iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

テーブルゲーム

REGENCY King's Valley

バーでテーブルゲームをしているかのような渋い雰囲気が秀逸な、シンプルな対戦型のゲーム。
それが「REGENCY King's Valley」です。

「King's Valley」は 2006 年に日本のタイル職人の方が考案された新しいテーブルゲームで、ルールが単純、しかもほんの数分で終わるシンプルな内容ですが、思考性が高く、偶然の要素もないため、プレイヤーの腕前が大きく反映されるミニゲームです。

King's Valley

5×5のマスの両端に双方のコマが並べられます。
コマには四角い「王のコマ」と丸い「家来のコマ」の2種類があり、ボードの中央のマスには模様が描かれています。

双方がコマを交互に動かします。
全てのコマは前後左右ナナメの8方向に動けますが、コマは何かにぶつかるまで直進します。
途中で止まると言う事は出来ません。 ここがポイントですね。

また、最初の1手目は王のコマは動かせません。
中央の模様のあるマスには、家来のコマを止めることは出来ません。(通過は出来ます)
王のコマを中央のマスに止めれば、その人の勝利となります

ルールはこれだけです。
早い時には数手で決着が付くため、非常に短時間で終わるゲームで、サクサクと繰り返し遊ぶことが出来ます
ただし短いゲームであるだけに、ゲームは常に「詰め将棋」をやっているような感じで、レベルの高いコンピューターは「最善手」に近い手を打ってきます。
そのため、不用意に進めているといつまで経っても勝てません。
一手ずつよく考えながら動かして行く必要がありますね。

そしてなんと言っても特筆すべきは、バーの中のような雰囲気。
木製や大理石を模したボードには質感と雰囲気があり、落ち着いたジャズの BGM が流れ、決着が付くとグラスの中の氷が音を立てているような「カランカラン」というサウンドが流れます。
このモダンな雰囲気が最大の特徴と言えるでしょう。
アプリの操作性や動作なども快適です。

King's Valley

難点と言えるのは、まず全体的なボリュームがない。
シンプルにまとめられているアプリなので、ボリューム云々を言うべきアプリではないような気もしますが、「単に対戦するだけのアプリ」に徹している感じで、難易度も特別ルールのものを含めても5つのみ。
戦績の表示などもありません。
これで 350 円は高く感じるのが本音です。

Game Center に対応していて「3連勝で実績解除」などの項目もあるので、これらが1つの目標にはなっているとは思いますが・・・
もうちょっと目標や連勝・勝利数を目指せるような要素が欲しかった気もしますね。
(Game Center の実績もアプリ内から確認できないし)
元のゲームがシンプルなので、色々用意するのも難しい気がするけど。

また、前述したように「数手で決着が付く短いゲームで、コンピューターは最善手に近いものを打ってくる」ため、ある程度の「定石」を覚えるまでは勝負にならない事。
将棋やオセロでも定石を覚えるのは基本ですが、このゲームは「のっけから詰め将棋」という感じですから、ますますその傾向が強く、ある程度のパターンを覚えるまでは「ゲームにさえならない」。
すぐやり込められない手順をいくつか覚えてから、やっとゲームが出来るという感じですね。

逆に、こちらもある程度のパターンを覚えると、その定石通りにハマればあっさり勝ててしまうことも多くなります。
この辺はシンプルゆえに仕方ないかもしれませんが・・・


そして、欠点というか、(今の時点では)残念なのが「オンライン対戦」に対応しているけど、対戦相手が全然いないこと・・・
Game Center を通した自動マッチングに対応しており、ゲームも短時間で終わるため、非常にオンライン対戦に向いているゲームで、これで他のプレイヤーと気軽に対戦出来たらかなり楽しめると思うのですが・・・
そもそも「King's Valley」というゲームがマイナーだから、さすがに対戦相手の確保は難しいようです。

今後プレイヤーが増えて、サクサクとオンライン対戦が出来るようになれば大化けすると思うし、ボリューム不足の問題も補えるんですが、King's Valley なんて私も今日まで知らなかったし、何かの賞を受賞している訳でもありませんしね・・・


