iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

コナミ

Jubeat plus

コナミの定番ゲームシリーズと言えば、「ビーマニ(BEMANI)シリーズ」と呼ばれる一連の音楽ゲーム。
「ビートマニア」や「ポップンミュージック」、「DDR(ダンス・ダンス・レボリューション)」などが有名ですが、最近は(家庭用をのぞき)新作が途絶えていました。

しかし近年になって再び登場したコナミの音楽ゲームの新作、それが「Jubeat(ユビート)」です。
曲に合わせて4×4のパネルをタッチする、というゲームですね。

先に言っておきますが、このアプリはまだ iPad 版しか発売されていません。
当ブログは基本的に iPhone / iPod touch のアプリしか扱いませんが、話題のアプリであるため、今回はあえて取り上げようと思います。 ご了承下さい。
※現在は iPhone / iPod touch 版にも対応しています。

iTunes のレビューは大絶賛の評価&レビューになっていますが、これはアーケード(ゲームセンター)の Jubeat をすでにプレイしていた方の評価が多いからのようです。
しかし私はビーマニシリーズは一通りプレイしてきましたが、最近ゲーセンに行ってないのでこの Jubeat だけはプレイした事がありませんでした。
「そういった人間のレビュー」だと言う事もご了解下さい。

jubeat plus

さてゲーム内容は、こう言う表現も何ですが・・・
曲に合わせて叩く「もぐら叩き」と言った感じですね。
iPad 版は画面のサイズの都合上、光るボタンを指先で次々と叩いていく感じなので、なおさら「もぐら叩き」っぽさがあります。

もちろん「音ゲー」なので、叩くタイミングは曲のリズムに合わせる必要があります。
パネルには光るマーカーが表示され、それが特定の大きさや模様になった時に叩くのがベストなのですが、目で見るよりも「リズムに合わせる事」の方が大切です。

それにこのゲーム、タイミングの「目押し」なんてしてられません
マーカーが表示され始めてから叩くタイミングまで約1秒しかないうえに次々と出てくるので、ある程度リズムを体で刻みながら、表示されるボタンを「片っ端から叩きまくる」形になるのです。

ビートマニアや DDR だと次に押すべきボタンはかなり早くから画面に表示されていました。
だからプレイヤーは「どのボタンを押していくか」をそれなりに余裕を持って知る事が出来た訳ですが、このゲームには余裕なんてありません。
出たらすぐ押しにいく必要があり、「もぐら叩き」と言ったのはこうしたゲーム性だからでもあります。

正直、音ゲーとしては難易度は高いと思います。
音楽ゲームが苦手な方や、あまりゲームをしない方にはとても勧められません。
「コアな音ゲーマニア向け」なのかなぁ、という気がしますね。
まあ、それはそれで「ビーマニらしい」とも言えますが。

また両手で画面を激しく叩きまくらないといけないので、iPad を手で持ってプレイすることは出来ません。
基本的に本体は「机の上などに固定して」プレイする必要があります。
同時に4つのボタンを押す場面が多発したりするので、両手の指先を駆使してプレイしなければなりません。
あまり iPhone や iPad 向けではない気がするのが本音です。

グラフィックや演出などは、さすがに綺麗で良く出来ています

マーカーの種類も数多く用意されていて、ネコの絵や花火、タイマー型など様々なものがあります。
操作性も良く、プレイしていて反応などが気になることはありませんでした。 ここはかなり調整されている印象です。

そして価格と曲数についてですが・・・
まず本体は「無料」ただし曲は3曲しか付いていません
それ以上の曲をプレイするには、4曲 450 円の楽曲パックを購入して導入する必要があります。
つまりこのアプリは「アイテム課金」(追加課金型アプリ)です。

1曲 115 円と考えると安い気がしますが、しかしフルバージョンではなく約2分ほどの長さですし、1回の課金で 450 円というのはやはり厳しい・・・
まともに遊ぼうとするとかなり高額になる」と言うのは認識しておいた方が良さそうですね。
まあ JASRAC への使用料などもあるので、この点は仕方がないところでしょうか。

jubeat plus

とりあえず、自分の好みの楽曲パックだけを入れていけるのは利点とも言えそうです。
後は「注目曲が公開されていくかどうか」がポイントでしょう。
現時点では個人的にあまり「欲しい」と思うものはなかったので・・・ 今後の充実を期待したいところです。

