iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

レトロゲーム

三國志2

コーエーの歴史ゲームシリーズの大定番「三國志」。
その三國志シリーズの第二作目「三國志2」が iPhone / iPod touch アプリとして発売されました。
コーエーの三國志の中でも名作と名高いゲームです。

このアプリ、12月16日に発売されていたようなのですが、大作ラッシュの影響で完全に埋もれてて、先日偶然見つけるまで全く気付きませんでした。
ニュースリリースとかも全くなく、だから大手のゲーム情報サイトなどでも発売のお知らせは皆無

「三國志2」と言えば相応に大きなタイトルだと思うのですが・・・ いいのかコレで。
広報に忘れられてるんじゃないのかこのアプリ・・・

ともかく、ゲームはちゃんと「三國志」しています
前作は初代の三國志がベースでしたから、最近の三国志しか知らない方には「劣化版」にしか見えなかった難点がありましたが、三國志2は「その後の三国志のスタイル」を作り上げたゲームなので、旧作を知らない方でも受け入れられると思います。

三國志2

ゲームのインターフェイスは前作「三國志 Touch(三國志1)」を踏襲していますが、各所に改善が見られます

内政画面では画面下のアイコンから命令を出すのですが、前作は「機能」や「情報」などのボタンは画面下をスライドして切り替えなければ表示されませんでした。
しかし今回は「情報・機能・進行」の3つは画面右に別枠で表示され、スライドで切り替える必要は無くなりました。

画面上部に表示されている都市情報もより細かくなり、特に「人口」を簡単に確認出来るのは地味に嬉しい変更点です。
命令を与える時の武将の選択画面も、能力値や忠誠度などの表示を切り替えるボタンが追加され、より解りやすくなりました。

大きすぎたボタンもやや小さくなり、その分画面が広くなっています。
より洗練されたインターフェイスになったという印象ですね。

操作の基本説明をしてくれるチュートリアルも用意されており、今回はボケる劉備とツッこむ諸葛亮のコンビでお送りされます。

三國志2

ゲーム内容は、携帯向けに簡略化した部分も多く見られますが、基本的には「メジャーな三國志」のシステムです。
つまり、コマンドは武将ごとに実行することができ、ちゃんと兵士数の編成や輸送などの一般的なシステムが存在していて、委任も自動輸送などを含め細かく指定できて、計略も色々と用意されている、「おなじみの三国志」ですね。

前作は原作を知らない方から、「命令が1つしか出せない」「輸送がねぇよ」「編成できねー」と散々批判されました。
「初代三國志は元々そう言うゲーム」だったので、無いのが当たり前なのですが・・・ それでも、iTunes では酷い言われようをしていました。
しかし三國志2は基本システムが整っているため、そういった形で非難される事はないと思います。

三國志2の大きな特徴は、外交や計略の使者がマップ上を移動し、他国を通過する時に捕まることがあること。
この時、手紙を没収されたり、運が悪いと相手に捕縛される事もあります。
もちろん他国の使者が通過した時に、こちらがそれを捕らえることもあります。
この使者の移動はその後の三國志には受け継がれませんでしたが、私は面白くて好きですね。

もう一つの大きな特徴は「計略」が豊富で、かつ強力なこと。
相手の忠誠度を下げる「偽書疑心」、戦闘中に寝返らせる「敵中作敵」、味方武将を相手国に潜り込ませる「埋伏の毒」などがあり、敵国に武将を埋伏させるとその国の武将の忠誠度が徐々に下がっていく効果もあります。

このゲームは計略を実行し、軍師が「失敗します」と言っても、戻って再び選択し直すと内部の乱数が変化して、軍師のセリフが「妙手です。ぜひ行いましょう」とかに変わる場合があります。
そうなるまで繰り返してから実行することで、計略を高確率で成功させることが出来ます。
軍師の助言は必ず当たる訳ではないのですが、知力が高いほど確実性が増すため、質の良い軍師の存在が非常に重要なゲームでもありますね。
知力が 100 だと「助言が 100 %外れない」ので、諸葛亮の存在は非常に強力で、孔明が神やコンピューターのように言われ始めたきっかけのゲームでもあります。