と言う訳で King's Valley、現在は 115 円なのでオススメ出来るアプリです。
しかし定価の 350 円では割高なのは否めません。
私的には 115 円 ~230 円が iPhone アプリとしては適正価格だと思いますね。

オセロのアプリも 350 円ぐらいが多いけど、King's Valley は短時間で終わるし、知名度もないからなぁ・・・
雰囲気・画面・操作性は非常に良いので、そこにどれだけの価値を見いだせるかどうかでしょうか。
オンラインが盛況になってくれれば、ヒットアプリになってもおかしくないクオリティーは秘めているのですが・・・

まあ、「安い時にはオススメ」という感じのアプリですね。
私的には、オンライン対戦を活況にするには安くするか、セールを継続するか、一時的に無料にしてプレイヤーを増やすなど、何かのテコ入れは必要じゃないかと思います。 i将棋サロンみたいに。

REGENCY King's Valley PRO (iTunes が起動します)

タクティクス・マジック

トランプのカードを使って能力値をアップし戦闘を行う、簡易型の RPG (ロールプレイングゲーム)。
それが「タクティクス・マジック ~ 戦術カードバトル ~」です。

トランプのカードを使った RPG として有名なのは、何と言っても「ソード&ポーカー(1)」と「ソード&ポーカー2」ですが、このゲームもそれに良く似た雰囲気がありますね。
しかしソード&ポーカーがパズルのような戦闘だったのに対し、このゲームは攻撃力や防御力などの能力値をカードによって変化させ、その数値差でダメージを与え合うという内容で、一般的なカードゲームに近いシステムとなっています。

タクティクス・マジック

マップ画面で敵を選択すると戦闘開始、すぐにカードバトルに移ります。
簡易的なフィールドマップや敵キャラクターのデザインは、「ソード&ポーカー」に似せた感じですね。

戦闘は 攻撃・防御・命中・回避・速さ・魔法 の6つの能力値に、カードを交互に付加して行います。
例えば、攻撃が 5 で、10 のカードを付加すると、攻撃は 15 になります。
相手の防御が 5 だと、与えるダメージは 15-5 で 10 となります。
つまり、最初に何のカードが配られるかは運次第ですが、カードを付加した後の戦闘結果の計算に、ランダム性は一切ありません
「計算によって完全に結果を予測できる」ので、常に結果を算出しながら、どこに何のカードを置いていくかを考えていく形になります。

相手の回避より命中が高くないと、攻撃はヒットしません。
また、相手の回避の2倍以上の命中があると「攻撃」の値が2倍になるクリティカルヒットになります。
「速さ」は高い方が先に攻撃し、さらに先攻側は攻撃と命中が +5 されます。

戦闘は双方がカードを置き終わったらスタートします
つまり、手札のカードが残っている限り、何枚カードを付加しても構いません。
しかし手札はメインのカードと予備のカードに分かれており、メインのカードは毎ターン全て補充されますが、予備カードは1ターンに1枚しか補充されません。
ここぞという時に予備カードがないと困るので、カードの使い方、残し方、弱いカードの処分なども重要になりますね。

タクティクス・マジック

カードを何枚付加できるかは、「タクティクス(戦術)」にもよります。
タクティクスは言わゆる「装備」で、例えば「ファイター」なら攻撃や命中に高い補正が付き、攻撃に付加できるカードの枚数が多くなります。
また、「攻撃にクローバーのカードを付加すると +10」のような追加効果も加えられます。
しかしファイターのタクティクスは、回避にはマイナス修正が付きます。

さらに使える魔法の種類もタクティクスによって異なります
ファイターなら攻撃力 +40、ハンターなら命中 +40 などの魔法(特技)を持っていて、相手より魔法の数値が高ければ発動し、戦闘を有利にすることが出来ます。

タクティクスは5つまで装備でき、ターン毎に順番に出てきます
よってタクティクスが出てくる順番、いわゆる「デッキ構成」も重要になります。
例えば、「最初に回避をアップするタクティクスを置いて、攻撃型はその後に配置する」、「魔法の数値を強化するタクティクスの後で、魔法が強いタクティクスを使う」と言った具合です。

