コナミが販売しているプロ野球アプリは2種類あります。
1つはおなじみの「パワプロ」、もう1つはリアルなグラフィックがウリの「プロ野球スピリッツ」シリーズです。 通称「プロスピ」。
パワプロはデフォルメ系、プロスピはリアル系なので見た目は全く異なりますが、どちらも作っているのはコナミの野球ゲーム開発チーム「パワプロ プロダクション」です。
そしてその パワプロ プロダクション が新たに公開したのが・・・
新しい iPhone 用野球アプリ「プロ野球TOUCH2010」です!
ただこのアプリ、私はてっきり「プロ野球スピリッツ」の移植版かと思ったのですが・・・ 全然違ってました。
名前にも「スピリッツ」は入っていませんし、別物と言えますね。
まず、「静止画で見た」グラフィックは凄いです。
上の画像のように、まるでプロ野球中継を見ているかのようなリアルなグラフィックで、思わず iTunes でこのスクリーンショットを見て「購入ボタン」を押してしまった人は多いのではないでしょうか?
しかもちゃんと選手ごとにバッターボックスでの構えが違う。
実際のその選手の画像をそのまま取り込んで表示しているようで、非常にリアルな絵が表示されます。
でも・・・ 実はグラフィックが凄いのは、このバッターボックスの静止画だけ。
このゲーム、3D グラフィックが一切なく、全部「実際の映像の写真を切り貼りしたような画像」なのです。
だからボールを打って球場のシーンになると、選手の動きがパラパラマンガみたいにカクカク。
まるでスーパーファミコン時代の野球ゲームのような動きで、お世辞にも滑らかとは言えません。
バッターボックスがリアルなだけに、余計に球場の画面になると「残念な感じ」が漂います・・・
ちょっと前にサッカーアプリを一通り試した時、どのサッカーアプリも選手は 3D グラフィックで表現されていて、それが滑らかに動いていました。
それを見た後だけに、余計にこの旧世代な動きにはガッカリです。
ただ、選手の動きが非常にリアルだった X2 FOOT BALL 2010 とか、コナミの ウイニングイレブン とかは iPhone 3GS 以降でないとまともに動かないので、やはり全ての iPhone / iPod touch で動くことを優先すると、これも仕方がないのかも知れません・・・
でも、リアルサッカー 2010 や FIFA World Cup など iPhone 3G でも快適に 3D の選手が動いていたアプリも存在します。
それを考えると、やっぱり技術力やコンセプトの問題の気もしてきますね・・・
ちなみにコナミがプレステ2・プレステ3で出している野球ゲーム「プロ野球スピリッツ」は選手が 3D でリアルに表現されていて、それが最大のウリとなっています。
よってこのゲームは最初に述べたように、「プロ野球スピリッツとは別物」と言えます。
ゲーム内容については、「初心者向け」になっていると言えますね。
バッティングは自動的にミートカーソルがボールに合う「ロックオン」方式で、打つタイミングで画面をタップするだけで OK です。
(大きく曲がる変化球だとカーソルが間に合わないことも)
さらにタイミングが悪かった時に「早い!」「遅い!」と表示して教えてくれる親切設計。
加えて強振やバントの切り替えはボタンで行い、そのボタンに「強振」「バント」と文字で書いてあるので、見てすぐに解ります。
投球は球種を選んだ後、投げる場所のカーソルをスライドして動かす方法で、これはパワプロとほとんど変わりません。
ただ、こちらも全体的に解りやすくなっています。
走塁や守備は最初は全てオートですが、マニュアルに変更することも可能で、操作は全てパワプロと同じものにすることも出来ます。