3gokusi26

また、このゲームは戦争に5部隊しか派遣できないのですが、防御側は10部隊で守る事が出来ます。
つまり相手の兵力が高いとどうしても不利になるのですが、計略で戦争中に相手を寝返らせれば攻撃側でも6部隊以上になるので、その点でも重要です。
義理が低い呂布や魏延だと計略なしで忠誠度100でも寝返ったりするので、呂布の裏切りっぷりが凄く、酷い時には1度の合戦で数度寝返ったりしました。

このあたりはゲームバランスの都合上、その後の三國志では修正されたのですが・・・ このぐらい極端な方が、武将の個性はあった気がしますね。

「共同作戦」が導入されたのもこの三國志2からで、同盟した国に同時進攻を依頼し、一緒に攻めることが出来ます。
この方法でも攻撃側が6部隊以上になるし、このゲームは同盟の締結と破棄が割と簡単に行えるので、かなり有効に活用できます。

相手の共同作戦や救援要請に応じたり、捕らえた同盟国の使者をそのまま通過させることで「信頼度」も上がります。
この信頼度が高いと登用の成功率が上がり、武将の忠誠度も下がりにくくなるため、非常に重要です。

三國志2

合戦は前作(三國志 Touch、三國志1)を踏襲していて、iPhone / iPod touch 用のやや小さめのマップになっています。
ただし取られたら負ける「兵糧庫」の概念はありません。

今回は部隊の機動力が多いため、訓練度さえあれば5マス以上一気に移動出来ます。
ただし敵に隣接すると移動が止まるため(俗に言う ZOC がある)、敵の近くではあまり動けません。
森に入ると部隊が見えなくなり(伏兵)、そこに敵が踏み込んでくると奇襲攻撃を行うというユニークな要素もあります。

火計は前作のように「一撃必殺」ではなくなりましたが、より燃え広がるようになっているので、場合によっては「火の海の中で逃げるので精一杯」という状況になる事もあります。(しかも防御側のコンピューターはやたら火を付けまくる)
この火計の派手さも三國志2の面白さと言えますね。
「突撃」は敵を倒せなくても反対側に貫通するため、いざという時はこれで逃げる方法もあります。
ただ、攻撃の基本が敵を囲んでの「一斉攻撃」である点は変わりません。

三國志2は「一騎打ち」が最初に導入されたゲームでもあり、開戦前に武力の高い武将を戦わせることが出来ます。
(と言うか、たいてい武将が勝手に一騎打ちを申し出ます)
勝った方は相手を(兵士ごと)捕える事ができますが、もちろん負けると捕らえられます。
リスクもありますが、三國志らしいと言えますね。

三國志2

難点は iPhone / iPod touch 用に内政が簡略化され、開発値が上がるのが早く、上限にすぐ達するため、内政では早期に「やることが無くなる」ことでしょうか。
国作りの楽しさのようなものは、あまりありません。

オリジナルの三國志2もその傾向はあったのですが、治水や武装度と言った数値がカットされたため、ますますそうなっています。
その分「計略をして下さい」ということでしょうか。
まあ、治水や武装度は重要度が低い数値でしたし、簡略化されたことはゲームのテンポアップにも繋がっていますけどね。

シナリオは3つ、「董卓の横暴」「諸葛亮登場」「三國の鼎立」。
オリジナルと比べると少なくなっていますが・・・ 基本となるシナリオは押さえられています。

新武将は 30 人まで登録可能で、新君主としてプレイする事も出来ます。
この「オリジナル武将の作成」の要素も、三國志2から導入されたものです。
武将の能力を上げる「アイテム」が登場するのも、このゲームからですね。