タクティクスは戦闘勝利後に得られ、例えば「テントー」という敵を倒すとテントーのタクティクスを得られる可能性があります。

タクティクス・マジック

さらに「場のカード」というものがあり、このカードと同じマークは数値+1、同じ数字は数値が2倍になります。
言わばそのターンの(麻雀で言うところの)「ドラ」みたいなものですね。

カードは交互に出すので、後に出した方が有利になります。
相手もこちらの数値を上回るようにカードを付加してくるので、うまく順番を調整したり、強いカードを後に残すなどの戦略も必要になります。

RPG なので敵を倒せば経験値が貯まり、レベルが上がってキャラクターは強くなっていきます
様々な要素が加わっている、なかなか戦略性の高いカードゲームで、慣れるとかなり面白いですね。
グラフィックや演出には物足りなさがありますが、ゲームバランスやシステムはかなり練り込まれている印象です。

ただ、常に計算しながら進めていくゲームであるため、じっくり考えながらプレイする必要があります。
よって気楽にプレイ出来る感じのゲームではなく、疲れている時にはちょっと辛いかもしれません。
1回の戦闘にかかる時間も長めで、サクサク進むという感じのゲームではないので注意して下さい。

ソード&ポーカー」と比べると、タクティクス・マジックの方が戦略性は上ですが、ゲームのテンポはソード&ポーカーの方がいいでしょうね。
「運の要素」(カード運で決まってしまうケース)はタクティクスマジックの方が少ないと言えます。
ボリュームはソード&ポーカーの方が多いですね。

総評としては、なかなか楽しめるアプリだと思います。
価格は 350 円、やや高めですが、RPG やカードゲームが好きな方なら十分に楽しめる内容です。
ソード&ポーカーにハマった方なら、こちらも楽しめると思いますよ。

タクティクス・マジック(iTunes が起動します)

学校で大富豪HD

iPhone / iPod touch のトランプの「大富豪」アプリで代表的なものと言えば・・・
大定番と言える「大富豪しよっ!」と、以前ご紹介した「戦国大富豪」、
そして今回取り上げる「学校で大富豪」だと思います。

この「学校で大富豪」は以前からあったアプリですが、前に大富豪のアプリを取り上げた時には紹介しませんでした。
理由は、あまりにもクオリティーが低くて紹介する気にさえならなかったから。

しかし先日、「大富豪のアプリでオススメなものを教えて」という質問を貰って、改めて試してみたら・・・
アップデートで改善されていて、以前よりかなり良くなっていました。
と言う訳で今回ご紹介しようと思います。

なお、名前に HD と付いていますが、iPhone / iPad 両対応アプリであり、元々は iPhone / iPod touch 用です。

学校で大富豪HD

ゲームはトランプの「大富豪」です。
それ以外の何者でもないのですが・・・ 特徴は萌えキャラな女の子が6人いる事と、成績によって「好感度」が上がっていくこと

ただし好感度は負けると下がることもあり、単純にプレイヤーの順位より下のキャラは好感度が上がり、上のキャラは好感度が下がります。
だからうまく勝てないと好感度が上がるどころか、上下を繰り返したり、下がり続ける事もあります。

コンピューターの AI は結構強めで、何も考えずに出して勝てるような事はありません。
大富豪は出された上位カードの数を把握しておく事や、「あがり」までの道筋を立てることが戦略の基本となりますが、そういったものを知らずにやっている人だと全く勝てない可能性もあるレベルですね。
キャラクターごとに手筋の「性格」があるかどうかは・・・ ちょっと解りませんでした。(たぶんないと思います)

ゲーム展開は「高速モード」を「あり」にしておくと、非常にスムーズにサクサクと進行します。
初期の頃は速度が遅くてテンポが悪かったのですが、現在はこの高速モードのおかげで改善されています。

ルール設定は 2010/9 現在、16 種類の ON/OFF が可能
ただし解説がないのでどういうルールなのかよく解らないものもあり、この辺りはちょっと難点でしょうか。

