レトロでネオン風のグラフィックが印象的な、シンプルなショートゲームパズル。
それがこの「Kerplinkus」です。
見た目に引かれて衝動買いしたパズルゲームで、内容よりデザインがウリのアプリと言えるでしょうか・・・
シンプルな「落ちものパズル」ですが、ルールはちょっと特徴的です。
上からブロックが落ちてきて、下に積み重なっていきます。
タップで積まれているブロックを入れ替え、落ちてくるブロックと同じ模様のブロックをぶつけると消えます。
この時、消えたブロックに同じ模様の別のブロックが接していれば、そのブロックも繋がって消えていきます。
違う模様のブロックにぶつかった場合は、そのまま上に積み重なっていきます。
他と違うのは、ブロックをスライドさせるのではなく「入れ替える」(離れた場所にあるブロックでも自由に入れ替えられる)ことと、同じ模様のブロックがぶつかっただけで消えること。
つまり、ルールとしては非常にシンプルになっています。
連鎖などを考える必要もありません。
そのぶん、パズルとしては「深み」がないのですが、それでもブロックが次々と落ちてくるため、慣れないとあっという間にブロックは積み上がってしまいます。
長く続けるコツは、消えるブロックと同じ模様のブロックを「横方向」に繋げて、消えた時に複数の列が低くなるようにし、全体的に高くならないようにしていくこと。
1ヶ所が高くなってしまうだけでリカバリーが困難になるからです。
正直このゲームはちょっとシンプル過ぎて、連鎖などのハデな展開がある訳でもないので、やっていてそんなに楽しいと感じるものではありませんでした。
ただ、独特なドットグラフィックと抑えめに輝く味のあるネオンが綺麗な、雰囲気の良いゲームではあります。
まあ、その雰囲気だけで 230 円払うのも微妙ですが、ちょっとした時間にプレイ出来て人に見られてもあまり恥ずかしくないグラフィックなので、外出時の空き時間にちょこっとやるゲームとしては悪くないかもしれません。
あと、これは余談ですが・・・ このゲームのような「入れ替えタイプ」のパズルゲームは、「タッチパネル」との相性が良いことに気付きました。
その手のゲームは、もっと出てきても良いと思うんですけどね。
・Kerplinkus(iTunes が起動します)
アプリ
それがこの「StarCannon」です。
ゲーム自体は「何の変哲もない縦シュー」なのですが、自機がひたすらパワーアップし続ける点が特徴のゲームです。
シューティングゲームとしては、目を見張るような特徴はありません。
操作性は悪くなく、プレイもしやすくて無難な出来なのですが、綺麗だけど一般的なグラフィック、悪くはないけど特徴のない敵キャラ、ごく普通のゲーム性など、全体的に「無難な内容」です。
敵編隊を全滅させると「×」マークのアイテムが出て、それを取ると倍率ゲージがアップ、任意のタイミングで倍率ボタンを押すとゲーム全体に一定時間スローがかかり、その間に敵を倒すとスコアに倍率がかかるという特色がありますが、あまり派手さはなく、特筆できるほどのシステムではありません。
しかし特徴的と言えるのは、武器が3種類あってアイテムを取るとどんどんパワーアップ。
そのパワーアップがなんと最大 18 段階!
