iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

スポーツ

Playman Track & Field

日本で iPhone / iPod touch の「陸上競技のスポーツゲーム」と言えば、コナミの「ハイパースポーツ(陸上競技)」ですが・・・
海外では、今回ご紹介するアプリの方がメジャーです。
それが「Playman Track & Field」です。

開発したのは Real Net Works とのことで、ここはインターネットの初期に広く使用された「Real Player(リアルプレイヤー)」を開発していたところです。
ここは Real Arcade(リアルアーケード) という無料のゲームサービスも展開していて、今回取り上げる 「Playman Track & Field」 もそのリアルアーケードのブランドの1つとなっています。

新しいネットワークシステムの登場で、すっかり寂れた(?)Real PlayerReal Arcade ですが・・・ 一応、サービスは続いています。
こうしたモバイルアプリ分野への参入で、新展開をしようとしているのでしょうか・・・?

trackandfield

ゲームは見てのように、「ハイパーオリンピック」のスタイルですね。
競技は 「100m走」、「幅跳び」、「100mハードル」、「棒高跳び」、「槍投げ」 の5種目。
操作は非常に解りやすく、操作解説をしてくれる「インストラクション」も付いています。

1つ1つの競技を単独でやるだけでなく、一通りの競技をプレイしてトータルスコアで順位を決めるモードもあります
やはりこういうモードがあった方がゲームとして楽しめますね。
ライバルに勝つと「マスコット」が手に入り、全てのマスコットを集めると(なぜか南極で)ライバルに負けるまで競技し続けてスコアを競える「サバイバルモード」も解禁されます。

操作方法はやや独特で、ハイパーオリンピック(ハイパースポーツ)のそれとは異なります。
走る方法はボタン連打ではなく、画面の左右にボタンが出てきてそれをタップするというもので、ボタンがない方をタップしてしまうとミスとなり減速してしまいます。
100mハードルも「表示されるボタンを順番に押す」という変わったものになっています。

棒高跳びや槍投げは左右のボタン押しっぱなしで準備開始、離すとリリース。
走り幅跳びは左右のボタンをタップでジャンプ、頂点で再度タップするとさらに跳躍。
この辺りは違和感がない操作方法ですね。

以下の動画は公式のトレーラーですが、開発中バージョンなのか実際のものとは操作方法やボタン位置が異なります
あくまでグラフィックのみ参考にして下さい。



画像や動画を見て解るようにグラフィックは綺麗で動きも良く・・・
ぶっちゃけ、コナミの「ハイパースポーツ(陸上競技)」とは雲泥の差ですね。
前述したように海外のトラック競技アプリはこちらの方がメジャーで、欧米ではハイパースポーツ(陸上競技)はかなり酷評されてますが、それも頷ける内容です。

ただ個人的に気に入らないのは、その操作方法でしょうか。
前述したように走るのが「左右に表示されるボタンをタップ、ボタンがない方をタップするとミス」なので、必死でボタンを連打するのではなく、1つ1つ慎重に判断しながらボタンを押していく感じなのです。
つまり、「全力疾走している」「がんばって走っている」という印象を全く受けません

100mハードルに至っては、表示される1~3のボタンを順番を素早く押す、というもの。
ハードル走らしさの欠片もない操作方法で、単に「シンプルなボタン押しゲーム」の背景に、ハードル走が写っているだけという感じ。

正直、操作スタイルに関してはハイパースポーツの方が良いかな、という感じはありますね。
まあハイパースポーツ(陸上競技)の操作の解り辛さも全く納得できないけど。

trackandfield2


ゲームとしては、「ちょっとしたミニゲーム」の域を出ていません
あくまでショートゲームなので、ボリュームはあまりありませんし、難易度もそんなに高くはありません。
(槍投げの上級モードだけ異常にライバルが強いけど・・・)

こうした「記録を競う」というタイプのゲームはオンラインランキングが必須だと思いますが、それらにも対応してないし、FaceBook で知人に記録を報告できるぐらいしかありません。
マルチプレイヤーモードもありますが、通信対戦には対応しておらず、1つの本体を交互に使う形です。

しかし価格は 115 円と安く、ちょっとした時に楽しむには良いアプリで、価格相応の内容だと思います。
オススメかどうかは微妙だけど、グラフィックやキャラの動きは良いので、この手のゲームをやってみたい方には悪くないかな、と思いますね。

Playman Track & Field(iTunes が起動します)

レッツ!ゴルフ2

iPhone / iPod touch の定番アプリと言って良い人気ゴルフアプリ「レッツ!ゴルフ」。
そのレッツゴルフの続編がこの夏に登場しました!
その名も「レッツ!ゴルフ2」。 そのまんまですね。