女の子の好感度が上がると衣装などが替わるらしいのですが・・・ 好感度は 10 や 20 じゃダメなようで、AI が結構強いこともあって、そこまで上げるのは結構大変そうです。
その分、やり応えはあると言えますが・・・ iTunes のレビューを見ると、「勝てねぇ!」という不満を漏らしている人も多いようですね。

私的には、相応に手強い相手の方が面白いと思うのですが、でも勝ちまくれるのも爽快感に繋がるだろうし、カードゲームが苦手な方もいるだろうし・・・
この辺りのバランスは難しいところです・・・

学校で大富豪HD

今年の7月始めに見た時は、ゲームのテンポが悪く、演出もほとんどなく、ルール設定も少なく、キャラはずっと1枚絵のまんまで変化なしという、単に「萌えキャラだけで売ろうとしているダメダメなアプリ」に見えました。
だから取り上げる気さえ起きなかったのですが、アップデートによる改善が続いているようで、現在は十分にトランプアプリとして楽しめるものになっています。
これなら今後にも期待ができそうです。

とは言え、クオリティーの面で言うと「大富豪しよっ!」の方がかなり上であり、こちらもアップデートでますます良くなっているため、決してそれに匹敵できるほどのアプリではありません。
ただ、完全に更新が止まっている「戦国大富豪」には匹敵するクオリティーになっていると思います。

価格が 230 円と安めで、テンポ良く短時間で気楽に遊べるので、今ならトランプアプリが欲しい方には悪くないアプリです。
まあ、通勤通学時や外出中にコレやるのは恥ずかしい気もしますが・・・ ^^;

学校で大富豪HD(iTunes が起動します)
 

Zooloretto

ボードゲームの評論家や専門家の選出により、その年のボードゲームの大賞を決める「ドイツ年間ゲーム大賞」で 2007 年度の大賞作となった動物園経営ボードゲーム
それが「Zooloretto(ズーロレット)」です。

その Zooloretto を iPhone / iPod touch で再現したアプリが登場しています。
・・・というか、してました。

ホントはもっと早くに紹介するつもりだったんですが、iOS4 公開後にゲームが起動しなくなる不具合が発生し、プレイが出来なくなっていました。
しかし先日ようやくアップデートが行われ、再度ゲームが出来るようになっているのでご紹介しようと思います。

ちなみに開発したのはドイツのメーカー、販売は Chillingo です。

Zooloretto

プレイヤーは順番にカードを1枚引いて、それをプレイヤーの数だけある「トラック」に入れていきます。
トラックは3つまで荷物や動物を積むことができ、自分の番に好きなものを選択できます。
トラックを選択した人は、そこに積まれている動物を自分の動物園の檻に入れていきます。
ただし同じ檻の中には同じ種類の動物しか入れられません。
そして檻の中の動物が一杯か、一杯の手前まで来ると、来場者数が増加します。

ゲームのポイントは、自分の番にカードを引くか、トラックを選ぶか、どちらかしか出来ないこと。
例えば、欲しい動物が1匹だけ積み込まれているトラックがあって、そのトラックを選ぶと、その動物1匹だけしか手に入りません。
トラックは3つまでカード(動物)を積み込めますから、一杯まで積み込まれてから選んだ方が得な訳ですが、待ちすぎているとそのトラックを別の人が持って行ってしまうかもしれません
どのトラックにどの動物を積んで、どのタイミングで回収するか、その判断が重要なゲームです。

檻の数より動物の種類の方が多いので、いらない動物を取ってしまう場合もあります。
その場合はその動物を厩舎に入れるのですが、厩舎に入っている動物の種類だけ来場者数にペナルティーが尽きます。

動物以外に「コイン」と「売店」もあり、コインは檻の追加や他プレイヤーが厩舎に入れている動物の購入、動物の入れ替えなどに使えます。
他プレイヤーから動物を購入する場合、コインは2枚必要で、1枚は経費となり、もう1枚は相手に渡されます。

