iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

テーブルゲーム

戦国大富豪

昨日に続き、今日もトランプの「大富豪」のアプリを取り上げようと思います。
戦国武将が登場する賑やかな大富豪、「戦国大富豪」です。

iPhone / iPod touch のトランプアプリの中では秀作と言っても良いアプリですね。

sengokudaihugou

武将同士のセリフのかけ合いが面白い大富豪です。
解る人にしか解りませんが、各武将のセリフは相応に歴史に沿ったものになっており、互いに呼び合う場合は信長は秀吉を「サル」、秀吉は信長を「おやかた様」と呼び、武田信玄は信長を「うつけ」と言い、信長が信玄に「山奥に帰れ」とやり返すなど、相応に歴史を反映しているセリフが表示されます。

まあ個人的には、女謙信はともかく、伊達政宗のあの性格やセリフは納得できないのですが・・・
歴史関係なしに見ても、各キャラクターのセリフが出まくるのは見ていて面白いですね。

ゲームもサクサクとスピーディーに進み、操作性も良く、プレイ中にストレスを感じることはありません。
キャラクターの表情も豊富で演出も悪くなく、出せないカードが暗くなるなどの配慮もあります。
カードゲームアプリとしての完成度は悪くありません。
軽快で和風な BGM も良いですね。

また各キャラクターの AI もそれなりに強く、残りのカードを考慮した出し方をしてきます。
AI の強さの点では「大富豪しよっ!」より上だと思います。
キャラクターごとのカードの出し方もハッキリしていますね。

ゲームモードも「フリー対戦」の他に、決まった対戦数でのスコアを競う「スコアアタック」と、1位か2位をどれだけ続けられるかを競う「連勝記録」があり、それぞれで条件を満たすことで「家紋」を集められるという「やり込み要素」も用意されています。
こうした目標があるのが、このアプリの良い点でしょう


難点は、まずトランプのグラフィックがショボイこと。
どのカードも数字とマークだけ。
マークの数が違わないのはもちろん、J Q K に柄もない。
数字の見やすさを重視したのかも知れませんが、他のカードゲームのアプリはちゃんと柄があって見やすい絵になっているのですから、どうしても見劣りするのは否めません・・・

また、メインとなる「連勝記録」と「スコアアタック」でルールの変更が出来ないのも難点の1つ。
トランプはローカルルールが多く、みんな「慣れ親しんだルール」があると思いますが、それを設定できないのですから、どうしても違和感を感じてしまいます。

ルールが変更できないのはランキングの公平性や各モードに合わせたルールのためだと思うのですが、私も「チョンボ」や「スペ3返し」と言ったルールがない環境で育ったので、知らないルールがあるのはどうしても違和感がありますね。

また、これはこのゲームが悪い訳ではないのですが・・・
iPhone / iPod touch の大富豪は「大富豪しよっ!」が定番で、その完成度が非常に高いために、どうしてもそれと比較して劣る点が目に付いてしまいます。
iTunes のレビューを見ても、「他のアプリと比較して○○だから」という意見が見られ、ここは損をしている点だと思います・・・

ルールの設定も 9 項目しかなく、「連番」は常にありで、「8切り」と「11バック」は複数出しでは無効など、変更できない項目もあります
まあこれはルール設定が 30 種類もある「大富豪しよっ!」が非常に多いだけで、こちらが少ないという訳ではないと思うのですが・・・
それでも、どうしても融通の利かなさを感じてしまいますね。

また、これはやや余談に近いのですが・・・
iTunes のレビューには「バグって進まなくなった」とか「BGMがOFFに出来ない」と言ったものが、ずっと上位掲載されています。
でもこれらのレビューは1年ほど前の古いもので、現在は BGM はアプリ起動時に ON/OFF 出来ますし、バグも(少なくとも私がやった限りでは)発生していません。
このアプリの場合、なぜかこうした古いレビューがいつまでも上位表示されているので、その点で損をしている印象もあります。