最初は弱いのですがパワーアップが 10 段階あたりを越えるとかなり強くなり、敵を大量の弾でバリバリ倒せるようになって、爽快感が増してきます。
ミスしてもパワーアップはそのままなので、際限なく強くなっていく楽しさがあります。
最初が弱いだけに、「強くなった」という気になれますね。
「やっぱりパワーアップって、シューティングの楽しさの1つだよなぁ」というのを実感させてくれます。
ただ、1ステージがやたら長く、そのためゲームのテンポが悪いです。
1ステージが 10 分ぐらいかかります・・・ えらく冗長。
シューティングゲームとしてはパワーアップ以外には特筆する点がない、オーソドックスなものなので、十分なパワーアップをする前にやめてしまう方も多そうです。
これでは評価しない人も多いでしょうね・・・
ステージ3ぐらいまで行くと、パワーアップにより攻撃がかなり派手になってくるのですが・・・
難易度は「NORMAL」だと低めで、シューティングが苦手な人でも遊べると思います。
得意な人はいきなり「HARD」でやった方が良いかもしれません。
まあオーソドックスである分、一般的なシューティングの面白さはあります。
パワーアップし続ければ中盤からは爽快に敵を倒せるようになりますし、後半ステージは敵も増えて手強くなってきます。
操作性も悪くないし、そして何より価格も安めです。
(現在は 115 円になっていますが、今は 50% OFF のようなので、通常は 230 円だと思われます)
私的には、シューティングが嫌いでないなら、相応にオススメ出来るゲームです。
値段分は楽しめるアプリだと思いますよ。
・StarCannon(iTunes が起動します)
そんなパズルRPGがこの「Puzzle Quest」です。
このアプリは海外では非常に評価が高く、販売数も多くて、世界的には「大定番」と言って良いぐらいのアプリです。
元々はパソコンのゲームですが、各種のゲーム機に移植されており DS、PSP、PS3 などでも販売されています。
それが遂に iPhone / iPod touch にも登場しました!
iPhone ユーザー向けにゲームを一言で説明すると・・・
「戦闘がマッチ3パズルになってるソード&ポーカー」という感じですね。
(ソード&ポーカーの1や2をやってないと解らない説明だけど・・・)
フィールド上の街に入り、クエストを請け負うと目的地が表示され、そこに向かうとバトルが行えます。
バトルは「マッチ3ゲーム(ズーキーパー系)」になっていて、赤・青・緑・黄のマークを消すことで、対応した色のマナ(マジックポイント)が貯まります。
キャラクターはマナを消費することで職業に応じた様々な呪文を使う事ができ、それで敵にダメージを与えたり、相手の邪魔をしたり、パズルを有利にしたりできます。
操作は敵と自分が交互に行い、呪文やドクロマークの消去で相手にダメージを与え、先に相手の HP を 0 にした方が勝利となります。
戦闘に勝利する(もしくは条件達成後に報告する)とクエストクリアとなり報酬が貰えます。
ゲームはこの繰り返しで進行します。
街ではパズル(戦闘)を有利にする様々な装備を購入したり、情報を得たりできます。
また、経験値が貯まればレベルが上がってステータスをアップでき、新しい呪文の習得も行えます。
ゲーム進行によって行ける場所はだんだん増えていき、展開によってストーリーも分岐、仲間が加わることもあります。
クエストや会話シーンは非常に豊富で、普通に大作 RPG をプレイするほどのボリュームがあります。
ただしこのゲーム、本格 RPG だけあってメッセージの量が多く、しかもそれがことごとく英語!!