Jubeat はオンライン機能も大きな特徴だったのですが、現時点ではオンライン関連の機能は一切ありません。
協力や対戦プレイはもちろん、スコアのランキングなどもありません。
スコアを競うゲームなのですからランキングがないと魅力半減なので、ここは今後対応して欲しいところです。

本体は無料ですし、音楽ゲームとしては高レベルなアプリですが、難易度やシステムを考えると「面白い」と感じられる人は意外に少ないかも?
課金のことを考えても、人を選ぶアプリであることは確かでしょうね

ただ、拡張性のある内部構造になっているとは思うので、出来ればオンライン対戦や称号やランキングやスキンやインディーズ楽曲の公開などが導入され、将来的に Tap Tap Revenge 3 の日本版みたいになってくれればいいなぁ・・・ なんて夢を持ってみたり。

jubeat plus(iTunes が起動、現在は iPhone / iPod touch にも対応しています)

プロ野球TOUCH2010

コナミが販売しているプロ野球アプリは2種類あります。
1つはおなじみの「パワプロ」、もう1つはリアルなグラフィックがウリの「プロ野球スピリッツ」シリーズです。 通称「プロスピ」。

パワプロはデフォルメ系、プロスピはリアル系なので見た目は全く異なりますが、どちらも作っているのはコナミの野球ゲーム開発チーム「パワプロ プロダクション」です。

そしてその パワプロ プロダクション が新たに公開したのが・・・
新しい iPhone 用野球アプリ「プロ野球TOUCH2010」です!

ただこのアプリ、私はてっきり「プロ野球スピリッツ」の移植版かと思ったのですが・・・ 全然違ってました。
名前にも「スピリッツ」は入っていませんし、別物と言えますね。

puroyakyu20101

まず、「静止画で見た」グラフィックは凄いです。
上の画像のように、まるでプロ野球中継を見ているかのようなリアルなグラフィックで、思わず iTunes でこのスクリーンショットを見て「購入ボタン」を押してしまった人は多いのではないでしょうか?

しかもちゃんと選手ごとにバッターボックスでの構えが違う
実際のその選手の画像をそのまま取り込んで表示しているようで、非常にリアルな絵が表示されます。

でも・・・ 実はグラフィックが凄いのは、このバッターボックスの静止画だけ。
このゲーム、3D グラフィックが一切なく、全部「実際の映像の写真を切り貼りしたような画像」なのです。

だからボールを打って球場のシーンになると、選手の動きがパラパラマンガみたいにカクカク。
まるでスーパーファミコン時代の野球ゲームのような動きで、お世辞にも滑らかとは言えません。

puroyakyu20102

バッターボックスがリアルなだけに、余計に球場の画面になると「残念な感じ」が漂います・・・

ちょっと前にサッカーアプリを一通り試した時、どのサッカーアプリも選手は 3D グラフィックで表現されていて、それが滑らかに動いていました。
それを見た後だけに、余計にこの旧世代な動きにはガッカリです。

ただ、選手の動きが非常にリアルだった X2 FOOT BALL 2010 とか、コナミの ウイニングイレブン とかは iPhone 3GS 以降でないとまともに動かないので、やはり全ての iPhone / iPod touch で動くことを優先すると、これも仕方がないのかも知れません・・・

でも、リアルサッカー 2010FIFA World Cup など iPhone 3G でも快適に 3D の選手が動いていたアプリも存在します。
それを考えると、やっぱり技術力やコンセプトの問題の気もしてきますね・・・

ちなみにコナミがプレステ2・プレステ3で出している野球ゲーム「プロ野球スピリッツ」は選手が 3D でリアルに表現されていて、それが最大のウリとなっています。
よってこのゲームは最初に述べたように、「プロ野球スピリッツとは別物」と言えます。


ゲーム内容については、「初心者向け」になっていると言えますね。
バッティングは自動的にミートカーソルがボールに合う「ロックオン」方式で、打つタイミングで画面をタップするだけで OK です。
(大きく曲がる変化球だとカーソルが間に合わないことも)
さらにタイミングが悪かった時に「早い!」「遅い!」と表示して教えてくれる親切設計
加えて強振やバントの切り替えはボタンで行い、そのボタンに「強振」「バント」と文字で書いてあるので、見てすぐに解ります。