売店は隣接した檻に2つ以上の空きがある場合、檻の中の動物1匹につき1人分の来場者を獲得できます。
また売店自体が2人分の来場者を得られますが、同じ売店を複数設置しても来場者は得られません。

動物には年頃のオスとメスがいる場合もあり、その2匹を同じ檻に入れると子供が出来ます
子供も普通の動物1匹分になります。

Zooloretto

残りカードが少なくなり、一定数以下になるとゲーム終了。
来場者数が一番多い人が勝利ですね。


ゲームとしては、いわゆる「駆け引き」を楽しむタイプと言えます。
相手がどこでどのトラックを回収していくかの読み合いですね。
ただ、こうした「心理戦」的な駆け引きのゲームは、コンピューターゲームではその面白さを再現し辛いのが難点。
コンピューター相手では「駆け引き」なんて難しいし、やりがいがないですからね・・・

また、コンピューターがあまり強くない、相手が集めている動物を見るのに画面を切り替えないといけないのがやや面倒、なども難点でしょうか。


しかしそれでも、このゲームはなかなか面白いです。
動物をそろえて来場者を増やすというのは、言わば「開発シミュレーションゲーム」のような楽しさがありますし、題材が動物園ですから可愛らしくて雰囲気も良いです。
グラフィックやサウンドも良く、アプリの完成度も高いですね。

相応に狙いや戦略も必要ですし、成績に応じてポイントが貰え、そのポイントで対戦相手などを購入できる要素もあります。
(ただ、購入できるものはあまり多くありませんが・・・)
ネット対戦や通信対戦はありませんが、1つの本体を交互に使っての対戦プレイは可能です。


難点は、価格が 600 円と割高なこと・・・
でもルールが解れば結構面白いし、短時間でプレイ出来るので、私的には悪くないアプリだと思います。
ドイツ系ボードゲームのアプリは全部このぐらいの値段ですし、個人的にはオススメしたいゲームですね。

「ドイツゲーム大賞のボードゲーム」としては、ゲーム内容がカタンカルカソンヌには劣るかな・・・ とも思うのですが、このカワイイ動物の絵と、動物園を題材にしたテーマは、ファミリーで遊ぶにはうってつけだと思います。
そうした面も含めての大賞受賞なのかもしれませんね。
なので、iPad のような大画面のデバイスで、子供と一緒い遊ぶのも良いかもしれません。
ルールを教えるのが難しいかもしれませんが。

あまり知られていないアプリのようですが、私的には秀作だと思います。

Zooloretto(iTunes が起動します)
 

Keltis

以前ご紹介した、「ドイツゲーム」のボードゲームアプリ、「Reiner Knizia's Keltis Oracle」。
これは正確には、専門家や評論家の選出で大賞が決定する「ドイツ年間ゲーム大賞」で 2008 年度に大賞を受賞した Keltis というボードゲームの拡張版・派生版になります。

しかし先日、オリジナルの Keltis のアプリが iPhone / iPod touch 用に公開されました。
しかも開発元は iPhone 版 Catan(カタン) を開発したメーカー!

と言う訳でさっそく購入してプレイしてみたので、ここで取り上げたいと思います。

keltis3

カードを出してコマを進めていく、サイコロを使わないスゴロクのようなボードゲームで、2~4人でプレイします。
スタート地点から5本の道が延びていて、数字の書かれたカードを出すと、そのカードと同じ色の道にコマを1つ進めることが出来ます。

同じ色のカードを再び出す場合、数字が高い順に出していくか、低い順に出していく必要があります
例えば最初に 8 を出して、次に 6 を出したら、その次は 6 より低い数字にしなければなりません。(同じ数字のカードは出せます)
いらないカードは捨てることも可能ですが、捨てたカードは誰かが回収していく場合があります。
カードを出すか捨てたら山札から1枚引いて、次の人の番になります。

コマを進めるほど得点が増えていきますが、スタート地点は 0 点で、1マス目は -4 点になります。
4マス目まで進んでようやく1点なので、1~3マス目までしか進めずに終わってしまうと逆に減点になります
こういう場合は「進めない」という選択の方が良いこともあります。
大きいコマはこの得点(減点)が2倍になります。

