iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

戦略/戦術SLG

Warhammer 40,000: Space Wolf

キャラクターのフィギュアと精巧に作られたジオラマを使って楽しむ「ミニチュアゲーム」の1つ、「ウォーハンマー40,000」。
日本ではほとんど知られていませんが、海外ではかなり有名なアナログゲームのようです。

その ウォーハンマー40K の公認を得た、ターン制の戦術シミュレーションゲームが公開されています。
Warhammer 40,000: Space Wolf」です。

オリジナルのウォーハンマーはダイスを使って戦闘を処理するゲームだったようですが、こちらはトレーディングカードゲーム(TCG)の要素が加えられていて、移動も攻撃もカードを使って行います。
知っている方は少ないと思いますが、昔 PSP で発売されていた TCG+戦術 SLG のメタルギア外伝「メタルギア アシッド」によく似たシステムです。

なお、iOS のウォーハンマーを扱ったゲームには西洋ファンタジーの「Warhammer Quest」がありますが、それと Warhammer 40,000 は世界観が大きく異なり、こちらは遠い未来の宇宙戦争が舞台になっています。
欧米で人気のスターウォーズ的なストーリーで、アメコミのような雰囲気ですね。
開発は Strategy & Tactics の開発元である HeroCraft というメーカー。

アイテム課金型なのでアプリ本体は無料。 ただし iPhone 5 / iPad 3 以降が対象です。

Warhammer 40,000: Space Wolf

Warhammer 40,000: Space Wolf

基本的には、マップが四角いマスで区切られているターン制の戦術シミュレーションです。
ただし、ゲーム開始時に 30 枚のデッキ(山札)から6枚の手札が配られ、これを使って行動を行います

ターンが回って来たら、銃や移動のカードを使って、2回行動を行えます
移動と攻撃を行うのが普通ですが、状況によっては移動2回や攻撃2回も可能。

移動は移動カードでなくても実行できます。
ただ、カードには行動にかかる時間を示す「エフォート」という数値があり、銃カードはこれが大きめ、移動カードは小さめです。
エフォートが小さいほど、次にターンが回ってくるのが早くなります
通常より多めに移動できたり、障害物を飛び越えられるといった、特殊効果の付いた移動カードもあります。

銃カードを使えば、正面にいる敵に攻撃を行うことが出来ます。
ただ、カードによって威力や命中率、さらに射程や有効範囲が異なるため、位置取りに注意しなければなりません。
チェーンソーやハンマーのような近接攻撃カードや、火炎放射器のような範囲攻撃カードも存在します。

2回行動するか、ターン終了ボタンを押せば次のキャラクターの番に。
この時、相手の残りエフォート(待機時間)が 15 で、こちらが使ったカードのエフォートが 5 と 7 の合計 12 だった場合、こちらの方がエフォートが小さいので、またこちらに順番が回ってきます。
再びこちらのターンにするため、1回しか行動しない方が良い、というケースもよくあります。

他にも装備してから使う装備武器カードや、次に受けるダメージを軽減するアーマーカード、持っておくと射撃時に命中率が上がるサポートカードなどもあります。
カードはターンが回ってくると2枚補充されるので、何らかの効果で1ターンに3枚以上のカードが使われない限り、手札が減っていくことはありません。

Warhammer 40,000: Space Wolf
※ロケットランチャーは 3x3 に攻撃できるので便利。 武器ごとに射程と攻撃範囲が違うので、まずはそれを把握しましょう。
カード選択後、横にスライドするとクルッと回って裏面になり、射程はそこに書いています。
エフォートには常に気を配り、相手より先に動けるようにしておきましょう。


Warhammer 40,000: Space Wolf
※右上に書いてあるのが使用時のエフォート。 下には威力と命中率が書いてあります。
「オーバーウォッチ」というのは射程内に敵が来たときに自動迎撃が発生する確率。
装備武器は使うと弾が減りますが、同じ種類の武器カードを弾薬の補充に使えます。
上の画像で「ポルター」と書いている部分が武器の種類です。


勝利条件を満たすとステージクリア。
クレジット歯車(武器の部品)、ルーンやカードといった戦利品を得られ、サブミッションを達成することで追加報酬を得られます。

クレジットは部隊の強化やブースター(カードパック)の購入などに使い、歯車は「鍛錬」(いわゆるガチャ)でカードを入手するのに使います。
これらは全てゲームの進行を通して手に入ります。
歯車は不要カードの解体でも入手でき、鍛錬の成功率をアップさせるルーンもクレジットで購入できます。

クリア済みのステージを再クリアしても報酬はなく、報酬の獲得条件を全て満たした後にクレジットを手に入れるには課金かマルチプレイをするしかないようですが、1人用のストーリーモードを進めるのにおいては課金は必要なく、レアなカードも十分に集まる印象ですね。

お供の兵士は一度使うと「回復待ち時間」が必要になりますが、最初から3人用意されています。
一度に連れて行けるのは2人までで、クレジットを貯めて1人アンロックすれば2人ずつをローテーションで回せるため、待ち時間も実質必要ない感じです。

マルチプレイ(対人戦)での勝利を目指そうとすると、より良いカードを課金で集める必要が出てくるかもしれませんが、課金圧力は感じませんね。

Warhammer 40,000: Space Wolf
※デッキ編成画面のインターフェイスは解りやすいとは言えません。
右に並んでいるのがデッキに入れているカードで、左側がカードの一覧。
残っているカードの枚数は「レベルごとのカード」と書かれた枠にメーターで示されています。
同じカードは3枚まで入れる事ができ、右に並んでいるカードの左側の数字がその枚数。
カードをデッキに入れるには一度タップしてカードを拡大した後、再タップします。


Warhammer 40,000: Space Wolf
※カードの鍛錬、というかガチャのシーン。 基本的にはレアカードの排出率が高い「ハード」か「エクストリーム」で実行することになるでしょう。
エクストリームは成功率が低いですが、アイアンルーンを使えば 100 %成功します。
アイアンルーンは1つ 800 クレジット。 課金は 3000 クレジットで 600 円ですが、ゲームの進行でも貯まっていきます。
ルーンは最初にいくつか貰えるので、それは必ずエクストリームで使いましょう。


難点は、1回の戦闘に時間がかかること
通常のターン制シミュレーションゲームの移動・攻撃の合間に「カードの選択」が入るので、戦略性が増している反面、時間は長めになります。
1ステージに 30 分ぐらいかかるので、時間のある時でないと遊び辛いですね。

また、デッキ編成画面が解り辛く、慣れが必要なことも難点でしょうか。
ただ、メッセージはすべて日本語化されているので、理解困難という程ではありません。
翻訳や表示におかしい部分はありますが、解りにくい文章ではありませんね。

最大の難点は、このアメコミ調の世界観が日本向けとは言えない事だと思いますが・・・
まあ、この辺は好みの問題でもあるかな・・・

もう1つ、バッテリーの消費と発熱が大きいことも難点でしょうか。
見栄えのする綺麗な 3D グラフィックなのですが、すぐ本体が熱くなるので、負荷の高いプログラムになっている気がします。

Warhammer 40,000: Space Wolf
※ヘッドショット炸裂! 主人公は攻撃を受けると怒りゲージが貯まっていき、最大になるとこの必殺技を発動させられます。
発動前には画面を連打してパワー貯めるシーンがあります。


Warhammer 40,000: Space Wolf
※本部の様子。 中央の球体をタップするとクエスト選択画面になります。
3つのエリアがあり、最初のエリアは6ステージで構成。 1ステージに時間がかかる分、ボリュームはありますね。