総評としては「戦国大富豪」、決して悪くないアプリだと思います。
完成度は相応に高いですし、ゲームのテンポも良く、操作性・サウンドもいいので、楽しく遊ぶことが出来ます

大富豪しよっ!」とどっちがいいかと言われると、やっぱり「大富豪しよっ!」の方が上なのですが・・・
でもこちらは価格が値下がりしており、現在は 115 円!
コストパフォーマンスを考えると、かなりお買い得だと言えると思います。

トランプのアプリを色々やってみたいと思っている方には、オススメ出来るアプリですね。

戦国大富豪(iTunes が起動します)
 

大富豪しよっ!

トランプの大富豪。 その一言で説明できる内容。
しかしあらゆる配慮やニーズに応えている、デザイン面での完璧さを感じるアプリ。
それが「大富豪しよっ!」です。

iPhone / iPod touch のアプリとしては定番と言って良く、常にランキングの上位にありますね。

定番カードゲームは iPhone AC に「まとめ紹介ページ」を作る予定だったのですが、意外に秀作と言えるものが少なく、中心にする予定だった UNO もイマイチで、ソリティアシティは別に解説ページを作ってしまったので、こちらでご紹介しようと思います。

大富豪しよっ!

ゲーム自体は、トランプの普通の「大富豪」です。
しかし優れた操作性、出せないカードを区別しやすい視認性の良さ、テンポの良いゲーム進行など、カードゲームアプリとして非常に優れています。
効果音や BGM も良く、音声のアナウンスもあり、カードが見やすくて演出も良く、Resume(中断からの再開)などにも対応していて、技術的に高レベルですね。

そして何よりキャラクターグラフィックを、女性に人気が出そうな「カワイイ動物系キャラクター」、男性に人気が出そうな「美少女系キャラクター」、人に見られても恥ずかしくない「シンプルグラフィック」の3種類から選べます。
何というか、あらゆる「ニーズ」に応えています。

キャラクターグラフィックはゲーム中でも変更可能で、さらにキャラクターごとにカードの出し方に性格があります。

加えてルール設定がハンパじゃなく豊富で、なんと 30 種類以上のルールを ON/OFF できます。
聞いたことのないようなローカルルールもあり、どの地域の大富豪にも対応できる作りになっています。
これだけのルールに対応できる AI も地味に凄いですね。

大富豪しよっ!

特定のラウンドで終了するということはなく、延々とゲームを繰り返す内容ですが、非常にテンポが良くサクサク進むので、特に目的がなくてもずっと遊んでしまうほどの気持ちよさがあります。
一応、順位の記録が付けられており、10 連勝ごとに表彰グラフィックも表示されるので、連勝記録を重ねていくことが目標と言えるでしょうか。

意外にトランプやカードゲームのアプリで完成度の高いものは少ないのですが、そんな中でこの出来栄えは突出しています。
作ったのは聞いたことのないメーカーですが、相応の経験を積んでいるプログラマーやデザイナーがいるのでしょうね。

唯一の難点は 350 円と、iPhone / iPod touch のトランプアプリとしてはやや割高な事。
でも、この価格でも納得できる完成度で、私的には値段分の価値は十分あると思います。
2ラウンドしかプレイ出来ず、設定項目も少なめですが、無料体験版も用意されています。

アップデートも続いているようなので、おそらく今後も長く iPhone の「定番アプリ」で居続けることになるでしょう。

大富豪しよっ!(iTunes が起動します)
大富豪しよっ! Lite(iTunes が起動します)
 

UNO

現在、iPhone AC にはカードゲームのページを追加していこうと思っています。
で、その目玉の1つとして考えていたのが、iPhone / iPod touch アプリの世界的な定番と言え、テレビ CM でも使用されていた・・・
今回取り上げる「UNO」です。