ゲーム内容はまさに「正統続編」と言ったところ。
前作の内容を損なったり改編したりすることなく、全体的にグレードアップされています。

また、アップデートで iPhone4 の Retina(高解像度)ディスプレイに対応したのですが・・・
iPhone4 を持ってない人には解らない話で恐縮ですが、ハンパじゃなく綺麗です。 Retina ディスプレイの凄さを特に感じられるアプリですね。

letsgolf

ゲーム内容は、初心者でも非常にやりやすく、誰でも楽しめるゴルフゲーム、といった感じです。

コースをタップすることで予想着弾地点の周囲を確認出来るため方向を決めやすく、クラブも選びやすいです。
スイング時のパワーメーターにもちょうど良い強さの部分に目安が表示されていて、さらにスイング中にボタンを押さずにいても空振りするようなことはなく、再びメーターが貯まり始めます。
ショット後に画面に表示されるボールを指でなぞることで回転をかけることができ、着弾後のボールの転がりを微調整できます。

この辺りは前作と同様なのですが、良い意味で変わっていませんね
クラブの選択が上下ドラッグではなくダイヤル式になったなど、若干の操作性の改善も行われています。

ゴルフ部分で前作と変わったのはパターで、操作前に「そのまま打った場合のボールの軌道の残像」が表示されるようになりました。
これを目安に強さや方向を決められるので、パターの難易度は前作より下がっています
加えてホール近くでボールが止まった場合は、「オートパット」で自動的にボールを入れてくれるようになりました。


今回も様々な「トロフィー」が用意されていて、実績によりクラブやボール、ウェアなどの様々な装備を入手することが出来ます
その種類は更に増え、もちろん装備によってパラメーターを変化させることが出来ます。

さらに今回はキャラクター自身も経験値が貯まるとレベルアップするようになり、さらにキャラクターごとの「必殺技」も追加されました。
これはプレイ中にゲージを消費して使用でき、一時的にパワーをアップさせたり、ボールを任意に止めたり出来ます。

letsgolf2

コースごとに複数のゲームモードが用意されていて、今作では3ホールで終了する短いゲームも用意されました。
これならちょっとした時間でも遊ぶことが出来ますね。

また、特定の条件を満たすとクリアになるチャレンジモード、1ホールごとに最低スコアの選手が脱落していく「シュート・アウト」や「ニアピンマッチ」などのモードも用意されています。

そして何より特筆すべきは、画面の美しさ。
前作も綺麗だったのですが、それにさらに磨きがかかっています
加えて冒頭で述べたように iPhone 4 の Retina ディスプレイに対応し、その綺麗さは iPhone アプリの中でもトップクラスでしょう。


非常に素晴らしい完成度で、ゴルフゲームとしての欠点は全く見当たりません
初期バージョンは起動しなかったり落ちたりするケースが多かったようですが、現在はアップデートによりアプリも安定しています
ただ、重いアプリなのでインストール後の本体の再起動はした方が良いでしょう。
iTunes で「動かない」「落ちる」などの意見が多いのは、おそらくインストール後の再起動をしていない人がまだ多いからでしょうね・・・

iPhone 3G だとややカク付く場面や音が途切れる場面がありますが、ゲームの進行に問題がある程ではなく、むしろ 3G でも十分に遊ぶことが出来ます。

ただ個人的な意見になりますが、私はゴルフゲームを友人と一緒にプレイするのは凄く楽しいのですが、一人で黙々とやってもそれほど楽しいとは思わないんですよね・・・
ゴルフゲームはアクション性があったり、パズル性や戦略性が高かったりするものではないので、その点でやや好みもあるかもしれません。
ただ「オンライン対戦」に対応しており、Wi-Fi や Bluetooth によるローカルのマッチプレイも可能になっているので、対戦で遊ぶことも出来るようにはなっています。

ゴルフゲームが好きな方なら文句のない出来栄えでしょう。
グラフィック、操作性、やり込み要素、どれを取っても高レベルです
大手メーカー Gameloft のトップセラーアプリの続編だけあって、かなり気合いを入れた開発が行われているのをやっていて感じます。

iPhone の定番アプリの1つと言っても良いと思います
価格は 600 円と安くはありませんが、クオリティーを考えると高くはありませんね。
まあゲームロフトはセールが多いので、それを狙っている人も多いとは思いますが・・・
ともかく、機会があれば買って損のないアプリであることは保証できます。
ゴルフ好きなら特に。

レッツ!ゴルフ2(iTunes が起動します)
 

プロ野球TOUCH2010

コナミが販売しているプロ野球アプリは2種類あります。
1つはおなじみの「パワプロ」、もう1つはリアルなグラフィックがウリの「プロ野球スピリッツ」シリーズです。 通称「プロスピ」。

パワプロはデフォルメ系、プロスピはリアル系なので見た目は全く異なりますが、どちらも作っているのはコナミの野球ゲーム開発チーム「パワプロ プロダクション」です。

そしてその パワプロ プロダクション が新たに公開したのが・・・
新しい iPhone 用野球アプリ「プロ野球TOUCH2010」です!

