iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

アクション

Ninjump

先日、Doodle Jump のように上へ上へと昇っていくゲーム Mega Jump をご紹介したのですが・・・
Doodle Jump のヒットに触発されてか、他にも「昇っていく系」のアプリは数多く登場しています。

そして、あのゴミ投げ入れゲーム Paper Toss や、シュールな人形大砲ゲーム Ragdoll Blaster を開発した Backflip Studios も、ニンジャをテーマにした「昇っていく系」のゲームを開発・公開しました。
しかも無料アプリ

それが「NinJump」です。
名前はなんというか・・・ ありがちなダジャレ系ですね。

ninjump

忍者が壁を伝って自動でどんどん昇っていき、画面をタップすると反対側の壁に「回転斬り」をしながらジャンプして飛び移ります。

鳥やムササビが飛来してきたり、敵の忍者が手裏剣を投げて来たりしますが、これらはジャンプ時の回転斬りで切り払う事が出来ます。
そして3回連続で同じものを斬ると、斬ったものに応じたエフェクトが発生し、一定距離を無敵の状態で進むことが出来ます。

例えば、鳥を3回連続で斬ると鳥に乗って飛んでいき、ムササビを3回連続で斬るとムササビに変身、手裏剣を3回連続で切り払うと大回転斬りをしながら上へと昇っていきます。

敵にぶつかったり、張り出している屋根にぶつかったりすると落下してゲームオーバーになりますが、「バリア」のアイテムを取ると1度だけミスしても大丈夫になります。

ゲームとしては、上へと昇っていく形ではありますが、CanabaltMonster Dash のような走り続けて距離を競うタイプのゲームと言えますね。
言わば「ダッシュ系のゲーム」と「昇っていく系のゲーム」の中間的なものと言えるでしょうか。

ninjump2

シンプルな内容なのですが、それでも何度もリトライしたくなるゲーム性は、さすが Backflip と言ったところです。
うまくシンプルに、かつ楽しめる形にまとめられていると言う印象ですね。

Backflip Studios のゲームは「無料(or 低価格)+広告」というスタイルで、利益を出そうという方針のようです。
アプリ内広告がどの程度の収益を期待できるものなのかは私もよく解らないのですが、一般的には「admob」という広告システムが使われる事が多いようです。
Google がやっている Google adsense という広告システムのモバイル版、と言ったところのようですが・・・
これも新しいビジネスモデルという事なのでしょうか。

まあ、ユーザーにとっては無料や割安でゲームが楽しめる訳ですから、嬉しい事ではありますね。
あとは「広告が表示される」という事に対する反感やマイナス点を、どうカバーできるかといった所でしょうか。

ともかく Ninjump 、なかなか楽しめるアプリです。
クオリティーとしてはやはり「無料アプリのレベル」ではあるのですが、ゲームバランスはかなり良く、「タップだけの簡単操作」なので移動中や外出中でも気楽に遊べます。
試してみて損のないアプリだと思いますよ。
ちなみに iPad 用の「Ninjump HD」もあります。

Ninjump(iTunes が起動します)
Ninjump HD(iTunes が起動します)
 

Mega Jump

コインを取りながらひたすら上へ上へと飛んでいく、Doodle Jump 型のジャンプアクション・ショートゲーム。
それが「Mega Jump」です。

無料アプリランキングの常連になっており、世界的にも 500 万ダウンロードを達成したという、もう iPhone / iPod touch の定番と言っても良いぐらいのアプリです。

開発したのは Get Set Games というカナダのメーカー。
アプリ起動時に「Get Set」と表示されるので、てっきり「準備して下さい」という意味かと思ってたら、単なるメーカー名でした。

Mega Jump

iPhone / iPod touch を傾けてキャラクターを左右に操作し、上へ上へとジャンプさせていきます。
ゲーム内容は定番アプリの1つ 「Doodle Jump」 によく似ているのですが、このゲームは足場でジャンプするのではなく、「コインを取ったら」ジャンプします。

コインを連続で取ればどんどん上へと上がっていくため、かなりスピーディーに昇っていけるのが特徴で、1回1回足場を踏み付けながらジャンプしていく Doodle Jump とはその点で異なりますね。

また、火の玉のアイテムを取るとあらゆるものを突き破りながら大ジャンプをする事が可能で、青い火の玉ならさらに周囲のコインを引き寄せながら大ジャンプします。
この大ジャンプは非常に爽快感があり、Doodle Jump にはなかった楽しさがあります。