※UNO のアプリの初期版は 2008 年、まだ iPhone が登場したばかりの頃に発売されたものです。
この記事はその当時のものをベースに書いていましたが、2011年8月に大幅リニューアルされました。
よって記事にはリニューアル後の記述を含めて改定・追記しています。

※2013年の5月に新しいアプリ UNO & Friends が発売され、オンライン機能はそちらに移行しました。
この記事はそれに合わせて再修正しています。

uno

実は私は「UNO」のルールを、このアプリをやるまで知らなかったのですが・・・
トランプの「ページワン」とほぼ同じなんですね。
元々トランプのページワンを、もっと解りやすくしようとして作られたのが「UNO」だったそうです。

UNO には赤・青・黄・緑の4色に分かれた1~9のカードと特殊カードがあります。
ゲーム開始時に各プレイヤーに7枚のカードが配られ、順番に1枚ずつ場に出していきます。
出せるカードは場にあるカードと同じ色か、同じ数字のものです。

特殊カードには「逆回りにする」「カードを好きな色に変える」「次の人に2枚カードを取らせる」「4枚取らせて色も変える」「次の人をパスする」といったものがあり、出せばその効果が発生します。
残りのカードが1枚になった人は「ウノ」と宣言し、次の番でそれが出せればあがりです。

ページワンのルールと違うのは、「4枚取らせて色も変えるカード」は、場の色のカードを持っていない時しか出せず、持っているのに出して次の人がそれを指摘(チャレンジ、挑戦と宣言)し、その通りだった場合は出した人が山札からカードを4枚取らなければならないというルールがあることです。
他にも細かい違いはありますが、ページワン自体がローカルルールの多いゲームなので、ここでは省略します。

この「UNO」のアプリの最大の特徴は、オンライン・オフライン双方の多人数プレイに対応していることでしょう。
登録ページでユーザー登録を行っておくと、世界中のプレイヤーとオンラインで対戦ができます。
世界規模で販売されているアプリですからユーザーも多いです。

※さらに 2011 年のアップデートによって対戦ロビーやレベル、アイテムなども追加され、最大6人プレイも可能になりました。 オンラインプレイの時は背景も変更できます。
ルームはプレイヤーのレベルに合わせたものが複数用意されています。

※ 2013 年にオンライン対戦用の UNO & Friends というアプリが公開されたため、オンライン対戦自体はまだ可能ですが、多くのプレイヤーは新アプリに移行しています。

また、ローカルでも UNO がインストールされている iPhone / iPod touch が複数あれば通信対戦が可能。
さらに1台の本体を順番に手渡す形での対戦プレイにも対応しています。

uno3

ただ、対戦モードは非常に良いのですが、1でプレイする分にはイマイチ感も否めません

1人用の「トーナメントモード」は稼いだポイントでアイコンなどを入手できるのですが、ほぼ普通に「UNO」を繰り返すのみであり、対戦結果もシンプルに文字で表示されるのみで、ビジュアル面での演出に乏しいです。

また、こういったゲームはローカルルールが多いのが特徴ですが、設定できるルールはあまり多くありません。
私はページワンは同じ数字のカードをまとめて出せるルールでやっていたので、それが出来ない点でどうしても違和感を感じてしまいます・・・

※2011年のアップデートにより設定できるルールは増えました。 ページワンはローカルルールが多いので、まだ十分とは言えませんが。 また1人用のトーナメントモードは固定ルールであり、ルール設定を行う事は出来ません。
ルールについては以下の通りです。

・ペナルティ:2枚取らせる・4枚取らせるカードを出された時、自分がそのカードを持っている時にそれを出して、次の人にペナルティを移せるルール。取らせる枚数は累積していく。
・ドロータイプ:山札からカードを引いた時、それが出せるカードである場合、すぐに出せるかどうか。
・強制ルール:出せるカードがある時に絶対出さないといけないルール。
・UNO 7-0:場に 0 が出たら全員が次の人と手札交換、7 が出たら任意の人と手札を交換するルール。
・ジャンプ:まったく同じカードなら順番に関わらず出せるルール。

