歴代ガンダムシリーズのキャラクターとモビルスーツが総登場することで人気の戦術シミュレーション・RPGシリーズ「Gジェネレーション」。
様々な機種で展開してきたこのゲームが、遂に iPhone / iPod touch でも公開されました。
「SDガンダム Gジェネレーション タッチ」です!
この秋に発表されて以後、ユーザーからの期待が高かったゲームの1つですが・・・
しかし iTunes のレビューを見ても解る通り、ヒドい状態です。
このゲームは元々ガラケーのアプリだったのですが、それを iPhone / iPod touch への最適化が不十分なまま「ベタ移植」した感じです。
この2年、ガラケーアプリのベタ移植じゃ iPhone では通用しないことは散々言われてきたはずなのに、まだこの有様ですから、ナムコの iPhone アプリへの認識が「相変わらず」だと感じずにはいられません。
操作性なども良くなく、それでいて価格は高く、iTunes のレビューが炎上するのも仕方のない出来で、「あえて言おう。カスであると!」と言う意見に賛同せざるを得ませんね。
※さらに現在、iOS5 以降への非対応が発表され、(最近の OS では)完全に動作しなくなりました。
それなのにアプリはまだ公開されているのでご注意下さい。
ゲームは自分のターンに味方のユニットを動かし、武器を選択して攻撃、敵を倒せば経験値が入り、ユニットやパイロットのレベルがアップしていくという育成要素のある戦術シミュレーションゲームです。
敵を全滅させればステージクリアとなり、次のステージを選択できます。
いわゆるスパロボ(スーパーロボット大戦)を元とするゲームシステムですが、しかしGジェネレーションはスパロボとは異なるルールが多くあるため、スパロボと同じように考えていると戸惑うと思います。
PS2 で発売された「Gジェネレーション スピリッツ(魂)」とシステムはほぼ同じです。
しかし悪い点を上げるとキリがありません。
登場キャラクターの絵の周囲のジャギー(ドットのギザギザ)がやたら目立つし、文字もドットが荒く明らかに iPhone の解像度に対応できていない。
要するに一見してすぐ「汚い」と思うグラフィックなのです。
ガラケーアプリの画像をそのまんま iPhone 用に拡大し、調整せずに表示している感じですね。
まだガラケーの方がマシなぐらいで、こんな画像で納得出来る iPhone ユーザーはいないでしょう。
操作性も良くなく、iPhone / iPod touch 用にタッチパネルの操作になっているのですが、勝手に画面がスクロールするし、二本指タップのスクロールも画面がヘンなところに移動するし、ピンチ操作にも非対応でズームも2種類のみ、ユニットの詳細も表示し辛いし、他にも追加移動時に敵ユニットの詳細を確認出来ないとか、HP のバーグラフがないので状況をパッと見で認識できないとか、もう悪い点だらけですね。
※アップデートで操作性に関してはある程度改善されました。
戦闘シーンのモビルスーツの動きについては、「ガラケーアプリの画面を引き延ばしただけ」なのでドットが荒くて綺麗とは言えないものの、良く動くしアクションも派手で、一応ちゃんと「Gジェネ」しています。
キャラクターボイスなども一切ありませんが、ここはアプリ容量を考えると仕方がないとは思います。
このアプリはガラケーアプリの「Gジェネレーション モバイル」の移植です。
この「Gジェネレーション モバイル」はガラケー用としては非常にハイレベルなアプリで、多くのユーザーから支持されていました。
アップデートも繰り返されており、そのため最終的にはかなりのボリュームとなっています。
だからこそナムコも自信満々で移植を発表したのでしょう。
しかしそれはガラケーアプリのレベルでの話。
それでも iPhone 用に表示や操作性が調整されていればまだ良かったのですが、どうみても「やっつけ仕事」な移植で、特に「文字のフォントがガタガタ」ってのはもう技術云々以前の問題だと思います。
無料体験版を公開して追加課金で収益を上げるのなら、その体験版の時点で「すごい」「面白い」と思わせなければダメな訳で、それなのにこの見た目ですから、マーケティングの基礎からして「なっていない」と言わざるを得ませんね・・・
ただ、グラフィックと操作性を全く考慮に入れず、ゲームシステム「だけ」を見た場合・・・
そんなに悪くはなかったりします。
前述したようにシステムは PS2 で大ヒットした「Gジェネレーション・スピリッツ」のものを踏襲していて、かなりやり込み度の高いユニット育成と、戦略性の高い編成・戦闘システムなどを持ち、ストーリーに沿ったシチュエーションモードだけでなく、特殊なランダムステージ(クエストモード)なども用意されています。
ただし前述したように「Gジェネ」は特殊なルールが多く、それがゲーム内でほとんど説明されていないので、このシリーズを初めてやった方だとまるでシステムが解らないでしょう。
おまけにゲームバランスがかなり厳しく、初心者はもちろん上級者でもシチュエーションモード(メインのストーリーモード)の早い段階で詰まってしまうと思います。
今作は序盤に強いモビルスーツを作る事が出来ないため、同じステージを繰り返してモビルスーツとパイロットのレベルを延々と上げる「経験値稼ぎ」を行う事が必須となっています。
元々Gジェネは難度の高いゲームだったのですが、ますますその傾向が強くなっている感じで、正直言って「マニア以外」には勧められませんね。
と言う訳で、大きな期待と話題を呼んでいたアプリですが、一般の方には全くと言って良いほどオススメできないアプリとなっています。
「Gジェネ」のファンなら、グラフィックに慣れてしまうと相応に楽しむ事は出来るのですが、ゲームバランスがキツイので、そのつもりでやった方が良いですね。
(と言うか、ガラケー版で可能だったMS開発の組み合わせの多くが利用できなくなっているようで、そのため使えるユニットが非常に限られています。 しかも序盤に陸上戦艦が入手出来ないのに早い段階で地上のクエストステージが次々と追加されるなど、おかしい点が見られます。
「追加ダウンロードで様々なMSが使用可能に」みたいなアナウンスがあるので、もしかすると追加ダウンロードを導入しないと上位のMSや戦艦をなかなか入手出来ないシステムなのかもしれません。
そうだとすると、今の時点ではGジェネ経験者でも手を出さず、アップグレードや追加コンテンツを待った方が良いような気がします。
しかしそれだとますます多くの費用がかかる訳で、なおさら微妙なアプリと言えますね・・・)
この秋、「ナムコバンダイゲームスから複数のガンダムアプリが iPhone に登場する」と各メディアで報じられ、かなりの話題になっていた訳ですが、フタを開けてみれば単なる「ガラケーアプリの移植」に過ぎませんでした。
おまけに iPhone / iPod touch 用にカスタマイズされていた訳ではなく、最適化されている訳でもなく、限りなく「ベタ移植」に近い形で・・・
