硬派な戦術シミュレーションゲームを作り続けている中国のメーカー EASY TECH。
スマホの戦略ゲーム好きにとってはおなじみのメーカーですが、今年に入って新作を公開していました。
「将軍の栄光2」です。
同社のゲームは史実をベースにしたものが多く、欧陸戦争3 は第一次世界大戦、欧陸戦争4 はナポレオン戦争、世界の覇者2 や 将軍の栄光:太平洋戦争 は第二次世界大戦、世界の覇者3 は第二次大戦から冷戦期を舞台としていました。
そして今作は・・・ とうとう未来になっています。
架空の近代戦、さらにその先には他の惑星での戦いが待ち受けています。
設定が SF になっても、ゲームの基本システムは変わっていません。
ターン制の本格的な戦術シミュレーションゲームで、敵を挟むと士気が下がるなどのルールも同じ。
ただ、素材を集めてユニットの強化する要素や、使い捨ての特殊カード、ユニットが自動で動くミニステージなどが盛り込まれています。
アプリ本体は無料で、広告もスタミナもなし。 ガチャもなし。
ではマネタイズはどうなっているのかと言うと、カードの入手や将軍の強化に使う「勲章」の購入と、累積課金によるボーナス兵器の取得になっています。
ただ、どちらも全く必要性を感じないバランスで・・・ 利益出るのかなコレ・・・
ともあれ、無課金でストレスなく遊べるのは嬉しいですね。
※当初は 120 円だったようですが、ここ1ヶ月ほど無料が続いています。
大戦略やファミコンウォーズのような、ターン制の戦術シミュレーションゲームです。
マップは六角形のマス(ヘックス)で区切られており、1ターンに全てのユニットを動かすことが出来ます。
移動力の分だけユニットを動かし、敵ユニットを攻撃、都市や工場を占領し、作戦目標を攻略すれば勝利ですね。
要するに今までと同じですが、今作が初めてという方もいるでしょうし、改めてルールをまとめておきたいと思います。
・ユニットは耐久力制
・索敵ルール(ユニットの視界)がある
・移動して攻撃はもちろん、攻撃して移動、移動して後で攻撃が可能
・移動後でも遠距離攻撃可能
・遠距離攻撃でも相手の射程内なら反撃を受ける
・都市や工場は誰でも占領可能
・物資があれば工場で生産が可能
・司令部は占領ではなく攻撃して破壊する
・敵を前後から挟むと士気が下がって戦力ダウン
・敵を包囲すると士気がもっと下がる
・戦車は敵にトドメを刺すと再攻撃可能
・陸上ユニットも海に入れるが、輸送船に変わって弱くなる
・赤いマークで示されている目標を全て占領 / 撃破すれば勝利
ただし以下は、従来の作品とは異なるルールです。
・航空ユニットはないが、空港や空母の一定範囲内を航空機で爆撃可能
・航空機を使用すると燃料が減る。なくなると使用不可
・敵の ZOC では移動力が減少する(敵に接すると移動力消費大)
・歩兵による塹壕や砲台の建設はなくなった
・「建設ポイント」があり、占領すると火砲やレーダーなどを作れる
・将軍のルールが変わった(詳しくは後述)
・戦術カードを使える(詳しくは後述)
このシリーズの基本戦略は、敵を挟み撃ちして士気を下げ、遠距離攻撃で耐久力を削り、その後に戦車でトドメを刺す形になります。
ただ、今作には ZOC があるため、従来の作品より相手を挟みにくくなっています。
そして大きく変わったのは「将軍」の扱い。
プレイヤーの将軍はなくなり、ユニットに付加して強化することも出来なくなっています。
今作の将軍は1マップで1度だけ使える「特殊効果」になっていて、例えば最初からいる美女将軍「エンジェル」を発動すると、3ターンの間 HP が少しずつ回復するようになります。
正直「将軍の栄光」なのに、過去作より将軍の重要度は低いです・・・
戦闘中に会話などが発生するので、立ち絵を見かける場面は多いのですが・・・
※敵を挟むと士気ダウン。 攻撃は後で出来るので、先に挟んでから攻撃しましょう。
あと1撃で倒せる敵は戦車でトドメを刺せば、その後に他の敵も攻撃できます。
ゲームが進むと射程2の戦車が登場し、これは遠距離攻撃も可能。
射程 2~3 のユニットは目の前の敵に反撃できないので注意。
※今回の将軍は搭乗員ではなく、単なる全体補助魔法(みたいなもの)。
将軍はエリアクリアすることで増えていきます。 昨日の敵は今日の友パターン。