ゲームシステムで違う点は、バッターごとに「得意なコース」(画面に赤く表示される)がある事と、ピッチャーのコントロールがパワプロほど精密じゃない(要求した場所から結構ズレる)事でしょうか。
この辺りは、よりリアルになっていると言えます。
ゲームモードは通常の対戦と、ペナントレースモードの2つ。
しかしペナントレースモードには「パワプロ公式版2010」にあった「高速試合」はなく、単に「試合をする」と「スキップ」の2つしかありません。
好きな選手を集めてチームを作るドリームチーム機能は用意されています。
パワプロとの違いをもう1つの述べると、「パワプロは縦画面」「プロ野球TOUCHは横画面」というのが大きな点でしょうか。
実況については、リアルに良く喋ってくれます。
iPhone 版でこれだけ実況してくれれば十分で、ゲームに臨場感が与えられています。
まあこれについてはパワプロも良く喋っていたので、どちらも甲乙付けがたいと言ったところですね。
全体としては・・・ この「プロ野球TOUCH」は、普段ゲームをやらないプロ野球ファン向けなのではないかと思います。
iPhone は携帯電話であり、ゲーム機ではありません。
当然、普段ゲームをやらない方も多くいる訳で、そんな方はキャラクターがかわいくデフォルメされたパワプロには、違和感を感じる方も多いでしょう。
プロ野球TOUCH はそう言う人向けに発売されたプロ野球アプリなのではないかと思います。
操作が初心者向けになっているのも、それがコンセプトなら納得が出来ます。
ただゲーマーの視点で見ると、キャラクターのカクカクな動きはリアル系グラフィックだと余計に違和感を感じるし、演出も乏しく思えます。
パワプロのゲーム的な演出があった方が、やっていて楽しく感じますね。
だからどちらが良いかは、もう好みの問題なんだと思います。
とりあえず、普段ゲームをやらないプロ野球ファン向けの「プロ野球TOUCH」と、ゲーマー向けの野球アプリである「パワプロ公式版2010」の双方をコナミが用意してくれたことは、野球ゲームファンは喜ぶべきではないでしょうか。
価格は 800 円と、正直安くはありませんが・・・
実名のチーム・選手が写真付きで登場することと、NPB(プロ野球連盟)へのライセンス料などを考えると、このぐらいの価格になるのも仕方ないかな、という気はします。
ちなみに私はゲーマーですから、これよりパワプロの方が好きですね。
でも本音を言うと、プロ野球TOUCH や パワプロ公式版 よりも・・・ 「パワプロクンTOUCH」(サクセスモード)をやりたいな・・・
・プロ野球TOUCH2010(iTunes が起動します)
1つはおなじみの「パワプロ」、もう1つはリアルなグラフィックがウリの「プロ野球スピリッツ」シリーズです。 通称「プロスピ」。
パワプロはデフォルメ系、プロスピはリアル系なので見た目は全く異なりますが、どちらも作っているのはコナミの野球ゲーム開発チーム「パワプロ プロダクション」です。
そしてその パワプロ プロダクション が新たに公開したのが・・・
新しい iPhone 用野球アプリ「プロ野球TOUCH2010」です!
ただこのアプリ、私はてっきり「プロ野球スピリッツ」の移植版かと思ったのですが・・・ 全然違ってました。
名前にも「スピリッツ」は入っていませんし、別物と言えますね。
まず、「静止画で見た」グラフィックは凄いです。
上の画像のように、まるでプロ野球中継を見ているかのようなリアルなグラフィックで、思わず iTunes でこのスクリーンショットを見て「購入ボタン」を押してしまった人は多いのではないでしょうか?