ややB級感はありますが、クオリティの高い戦術シミュレーションです。
TCG+戦術 SLG のシステムも面白く、しっかり遊べるゲームですね。
これで本体無料で課金圧力も高くないのは、かなりお得だと思います。

一方、マルチプレイ(対人戦)モードは・・・ どう考えても強いカードを持っている者勝ちな気がするし、1回の対戦に時間がかかるので、あまりやる気になれませんでした。
と言うか、人が少ないのかマッチングされない。
そして何より、マルチプレイの報酬がショボい・・・

まあ1人用で十分楽しめるので、マルチは気にしなくても良いと思います。
手軽に遊べるゲームではありませんが、私的にはオススメ出来るアプリですね。

Warhammer 40,000: Space Wolf (iTunes が起動します)

Sid Meier's Starships

あの「シヴィライゼーション」シリーズの・・・ 「精神的続編」(なんだそりゃ)な宇宙戦争戦略シミュレーションゲームが公開されています。
Sid Meier's Starships」です。

このゲームは人類の歴史を再現したシミュレーションゲーム Civilization(シヴィライゼーション)の「その後」を描いた作品「Civilization: Beyond Earth」の、さらにその後をテーマにしています。

シヴィライゼーションには宇宙移民を達成する勝利条件がありますが、昨年秋にパソコンで発売された Beyond Earth は、その移民した惑星を開拓していくゲームでした。
今作 Starships は、移民先で繁栄した人類が小国に分かれ、銀河連邦を築くために恒星間戦争を繰り広げる内容になっています。

ただし、今作はシヴィライゼーションとは全く違うゲームです
ゲーム名にも「Civilization」の文字は入っていません。

シヴィライゼーションの「後継」や「最新作」と紹介されている場合が多いので、シヴィライゼーションのシステムを受け継いでいると思っている人が多いのですが(私もそう思ってた)、ゲームシステムはまるで違います
あくまで Spiritual Successor(精神的続編、魂を受け継いだもの)であって、「続編」ではないので悪しからず。

iPad 専用アプリで、価格は 1500 円。 
iOS アプリとしては高めですが、パソコン版(Steam)と同時発売で、価格もほぼ同じ。
巷では「この注目タイトルが PC と iOS で同時発売」という点でも話題だったようですね。

Sid Meier's Starships

Sid Meier's Starships

ゲームが始まると、1つの惑星と、1つの艦隊が与えられます。
最初の惑星はその国家の「母星」であり、ここが陥落すると(難易度ノーマル以下なら)その国は滅亡。
艦隊は各プレイヤーが操作する「ユニット」で、最初は船が2隻しかありませんが、それでも立派な「艦隊」です。

艦隊を他の惑星に移動させると、何らかのクエストが発生します。
宇宙海賊に襲われてるとか、市民の脱出の手助けをして欲しいとか、賊の輸送船を追いかけてくれとか色々ありますが、とにかく全て戦闘を伴います
本家のシヴィライゼーションとは違い、このゲームは終始戦闘がメインです。

戦闘になると六角形のヘックスで区切られた宙域マップが表示され、そこに両軍の戦艦が配置されます。
クエストによっては輸送船や宇宙ステーション、脱出ポイントなどが現れますが、基本的には敵船を撃破すれば勝利

フィールドには小惑星帯や惑星などが散らばっていて、通常は通過できません。
攻撃は長射程のレーザー砲で遠距離からでも行えますが、「射線」が存在し、間に小惑星帯があると威力が減少、惑星や大きな隕石があると完全に遮られてしまいます

また、各ユニットは移動後の攻撃はもちろん、攻撃後の移動も可能で、移動力の範囲で「近付く→撃つ→逃げる」といった行動も可能です。
よって、戦闘は障害物に身を隠しながら撃ち合うという、ターン制の銃撃戦のような展開になります。

勝利すると、その惑星に対する「影響力」が増加します。
影響力は 0~4 まであり、達成したクエストの難易度に応じて増え、影響が 2 になればその惑星の収入の 50 %を、3 なら 100 %を得られるようになります。
そして 4 になれば自国に加盟します

移動や戦闘を行うごとに、艦隊の乗組員の疲労が蓄積していきます。
艦隊はいくらでも動けるのですが、疲労が高まるほど戦力が低下していくため、ある程度の所で惑星に「上陸」し、回復しなければなりません。

「上陸」は要するに「ターン終了」で、これを行うと次のプレイヤーの番に移ります。
また、上陸した惑星は影響力が +1 されます。

なお、戦闘中に耐久力が 0 になった戦艦は派手にぶっ壊れますが、そのまま消滅することはなく、修理すれば復活します。

Sid Meier's Starships
※こんな風に間に何かあると威力が下がっていき、-100 %になると完全に無効です。
位置が微妙な時は1マスずつ動いて射線をチェックしましょう。
丸印が付いている小惑星帯は、ターンごとに通行可能になったり、不可能になったりします。
紫色の枠は「ステルス」の範囲で、この中に敵がいなければ不可視化されます。


Sid Meier's Starships
※射撃シーンは 3D で描かれます。 結構カッコイイ。
大きなダメージを与えると装備に被害を与える「クリティカル」が発生します。
ちなみに艦船名の SS というのは「スターシップ」の略。


毎ターン、各惑星から エネルギー・メタル・科学力・食料 の4つの資源を得られます。

エネルギーは「お金」に相当し、これを使って戦艦をパワーアップしたり、新しい戦艦を作ったりします。
戦艦にはエンジンやシールド、レーザーなど多くのパワーアップ項目がありますが、注目なのは「ステルス」「戦闘機」「機雷」といった追加装備。

ステルスは遠くの敵に視認されなくなるもので、これで敵の攻撃をそらしたり、敵の背後に回ったり、脱出ミッションでこっそり逃げるといった戦法を取れます。
ただし接近されるか「センサー」を使われると見つかります。

戦闘機は追加で出撃させられる攻撃ユニットで、弱いのですがやられても戦闘後に補充されるため、手軽に使え、おとりにもなります。
機雷は撃った次のターンにならないと爆発させられませんが、広範囲を攻撃可能で、爆破ポイントは発射後に任意に選べます。
戦闘メインのゲームで、「艦隊の強さ=自国の軍事力」なので、その強化が一番重要ですね。

メタルは惑星に「資源活用施設」を作るのに必要なもので、つまり収入アップに使います。
また、防衛船の配備や、シヴィライゼーションの文化遺産に相当する「遺産」の取得にも使用します。
遺産には「2回行動可能」「後方や側面から攻撃されてもダメージが増えない」などの強力な効果があるので、出来ればゲットを狙いたいところ。
食料も惑星の人口を増やし、収入をアップさせるものです。

科学力は「エンジンアップ」や「レーザー強化」などの、全体の戦力を底上げするパワーアップ(技術)を取得するのに使います。
シヴィライゼーションとは違い、徐々に研究を進めていく訳ではありません。 お金のように欲しいものを買っていく形式ですね。

Sid Meier's Starships
※メタルは特定の資源の産出レベルを増やし、食料は人口を増やします。
そして実際の収入は「産出レベル×人口」になります。 ただメタルは遺産のゲットにも使うので注意。
内政はどれも「通貨で買う」といった感じで、シヴィより簡略化されています。
ワープ・ネクサスは道路に相当し、移動しやすくなって、その惑星の特性を遠くからでも利用可能になります。