他にも大きく飛び上がれる靴や、風船のようになって飛んでいけるアイテム、コインを引き寄せる磁石など、様々なアイテムが登場します。
ステージが進むと敵やトゲトゲブロックなども登場、バラエティーに富んだしかけが用意されています。

プレイ中に集めたコインはスコアになるだけでなく、ゲーム終了時に Mega Point というものに換算され、この Mega Point で追加キャラクターや新アイテムなどを購入することが出来ます
よって、それらを集めていく「やり込み要素」もあると言えますね。

Mega Jump

ただ、Mega Point は普通にプレイしてもなかなか貯まりません・・・
そして有料課金で、まとまった Mega Point を購入できるシステムになっています。
つまりこのアプリは無料アプリなのですが、「基本料金無料のアイテム課金」と言っても良いかもしれません。

今後はこういうスタイルのアプリがさらに増えてくるのかもしれませんね。
ただ、このシステムは元となるゲームが面白くないとコケるので、リスクのあるシステムでもありますが。


難点と言えるのは、「運だけで決まってしまう」場面が結構多いこと。
ある程度ステージが進むと敵やトゲトゲブロックなどの「当たると失速する」ものが出てくるのですが、大ジャンプ直後にそれが出てきて問答無用でぶつかってしまうことがあります。

また、ピンチになっても空中で大ジャンプできるお助けアイテムの「スター」があるのですが、これを購入するのに結構 Mega Point が必要で、しかも使い捨てなので気軽に使えず、結果的に「有料課金で Mega Point を買った人がハイスコアも狙える」という形になっていることでしょうか。

でも、それらを差し引いても非常に楽しめるアプリです。
背景も綺麗で動きも滑らか、アプリ自体も高クオリティーです。
私的には Doodle Jump を越えたと言っても良いぐらいだと思います。
そしてなんと言っても無料ですから、試してみて損はありませんね。

Mega Jump(iTunes が起動します)

こちらのページ で詳細攻略を行っています。

Super Mega Worm

私はあまり、残酷な表現のあるゲームは好きじゃないので、ブログやサイトでもあまり取り上げないのですが・・・
このゲームはそれを差し引いても面白く、そしてゲームシステムもユニークです。
巨大なミミズ怪獣を大暴れさせるゲーム「Super Mega Worm」です。

画面はファミコン風の「ドットグラフィック」ですが、それがまた味があってユニーク、残酷な表現も緩和されていますね。
ゲーム展開はアメリカを風刺しているような印象を受けます。

ストーリーは「環境破壊で滅亡の危機に瀕した地球が最後の防衛手段として巨大な死のワームを生み出し、人間に復讐しようとした」というもので、怪獣の名前は「Wojira」と言います。
なにかどこかで聞いたことあるような話と名前です。^^;

supermegaworm

プレイヤーはミミズのような怪獣となり、とにかく破壊の限りを尽くします
怪獣は常に前進し続けていて、画面左下のスライダーバーで「右旋回・左旋回」を行います
やや操作が難しいのですが、これが1つのゲーム性になっていますね。
ただスライダーバーから指が離れて動かなくなる事も多く、操作性がそれほど良いとは言えないのが難点です。

※現在は十字キーでの操作も可能になり、全体的な操作性も改善されています。

地上に出ると怪獣は飛び上がり、人間や動物などがいるとそれを食べて体力が回復します。
体力はただ進んでいるだけでも減り続けるので、とにかく食べまくって回復し続けなければなりません。
乗り物は食べられませんが、ぶつかることでダメージを与えられ、真下から突き飛ばすと一撃で吹っ飛ばす事が出来ます。

怪獣のアクションは豊富で、地中でAボタンを押しっぱなしにすると加速、加速を付けてジャンプで大ジャンプ、乗り物の上に乗ると踏み台にしてさらにジャンプします。
ジャンプの降下中にAボタンで真下に体当たり攻撃、ジャンプ中にもスライダーで微調整が出来るので、慣れればかなり自在に動かせます。

ステージの進行により「進化」が発生し、巨大化して、口から弾を撃ったり、衝撃波を放ったり出来るようになります。
弾で人間や動物を倒してもなぜか体力は回復します。(ただし食べた方がスコアは高くなり、連続で食べるとコンボボーナスが発生します)
衝撃波には使用回数がありますが、地中にあるクリスタルを食べることで回復します。