私的にも残念ですが、ガンダムフリークの方は特にガッカリなのではないでしょうか。
ナムコの iPhone アプリのマーケティングは、一体どこまで「ナムコ」の名を貶めれば気が済むのでしょうかね・・・
・SDガンダム Gジェネレーション タッチ(iTunes が起動します)
【 ちょこっと攻略 】
それでもやりたいという方や、すでに製品版にしてしまった人向けにシステムを簡単に解説しておきます。
プレイ時の参考にしてみて下さい。
【 編成 】
・編成ユニットには「マスター」と「グループ」が存在する。 マスターは主人公的な存在で、近くにいるどの味方ユニットからも支援を受ける事が出来る。 戦艦に帰還できないが、HP と EN はターン毎に少しずつ自然回復する。
・「グループ」は戦艦に格納されて出撃するため、戦艦が必要。
・1つのグループには最大2つの「チーム」が所属する。 チーム数やユニット数は戦艦によって決まる。
・戦艦の周囲には指揮範囲があり、この範囲外だと能力が低下する。 指揮範囲はパイロットの指揮能力で来まる。
・「チーム」の一番上のユニットは「リーダー」となる。リーダーユニットにも指揮範囲があり、チームのユニットはその範囲にいないと能力が落ちて支援も出来なくなる。
【 戦闘 】
・攻撃には EN を消費する。 消費した EN は戦艦に戻らないと回復しない。 戦艦の HP と EN はターン毎に自然回復していく。
・チームメンバー同士はリーダーの指揮範囲内にいて未行動なら支援攻撃に参加できる。 経験値は支援ユニットも入手する事が出来る。
・敵にトドメを刺すとユニットは再度行動が可能になる。 これを「チャンスステップ」と言う。 チャンスステップは敵を倒し続ける限り何度でも発生する。
・パイロットには精神力を示す MP という数値がある。 攻撃が当たったり敵を撃破すると上昇し、被弾すると下がる。 一定以上まで高まると「強気」、一定以下になると「弱気」になり、能力に補正がかかる。 どのあたりで状態が変化するかはパイロットごとに異なる。
・MP が最大になると「超強気」になり攻撃が全てクリティカルになる。 MP が非常に低くなると「混乱」し攻撃が出来なくなる。
・戦艦に所属しているユニットは、出撃中に戦艦が倒されると白旗を揚げる。 白旗を揚げている敵ユニットはこちらの戦艦で「捕獲」が出来る。 捕獲したユニットはステージクリア後にストックに入れるか換金するかを選べる。
・敵を倒すと「ハロポイント」が得られ、それによってクリア後の評価が判定される。
ハロポイントは倒しにくい敵を倒したり、敵を「オーバーキル」(相手の全 HP の倍以上のダメージを与える)で倒すほど高くなる。
【 開発 】
・今作では2つのユニットをかけ合わせると、素材となったユニットは消えてしまう。
・開発にレベルは必要ないが、開発後のユニットの能力値やレベルは素材となったユニットの影響を受ける。
・ガラケー版の「Gジェネレーションモバイル」の開発の組み合わせはそのまま使えない模様。
ただ、イベントなどの発生条件は同じようです。
ナムコ
「ガンダム ファイティングスピリッツ」です。
この冬、ナムコバンダイゲームスはいくつかのガンダムを扱ったアプリを販売することを発表していますが、その1つですね。
このゲームは正確には、携帯電話用のアプリからの移植です。
そのためグラフィックやキャラの動きには不安があったのですが、見てみると結構綺麗なグラフィックで、動きもスムーズ。
角張った 3D グラフィックとはまた違った、ベクターグラフィック(2点間を線で滑らかに結んで作画したグラフィック)っぽいアニメ調の絵が、逆に新鮮な感じを受けますね。
ゲームは俗に言う「スト2」型の対戦格闘です。
登場する機体は初期段階では、ガンダム(初代)、Zガンダム、FAアレックス、ストライクガンダム、そしてザク(しかもジーンの)。
新旧織り交ぜての登場となっていますが・・・ ザクだけ妙にハンデがあるような気がしないでもない。
機体は最終的には10機になるようで、隠すほどのものでもないので言ってしまうと、シャアザクやキュベレイ、ジ・オなどが登場します。
操作は仮想方向キーで操作し、操作性は「すごく良い」と言う程でもないけど、そんなに悪いと思うほどでもありません。
ナムコのアプリなので心配な方も多いと思いますが、まあマシな方です。
指を置いた場所にパッドが現れる設定も可能です。
メインの攻撃ボタンは1つですが、必殺技ボタンと超必殺技ボタンが付いていて、必殺技はコマンドを入力しなくても出す事が可能です。
この辺は「ストリートファイターIV」と同様ですね。
通常攻撃はレバーの方向によって違う技が出ます。
正直、技の数は少なく、強弱もありません。
ただそんなに多くの技があっても使わないと思うし、普通に格闘ゲームとして成り立つぐらいの技数はありますね。
一応「キャンセル技」なども可能になっているようです。
グラフィックは前述したように結構綺麗で、アニメ調の絵ですがチープな印象は受けない絵柄です。
攻撃が当たった時の衝撃などもかなり派手に表示されるので、やっていて地味な印象は受けません。
双方の距離が近くなるとズームし、離れるとズームアウトします。
敵に勝つと経験値が貯まり、パイロットがレベルアップする「成長システム」もあります。
レベルアップによって必殺技などが追加されることもあります。
とまあ、ゲームの基本部分は相応に良く出来ているのですが・・・
格闘ゲームとして致命的な欠点があります。
コンピューターのアルゴリズム(AIの動き)や難易度調整がダメダメなのです。
難易度は EASY・NORMAL・HARD・EXPERT の4つが用意されているのですが、EASY から HARD まで、離れて飛び道具を撃っているだけで勝てます。
必殺技ボタンがあるから射撃をミスることもない訳で、これじゃあ格闘ゲームとして問題外。
EASY はホント攻撃さえしてこないので、かなり「ライトゲーマー向け」の調整にしているのだと思いますが、にしてもほどがある。
だって全機体、射撃武器持ってるんだし。
普通に正面からボコボコ殴り合っても EASY や NORMAL だと問題なく勝つ事ができ、ちょっと弱すぎだろうと思ってしまいます。
全体的に AI が不用意な行動を連発する傾向があり、前述の「飛び道具だけ撃ってれば勝てる」というのも、相手がむやみに隙を見せたり、ダッシュで突っ込もうとしたり、飛び道具をかわす反応が悪いため。
加えて特定の状況に妙に弱い面があり、あまり詳しく書くのは控えますが、ガンダムだと「ハメ技」で EXPERT のラストまで簡単に勝ててしまう。
(しかもたぶん、どのキャラでもハメが可能な技があると思う)
とにかく格闘ゲームで一番重要な、「コンピューターの動き」の作り込みが甘いのです。
iTunes の説明に「格闘ゲームが苦手な方にも幅広く楽しんで頂けるよう」とか書かれていますが、逆に「格闘ゲームをやっていた人は度外視ですか?」と言いたくなります。