Sid Meier's Starships
※艦隊のパワーアップ画面。 早いうちに戦闘機とステルスを搭載しておきましょう。
武装を増やすと移動力が下がるので、適時エンジンも強化すること。
下の方に船を増やすボタンがあるので見逃さないように。


ゲームが進めば、ライバル国と接することになります。
シヴィライゼーションと同じく外交も可能で、同盟すれば相互不可侵の状態になりますが、同盟交渉自体はシヴィライゼーションのようにシンプルなものです。
国同士の戦争の場合、「影響力」はあまり関係なく、進攻して勝った側がその惑星を支配します。

勝利条件は他のプレイヤーを全て打ち負かすか、総人口の 51 %を支配すること。
一応、レベル6のテクノロジーを3つ購入する科学勝利、遺産を7つ取得する遺産勝利もありますが、どれを目指すにせよ戦闘と領土拡大が基本です。

難易度は イージー・ノーマル・ハード・不可能 の4段階。
ライバルは最大6人で、マップサイズも4つ用意されています。

とりあえず初期設定になっていた「ライバル4人、マップサイズ中」でプレイしてみましたが、クリアまで2時間足らずでした。
難易度はルールさえ理解できれば、ノーマルでも割と簡単です。

家庭用ゲーム機向けに調整されている「シヴィライゼーション・レボリューション」より、さらにカジュアルに作られていて、本家シヴィのようなヘビーなゲームを期待していると拍子抜けしそう。

マップ特大、ライバル6人なら相応のやり応えがあると思いますが、全体的には重過ぎないように作られている印象ですね
タブレットでプレイするには、ちょうど良いのではないでしょうか。

Sid Meier's Starships
※ゲーム開始時に選ぶ指導者の皆さん。 金髪の小僧とかヒトラーの尻尾とかはいない。
この指導者は Civilization: Beyond Earth と同一のようです。


starships8
※クエストには1つ1つに渋いイラストが用意されています。
星系画面に表示されているクエストの色は難易度を表していて、最初は緑のクエストを優先しましょう。
ただ、序盤が一番辛いので、厳しいと思ったらヘタに動かず強化を優先した方がいいかも。


プレイしてみると、シヴィライゼーションよりシンプルに作られているのが解ります。
ほんのり「シヴィ・スピリッツ」みたいなのは入っているのですが、ターン制で、攻め込んだら戦争画面になって、勝ったら領土占領というシステムを考えると、信長の野望っぽいのかなぁ、とも思いますね。

戦艦の強化項目がいきなり多すぎて、最初はやや解り辛さがありますが、日本人には割としっくり来るシステムだと思います。
メッセージも全て日本語化されていて、翻訳にやや微妙な点もありますが、文章が解りにくいというレベルではありません。

タブレット向けに作られている印象もありますが、普通に「最新のゲームソフト」と言える内容です
iPad を持っている方にはオススメ出来るアプリです。

Sid Meier's Starships (iTunes 起動、iPad 専用)


以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。

Heroes of Might & Magic III - HD Edition

かつてはシヴィライゼーションと並ぶ「廃人生産ゲーム」として知られていた、西洋ファンタジーの世界観を持つヘビー級のシミュレーション RPG が iPad に移植されています。
Heroes of Might & Magic III - HD Edition」です。

2000 年前後に世界的な大ヒット作となっていたパソコン用ソフト「ヒーローズ・オブ・マイト・アンド・マジック」の3作目で、オリジナルは 1999 年に登場しています。

Might & Magic(マイト&マジック)は海外で有名な RPG シリーズですが、Heroes(ヒーローズ)はその世界観を引き継いではいるものの、内容はターン制のシミュレーションゲームになっており、本編の M&M とは大きく異なっています。
Might & Magic Clash of Heroes」も、パズル RPG ですが、この M&M シリーズの1つですね。

さすがに 15 年前のゲームであるため、今となっては古く見えるのは否めません。
またメッセージは全て英語。 さらに iPad 専用で、iPhone ではプレイ出来ません。
価格も 1000 円と iOS アプリとしては高額で、正直勧め辛いゲームなのですが・・・
しかし延々と遊べる奥深いゲーム性と圧倒的なボリュームはそのまま
私にとって思い出のゲームでもあり、今回ご紹介しておこうと思います。

なお、発売は M&M の版権を持っている ubisoft ですが、開発はなんと DotEmu です。
DotEmu って、こんなゲームの移植も行うんですね・・・

Heroes of Might & Magic III HD Edition

Heroes of Might & Magic III HD Edition

ステージによって違いますが、基本的には町1つ、ヒーローが1人いる状態でスタートします。

ヒーローはフィールド上を、移動力の範囲で自由に動くことが出来ます。
フィールドには物資を生み出す生産施設や、資金 or 経験値になる宝箱、スキルを習得できるキャンプや塔、魔法を習得できる神殿や小屋など、様々なものが存在します。
周辺を探索しながら、それらのものを片っ端から占領・訪問・取得していきます。

ターン制のゲームであり、移動力がなくなったらターン終了。
最初は見えていませんが、世界のどこかに敵国のヒーローもいて、交互に行動を行います。

町では1日(1ターン)に1回、資金と物資を使って建物を建てることが出来ます。
シティーホールを建てれば収入が増え、詰め所を建てれば槍兵が、アーチャーギルドを建てれば弓兵が、修道院を建てれば魔術師が生み出されるようになります。
新たなヒーローの雇用も可能で、メイジギルドを建てれば訪れたヒーローに魔法を覚えさせることも出来ます。

ただし兵士が用意されるのは1週間(7ターン)に1回だけです。
数にも限りがあり、お金があればいくらでも雇える訳ではありません。
雇った兵士はヒーローに配属することも、町の守備に着かせることも出来ます。

ゲームの目的は、相手国を打倒すること。
キャンペーンモードだと敵の首都を落とした時点で勝利になったりしますが、基本的には他国の町を全て攻め落とすのが目標となります。
全ての町を失い、数ターン以内にどこかの町を奪取できなかった場合、その国は滅亡となります。

Heroes of Might & Magic III HD Edition
※町の画面。 まずはシティーホールを拡張して収入を増やしましょう。
そのためには市場と鍛冶屋が必要で、最大規模にするには砦もキャッスルにする必要があります。
建設画面は左下にある大きな建物をタップして開きます。 その隣の小さな建物は酒場で、ヒーローを雇用します。

Heroes of Might & Magic III HD Edition
※地下世界もあります。 キャンペーンの最初のステージは、地下にある敵の首都を落とせば勝利。
地上の町を全部支配しても勝ちにならないのでご注意を。


敵に遭遇するか、町に攻め込んだ、もしくは攻め込まれた場合、戦闘シーンになります。
戦闘もターン制で、兵士を順番に動かして戦います。

ユニットは剣士などの近接攻撃型と、弓兵などの遠距離攻撃型に分かれていますが、敵に接すると遠距離攻撃型でも近接攻撃しか出来なくなります。
また、グリフォンなどの飛行ユニットもいて、地形を無視して素早く移動できます。

ただ問題は、操作方法が独特なこと。
移動はマスをタップすれば良いのですが、近接攻撃は敵のユニットを「押しっぱなし」にして、その後に表示される黄色いマスをタップします。
遠距離攻撃の場合はターゲットをダブルタップします。

この「押しっぱなしにした後に移動先指定」という操作が解り辛く、攻撃方法で悩んだ方も多いと思います。
またミスタップしてもやり直しが効かず、ダブルタップで射撃する時もシングルタップと判定されて、敵の情報表示が出てしまうことがよくあります。