ただこのアプリ、私はてっきり「プロ野球スピリッツ」の移植版かと思ったのですが・・・ 全然違ってました。
名前にも「スピリッツ」は入っていませんし、別物と言えますね。

puroyakyu20101

まず、「静止画で見た」グラフィックは凄いです。
上の画像のように、まるでプロ野球中継を見ているかのようなリアルなグラフィックで、思わず iTunes でこのスクリーンショットを見て「購入ボタン」を押してしまった人は多いのではないでしょうか?

しかもちゃんと選手ごとにバッターボックスでの構えが違う
実際のその選手の画像をそのまま取り込んで表示しているようで、非常にリアルな絵が表示されます。

でも・・・ 実はグラフィックが凄いのは、このバッターボックスの静止画だけ。
このゲーム、3D グラフィックが一切なく、全部「実際の映像の写真を切り貼りしたような画像」なのです。

だからボールを打って球場のシーンになると、選手の動きがパラパラマンガみたいにカクカク。
まるでスーパーファミコン時代の野球ゲームのような動きで、お世辞にも滑らかとは言えません。

puroyakyu20102

バッターボックスがリアルなだけに、余計に球場の画面になると「残念な感じ」が漂います・・・

ちょっと前にサッカーアプリを一通り試した時、どのサッカーアプリも選手は 3D グラフィックで表現されていて、それが滑らかに動いていました。
それを見た後だけに、余計にこの旧世代な動きにはガッカリです。

ただ、選手の動きが非常にリアルだった X2 FOOT BALL 2010 とか、コナミの ウイニングイレブン とかは iPhone 3GS 以降でないとまともに動かないので、やはり全ての iPhone / iPod touch で動くことを優先すると、これも仕方がないのかも知れません・・・

でも、リアルサッカー 2010FIFA World Cup など iPhone 3G でも快適に 3D の選手が動いていたアプリも存在します。
それを考えると、やっぱり技術力やコンセプトの問題の気もしてきますね・・・

ちなみにコナミがプレステ2・プレステ3で出している野球ゲーム「プロ野球スピリッツ」は選手が 3D でリアルに表現されていて、それが最大のウリとなっています。
よってこのゲームは最初に述べたように、「プロ野球スピリッツとは別物」と言えます。


ゲーム内容については、「初心者向け」になっていると言えますね。
バッティングは自動的にミートカーソルがボールに合う「ロックオン」方式で、打つタイミングで画面をタップするだけで OK です。
(大きく曲がる変化球だとカーソルが間に合わないことも)
さらにタイミングが悪かった時に「早い!」「遅い!」と表示して教えてくれる親切設計
加えて強振やバントの切り替えはボタンで行い、そのボタンに「強振」「バント」と文字で書いてあるので、見てすぐに解ります。

投球は球種を選んだ後、投げる場所のカーソルをスライドして動かす方法で、これはパワプロとほとんど変わりません。
ただ、こちらも全体的に解りやすくなっています。

走塁や守備は最初は全てオートですが、マニュアルに変更することも可能で、操作は全てパワプロと同じものにすることも出来ます。

ゲームシステムで違う点は、バッターごとに「得意なコース」(画面に赤く表示される)がある事と、ピッチャーのコントロールがパワプロほど精密じゃない(要求した場所から結構ズレる)事でしょうか。
この辺りは、よりリアルになっていると言えます。


ゲームモードは通常の対戦と、ペナントレースモードの2つ。
しかしペナントレースモードには「パワプロ公式版2010」にあった「高速試合」はなく、単に「試合をする」と「スキップ」の2つしかありません。
好きな選手を集めてチームを作るドリームチーム機能は用意されています。
パワプロとの違いをもう1つの述べると、「パワプロは縦画面」「プロ野球TOUCHは横画面」というのが大きな点でしょうか。

実況については、リアルに良く喋ってくれます
iPhone 版でこれだけ実況してくれれば十分で、ゲームに臨場感が与えられています。
まあこれについてはパワプロも良く喋っていたので、どちらも甲乙付けがたいと言ったところですね。