たぶんテストプレイが十分に行われておらず、内輪のテストしかしていないのではないでしょうか。
まあ、EXPERT にしてハメなし、射撃も控えめでプレイすると、相応に楽しめるのですが・・・
そういう縛りプレイでやらないと、今の時点ではちょっと・・・ と思ってしまいますね。
また、ストーリーのようなものはなく、成長要素はあるけど取って付けたようなものであるため(しかも成長させなくても勝てる)、やり込み要素に関しても乏しいです。
Game Center などへの対応もなし。 これでは長く楽しむのは厳しいですね。
対戦は Bluetooth を通しての対戦のみ可能です。
と言う訳で「ガンダム ファイティングスピリッツ」、意外に動きやグラフィックは良かったけど、残念な点が多かったアプリです。
価格が安ければまだ良かったかもしれませんが、定価は 600 円。
ガンダムだから安売りできないのだと思いますが、この価格ではお勧めできませんね。
まあ、「ガンダムで 2D 対戦格闘」という時点で「イロモノ」です。
おまけに「携帯電話アプリからの移植」で、しかも iPhone / iPod touch アプリでは色々と前科の多いナムコですから・・・ 「さもあらん」と言ったところでしょうか。
でも「その割には」、思っていたよりは良く出来ていた、とも思いますが。
AI の強さや動きの甘さについてはプログラムの調整などで対処できる部分でしょうから、今後のアップデート次第では改善されるかもしれません。
ボリュームやメニュー部分などは「携帯電話アプリのまんま」なので、ここももう少し改良されて、実績の要素なども加われば、もっと良くなるとも思いますが・・・ そこまではちょっと無理かな。
今の時点では微妙と言わざるを得ませんが、ガンダムが好きで好きでたまらない人なら、悪くはないかも・・・?
・ガンダム ファイティングスピリッツ(公開終了)
パズル(マッチ3ゲーム)と本格 RPG が融合した世界的なヒット作「Puzzle Quest」(パズルクエスト)。
iPhone / iPod touch でも定番アプリとなっていますが、その続編が iPhone に移植されました。
「Puzzle Quest 2」です。
パズルクエストは「D3パブリッシャー」という企業が販売を行っているのですが(開発はオーストラリアのメーカーです)、今回はその D3 パブリッシャーの親会社である「ナムコ」が販売を担当しています。
それだけ期待のゲームだと言う事なのでしょうか?
移植はアメリカの Spark Plug Games というメーカーが行っているようです。
このアプリは単体で iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応している「ユニバーサルアプリ」なのですが、画面のレイアウトが結構異なるため、上の画像には両方を掲載しています。
ゲームは戦闘シーンが「マッチ3ゲーム」(ズーキーパー型のパズル)になっている RPG です。
同じ色のパネルを縦か横に3つ並べれば消すことができ、その色の「マナ」を得ることができます。
キャラクターはそのマナを消費して様々な技や魔法を繰り出すことができ、それを使って敵にダメージを与え、相手の HP を 0 にすれば勝利となります。
ガイコツマークのパネルを3つそろえても相手にダメージを与えられ、それだけで敵を倒すことも出来るのですが、敵はだんだん強くなるため、技をうまく組み合わせて戦わないと勝利するのは難しくなってきます。
RPG なので、敵を倒せば経験値が貰えレベルアップできます。
武器や防具などの装備もあり、ショップで買い物をしたり、アイテムを使って武器を強化するなど、本格的な RPG としてのシステムが一通り盛り込まれています。
前作は広いワールドマップ上を移動していましたが、今作は街の中とダンジョン内という狭い範囲が舞台となっています。
ダンジョンではマップも表示され、探索する楽しみもあり、割と「普通のRPG」っぽい形になったと言えますね。
ゲームシステムも前作と比べるとかなり変化していて、「普通のRPG」に近づけた形になっています。
前作は装備の1つ1つに「マナを得た時に追加でマナ+1」とか「ダメージを受けた時に一定の確率で軽減」とかの効果が設定されていましたが、今回は普通に武器には攻撃力が、防具には防御力が設定され、一般的な RPG のスタイルになっています。
防御力はそのまま「相手のダメージを半減する確率」になっていて、例えば防御が 40 なら 40% の確率で受けたダメージを半分にします。
攻撃力はガイコツパネルや技・魔法の威力が上がるのではなく、「武器を使った時の威力」になっています。
今回、「スター」と「ゴールド」のパネルがなくなり、かわりにマナの種類が1つ増え、さらに「装備」のパネルが追加されました。
装備のパネルをそろえると「アクションポイント」が得られ、それを消費して武器を使用する事が出来ます。
武器を使った時にはキャラクターの「カットイン」も表示され、武器以外に盾や薬もあり、盾なら一定時間防御力アップ、薬なら特定のマナが増加するなどの効果があります。
敵を倒すと経験値とお金以外に、鉄や板などの「素材」も得られます。
この素材を使って持っている装備を強化していくことが可能で、今回はお店で売っている武器や防具が弱いので、この「強化」が良い装備を得るためには必要になります。
他にも、鍵のかかった扉を開けたり宝箱からアイテムを得る時などに、それにちなんだ「ミニゲーム」のパズルをするなど、ちょっとしたイベントも盛り込まれています。
一方で、モンスターの捕獲や騎乗動物などの要素はなくなりました。
やり込み要素や追加要素については、前より少なくなった印象もありますね。
以下は Youtube で公開されている XBOX360 と DS 版のトレーラーです。 iPhone / iPad 版もほぼ同じです。
難点は・・・ やはり英語とキャラクターデザインでしょう・・・
当たり前ですが、海外のゲームなので全文英語です。
各キャラクターの技や魔法の効果が重要なゲームですが、それらの説明もすべて英語なので、それなりに英語が読める人か、前作をやっていて技の効果の見当が付く人でないと、正直言って辛いです。
もちろんストーリーも英語が読めないと解り辛いですね。
※現在は(やや微妙な翻訳ですが)日本語化されています。
そして何より、キャラクターデザインが日本向けじゃない。
「キツいアメコミ調のデザイン」で、ハッキリ言って主人公たちは「オヤジ」&「おばさん」。
アメコミ調の絵でも日本人が許容出来るものと出来ないものがありますが、このゲームは厳しい方ですね。
主人公の職業には4種類あり、アサシン(暗殺者)とテンプラー(テンプル騎士団)はマシなのですが、ソーサラー(魔術師)の男性はモヒカン頭のヒャッハーだし、バーバリアンに至っては見た目もポーズもヒドい。