そして何より、シンプルに UNO(ページワン)をやるだけのアプリに 600 円と言うのは、いくらなんでも高いだろ、ってのが本音です
もっとキビキビ動き、テンポよくプレイ可能で、やっていて楽しめる要素や演出などもあれば高くても良いと思うのですが・・・ そこまでの完成度じゃない気がします。

※アップデートにより以前より動作は滑らかになりました。 また、価格はセールが続いていて 85 円で販売されています。 アップデート後は 85 円が定価だと思って良さそうです。

発売されたのが 2008 年で、まだ iPhone のアプリがそろっていなかった頃なので、その当時のレベルとして考えるとこの内容も納得できます。
しかし今となっては他のカードアプリと比較して、完成度で劣る印象を受けるのは否めません。
シンプルでオシャレなグラフィックは良いと思うんですけどね。

あと、このアプリは無料体験版もあるのですが、これがなんと「時間制」で、時間が来ると勝負の途中だろうが何だろうが無理やり中断させられて広告の画面になります
これはさすがにヒドイ。 iTunes のレビューでも批判続出。
私も「せめて1度ぐらいは最後までやらせろ」と言いたくなりました。

私的には、価格も含めて考えると、あまりオススメ出来ないアプリです。
※前述した通り、現在は安くなっています。
ただ UNO をやるうえで特別に不足している部分がある訳ではないので、オンライン対戦も可能ですし、UNO が好きな方には悪くはないのかな・・・ とも思います。

UNO(iTunes が起動します)
UNO & Friends (オンライン対戦専用版)

サマーウォーズ~花札KOIKOI~

映画「サマーウォーズ」に登場するハッキング AI 「ラブマシーン」との「花札」の勝負。
それを iPhone / iPod touch で、実際にオンライン上で、多数のプレイヤーと共に戦う形で再現したアプリ。
それが「サマーウォーズ ~花札KOIKOI~」です。

基本的には「花札」のアプリなのですが、なんと言ってもオンラインの「ラブマシーンモード」があるのが特徴です。
実績によってプレイヤーの「アバター」が増え、ランキングなども付けられるので、従来の花札アプリと違ってやり込み要素も豊富です。

サマーウォーズ 花札こいこい

まずは基本部分である花札のゲームシーンについて。
「フリー対局」では 弱・中・強 の3段階のコンピューターと、対局数や花見酒・月見酒の あり/なし のルールを決めて対局できます。

札はちょっと小さめですが、タップによる札の操作性はかなり良好で、取れる札が明るくなるため視認性も良いです。
サウンドや演出も良く、和風な花札の雰囲気と、サイバーな BGM &演出のミスマッチがサマーウォーズらしさを醸し出しています
役がそろった時の「パシーン!」という音と演出も気持ちいいですね。
普通に花札アプリとして見ても上位にあると言えます。


とは言え花札をやるだけのアプリなら、iPhone には他にもあります。
このゲームの最大の特徴は、なんと言っても映画を模したオンラインの「ラブマシーンモード」でしょう。

サマーウォーズ 花札こいこい

でもこのラブマシーンモード、ゲーム内やヘルプにあまり説明がなく、最初は意味がよく解りませんでした・・・
正直、理解しやすいモードとは言えませんね・・・

「ラブマシーンモード」では、敵となるラブマシーンに「AVATAR」という単位の「体力」があって、多くのプレイヤーとの対戦によってそれが減らされていきます。
対戦はオンラインサーバーの管理で、一定時間ごとに全プレイヤー一斉に行われます。

対戦は普通のコンピューターとの「花札こいこい」。
プレイヤーには最初 20 AVATAR が与えられていて、これを毎回全額かけて勝負します。
そしてもし5文で勝つと、20×5 で 100 の AVATAR が貰えて(つまりラブマシーンから 100 AVATAR を奪還し)、最初に持っていた 20 と合わせて合計 120 AVATAR になります。
そして次の勝負はこの 120 AVATAR を賭けて再び勝負します。