そして今作の特徴ですが・・・
史実の戦いではなく、完全な架空戦記なので、シナリオはオリジナルです。
最初はヨーロッパからスタートし、次にアフリカ、さらに中東と各地を転戦します。
1つのエリアに 12 のメインステージがあり、それを順番にクリアしていく形。
そしてクリアステージが増えるに従って、所持ユニットが増える格納庫、カードが手に入る戦術センター、強化パーツを買える軍事工場、さらに追加ステージやミニマップ、疑似トーナメント戦など、様々な施設がオープンしていきます。
所持ユニットは初期配置のユニットとなり、強化パーツで鍛えることも可能。
追加ステージやミニマップの報酬も強化パーツがメインです。
ユニークなのは自動進行するミニマップがあることで、自分で動かせないので勝敗は強いユニットを得ている事と、それをどこまで鍛えたかで決まります。
他プレイヤーの部隊と戦う疑似トーナメントも自動進行で、戦略は駆使できませんが、手っ取り早く決着が付きますね。
もちろん自動ではない追加ステージも用意されています。
戦術カードは使い捨てですが、マップ全域を視認する「衛星」、士気をアップする「スピーチ」、指定の場所にいきなり歩兵を出す「降下」など、便利なものがあります。
カードは連続で引けないので、使いまくることは出来ませんが・・・ 必要な資金は安いので、そこまでケチる必要もありません。 ここぞという時には使用していきましょう。
架空戦記ではありますが、当面は近代の戦いなので、M4シャーマン や T-72、90式戦車 や F-22ラプター などのおなじみの兵器が登場します。
一方、課金兵器はオリジナルのトンデモ兵器ばかりで・・・ 正直、リアリティを損ねるというか何と言うか・・・
いや、SF のゲームでなに言ってんだって話なんですが・・・
今作は「歴史の重み」みたいなものが全くなくなっているので、そこが欠点と言えるでしょうか。
※ヨーロッパ戦区のマップ。 ステージクリアでどんどんステージや施設が登場します。
メインステージだけでなく、追加ミニマップもたくさんあるのが良いですね。
追加マップで★3を取れない時は、強いユニットが手に入るまで後回しにしましょう。
※90式戦車の強化画面。 ワイヤーフレームの兵器シルエットがカッコイイ。
手に入るユニットは二択で、例えば F-16 にするか Su-27 にするか、みたいな感じ。
ユニットごとに強化可能な項目が違うので、それを見て選びましょう。
私的には、移動力があってエンジンを強化できるものがオススメ。
※戦術カードはこまめに引いておきたいところ。 今作の回復はこのカードと将軍効果で行います。
「チラシをバラまいて敵の士気をダウン」とかがあるのが現代戦っぽいです。
※課金システムは誤訳の影響もあって、非常に解りにくいです・・・
下にある「すでに購入しました」というのは「課金購入した勲章の数」で、9000 のユニコーンを手に入れるには 6000 円の課金が必要・・・
もちろん無理にそこまで必要ないのですが、最初の「マンモス」は 120 円で貰えます。
ただ、見た目と強さがアレで、ミリタリーらしさが薄れてしまうのが難点・・・
ホワイトシャークはアメリカのズムウォルト級駆逐艦がモデルなんだろうけど、ビーム撃ちます・・・
私は歴史好きなので、やはり史実がベースになっている方が好きです。
でも、相変わらず EASY TECH らしい、しっかりした作り込みの高クオリティーな戦術シミュレーションゲームで、その点では文句なしですね。
今作はグラフィックと演出も強化されていて、戦車が攻撃する際には砲塔が旋回し、やられた時には爆発後に砲塔がポロッと取れます。
翻訳は少しおかしいのですが、インターフェイスも強化されており、もう一昔前のようなB級感はありません。
世界の覇者3 は色々盛り込んだ影響でやや複雑になっていましたが、その辺も解りやすくまとめた印象。
今回も戦術 / 戦略 SLG 好きなら必携のアプリです。
難易度が従来より低めで本体無料なので、戦術 SLG を敬遠していた人も手軽に試せると思います。
・将軍の栄光2(iPhone 版、iTunes 起動)
・将軍の栄光2: ACE(Android 版、Google Play へ移動)