投球は球種を選んだ後、投げる場所のカーソルをスライドして動かす方法で、これはパワプロとほとんど変わりません。
ただ、こちらも全体的に解りやすくなっています。

走塁や守備は最初は全てオートですが、マニュアルに変更することも可能で、操作は全てパワプロと同じものにすることも出来ます。

ゲームシステムで違う点は、バッターごとに「得意なコース」(画面に赤く表示される)がある事と、ピッチャーのコントロールがパワプロほど精密じゃない(要求した場所から結構ズレる)事でしょうか。
この辺りは、よりリアルになっていると言えます。


ゲームモードは通常の対戦と、ペナントレースモードの2つ。
しかしペナントレースモードには「パワプロ公式版2010」にあった「高速試合」はなく、単に「試合をする」と「スキップ」の2つしかありません。
好きな選手を集めてチームを作るドリームチーム機能は用意されています。
パワプロとの違いをもう1つの述べると、「パワプロは縦画面」「プロ野球TOUCHは横画面」というのが大きな点でしょうか。

実況については、リアルに良く喋ってくれます
iPhone 版でこれだけ実況してくれれば十分で、ゲームに臨場感が与えられています。
まあこれについてはパワプロも良く喋っていたので、どちらも甲乙付けがたいと言ったところですね。


全体としては・・・ この「プロ野球TOUCH」は、普段ゲームをやらないプロ野球ファン向けなのではないかと思います。

iPhone は携帯電話であり、ゲーム機ではありません。
当然、普段ゲームをやらない方も多くいる訳で、そんな方はキャラクターがかわいくデフォルメされたパワプロには、違和感を感じる方も多いでしょう。

プロ野球TOUCH はそう言う人向けに発売されたプロ野球アプリなのではないかと思います。
操作が初心者向けになっているのも、それがコンセプトなら納得が出来ます。

ただゲーマーの視点で見ると、キャラクターのカクカクな動きはリアル系グラフィックだと余計に違和感を感じるし、演出も乏しく思えます。
パワプロのゲーム的な演出があった方が、やっていて楽しく感じますね。


だからどちらが良いかは、もう好みの問題なんだと思います。
とりあえず、普段ゲームをやらないプロ野球ファン向けの「プロ野球TOUCH」と、ゲーマー向けの野球アプリである「パワプロ公式版2010」の双方をコナミが用意してくれたことは、野球ゲームファンは喜ぶべきではないでしょうか。

価格は 800 円と、正直安くはありませんが・・・
実名のチーム・選手が写真付きで登場することと、NPB(プロ野球連盟)へのライセンス料などを考えると、このぐらいの価格になるのも仕方ないかな、という気はします。

ちなみに私はゲーマーですから、これよりパワプロの方が好きですね。
でも本音を言うと、プロ野球TOUCH や パワプロ公式版 よりも・・・ 「パワプロクンTOUCH」(サクセスモード)をやりたいな・・・

プロ野球TOUCH2010(iTunes が起動します)
 

ハイパースポーツ(陸上競技)

かつて大ヒットしたコナミのスポーツゲーム「ハイパーオリンピック」。
ライセンスの問題で「オリンピック」の名前は使えなくなっていますが、「ハイパースポーツ」として今でも新作が発売されている、息の長いシリーズですね。

以前、バンクーバーオリンピックの競技を模した「ハイパースポーツ ウインター」をご紹介しましたが、新たに懐かしの初代ハイパーオリンピックの雰囲気を持つ陸上トラック競技のゲームが登場しました。
それが「ハイパースポーツ(陸上競技版、Track & Field)」です。

※ハイパースポーツウィンターは以前は登録名が Hyper Sports でしたが、陸上競技版が出たからか修正されたようです。

今回はオンラインのスコア記録システム「AGON」に対応し、最初からオンラインラインキングにも参加できます。

ハイパースポーツ(陸上競技)

ただ、テンポの良いゲーム性は変わっていないのですが・・・
ハッキリ言います。 メチャメチャ解り辛いです。

シンプルなショートゲームなのにここまで解りにくくて、まともな説明もないなんて、ある意味最悪です。

ちょっと偉そうですが、「これをデザインした奴はショートゲームの何たるかを解っているのか?」と言いたくなります。
短時間で終わるゲームなのだから直感的にプレイ出来ないとすぐに見切られる訳ですが、操作が複雑で全然直感的にプレイ出来ない!