この主人公のグラフィックは正直、日本やアジア圏ではマイナスだと思います・・・
モンスターのデザインは非常に良いですが。
そしてもう1つ気になるのが、ロードの多さ。
画面を移動する度に Loading… Loading… の繰り返し。
1回のロードは4~6秒(iPad の方が若干早い)で、そんなに長い訳ではないのですが、10 画面分ぐらいまとめて移動する事もあるので、その度にロード画面の繰り返し見るのは嫌になってきます。
まさか iPhone / iPad のアプリで「ロードが気になるゲーム」をやることになるとは思わなかった。
「まとめて読み込めないのかコレ」と思ってしまいます・・・
※ iPhone 5 や新 iPad などの最新機種なら、ハードウェアの向上によりロード時間は短縮されています。
とは言え「Puzzle Quest 2」、面白いか面白くないかで言えば、これはもう間違いなく「面白い」です。
特に戦闘はより戦略性が高くなり、技・魔法のバランスも取られ、うまく改善されている印象ですね。
価格は 1200 円と高額で、私的には十分な面白さとボリュームがあるのでこれでも悪くないと思うのですが、パズルクエスト未経験者にこの値段でオススメするのはちょっと厳しいかも。
とりあえず、前作のパズルクエストをやったことのない人は、そちらからやってみるのをお勧めします。
※ 現在は 350 円に値下がりしています。
また、前作のパズルクエストは開発会社が買収された影響で、非公開になっています・・・
前作をやっていて、「面白かった! 最後までやった!」と言う人には、今作も文句なくオススメです。
私もかなり楽しんでいますし、いずれ攻略ページも作りたいなぁと思っています。
でも、ちょっと人を選ぶアプリかもしれませんね・・・
・Puzzle Quest 2(iTunes が起動します)
【 ちょこっと(?)攻略 】
いずれ攻略ページに記載すると思いますが、先行して各職業のスペル効果の翻訳を載せておきたいと思います。
プレイされる方は参考にして下さい。
= アサシン =
・Sneak Attack : 敵に3ダメージを与える。 使用してもターン終了しない。
・Swift Strike : 場のイエロージェムを全てパープルジェムに変える。 変えたジェム1つあたり敵に1ダメージ。
・Confuse : 敵がジェムをそろえてもマナやアクションポイントが1しか増えない状態になる。 4ターン継続する。
・Stealth : ダメージを受けても代わりにパープルマナが減り、HP が減らない状態になる。 使用中はパープルマナが毎ターン2減少し、パープルマナが尽きると効果がなくなる。 また、使用中は Strike 系のスペルのダメージが2倍になる。 使用時にパープルマナが 13 以下の場合、使用してもターン終了しない。
・Stone Strike : 場のグリーンジェムを全てパープルジェムに変える。 変えたジェム1つあたり敵に1ダメージ。
・Seek Shadows : パープルマナが5増える。 使用してもターン終了しない。
・Disarm : 相手の手装備が使用不可能になる。 効果は6ターン継続し、所持グリーンマナ6あたり1ターン増加する。 効果中は Strike 系のスペルのダメージが2倍になる。 使用してもターン終了しない。
・Pressure Point : 指定したブルージェムとその周囲のジェムが破壊される。 破壊されたブルージェム1つあたり敵の防御力が 25 減少し、さらにガイコツのダメージ増加が1減少。 効果は 10 ターン続く。
・Burning Strike : 場のレッドジェムを全てパープルジェムに変える。 変えたジェム1つあたり敵に1ダメージ。
・Weaken : ジェムを1つ選択し、敵が持っているそのジェムのマナが半分になる。 使用してもターン終了しない。
・Blackjack : 敵を3ターンパスさせる。 その間、Strike 系のスペルのダメージは2倍になる。
・Freezing Strike : 場のブルージェムを全てパープルジェムに変える。 変えたジェム1つあたり敵に1ダメージ。
・Bandage : 所持グリーンマナの分だけ HP が回復する。 使用後グリーンマナは 0 になる。 ステルス中だと効果は2倍になる。
・Backstab : 武器攻撃を行う。 アクションポイントは消費しない。
・Taunt : 相手のレッドマナを4増やす。 もし相手のレッドマナが最大になるとその分だけダメージを与え、レッドマナは半減させる。 使用してもターン終了しない。
・Dual Shot : 武器を両手に持っている必要がある。 両手の武器のダメージを敵に与える。
・Shadow Strike : 場のパープルジェムを全て破壊する。 破壊したジェム1つあたり敵に2ダメージ。
= バーバリアン =
・Pummel : 場にあるレッドジェム2つあたり1のダメージを与える。
・Tribal Mark : 場のレッドジェムを全て破壊し、ジェム4つあたりガイコツのダメージを1増加させる。 効果は戦闘終了まで継続する。
・Enrage : ランダムに14個のレッドジェムを場に出現させる。
・Tribal Ward : 場のグリーンジェムを全て破壊し、ジェム1つあたり防御力を2増加させる。 効果は戦闘終了まで継続する。
・Slam : 相手の全マナを 10 ずつ減少させる。
・Skull Crusher : 場のガイコツを全て破壊し、敵を1ターンパスさせる。 ガイコツ5つあたりパスさせるターン+1。
・Barbaric Roar : 敵の防御力を 75% 低下させる。 効果は3ターン。 使用してもターン終了しない。
・Raze : 場のブルージェムを全て破壊し、ジェム1つあたりレッドマナ+1。
・Backswing : このターンの武器ダメージ 1.5 倍。 使用してもターン終了しない。
・Warcry : 場に赤ガイコツを3つ出現させる。 レッドマナが 25 以上あれば使用してもターン終了しない。
・Final Assault : HP 25 あたりガイコツのダメージを1増加させるが、その分だけ HP 減少。 この効果は解除されない。 使用してもターン終了しない。
・Stomp : 選択した場所を中心にした 3x3 の範囲のジェムを全て破壊する。 破壊したジェムの効果は通常通り得られる。 また、敵に8ダメージを与える。
・Brutality : ガイコツのダメージが2倍になる。 6ターン継続する。
・Head Hunter : 上部2列のジェムを全て破壊する。 破壊したジェムの効果は通常通り得られる。 また、敵に 10 ダメージを与える。
・Blood Fury : 敵に与えたダメージの 25 %分、自分の体力が回復する。 効果は3ターン。
・Destroyer : アクションポイントが 50 増える。 使用してもターン終了しない。