海外のアプリだから当たり前なのですが、しかし開始直後から英文をドカドカ浴びせられるため、日本人にはかなり敷居が高いですね。
ゲーム部分は「マッチ3ゲーム」だから英語が解らなくても出来るけど、ストーリーは英文が読めないとサッパリでしょう。
また、各キャラクターのスキルやアイテムの効果なども相応に英語が読めないと活用出来ないと思います。
ゲームとしては非常に面白いのですが、あまりにも「英語の壁」が高すぎて、気軽にオススメすることは出来ません・・・
ゲームだから、「ゲームに使われる英単語」もある程度知っている必要がありますね。
でも、ゲームは確かに良く出来ています。
正直、「すっごい面白いー!」という程ではない気がするんだけど、何というか、ゲームバランスが良くて全体の味付けが優れているから、やってて楽しいんですよね。
ソード&ポーカー1&2も、パズル部分自体はそんなに凄く面白い訳ではないと思うんだけど、ゲームバランスやシステム、遊びやすさなどが全体的に優れているので、ハマれるほど楽しむことが出来ます。
この Puzzle Quest も、それと非常によく似た楽しさがあります。
また、単にパズルをするだけよりも、このゲームのような「成長要素」や「ゲーム進行」があった方が、長く遊ぶことが出来ますね。
意外とパズルと PRG って、相性が良いのかなぁ・・・
ストーリーはともかく、ゲームシステムの部分で英語のフォローはしたいと思うので、いずれ iPhone AC にゲーム解説(翻訳)をメインにした攻略ページを作りたいなーと思っています。
ページを作りたくなるだけの面白さがあるゲームですね。
なお、このアプリ・・・ 販売価格が現時点(2010/5)で訳の解らないことになってます・・・
無料体験版と、チャプター1(1章)が含まれているバージョンと、チャプター1&2(1章と2章)が含まれているバージョンの3種類があります。
また、チャプター3もあって、これはアプリ内課金で購入できます。
で、無料体験版だとチャプター3までをアプリ内課金で 600 円で購入してアップグレード出来ます。
チャプター1バージョンだと 230 円で、チャプター2と3を 350 円で購入できます。 合わせて 580 円。
チャプター1&2バージョンだと 600 円で、チャプター3を 230 円で購入できます。 合わせて 830 円。
要するに、チャプター3までやるなら「Chapter 1」のバージョンが一番お得で、「Chapter 1&2」は3まで買うと無料版より損します。
元が 900 円だったので、こんなワケの解らない事になっているのだと思いますが・・・
とりあえず買いたい人は、価格も手頃な「Puzzle Quest Chapter 1」がオススメです。 もしくは無料版から始めるかですね。
とにかく、英語がそこそこ読める人なら、かなりオススメ出来るアプリですよ!
英語が全く読めない人は・・・ うーん・・・
DS とか、PSP とか PS3 なら、日本語で・・・(ダメジャン
・Puzzle Quest Free(iTunes が起動します)
・Puzzle Quest Chapter 1(iTunes が起動します)
・Puzzle Quest Chapter 1&2(高いです)
しかし iPhone / iPod touch のニュースリーダーの中には、ページで紹介したいとは思えなかった「イマイチ」だったものもある訳で・・・
ここではそんな、「イマイチだったニュースリーダー」をご紹介しようと思います。
ニュースリーダーアプリの比較の参考にして頂ければと思います。
また、「ニュース系アプリではあるけど、ニュースリーダーという訳じゃないから取り上げなかった」と言うアプリも合わせてご紹介します。
特に表記があるものを除き、すべて「無料」です。
なお、あくまでオススメかイマイチかの判断は私の「独断」で行っています。
これが万人の見方だと言う訳ではないのでご了承を。
ちなみに、ここでは「RSSリーダー」は扱っていません。
RSS リーダーも便利ですが、利用するには敷居が高く、初心者が気軽に使えるものではないと思っているためです。
(紹介するなら RSS の使い方も合わせて紹介しないと、と思ってるし・・・)
それに RSS リーダーはどのアプリも大差ないと思います。
● あらたにす
「朝日新聞」「読売新聞」「日本経済新聞」の各新聞社の見出しを一覧で表示してくれるアプリ。
大手新聞の見出しと社説のタイトルを一括でチェックできるのは非常に便利だと思います。
各新聞社の画像をまとめて表示してくれる機能も面白いですね。
でも、これは「ニュースリーダー」じゃないんですよね。
見出しをタップすると、該当ニュースを扱っているその新聞社の「ウェブページ」に移動します。
つまり、ある意味「リンク集」。
表示が速ければそれでも問題ないんだけど、普通のウェブサイトに飛んでしまうので iPhone / iPod touch では当然表示に時間がかかり、かなり重い。