毎回すべてかけるので、1度でも負けたら稼いだ AVATAR(ラブマシーンに与えた仮ダメージ)は全部没収
(つまりその分、ラブマシーンは体力(AVATAR)回復)
ゲームをやめるとラブマシーンにダメージを与えたままで終了できますが、次回はまた 20 AVATAR から開始です。


ラブマシーンモードでは、一定の条件(特定の役で上がる、連勝記録を伸ばす、AVATAR を増やすなど)でプレイヤー自身の見た目となる「アバター」が貰えます。
(アバターはすべて映画に登場した物を模しているようです)
また、早く勝負が終わった時は他のプレイヤーの AVATAR の増減も次々と表示され、さらに1セット終わるとその時点での結果と順位、MVP(最大 AVATAR 保持者)なども表示されます。
そして十数秒後に次のセットが開始されます。

ゲームとしては「みんなでラブマシーンの体力(AVATAR)を減らしていく」と言った形ですが、各プレイヤーのスコアは連勝すると倍々に増えていくので、実際には「大連勝しているプレイヤーが一気にドーンとラブマシーンにダメージを与えて勝負が付く」というケースの方が多いです。

サマーウォーズ 花札KOIKOI

ラブマシーンが倒された場合、その時のセットに参加していたプレイヤーには映画を模したクリアーシーンが流れ、ラブマシーン討伐回数が増えます。
これはトドメを刺したセットに参加していればいいので、運さえ良ければ「1回プレイしただけでクリアシーンになった」という場合もあり得ます。
ただし、トドメを刺したセットで負けていた場合は、討伐したことにはならないようです。(クリアシーンも流れません)


実際にプレイしてみると解りますが、ラブマシーンモードは難しいです
時間制限があって流局でも負けになるので、「勝ったり負けたり」なら出来ますが、連勝し続けるのはかなり厳しいですね。

しかし連勝すれば「連勝ボーナス」が貰えますし、そのボーナスもかけて AVATAR を倍々にしていかないと、初期の段階で4億もの AVATAR を持つラブマシーンにまともにダメージを与えることは出来ません。

サマーウォーズ連勝ボーナス

でも、「花札こいこい」自体が「いきなり月見酒をそろえられて何も出来ずに負けた」なんて事があるゲームですから・・・
連勝しないとまともにダメージを与えられないのに、連勝が困難」なおかげで、かなり難易度は高めです。

まあ、難しくてオンラインプレイだからこそ、「思わずハマってしまう」というのもあるのですが。

あともう一つ難点を言うと、ルールは「花札こいこい」なのですが、連勝が重要なシステムのおかげでプレイヤー側に「こいこい」をする利点があまりない。
よほどの状況でない限り、余計なリスクを背負うより、勝ち逃げして連勝を狙った方がいい訳ですからね。
特に最初は 20 AVATAR しかないから、「こいこい」をして 10 文ぐらいで勝っても、20×10 で 200。
3連勝するとボーナスで +5000 なので、がんばって「こいこい」をしても・・・ という感じです。


と、気になった点もあげてみましたが、でもゲームとして、そして花札アプリとして面白いかどうかと言うと、かなり面白いです
やっぱりオンライン要素ややり込み要素があった方が楽しめますね
実績やランキングもあるし、「単なる花札」のアプリとは全く違う楽しさがあります。
フリー対局が用意されていますから普通の「花札こいこい」も出来ますし、フリー対局でも条件を満たせば様々なアバターが貰えます。

iPhone / iPod touch の花札アプリとしては、今のところこれがベストでしょう。
価格は 600 円と高め(7月末までは 450 円)ですが、オススメですよ!

