本家 iPhone AC で 2018 年の9月にレビューしたゲームアプリのリストです。
本家側にも 月別のレビューリスト がありますが、ブログしか見られていない方もおられるため、こちらでもリストを掲載しています。

また、その月にレビューした中でもっとも良いと思ったアプリを「GOTM(Game of the Month)」として勝手に讃えています。
選出は独断なのでご了承下さい。

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2018/9 GOTM三国志漢末霸業
1200 円。戦略シミュレーション
三国志漢末霸業
中国で作られた、三国志をテーマにした本格派の戦略シミュレーションゲーム。
コーエーの三國志シリーズの良いとこ取りをしたようなシステムで、登場武将は 1300 人以上、データは驚くほど詳細で、さすが本場と言える内容。
かなり時間のかかるゲームだが、がっつり遊びたい人にお勧めの作品で、コーエーの三國志が好きだった人なら間違いなくハマれるゲーム。

Bloons Adventure Time TD
本体無料、広告 / アイテム課金型。タワーディフェンス
Bloons Adventure Time TD
世界的定番のタワーディフェンス Bloons TD と、アメリカのアニメ Adventure Time がコラボした作品で、両方のキャラが登場する。
圧倒的な数の風船を怒濤の攻撃で割りまくる、Bloons TD らしいインフレ感は健在。
アイテムを装備させてキャラを強化できるのが特徴で、オリジナルの Bloons TD ではあり得なかった多彩な特性を持たせることができる。

が、そのためキャラが強くなり過ぎるところもあり、自分は数日で無敵状態に…
Bloons TD をやり慣れていたから、というのもあるが、思ったほど長く遊べなかった印象も。
しかしタワーディフェンスとしては間違いなくお勧めできる作品。

Bike Unchained 2
本体無料、時間制宝箱型。マウンテンバイクレース
Bike Unchained 2
簡単操作でマウンテンバイクのレースを楽しめる、レッドブルが公開したカジュアルゲーム。
下り坂で画面を押し、上り坂で離すという Tiny Wings に似たシンプルなシステムだが、3D で表現された美しい自然の中を、ダイナミックなカメラワークとスピード感で走り抜けることができる、純粋にやっていて楽しい作品。
手軽に遊べるゲームとしてオススメ。

Holy Potatoes! A Weapon Shop?!
600 円。経営シミュレーション
Holy Potatoes A Weapon Shop
カイロソフトの「ゲーム発展国」などに影響を受けたという鍛冶屋の経営シミュレーション。
ゲームのプレイ感はまさにカイロ系で、同じようにハマれる作品。
ただグラフィックデザインや会話のセリフ回しはいかにも海外っぽく、異国情緒も感じられる。
経営ゲームが好きな人にはお勧めだが、iPhone では文字が小さいというコメントも・・・

the Sequence [2]
240 円。パズルゲーム
the Sequence 2
六角形のボード上に装置を並べ、材料がゴールまで正常に運ばれ続ける回路を作る、頭脳派のロジックパズルゲーム。
ルールはシンプルで、使用する装置も多くなく、ボードも小さめだが、それなのに中盤からすごく難しくなる、パズルとしての完成度の高さを感じられる作品。
海外でも高く評価されている。

真・三國無双 斬
ソーシャルゲーム。無双アクション
真三國無双斬
真・三國無双シリーズをソーシャルゲーム化したアプリ。
三国志の将軍を操り、並み居る敵兵を派手な攻撃で一網打尽にしていく無双アクションで、進行や育成はソシャゲそのものだが、戦闘シーンのクオリティは素晴らしい。
ただ、1ステージが2~3分ほどで終わる短いゲームで、広大な戦場を駆け巡りながら友軍の勝利を目指す戦略性は完全に廃されている。
私にとって真・三國無双は後者が重要だったので、私的には微妙だが、一騎当千アクションだけを楽しみたい方には勧められる作品。

Chaos Reborn: Adventures
1200 円。ターン制 戦術シミュレーション
Chaos Reborn Adventures
X-COM の開発者が製作したターン制のファンタジーシミュレーション。
大戦略やファイアーエムブレムのようなゲームだが、カードを使ってモンスターを召喚する。
ファンタジーと言っても MtG やアメコミのような感じで、ドラクエ的な世界観ではない。
細かいルールが多い重量級のゲームで、日本語化されていないため敷居は高いが、海外のコアユーザーにはかなり人気で、洋ゲーマニア向けの作品。

