOK が正式に公開されています。
ATOK - 日本語入力キーボード」です。

そのインパクトは強く、多くのメディアで報じられていますね。
実際に変換精度と予測変換は強く、イマイチと評判の iPhone 純正 IME よりずっと高精度です。

まだ Bluetooth キーボードでは使えないなど、残念な部分もあります。
ただ物理キーボードが使えないのは Apple が外部 IME にその利用を許可していないからで、こればかりはどうしようもありません。
使えないアプリがある、たまにバグるといった問題も散見されていましたが、その辺はアップデートでの改善が進んでいます。

このブログは主にゲームアプリを扱いますが、ATOK は iPhone に大きな変化をもたらす「かもしれない」アプリなので、今回取り上げておきたいと思います。
なお、当然ですが iOS8 以上でないと利用できないのでご注意下さい。

ATOK for iOS

キーボードの追加はアプリをインストール後、「設定」→「一般」の「キーボード」で「新しいキーボードを追加」を選んで ATOK を選択するだけ。
この辺りは ATOK のアプリでも丁寧に教えてくれます。

当初は iPhone はフリック入力キーボード、iPad はアルファベットキーボードしか使えませんでしたが、現在はどちらも英字キーボード、ローマ字入力キーボード、フリック入力キーボード、全て使用できます。
ただ、私は iPad では左右分割型のキーボードを使っているのですが、そういった特殊なキーボードはまだ用意されていません。

入力の方法は純正キーボードとほぼ同じですが、「変換」「定型文(四角マーク)」「カーソル移動(矢印)」のボタンがあるのが異なります。

変換」はその名の通り変換を行うボタンですが、これを押さなくても変換候補はキーボードの上に随時表示されていて、純正キーボードと同じようにタップで選択できます。
ただ、変換ボタンをフリックすると、上にフリックで区切り変更モード、下にフリックで変換候補全表示、左にフリックで1つ前の変換候補に戻ります。

文節の位置は純正キーボードの場合、区切りたいところを直接タップする必要がありましたが、ATOK はこのモードで簡単に区切りを調整できます。
また変換精度が良いので、純正キーボードほど「文の区切りがヘンになった」ということは起こりません。

定型文(四角)のボタンは、その名の通り定型文を呼び出すもの。
ただ初期に登録されている定型文は少ないので、自分で登録して使う必要があります。
登録は ATOK アプリの「ツール」から行います。

矢印のボタンはタップで右に、左フリックで左にカーソルが移動します。
直接カーソルを動かせるのは地味に便利。 

他にもフリックによる操作が各ボタンに追加されていて、削除ボタンは左にフリックすると行削除になります。
スペースは全角一文字分空けますが、下にフリックで半角空け
定型文ボタンは上フリックでペースト。
英数字切り替えボタンは上フリックで日本語、右フリックで英字、下フリックで数字に素早く切り替えられます。

なお、回転した矢印のボタンは逆順ボタンで、「あ→い→う→え→お」が「お→え→う→い→あ」と逆に変わっていくものです。
フリック入力ではなく、連打するガラケー式の入力をしている人が使うものですね。
このボタンは純正キーボードでは、かな入力を「フリックのみ」にしていると非表示になるのですが、ATOK ではどちらの設定でも表示されます。

ATOK2
※キーボードのスタイルにはいくつか種類があります。 カラーも変更可能。
スタイルを「フリック」にして「フリックのみ」を ON にすると、定型文ボタンと回転矢印(逆順)ボタンがなくなり、数字・英字・日本語に1タップで切り替えられるボタンが付きます。


ATOK for iOS
※文節移動モード。 確かに使いやすいですが・・・
未確定の文字を直接画面に表示できないための、苦肉の作とも言えます。


そして肝心の変換精度と予測変換ですが・・・ これは流石ですね。

パソコン用 ATOK と同レベルの変換エンジン「ATOK EV Engine」が搭載されており、単語が豊富なのはもちろん、高度な予測変換と、英単語の入力支援機能を盛り込んでいます。

また、「うるおぼえ」が「うろ覚え」に修正されるなど、打ち間違いを補正する機能もあり、どうしても入力ミスが多くなるスマホではありがたいです。

以下は試しに「あかさ」と入力して、変換の一覧を表示させたところ。
左は純正 IME、右は ATOK です。

ATOK for iOS

純正 IME は「あかさ」の段階では、まだ予測変換が働いていません。
ATOK for iOS は文節、地名、名前、さらにキーが英数だった場合の候補まであがっています。
日本では使わないようなヘンテコな候補もありません。

前の文章から候補を絞る機能もあるようで、これなら変換もスムーズに行えそうです。

ATOK の難点は、確定前の文章が直接書き込まれないこと。
純正のキーボードはメモに文字を入力すると、それがすぐメモの中に書き込まれていきます。
しかし ATOK は変換して文章を確定するまで、文字はメモの中に表示されません。

ATOK の場合、確定前の文章は変換候補の上に表示されるようになっています。
初期の ATOK はこの文章の表示欄が非常に狭く、数文字分しか見えなかったのですが、現在はアップデートで広くなっています。


atok2015
この画像は右寄せスタイルのキーボードです。
キーボードのサイズは ATOK アプリで変更できるようになっており、全幅にすることも可能。
高さも微調整できます。


なお、入力した文字がすぐ書き込まれる「カーソル位置入力」もアップデートで可能になりました。
ただ疑似対応であるため、未変換の文字の色が反転しないし、アプリによっては機能しません。
まだ完全対応とは言えない状態ですが、制限の多い中で何とか対処しようとしているのは伺えます。

冒頭で述べたように、Bluetooth キーボードで使用できないのが変換ソフトとしては大きな欠点ですね。

対応アプリが少ないことも ATOK の欠点でしたが、これは改善が進んでいます。
当初は LINE や Google Maps などで使えなかったりしましたが、現在はほぼどのアプリでも利用できます。
まだ不具合が生じることもありますが、初期と比べるとかなり減っています。

やや気になるのは「フルアクセス」の設定にしないと、単語の学習や一部の機能が使えないこと。
しかしフルアクセスにする際に「入力した内容がすべて開発元に転送されます。 その内容にはクレジットカード番号や住所なども含まれる可能性があります」という、脅し文句のようなメッセージが出て来ます。

フルアクセス OFF でも普通に使えるのですが(相応に単語も学習されている)、やや気になるのも本音です。
まあ、そんなに心配する必要はないとは思いますが・・・

atok20152
※こちらは iPad でアルファベット(ローマ字)キーボードを使用中。
カーソル位置入力を ON にしているので、メモに変換前の文章も直接書き込まれています。


価格は 1600 円。 安くはありませんが、こうしたアプリが日本の iPhone / iPad の利便性を高めていくのだと思います。
正直、当初は問題や制限が多くて使いやすい IME とは言えず、「投資のつもりで購入しましょう」みたいな紹介をしていたのですが、今はかなり安定しています。

純正の IME の変換精度も向上していて、そちらも悪くなくなっているので、無理に ATOK が必要な訳ではないですが、長文を一気に入力し、後で変換していくスタイルの人は、前後の文章を元に変換精度を高める ATOK の方が向いているでしょう。

まだ Apple の制限のために不自由している部分も見られますが、サードパーティー製 IME の向上は iPhone の今後に必要なものだと思うので、これからの更なる発展を期待したいですね。

ATOK - 日本語入力キーボード(iTunes が起動します)

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