ただそれだけの繰り返しで「世界を創造する」という、壮大だかそうじゃないんだか解らないシンプルゲーム。
それが「Doodle God」です。
「ゲーム」と言えるのかどうかさえ微妙なほどの単純な内容ですが、それでも非常に面白く、思わずハマってしまう楽しさがあるのが不思議なところです。

プレイヤーは「神」となり、最初に「火」「水」「土」「風」の4つの元素を持っています。
この元素を2つ選んで組み合わせると、別の素材が出来ます。
例えば、火と土で溶岩、水と土で沼、火と風で煙、と言った具体ですね。
これを繰り返し、徐々に様々な素材を作り出していき、それをさらに組み合わせ植物や生物、そして人間や文化的なアイテムをそろえていきます。
やることは終始、素材を2つ選ぶだけ。
ゲームと言えないほどシンプルなのですが、それでも面白いのは、「世界を創造する神」という壮大さと、その雰囲気を盛り上げる優れたサウンド、素朴で味のあるグラフィックのおかげでしょう。
素材が多くなってくると組み合わせを探すのが難しくなり、だんだん「総当たり」していかないと見つからなくなってきますが、4分に1回「ヒント」を使う事が出来るため、完全なハマリにはなりません。
このヘルプがあるのも良いところですね。
化学反応や進化論が考慮されているようなゲームですが、実際にはその辺はあまり深く考えられておらず、例えば私の場合、魚よりも人間が出来る方が早く、木よりも家を作る方が早かったです。
また、「金」を作るには魔術師に水銀を与えて「賢者の石」を作り、それで錬金術を行うというユーモアのある組み合わせになっています。
人間にアルコールを与えるとヨッパライになり、ヨッパライに車を合わせると交通事故で死体が出来るというブラックユーモアもあります。

最近、ゲームのシステムは「先祖返りしている」とも言われます。
テレビ CM でおなじみの「怪盗ロワイヤル」のように、コマンドを選んで結果を見るだけのような、非常にシンプルな内容のソーシャルゲームがウケています。
ただ、こうした「結果を見るだけのシンプルなゲーム」は誰でも理解できる分、潜在的に万人ウケする要素があり、パチスロなんかもその類と言えます。
ただ結果を見るだけでは面白くありませんが、そこにギャンブルやネットワークや携帯電話と言ったものが組み合わさる事で、爆発的に流行し得るものになる訳です。
結局、ゲームというものは「上手く行くから面白い」というのがある訳で、それを突き詰めれば「開始と上手く行った結果だけがあれば良く、経過はなくても構わない」という点に行き着きます。
もちろんそれだけがゲームではなく、面白い途中経過や困難を達成した末の勝利も面白さの要素な訳ですが、「結果だけ」というのも1つのゲームの形なのでしょうね。
と言う訳で Doodle God、単純だけど面白いです。
コンセプトとサウンドの勝利、という感じのアプリですね。
価格も 115 円と安く、値段も内容も「お手頃」で、それでも雰囲気は壮大です。
こう言うのもアリなんだな~、という感じのゲームですね。
・Doodle God(iTunes が起動します)