Wifi 通信が通ってるところでないと、とても実用的とは言えませんね。 通ってても表示が速いとは言えないし。
三紙の見出しをパッと見比べたい・・・ それだけを望むのであれば、悪くないアプリではありますが・・・
・あらたにす(iTunes が起動します)
● LDNReader
かつて Google のニュースを一覧で見れた「GNReader」というアプリがあったのですが・・・
運営が難しくなったとの事で、停止になってしまいました。
その後、ライブドアが公開したのがこの「LDNReader」で、名前的にも時期的にも GNReader の後釜を狙っているのが明らかだったのですが・・・
iTunes のレビューを見ると「何だよこの韓国リーダー!」「朝鮮の工作か!?」「中華アプリじゃねーか!」みたいな意見が続々と。
逆に興味津々で見てみたのですが・・・ ^^;;
こりゃ確かに、「朝鮮Reader」とか言われても仕方がないですね。
決してニュースリーダーとして役に立たない訳ではなく、日本国内のニュースもたくさん報じられていて、ニュースを提供している会社も多く、相応に役に立ちます。
ただ、明らかに記事が偏ってるのは否めない。
主要ニュースに韓国のローカルな話題や中国の新聞の社説みたいなのが混じってて、韓国&中国の記事が不自然に目に付きます。
「どうして日本のニュースリーダーに韓国のローカルな話題が「主要記事」として入ってるんだ」と思ってしまいます。
「海外」の記事欄になると韓国や中国の記事ばかり。 ヨーロッパとかアメリカの話題がほとんどない。
また、国内や経済のニュースも東京の記事に偏ってて、東京でしか役に立たないローカルな話題が多すぎる。
記事を提供している会社が多すぎて記事一覧も「ごった煮」な感じで、自分で見たいニュースをピックアップするのも難しく、とてもオススメ出来るものではないですね。
・LDNReader(iTunes が起動します)
● All About
生活情報サイト「All About」の記事を閲覧できるリーダー。
「定番アプリ紹介」のページには情報サイトのリーダーも含めていますが・・・ でも、このアプリはページには追加しませんでした。
理由は、ほとんど「ニュース性」がないこと。
「男性向けコラム」「女性向けコラム」「グルメ・レシピ」「暮らし」「色々な商品の紹介」の5つのカテゴリですが、大人向けの雑学読み物、及び商品紹介誌、といった感じですね。
速報性があるようなニュース的な記事はほとんどなく「生活雑誌」に近いです。
アプリとしての機能は悪くなく、表示も速くて見やすいです。
だから普通の読み物アプリとしては悪くありません。
社会で役立つ知識や生活の知恵など色々な記事があるので、暇つぶしにはいいです。
時間のある時に雑学的な記事を読むアプリとして考えると悪くはないでしょう。
通勤や移動の際に、雑誌代わりにするにはいいかも?
・All About(iTunes が起動します)
● トレンドなう!
Google で急上昇しているキーワードに関連したツイッターのつぶやきを、ニコニコ動画風のテロップで延々と流し続けるアプリ。
コンセプトは非常に面白く、暇つぶしにもなると思います。
インターフェイスも優れていて、BGM や壁紙なども変更可能、横画面にも対応し操作性も良いですね。
アプリの完成度はかなり高いと言えます。
ただ、私的には何が面白いのかよく解らない・・・
そもそも私は「ツイッター」が大して面白いと思わない人なので、これも「他人のちょっとしたつぶやきを延々と見て、何が楽しいんだろう?」と思ってしまうのが本音です・・・
でも、これは好みの問題であって、面白い人は面白いんでしょうね。
また、ツイッターアカウントが無くてもツイッターのつぶやきを閲覧し続けられる点は特徴的だと言えそうです。
有料版は 600 円と高めですが、無料版もあります。
まあ、これは「ニュースリーダー」や「情報系アプリ」とは全く別のものですね。
・トレンドなう!(iTunes が起動します)
・トレンドなう! LITE版(iTunes が起動します)
● 漫画の新聞
ニュースを「漫画で」解説してくれるアプリ。
様々なニュースがジャンルごとに分けられていて、それらを個別に閲覧できる点は「ニュースリーダー」と言えそうですが、タップするとそのニュースを解説した「漫画」が表示されます。
1つ1つのニュースに漫画を用意するのは、かなり大変だと思います・・・
そのためかニュースの数は少なく、あまり「ニュースリーダー」として成り立っているとは言えません・・・
「毎日違う漫画が読めるアプリ」として考えた方が良いかもしれませんが、「ニュースを扱った漫画」なので、解りやすくはあるけど、面白いと言えるものではないのも難点でしょうか。
でも、個人的には好きです。
それにこれ、見た目以上に運営は大変だと思います。 これを無料でやっているというのは頭が下がります。
ただ、最近は話題になっているニュースがあまり取り上げられていない印象です。
iTunes のレビューで「意見が偏ってる」「有名人の扱いが酷い」とか言われたからでしょうか?