全体として「コーエーの歴史シミュレーションゲームの基本」が形作られており、そのため 三國志 Touch(三國志1)に不満だった方でも、こちらなら楽しめると思います。

価格は 1300 円と高めですが、コーエーのアプリだから高いのは仕方がないところでしょうか・・・
アプリ自体は良く出来ているので、コーエーの歴史 SLG が好きなら、値段分の価値はあるはずです。
追加の要素として「武将列伝」と、新しい武将(黄月英などの女性武将も含む)が加わっています。

三國志2は私にとって思い出のゲームであり、子供の頃、友人たちと集まって夏休みの全てをこのゲームに費やした事があります。
昨今のコーエーは無双シリーズを中心とする歴史シミュレーション以外のジャンルに傾倒していますが、やはりコーエーは「歴史SLG」が中心にあってこそのメーカーだと思いますし、そこからズレた事が昨今の収益悪化に繋がっているのではないかと思います。
無双も面白くはありますが、iPhone / iPod touch で「三國志」と「信長の野望」が展開されていることは、良い流れなのではないでしょうか。

三國志2(iTunes が起動します)

Coin Dozer - Christmas

ちょっと前に Coin Dozer & Cookie Dozer の新作(感謝祭版)が出たと思ったら・・・ また新バージョンが登場してきました。
Coin Dozer - Christmas」、すなわちクリスマスバージョンです。

※現在は季節イベントバージョン「Coin Dozer - Seasons」の中に含まれています。

なんだかコレばっかり紹介してるような・・・ さすがに登場間隔短すぎ。
まあアメリカでは秋から冬にかけて、ハロウィン → 感謝祭 → クリスマス と行事が続きますからねぇ。
「またか」と思いつつもやってしまいます。

ただ、今回はシステム的には些細なものだけど、バランスの面では非常に影響が大きい変更が加えられています。

Coin Dozer - Christmas

ゲームセンターでよく見かける、コインプッシャー(コイン落としゲーム)です。
画面上部をタップしてコインを落とし、それが前後している壁によって押されて、手前に落ちたコインや景品は自分のものになります。
これまでの Coin Dozer や Cookie Dozer と内容は同じです。

ただ、今回は前述したようにゲームバランスが大きく変化していて・・・
コイン1枚1枚がこれまでより「重い」のです。

そのため押しても押しても、なかなか手前に押し出されてこない。
おかげで全然コインをゲットできません。
質量が増しているためどうしてもコインはサイドに流れてしまいやすく、よってサイドの穴に落ちる「ガター」が連発されまくります。

Coin Dozer は「複数のコインをまとめてゲットすると景品やスペシャルコインが出現する」というシステムなので、コインをなかなか手前に落とせなくなったおかげで、景品やスペシャルコインの出現率も激減
これも難易度の上昇にさらに拍車をかけています。

結果、40 枚のコインはあっという間になくなり、全然楽しめないまま短時間で終わってしまいます
なくなったらまた数時間経たないとコインは復活しませんが、そのコインもまたあっという間に・・・

そのコインの減りっぷり・増えなさっぷりは初期の Dungeons and coins にも勝るほどで、「コイン落とし系で一番すぐコインがなくなるゲーム」になってしまいました・・・
さすがにこれでは、ちょっと楽しめませんね。

Coin Dozer - Christmas

アプリは無料で提供されていますから、あまり文句を言うのもお門違いですし、今後アップデートで修正される可能性もありますが・・・

現時点では、初めて Coin Dozer をやる人の場合は他のバージョンの方が良いし、すでに Coin Dozer をやっている人の場合は急にコインが落ちなくなってストレスが貯まるでしょう。
よって正直言って、「誰にもオススメできないバージョン」となっています。

ほんのちょっとの調整の変化で、ここまでゲームが変わってしまう・・・
そんなゲームバランスの微妙さが解るアプリと言えますね。

コインプッシャーが好きな人なら、タダだしやって損はないとは思いますが、レベルアップ時の効果の表示が違っているなどのバグもあるので、私的にはアップデートを待った方が良いとは思います・・・