しかもちゃんと選手ごとにバッターボックスでの構えが違う。
実際のその選手の画像をそのまま取り込んで表示しているようで、非常にリアルな絵が表示されます。
でも・・・ 実はグラフィックが凄いのは、このバッターボックスの静止画だけ。
このゲーム、3D グラフィックが一切なく、全部「実際の映像の写真を切り貼りしたような画像」なのです。
だからボールを打って球場のシーンになると、選手の動きがパラパラマンガみたいにカクカク。
まるでスーパーファミコン時代の野球ゲームのような動きで、お世辞にも滑らかとは言えません。
バッターボックスがリアルなだけに、余計に球場の画面になると「残念な感じ」が漂います・・・
ちょっと前にサッカーアプリを一通り試した時、どのサッカーアプリも選手は 3D グラフィックで表現されていて、それが滑らかに動いていました。
それを見た後だけに、余計にこの旧世代な動きにはガッカリです。
ただ、選手の動きが非常にリアルだった X2 FOOT BALL 2010 とか、コナミの ウイニングイレブン とかは iPhone 3GS 以降でないとまともに動かないので、やはり全ての iPhone / iPod touch で動くことを優先すると、これも仕方がないのかも知れません・・・
でも、リアルサッカー 2010 や FIFA World Cup など iPhone 3G でも快適に 3D の選手が動いていたアプリも存在します。
それを考えると、やっぱり技術力やコンセプトの問題の気もしてきますね・・・
ちなみにコナミがプレステ2・プレステ3で出している野球ゲーム「プロ野球スピリッツ」は選手が 3D でリアルに表現されていて、それが最大のウリとなっています。
よってこのゲームは最初に述べたように、「プロ野球スピリッツとは別物」と言えます。
ゲーム内容については、「初心者向け」になっていると言えますね。
バッティングは自動的にミートカーソルがボールに合う「ロックオン」方式で、打つタイミングで画面をタップするだけで OK です。
(大きく曲がる変化球だとカーソルが間に合わないことも)
さらにタイミングが悪かった時に「早い!」「遅い!」と表示して教えてくれる親切設計。
加えて強振やバントの切り替えはボタンで行い、そのボタンに「強振」「バント」と文字で書いてあるので、見てすぐに解ります。
投球は球種を選んだ後、投げる場所のカーソルをスライドして動かす方法で、これはパワプロとほとんど変わりません。
ただ、こちらも全体的に解りやすくなっています。
走塁や守備は最初は全てオートですが、マニュアルに変更することも可能で、操作は全てパワプロと同じものにすることも出来ます。
ゲームシステムで違う点は、バッターごとに「得意なコース」(画面に赤く表示される)がある事と、ピッチャーのコントロールがパワプロほど精密じゃない(要求した場所から結構ズレる)事でしょうか。
この辺りは、よりリアルになっていると言えます。
ゲームモードは通常の対戦と、ペナントレースモードの2つ。
しかしペナントレースモードには「パワプロ公式版2010」にあった「高速試合」はなく、単に「試合をする」と「スキップ」の2つしかありません。
好きな選手を集めてチームを作るドリームチーム機能は用意されています。
パワプロとの違いをもう1つの述べると、「パワプロは縦画面」「プロ野球TOUCHは横画面」というのが大きな点でしょうか。
実況については、リアルに良く喋ってくれます。
iPhone 版でこれだけ実況してくれれば十分で、ゲームに臨場感が与えられています。
まあこれについてはパワプロも良く喋っていたので、どちらも甲乙付けがたいと言ったところですね。
全体としては・・・ この「プロ野球TOUCH」は、普段ゲームをやらないプロ野球ファン向けなのではないかと思います。
iPhone は携帯電話であり、ゲーム機ではありません。
当然、普段ゲームをやらない方も多くいる訳で、そんな方はキャラクターがかわいくデフォルメされたパワプロには、違和感を感じる方も多いでしょう。
プロ野球TOUCH はそう言う人向けに発売されたプロ野球アプリなのではないかと思います。
操作が初心者向けになっているのも、それがコンセプトなら納得が出来ます。
ただゲーマーの視点で見ると、キャラクターのカクカクな動きはリアル系グラフィックだと余計に違和感を感じるし、演出も乏しく思えます。
パワプロのゲーム的な演出があった方が、やっていて楽しく感じますね。
だからどちらが良いかは、もう好みの問題なんだと思います。
とりあえず、普段ゲームをやらないプロ野球ファン向けの「プロ野球TOUCH」と、ゲーマー向けの野球アプリである「パワプロ公式版2010」の双方をコナミが用意してくれたことは、野球ゲームファンは喜ぶべきではないでしょうか。
価格は 800 円と、正直安くはありませんが・・・
実名のチーム・選手が写真付きで登場することと、NPB(プロ野球連盟)へのライセンス料などを考えると、このぐらいの価格になるのも仕方ないかな、という気はします。
ちなみに私はゲーマーですから、これよりパワプロの方が好きですね。
でも本音を言うと、プロ野球TOUCH や パワプロ公式版 よりも・・・ 「パワプロクンTOUCH」(サクセスモード)をやりたいな・・・
・プロ野球TOUCH2010(iTunes が起動します)