他にもアイテムの詳細を表示する時、「何もない場所をタップして、そこからチェックしたいアイテムまで指をスライドさせ、そのまましばらく押しっぱなしにする」という、今までなかったような操作が必要で、慣れるまで戸惑います。(単に押すだけだとアイテムを掴んでしまう)
解ってしまえば大きな問題ではなくなりますが、妙な操作であることは否めません

戦闘は敵ユニット(兵士)を全滅させれば勝利です。
ヒーローはユニットではなく、あくまで指揮官であり、隅の方で応援してるだけです。
ただ、ヒーローのステータスやスキルは兵士の強さに補正を与え、また1ターンに1回魔法を使うことも出来ます。(MP も必要)

魔法はかなり豊富で、攻撃魔法はもちろん、移動力を上げたり攻撃力を下げたりする補助的なものもあります。
低レベルでも有用な魔法は、与えるダメージのバラツキがなくなり、常に最大ダメージを与える Bless(祝福)と、常に最低ダメージになる Curse(呪い)ですね。

攻城戦の場合、攻撃側には投石機が準備され、これで城壁を破壊できます。
壁が壊れたところからでないと城内に乗り込めませんが、飛行ユニットなら飛び越えることも可能です。

Heroes of Might & Magic III HD Edition
※近接攻撃する時は、まず敵を押しっぱなし。 これを忘れずに。
砂時計のボタンでそのユニットの順番を後回しにし、盾のボタンでガードします。
敗北するとヒーローはいなくなってしまいますが、撤退した場合は兵士は全滅しますが、ヒーローは酒場で雇用し直せます。


Heroes of Might & Magic III HD Edition
※ヒーロー詳細画面。 レベルアップ時に選べるスキルは、ヒーローの職業によって変わります。
キャンペーンモードの場合、ヒーローは次のステージに引き継げるので、大切に育てていきましょう。
ただしアーティファクト(装備)は引き継がれません。


長所でもあり、短所でもあるのは、かなりヘビー級のゲームであること。
探索にも戦闘にも時間がかかるため、1つのステージをクリアするのに2~3時間ぐらいかかります。
じっくり腰を据えて遊ぶゲームであり、手軽に楽しみたい方には向きません。

ボリュームもハンパではなく、異なるシナリオのキャンペーンが7つも用意されており、シナリオマップも大小様々なものが 48 も用意されています。
特大マップだとかなり時間がかかるので、本当に延々と遊べますね。

まあ基本的には、かつてプレイしていた人向けのアプリでしょう。
解りやすいゲームとは言えず、難易度も高めで、「今風のゲーム」ではありません。
見た目も内容も一世代前・・・ でも、そんな玄人向けのヘビー級ファンタジーシミュレーション RPG がやりたい方には、挑戦しがいのあるゲームだと思います。

Heroes of Might & Magic III - HD Edition (iTunes が起動します)

三国合戦

「欧陸戦争」や「将軍の栄光」など、硬派な戦略シミュレーションゲームを製作している中国のメーカー「EASY Inc.」。
そこが新たに三国志のシミュレーションゲームを公開しました。
三国合戦」です。

同社のゲームは第一次・第二次世界大戦、及びナポレオン戦争など、近代の戦いを舞台にしたものが多かったのですが、今回は意外にも三国志です。
ただ、ゲームシステムは「将軍の栄光」や「欧陸戦争4」とほぼ同じ。
大戦略型のターン制シミュレーションで、兵士や将軍が三国時代のものになっているという感じですね。

ただ、ゲームバランスは大きく変わりました。 今までよりもサクサク進められます。
EASY Inc のゲームは高難度で重量級のゲームが多かったのですが、今回は進行速度がかなりアップ。
簡単ではありませんが、テンポ良く楽しめる作品になっています。
価格も 100 円と、かなりお手頃です。

三国合戦

三国合戦

ステージ制のゲームで、三国志のストーリーに沿って展開する「合戦」と、ストーリー関係なしで各地域の城を占領していく「争覇」の2つのモードがあります。
これらは独立しておらず、「合戦のステージを3つ進めた後、争覇のステージを2つやって、また合戦の続きに戻る」といったプレイが可能です。

また、プレイヤーの軍団は特定の勢力に所属していない傭兵部隊のような感じで、合戦モードではステージによって劉備側になることもあるし、袁紹や曹操の側になることもあります。
「Gジェネ」のような感じ、と言えば解る人もいるでしょうか。

戦争のシーンは前述したように「将軍の栄光」や「欧陸戦争4」シリーズを踏襲しています。
ターン制で、自軍のコマを移動させ、敵のコマを攻撃していく形ですね。
従来の戦車は騎馬になっていて、大砲は弓兵になっています。
弓兵は(一部を除き)遠距離攻撃が可能です。

このシリーズの大きな特徴は、敵を前後から挟むことで相手の「士気」を下げられること。
士気が下がると弱体化し、完全に包囲するとさらに弱くなります。
また ZOC(敵に接すると移動が妨害されるルール)がなく、移動だけして攻撃は後で行うことも可能なため、まず敵を挟んで士気を下げ、それから弓兵がいるなら射撃して兵力を減らし、その後に隣接した部隊で叩くといった戦い方が基本戦略となります。

そして今作の特徴は、マップが狭く、自軍部隊が少なめで、勝利条件も明確なこと。
今回は数画面分あるような広大なマップで、数十のユニットを指揮して戦うようなゲームにはなっていません。

出てくるユニット数は多いのですが、合戦モードだと劉備や曹操が戦っている戦場に一部隊として参加する形なので、自分で操作するユニットは多くありません。 最初のうちは3つか4つぐらいです。
他の部隊は全て AI が操作するので、大合戦の雰囲気がありつつも、短時間でゲームを進行させられます。

勝利条件も特定の部隊を倒したり、1つか2つの城を占領するといったシンプルなものになっていて、たくさんの敵司令部を全て破壊しないといけないとか、敵を全滅させる必要があるとか、そんな面倒なものにはなっていません。

おかげで1ステージは 10~15 分前後で終わり、短いステージだと5分ぐらいで決着が付きます。
大戦略型のシミュレーションゲームとしてはかなり短く、過去作と比べると本当にサクサク進みますね。

ただ決して簡単な訳ではなく、しっかり戦略は考えないといけません。
自軍の部隊が少ないので、突出して無駄に兵力を減らすとすぐ敗北に直結します。

城や塔、防柵といった防御施設がマップ上に多数配置されているのも今回の特徴でしょうか。
城は城壁を叩いて破壊しないと中に進入できず、塔も強力な攻撃を行ってくるので、迂回するか優先して破壊しなければなりません。
塔の破壊に強い「斧兵」といった部隊も存在します。

三国合戦
※ちょっと解りにくいのですが、燃えている敵を挟み撃ちにして士気を減らしているシーン。 それから攻撃すれば反撃のダメージを減らせます。
火が付いているのは火矢を撃ったからで、火計の計略を持つ武将もいます。


三国合戦
※城攻めはまず城壁にダメージを与えなければなりません。 邪魔な塔は先に破壊しておきましょう。
赤い丸印は作戦目標を表していて、ここさえ押さえればその瞬間に勝利。
ただ油断するとすぐやられてしまうゲームなので、無理は禁物です。


戦争が終わると本拠地の画面に移動できます。
ここでは施設を作ったり、部隊を配備したり、将軍を雇用することが出来ます。

各ステージで使える兵士は、本拠地で配備したもののみです。
部隊数を増やすには城をアップグレードしなければなりませんが、実行するには金や木材などの物資と、条件となる施設の建設が必要になります。
金や木材は市場や伐採場を作り、一定時間経った後にタップすることで得られます。
この辺は クラッシュ・オブ・クラン のような、ソーシャル開発ゲームに似ていますね。
ただ、建設待ち時間やパワーアップ待ち時間のようなものはありません。