サマーウォーズ~花札KOIKOI~(iTunes が起動します)
 

ハインズ・スピード

キャラクターが喋りまくるフルボイスのトランプの「スピード」ゲーム
それがこの「ハインズ・スピード(Hine's SPEED)」です。

基本的には子供向けのアニメのノリなのですが・・・
激しく強引なストーリー、「ベタ」なキャラクター、やたら色っぽいボイスなど、色々な意味でツッコミどころが満載です
これはたぶん、あえてそういうのを狙ってるんでしょうね。

ハインズ・スピード

突然「スピード帝国」と言うのが現れ、トランプのスピードで世界が征服されてしまい、スピードに負けると人がカードになってしまう世界にされてしまいます。

・・・もうこの時点で、どこをどうツッこんでいいのか困ります。

そんな中、スピードが三度の飯より好きな小学生が、世界を救うために立ち上がります。
立ちはだかるトランプ帝国の将軍は、小学校のクラスメイトとか、担任の先生とか。

・・・いくら子供向けでも、今時こんなベタなストーリーあり得ないぞ・・・w

ゲームは場に出されたカードより1つ上か下の手持ちのカードを、素早く出していくゲーム。
要するにトランプのスピードですね。
操作性は非常に良く、カードも大きいのでプレイもしやすいです。

そしてゲーム中は、キャラがやたら喋りまくります
優勢だと余裕のセリフ、劣勢だと焦ったセリフを話し、カード運が良い時もそれをコメント、ギリギリで出せなかった時は悔しがり、ギリギリで出せた時は挑発してきたりします。

そしてセリフの雰囲気もある意味「ベタ」で、「ライバルの同級生」や「やたら色っぽい先生」などが、「いかにも」な話し方で喋りまくります。 聞いてて笑えますw
コンフィグ(設定)画面でも、設定を変えるごとに違うセリフを主人公が喋る徹底ぶり。

キャラクターは全部で4人しかいないため、ステージも4つのみ。
集中してやるとあっという間に終わってしまい、ボリュームの点で物足りないのが難点です。
3人目と4人目はさすがに手強いので、何度もやらないとクリア出来ませんが、これで価格が 350 円と言うのはさすがに割高に感じてしまいますね・・・
※現在は定価 85 円に値下がりしているようです。

しかしアプリ自体の完成度は高く、演出やインターフェイス、BGM なども良い出来で、全体的にレベルは高いです。

オススメかどうかは微妙ですが、アニメ系が嫌いでない人なら楽しめると思います。
なお、iPhone / iPod touch 1つで他の人と対戦をすることも可能です。

1人目とだけ対戦出来る無料体験版もあるので、まずそちらで試してみるのがいいですね。
完成度の高さは解ると思います。
※本体値下げに伴い、無料体験版は削除された模様です。

ハインズ・スピード(iTunes が起動します)

Sword & Poker 2

トランプの「ポーカー」を元にしたパズルを戦闘に盛り込んだ、iPhone / iPod touch の人気 RPG 「Sword & Poker」 に早くも続編が登場しました。
その名も 「Sword & Poker 2」です。

前作が発売されたのが今年の1月頃でしたから、わずか4ヶ月での続編という事になります。
かなり早い気がしますが、このゲームを作った「GAIA」という会社は「麻雀部へようこそ!」でもわずか3ヶ月で続編を販売していました。
人気作となったアプリには特に力を入れる方針なのかもしれません。

swordpoker21

簡易的に表示されたダンジョンを進み、敵のいる部屋に入ると戦闘になります。
戦闘では3×3のマスに自動的にカードが並べられ、その外側に2枚の手札を加えて「ポーカー」の役を作ります。
作った役の強さに応じて相手にダメージを与えられ、交互にカードを出し合い、さきに相手の体力を0にした方が勝利となります。

戦闘に勝ったりダンジョンをクリアしていくと「お金」が手に入ります。
そのお金でショップで武器や防具、最大体力などを購入でき、それによってキャラクターはどんどんパワーアップしていきます
「魔法」を使用することもでき、カードを並べ替えたり、一時的にダメージを引き上げたりする事が可能です。