漫画であるだけに、そう言ったところで批判を受けやすいようで、色々と難しいのでしょうね・・・
・漫画の新聞(iTunes が起動します)
と言う訳で、「イマイチだった&取り上げなかった」ニュースリーダー系アプリでした。
まあ「All About」とか「漫画の新聞」とかは趣旨が違うから取り上げなかっただけで、アプリとしては悪くないと思います。
それにここで取り上げたアプリのほとんどは無料で、本来無料のアプリにケチを付けるってのは間違っていると思いますけどね。
ちなみに、ニュースリーダーについては前から定番アプリのページなどに追加しようと思っていたのですが、以前使っていて紹介しようと思っていた「N-News」や「GNReader」が相次いで使えなくなり、そのままタイミングが無くなっていました。
N-News が動かなくなったのは情報を取得していたサイトが有料化したためで、GNReader はサーバー負荷やメンテナンスの問題とのことですが、Google ニュースを継続配信することに問題が生じたのかもしれません。
やはりニュース系のアプリも最終的には、「ニュースの配信元が自分のところで出しているアプリ」に落ち着くことになるのでしょうね。
プレイごとに変わる自動生成のダンジョン、毎回レベル1からスタートする主人公、敵と味方が交互に動くルール・・・
これらの特徴を持つ思考型のRPG(ロールプレイングゲーム)を、「ローグライクゲーム」及び「ローグ系ゲーム」と呼びます。
そのローグ系ゲームの携帯電話用アプリとして3年ほど前に公開され、大ヒット&ロングセラーとなったのが「お宝ダンジョンRPG」です。
iPhone / iPod touch 版の「お宝ダンジョンRPG」は、その移植版ですね。
このブログでは過去何度も書いてますが、「iPhone は単なる携帯電話ではないため、普通に日本の携帯電話のアプリをそのままベタ移植しても、通用しません」。
しかしこのアプリは、ほぼ「携帯電話アプリのベタ移植」です。
だから iPhone / iPod touch では案の定、あまり評価は良くないのですが・・・
ただ、元のゲームが良かっただけに、私的にはなかなか面白い遊べるゲームだと思います。
このゲームは先に述べたように「ローグライクゲーム(ローグ系ゲーム)」の1つですが、日本でもっとも一般的なローグ系ゲームである「不思議のダンジョン」シリーズ(風来のシレンやトルネコなど)と比べると、以下の点が異なります。
・難易度が低め
・腹の減り具合がない
・時間が経っても HP が回復しない
・装備がダンジョン内に落ちていない
・防具の要素がない
全体的に、「シレンやトルネコのルールを簡略化したもの」と言えます。
ルールを簡略化して、さらに難易度も下げているため、シレンやトルネコなどの他のローグ系ゲームをやっていた人には物足りなく感じるでしょう。
特にダンジョンで装備を拾う要素がないのは残念です。
また、時間経過で HP が回復しないのは「腹の減り具合」がないためだと思われますが、このルールのために「ピンチになっても逃げ回ることで切り抜けられる」という要素に乏しく、ここも私的には不満な点です。
ただ、長時間やっているとだんだん面白さも解ってきます。
確かに序盤のダンジョンは浅くて楽勝なので、やってて物足りません。
しかし中盤のダンジョンからは、特殊な攻撃を持った敵も増え、ダンジョンの階層も多くなり、ちゃんと考えながら進まなければクリア出来なくなります。
相応にプレイヤーの腕前や経験が要求されるようになり、それでいて複雑なルールがないため、ゲームはサクサク進みます。
これはこれで程よいバランスでまとまっているのが解ってきます。