指定の数の人間(もしくは乗り物)を倒すとステージクリア。
全 24 ステージで、進化は次以降のプレイに引き継がれます

ベビーカーを押している女性を食べたり、地面に血が流れたりする表現もあるため、残酷な表現が嫌いな人には勧められませんが・・・
レトロなドットグラフィックとコミカルなキャラクターのおかげで、過剰に残酷という程ではないと思います。
後半ステージになると軍隊が登場し始め、戦闘ヘリや戦車が出現、だんだん戦闘もハデになっていきます。

supermegaworm2

過去にも「怪獣を暴れさせる」というゲームは多くありました。
しかしこのゲームほど「縦横無尽に暴れまくる」という表現がピッタリのゲームはなかったのではないでしょうか。
それぐらい暴れまくれるゲームで、テンポ良くサクサク進む、破壊による爽快感が感じられる内容です。
怪獣が「止まらずに動き続けている」というのもこのスピード感に繋がっているのではないかと思います。

ゲームの難易度は低く、初プレイでもかなり後半のステージまで誰でも進むことが可能でしょう。
よってクリアまで時間はかからないと思いますが、でも「暴れまくる」のがテーマのゲームですから、難易度はこのぐらいで良いと思いますね。


ユニークな操作性とテンポの良い内容、遊びやすい難易度で、オススメ出来るアプリです。
ただ、子供にはやらせない方が良いとは思いますが。

価格は定価 350 円のようですが、「バグのお詫び」とやらで現在は 115 円セールが続いています。(アップデートでゲームが起動しなくなる問題が起こっていたいたようです)
いずれにせよ、内容を考えると高くはないと思います。

気軽に楽しめ、思わず何度もやりたくなるゲームの1つですね。

Super Mega Worm(iTunes が起動します)
 

Asphalt 5

レースゲームには主に、「グランツーリスモ」に代表されるようなコースを周回するリアル系・サーキット系のものと、一本道をひた走る「アウトラン」や「スリルドライブ」のようなアクション系・ドライブ系のものに分かれます。
しかしそんな2つの中間的性質を持つ、非常に特徴的なレースゲームが登場しています。
それが今回取り上げる「Asphalt 5」です。

開発・販売は iPhone / iPod touch アプリの大手メーカー「ゲームロフト」。
他のゲームロフトのアプリと同じく完全日本語化されていて、プレイ方法などで悩む事はありません。

グラフィックも綺麗で、iPhone 3G でも十分快適に動作し、iPhone 4 なら Retina ディスプレイによる高解像度とジャイロスコープ(より精密に本体の傾きを検知できる機能)にも対応しています。

Asphalt 5

ゲームはコースを周回するタイプのレーシングゲームなのですが・・・
特徴的なのは、そのゲーム展開。 ほとんどブレーキが必要ないのです!
と言っても「オートブレーキ」な訳でもなく、コーナーが全体的に緩やかで、高速なまま曲がり切れてしまうのです。

加えてコースを周回するタイプなのに「公道レース」なので、一般の車も走ってるし、反対車線を走ってると正面衝突の危険もあります。
さらにパトカーが追って来たりして、派手なカーチェイスが繰り広げられます。

またコース上にはアイテムが転がっていて、これを取ることでお金が増えたり「ニトロ」がチャージされます。
ニトロは使用することで一時的に加速でき、このゲームはかなり連発可能です。
よってますますゲーム展開はハデになります。
コースの中には「わき道」や「近道」も用意されていて、看板をぶち破って進むとか、滝の中を直進とか、とんでもないショートカットも用意されています。

つまり「コース周回型のレースなのに一般道が舞台のアクション型のレースゲーム」という、ちょっと珍しい内容。
ステージも普通のレースのステージもあれば、パトカーに捕まらないよう逃げるステージ、自分が警察になって他の車をクラッシュさせるステージなど、アクション性が高いものが用意されています。

ステージをクリアすることでお金が貰え、それで車の購入やパワーアップを行う事が出来ますが、プレイヤー自身の「レベル」もあって、そのレベルが高くならないと上位の車は購入できません。
車やチューンナップ、ステージやコースは、ゲーム進行とプレイヤーのレベルによって徐々にアンロックされていく仕組みです。