この辺りの基本的なゲームシステムは、前作「Sword & Poker」と変わっていません。


では、今作が前作と変わっている点は何かというと・・・
ぶっちゃけ、あまり変わっていません。

ヘンに変えておかしくなっても困りますし、良く言うと「前作そのままの面白さ」と言えるのですが、悪く言うと「変わり映えしない」とも言えますね。

ただ細かいゲームバランスの調整が行われているのは、やっていて解ります。
全体的に難易度が上がっていて、特にボスは手強くなっています。
RPG らしく、資金稼ぎをしてパワーアップして来ないと厳しい場面が多いですね。
また、敵の特技に合わせて装備を行わないと前よりも苦戦します。

その一方で、早い段階で魔法を複数装備できるようになり、並べ替えの魔法は使用後のカードの並びを確認できるなど、戦いやすくなっている部分もあります。

また1つのダンジョンをひたすら降りていた前作と違い、今回は最終ダンジョンである塔に行く前に、4つの異なるダンジョンを攻略する必要があります。

swordpoker22

1つ目は5階、2つ目は10階までで、そんなに大きなダンジョンではありませんが、先に進むほど深くなっていくようです。
全部を合計すると前作の何倍ものボリュームがあるようで、ダンジョンごとに敵や背景などが異なり、「周囲が見えない」などの特徴もあって、前作より変化に富んでいます


ゲーム自体は前作(Sword & Poker)とほとんど変わっていないのですが、ゲームはそのままで微調整を加え、ボリュームを大幅に増加した、という感じですね。

iTunes でも「変わり映えしない」という意見が見られ、確かにそう感じるのですが、このポーカーを使ったパズル戦闘はこの状態がベストではないかと思います。
下手に拡張して評判が悪くなった Lock 'n' Roll 2 のような例もありますから、拡張すれば良いってものでもないですからね・・・
大きく変えていないからこそ、こんなに短期間での続編の公開が可能だったのもあると思います。

トランプを使ったゲームですから、やはり「カード運が悪いとどうしようもない」と言うのはあるのですが、クリア済みのダンジョンに戻って資金を稼いで来る事も出来ますし、ゲームバランスの良さは引き継がれています。


ゲームが大きく変わっていないので、前作をプレイしたことのない人でも、2から始めて問題ありません。
前作をやっていた人は「2」と言うより、「1の拡張版」という気持ちでプレイした方が、しっくり来るかもしれません。

いずれにせよ、文句なくオススメ出来るゲームです
定価は 450 円のようですが、期間限定として 230 円の発売セールが行われています。
(でも期間が書いていないので、良くある「ずっとセール」ってやつかも・・・)
もう「iPhone / iPod touch の定番ゲームシリーズ」と言っても良さそうですね。

※現在の価格は 350 円です。 また、長らく公開停止の状態になっていましたが、現在は復活しています。

※再び公開停止になりました…


Sword & Poker 2 (iTunes が起動します)

ネットジャン狂

ハドソンが販売と運営を開始した、iPhone / iPod touch 初となるオンライン対戦麻雀
それが「ネットジャン狂」です。

でもこのネットジャン狂、2010年2月にスタートしましたが当初はサーバーが不安定でまともに対戦出来ず、苦情続発でついにオンライン対戦は中止に。
その後も不安定な状態が続き、1人用の対局はほとんど「おまけ」みたいなものだったのでユーザーから不満が続出
ついにアプリの公開自体も停止されるなど、問題続きの船出になってしまいました・・・

そのネットジャン狂が紆余曲折を経て、ようやく運営再開
オンライン対戦も再び可能になっています。

netjangkyou

色々とケチの付いたアプリですが、再開後にしばらくプレイしてみたところ・・・ 現在はサーバーも安定していて、問題なく対局できるようです

操作は指をスライドして牌を選択し、「打牌」のボタンで捨てます。
特に操作性の悪さは感じませんでした。
「鳴きなし」ボタンもあるし、画面が見にくいこともなく、細かい対局記録もあり、必要な機能はそろっていますね。