全体としては・・・ この「プロ野球TOUCH」は、普段ゲームをやらないプロ野球ファン向けなのではないかと思います。

iPhone は携帯電話であり、ゲーム機ではありません。
当然、普段ゲームをやらない方も多くいる訳で、そんな方はキャラクターがかわいくデフォルメされたパワプロには、違和感を感じる方も多いでしょう。

プロ野球TOUCH はそう言う人向けに発売されたプロ野球アプリなのではないかと思います。
操作が初心者向けになっているのも、それがコンセプトなら納得が出来ます。

ただゲーマーの視点で見ると、キャラクターのカクカクな動きはリアル系グラフィックだと余計に違和感を感じるし、演出も乏しく思えます。
パワプロのゲーム的な演出があった方が、やっていて楽しく感じますね。


だからどちらが良いかは、もう好みの問題なんだと思います。
とりあえず、普段ゲームをやらないプロ野球ファン向けの「プロ野球TOUCH」と、ゲーマー向けの野球アプリである「パワプロ公式版2010」の双方をコナミが用意してくれたことは、野球ゲームファンは喜ぶべきではないでしょうか。

価格は 800 円と、正直安くはありませんが・・・
実名のチーム・選手が写真付きで登場することと、NPB(プロ野球連盟)へのライセンス料などを考えると、このぐらいの価格になるのも仕方ないかな、という気はします。

ちなみに私はゲーマーですから、これよりパワプロの方が好きですね。
でも本音を言うと、プロ野球TOUCH や パワプロ公式版 よりも・・・ 「パワプロクンTOUCH」(サクセスモード)をやりたいな・・・

プロ野球TOUCH2010(iTunes が起動します)
 

ハイパースポーツ(陸上競技)

かつて大ヒットしたコナミのスポーツゲーム「ハイパーオリンピック」。
ライセンスの問題で「オリンピック」の名前は使えなくなっていますが、「ハイパースポーツ」として今でも新作が発売されている、息の長いシリーズですね。

以前、バンクーバーオリンピックの競技を模した「ハイパースポーツ ウインター」をご紹介しましたが、新たに懐かしの初代ハイパーオリンピックの雰囲気を持つ陸上トラック競技のゲームが登場しました。
それが「ハイパースポーツ(陸上競技版、Track & Field)」です。

※ハイパースポーツウィンターは以前は登録名が Hyper Sports でしたが、陸上競技版が出たからか修正されたようです。

今回はオンラインのスコア記録システム「AGON」に対応し、最初からオンラインラインキングにも参加できます。

ハイパースポーツ(陸上競技)

ただ、テンポの良いゲーム性は変わっていないのですが・・・
ハッキリ言います。 メチャメチャ解り辛いです。

シンプルなショートゲームなのにここまで解りにくくて、まともな説明もないなんて、ある意味最悪です。

ちょっと偉そうですが、「これをデザインした奴はショートゲームの何たるかを解っているのか?」と言いたくなります。
短時間で終わるゲームなのだから直感的にプレイ出来ないとすぐに見切られる訳ですが、操作が複雑で全然直感的にプレイ出来ない!

まあテンポの良いゲーム性は相変わらずなので、解れば相応に楽しめるのですが・・・
この作りにはちょっと疑問を覚えざるを得ませんね。

と言う訳で、今回はここで一通り「やり方の説明」をしておこうと思います。

・100m DASH
これは唯一、解りやすいです。
単に左下と右下に出るボタンを交互に連打するだけ。
連打が早いほどスピードが増します。

ハイパースポーツ(陸上競技)


・110m HURDLES
慣れないとサッパリ訳が解らずハードルを転かしまくります。
画面下を左右に素早くスライドしまくって走行、ハードルの手前に来たら画面の左上に表示されるジャンプボタンを押してジャンプするのですが、長めに押すことで大きくジャンプします
これを知らないとハードルが越えられません。
また、画面を素早くスライドしまくるのは見た目以上にハードで、激しく疲れます。
繰り返しはプレイ出来ないですね・・・

ハイパースポーツ(陸上競技)


・LONG JUMP
画面の左下と右下に出るボタンを交互に連打して助走。
踏切が来たら両方のボタンを押しっぱなしにすることでジャンプします。遅いとそのまま走って行ってしまいます。
ジャンプしたらそのままボタンを押しっぱなしにして飛び続け、着地時に離します。
着地タイミングは下のボタンの部分が黄色になるので、それで解ります。
着地が遅いとお尻から着いて記録がダウン。
ジャンプの角度とかはありませんので、踏切が全てです。