車はちゃんと実際の車種が実名で登場します
その数はかなり多く、どんどん新しいものに乗り替えていくことが出来るので、その点もゲームの楽しさと言えますね。

Asphalt 5

ちゃんとコース全図も表示されているので、次にどちらに曲がるのかも解りやすいし、ライバルやゴールまでの位置関係も一目で解ります。

レースゲームとしてはかなり大雑把と言えますが、ライバルは結構手強いし、パトカーや対向車も来るので、ブレーキの必要がほとんどなくてもゲームは結構忙しく、それがまたアクションレースとしての楽しさになっています。
私的には、ゲーム全体に微妙に漂っている「おバカ」っぷりも気に入っています。
ムービーシーンが入る場合もあり、演出にも力が入れられていますね。


色々な意味で、「こういうレースゲームの作り方もあるんだ」と、ちょっと感心させられた内容です。
スピード調整がほとんど必要ないので非常に操作しやすく、誰でも楽しむ事ができる、割と万人にお勧めできるゲームですね。

価格は 600 円で、内容を考えると相応の値段だと言えるでしょう。
ゲームロフトなのでセールをしていることも多いです。
オススメできるアプリの1つで、個人的にも好きなゲームですね

・Asphalt 5(公開終了)

Need for Speed Undercover

日本での知名度は低いのですが、海外では非常にメジャーなレーシングゲームシリーズ。
それが「Need for Speed」です。

臨場感のある 3D グラフィックと、リアルさに劣るけどプレイしやすさを重視した楽しみやすい操作感で、欧米を中心に大人気となっていた EA 傘下のカナダのメーカーのゲームです。
その Need for Speed シリーズの iPhone / iPod touch 初移植となったゲーム。
それが「Need for Speed Undercover」です。

先に言っておきますが、このゲームはサーキットを周回するゲームではありません。
解る人にしか解らない説明ですが・・・ 「アウトラン」や「スリルドライブ」のような公道の一本道をひた走るタイプのドライビングゲームであり、ゲーム性としてはカーチェイスがメインの「チェイスH.Q.」というゲームによく似ています。

nfsu

主人公は警察の潜入捜査官。
盗品輸送や車泥棒、運び屋などの犯罪を繰り返す組織に入り込み、そのメンバーとなって危険な仕事をこなしつつ調査を進め、最終的にはその組織を壊滅に追い込みます。

各ステージごとに「ゴールまで逃走しろ」「ターゲットにぶつかって破壊しろ」「ライバルとのレースに勝て」などのミッションが出てきます。
公道を走るので当然他の車もいるし、車線の左側を走っていると対向車に正面衝突してしまう場合もあります。
ただ、きついカーブはあまりなく、ブレーキングが必要になる場面はあまりありません。
純粋に他の車を避けながら走ることに集中すればよく、レースゲームと言うよりはアクションゲームと言った感じですね。
ハンドルは iPhone / iPod touch を傾けて行いますが、キビキビと動くので操作しにくさは感じません。

ステージの目的によっては自分の車や敵の車に耐久度がありします。
自分に耐久度がある時は出来るだけダメージを避けながら逃走し、敵に耐久度がある時は何度もぶつかって破壊します。
一時的に加速する「ニトロ」をうまく使うのもコツで、この辺のゲームのイメージはまさに「チェイスHQ」ですね。
パトカーに追われるステージでは減速してしまうと逮捕メーターが上がっていき、一杯になるとゲームオーバーになってしまいます。

ステージをクリアすることで実写ムービーシーンが流れ、ストーリーが語られます。
この実写ムービーシーン、なんと日本語のアフレコがされています。
他機種版の流用だとは思いますが、さすが EA、企業力を感じずにはいられません。

ステージクリアで報酬も貰え、それによって新しい車の購入やパワーアップも可能です。
この車もすべて実車がモデル、デザインのカスタマイズなども可能です。

nfsu2

難しいドライビングテクニックが必要なゲームではなく、一昔前の誰でも出来るレーシングゲームに、ストーリーと新車購入の要素を加えた感じです。
ですからレースゲームが苦手な人でも楽しむ事ができ、難易度のバランスも良い感じで、意外と万人にオススメ出来ます。

前述したようにレースと言うよりはアクションゲームなので、本格的なカーレースがやりたい人には向きませんが、でもレース系が好きな方なら、これはこれで楽しめるはずです。

価格は現在は 600 円。 当初は 1200 円でしたが値下がりしました。
600 円なら内容を考えると、十分に値段分の価値があるアプリだと思います。
私的にもかなり好きなゲームで、オススメ出来るアプリですね。