まあテンポの良いゲーム性は相変わらずなので、解れば相応に楽しめるのですが・・・
この作りにはちょっと疑問を覚えざるを得ませんね。

と言う訳で、今回はここで一通り「やり方の説明」をしておこうと思います。

・100m DASH
これは唯一、解りやすいです。
単に左下と右下に出るボタンを交互に連打するだけ。
連打が早いほどスピードが増します。

ハイパースポーツ(陸上競技)


・110m HURDLES
慣れないとサッパリ訳が解らずハードルを転かしまくります。
画面下を左右に素早くスライドしまくって走行、ハードルの手前に来たら画面の左上に表示されるジャンプボタンを押してジャンプするのですが、長めに押すことで大きくジャンプします
これを知らないとハードルが越えられません。
また、画面を素早くスライドしまくるのは見た目以上にハードで、激しく疲れます。
繰り返しはプレイ出来ないですね・・・

ハイパースポーツ(陸上競技)


・LONG JUMP
画面の左下と右下に出るボタンを交互に連打して助走。
踏切が来たら両方のボタンを押しっぱなしにすることでジャンプします。遅いとそのまま走って行ってしまいます。
ジャンプしたらそのままボタンを押しっぱなしにして飛び続け、着地時に離します。
着地タイミングは下のボタンの部分が黄色になるので、それで解ります。
着地が遅いとお尻から着いて記録がダウン。
ジャンプの角度とかはありませんので、踏切が全てです。

ハイパースポーツ(陸上競技)


・HAMMER THROW
円を描くように指をなぞって画面上方に向かって離すとハンマーが飛んでいきます。
速くなぞるのはもちろん、できるだけ綺麗な円を描くようになぞる方がパワーが貯まるようです
最後に指を離した方向にハンマーが飛んでいくので、上に向かって離す必要がありますが、それを意識しすぎると楕円軌道になってしまうので、そこが難しい点ですね。
失敗しても数秒で終わりやり直せるので、一番テンポ良くできるゲームです。

ハイパースポーツ(陸上競技)


・POLE VAULT
画面左下と右下に助走ボタンがあるのですが、連打するのではなく、画面上から足跡マークが落ちてくるので、それがボタンに重なった瞬間にタップします。
ジャンプポイントに来たら左右にバーが出てくるのでボタンをタップしてそのまま押しっぱなしに。
このバーは長い方が良いのですが、タップが速すぎると失敗になります。 遅すぎてバーがなくなっても失敗です。
タップに成功後、ボタンを押しっぱなしにしているとバーにパワーが貯まっていくので、パワーが高くなったタイミングで離すと大きくジャンプします。
ジャンプ後、棒の位置まで飛び上がったら本体を振ることで棒を飛び越えます。
最悪に解りにくく、ショートゲームでこんなに複雑なゲームは初めてです

ハイパースポーツ(陸上競技)


以上の5競技です。
解ればまあ、それぞれ楽しむ事は出来るし、失敗してもサクサクとやり直せ、新記録が出ればランキングに登録できるので、それなりに嬉しいのですが・・・
もうちょっと解りやすい作りにすべきだったのではないでしょうか・・・

また、やはりオリジナルのハイパーオリンピックのような一通りの競技を順番にプレイ出来るモードは欲しかったですね。
グラフィックについても舞台が変わったからか、ウインターの時ほどセンスの良さを感じません。
トメナサンナー」なグラフィックですね。


オススメかどうかは微妙です。
価格は 230 円と、高すぎない手頃な値段ではあります。
昔ながらのハイパーオリンピック&スポーツファンなら、懐かしさもあるので試してみても良いと思います。

チュートリアルのような解りやすい説明が追加されれば誰でも楽しめるようになるとは思うのですが、チュートリアルの必要性をこんなに感じるショートゲームってどうなんだろう・・・

ハイパースポーツ(陸上競技)(iTunes が起動します)

パワフルプロ野球TOUCH / 公式ライセンス版2010

ファミスタに並ぶ日本の野球ゲームの大定番「パワプロ」。
そのパワプロの iPhone / iPod touch 版に、なんと NPB(日本野球機構)の公式ライセンスを受けたバージョンが登場しました!
その名も「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」。

ついに球団名と選手名が実名になったパワプロが、iPhone にも登場です!