マスに数字が書いてあるとその分だけ得点が加算。
クローバーはもう一度好きなコマを進めることができます。
緑の石は集めると得点が増えますが、早い者勝ちです。
一番上まで到達したコマがある色のカードをさらに出すと、好きな色のコマを1つ進められます。

山札がなくなるか、6点以上のエリアに合計5つのコマが入ったらゲーム終了で、得点が一番多い人が勝者となります。


アプリとしては、そつなくまとまっているし、ケルト風の素朴な BGM やサウンドもいい感じで、操作性も悪くありません。
ゲームの進行速度も Settings で変更可能です。
ただ、演出が Catan(カタン)と比べるとちょっと物足りないかな、という印象はあります。
例えばゲームに勝利しても紙吹雪が舞うような演出はなく、勝利者名が文字で表示されるのみです。

コンピューター AI も「Easy」「Medium」「Hard」の3種類で、Catan のように性格の異なるキャラクターや、そのグラフィックが用意されている訳ではありません。

ただゲームモードは複数あり、ソリティア(一人で遊ぶカードゲーム)のような「キャンペーン」モードが用意されています。
このモードは進行マップもあって、ステージクリア型のゲームとなっているので、より楽しむ事が出来ますね。

さらに Keltis の拡張版と思われる「ニューチャレンジ」モードもあって、ここでは分岐が多数あるボードでゲームをプレイする事が出来ます。
色々な楽しみ方が出来るので、この辺りは Catan より優れていると言えそうです。

keltis6

しかし非常に残念なのが・・・ これらの新規モードは課金しないと使えないと言う事。

特にキャンペーンモード(一人用ソリティアモード)は、進行の途中で「これ以上やりたいなら課金してね」という表示が出るタイプで、つまり「お金を払わないと途中までしか出来ないゲーム」です。
追加課金は良いとしても、「課金しないと最後まで出来ないゲーム」というのは、騙された感が否めません
一応アプリの解説には「available as In App Purchase」とは書いてありますが・・・

ニューチャレンジモードは選択と同時に課金を促すメッセージが表示され、課金しないとプレイ自体が出来ません。

これらはどちらも 350 円
アプリ本体が 450 円なので、全部楽しむには実質 1150 円が必要になります。
これは正直言って、割高です。


実質 1150 円のアプリとして考えると、さすがに高くてオススメは出来ません。
元が「ドイツ年間ゲーム大賞」受賞のボードゲームですから、ゲーム自体は楽しく、私的には好みです。
本体を交互に使う形での対戦プレイも可能です。
しかし残念ながら、1000 円以上するアプリのクオリティーだとはとても思えないですね。

また現バージョン(2010/7 時点)は、ゲーム開始時に落ちる場合があります。
落ちても再度起動すれば正常にプレイ出来るので、そんなに深刻ではないのですが、やや安定性は低いようです。
インストール後は一度本体を再起動しておいた方がいいでしょうね。

450 円で、とりあえずオリジナルの Keltis を遊んで、他の追加課金は後で考える、というのもアリだと思いますが・・・
でも「お試し」としての 450 円ってのも高いよなぁ。
ゲーム自体はルールが解れば、何度もやってしまう楽しさがあるんですけどね・・・

Keltis(iTunes が起動します)
 

Reiner Knizia's Keltis Oracle

昨日に引き続き、「ドイツゲーム大賞」ノミネートのボードゲームアプリを取り上げたいと思います。
今回は 2008 年に「ドイツ年間ゲーム大賞」を受賞したボードゲーム「Keltis」の拡張版「Keltis Oracle」を、iPhone / iPod touch に移植したアプリ。
Reiner Knizia's Keltis Oracle」です。