動きや操作性も悪くなく、剣を振るごとにスロットマシンのような「リール」が回り、マークに応じて特殊な攻撃が発生するという要素もあります。
用意されているダンジョンの数も豊富で、攻略していく楽しみがありますね。
キャラクターも3種類用意されており、クリア済みのダンジョンでは特殊な条件でのクリアを目指す「ミッション」も発生します。
でも、やっぱり iTunes での評価が良くない理由も、やっていてよく解ります・・・
まずなんと言ってもグラフィック。
この携帯アプリをモロにベタ移植している見た目では、iPhone / iPod touch ユーザーが納得するはずがない。
さらにゲーム序盤のゲーム性が単純かつ簡単すぎる。
この方がローグ系ゲームを知らない人には良いと思うのですが、経験者だと「何だよコレ」と思ってしまう。
そしてこの手のゲームを iTunes で買う人は、すでにローグ系をやった事のある人が多いはずで、しかも iTunes のレビューや評価の多くは「初見で」付けられてしまう。
つまり、「パッと見がイマイチで、序盤もイマイチ」のこのゲームは、iTunes にあまりも合っていない・・・
それでいて、価格は高めの 600 円。
携帯アプリ版は「1回ごとの課金」だったようなので、それと比べるとリーズナブルなのかもしれませんが、それでも iPhone アプリとしてはハッキリ言って高い。
完全に iPhone / iPod touch のアプリとしてのマーケティング(価格設定だけじゃなく、誘引や導入部分などを含めてのもの)で失敗している印象ですね。
さらに言うと、Resume(再開)に対応しておらず、ゲームを途中で落とすと全部やり直しになってしまう。
携帯機器で、さらにローグ系ゲームでこれはかなりの欠点で、色々な意味で iPhone / iPod touch に適応できていない感じです。
一応、「iPhone / iPod に入っている楽曲データを使ってダンジョンや武器を作れる」という機能が追加されているのですが、なんだか取って付けたような感じです。
ただ、前述したようにゲームとしては、やり込んでいくとかなり遊べます。
最初は簡単ですが徐々に手強くなっていき、操作性やアプリの動作も快適なので、私的にはオススメ出来るアプリです。
価格の 600 円が微妙ですが・・・ ローグ系が好きならその価値はあるように思います。
セールが行われていたら狙い目ですね。
でも、前述したように「見た目は携帯アプリレベルでショボイ」「最初は簡単で単純すぎる」ので、最初に感じる印象でポイしてしまわないようにして下さい。
ある程度やり込める人でないとオススメ出来ませんね。
また、「シレン」や「トルネコ」と同じレベルのゲーム性は期待しないように。
あと、iTunes を見ると「毎回レベルが1に戻ってしまう!」という不満が多いようですが、この点に関しては、「ローグライクゲームと言うのはそういうゲームです」ので悪しからず。
レベルを上げるのはキャラクターではなく、プレイヤー自身です。
・お宝ダンジョンRPG(iTunes が起動します)
これはプレイごとに異なる「自動生成」のダンジョン(迷宮)を探索していくロールプレイングゲーム(RPG)ですが、敵と味方が交互に動くルールで、自分が動かない限り敵も動かないので、ピンチの時はどう動くかよく考えながら進むことが大切な思考性の高いゲームです。
RPG でありながら、プレイごとにレベル1から始まる点も特徴です。
日本では「風来のシレン」や「トルネコの大冒険 ~不思議のダンジョン~」などが大ヒットした事で知られていますが、これらのゲームは海外で作られた「ローグ(rogue)」という古典的パソコンゲームを元としているため、一般的に「ローグライク」や「ローグ系」と呼ばれます。