これは私的にはちょっと意外で、かつ今後の iPhone / iPod touch アプリに大きな意味を持つ出来事ではないかと思います。
ここでは NPB 公式でない方(初期版)と合わせて解説したいと思います。

パワフルプロ野球TOUCH

まずパワプロの基本と操作の説明を。
iPhone / iPod touch 版は、バッティングは撃つ場所をタップ、投球も球種の種類をボタンで選択してから投げる場所をタップと言う、シンプルかつ遊びやすい操作になっています。

守備は基本オートで、「セミオート」にした場合のみ送球場所とジャンプを操作可能です。
走塁も基本はオートですが、マニュアルにして走らせる(もしくは戻る)ランナーをタップで指示することも可能です。

プレイ感覚はまさに「パワプロ」そのもの。
守備操作がない以外は、他機種版をプレイするのと同じように楽しむことが出来ますね。
ただバッティング時の「強振」は、「タップ+指をスライド」という操作になっていて、慣れないと難しいです。

ゲームには通常の「対戦」と「ペナント」があり、対戦は Bluetooth 通信で対人戦も可能、ペナントは 144 試合~ 25 試合のシーズンを行うものですが、途中の試合を省略することも可能です。
ペナントモードではケガ人が出る場合もあります。

また、他チームの選手を好きなように入れ替えて、オリジナルチームを作ることも可能です。


初期バージョンの「パワフルプロ野球TOUCH」と、「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」の違いですが、まずは前述した通り、チーム名と選手名が実名かどうかが違いますね。
初期版は架空のチーム・架空の選手名で、チームも6チームしかありません。

公式ライセンス版2010はセパ両リーグで12チームあり、また2軍選手が6人存在し、1軍選手との入れ替えが可能になっています。
(例えば巨人のイ・スンヨプは2軍スタートになっています)
そのぶん1チームの選手数も増えていますね。

また、ペナントモードでは「通常試合」と「スキップ」の他に「高速試合」が追加されており、高速試合では簡易的な試合経過が1人ずつ表示されていきます。

パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010

高速試合ではバッターに「通常」「強振」「バント」のサインを出すことも可能で、さらに「途中から通常モードにする」「通常モードの途中から高速試合にする」という事も可能です。
選手交代を通常画面にしないと行えないのがちょっと残念ですが・・・
選手交代に関してはペナントの合間に行える「采配」コマンドで、大まかな起用方法の設定(継投を多め、など)が行えます。
高速設定だけで「監督モード(オーナーモード?)」でプレイするのもいいですね。


さて、この iPhone / iPod touch 版のパワプロですが・・・
実は私は初期版を見た時に、「これは凄い!」と思ったと同時に、iPhone / iPod touch アプリの限界を見た気もしていました。
この「限界」というのは「技術的な限界」ではなく、「ビジネス的な限界」です。

iPhone / iPod touch 版のパワプロには、残念ながら「サクセスモード」がありません。
ぶっちゃけ、今のパワプロってペナントモードよりもサクセスモードの方がメインですよね。
でもそのサクセスがないので、正直パワプロファンにはガッカリ感が拭えないのが本音です。

ただ、サクセスモードというのは開発には時間がかかります。
またゲームバランスが命のモードなので、バランス調整やテストプレイにも時間がかかり、人件費を含む開発費もかかるでしょう。
それらの開発費は販売後の売上げで賄わなければならいのですが・・・ iPhone / iPod touch のアプリはそんなに価格が高くないので、ヘタをすると赤字になるリスクが大きい。

良くも悪くもサクセスモードは技術面のハードルは低いので、iPhone / iPod touch でも遜色なく移植できるはずですが、だからこそ十分なものでないとユーザーはたぶん納得しないでしょう。
しかし技術面を言い訳に出来ない上に単価が安い
ので、どうしてもメーカー側は作り辛いはず。

加えて、プロ野球アプリであるなら球団名や選手名は実名にしなければ楽しめませんが、これらを実名にするには NPB(日本野球機構)にライセンス料を支払わなければならず、それはアプリの価格に跳ね返って来ます。
ところが iPhone / iPod touch はアプリの価格を高くすると売れませんし批判も受けるので、そのぶんをペイ出来るかどうかは、おそらく厳しい。