ハイパースポーツ(陸上競技)


・HAMMER THROW
円を描くように指をなぞって画面上方に向かって離すとハンマーが飛んでいきます。
速くなぞるのはもちろん、できるだけ綺麗な円を描くようになぞる方がパワーが貯まるようです
最後に指を離した方向にハンマーが飛んでいくので、上に向かって離す必要がありますが、それを意識しすぎると楕円軌道になってしまうので、そこが難しい点ですね。
失敗しても数秒で終わりやり直せるので、一番テンポ良くできるゲームです。

ハイパースポーツ(陸上競技)


・POLE VAULT
画面左下と右下に助走ボタンがあるのですが、連打するのではなく、画面上から足跡マークが落ちてくるので、それがボタンに重なった瞬間にタップします。
ジャンプポイントに来たら左右にバーが出てくるのでボタンをタップしてそのまま押しっぱなしに。
このバーは長い方が良いのですが、タップが速すぎると失敗になります。 遅すぎてバーがなくなっても失敗です。
タップに成功後、ボタンを押しっぱなしにしているとバーにパワーが貯まっていくので、パワーが高くなったタイミングで離すと大きくジャンプします。
ジャンプ後、棒の位置まで飛び上がったら本体を振ることで棒を飛び越えます。
最悪に解りにくく、ショートゲームでこんなに複雑なゲームは初めてです

ハイパースポーツ(陸上競技)


以上の5競技です。
解ればまあ、それぞれ楽しむ事は出来るし、失敗してもサクサクとやり直せ、新記録が出ればランキングに登録できるので、それなりに嬉しいのですが・・・
もうちょっと解りやすい作りにすべきだったのではないでしょうか・・・

また、やはりオリジナルのハイパーオリンピックのような一通りの競技を順番にプレイ出来るモードは欲しかったですね。
グラフィックについても舞台が変わったからか、ウインターの時ほどセンスの良さを感じません。
トメナサンナー」なグラフィックですね。


オススメかどうかは微妙です。
価格は 230 円と、高すぎない手頃な値段ではあります。
昔ながらのハイパーオリンピック&スポーツファンなら、懐かしさもあるので試してみても良いと思います。

チュートリアルのような解りやすい説明が追加されれば誰でも楽しめるようになるとは思うのですが、チュートリアルの必要性をこんなに感じるショートゲームってどうなんだろう・・・

ハイパースポーツ(陸上競技)(iTunes が起動します)

リアルサッカー2010

ワールドカップの決勝トーナメントでは連日熱戦やら疑惑やらが繰り広げられていますね!
いよいよ明日は日本代表が出場、注目の一戦です!
と言う訳でこのブログでは現在サッカーアプリ特集中
今日は「リアルサッカー2010」を取り上げたいと思います。

リアルサッカー2010 は iPhone / iPod touch アプリの大手メーカー「Gameloft」のサッカーゲームです。
この Gameloft はフランスのメーカーなので、サッカーの本場の国(?)のアプリと言えますね。
まあ、今回のワールドカップのフランスは残念なことになってますが・・・

realsoccer

他のサッカーアプリと比べると、決して「高クオリティー」とは言えませんが、総合的に見て完成度の高いサッカーアプリです。
解りやすい内容で、初心者の方でもプレイしやすいですね

ボタンは2つですが、操作はやや変わっています。
オフェンス時はAボタンがシュート、Bボタンがパスなのですが、Bボタンを上にスライドする事でセンタリングやロングパスになります。
また、ドリブル中に画面のボタン以外の場所を触ることでフェイントなどをかけます。 円を描くように指を動かすと一回転するフェイントかけたりします。
ディフェンス時の操作選手の切り替えも、ボタンではなく「画面のどこかをタップ」になっていて、iPhone / iPod touch のタッチパネルに最適化した操作になっています。

十字キーも指の位置に合わせて場所が動くので、操作感は悪くありません。
ただ選手の移動方向や向きが8方向なので、ややデジタル的な動きと言え、ちょっとクセはありますね。

試合内容は、中盤のボールの取り合いが激しいです。
ボールを持っている時と持っていない時のスピード差が大きいので、すぐに相手にボールを取られそうになるのですが、逆にこっちも敵に追いつきやすく、Bボタン押しっぱなしで自動でプレスをかけてくれるため、とにかくボールを「取って取られて」という感じになりやすいです。