・Berserk Rage : 場の全てのレッドジェムをガイコツに変える。 レッドマナが 25 以上あればターン終了しない。
= ソーサラー =
・Mage Strike : 敵に5のダメージを与える。 所持ブルーマナ3あたりダメージ+1。
・Wild Mana : 指定した場所に x3 のワイルドカードを出現させる。 ワイルドカードを指定した場合は倍率が x2 分増える。
・Shadow Curse : 相手の手装備の使用を封じる。 効果は3ターン。
・Dark Channels : パープル以外のジェムを指定し、その色のジェムを全て破壊する。 破壊したジェムの効果は通常通り得られる。
・Flame Bolts : 所持イエローマナ5あたり4のダメージを敵に与える。 使用後イエローマナは 0 になる。
・Ice Shield : ダメージを受けても代わりにブルーマナが減り、HP が減らない状態になる。 使用中はブルーマナが毎ターン2減少し、ブルーマナが尽きると効果がなくなる。
・Flameblade : 所持レッドマナの分だけ武器攻撃の威力が上がる。 使用後レッドマナは 0 になる。
・Weakness : 敵のアクションポイントを減らし、アクションポイント3あたり1のダメージを与える。
・Hand of Ice : 場のアクションジェムをブルージェムに変える。
・Finger of Death : 指定した場所に赤ガイコツを出現させる。
・Chasm : パープルジェムを指定し、そのジェムの縦横一列のジェムを全て破壊する。 また、敵に6ダメージを与える。 破壊したジェムの効果は通常通り得られ、パープルジェム1つあたりダメージ1増加。
・Stoneskin : 場のグリーンジェムをレッドジェムに変え、変えたジェム1つあたり防御力を5増加する。 効果は 10 ターン継続する。
・Strength : 場のアクションジェムを全て破壊し、その効果を得る。
・Fireball : 指定したレッドジェムとその周囲のジェムを破壊する。 破壊したジェムの効果は通常通り得られる。 敵には6ダメージを与え、巻き込んだレッドジェムの分だけダメージは倍増する。
・Mirror Shield : 相手の防御力を 0 にし、その分だけこちらの防御力を増加させる。 効果は 10 ターン継続し、所持ブルーマナ8あたり1ターン増加する。
・Mana Siphon : パープルジェム以外のジェムを指定し、その色の相手のマナを半減させ、その分だけこちらのマナを増やす。
・Mana Blast : 場の全てのマナのジェムを破壊する。 破壊したジェム1つあたり2のダメージを敵に与える。
=テンプラー=
・Defensive Wall : 場の全てのパープルジェムを破壊し、破壊したジェム1つあたり防御力が5増加する。
・Shield Bash : 盾を装備している必要がある。 1+防御力5あたり1のダメージを敵に与える。 使用すると付与されている効果は解除される。
・Focus : 指定したジェムがアクションジェムに変わる。
・Intimidate : 敵のアクションポイントを5吸収する。
・Rush : 敵を2ターンパスさせる。 所持イエローマナ7あたりターン+1。
・Brace : ブロックに成功した時のダメージ減少率が半減から 75% 減に増加する。 5ターン継続し、所持イエローマナ6あたりターン+1。 使用してもターン終了しない。
・Barrier : 場の全てのアクションジェムがグリーンジェムに変わる。 変えたジェム2つあたりアクションポイントが1増加。
・Counter Attack : ブロックに成功した際に相手に5ダメージを与える。 効果は5ターン続き、所持ブルーマナ6あたりターン+1。
・Reinforce : 場の全てのアクションジェムを破壊し、その数だけ HP を回復させる。
・Hold the Line : スタン(麻痺)抵抗を持つ。 効果は8ターンで、所持イエローマナ6あたりターン+1。
・Fists of Light : 場の全てのイエロージェムをアクションジェムに変える。
・Drain Power : 次の武器攻撃で与えたダメージの半分、敵の全マナを吸収する。
・Hand of God : ランダムに 15 のアクションジェムを場に出現させる。
・Overshadow : 相手の防御力を半減させ、その分だけ自分の防御力を増やす。 効果は 10 ターン継続する。
・Divine Power : 全マナが防御力 10 あたり1増加。
・Last Stand : HP 25 あたり5つの赤ガイコツを出現させるが、その分 HP は減少する。 1回の戦闘で1度しか使えない。
・Heaven's Wrath : 場にある全てのアクションジェムと、その周囲のジェムが破壊される。 破壊されたジェムの効果は通常通り得られる。
それが遂に iPhone / iPod touch にも登場しました。
アプリ名はシンプルに「もじぴったん」です。
クロスワードのようにマスに「ひらがな」を置いていき、言葉を作りながらクリア条件を満たすパズルゲームで、その性質上日本でしか販売できないゲームなので、iPhone のアプリにはなりにくいと思っていたのですが・・・ 出してきましたね。
私も好きなゲームなので嬉しいです。
アプリ本体は無料で問題集が有料という、言わば「アイテム課金型」のアプリとなっています。
画面左に手札となる「ひらがな」のパネルがあり、空いたマスの上にドラッグで移す事が出来ます。
置いたパネルを使って縦横一列で何かの「言葉」が出来ていれば得点が入り、一度に複数の言葉が出来たり、長い言葉が出来ていればより多くのスコアが加算されます。
iPhone / iPod touch 版の言葉の収録数は不明ですが、少なくとも数万語は入っており、そのため適当においても何かの言葉が次々と出来る場合が多いです。
思わぬ大連鎖や知らない言葉が出来たりすることもあって、その意外性も面白さの1つですね。
ただし、どのステージにも「3文字以上の言葉を10個作れ」とか「ブロックを全て使用しろ」などのクリア条件があるため、適当にやったのではクリア困難。 頭を使わないとクリア出来ないステージが多くあります。
iPhone / iPod touch 版はパネルをドラッグで移せますから操作性は非常に良いです。
また、もじぴったんはボーカル付きの BGM が良いことで知られていますが、他機種版で評判の良かった曲が iPhone にも収録されており、ちゃんと声で歌ってくれます。
(DS 版は1曲しかボーカル付きの曲がなくてガッカリだったのですが、そう言うことはありません)
ただ、PSP 版などと比べると BGM の数は減っています。
ゲームモードは通常モードの他に「即答モード」「対戦モード」の2つが用意されていて、即答モードは数秒で終わる短いステージが次々と出てくるタイムトライアル的なモード。