私が初期版のパワプロを見て感じた「限界」はこれらのもので、どうしても赤字のリスクが高くて、他機種版のようなパワプロを作るのは無理なんだろうな、と感じました。


ところが今回「公式ライセンス版2010」が登場したので・・・
NPB へのライセンス料の件は、「それを支払っても元が取れる」「それを賄えるだけのアプリの価格にしても利益が出せる」とメーカー側が判断したのかもしれません。
これは結構、大きな事だと思います。

もしかすると、スクエニが 1000 円でファイナルファンタジー1を出し、カプコンがストリートファイター4を 900 円で発売して、「高いクオリティーさえあれば価格が多少高くても絶賛される」という実例が生じたのを見て、コナミもパワプロなら行けると思ったのかもしれません。

もしメーカー側がそう思ったのであればパワプロにサクセスモードが付くかもしれませんし、もっと高度な、それこそ他のゲーム機以上のボリュームやクオリティーを持つアプリが今後登場してくれるかもしれません

私的にはパワプロTOUCH公式ライセンス版は、今後の可能性を感じられるアプリでした。


と言う訳で、なんだか話がズレた気もしますが・・・
「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」、野球ゲームとして十分楽しめる内容です。
縦画面でプレイ出来るので外出先でも出来ますし、時間がなくなりそうになったら「高速試合」にして試合を進めることも出来ます。

公式ライセンス版が発売されたためか、初期版は価格が安くなっていますが(450円)、野球ゲームは「実名でナンボ」という気がしますので、多少高くても(800円)やるなら「公式ライセンス版」の方をオススメしたいですね。

パワフルプロ野球TOUCH(初期版、iTunes が起動します)
パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010(iTunes が起動します)
  

トメナサンナー TOUCH

今、巷(iPhone / iPod touch 界)は遂にアメリカで発売が開始された「iPad」と、コナミが出したアプリ「ラブプラスi」の話題で持ちきりのようですが・・・

「iPad」はまだ日本での発売まで間があるし、私は Wifi+3G 版を買う予定なので扱うのは当分先になりそうです。
「ラブプラス」は興味がないのでとりあえずパスと言う事で・・・
いつも通り、マイペースに行きたいと思います。

と言う訳で、今日はコナミのラブプラス・・・ ではなく、なんだかよく解らないコナミのワンボタンアクションのおバカアプリ、「トメナサンナー TOUCH」をレビューしたいと思います。

tomenasannar

サラリーマンがただひたすら右に走っていき、障害物の前に来た時に画面をタップして回避する。
ただそれだけです。
タイミングが良ければ残り時間が増え、タイミングが悪ければスピードダウン。
残り時間がなくなる前にゴールすればステージクリアです。
ワンボタンアクション」のサブタイトルが示す通り、ただボタンをタップするだけの操作ですね。

あまりにも単純なゲームですが、出てくる障害物の種類やそれに対するアクションが非常に豊富で、そのアクションを「見て」楽しむゲームと言えます。

そしてその「見て楽しむ部分」が、極限まで「ナンセンス」。

グラフィックがファミコン時代を模したような大きなドット絵。
サラリーマンが訳の解らない障害物をかわしながら、意味不明な世界を走り抜けるシュール感。
どうやって笑えばいいんだか困る豊富なアクション。
演出として理解に苦しむニコニコ動画風のメッセージ。
まったく BGM と合っていない、取って付けたようなステージクリアのダンスゲーム。
そのすべてがあまりにもナンセンスです。

何というか、ステージで必死に笑いを取ろうとしているけど全くウケてなくて、むしろ見るのが心苦しくなってくる「お笑い芸人」を見続けている・・・
そんな感じでしょうか。

「おバカ」で「ギャグ狙い」なのは解るのですが、笑えると言うより、見ていて「痛々しい」。
そんな雰囲気が延々と続くゲームです。
でもたぶんこれは、あえてそれを「狙っている」んだと思います・・・

ゲーム自体はタイミングを合わせてタップするだけ。
しかしスピードが上がるほどキャラクターが前に出て行き、出た瞬間の障害物にぶつかってしまうようになるため、速度が上がるともう「勘」で押すしかなくなってきます。(もしくは障害物のタイミングを全部覚える)
なのであまり面白いという感じは受けません・・・

このゲームはもともとガラケーのアプリだったので、携帯電話でも操作しやすくて、軽く楽しめるように作られているのだと思います。
でも iPhone でコレだと、さすがに見劣りしますね・・・