クラクラのように他のプレイヤーが攻め込んで来る事もあり、タワーを建てて守りを固めておかなければなりません。
ただ、ゲーム序盤はタワーを建てられる数が少なく、部隊も出撃させられないので、ほとんど守ることは不可能です。
先に進めば別かもしれませんが、クラクラのような防衛ゲームとしての面白さは期待しない方が良いでしょう。

そして重要なのは、三国志ですから・・・ 武将ですね。
前述したようにプレイヤーは独立した部隊なので、勢力に関わらず好きな武将を雇えます。
雇うためには「」と呼ばれる課金通貨が必要ですが、今回はゲームの進行でも普通に貯めていくことが出来ます。

以前の「将軍の栄光」などは将軍の雇用価格が高く、一方でゲーム進行で得られる通貨の量は少なかったため、ほとんど課金しないと(それも相応に重課金しないと)活用できないシステムだったのですが、今回はそんなことはありません。
関羽や夏侯惇などの名将はやはり高いのですが、それでも頑張れば手が届く範囲。
雷薄や程銀などの安い武将なら2~3ステージほど戦えば雇用できます。
そして安くても相応に使える武将は結構います。

雇用した武将は好きな部隊に配備できます。
配備コマンドが「委任」になっていますが、動きが自動化される訳ではありません。
兵種は本拠地画面で重騎兵や弩兵など好きなものを選べますが、上位の部隊を作るには厩舎や弓矢作製所のレベルアップが必要です。

三国合戦
※本拠地画面。 他プレイヤーに攻め込まれると、これがそのまま戦場マップになります。
施設は「工事現場」にしか作れませんが、防御施設は平地に作ります。
まずは部隊数を増やすため、城のレベルアップに必要なものをそろえていきましょう。


三国合戦
※武将の皆さん。 5つのランクに分かれていて、これは中間レベル。
武将はスキルを持っていますが、最初は1つ目しか使えません。 武将の階級(青の数値)が4になれば2つ目、8になれば3つ目がアンロックされます。
まずは騎兵用の武将と、歩兵能力がそこそこ高い「破壊」を持つ武将を雇っておきましょう。
また高い訓練能力がある武将は、戦闘中に任意に部隊レベルを上げられ、その際に耐久力も回復するので便利です。


後半になると大サイズのマップも出てくると思いますが、少なくとも前半の間は 10~20 ターンで決着するマップが多く、1ターンが短いこともあって非常にプレイしやすいです。
題材が三国志ということもあって、今までの作品よりも一般向けになったと言えますね。
スタミナ制ですが、1プレイがソシャゲほど短い訳ではないので、この点はあまり気になりません。

やや難点だと思うのは、翻訳の部分。
文章自体は普通に読めます。 しかし防御塔が「タワー」、防柵が「フェンス」、訓練が「トレーニング」ってのは三国志としてどうなのかと・・・
決して間違ってはいないのですが、本場中国の三国志なのに妙なパチモノ感があります。
まあ「中華風の日本語訳」なんて向こうの人には解らないでしょうけどね・・・

しかし気になった部分はそれぐらいで、相変わらず安定したクオリティーの戦術 SLG です。
やや説明不足な点が多い印象もありますが、そこまで複雑なシステムではないので、少しやれば理解できるでしょう。
今回もシミュレーションファンにはお勧めのアプリですね。

三国合戦(iTunes が起動します)

XCOM: Enemy Within

謎のエイリアンの攻撃により世界各国が混乱する中、対エイリアン研究機関の司令官となって迎撃と調査を行う、ハードコアなターン制のシミュレーションゲーム「XCOM」
その拡張版が iOS でも公開されました。
XCOM: Enemy Within」です。

昨年発売された「XCOM : Enemy Unknown」に新マップや新兵器、ロボット化や遺伝子操作など、様々な仕様を追加したバージョンです。
ストーリーやゲームシステムなどの大部分は以前と同じで、つまり続編ではなく、あくまで本編+拡張キット
そのため今作の公開に伴い、前作(Enemy Unknown)は非公開になっています

かなり変更点や新ステージが多いので、前作をクリア済みの人でもやる価値は十分です。
価格も 1300 円と、拡張版なのに前作(2000 円)より安くなっています。

ヘビーユーザー向けの高難度なシミュレーション RPG であり、普段ゲームをやらない人だと手に追えないかもしれませんが、世界的に大ヒットしている作品で、iOS においても最大級のタイトルと言えます。
ただ、インストール後のデータ量も 3.27 GB と最大級なのでご注意下さい。

XCOM Enemy Within

エイリアンの活動を調査し、発見したら4~6人で構成される特殊部隊を派遣、戦闘後はエイリアンの装備や死体を研究し、その正体を探っていきます。

戦闘はマップが四角いマスで区切られているターン制の戦術シミュレーションで、日本でもおなじみの形式。
ただ近代戦であるため、物陰に身を隠しながら銃撃戦を行います。
FPS(3D ガンシューティング)をシミュレーションゲーム化したもの」と言え、兵士のアクションも壁際から身を乗り出して射撃したり、車の裏にサッと隠れるなど、いかにも軍人ぽいリアルな動きを見せます。

高さや射線の概念があり、それにより命中率が変わるなど、システムも本格的。
隠れている相手を手榴弾で障害物ごと吹っ飛ばし、無防備になったところを射撃するといったことも可能です。

そして大きな特徴は、難易度が高いこと
戦闘を繰り返して昇進を果たした、HP が最大の兵士であっても、銃撃されて当たり所が悪ければアッサリ死にます。 そして死んだ兵士はもう帰ってきません
おまけに仲間の死を目の当たりにした味方が我を忘れ、叫び声を上げながら勝手に逃げ出したり、銃を乱射し始めることもあり、パニック映画のようなシーンが展開されることもあります。

マップの全貌は最初は解らず、潜んでいたエイリアンが突然現れることもあり、即死の恐怖も相まって、ターン制の SLG でありながら常に緊張感のある戦いが展開されます。

XCOM Enemy Within
※壁際に身を寄せてドアの向こうを伺う隊員。 こんな風に慎重に進んでいくことが重要。
各隊員は(ダッシュしない限り)2回行動できますが、敵の位置が解らない状況で2回移動したりダッシュするのは危険。
身を隠しながら監視や屈みを併用し、少しずつ進んでいきましょう。


XCOM Enemy Within
※グレネードは範囲攻撃、しかも必中なので、うまく使えば便利です。
こんな風に高所に陣取れば銃撃の命中率もアップ。
ただ爆発攻撃は敵と武器が木っ端微塵になるので、残骸を回収できない難点も。


勝利後は本部に戻り、研究を行います。
エイリアンの死体の解剖や、未知の素材と武器の検査、そしてエイリアンの目的の調査・・・
ただ戦うだけでなく、彼らは一体何者なのか、なぜ地球を攻撃するのか、それを追う物語が続きます
豊富なストーリームービーもあり、セリフもすべて日本語化されていて、まるでハリウッド映画のようなシーンが展開されます。
(ただし最初は字幕が OFF になっているので、始めたらすぐオプションで字幕を ON にしておきましょう)