そのローグ系ゲームの iPhone / iPod touch 最新作が「100 Rogues」です。
※ただし先に言っておきますが、現時点(5/9)でこのゲームはまだアプリとしての完成度が低く、起動しない不具合や不正落ち、効果音や表示の不具合などがよく起こります。
初期バージョンはゲーム中に不正落ちが多発してまともにプレイ出来なかった有様で、その状態はバージョンアップにより解消されましたが、現在もあまり安定しているとは言い難い状況です。
※現在(2014年)はアップデートにより、不具合は解消されています。
人間の戦士と妖精の魔術師がいて、どちらかを選んでダンジョンへと潜って行きます。
前述したようにゲームは「ローグ系PRG」であり、ダンジョンはプレイごとに異なります。
毎回レベル1からスタートで、自分と敵は交互に動き、自分が動かない限り敵も動かないので、よく考えて行動するのがポイントとなります。
休憩していると徐々に HP が回復していきますが、腹の減り具合の数値(Belly)があって、ノンビリし過ぎていると空腹になり HP が減少し始め、最悪の場合は餓死してしまいます。
ダンジョンには装備やアイテムが落ちていますが、何が落ちているかは毎回異なり、それらを使いこなしながら進むことも大切です。
これらの点はローグ系RPGの一般的なルールですね。
現代の「ローグ系RPG」の基本となっている不思議のダンジョンシリーズ(風来のシレンやトルネコなど)と比べると、以下の点が異なります。
・ナナメ移動がない
・遠距離攻撃は直線上じゃなくても行える(行ってくる)
・移動よりも攻撃が先に実行される
また、ゲームバランスの違いとして以下の点が挙げられます。
・敵がかなり多い
・浅い階から特殊な行動や攻撃を行う敵が出てくる
難易度はかなり高めで、慣れていないと2階や3階でもすぐにゲームオーバーになってしまいます。
ナナメ移動がない点はかなり違和感がありますが・・・ iPhone の操作性のことを考えると、こちらの方がいいでしょうか・・・
敵に遭遇してすぐに逃げても、移動より攻撃が先に行われるため必ず1発食らってしまう点も大きなルールの違いです。
部屋の中でも通路でも視界が同じなので、通路の方が安全な点も異なるところですね。
全体としては、やはりシレンやトルネコの方がルールが洗練されているように感じますが・・・
でも、ルールの違いに関しては、ゲームの特徴とも言えるでしょうか。
出現する装備やアイテムの種類は豊富で、レベルアップすることでスキル(技能)を覚えられるのは面白い特徴と言えます。
ただ、アイテム関連のインターフェイスは良くありません。
例えば杖を使うと遠距離攻撃が出来ますが、いちいち装備しないといけないうえに、盾が外れてしまうため、杖を使いたい時は剣と盾を何度も装備しなおすことに。
さらにアイテムを投げることが出来ますが、「捨てる」のコマンドがないので敵がいないと投げ捨てられない。
また、同じアイテムは1つにまとまるはずですが、なぜかまとまらないケースがあり、無理にまとめようとしているとバグってゲームが落ちるなど、まだ不具合も多い印象です。
難易度は EASY モードがありますが、NORMAL もせめて序盤の階層はもうちょっと簡単だった方が良かったように思います。
※アイテム関連のバグはアップデートで修正されています。
また、アイテム関連のインターフェイスも改善されており、弓と剣をショートカット枠に入れて手軽に交換できるようになっています。
アイテムをその場に捨てることも出来るようになりました。
とは言え、iPhone / iPod touch 初の本格的なローグライクゲームです。