またステージ開始前の読み込み時間が iPhone / iPod touch のアプリとは思えないほど長く、約20秒ほどかかります。

でもこのアプリは、そんなゲーム的・システム的な部分はどうでもいい事だと思います。
個人的には嫌いじゃないです。 おバカ系は好きだから。

このゲーム、やってて笑えません。 痛々しいです。 寒いです。 ただ単にシュールです。
グラフィックや雰囲気もアレです。
でも、そんなバカゲーを愛する人も世の中にはいるはず

そんな人は 230 円を投げ捨てる気持ちで購入するのも悪くないと思います。
ええ、私は投げ捨てました。 後悔はしていません。 たぶん。
一応ゲームになってるし。

ちなみにこのゲーム、Wii でも発売されています。
Wii でコレやって楽しいのか? いや、そのこと自体が壮大でシュールなギャグなのか?
あ、決してけなしている訳ではありません。 むしろ賞賛しています

そんな トメナサンナー TOUCH、オススメはしませんが、欲しい方はトメマセン。
失笑するしかない世界観をお楽しみ下さい。

トメナサンナーTOUCH(iTunes が起動します)

DanceDanceRevolution S

iPhone AC ではまだ「音楽ゲーム」を取り扱っていませんでした。
でも決して音楽ゲームが嫌いな訳ではなく・・・ むしろかなりやっていた、好きなゲームジャンルの一つです。

と言う訳で今回は、iPhone / iPod touch の音ゲーの大定番。
DDR」こと「DanceDanceRevolution S」をご紹介します。

ddr

ダンスミュージックに合わせて上下左右の矢印が流れてくるので、その方向のボタンをタイミング良くタップします。
タイミングは目で見るのではなく、リズムに合わせることが重要
たまに連続で押す矢印や、押しっぱなしにしなければならない矢印も出てきます。

アプリ全体の完成度が高く、グラフィックが綺麗で演出も素晴らしく、もちろんサウンドもすごく良いです。
iPhone / iPod touch の音楽ゲームとしては間違いなくトップクラスであり、まさに「定番」でしょう。
iPhone は音楽プレイヤーである「iPod」でもありますから、音楽ゲームとの相性も最高です。

ただ、これは個人的な話になりますが、指でやる DDR ってちょっと違和感があるんですよね・・・

私はかつて、かなりの「DDRer(DDRプレイヤー)」でした。
一番ハマってた時は毎日ゲーセンに通い、連日のようにプレイしていて、家でも PS 版 DDR のエンドレスモードを4時間ぶっ通しでやったりしていました。
おかげで体重も1ヶ月で 5Kg 以上痩せ(でもやめたら元に戻った・・・)、太ももの筋肉も短期間に激増、しゃがむと違和感を感じるほどになりました。

だから私にとって DDR というものは、「足でやるもの」なのです。
指でチマチマやるものじゃない・・・

iPhone / iPod touch 版には本体を振ってプレイする「シェイクモード」が用意されていて、体を使ったプレイをしてもらおうという工夫が見られるのですが、本体を振っていると画面が見えない・・・
あまり気持ちよくプレイ出来るとは言えません。

ただ、携帯機器で「音楽ゲーム」を再現するのであれば、ビートマニアより DDR の方が向いているのも確かです。
ビートマニアは特定のタイミングでキーを押す事で、その場面に合わせた音が鳴るようになっています。
しかしこの場合、各場面に合わせた「音」を全部用意しておかなければなりません。
これはファイルサイズを増大させ、携帯機器には負担になり、曲の追加にも時間がかかります。

でも DDR は特定の場面でステップしても、画面に「PERFECT」とか「GREAT」とか出るだけです。 音は鳴りません。
ダイレクト感は減りますが、この方がプログラムやファイルサイズで負担が軽く、携帯機器で再現しやすいです。
また単純に、キーがたくさんあるビートマニアやポップンミュージックより、上下左右の DDR の方が携帯で遊びやすいというのもありそうです。

iPhone / iPod touch 版の DDR アプリは、現在3種類が用意されています。
1つはメインバージョンである「DanceDanceRevolution S」。
1つはその無料体験版である「DanceDanceRevolution S Lite」。
最後に曲の課金購入が可能な「DanceDanceRevolution S+」。

ここでオススメするのはメインバージョンの「S」です。
450 円で 20 曲以上が収録されており、ゲームが進むと登場する「隠し曲」も含まれ、各種のゲームモードや難易度もそろっています。
ボリュームも十分と言えますね。