ただ、組織の運営も簡単ではありません。
XCOM は 16 の国で構成された国家評議会により設立されていますが、襲撃事件が起こった時に救援に行かなかった地域は「パニック度」が上昇します。
襲撃は必ず複数の地域で同時に起こるので、どうしても択一になり、パニック度が最大まで上がってしまった国は XCOM への支援を打ち切ってしまいます
そして半分の8ヶ国が打ち切るとゲームオーバーです。

メインミッションを進め、基地破壊などの大きな成果を上げればパニック度は大きく減少しますが、装備が不十分な状態でエイリアンの基地に突入しても苦戦は必至なので、難しいところですね。
また援助金は限られているため、何を優先するかも重要になります。

資金に余裕があるなら、新しい施設を建設し、基地を拡大していくこともできます
この辺にはちょっとした開発 SLG の面白さもあります。

XCOM Enemy Within
※イギリスと日本とブラジルで拉致事件発生! 救援に行かなかった国はパニックに。
パニック度が MAX になっても即脱退する訳ではなく、月末の「評議会レポート」まで猶予があります。
その間に何とか出来れば助かりますが・・・


XCOM Enemy Within
※地底に広がっていく秘密基地。 何から開発していくかは結構重要。
収入を増やすには「衛星アップリンク」を増設して監視衛星を増やす必要があるので、序盤はこれを優先したいところですが、施設の運用には電力もいります。
関連施設が隣り合っているとボーナスが付きますが、これは横だけではなく縦もアリなので覚えておきましょう。


そして今作の新要素ですが、まずなんと言っても大きいのが「MEC」と呼ばれるロボット兵士

今作から戦場で「メルド」と呼ばれる新素材が手に入ります。
これは一定ターンで回収不可能になる宝箱のようなものから入手でき、必要な施設も建設すれば、既存の兵士をサイボーグ化し、パワードスーツを製造することで、強力なロボット兵士を誕生させることが出来ます。

MEC にすると補助アイテムを使用できなくなり、図体がデカいため物陰にも隠れられなくなりますが、HP と防御力が大きく上がり、強力な武装を使え、さらに固有のスキルを習得することが出来ます。
デメリットもあるので全員を MEC にして戦うのは良くありませんが、主力になり得る強さを持ちます

一方、普通の兵士にも「遺伝子操作」という新しい強化を施すことが出来ます。
これも専用の研究と施設、メルドが必要になりますが、肌を変化させて不可視化させたり、足の筋肉を増強して高所にジャンプできるといった、便利な特性を付加できます

また、今作は細かいゲームバランスの調整も行われています。
例えば前作は、急に現れた敵が出現と同時に攻撃して来て、どうすることも出来ず即死し「なんだよそれ!」となることがありましたが、今回は新たに出て来た敵は一旦物陰に隠れ、「監視」をするようになりました。

新仕様によって味方が強くなり、敵の不意打ちが減ったため、難易度は前より低下している印象です。
序盤の難関であるエイリアン基地の難易度も、明らかに下がってますね。
それでも十分に難しいゲームなので、小まめにセーブしながら進めた方が無難ですが。

もう1つの新要素は「EXALT」という敵対組織が現れること。
人間なのに XCOM の邪魔をするテロ組織で、ほっとくと資金を奪ったり、各国のパニック度を上げるなどの妨害工作を行って来ます。
これを討伐するには部隊員を1人、工作員として潜入させる「秘密作戦」が必要で、エイリアンとの戦いと平行して進めていかなければなりません。

他にも、町の人がゾンビになっているバイオハザードなバトルなど、様々なステージとムービーが加えられています。

XCOM Enemy Within
※重装甲な MEC と隊員たち。 出撃可能数は階級の高い兵士がいれば拡張できます。
MEC になると以前のスキルはなくしてしまいますが、どの職業から MEC になるかで最初に持っているスキルが変わります。
サイボーグ化にメルドが 10、パワードスーツの製造に 40、合計 50 必要です。


XCOM Enemy Within
※こちらは遺伝子操作。 こちらにも資金とメルドが必要で、メルドをどこに使うかが中盤のポイント。
遺伝子操作の種類は敵の死体の研究で増えていきます。


メインミッションとなるステージが増えたおかげで、ボリュームはさらにアップ
以前はなかった展開も起こるため、前作をやった人でも新鮮味を持ってプレイ出来ます。
特に MEC はインパクトありますね。 敵もパワードスーツ型など、新しいタイプが増えています。

やや気になるのは、画面をスクロールしようとして他のキャラに触れてしまい、前のキャラの移動がキャンセルされるケースがよく起こること。
これは前作からの難点と言えますが、タッチパネルなのである程度は仕方ないところでしょうか。
高さの違う場所に移動し辛い時もよくあります。

iPhone でのプレイは、一部の文字がかなり小さくなりますが、プレイし辛いという程ではありません
iPad があるならそちらがベストですが、ボタンなどは iPhone でも押しやすい大きさで表示されます。

前作はよく落ちていたのも気になったのですが、今回は(iPad Air では)まだ一度も落ちていません。
安定性は改善されていると思われます。

アプリと言うよりゲームソフト、それもかなりヘビーなゲームソフトなので、万人に勧められる訳ではありませんが、ゲーマーなら間違いなく楽しめる名作です。
iOS でも本格的なゲームがやりたいと思っている人にオススメですね。

XCOM: Enemy Within(iTunes が起動します)


Battle Worlds: Kronos

「ファミコンウォーズのような往年のターンベース・ストラテジー(大戦略型 SLG)を、現代のプレイヤーにも提供したい」というコンセプトで作られた、ヘビー級のシミュレーションゲームが公開されています。
Battle Worlds: Kronos」です。

ユーザーから開発資金を募る Kickstarter で目標額を達成、2013 年の 11 月にパソコン(Steam)版が発売されていたゲームで、先日 iPad にも移植されました。
ただ、現時点では iPhone 版はないのでご注意下さい
開発したのはドイツのメーカーで、価格は 2000 円
iOS アプリとしてはかなり高めですが、Steam 版と同額です。

良くも悪くもヘビー級のゲームで、1ステージあたり2~3時間、後半はもっとかかります。
難易度も高く、「現代のプレイヤーにも提供」とか言ってる割には初心者を叩き返すような難度で、システムも複雑です。
「真の挑戦的なターン制 SLG」を目指しているゲームなので、そのつもりで挑みましょう。
ただ SLG 好きにとっては、良い具合に歯応えを感じる、楽しめる難易度でもありますね。

Battle Worlds: Kronos

マップがヘックス(六角形)で区切られた、大戦略やファミコンウォーズのような戦術シミュレーションです。
ただ独自ルールが多いため、日本の一般的な大戦略タイプとはかなり異なります

まず目に付くのが、ユニットに付いている2つのアイコン。
矢印マーク、照準マーク、星マークの3種類があるのですが、これは各ユニットが1ターンに行える行動を表しています。

Battle Worlds: Kronos

矢印は移動、照準は攻撃で、矢印と照準のマークが1つずつあるなら、そのユニットは移動して攻撃、もしくは攻撃して移動できる訳ですね。
矢印が2つある場合は攻撃は出来ませんが、1ターンに2回移動できます。

星マークは移動も攻撃も行えるマークです。
よって星マークが2つあれば、移動を2回行っても良いし、移動して攻撃することも出来るし、敵が射程内なら2回連続攻撃も可能です。
矢印と星のマークなら、移動を1回、もう一回は自由です。