一方シュートは入りやすく、真正面だとさすがに防がれますが、ななめから打つとかなり容易にゴールが決まります
シュートの方向もある程度は調整してくれるようです。
シュートはボタン押しっぱなしで強さを調整しますが、タイミングはあまりシビアではなく、この点もやりやすいところですね。
難易度は5段階で変更可能ですが、全体的に初心者向けです。

グラフィックは「中レベル」と言ったところ。
ただ、このアプリは iPhone 3G でも問題なく動作します
iPhone 3G (及び第二世代 iPod touch)で動くサッカーゲームとしては、グラフィックは綺麗な方だと言えるでしょう。
しかし演出は少なく、シュートシーンとカードが出るシーン以外に、目立った演出シーンはありません。
サッカーアプリの中では一番演出面は乏しいです
ただ、シュートシーンのリプレイは保存しておく事が可能です。

実況はありますが、あまり頻繁には喋ってくれません。
試合中にぽつぽつと一言ずつ喋る、といった感じですね。
ただ、有名選手は名前を呼んでくれます
天候もありますが、雨天でもあまり雨は落ちてきません。 「負荷がかからない程度の雨」ですね。


このゲームの最も良いところは、ゲームモードが豊富なことでしょう。
クラブチームで1シーズンを戦う「Season Club Master」、ワールドカップなどを模した各種のカップ戦を行う「カップ」、勝敗をスコアとして蓄積しランキングに登録できる「RSリーグ」、一選手としてクラブに所属する育成モード付きの「Enter the Legend」があります。
それぞれに「トロフィー獲得」の要素もあり、やり込み要素は十分です。

realsoccer2

各モードに面白い特色があり、シーズン戦モードでは試合結果でお金が貰えて、それで他チームの選手を購入(移籍・獲得)することが出来ます
よってシーズンを進めながら、理想のチームを作っていくことが出来ます。
自分が一人の選手になる Legend モードは、監督が試合に出してくれないと観戦しかできないのですが、観戦中はゲーム速度を最大8倍速に出来るので、サクサク進めることが出来ます。


また、日本人にとって嬉しいのは、完全に日本語化されていること
ヘンな翻訳や文字化けなどは一切ありません
Gameloft は日本語化がしっかりしているので、この点は安心出来ます。
海外の選手名もカタカナ表記で解りやすいです。
親切なチュートリアルもあって、メニューも見やすいので、プレイ方法で悩む事はありませんね。

逆に日本人にとって非常に残念なのは・・・ カップ戦の日本チームの選手が全員架空選手な事。
実在の選手じゃないのはもちろん、既存の選手をモデルにしていると言う事さえありません・・・
これじゃあ「ワールドカップの日本代表でプレイする」という楽しみは、全く得られません・・・
クラブチームにも日本のチームを模したものが(2つだけ)ありますが、模しているのはチーム名だけで、選手名も選手の能力も全部テキトー
この分だと他のアジアのチームとかもテキトーでしょうね。

全チームが架空な訳ではなく、ヨーロッパや南米のクラブチームなどはちゃんと実在の選手がほぼ実名で登場しています。
この辺はフランスのメーカーのゲームですから、仕方がないところでしょうか・・・ サッカーにおいては、日本はまだ辺境地でしょうからね。
なお、日本は選手の能力も低いので、試合中のスピードが遅く、格上に勝つのはかなり難しいです。


全体としては・・・ 解りやすくてプレイしやすく、やり込み要素も豊富な秀作サッカーゲームです。
iPhone 3G でも楽しめるところもポイント高いです。
ただ、前述した「日本代表が日本代表になってない」のは結構致命的かも。
ヨーロッパや南米のチームでやりたい人なら問題ありませんが・・・
また演出に乏しいので、他のサッカーアプリと比べると試合が地味なのは否めません

ただ、このアプリは現在ワールドカップセールで 115 円になっています。
115 円だったらかなりお得で、値段以上の価値があります。
Gameloft はセールをよくするので、セール中を狙えばコストパフォーマンスに優れたアプリだと言えますね
定価は 600 円で、この価格だと他のサッカーアプリと比べると微妙でしょうか。
サッカーが好きな人にとっては定価でも悪くないアプリだとは思いますが。

ヨーロッパや南米のサッカーも好きな人で、iPhone 3GS 以降を持っていない人に特にオススメ、といったところでしょうか。
もしくはセール中、「安いサッカーアプリが欲しい人」向けですね。

リアルサッカー2010(iTunes が起動します)
リアルサッカー2010 無料版(iTunes が起動します)
 

X2 FOOTBALL 2010

ワールドカップ決勝トーナメント出場記念、サッカーアプリ特集。
今回はリアルさやグラフィックの質はサッカーアプリナンバー1
X2 Football 2010」を取り上げたいと思います。

