本家 iPhone AC で 2018 年の4月にレビューしたゲームアプリのリストです。
本家側にも 月別のレビューリスト があるのですが、ブログしか見られていない方も多いようなので、こちらでもリストを掲載しておこうと思います。

また、その月にレビューした中でもっとも良いと思ったアプリを「GOTM(Game of the Month)」として讃えたいと思います。
選出は私の独断なのでご容赦下さい。

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2018/4 GOTM魔女の迷宮
無料、アイテム課金型。ローグライク RPG
魔女の迷宮
トルネコやシレンのような「不思議のダンジョン」系のローグライク RPG。
死屍累々の「ソシャゲ+ローグライク」ではない、ちゃんとした本格派のローグライクであり、日本のスマホゲーマーがずっと求めてきたメーカー製の高クオリティな不思議のダンジョン。
初心者向けのバランスで、未経験者の入門用としても最適。
ローグライクに慣れていると物足りなさもあるが、後半は歯応えのある難易度になる。
本体 120 円+全章購入 2400 円。アドベンチャー
大逆転裁判2
法の黎明期である大正時代を舞台に、日本と倫敦(ロンドン)で展開される逆転裁判の新シリーズの「後編」。
完全な続きものであり、先に1をやっておかないと解らない部分が多いので注意。
1は数々の伏線を残したままで終わったが、2はその伏線が回収されていく解明編で、前作を踏まえた後なら、止められないほど読み応えのある展開が続く。
脇役のシャーロック・ホームズのキャラがすごく良い。

600 円。アドベンチャー
The Room Old Sins
「世界最高峰の脱出ゲーム」と言える The Room シリーズの4作目。
奇妙な箱や装置をいじくり回し、その中に秘められた謎を解いていく。
いわゆるポイントクリック型のアドベンチャーゲームだが、驚くほど細密に描かれた美しい 3D グラフィックと、タッチパネルによる直感的な操作を持ち、そこいらの脱出ゲームとはレベルが違う。
前作より遊びやすくなっていて、最初から日本語化されているのも嬉しい。

無料、アイテム課金型。クリッカー
私、茄子で飛びます。
女子高生が巨大なネコにまたがってナスを投げまくり、悪霊を撃退するシューティング・クリッカー。
Android 版はナスに乗っているが、Apple 的には卑猥に見えたようで、強権発動でネコに変えられた模様。
いかにもネタゲー / バカゲーだが、驚くほど演出のクオリティが高く、美しい、派手で、滑らかなエフェクトのおかげで非常に気持ちよくプレイできる。
システム的には Tap Titans の亜種。

240 円。アクションパズル
Death Coming
死神となって人々を「事故死」させ、魂を集めていく殺戮系のゲーム。
ややブラックな内容だが、ドットで描かれたキャラクターと町並みが可愛らしく、眺めているだけでも楽しい。
落下する植木鉢や看板、車が動く信号機といった様々なしかけが散りばめられており、それをどのように使えば効率よく「処理」できるのか考えるパズルに近い作品。

クロノマギア
無料、ガチャ課金型。TCG(トレーディングカードゲーム)
クロノマギア
パズドラの山本プロデューサーが製作したことで話題のトレーディングカードゲーム。
「ハースストーン系+遊戯王」といったシステムにオリジナルのルールと調整を加えた内容で、ハース系のプレイヤーからの批判が多かったが、実際にはハースやシャドウバースと同じようにプレイしたのでは勝てない。
新規の DCG(デジタル TCG)として注目の作品で、ゲーム自体は面白いが、他よりもインターフェイスや演出が地味で、初見で見劣りするのが辛いところか。

600 円。マリオ型アクションゲーム
オドマール
北欧の昔話のような世界観を持つスーパーマリオ型のゲームで、レオズ・フォーチュンの開発チームの作品。
とにかく模範的・優等生的なゲームで、遊びやすいゲームバランス、細密に描かれたグラフィックを持ち、細やかな演出に優れ、キャラクターも表情豊か。絵本のような物語も良い。
あまりにも欠点のない出木杉君的なゲームだが、印象に残り辛い気もしないでもない。

無料、アイテム課金型。FPS
Shadowgun Legends
高クオリティなスマホ FPS を手がけてきた Madfinger Games の期待の新作。
技術力の高さは相変わらずで、最先端の美しい 3D グラフィックが比較的低負荷で滑らかに動く。
オンライン対戦ではなくソロプレイや協力プレイを重視した FPS だが、基本的には本体無料の作りで、ランダム生成のミッションを繰り返しながら徐々にレベルを上げていく。
SF の世界観で、いわゆるスポーツ系。本格的に遊ぶには 600 円の課金が必須。

240円。ディフェンス RTS
Phantom Signal
隕石の周辺に採掘施設を設置して資源を得つつ、それを使って砲台を建設、襲来する敵艦隊を迎撃するディフェンスゲーム。
全方向から敵が来るタワーディフェンスといった内容だが、資源の採掘に加えて電力供給の要素がある。
派手さはないが、ストラテジーゲームとしてそつなく作られている。

250円。アート系アクションゲーム
ovivo
モノトーンで描かれた、インパクト絶大のサイケデリックアートの中を進んでいくアクションゲーム。
奇妙で奇怪、美しくも狂気さえ感じるその「アート」に惹かれるアプリ。
画面をタップすると重力が反転、山は谷に、上り坂は下り坂になり、これを利用してステージを進んでいく。
アート系ながら意外とアクション性も高い。

1080円。全方向シューティング
jydge
コアな人気を持つ Neon Chrome の派生作。サイバー警察官となって犯罪者に立ち向かう。
2スティック制の全方向スクロールシューティングだが、ステルス要素があり、ヘタに銃を乱射すると人質に当たったりするため、慎重な行動が要求される。
ローグライクだった Neon Chrome とは違い、ステージクリア制のゲームに変わっていて、リトライを繰り返しながらミッションを達成していく。

360 円。カジュアルパズル
Trick Shot 2
海外で人気の、スーパーボールを箱に投げ入れるカジュアルゲーム。
パズルに近い内容だが、投げるのがスーパーボールなので画面中を跳ね回り、予想外な飛び方で箱に入ることも多い。
イギリスらしいオシャレなアプリで、1ステージが数秒で終わることも多く、とにかく手軽に遊べる。

480 円(7/15 まで無料)。雰囲気パズル
starman2
薄暗い、憂鬱で幻想的な世界を彷徨うパズルゲーム。
物語や設定はなく、ただひたすら各シーンの雰囲気作りに注力している、ザ・雰囲気ゲー。
ただパズルは相応に手強く、難しすぎる程ではないが、ヒントがないので行き詰まりやすい。
2018/7/15 まで「Apple Store」のアプリを通して、無料でダウンロードすることができる。

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先月は秀作が多く、待望のメーカー製 非ソシャゲローグライクということで「魔女の迷宮」を Game of the Month としましたが、大逆転裁判2 や The Room: Old Sins など、他の月なら GOTM にするであろう作品が多くありました。

また、猫(茄子)で飛びます。は、1発ネタのおバカゲーを試すつもりでプレイしたので、クオリティの高さにビビりました。
Death Coming も殺戮系だけど試して欲しいゲーム。

巷ではガンホーのクロノマギアが今後どのように展開していくかが注目されていますね。
Apple 的にはオドマールを今後も推していくのでしょう。