このシステムのため、装甲のないユニットでも高機動を行かし、偵察や強襲を行えます。
特に星マーク2つで射程2を持つ攻撃バギーは、かなり使い勝手が良いですね。

ZOC(敵の隣に移動すると動けなくなるルール)はちょっと特殊で、ユニットによって影響力が異なります。
例えば歩兵ロボットは ZOC の影響をあまり受けず、自身の持つ影響力も少なめです。
偵察車(Explorer)は敵の ZOC をほぼ無視しますが、相手には ZOC の影響を与えます。
影響を受ける状況では、移動力を大きく消費します。

索敵ルールもあり、視界外の敵は視認できません。 また視界は地形の影響を受けます。
偵察車は広い視界を持ち、占領すると周囲を見渡せるレーダー施設も存在します。

そして厄介なのが、ユニットが破壊されたマスには1ターン残骸(Wreck)が残り、移動の妨げになること。
戦車だと踏み潰して行けるのですが、他のユニットはその上を通過することが出来ません。
うまく使えば敵の移動を阻めますが、邪魔になることの方が多いですね。

また戦闘ごとに経験値が貯まり、5になるとレベルアップしてスキルを習得できます
どんなスキルを覚えられるかはユニットによって違いますが、攻撃されても必ずこちらから先制する、撃った場所を残骸地形に変えるといった、ユニークなものもあります。

Battle Worlds: Kronos
※海戦もあります。 ホバー輸送船は砂浜から上陸可能。
普通の輸送船は港に入らないと荷下ろし出来ません。
輸送船への搭載は、港の正面に船を停泊させ、そこに載せたいユニットを港から発進させます。
ステージが進めば航空ユニットも登場し、装甲車は対空機銃も兼ねます。


Battle Worlds: Kronos
※スキル習得画面。 まずは上の段のどちらかを選びます。
さらにレベルが上がると、最初に選んだスキルの下のものを選択できるようになります。
スキルを習得せずに、Heal(回復)を選ぶこともできます。


もう1つの特徴的なシステムは「資材」。
基地や工場にはユニットを格納でき、そこで資材を使って修理を行えるのですが、資材は自然には生み出されません
よって基地にある分を使い切ったら回復は不可能に。

では基地は使い捨てなのかというと、そう言うことはなく、他の基地の余っている資材を輸送車で運搬できます
これが非常に重要で、輸送を平行して行わないと前線での回復が限られます。

資材は工場での生産にも必要なので、ユニットを増やしたかったら資材を運んでこなければなりません。
ただ基本的にこのゲームは、生産はあまり行えず、初期配置のユニットでクリアを目指すスタイルです。
解る人にしか解らない説明ですが、「ファミコンウォーズ」と言うより「ネクタリス」ですね。

基地や工場は歩兵ロボット(Infantry Bot)で占領しますが、その際に中に格納されている兵器を鹵獲できるのもネクタリスっぽいです。

輸送車は弾薬なども運ぶことができ、他のユニットも搭載できます。 重戦車やロケット砲なども積めてしまいます。
そして迫撃砲やロケットランチャーなどの一部の砲撃兵器には残弾数があり、その補給も搭載してから弾薬を配分する形で行います

他にも特徴的なルールが多く、歩兵は地雷を設置可能、迫撃砲は攻撃モードに変形しないと攻撃できない、マップ上に補給物資や弾薬があって取ると回復する、反撃は1回のみ、各ステージで1回援軍を呼べる、などがあります。

Battle Worlds: Kronos
※格納庫画面。 矢印の部分をタップして資材や弾薬の配分を行います。
もちろん基地や輸送車が物資を持ってないとダメなので、忘れずに積んでおきましょう。


Battle Worlds: Kronos
※何もないマスをタップして書類アイコンを選び、下にある「Reinforcements」のボタンを押すと、大型輸送船が飛んで来て援軍を投下してくれます。
ただ、これを使わずにクリアした方が評価は上がります。


3D で描かれていたパソコン版とは違い、グラフィックは 2D になっています。
ストーリーシーンもオープニング以外は紙芝居になっていますが、タブレットのゲームとしてはグラフィックのクオリティーは高く、十分見栄えがしますね

ただ、やってて気になる点も多いです。
まず、操作ミスしやすく、アンドゥ(やり直し)もないこと
2回動けるユニットが多いため、1回目を動かした後にそのまま終わりにしたい時や、他のユニットを動かしたい時は、一旦何もない場所をタップして選択を解除しなければなりません。
しかし1回しか移動できないユニットにはこの手順がないので、その影響で間違いやすい。
そして間違ってもやり直しが利かない。

また、敵ユニットをタップしても移動範囲が表示されません。 攻撃範囲しか解らない。
加えて敵ユニットの耐久力を常に表示させることが出来ません。
味方は下部にある表示切り替えボタンで常に表示させられますが、敵にはその切り替えがない。
大戦略型の SLG としては、インターフェイスが今一歩という感じがあります

そして何より、1ステージが広すぎて、時間がかかり過ぎる
アドバンスド大戦略とか、もっと広くて時間のかかるゲームはいくらでもありますが、でも今時、昔の大戦略のフルサイズマップぐらいあると言うのはどうなのかなと思ってしまいます。
まあ「往年のターン制 SLG の復活」というコンセプトを考えると、これで正しいのかもしれませんが。

あと、これはゲームの難点という訳ではありませんが、日本人にとって辛いのは、やはり英文
特徴的なゲームシステムが多いので、メッセージが英語だと解り辛い。
またゲーム中に会話シーンが出てくるのですが、かなり長文なので理解し辛い。

特に会話の中に作戦に関する内容が含まれていることがあり、例えばステージ2は港に向かうのが目的で、その後に反転して反撃、ステージ3は南から迂回することを進言されます。
ところがこの辺の攻略に関わるメッセージが長い英文の中に含まれてるので、後でそれが解って困るということも起こり得ます。

Battle Worlds: Kronos
※会話シーン。 選択肢がたくさん。
選択で展開が変わることはないのですが、文章は相応に長いです。 そして・・・


Battle Worlds: Kronos
※ステージ3のワンシーン。 実は会話で南の森を抜けて進むように言われるのですが、それに気付かず普通に道なりに進んでしまうと、敵の援軍が「無限に」出てくるこの港に行き着いてしまう。
一度見ればどうすれば良いのか解りますが、プレイ時間が長いのでやり直しも辛い。
セーブは小まめにした方が良いですね。


全体としては、確かに本格的でチャレンジングなターン制 SLG になっていると言えます。
敵の守りがしっかりしているうえに生産が効かないので、むやみに突っ込むと敗北は必至。
またこちらの長射程ユニットの攻撃範囲を避けて動くなど、AI もしっかりしています

ただそれだけに、難易度が高くて時間もかかるので、人には進め辛いゲームです。
インターフェイスや演出を考えても、Great Big War Game と比べるとランクが劣るのは否めません。

ただ「タブレットでもっと本格的な SLG がやりたい」「じっくり長くプレイし続けられるシミュレーションが欲しい」と思っている方には、オススメできるゲームです。
なんだかんだ言って、私も好きなタイプのゲームですし、デキは良いので思わずやってしまいます。
良くも悪くもこのジャンルの玄人向けですね。

Battle Worlds: Kronos(iTunes 起動、iPad 2 以降専用)
Battle Worlds: Kronos Free(無料体験版)

S&T: Sandbox World War II TBS

第二次世界大戦をテーマにしたリアルタイムの戦略級シミュレーションゲーム「Hearts of Iron(ハーツ・オブ・アイアン)」を、ターン制のゲームにアレンジしたようなアプリが登場しています。
WW2: Sandbox. Strategy & Tactics」です。