Reiner Knizia と言うのは人の名前で、有名なドイツゲームのクリエイターだそうです。

Keltis Oracle

ちょっとルールが複雑で、パッと見では理解し辛いうえに、ルールが理解できないとさっぱり内容が解らないのがこのゲームの難点。

とりあえず簡潔にルールを解説すると・・・
ゲームは 2~4 人で行い、各プレイヤーに数字が書かれた「石」が配られます。
ボード上はスゴロクの様になっていて、各プレイヤーのコマがスタート地点に3つずつ配置されます。

石は5色に色分けされており、自分の番に手持ちの石を1つ出すと、自分のコマを出した石と同じ色のマスまで移動させる事が出来ます。
ただし、同じ色の石は 8→7→4→2 というように低い順か、3→4→8→10 のように高い順に出していく必要があります。
よって 0 から初めて 8 まで来てしまうと、0~7 の同色の石が手持ちにあっても出せなくなります。
同じ数字の石は出す事が出来ます。

コマを動かすと、止まったマスによって以下の様な効果が生じます

数字の書かれたマス : その分の点数が入る
クローバー : その色のマスに好きなコマを進められる
渦巻き : そのコマを好きなマスにバックさせる事が出来る
人の顔(妖精) : 出した石を1つ捨て石に移動させられる
緑の石集めると最後に得点、ただし所持数が1つか2つだと減点
楕円形(鏡) : 緑の石の得点(及び減点)が所持数だけ倍増

コマを動かし終わったら、山札から石を1つ取って次の人の番になります。
手持ちの石は使わずに1つ捨てる事もでき、捨てられた石は誰かが山札から石を取る代わりに、手持ちに加えることが出来ます。

石にはドットも書いてあり、このドットの数だけ緑の人(信託の巫女)を移動させる事もできます。
自分のコマがあるマスに巫女を移動させると5点入ります。

マスには -4~10 の得点が書いてあり、中央に行くほど高くなります。
ゲーム終了時に止まっているマスの点が加算(減算)されます。

ゴール周辺の赤字のマスに誰かが自分のコマを3つすべて移動させるか、全員のコマが合計5つ入るか、山札がなくなるとゲーム終了。
得点を集計して一番多い人が勝利となります。

Keltis Oracle


で、ゲームとして面白いかどうかですが・・・ ルールが解ると結構楽しめます。
ポイントになるのは「緑の石(願いの石)」と「」で、これは早い者勝ちなうえに、たくさん集めるとスコアが多くなるけど、中途半端にしか集められないと逆に減点、鏡は得点も減点も倍にするという特性があるので、集めるなら一気に狙う、集めないならあえて取らない、と言う形でゲームを進めることになります。
点数のあるマスと神託の巫女を使ってゆっくり点数を稼いでいくか、速攻でコマを進めて逃げ切ろうとするか、その辺りもポイントですね。


でも、この「Keltis Oracle」というボードゲーム自体は面白いと思うのですが、iPhone / iPod / iPad 版 Keltis Oracle のアプリが良いかどうかと言うと・・・ そうは思えない。

まず、音がない。 効果音もない
終始「無音」。 これはあまりも寂しい。
私的にはこの時点で評価激減です。

※現在はアップデートにより効果音が追加されました。

さらにコンピューターがそんなに強くない上に、性格などもない。
この Keltis Oracle はどういう戦法を狙うかがポイントになるので、コンピューターごとに性格のようなものがあると面白いと思うのですが、そんなもの全然感じられない。
おまけに HARD にしても少し慣れると簡単に勝ててしまう。

加えて、実績ややり込み要素のようなものは一切なし
単にボードゲームをやるだけのアプリで、「コンピューターゲーム」として楽しめる要素に乏しいです。

ユニバーサルアプリ」(1つのアプリで iPhone にも iPad にも対応できるアプリ)になっているのは良い点で、iPad だと大きい画面でプレイ出来るので、多人数プレイもしやすくなっているのですが・・・
私的には、「そんな iPad に対応できる開発力があるなら、効果音ぐらい付けろよ」と言いたくなります。
何かヘンなポリシーでも持ってるんでしょうかね・・・


しかもこの「Reiner Knizia's Keltis Oracle」、価格が 1200 円
高過ぎる。 明らかに。
ちなみに元のボードゲームも価格が高くて、みんなから「たけーよ」と言われていたようなので、おそらく原作の高さがアプリ価格にも反映されているんでしょうね・・・