対戦モードは交互にパネルを置き、言葉を作ったパネルが自分の色になって、先に自分の色のパネルを指定枚数以上にした方が勝利になるモードです。
即答モードは携帯機器である iPhone / iPod touch に合わせたモードと言えますね。
ただ、アプリ自体は良く出来ているのですが、ちょっと残念な点や気になる点も多くあります。
まず、「即答モード」と「対戦モード」に実績の記録のようなものがない。
「通常モード」にはステージごとに決められたスコア以上でクリアすると「スタンプ」が貰えるという要素があるのですが、「即答モード」と「対戦モード」にはそう言った要素が一切ありません。
即答モードはハイスコアを競うモードであるにも関わらず、記録が残りません。 もちろんオンラインランキングなどの要素もなし。
これじゃハイスコアを狙う意欲も薄れるというもの・・・
コンピューターと戦う対戦モードも面白いのですが、例えば「クリアしたステージにはマークが付く」とか言った要素は一切ありません。
単に1勝負するだけ。
どちらもオンライン要素が不可欠だと思うシステムなのに、それがないと言う事は、もしかすると「将来的には実装する予定だけど、まだ出来ていない」という事なのかもしれません・・・?
いずれにせよ、今の時点では物足りない&未完成感が漂います。
即答モードは購入時に「1000 問」と書かれている割には、同じステージばかりが出現し、調整不足な感も否めません。
もう1つの問題点は、無料時(未課金時)の内容と価格。
前述したように、このアプリの本体は無料で提供されています。
ところが無料の状態でのステージ数があまりにも少なすぎる。
通常モードはたったの1ステージのみ、即答モードも数秒で終わるステージが5つだけ。 対戦モードも1ステージのみです。
元々もじぴったんは1ステージにかかる時間がそんなに長くありません。
その短時間で終わるステージが「たったの1つ」なのでは、試用にさえなりません。
無料体験版は諸刃の剣でもあり、そこで「遊べない」と判断されたら逆効果になる訳で・・・
それなのにこんな短時間しか楽しめないのでは購買意欲を誘発できるのか非常に疑問です。
加えて課金の価格。
通常モードのステージパックが 20 ステージで 250 円、即答モードのプレイが 350 円、対戦モードも 20 ステージで 350 円。
全部買ったら約 1000 円。
えぇ、「タダより高いものはない」のパターンです。
それでも私は好きなゲームだから、全部買っても悔いはないのですが・・・ やはり割高。
「全てのモードを楽しむ場合は 1000 円かかるアプリ」だと考えておいた方が良いでしょう。
※現在は無料の通常ステージが5つになり、ステージパックが App Store の価格改定の影響で 250 円から 170 円に値下げ。 即答モードと対戦モードも 250 円に値下げされました。
以前よりはマシになっています。
先日の「Jubeat plus」の時も思ったのですが、最近は「無料アプリこそ金がかかる」というパターンが増えつつあるので、逆に注意した方が良い気がします。
まあ、新しいビジネスモデルが構築されるのは、悪いことではないとは思いますけどね・・・
ともあれ「もじぴったん」、やったことがある人はもちろん、まだやったことがない人もぜひ体験してみて欲しいゲームです。
無料体験したい方は、このアプリの体験版より、以下の公式サイト「もじぴったんうぇぶ」で公開されている Flash のおためし版をやった方が良いでしょう。
http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/mojipittan/
ゲーム部分はファンの期待を裏切らない出来なので、決して悪いアプリではないですね。
・もじぴったん(iTunes が起動します)
それが「PAC-ATTACK」です。
このゲームの画面を見た時、「これって『コズモギャング・ザ・パズル』に似てるなぁ」と思った方もいるのではないでしょうか?
それもそのはず、Pac-Attack は「コズモギャング・ザ・パズル」の海外版です。
海外でこのゲームを販売する時、欧米では「コズモ」というキャラクターの知名度が全くなかったため、パックマンのキャラクターに差し替えられたようです。
「コズモギャング・ザ・パズル」は 1992 年にアーケード(ゲームセンター)に登場したパズルゲームで、その後に様々なゲーム機に移植されました。
「ブロック」「モンスター」「パックマン」のどれか3つで構成されたL字型のブロックが落ちてきます。
ブロックは横一列に並べば消えるという、「テトリス」と同じ形式です。
モンスターは一列に並べても消せませんが、パックマンを落とすと、パックマンがモンスターを食べて消してくれます。
パックマンは下にブロックがあれば横に進み、壁にぶつかると反転、下にブロックがなければ下へと進みます。
そして途上にあるモンスターを食べ続けてくれます。
(つまりこのゲームのモンスターは単なる「やられキャラ」です)
パックマンは一定時間ごとに出現し、そのタイミングは画面左のタイマーで解るようになっています。
モンスターはパックマンでまとめて食べられるように並べていき、一方でブロックはすき間なく横一列になるように並べていかなくてはなりません。
2つの異なる性質のブロックを同時に積んでいく必要があるため、慣れないと難しい落ちものパズルです。
ただ、連鎖が絶対に必要で、そこに大きな壁がある「ぷよぷよ」よりは簡単と言えますね。
ゲームモードは通常のモードの他に、決められたブロックでモンスターの「全消し」を狙う「パズル(PAZZLE)」、Facebook で2分間の得点を競う「スクランブル(SCRAMBLE)」の3つがあります。
ただ、スクランブルは Facebook にしか対応しておらず、Game Center はもちろん OpenFeint やローカルなネットランキングにさえ未対応なのが残念です。
パズルモードは全 100 問あって、相応のボリュームと言えますね。
通常モードは難易度をイージーからハイパーまで4段階で選べますが、このゲームは難易度の上昇が遅いので、イージーだとちょっと慣れると延々と続きます。
高難度の方が点効率も良いので、慣れたらハード以上の方がいいですね。
操作性は、それほど悪くありません。
操作性がダメダメな事で定評のあるナムコのゲームの中では、かなり操作しやすい方と言えます。
ただし、ボタンによる操作(バーチャルパッド)はダメです。
初期設定はこのボタン操作なのですが、ボタンの並びがどう考えてもおかしい・・・
普通この手のゲームは左側に方向キー、右側に回転ボタンが一般的だと思いますが、設定の「1」も「2」も見事のその逆。
「3」はそれに準じているけど左右ボタンが横に並んでいない操作ミス誘発設定。 「4」は単にやりにくいだけ。
4つあって一般的と思えるものが1つもないってどういう事なんだろう?
