iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

戦略/戦術SLG

Banner Saga / Banner Saga 2 - 壮大なる叙事詩的長編 SRPG

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神々が死に絶えた北方の大地。 そこで続いていた人間と巨人族ヴァールの戦いは、謎の侵略者ドレッジの出現により転機を迎えた。
おびただしい犠牲の末、辛くもドレッジを退けた人間と巨人が共存の道を歩もうとした時、太陽が止まった・・・

叙事詩のような物語が紡がれる長編大河ファンタジー、人間と巨人の群像劇を描いたターン制シミュレーション RPG が公開されています。
「Banner Saga」シリーズです。

このシリーズは3部作となっていて、現在1作目「Banner Saga」と、2作目「Banner Saga 2」が公開されています。
完全な続きものであり、1作目で物語の第7章まで、2作目では8章以降が語られます。
セーブデータを引き継ぐことも可能な、まとめて1つの作品であるため、まずは1作目からプレイするのをお勧めします。

まさに「大作」「叙事詩」と表現するのに相応しい雰囲気・サウンド・物語の作品で、内容とボリュームも十分。
萌えとか皆無、完全にゲーマー向けの、重厚で骨太なゲームですね。
ただ、ターン制シミュレーションとしては独特なシステムなので、最初は戸惑うかもしれません。

価格は1作目、2作目、共に 600 円。 買い切りゲームなのでスタミナ・広告等は一切ありません。
2作目のみ、サバイバルモードをアンロックする課金がありますが、本編に課金はありません。
スマホ / タブレット版の他に、PC(Steam)版や PS4 / XBOX One 版も公開されています。

北欧の伝承のような物語ですが、開発したのはアメリカのメーカー。
メッセージはすべて日本語化されています。

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SteamWorld Heist - ロボットの宇宙西部劇。ターン制銃撃 SLG

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ロボットのカウボーイ「Cowbot」達が、宇宙のならず者(ならずロボット)スクラッパーズと銃撃戦を繰り広げる、SF 西部劇のターン制シミュレーションゲームが公開されています。
SteamWorld Heist」です。

日本では未発売でしたが、去年から 3DS や PC(Steam)、PS4 や Wii U などで販売されていて、高い評価を受けていたゲームです。
真横視点の XCOM といった感じのシステムで、ターン制ですが遮蔽物に身を隠しながら銃を撃ち合う展開。
ロボットなのに西部劇を意識した演出や BGM も魅力の1つです。

価格は 1200 円。 買い切りゲームなので課金・広告・スタミナはありません。
開発したのはスウェーデンのメーカーで、過去には Anthill などを公開していたところです。

SteamWorld Heist

SteamWorld Heist 6
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ROME: Total War - 無数の兵士が激突する大規模合戦 SLG

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古代ローマ帝国の興亡を描く、数百人の大軍勢が激突する大規模戦略シミュレーションゲームが iPad に移植されています。
ROME: Total War」です。

2004 年にパソコンで発売されたゲームで、今も続いている人気 SLG「Total War」シリーズの初期の作品です。
戦略シーンはターン制、戦闘シーンは RTS(リアルタイム制)で、無数の兵士が戦う 3D グラフィックの合戦が大きな特徴です。

ただ、内容を一言で言うと・・・ 「すごく取っ付き辛い信長の野望」。
メッセージは全文英語。 細々としたコマンドがある大作シミュレーションの説明が英語のみだと、日本人にはかなり解り辛い。
しかも毎ターン英文の報告書が届くので、その時点で潰れそうになる。
戦闘シーンもかなり長いという、ヘビー級のゲームです。

内政は意外と簡易化されていて、解ってしまえばそんなに難しくはないのですが、洋ゲー耐性の高いコアな SLG ゲーマーにしか勧められませんね・・・
ただ、この大作をそのまま iPad で出してくれたことは、嬉しくもあります。

価格は 1200 円。 買い切りゲームなので課金や広告などはありません。
開発、移植、共にイギリスのメーカーです。
現時点では iPad 専用なのでご注意下さい。

rome total war

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欧陸戦争5:帝国

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硬派な歴史シミュレーションゲームを開発し続けている中国のメーカー Easy Tech。
欧陸戦争世界の覇者将軍の栄光 など、共通したシステムを持つ数多くの SLG を公開していますが、その欧陸戦争の最新作が公開されました。
欧陸戦争5: 帝国」です。