なお、後日取り上げるつもりですが、先に言っておきますと・・・
Need for Speed Shift」は、コレとは全く別のゲームになのでご注意下さい。

・Need for Speed Undercover(公開終了)

Monster Dash

穴や敵をジャンプでかわしながら、ひたすら走り続けるハイスピードなジャンプアクションゲーム。
そんなゲームの新しいアプリが登場しました。
Monster Dash」です。

内容的には canabalt の亜種と言え、先日ご紹介した Mirror's Edge もオリジナルの 3D 視点のゲームを、このタイプにアレンジしたものと言えます。
今後この手のゲームは、新しいショートゲームのジャンルとして定着していくのかもしれませんね。

monsterdash

男が勝手に右に走り続けていくので、穴や杭をジャンプでかわし、ミスするまでの走った距離を競います。
canabalt と違うのは主人公が銃を持っていて、それでモンスターを攻撃出来ることで、これにより「敵を倒す」というアクション要素が加味されています。
しかしその分、難易度は高くなっていますね。

敵にぶつかったり杭に当たったりするとダメージを受けますが、このダメージには3回まで耐えることができ、ハートを取ることで回復も可能です。
また、武器の入った箱が出てくる場合もあり、これを取ることでマシンガンや貫通弾などの特殊武器を使うことが出来ます

男は走り続けているとどんどんスピードが増していき、より早い判断が必要になってきます。
また、穴に落ちてしまうと1発でアウトになります。
この辺りは canabalt と同様です。

もう1つのこのゲームの特徴は、1000m 走るごとにワープして場面が変わること。
「ドラキュラ城」「ゾンビシティー」「万里の長城」「古代エジプト」などの多彩なシーンがあり、これによってゲーム展開に変化が与えられています。

monsterdash2

1回1分~2分ほどで終わるシンプルなショートゲームですが、難易度の高さとゲームのお手軽さが相まって、何度も繰り返しプレイしてしまう楽しさがあります。

ハイスコアの場所に「看板」が立っていたり、ゲーム終了後に Openfeint のリーダーボードへのアクセスボタンが表示されていたり、様々な実績や称号を集める要素があるなど、プレイヤーを何度もチャレンジさせようという演出・システムもうまく機能している印象です。
サクサクとテンポ良くリトライ出来るのも良いところですね。

ただ前述したように、ジャンプだけでなく敵の存在や体力に気を配らないといけないため、canabalt より明らかに難しく、なかなかスコアは高くなりません。
敵と攻撃が追加されたのは面白い要素ではあるのですが、ちょっと厳しいゲームバランスである気はします。

でも、ショートゲームとして短時間で楽しめるオススメのゲームです
価格も 115 円と安いので、気楽に試せますね。
ちなみに開発したのは Fruit Ninja を開発したところと同じ、HalfBrick Studios というオーストラリアのメーカーです。
続けて人気作を出しているので、今後注目と言えそうです。

Monster Dash(iTunes が起動します)
 

Mirror's Edge

リアルな街のグラフィックと、ビルの上をアクロバチックに疾走するゲーム内容で注目された EA (エレクトロニック・アーツ)のオリジナルゲーム。
それが「Mirror's Edge(ミラーズエッジ)」です。

元は Windows、さらに XBOX360 と PS3 で発売されたゲームですが、それが iPhone / iPod touch でも登場しました。
と言ってもオリジナルとはゲーム性が大きく変わっており、元のゲームは主人公の視点から見た 3D 視点のゲームだったのですが、こちらは横から見たいわゆる「スーパーマリオ」風の視点のゲームに変わっています。

最初に iPad で公開されたものですが、それを iPhone / iPod touch にも移植した形です。

mirrorsedge

画面を横にフリックすると主人公が走り出し、上にフリックでジャンプ、下にフリックでスライディング。
主にこの2つで障害物を乗り越えながら、ビルの上や建物内をゴールに向けて疾走します。

壁走りや三角跳び、ローリング着地など様々なアクションがあるのですが、どれも上フリックや下フリックなどの簡略化された操作で行う事が出来るため、操作は非常に快適ですね。
うまく走れれば本当に気持ちよく疾走できます。

敵が出るステージも多いのですが、スライディングで足払い、ジャンプ+横フリックで跳び蹴りなどのアクションで、すれ違いざまに倒していくことが出来ます。
アクションシーンもスピーディーなのが良いですね。

mirrorsedge3

街のグラフィックは本当に綺麗で、iPhone 4 でプレイすれば高解像度の Retina ディスプレイに対応した画像になります。
「Retina Display専用」とか書かれていますが、iPhone 3GS などでも十分プレイ可能なようです。