と言う訳で価格も加味すると、この Keltis Oracle、とてもオススメは出来ません。

※現在は値下がりしています。

私的にはこれは、iPad を使った「ゲームボード」なのかなぁと思います。
コンピューターとの対戦はあくまで「おまけ」であり、多人数でこれをテーブルの上に置き、みんなでワイワイ Keltis をやる・・・ 
そのためのアプリなのかなと思います。
それだと確かに BGM や1人プレイ用の実績、性格の異なるコンピューターなんて必要ありませんからね。

単なる「ゲーム盤」として見ると、相応の出来栄えだとは言えます。
まあ、それでも音ぐらいは用意しろよと言いたくなるけど・・・

Reiner Knizia's Keltis Oracle(iTunes が起動します)
 

ブロックス

「ドイツゲーム大賞」というのをご存じでしょうか?
ドイツを発祥とする、近年流行している新しいタイプのボードゲームを「ドイツゲーム」と呼び、その優秀作の表彰を行うものです。

有名な「Catan(カタンの開拓者たち)」も、この「ドイツ年間ゲーム大賞」の 1995 年度の受賞作品です。

そんなドイツ年間ゲーム大賞の 2002 年度のノミネート作品「Blokus」が、Gameloft によって iPhone / iPod touch に移植されています。
その名も「ブロックス」。

ちなみにこのブロックスはフランス生まれのゲームで、一般に「ドイツゲーム」に分類されていますが、ドイツ生まれではないです。
「ドイツゲーム」というジャンルは「新タイプのボードゲーム」の総称になので、日本で作ってもフランスで作っても「ドイツゲーム」と呼ばれるようですね。

blocks

見た目はすっごくシンプル。
実際にルールもシンプルですが、やってみると見た目以上に面白いゲームです。

特定の位置に1つ目のブロックを置き、以後は自分のブロックの「角」と「角」が接していて、かつ「辺」が接していない形にブロックを置いていきます
ブロックはテトリスのような形になっていて、1~5マスで構成されています。

2人か4人でプレイし、順番にブロックを1つずつ置いていき、置いたブロックのマスの数だけ点数が入ります。
置ける場所がなくなったらそのプレイヤーはゲーム終了で、最終的に点数(マスの数)が一番多い人が勝利となります。

シンプルながら思考性が高く、「いかに相手を塞ぐか」「いかにすき間に割り込んでいくか」がポイントで、パズルゲームでありながら明確な「攻防」が存在します。
4人プレイだとどちらに延ばして行くか、誰を邪魔するかもポイントになりますね。
ドイツゲームは「勝利条件を早く満たす」「より多くの点数を稼ぐ」というものが多いのですが、このゲームは「邪魔のし合い」と言える展開で、明らかな対戦ゲームと言えます。
一方でゲームは短時間で終わるので、気軽にプレイすることが出来ます。

Gameloft だけあってアプリの出来栄えも良く、日本語訳も完璧
演出やグラフィックも綺麗で操作性も悪くなく、BGM やサウンドもしっかりしています
置ける場所の表示や、置けないブロックが暗くなるなどの解りやすい表現もあり、とにかくプレイしやすいです

メインの「カップモード」はチーム戦や特殊な勝利条件を満たしながら、順番にステージをクリアして行くモードで、条件を満たすことで入手出来るトロフィーもあり、長く楽しむことが出来ます
こういう所は Gameloft らしいと言えますね。

blocks4

とにかくシンプルながら面白く、アプリの完成度も良いゲームです。
しかもこれが現在、セールで 115 円! かなりお得ですね。
ただ、定価は 600 円するらしく・・・ 600 円だと、ちょっと割高な気もします。

ゲーム内容やアプリ自体はとても良いので、多少高くてもいい人なら定価でも悪くないと思いますが・・・
Gameloft はセールを良くするので、それを狙った方が良いかも。
いずれにせよオススメできるアプリです。

・ブロックス(公開終了)
  

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