Coin Dozer - Seasons (iTunes が起動します)

Cookie Dozer - Thanksgiving

ゲームセンターでおなじみの「コイン落とし」ことコインプッシャー。
それを iPhone アプリ化した Coin Dozer シリーズにまたまた新作が登場しています。
Cookie Dozer - Thanksgiving」です。

先日 Coin Dozer のハロウィーン版 が出ていたので、Cookie Dozer の別バージョンは出ないのかなぁ、と思っていたら・・・
クッキーは「感謝祭(Thanksgiving)」の方に持ってくるとは。
こうやってこのシリーズは、季節イベントに合わせたバージョンを今後も出していくのでしょうか。

うまいやり方だし、ユーザーも新バージョンを次々楽しめるから嬉しいし、良い方法かもしれませんね。
内容は今までとほとんど変わらないのですが、何度やっても楽しめるアプリです。
ちなみに Thanksgiving(感謝祭・収穫祭)とは北米の祝日で、秋の収穫に感謝しつつ、七面鳥を食べる日として知られています。

Cookie Dozer - Thanksgiving

画面の上部をタップすると手持ちのクッキーを落とします。
クッキーは前後している壁により「物理シミュレート」された動きで前に押し出され、手前の穴に落ちたクッキーは自分のものとなります。
サイドに落ちた場合はガター(アウト)です。

クッキーの他に多くの景品があり、これを集める事でゲームが有利になる特典を得られる要素もあります。
クッキーはなくなると一定時間経たないと補充されませんので、時間をかけて少しずつ進めていくタイプのゲームと言えます。
まあ、この辺の基本はこれまでの Coin Dozer や Cookie Dozer と同様です。


ただ、今回はちょっと変化した部分も見られます。
まずなんと言っても違うのは・・・ クッキーが丸くない。 葉っぱ型です
おかげで動きが不規則で、今までとはちょっと違う感覚です。
クッキーのサイズ自体も Cookie Dozer の時より一回り小さいので、難易度は上がっている印象ですね。

また、クッキーを落とす上部が平らになり、広くなりました
これによってクッキーを落としやすくなり、実際プレイしやすくなった印象があるのですが・・・

しかしこれが罠でもあり、端の方にも落とせると言う事は、「ガター(両サイド)の近くに落とせてしまう」と言う事でもあります。
そのため不用意に落としているとサイドに落ちまくります
どういう形で落とすか考えないといけませんね。

さらに、まとめて5つのクッキーを落とせるようになりました
落とす場所が広くなったための対応だと思われ、壁が出ている時に一気に落とす方法もやりやすくなりました。
ただ、まとめて4つや5つ落としまくっていると、あっという間にクッキーが尽きてしまうので、これも気を付ける必要があります。

私はサイドに壁が出た時以外は、これまで通り中央に固めて3つ落としていますが、まとめて落とした方がスペシャルクッキーは出やすいので難しいところです。
まあ、プレイスタイルが広がったのかな、という気もしますね。

Cookie Dozer - Thanksgiving

今回から Game Center に対応し、「ランキング」も用意されました。
ゲーム中に「七面鳥の丸焼き」が出てきて、これを落とした数で順位や実績が付けられます。
七面鳥の丸焼き自体はゲームが有利になる効果はないのですが・・・ これが言わば「スコア」になっているようですね。

今までと大きく違う訳ではないのですが、相変わらず遊べます
なんと言っても無料ですから、これまで通りオススメできるアプリですね。
ちょっとずつゲームに変化が出て来ているのも、今後が楽しみになる兆しと言えます。
Cookie Dozer や Coin Dozer が好きだった人なら、今回も落としておいて間違いはありませんね。

Cookie Dozer - Thanksgiving(iTunes が起動します)