麻雀アプリとして見ると、オンライン対戦が出来る点以外は特に特徴はなく、演出も淡々としているので、アーケード(ゲームセンター)にある通信対戦麻雀をやっている人だと物足りなさを感じるかもしれません。
でも悪い点がある訳でもなく、相応に良く出来ているとは思います

1人用の「ローカル対局」は、対戦相手の種類や強さの選択などが一切なく、戦績の記録も行われず、単に「麻雀をやるだけ」のものになっています。
コンピューター相手の対局をやるなら他の麻雀アプリの方が良く、あくまでこのアプリは「オンライン対戦をやるためのもの」だと思いましょう。


肝心のオンライン対戦ですが、やはりコンピューター相手と人間が相手では、臨場感が全然違いますね。
ただ相手が人間ですから打牌は当然コンピューターより遅い訳で、相応に時間のある時でないとプレイは難しいでしょう。

対局中に誰かが落ちた場合、その人の名前が「赤字」になり、その間はコンピューターが代打ちします。
対局自体はそのまま続くので、他の人に影響はありません。


また、一度落ちても短時間で復帰すれば元の対局に戻る事ができます
実際、私も試しに一度落ちて再開してみましたが、元の勝負に復帰できました。(何度かコンピューターが代わりに打牌していました)
携帯機器である iPhone / iPod touch だと、どうしても移動などの影響で回線が不安定になる場合があるので、これは嬉しい配慮だと言えます。
また、電話がかかってきて落ちなければならなくなっても、電話が終わった後に対局が続いていれば、そのまま復帰できますね
(不在中にコンピューターが負けてる場合もありますが)


勝負が付いた後、順位によって「経験値」が加算され、プレイヤーとしてのレベルが上がっていきます。
このレベルが上がることで、入室できる部屋が増えていくようです。

netjungkyo2

現時点では「東風戦」と「半荘戦」が稼働しているようで、「半荘戦」は再開後に新たに加わったもののようです。
短時間で終わる東風戦の方が人気がありますけどね。

入出後は「自動マッチング」なので、特に呼びかけを行ったり、誰かに勝負を挑んだりする手間はありません。
人が少ない場合はコンピューターが参加することもあるようで、その時は名前の前に「●」マークが付いていて区別できるようになっています。


全体としては、iPhone での対戦や環境に最適化されている印象で、一度ケチが付いただけに、ちゃんと対処して再開されたのが伺えます。

ただ、やはり現時点では「単なるオンライン麻雀」の印象は拭えません。
ポイントの蓄積で得られる特典やお遊び要素のようなものはなく、地域別や県別のランキングのようなものもなく、レート(腕前を示す指針)やそれに類するものもなく、なにより背景や柄の変更などの基本的な設定にも乏しいです。

とは言え、iPhone / iPod touch 初のオンライン対戦麻雀アプリが、ようやくマトモに動き始めた、と言うだけでも評価されるべきだと思います。
基本さえ動けば、残りはアップデートなどに期待することも出来ますからね。

料金はアプリ自体は無料、オンライン対戦は1日1回目は無料で、2回目以降は30ポイント(約30円分)がかかります。
ただ、4月中は無料でオンライン対戦をすることが可能で、5月中は1日3回まで無料になるようです。
iTunes のレビューでは「高い!」という意見も多いですが、東風戦でも1回 10 分ぐらいはかかるので、価格としてはこのぐらいで良いのではないかと思います。
ただ、オンラインゲームは人がいてナンボなので、高いと思う人が多いと廃れますから、難しい部分ではありますね・・・

私的には、ここで成功しないと「次に続かない」「次が出てこない」気がするので、ネットジャン狂にはその点でも期待しています。
前述したようにアプリ自体は無料なので、麻雀を知っている人は落としておいて損はないと思いますよ。

ネットジャン狂(iTunes が起動します)
 

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