このゲームは「ナムコ・アメリカ」の開発ですが、アメリカってこれが普通なのか?
まあ「TOUCH & FLICK」(タッチ&フリック)の操作も可能で、こちらなら画面タップで回転、ドラッグでブロック移動&下に落とす操作ができます。
二本指ドラッグで早く落とす事もでき、こちらなら操作性は(特別良いと言うほどでもないけど)悪くはありません。
すぐにオプションで操作をこちらに変更するのを推奨します。
そして、ゲームとしてオススメかどうかですが・・・ うーん、難しいところです。
相応に遊べるので決して「悪い」と言うことはないんですが、取り立てて「良い」という程でもないかなぁ・・・ という感じですね。
落ちものパズルが好きな方なら結構楽しめます。
ただ、演出に乏しくハデさもなく、通常モードがランキングに対応している訳でもないので、ゲーム的にもシステム的にも淡々とした印象です。
見た目とグラフィック、共にオリジナルの「コズモギャング・ザ・パズル」より簡素です。 元々「パックマン」がシンプルな見た目ですからね。
価格は 350 円と、この内容だとちょっと高めかなぁ、と思います。
ただ、前述したように面白くない訳ではないので、この手のゲームが好きなら良いかな、という感じですね。
「コズモギャング・ザ・パズル」の経験者の方や、以前やっていた方なら、悪くはないのではないでしょうか。
もしくは、セール狙いかな・・・
・PAC-ATTACK(iTunes が起動します)
と言う訳で、今回はそんなナムコのアプリの1つ「Dig Dug REMIX」を取り上げたいと思います。
Dig Dug(ディグダグ)は日本のアーケードゲームの初期、ナムコ黎明期の頃の名作です。
地中を掘り進んでモンスターをポンプ(空気入れ)と岩石落としで倒すという内容で、どのように掘り進むかがポイントになる、ちょっとした戦略性のあるアクションゲームです。
ただ、先に言ってしまいますと、このアプリは全くオススメ出来ません。
操作性が非常に悪く、操作しにくいことで定評のある(?)ナムコのアプリの中でも、特に操作が劣悪なものの1つと言えます。
ゲームにはグラフィックが一新され新キャラやアイテム、巨大なボスなども登場する「リミックス」と、旧来のディグダグである「オリジナル」の2つがあります。
プレイヤーは方向キーかドラッグで主人公を操作し、地中を掘り進んでいきます。
敵はその掘られた穴を通って移動し、地中を通過してくる事もありますがこの時は速度が低下します。
よって掘り方によって敵の動きをある程度コントロールする事が可能で、これがゲームのポイントになります。
ボタンを押すと敵に「モリ」を撃ち、そのままボタンを連打すると相手を空気入れで膨らませパンクさせて倒すことが出来ます。
また地中には岩があり、その下を掘ると岩が落下して敵に当たれば押しつぶす事が出来ます。
多数の敵とまとめて押しつぶすと高得点ですが、すぐ逃げないと自分も押しつぶされるので注意が必要です。
リミックスモードには横に転がっていく丸い岩も存在します。
さて、ゲーム内容はともかくして、最初に述べたようにこのゲームは操作性が劣悪です。
操作には「方向キー」と「フリック」の2種類がありますが、方向キーを選ぶとキーの部分から少しでも指が外れるとすぐにキャラが動かなくなり、フリックを選ぶとそもそも誤操作が連発されます。
「方向キー」の場合、例えば上に移動する時、タッチパネル上では指が上に動きます。 その時点で方向キーの中心部から指はズレる訳です。
そこからさらに右に指を動かしたりすると、さらに指はズレていきます。
だからと言って一度指を離してキーを押し直すという方法では、タッチパネルだと方向キーに「感触」がないため、正確に各方向を押さえられているかどうかプレイヤーは確認出来ず、どのみちズレ初めてしまいます。
そのため最近の iPhone / iPod touch のゲームの多くは、この指の動きに合わせて移動方向を調整したり、方向キー自体の場所を移動させたりします。
方向キー自体も大きめにして、判定範囲も拡大し、より操作しやすいよう配慮されている事が多いです。
こうした調整がうまく行われているゲームは、方向キーでプレイしていてもほとんど違和感は感じません。
しかしこのゲームはそんな調整一切なし。 おまけに方向キーも小さく、これでは常に操作を気にしてプレイしなければなりません。
「フリック操作」の場合、このゲームは移動方向が4方向です。
よって指は「上下左右」に動かさなければならない訳ですが、右に動いて上に動くような場合、どうしても指は「ナナメ」に動きがちです。
通常、こうした場合には多くのゲームで判定の補正が行われ、指が右に動いた後にナナメ上方向に動いた場合は「上へ動かそうとしているんだ」というような入力の調整が行われます。
この調整があれば、フリック操作でも快適に動かせる訳ですが・・・
しかしこのゲームはそんな調整一切なし。 きっちり上下左右に指が動いていないとキャラクターは反応しません。
さらにオリジナルモードの場合、「フリック操作でも画面左下の辺りで操作しなければならない」という制約があって、これがフリック操作と完全に矛盾しています。
つまり、まったくもってタッチパネルでの操作に対する配慮がなされていないのです。
そして何より解らないのは、こんな劣悪な状態をずっと放置している事。
なぜならナムコにとって、ディグダグとかのオールドゲームはまさに「ドル箱」「売れ筋」であるはずなのです。
にも関わらず、iTunes のレビューでもこれだけ操作性について文句を言われているのに、まったく意に介していない状態です・・・
以下は推測も含みますが、おそらくこれらリミックス版のディグダグなどは、外注に製作が依頼されているのではないでしょうか。
そして開発側は当然パソコンでそれを作る訳ですが、実際の iPhone / iPod touch でのテストプレイは全くやっておらず、ナムコ側もほとんど iPhone でのチェックはしていないのだと思われます。
ちょっとやればすぐに解ることが解っていないのですから、パソコン上でのプレイしかしていないのでしょうね。