ターン制の戦略シミュレーションゲームで、「大戦略」や「ファミコンウォーズ」のようなタイプ。
欧陸戦争3 は第一次世界大戦、欧陸戦争4 はナポレオン戦争を舞台としていましたが、今作はなんと・・・
紀元前から近代までの、様々な世界史の戦いを網羅しています。
よって登場する武将も、アレキサンダー、ハンニバル、カエサル・シーザー、モンテスマ、ジンギスカン、ジャンヌ・ダルクなど、世界各国の偉人たち。

グラフィックも今までとは違うタッチになっていて、キャラの立ち絵はリアル調ですが、兵士はポップなデザインに。
アプリのアイコンも「これが欧陸戦争?」と思ってしまう程の変わりようです。
ただ、ゲームシステムはこれまでのものを踏襲しています。

価格は 120 円。 内容の割に格安ですが、課金通貨や将軍を買う課金があります。
ただ、詳しくは後述しますが、Easy Tech のゲームとしては今回の課金額は控えめです。
スタミナ・広告・ガチャはありません。

欧陸戦争5 帝国

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ポケット戦国

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ほぼ個人で制作されたアプリでありながら、かなり本格派の戦国シミュレーションゲームが公開されています。
ポケット戦国 - 戦略と戦術で歴史を作れ!」です。

全国に 300 の城があり、1000 人を超える戦国武将が登場、歴史イベントも豊富に盛り込まれている、じっくり楽しめる大ボリュームの戦略 SLG です。
内政や軍団の移動がリアルタイム制になった近年の「信長の野望」シリーズに似ていますが、合戦はオリジナルなものになっています。

難易度はかなり高く、しっかりした内政や外交を行わないと勢力を維持できません。
攻めるだけではジリ貧になり、家臣を増やしまくると俸禄で財政が崩壊します。
一方、兵力は武将ごとに千人ずつ、経済は金や米の区別がなく「資金」にまとめられていて、この辺は簡略化された遊びやすいルールになっています。

価格は 960 円。アプリとしては高額ですが、それだけの内容ではありますね。
買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等は一切ありません。

ポケット戦国

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Nanuleu

あなたは「」です。
根を張り、新たなる幹を伸ばし、大地の水と養分を集め、侵食する邪悪から世界を守りましょう。

そんな一風変わったリアルタイムのシミュレーションゲームが公開されています。
Nanuleu」です。

シンプルにまとめられた宇宙ステーション防衛シミュレーション rymdkapsel を思い出させるゲームで、海外で高く評価されているインディーズゲームの1つです。
センス重視のオシャレなアプリですが、なかなか手強いゲーム性も併せ持ちます。

価格は 360 円。 買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等は一切ありません。
開発したのは中米、グアテマラ共和国のメーカーです。

Nanuleu

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Lost Frontier

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西部開拓時代のアメリカを舞台にした、ウェスタンなファミコンウォーズ風戦術シミュレーションゲームが公開されています。
Lost Frontier」です。 

コアな人気を持つ BattleheartBattleheart Legacy を送り出したカリフォルニアのメーカー「Mika Mobile」の新作で、海外ではかなり注目されていたタイトルです。
実際、ゲームは非常に模範的、かつ丁寧な作りで、しっかり楽しめる戦術 SLG ですね。
ただ、あまりにそつなく作られているため、西部劇風であること以外に特徴が乏しい印象もあります。

価格は 360 円。 買い切りゲームであり、広告・スタミナ・ガチャなどは一切ありません。
一応、キャラクターのレベルを上げる課金がありますが、必須ではありません。

Lost Frontier

Lost Frontier

ファミコンウォーズ型のターン制 戦術シミュレーションゲームです。
マップは四角いマスで区切られていて、1ターンに味方ユニットを全て移動させることが可能です。

オーソドックスと言うか、ファミコンウォーズをベースにした日本的 SLG のルールで、移動後の攻撃は可能ですが、攻撃後に移動はできません。
また、遠距離攻撃ユニットは移動後の攻撃はできず、反撃を受けません。
将軍の栄光 などは移動と攻撃を別々に行え、移動後の遠距離攻撃も可能でしたが、そういったルールではなく、昔ながらの大戦略 / ファミコンウォーズに忠実ですね。