※Youtube 公式 PV
スマホの戦略ゲーム好きにとってはおなじみのメーカーですが、今年に入って新作を公開していました。
「将軍の栄光2」です。
同社のゲームは史実をベースにしたものが多く、欧陸戦争3 は第一次世界大戦、欧陸戦争4 はナポレオン戦争、世界の覇者2 や 将軍の栄光:太平洋戦争 は第二次世界大戦、世界の覇者3 は第二次大戦から冷戦期を舞台としていました。
そして今作は・・・ とうとう未来になっています。
架空の近代戦、さらにその先には他の惑星での戦いが待ち受けています。
設定が SF になっても、ゲームの基本システムは変わっていません。
ターン制の本格的な戦術シミュレーションゲームで、敵を挟むと士気が下がるなどのルールも同じ。
ただ、素材を集めてユニットの強化する要素や、使い捨ての特殊カード、ユニットが自動で動くミニステージなどが盛り込まれています。
アプリ本体は無料で、広告もスタミナもなし。 ガチャもなし。
ではマネタイズはどうなっているのかと言うと、カードの入手や将軍の強化に使う「勲章」の購入と、累積課金によるボーナス兵器の取得になっています。
ただ、どちらも全く必要性を感じないバランスで・・・ 利益出るのかなコレ・・・
ともあれ、無課金でストレスなく遊べるのは嬉しいですね。
※当初は 120 円だったようですが、ここ1ヶ月ほど無料が続いています。
大戦略やファミコンウォーズのような、ターン制の戦術シミュレーションゲームです。
マップは六角形のマス(ヘックス)で区切られており、1ターンに全てのユニットを動かすことが出来ます。
移動力の分だけユニットを動かし、敵ユニットを攻撃、都市や工場を占領し、作戦目標を攻略すれば勝利ですね。
要するに今までと同じですが、今作が初めてという方もいるでしょうし、改めてルールをまとめておきたいと思います。
・ユニットは耐久力制
・索敵ルール(ユニットの視界)がある
・移動して攻撃はもちろん、攻撃して移動、移動して後で攻撃が可能
・移動後でも遠距離攻撃可能
・遠距離攻撃でも相手の射程内なら反撃を受ける
・都市や工場は誰でも占領可能
・物資があれば工場で生産が可能
・司令部は占領ではなく攻撃して破壊する
・敵を前後から挟むと士気が下がって戦力ダウン
・敵を包囲すると士気がもっと下がる
・戦車は敵にトドメを刺すと再攻撃可能
・陸上ユニットも海に入れるが、輸送船に変わって弱くなる
・赤いマークで示されている目標を全て占領 / 撃破すれば勝利
ただし以下は、従来の作品とは異なるルールです。
・航空ユニットはないが、空港や空母の一定範囲内を航空機で爆撃可能
・航空機を使用すると燃料が減る。なくなると使用不可
・敵の ZOC では移動力が減少する(敵に接すると移動力消費大)
・歩兵による塹壕や砲台の建設はなくなった
・「建設ポイント」があり、占領すると火砲やレーダーなどを作れる
・将軍のルールが変わった(詳しくは後述)
・戦術カードを使える(詳しくは後述)
このシリーズの基本戦略は、敵を挟み撃ちして士気を下げ、遠距離攻撃で耐久力を削り、その後に戦車でトドメを刺す形になります。
ただ、今作には ZOC があるため、従来の作品より相手を挟みにくくなっています。
そして大きく変わったのは「将軍」の扱い。
プレイヤーの将軍はなくなり、ユニットに付加して強化することも出来なくなっています。
今作の将軍は1マップで1度だけ使える「特殊効果」になっていて、例えば最初からいる美女将軍「エンジェル」を発動すると、3ターンの間 HP が少しずつ回復するようになります。
正直「将軍の栄光」なのに、過去作より将軍の重要度は低いです・・・
戦闘中に会話などが発生するので、立ち絵を見かける場面は多いのですが・・・
※敵を挟むと士気ダウン。 攻撃は後で出来るので、先に挟んでから攻撃しましょう。
あと1撃で倒せる敵は戦車でトドメを刺せば、その後に他の敵も攻撃できます。
ゲームが進むと射程2の戦車が登場し、これは遠距離攻撃も可能。
射程 2~3 のユニットは目の前の敵に反撃できないので注意。
※今回の将軍は搭乗員ではなく、単なる全体補助魔法(みたいなもの)。
将軍はエリアクリアすることで増えていきます。 昨日の敵は今日の友パターン。
そして今作の特徴ですが・・・