ただ、ゲーム基本部分は本当に面白いのですが・・・
それ以外の「味付け」の部分があっさりし過ぎているというか・・・ 変化や長く遊ぶための要素に乏しい印象です。

例えばこのゲームはその内容から、ステージごとのクリアタイムを競うのが面白いと思うのですが、通常のモードにはそう言ったタイムの要素はありませんし、タイムトライアルモードもありますが表示はあっさり。
もっとタイムやランキングを意識できるシステムや演出にするべきではなかったかと思います。
ある意味「レースゲーム」なのに、競争心を煽られません

グラフィックも非常に綺麗ですが、舞台が「街」と「屋内」の2種類しかなく、後は昼夜の違いや壁の色の違いのみ。
ひたすらその2種類を使い回している形なので変化に乏しく、いくら綺麗でもだんだん単調に思えてきます。

またこのゲームシステムだと「疾走するのが楽しい」と思うのですが、中途半端にスーパーマリオ的な「立体迷路」のような構造になっているため、これがスピード感を殺しています
どこに行けばいいのか解らない事も多々あります。
このゲームのシステムなら、むしろ Canabalt のように横に走り続けるだけの方が楽しめたのではないかと思います。

やや余談ですが、セガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」も当初はハイスピードがウリだったのに、マップが複雑すぎて疾走できるステージがほとんどなく、そのため2作目以降はマップが大幅に改められた、という過去がありましたが・・・ そのことを思い出すようなステージ構成です。

また思ったよりボリュームがなく、始めてから2時間経たないうちにラストまで終わってしまいました
1ステージが3分~5分ほどでクリアでき、全14ステージなので、集中してやれば1日で終わる内容ですね。
多少ボリュームがなくても繰り返し遊べれば良いのですが、前述したように繰り返し遊びたくなる要素に乏しいです

またストーリーもあるのですが、各ステージの開始前に表示される文書を読んでも物語がサッパリ解らない
XBOX や PS3 版にはストーリーが語られるムービーシーンがありましたが、そう言うのがないからか全ステージの文章を一通り読んでも、最終的にどうなったのかワケが解らないまま終了した感じです。
物語性がもうちょっとあれば・・・ と思いますね。


ただ、私的に「これは良い」と思ったのは・・・ これはオリジナルの「ミラーズエッジ」のコンセプトを完全否定するような意見ですが・・・
主人公目線の 3D 視点ではなく、横から見たタイプのゲームになったこと。

私は PS3 版の「ミラーズエッジ」もプレイしているのですが、オリジナルのミラーズエッジは周囲を把握しにくい主人公視点でアクロバチックなアクションを再現しようとしたゲームであったため、ジャンプ場所や着地のタイミング、アクションを起こすべき場所などが非常に解り辛く、とにかくやりにくいゲームでした。

リアルな 3D の町並みが表現されていたとは言え、所詮それは 2D の画面の中ですから、空間把握や物質の認知は現実のようには行えない訳で、しかしそれを現実さながらに要求されるその内容は、ゲームとしては非常に難解なものだったのです。
私的なオリジナルのミラーズエッジの感想は、解りにくいタイミングをひたすらリトライして覚える、忍耐とストレスのゲームという感じでした。

だからゲームとしては iPhone 版や iPad 版の方が楽しめる訳で、ネット上で「ミラーズエッジなのに 3D 視点じゃねーの? 最悪じゃん」みたいな意見が出ているのを見ると、「お前はオリジナルのミラーズエッジをやった事あるのかよ!」と言いたくなります。


と言う訳で iPhone / iPod touch 版の Mirror's Edge、オススメかとどうかというと・・・ ちょっと微妙ですね。
私的には 600 円は高いと思います。 iPad 版の 1200 円は高すぎると思います。
ゲームの基本部分は面白いだけに、もっとプレイヤーを楽しませるための「外側の作り」を作り込めば、かなり良くなる素材だとは思うのですが、今の内容だと価格を考えると「うーん」という感じですね。

とは言え初めて見たときは「おぉーっ」と思うし、最初のうちは間違いなく面白いし、決して「つまらないゲーム」ではありません。
私的に価格を付けるなら、350 円ぐらいかなぁ。

Mirror's Edge™ (iTunes が起動します)
Mirror's Edge™ for iPad (iTunes 起動、iPad 用)

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