カプコンアーケード

カプコンの名作オールドゲームの数々を、ゲームセンター感覚で楽しめる無料アプリが公開されています。
その名も「カプコンアーケード」。

このアプリはたぶん PSP の「カプコン クラシックス コレクション」の移植に近いのではないかと思うのですが、この辺りについては後述します。
現時点では「ストリートファイターII」「1942」「大魔界村」「戦場の狼」の4つがプレイ可能で、毎月新ゲームを追加していく予定とのこと。

※現在はアップデートで以下のゲームも追加されています。
「ファイナルファイト」「1943」「超魔界村」「スーパーパズルファイター II X」「ストリートファイター II' Turbo」「マジックソード」。

アプリは無料、さらに1日3回まで無料でプレイする事ができますが、それ以上プレイするには課金が必要になるという形式です。
3回までなら無料で楽しめるのでお得と言えますが、多くの課金システムも備わっており、ある意味野心的なシステムと言えますね。
現在の iPhone / iPod touch はこうした「基本料金無料の追加課金型アプリ」が増えつつあるようです。

※2011年9月のアップデートで、フリーチケットは初回に10枚貰えて、以後は増えなくなりました。
最初のチケットを使い切ったら課金しないとゲームは出来ません。

このアプリは販売/開発元に「CAPCOM U.S.A.」と明記されているため、課金システムを見ると日本のカプコンも監修しているとは思いますが、基本的にはアメリカ側の開発だと思われます。

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以下は各ゲームのレビューですが、正直「辛口」です。
そうしたレビューが嫌いな方は見ないで下さい・・・


【 ストリートファイターII 】

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言わずと知れた対戦格闘、そしてアーケードゲーム界の金字塔。
その「ストII」の初代が移植されています。

iPhone 版スト IV 風の必殺技ボタン(SPボタン)が付いたコントロールになっていますが、設定変更で6ボタンにする事も可能です。
しかし操作性は ストIV に大きく劣っていて、私はこの操作では波動拳も昇竜拳もまともに出せませんでした。
SP ボタンの挙動も微妙で、例えばガイルだとサマーソルトを出すのに「タメ時間の後に発動」という形になっているので、これじゃ「飛ばせて落とす」なんて不可能。

そもそも iPhone / iPod touch には非常に完成度の高い「ストリートファイターIV」がすでにあるんだから、こんな操作が劣化した ストII なんていらないだろ、ってのが本音。
無料で出来る事以外に利点はない気がしますね。


【 1942 】

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4つの中では一番マシです。 理由は「操作性が良いから」。
指の動きに追従して自機が動くスライド型の操作で、画面下には指置き場が存在するという、怒首領蜂エスプガルーダのような操作スタイルです。

ゲームは昔の 1942 のまんまで、今やると敵の動きがトリッキーで非常に難しいのですが、操作性が良く無難な作りになっているので、相応に楽しめますね。
さすがに今となっては古くさい印象は否めませんが、特に問題になるような点はないため、無料なら良いかな、とも思います。


【 大魔界村 】

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まず「画面が薄暗い」。 全体的に色あせてます。
何が原因でこうなってるのか解らないけど、この時点で問題外な気が。
ホラー系の「魔界村」だからこれでもまだ許せるけど、もうちょっと何とかできなかったのでしょうか。
(そう言えばスーファミ版も薄暗かった気が・・・ そのままですね)

操作ボタンは iPhone / iPod touch 版の騎士列伝のものですね。
操作性は良いとは言えないけど、(この手のゲームとしては)悪くもありません。

非常に難しいゲームなのですが、これはオリジナルの時からそうです。
一応慣れれば進める難易度ではあるけど、iPhone 版の騎士列伝と同じ気持ちでプレイした人だと愕然とするだろうなぁ・・・
私も1面クリアがやっとでした。 昔はスーファミ版で2週クリアとかしてたんですけどね・・・