その点で国内外で期待は高かったようで、話題にもなっていますね。
ただ、価格が 600 円と高めで、にも関わらず現時点の完成度はお世辞にも高いとは言えないため、この値段に相応しいアプリかどうかは疑問です。
※現在は 300 円に値下げされています。
不正落ちはまだまだ多く、再開時に自動保存されているところから復帰できますが、その階の最初からやり直しになってしまう場合もあります。
マップが真っ暗になってアプリを起動し直さないと見えなくなったり、動いているだけで動きがガクつくなど、どうも調整不足な感じです。
正直、まだ「βテスト」のような印象を受けます。
ただ、ゲーム自体は面白くできているので、何度かのバージョンアップが行われた後に、再評価する必要があるゲームだと感じています。
※現在はまともに遊べるようになっています。
難易度が高いので、他のローグ系のゲーム(シレンやトルネコ)をやったことがない人は、手を出さない方が良いと思います。
しかしシレンやトルネコなどのローグ系のゲームが好きなら、現時点で買うべきかどうかは別として、間違いなく注目のアプリでしょう。
・100 Rogues(iTunes が起動します)
そのガントレット似たダンジョン探索ゲームが、この「Catacombs」です。
戦士や弓使い、魔法使いなどのキャラクターがいますが、戦士も斧を投げて戦うので、ゲームとしては「全方向スクロールシューティングゲーム」と言えますね。
左のスティックでキャラクターを動かし、右のスティックでショットを撃つ方向を指示します。
操作性は良好で、やっていて操作し辛さや違和感を感じることはありません。
ダンジョンの中を探索し、次々とやって来る敵を倒しながら、宝物を取って鍵を見つけ、扉を開き、階段を探して下へと降りていきます。
基本的なゲームシステムは、確かに「ガントレット」によく似ているのですが・・・
ぶっちゃけ、「単調」。
敵がそんなに多い訳ではなく、プレイヤーの体力も非常に多いのでピンチになる事も少なく、いくら進んでも画面は変わり映えせず、敵キャラの種類も少ないです。
ハッキリ言って、盛り上がりに欠けます。
かつての名作「ガントレット」は画面を埋め尽くすほどの大量の敵が出て来て、それを最大4人同時プレイで次々と倒し、切り抜けていくのが面白かったのですが・・・
このゲームは敵が少ないうえに、画面をスクロールさせれば追ってこなくなるので、少数の敵を1つ1つ倒していく地味な展開。
もちろん多人数同時プレイなんてものはありません。
難易度を上げても敵の攻撃力が上がるのみで、敵の数は増えません。
とにかくゲーム展開が淡々としていて変化に乏しく、途中で飽きます。
ダンジョンは 24 階をクリアすることでコンプリートとなるのですが、10 階ぐらいですでに飽きてました。
で、そのまま最後まで何も変わり映えせず、終了した感じ・・・
ダンジョンの形も常に一定なので、他のキャラクターがいても改めて同じダンジョンをやろうという気にはなりませんね。
マップ画面があって、他にも入れそうなダンジョンがあるのですが、開発中なのか最初のダンジョンをクリアしても追加はなし。
1つ別のダンジョンがあるのですが、115 円で追加課金しなければ入れません。
単調なゲームで、あまりオススメ出来る内容ではありませんね。
確かに見た目は「ガントレット」らしいのですが・・・ この淡々としたゲーム展開は、ガントレットにはほど遠いなぁ・・・
ただ、価格はかなり安く 115 円です。
内容と価格を考えると、決してコストパフォーマンスが悪い訳ではなく、価格相応は遊べるゲームです。
この価格なら、気になる方は試してみても良いのではないかと思います。
・Catacombs(iTunes が起動します)