Wall Kickers
本体無料、広告あり。カジュアルアクション
Wall Kickers
三角飛びで垂直の足場をピョンピョンと飛び移りながら、上へ上へと昇っていくカジュアルゲーム。
1度だけ空中でも反転ジャンプを行うことができ、それを利用したアクロバチックなアクションが特徴。
難易度は高いが手軽に繰り返せるため、延々と遊んでしまう作品。

SHI●RO
360 円。アート系パズル
SHIRO
日本の漆塗りと金箔を再現した、美しいビジュアルパズルなのだが・・・
クリア後の演出がEテレやポンキッキーズのミニコーナーにそっくりで、大人の雰囲気でそれをやっているため妙にシュールで、どうしても笑ってしまう・・・
ネタアプリという訳ではないが、ややイロモノとして紹介。

Isle of Skye
600 円。ドイツゲーム系
Isle of Skye
2016年の「ドイツ年間ゲーム大賞」のエキスパートゲーム部門を受賞した、カルカソンヌの派生作のようなボードゲーム。
土地が描かれたカードを、土地の形がおかしくならないように並べていきスコアを競うが、カルカソンヌのように全員が同じボード上でプレイするのではなく、各プレイヤーが個別に自分の開発ボードを持っている。
得点を得られる条件がプレイごとに変わるのも特徴。
ドイツ年間ゲーム大賞の作品なのでボードゲームフリークなら見逃せないが、私的にはカルカソンヌの方が好き。

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9月に当サイトで取り上げたアプリは以上です。
そしてご連絡しておりました通り、9月末を持って当サイトでのレビューの更新は終了いたします。

今後は 電ファミニコゲーマー 様の方でアプリのレビューを継続させて頂く予定ですが、当ブログでのレビューは最後なので、少しこのサイトの成り立ちについてお話したいと思います。

iPhone AC(本家)は 2009 年の4月、iPhone AC のブログ(番外レポート)は 2009 年の11月にスタートしました。
iPhone AC を初めた大きな理由は3つあります。

1つは私がスマホゲーム、特に当時のタワーディフェンスにハマったから。
タワーディフェンスというゲームジャンル自体、その頃にスマホゲームで隆盛したものであり、「もうこれゲーム機じゃん! 携帯電話でここまで楽しいゲームができるとは!」と、その後のスマホアプリの発展を予見せずにいられませんでした。

もう1つは、当時のアプリはほとんどが英語のゲームだったので、プレイ方法の理解が難しく、それに伴うヒドいストアレビュー、具体的には「英語だから★1」が乱発されていたため。
日本語の攻略サイトの必要性を感じていて、もっと端的に言うと「俺が好きなゲームがそんなくだらない理由で貶されるのは許せない!」「本当は面白いゲームなんだ! ルールを説明するからみんなやってみてくれ!」という気持ちです。

そしてもう1つは、当時のスマホアプリの紹介サイトには問題があると感じていたから。
初期から iPhone ユーザーだった方はご存じだと思いますが、依頼を受けたメーカーのアプリを内容問わず「神ゲー」と連呼するサイトがあり、クソゲーをつかまされた被害者が続発、大荒れになっていました。
そのため「このままではスマホゲームは潰されてしまう! ちゃんとした面白いゲームを伝えるサイトを作らなければ・・・」という危機感を持っていました。

一応、勘違いがあってはいけないので言っておきますが、私が他のサイトと喧嘩したり、嫌がらせのようなものを受けたりした事はありません。
私が一方的に問題視していただけです。

これらがあって iPhone AC を始めて以後、精力的に更新してきたつもりですが、ソーシャルゲームの隆盛によってスマホゲームは変わっていきました。
一時はポチポチゲーばかりになっていき、パズドラによってその流れは止まりましたが、課金ガチャがスマホゲームの中心になっていきます。

私はソーシャルゲーム以外のアプリを優先していたため、国内メーカーのスマホアプリの大半がソーシャルゲームになっていく中で、時流に逆らっていたことは否めません。
スマホゲームを扱うサイトの中では、かなり異端だったと思います。
ただ、私としてはスマホゲーム系サイトの中では、もっとも真面目にやって来たと自負しています。

なんだか終了の挨拶のようになってしまいましたが、サイトを閉鎖する訳ではありません。
定期的な更新はこれで終了しますが、記事はこのまま残りますし、たまには更新していきたいと思っています。
そしてゲームレビューは こちら で告知した通り「電ファミニコゲーマー」様の方に掲載させて頂けることになりました。

今後とも引き続き、どうかよろしくお願いいたします。

あと、最後に・・・ 当サイトはユーザー(プレイヤー)の立場を堅持し、批判意見も辞さないスタンスで運営していたので、記事を読んで気分を害された開発者の方は数多くおられると思います。
今さらですが、数々の失礼をお詫びいたします。