S Lite」は無料体験版で収録曲は1曲のみ。
通常モードとトレーニングモードがプレイ可能です。
1曲しかないからすぐ終わりますが、音ゲーの経験がない人はこれでまず試してみるのがいいでしょう。

S+」は追加課金バージョンですが、価格的には微妙です・・・
本体は 230 円なのですが、3曲しか入っていません
課金による楽曲の追加購入に対応しているのですが、3曲パックで 230 円、5曲パックは 350 円、1曲バラ売りだと 115 円。
つまり、メインの「S」は 450 円で 20 曲以上楽しめるのに、こちらは 460 円でも6曲しかない訳で、20 曲以上そろえようとすると 1610 円以上、30 曲だと 2300 円。
かなり高いです・・・

そのぶん過去の DDR の名曲がそろっているので、昔ながらの DDR ファンには嬉しいのですが、アーティストの曲はライセンスの問題があるのか含まれていません。
(butterfly や Dub-I-Dub など)

※現在はアーティストの曲も追加されている模様です。

PS とか Wii のパッケージ版のことを考えると、これでも安いのかな・・・
でも携帯アプリなんだから、さすがに高い気が・・・
ちなみに 25 パック発売されていて全部買うと 70 曲以上になりますが、総額 6000 円を越えます。

とりあえずここでは、メインバージョンである「DanceDanceRevolution S」をオススメします。
iPhone / iPod touch の世界的な「定番アプリ」の1つと言って良いでしょう。

DanceDanceRevolution S(メイン版、iTunes 起動)
・DanceDanceRevolution S Lite(配信終了)
DanceDanceRevolution S+(追加課金版、iTunes 起動)

ハイパースポーツ ウィンター

ついに始まりました2010年の冬季五輪「バンクーバーオリンピック」!
モーグルは惜しい結果に終わったようですが、今後の日本選手の活躍に期待ですね。

そして iPhone / iPod touch ではコナミから定番のオリンピックゲーム
ハイパースポーツ」が公開されました!
あの「ハイパーオリンピック」シリーズの流れを汲むスポーツゲームの新作ですね。
今作は冬季五輪にちなんだ5種目が入っています。

ちなみに名前がオリンピックじゃないのは、名前に「オリンピック」を付けると IOC に多額のライセンス料を支払わなければならないからのようです・・・

hypersport

スキージャンプ、スノーボードのハーフパイプ、ボブスレー、スピードスケート、フィギュアスケートの5種目があり、タッチパネルを生かした簡単操作で記録を狙います。

グラフィックはポップ調になっていますね。
サウンドには「ハイパーオリンピック」シリーズのものが使われており、シリーズ作をやっている人には懐かしさもあります。

ゲーム内容は、「シンプルなミニゲーム集」と言えます。
予選や本選を突破すると言ったゲーム性はなく、単に競技を繰り返して良い記録を狙うといった感じです。
正直、最初にやった時は「あー単なるミニゲーム集だなぁ」という印象で、大して面白いとは思いませんでした。

しかしどの競技も割と難易度は高めで、なかなか良い記録が出ず、しかし繰り返していると確実に記録が伸びていくゲームバランスになっており、しばらくやっているとハマっていました。
このゲームバランスは流石だなと思いますね。

また特筆したいのは、ストレスなく再チャレンジ出来る事
競技が終わった直後から、タップで結果表示などを飛ばすことができ、すぐに再スタートすることが出来ます。
何度失敗してもすぐやり直せるので、非常にテンポ良くサクサクと繰り返しプレイする事が出来ます
こうしたレスポンスの良さもハマれる原因でしょう。

やや残念なのは、記録を競うゲームなのにオンラインランキングに対応していないこと。
このゲーム内容だとランキングは必須だと思います。
これは今後のアップデートに期待でしょうか?
「ランキング搭載予定だったけど、開発が間に合わなくて、オリンピックの開幕に合わせることを優先したのかな?」なんて邪推してみたり。

あくまで「ショートゲーム集」であり、ボリュームがある訳ではありませんが、操作性が良くて価格も安いので、ショートゲームが好きな方には、オススメ出来るアプリです。

ハイパースポーツ ウインター(iTunes が起動します)


ちなみに、まだ始めたばかりですが、現在の記録はこんな感じです・・・

hypersport2

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