ただ、燃料がない、弾薬もない、輸送もない、索敵もない、ZOC(敵に触れると移動不可)もないという簡略化されたルールで、これらがあった Warbits よりシステムは初心者向けです。

ただし難易度が低い訳ではなく、生産が限られているステージが多いため、初期戦力をうまく活用して切り抜けていくことが必要で、無駄にやられるとたちまち苦しくなります。
ゲームの展開としては、生産メインのファミコンウォーズより、初期戦力のやり繰りが中心になるネクタリスに近いと言えるでしょうか。

西部開拓時代がテーマなので、ユニットはガンマンで、生産施設は「酒場」です。
HP を大きく回復させるドクター、ターン開始時に周囲をまとめて回復する幌馬車などもあり、回復ユニットが重要になっているのも特徴でしょう。
敵にトドメを刺すとお金が増える「賞金稼ぎ」のユニットもいます。

ただ、ゲームが進むと大砲や蒸気戦車、プロペラで空を飛ぶジャイロコプターなどの機械兵器も登場。
よって純粋な西部開拓時代ではなく、西部劇+スチームパンクといった世界観ですね。

Lost Frontier
※夜になると凶暴化し、敵味方関係なく人を襲う狼男も出現。
他にも墓場から出て来るゾンビなど、ファンタジー系のキャラも一部登場します。


Lost Frontier
※蒸気戦車に蒸気コプター。 中盤からはスチームパンクに移行。
他にも地形をダイナマイトで破壊するメカニックなどが出てきます。


ストーリーモードでは、最初に3人の中から主人公を選びます。
主人公は初期ユニットとして参戦し、戦果によってレベルアップ、ユニットの HP や攻撃力を上げるスキルを習得できます。
ただ、ステージの内容は3人とも一緒で、それぞれ別の戦いや物語が用意されている訳ではありません。
ステージは 24 あり、相応のボリュームです。

加えて「チャレンジマップ」も用意されており、ここではストーリーの途中で出会ったライバルを主人公にすることも可能です。
先ほど「初期戦力のやり繰りが中心になるネクタリスのような展開」と言いましたが、このチャレンジマップは初期戦力が主人公のみで、建物を占領し、収入を増やし、ユニットを生産して攻めていく、ファミコンウォーズ的な展開になります。
チャレンジモードも 20 ステージ用意されていて、こちらもなかなかのボリューム。

加えて対戦用の「カスタムマップ」も用意されており、3人以上のマップならチーム戦も可能。
じっくり戦術シミュレーションゲームを楽しめるソフトになっています。

インターフェイスに優れ、移動範囲や攻撃範囲の確認、未行動ユニットの選択ボタンなどもあり、表示が見やすく、ウェスタンなサウンドも良いです。
メッセージが英語のためストーリーは解りにくいのですが、ゲーム自体は英語が読めなくても問題ありません。

Lost Frontier
※クリア評価は3段階。 ただ評価が低くても、たくさんの敵を倒していれば経験値は多くなります。
評価を得るための条件は、「以下」ではなく「未満」なので注意して下さい。
例えば「Less Than 7 Rounds」の場合、7ターン以下ではなく、7ターン未満、つまり6ターン以下になります。


Lost Frontier
※カスタムマップのステージ選択画面。 対戦用なので互角の戦いが出来る構成になっています。
ストーリーで育てたキャラを使用できますが、設定で強化をオフにすることも可能。


冒頭でも述べましたが、非常に丁寧で模範的、完成度の高い戦術 SLG です。
気になった点や、難点と言える部分はありません。

ただ、見た目やシステムに派手な部分や尖った部分がないゲームで、Battleheart シリーズ のようなカスタマイズ性の高い育成要素もなく、Mika Mobile の作品としてはインパクトは低いかも?
間違いなく良作なんですが、もうちょっと何か欲しかった気がするのも本音でしょうか。

ただ、あまりゴテゴテしたゲームは作りたくなかったのかもしれません。
綺麗にまとめられた作品で、その意味ではセンスの良さも感じられますね。

内容を考えると安価ですし、大戦略やファミコンウォーズのような戦略 / 戦術 SLG が好きな人、そして Mika Mobile のファンの人は、押えておきたい作品でしょう。

Lost Frontier(iTunes が起動します)


※Youtube 公式 PV

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