※アップデートでアプリ名が「S&T: Sandbox World War II TBS」に変更されています。

このゲームは昨年発売された Strategy & Tactics: World War II の「全国版」です。
前作はステージクリア制のゲームで、小さなマップを順番にプレイしていましたが、今回はヨーロッパ全土を収める広大な1枚のマップで勝利を目指します。
サブタイトルに Sandbox(砂場)と付いていますが、つまり砂場で遊ぶように、広いマップで好きなように楽しんで下さいということですね。

戦闘シーンがなく、部隊の耐久値やダメージも明確でないシステムで、やや取っ付き辛いのですが、ルール自体はシンプルで、見た目ほど複雑なゲームではありません。
価格は 1200 円と高めですが、シミュレーションが好きな方なら楽しめる作品です。

WW2: Sandbox. Strategy & Tactics

ゲーム開始前に、担当国、同盟(Alliance)の有無、勝利条件を設定します。
同盟は「枢軸国」と「連合国」に分かれていますが、なしにすれば全ての国が敵対状態になります。
「プレイヤーだけ同盟なし」という設定もあります。

勝利条件は、例えばドイツだと「フランスの領土を 20 以下にする」「ロンドンとダブリンを支配する」といったものがあり、「200 の敵を撃破」「150 の領土を占領」などの長期的なものもあります。
領土は合計 500 もあり、「250 の領土を占領」の条件がいわゆる「天下統一」に近いですね。

なお、仕様かバグか解りませんが、現在(10/4)はアプリを起動する度に BGM と効果音が OFF になるので注意して下さい。 ON にすればちゃんと音は出ます。

ゲームが始まると、歩兵や戦車などのユニットが配置されたマップ画面になります。
マップは不定形のマス(プロヴィンス)で区切られていて、歩兵や野砲は1マス、戦車や装甲車は自国の領土なら2マス動けます。
移動時にはどの部隊をいくつ動かすか指定できますが、1つのプロヴィンスには最大 12 ユニットまでしか配置できません。
移動先に敵がいれば、もちろん戦闘になります。

移動先を指定しても、部隊はすぐに動く訳ではありません。
矢印が表示された「移動予約」の状態になり、その後に右下にある「!」のボタンを押すことで行動を開始します

このゲームは1つの土地の敵を、複数の土地の味方で集中攻撃することが可能で、そのような同時攻撃のために「!」ボタンを押さないと行動を開始しないようになっています。
攻撃には通常の移動攻撃と、その場から動かずに戦う支援攻撃があり、手強い敵は複数の部隊で袋叩きにするのが基本ですね。

ただ、このゲームは戦闘に勝利しても、敵は後方に撤退するだけで、すぐに倒せる訳ではありません。
戦闘によって耐久力(指揮統制)が減少しますが、これは時間の経過と共に回復します。
よって普通に攻め合っても単なるシーソーゲームになります

敵を減らすには圧倒的な戦力差で攻めるか、連戦を強いるか、撤退先を封じる必要があります。
特に重要なのは敵の退路を無くすことで、いかに包囲作戦を成功させるかがポイントになります

全ユニットの行動を終えたらターン終了。
移動予約をしていない時は右下のボタンが時計マークになり、これを押すと次の国の番になります。

WW2: Sandbox. Strategy & Tactics
※突出している敵がいたら、まずはこんな風に包囲します。
戦車や装甲車がいる場合、まず歩兵で敵の領土を占領し、それから車両を走らせることで敵領土でも2マス先を押さえられます。
物資に余裕があるなら、遠方にいきなり歩兵を降下させる「空挺部隊」を使う手もあり。


WW2: Sandbox. Strategy & Tactics
※そして一斉攻撃。 敵は逃げられないのでそのまま壊滅、投降。 いわゆる「鉄床戦術」。
もちろんコンピューターも狙ってくるので、部隊を突出させる時はご注意を。
国境の青と赤の枠線は、同盟か敵かを表しています。 青なら味方。
陣営は、枢軸国はドイツ、イタリア、フィンランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、スペイン。
連合国はイギリス、フランス、アメリカ、ポーランド、オランダ、ベルギー、ノルウェー、デンマーク、ギリシャ、バルト三国、チェコスロバキア、スイス。
そしてどちらでもないのがソ連、スウェーデン、オーストリア、ユーゴスラビア、ポルトガル、トルコ、アイルランド。
ソ連が連合国じゃないとか、一般的な組み分けとは違うので注意。


画面左上にはパラシュートマークの「補給」と、歯車マークの「開発」のボタンがあります。
補給はいわゆる「生産」です
生産力のある土地からは毎ターン「物資」を得られ、これを使って部隊を補充できるのですが、一度実行した命令(補充枠)は7ターンの間、再使用できなくなります。

例えば、戦闘機の補充は1枠しかないので、実行したらいくら物資があっても、当分は再補充できません
歩兵は補充枠が4つぐらいあるので、物資さえあれば補充できる回数は多いです。
待機時間を短縮することも出来ますが、それにも物資が必要です。

ユニットの種類は普通の歩兵と、歩兵に強いエリート兵、2マス移動が可能な装甲車、戦車に強い火砲、強くて速い戦車の5種類。
それとは別に、航空ユニットの戦闘機爆撃機があります。

航空機は遠距離攻撃が可能で、行動範囲内の敵を一方的に攻撃できます。
ただ戦闘機は「パトロール」という行動が可能で、行動範囲に飛んで来た敵機を迎撃できます。
こちらが爆撃機を飛ばす時、ターゲットが相手の戦闘機の範囲に入っていると迎撃されて痛い目に遭うので、敵戦闘機の位置には注意しなければなりません。

「開発」では物資を使い、部隊を強化する「技術」を研究できます
ただ必要な物資が多くて活用し辛く、前述したように戦闘時のダメージが明確でないため強化の実感も薄いです。
正直、そんなものに物資を大量消費するぐらいなら部隊を補充した方が良く、あまり有効でない印象です

WW2: Sandbox. Strategy & Tactics
※補充した部隊は次のターンに、工場のある土地に現れます。
次のターンになる前に工場が陥落してしまうと無駄になるので注意。
戦車は爆撃機に弱いので、使うならまず戦闘機を配備して、防空体制を整えておきましょう。


WW2: Sandbox. Strategy & Tactics
※研究開発画面。 でも大国だと最初から研究が進んでいるし、かかる費用も高いので、使わなくても問題ないです。
小国が歩兵の強化に使うぐらいでしょうか・・・


それぞれの国には照準マークの付いた土地「キープロヴィンス」があり、これが言わば首都です。
全てのキープロヴィンスを失った状態が3ターン続くと、その国は滅亡
ただイベントが発生してパルチザンが現れたりするので、首都は占領後も部隊を置いておかないと奪還される場合があります。

人を選ぶゲームですが、戦略シミュレーションが好きな方なら没頭して遊べる作品です。
敵の AI がやや弱く、無駄な移動が多い印象ですが、四方八方が敵のドイツだと歯応えがあります。

ドイツやイギリスで陣営の勝利を目指すのが王道ですが、「同盟なし」でイタリアやポーランドの天下統一を目指すのも乙でしょう。
オランダやフィンランドなどの小国も選べるので、それらの国でマゾプレイも可能です。
※現在はアップデートでアジアマップも追加されています。

正直 1200 円というのは割高だと思いますが、しっかりした戦略を楽しめる「世界征服ゲーム」ですね。

WW2: Sandbox. Strategy & Tactics (iTunes 起動、有料版)
Sandbox: Strategy & Tactics (広告付き無料版。課金要素を全て導入すると有料版より割高になります)

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