ただし、失敗する人がいないよう先に言っておきます。
このゲームは iPhone 3GS 以降専用です!
iPhone 3G(及び iPod touch 第二世代以前)では、重いし止まるしでお話になりません。

アプリの説明文にも「3GS 用に最適化されています」と明記されていますが、最適化というか「3GS 以降でないとマトモに動かない」と思って下さい。

x2football

ゲームの内容ですが、グラフィックも内容もかなりの高クオリティーです。
選手の動きが機敏で操作性も良く、慣れれば思い通りにプレイする事が出来ます。
ボタンは3つと他のゲームより多めですが、ディフェンス時は「タックル・スライディング・選手の切り替え」、オフェンス時は「パス・シュート・スルーパス」なので、それほど解りにくさはありません。

パスやシュートはボタン押しっぱなしで強さを調整しますが、タイミングはややシビアですね。
シュートもなかなか難しいですが、キーパーが結構ボールを弾くので、こぼれ球への詰めがポイントになります。
セットプレイや弾かれたボールへの詰めを上手くできるようになれば、得点は入りにくいというほどではありません。
難しすぎず簡単すぎずで、バランスはなかなか良いと思います

コンピューターの動きもなかなかリアルで、例えばピンチの時や選手交代時にはサイドラインの外にボールを蹴り出したりします。
選手のアクションも結構豊富で、なにより非常に滑らかに動きます
この滑らかさと綺麗さが 3G では動かない原因だとは思いますが・・・ でも 3GS 以降の本体を持っている人には、やはりこの高クオリティーは嬉しいところでしょう。
天候の要素もあり、雨が降っている試合も行われます

x2football2

演出のシーンは意外と少なめですが、入場シーンは用意されており、シュートやファール時にはリプレイが表示されます。
ゴールした時はスローやズーム、視点再生なども出来る細かいリプレイシーンになり、このゴールシーンは保存され後で見ることも可能です。

実況や応援サウンドのリアルさは特筆すべき点で、特に実況はサッカーアプリの中では一番豊富です。
英語実況ですが、試合中にはかなり喋ってくれますね。
また、有名選手は名前を呼んでくれて、例えば日本だと中村がボールを持つと「ナカムーラー」とか言ったりします。


このアプリの難点は・・・ 日本語の環境に適応していないことでしょう。
翻訳のおかしい部分が多く、しかも文字化けが多発で、試合中には選手名の表示もバグって表示されません。
選手名の表示バグは後にアップデートで修正されるかも知れませんが、翻訳の修正や文字化けの解決はちょっと無理そうです。

EA のような大企業や、Gameloft のような日本展開を重視しているメーカーなら、今後の日本語化も期待できるのですが・・・
このアプリの場合、今以上の日本語環境への対応はちょっと望み薄でしょう。

チームは世界各国のリーグやクラブチームが用意されており、日本のJリーグ(がモデルのもの)もあるのですが、チーム名がことごとく文字化けしているため、エンブレム以外では区別できません・・・
まあ、日本のチームがあるだけでも嬉しいですけどね。

x2football3

ゲームモードは「ドリームチーム」と「トーナメント」が用意されています。
「トーナメント」はメインのゲームモードと言え、各国のリーグ戦や各種大会を模した公式戦が行えます。
リーグ戦で優勝したり特定の条件を満たすと「トロフィー」が貰え、それを集めるやり込み要素も用意されています。

「ドリームチーム」は勝つことでトークンというポイントが貰え、それを使って各国の選手をスカウトしてチームに加えていき、自分の理想とするチームを作っていく事が出来るモードです
言わば育成モードとも言え、このチームで前述の「トーナメントモード」をプレイする事も出来ます。


総合してみると、やはり iPhone / iPod touch のサッカーアプリとしては、これが一番のクオリティーと言えるでしょう。
ただ、文字化けや表示バグ、中途半端な翻訳が多いのは、やはり日本人としては残念なところです。
また、iPhone 3G 以下では動かない点にも注意して下さい。

価格は 800 円と iPhone アプリとしては高めで、やはりクオリティーが高いぶん、値段も高いなぁという印象です。
でも、iPhone 3GS 以上の本体を持っていて、サッカーが好きな人なら、やはりこのアプリを選ぶのが一番ではないかと思います。

正直、これをやってから他のサッカーアプリを見ると、どうしても見劣りしてしまう・・・ そんなアプリですね。

なお、iTunes のレビューでは「落ちる」という意見が多発していますが、私がやった限りでは全く落ちることはありませんでした。
ただ、容量が多く、負荷も高いアプリだと思うので、インストール後は一度本体を再起動しておくのをお勧めします

