有名な「ENIGMO」もその1つと言えますが・・・
今回取り上げるのは、見た目はシンプルながらも「パズル」としての完成度が高く、ピタゴラ系のゲームの中でも特に頭を使うゲーム。
「Electric Box」です。
様々な装置を使い、電気をゴールまで通します。
装置にはレーザー発射装置、水を落とす水槽、蒸気を出すヤカン、風を起こすプロペラ、明かりが点く電球、電気が来ると走る車など、様々なものがあります。
用意された装置を適切な場所・向きで配置して、装置に電気を送ればクリアですね。
グラフィックはシンプルですが、そのおかげでルールは理解しやすいです。
装置の種類が豊富で、説明が英文なのでやや解りにくさもありますが、見た目のシンプルさと、いつでも電気を送って装置の働きをチェックすることが出来るおかげで、そんなに悩む事はありません。
その一方で「ひらめき」が必要なステージが多く、パズルとしてのレベルは高いです。
「動きのある装置」が多いので、物体の移動や時間差を利用したクリア方法が求められる事も多くあります。
例えば上のステージは、電源からの電気でヤカンから蒸気が出て、蒸気発電機によりボールと充電電球に電気が送られます。
充電電球は充電後に電気が止まると点くのですが、ボールが落下してきて蒸気発電機が外されるので、電気の供給が止まって明かりが点きます。
この明かりをソーラーパネルが受けて電気が発生し、それにより右下の電磁石が作動してヤカンが右に吸い寄せられ、上部のフリーザーに蒸気があたります。
フリーザーは蒸気を受け取ると水が落ちるので、それで水車のような水力発電機が作動し、ゴールの装置に電気が送られます。
このように、装置が1つ1つ順番に動いていくのが特徴で、そのおかげで装置自体は動かない「ENIGMO」や、全体の動作がすぐに終わる「Crazy Machines」よりも、ピタゴラ装置っぽさがあります。
なかなか難しいゲームで、ENIGMO やクレヨンフィジックスのような柔軟な解法ができるゲームではありませんが、手強いパズルゲームがやりたい方や、ピタゴラ系が好きな方にはオススメ出来ます。
ステージも 65 とかなり多く、価格も 230 円とそんなに高くありません。
無料版もあるので、そちらから試してみるのもいいですね。
・Electric Box(iTunes が起動します)