史実の戦いではなく、完全な架空戦記なので、シナリオはオリジナルです。
最初はヨーロッパからスタートし、次にアフリカ、さらに中東と各地を転戦します。
1つのエリアに 12 のメインステージがあり、それを順番にクリアしていく形。
そしてクリアステージが増えるに従って、所持ユニットが増える格納庫、カードが手に入る戦術センター、強化パーツを買える軍事工場、さらに追加ステージやミニマップ、疑似トーナメント戦など、様々な施設がオープンしていきます。
所持ユニットは初期配置のユニットとなり、強化パーツで鍛えることも可能。
追加ステージやミニマップの報酬も強化パーツがメインです。
ユニークなのは自動進行するミニマップがあることで、自分で動かせないので勝敗は強いユニットを得ている事と、それをどこまで鍛えたかで決まります。
他プレイヤーの部隊と戦う疑似トーナメントも自動進行で、戦略は駆使できませんが、手っ取り早く決着が付きますね。
もちろん自動ではない追加ステージも用意されています。
戦術カードは使い捨てですが、マップ全域を視認する「衛星」、士気をアップする「スピーチ」、指定の場所にいきなり歩兵を出す「降下」など、便利なものがあります。
カードは連続で引けないので、使いまくることは出来ませんが・・・ 必要な資金は安いので、そこまでケチる必要もありません。 ここぞという時には使用していきましょう。
架空戦記ではありますが、当面は近代の戦いなので、M4シャーマン や T-72、90式戦車 や F-22ラプター などのおなじみの兵器が登場します。
一方、課金兵器はオリジナルのトンデモ兵器ばかりで・・・ 正直、リアリティを損ねるというか何と言うか・・・
いや、SF のゲームでなに言ってんだって話なんですが・・・
今作は「歴史の重み」みたいなものが全くなくなっているので、そこが欠点と言えるでしょうか。
※ヨーロッパ戦区のマップ。 ステージクリアでどんどんステージや施設が登場します。
メインステージだけでなく、追加ミニマップもたくさんあるのが良いですね。
追加マップで★3を取れない時は、強いユニットが手に入るまで後回しにしましょう。
※90式戦車の強化画面。 ワイヤーフレームの兵器シルエットがカッコイイ。
手に入るユニットは二択で、例えば F-16 にするか Su-27 にするか、みたいな感じ。
ユニットごとに強化可能な項目が違うので、それを見て選びましょう。
私的には、移動力があってエンジンを強化できるものがオススメ。
※戦術カードはこまめに引いておきたいところ。 今作の回復はこのカードと将軍効果で行います。
「チラシをバラまいて敵の士気をダウン」とかがあるのが現代戦っぽいです。
※課金システムは誤訳の影響もあって、非常に解りにくいです・・・
下にある「すでに購入しました」というのは「課金購入した勲章の数」で、9000 のユニコーンを手に入れるには 6000 円の課金が必要・・・
もちろん無理にそこまで必要ないのですが、最初の「マンモス」は 120 円で貰えます。
ただ、見た目と強さがアレで、ミリタリーらしさが薄れてしまうのが難点・・・
ホワイトシャークはアメリカのズムウォルト級駆逐艦がモデルなんだろうけど、ビーム撃ちます・・・
私は歴史好きなので、やはり史実がベースになっている方が好きです。
でも、相変わらず EASY TECH らしい、しっかりした作り込みの高クオリティーな戦術シミュレーションゲームで、その点では文句なしですね。
今作はグラフィックと演出も強化されていて、戦車が攻撃する際には砲塔が旋回し、やられた時には爆発後に砲塔がポロッと取れます。
翻訳は少しおかしいのですが、インターフェイスも強化されており、もう一昔前のようなB級感はありません。
世界の覇者3 は色々盛り込んだ影響でやや複雑になっていましたが、その辺も解りやすくまとめた印象。
今回も戦術 / 戦略 SLG 好きなら必携のアプリです。
難易度が従来より低めで本体無料なので、戦術 SLG を敬遠していた人も手軽に試せると思います。
・将軍の栄光2(iPhone 版、iTunes 起動)
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※Youtube 公式 PV