X2 Football 2010(iTunes が起動します)
X2 Football 2010 Lite(iTunes が起動します)
 

FIFA World Cup

ワールドカップ一次リーグ突破記念、サッカーアプリ特集。
今日はその名も「FIFA World Cup」をご紹介します。
そのまんまな名前ですね。

FIFA ワールドカップのライセンスは EA(エレクトロニック・アーツ)が独占契約しています。
FIFA や ワールドカップの名前を冠したゲームは EA にしか出せない訳で、この点が最大のアピールポイントでしょう。

なお、EA は「FIFA 10」というサッカーアプリも販売していますが、これは FIFA World Cup の一つ前のバージョンになります。
FIFA World Cup の方が様々な面で改良されているため、FIFA 10 の方はオススメ出来ません。

fifaworldcup

サッカーゲームとしては、初心者向きで非常にやりやすい印象です。
ボタンに「タックル」とか「パス」とかコマンド名が書いてあるので一発で意味が解るし、選手の動きもキビキビしていて操作しやすいです。
「必殺技」というボタンがありますが、ちょっとしたフェイントをかけるようなものですね。
操作性も良く、コントロールパッドは指を置いた位置が中心になるよう自動調整されます。

シュートやパスは長く押すことでパワーが貯まっていく形式ですが、ウイニングイレブンほど調整がシビアではなく、コントロールしやすいです。
センタリングやスルーパスが出来るときは画面に矢印が表示され、視覚的に解るようになっています。
(矢印が表示されたときに長めにパスボタンを押すと実行します)

シュートはゴールの方に打つ方向を調整してくれるので、向きを変えてシュートというのもやりやすくなっています。
また、真正面から打っても結構入るので、この点でも初心者向けですね。
ただ、シュートが入りやすいのは相手も同様なのでご注意を。
まあ点が入りやすい方がゲームとしては面白いと思います。

ディフェンスもタックルボタン押しっぱなしで自動でプレスをかけてくれるので、お手軽にプレイ出来ます。
全体的に初心者向けですが、試合時間がそんなに長くないし、携帯アプリとしてはこのぐらいの調整の方がいいかなと思います。


残念なのは、なんと言ってもグラフィック。
リアル系サッカーゲームの中では一番荒いですね。
動きは悪くありませんが、キャラクターは角張った感じでお世辞にも綺麗とは言えず、それがアップになったりするもんだから余計にアラが目立つ
試合中には観客席の様子が映し出されたりするのですが、観客も残念グラフィックなので、むしろガッカリ感が・・・

fifaworldcup2

でも、グラフィック(ポリゴン)が荒いのは、決して欠点ばかりではありません。
グラフィックの負荷が低いためか、このゲームは iPhone 3G でも普通にプレイ出来ます
3G 切り捨てなリアル系サッカーが多いのに対し、このゲームは 3G も考慮した内容にしているようで、これは好感が持てますね。
まあ iPhone 3GS 以降を持っている人だと、どうしても見た目で見劣りするのは否めないでしょうが・・・

FIFA 公式らしく演出は豊富で、入場シーンやゴールシーン、ハーフタイム前のボール支配率やシュート紹介など、様々なシーンがあります。
実況もあって歓声もリアル、サウンド面では臨場感があります。


ゲームモードはメインの「FIFA ワールドカップ」の他に、「キャプテンモード」が用意されています。
これもワールドカップの舞台で戦うのですが、プレイヤーは一人の選手で、試合中も自分のみ操作します。
視点も自分の選手を後方から見た視点となり、ちょっと違った感じでゲームを楽しめます。
このモードでは試合により能力がアップしていく成長要素もあります。

ワールドカップのみが中心なので、クラブチームは存在しません
選手はこのゲームが発売された 2010年4月 時点のものなので、やや古いデータです。 例えば日本のキーパーには川島がいません。
それでも各国代表が実名で登場するところは、さすが FIFA 公式ライセンスだなと思います。


全体としては、グラフィックのクオリティーは低いけど、ワールドカップがテーマだし、初心者でもプレイしやすくて楽しめるので、「あまりサッカーゲームをした事はないけど、この機会にやってみたい」という方にオススメですね。
iPhone 3G でも動作するので、「3GS じゃないけどワールドカップのゲームをやってみたい!」という方にもいいでしょう。
価格も 350 円と高すぎないぐらいなので、お手頃感があります。

FIFA World Cup(iTunes が起動します)
 

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