そして外注は開発が終わればもうアプリにはノータッチに。
ナムコの iPhone 担当側はそんな状況を知らないのか、それともどうすることも出来ないから対応する気がないのか、そのまま放置。
加えてネームバリューのあるゲームだから iTunes に並べていればそれだけで相応に売れるので、企業的には大して問題にしていない。
そんなところではないでしょうか。
これが個人や小規模メーカーなら、開発者はそのまま販売者でもあるから悪い点があれば自分で修正する訳ですが、ナムコのこの辺りのアプリは開発とマーケティングが完全に別個になっている印象です。
でも、ネームバリューのあるアプリだからこそ、まともにプレイ出来ないものを放置するというのは、ナムコにとっても、iPhone にとっても、もちろん購入者にとっても、悪い影響しかもたらさないと思います・・・
最初の頃はスクウェアやタイトーのアプリも操作に問題があるものが多かったのですが、こちらは今はきっちり調整が行われています。
カプコンは最初から操作性を重要視している印象です。
いまだにダメなまま放置なのは、ナムコぐらいです。
まあ、リッジレーサーはかなり良くなっているので、モノによっては対応可能なのでしょうが・・・
いい加減、ナムコが本来重要視すべきオールド系ゲームの改善も、外注やら企業間の問題やらがあるのかもしれませんが、見直すべきではないかと思います。
と言う訳で Dig Dug REMIX、なんだかゲームの内容についての解説がほとんどなかった気もしますが・・・ ともかくオススメ出来ません。
それにリミックスモード、スピード感が足りなさすぎですね。
ディグダグって後半ステージはスピーディーでかなり激しい展開になり、それが面白さでもあったと思うのですが、リミックスは終始ノロノロした感じなので、この点もあまり好きになれません。
・Dig Dug REMIX(iTunes が起動します)
美しい風景をリアルな 3D グラフィック表現し、さらにコーナーをブレーキングではなく「ドリフト」で滑りながら抜けていくという独特のゲームシステムで、1990 年代のゲーム市場に衝撃を与えた作品。
それが「リッジレーサー」です。
しかし iPhone / iPod touch 版のリッジレーサーは昨年末に登場したのですが、その時の評価は散々。
iPhone 3G では動作がガクガクで、当時の最新機 iPhone 3GS でさえ常に処理落ちしているような有り様、さらにまともにドリフトできない劣悪な操作性・・・
私も試してみましたがまともに遊べる代物ではなく、そのため今までブログやサイトでは取り上げませんでした。
しかしアップデートによって改善が続き、コースや車種も増え、頻繁なセールも行われているので、遅ればせながらレビューしようと思います。
リッジレーサーはナムコが開発した、3D グラフィックでコースを再現したレースゲームです。
最大の特徴は「ドリフト」で、通常のレースゲームはコーナーの前でブレーキをして減速し、滑らないように走るのが普通ですが、このゲームは違います。
高速でコーナーに突っ込みハンドルを切りながらブレーキし、車体をワザと滑らせて、急激な方向転換をしながら曲がっていきます。
このドリフトを使って高速でコーナーを攻略していくのがリッジレーサーの面白さです。
もちろんそれは「ゲームならではの挙動」であって、実際の車がこんなにドリフトしてたら摩擦でスピードが落ちるし、コントロールが効かずにコースアウトするのがオチですが、このゲームはドリフトしてもあまりスピードが落ちず、さらにドリフト中は勝手にカーブに沿って曲がるよう移動方向に補正がかかります。
つまり、リアルさよりも「走る楽しさ」を優先したレースゲームと言えますね。
この辺はリアル系のレースゲームとは大きく異なる点です。
iPhone / iPod touch 版は画面も美しく、PSP 並とまではいきませんが、それに近いぐらいのグラフィックはあります。
操作も初期版は本体を傾けての操作しかなく、反応が悪いうえにドリフト操作に合っていなかったため酷評されましたが、現在はコントロールキーでの操作が可能になっていて、普通にプレステ版と変わらないプレイが出来ます。
初心者の方にとってはドリフト操作、すなわちコーナー手前でハンドルを切りながら減速し、車体が滑り始めたらコーナーの脱出方向に車体が向くように逆側にハンドルを切って、向きを調整しながら車体を安定させる、という一連の方法が解りにくいと思います。
そのためレースゲームとしてはやや敷居が高いかな、とは思いますが・・・
でも、「簡単過ぎない難易度」「上位に入るのは慣れれば容易だけど、なかなか1位にはなれない」という難しさも、リッジレーサーの面白さですね。
一通りレースゲームをやってみましたが、私的には「走ること自体の面白さ」は、このリッジレーサーが一番ではないかと思います。
ただ、やや残念なのは・・・ もうちょっとプレイした実績などの要素が欲しかったこと。
特定のコースで1位になると新しい車がアンロックされる、順走コースをクリアすると逆走コースがプレイ出来る、などの要素はあるのですが、順位によって得られるドライバーズポイントとか、それによって解禁される要素とか、そう言ったものも欲しかった印象です。
いきなりクラス4やスペシャルクラスも選べますが、こうしたものは実績を積んだ後に出現するものにした方が、ゲームとしての目標を得られたし、面白かったような気がしますね。
携帯機ですから、ある程度は簡略化した方が良いと判断されたんでしょうか。
でも、「このコースで1位になると○○がアンロックされます」というような表示ぐらいはあった方が、目的(やる気)が明確化した気がします。
とは言え前述したように、今なら「走ることの楽しさ」に関しては、数あるレースゲームの中でもベストでしょう。
その内容はまさに「リッジレーサー」そのものです。
ナムコには珍しく、度重なるアップデートによって追加要素が増えているのも嬉しい点です。
セールで安くなっていることも多いようだし、今ならばススメできるアプリと言っても良いでしょう。
・RIDGE RACER ACCELERATED(iTunes が起動します)