1日のプレイ回数が限られていて、それ以上プレイするには有料になる「カプコンアーケード」には、この高難度はあまりにもマッチしていない気がします。
オリジナルを知らない人は開始1分でゲームオーバーになって、もう二度とやらないでしょうね。
コンティニューしてると湯水の如くプレイコインが消費されます。


【 戦場の狼 】

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「乱射しながら突撃していく」という感じの縦スクロールシューティング。
まず操作性が最悪。
「戦場の狼」は元々自機が8方向にしか動かなかったので操作にクセがあったのですが、それが操作性イマイチなバーチャルスティックのおかげで、ますますクセの強い操作になっています。
とにかく思い通りに動かすが難しい。 この時点でシューティングとしては問題外。
さらに言うと手榴弾のボタンまで反応し辛い。 ダメダメです。

このゲームは「強制スクロール」じゃないので、スティック操作でないと再現できなかったのだと思いますが、その時点でタッチパネルには合ってなかったって事ですね。

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以上、4つのゲームです。
ぶっちゃけ 1942 以外、もっとやろうと言う気になれませんでした。
1942 もいまさら感は否めません。 ファンなら嬉しいかもだけど。

※アップデートで追加されたゲームについては以下のページをご覧下さい。
「ファイナルファイト」と「1943」、アップデート情報 2011/4 その2
「ストリートファイターII' Turbo」と「マジックソード」、アップデート情報 2011/8 その1
「超魔界村」と「スーパーパズルファイター II X」、アップデート情報 2011/6

前述したように1日3回までは無料で、それ以上やるには「115 円で 10 回分」のコインを買う必要があります。
つまり1プレイ約 11 円。 この安さなら課金しても悪くはないかなー、という気はしますね。 面白いゲームがあれば。

「ゲーム台を買う」という選択もあって、こちらは 350 円で購入したゲームが「フリープレイ状態」になります。
ただし 350 円あれば 30 回プレイ出来る訳だから、それ以上やる場合でないと損です。

さらに「スペシャルアイテム」という課金パワーアップアイテムもあって、例えば「魔界村で鎧が5回まで復活する」とか、「1942 で常にフルパワーになる」などが購入可能です。 こちらも1つ 115 円
「魔界村・騎士列伝」の時にこうした課金アイテムが好評だったようなので、おそらく収益のメインはこれだと考えているのではないでしょうか。

ただ、課金アイテムは「元のゲームが面白くないと買わない」訳で、現時点では操作性が悪いのもあって、厳しい気がしますね。
このラインナップも ストII は ストIV の、大魔界村 は 騎士列伝 の繋がりを考えてのものだと思うのですが、すでに ストIV騎士列伝をやっている人だと劣化版にしか見えないのが本音です・・・

もっと今後魅力のあるタイトルを増やさないと厳しいと思います。
って言うかローンチタイトル(最初のタイトル)の選定を間違ってる気がしないでもない。
「人気作は取っておきたかった」と言うのもあるかもだけど。
(確かに 1943 の後に 1942 じゃ順番おかしいし・・・)


さて、以下は推測の話も含むのですが・・・
この「カプコンアーケード」は、おそらく PSP 版の「カプコン クラシック コレクション(以下 CCC)」のゲームを移植したものだと思われます。

収録されているゲームは全て CCC にあるものばかりであり、特定条件で貰える「おまけ」なども CCC のものを使っているようです。

この PSP 版「カプコン クラシック コレクション」は欧米で大ヒットしたソフトで、そのためゲームが増えたリミックス版も欧米のみで販売されています。
このアプリの開発にアメリカ支社が関わっていることも、この辺が影響しているのかも・・・? (操作性がダメなのもそれが理由だと思うけど・・・)

そのため今後追加されていくというアプリも、おそらく CCC から移植されるのではないかと思われます。
その中には「1943」や「ソンソン」、「エグゼドエグゼス」や「ザ・キングオブドラゴンズ」なども含まれます。
リミックス版だと「ファイナルファイト」や「マジックソード」などもあるので、この辺りは期待しても良いのではないでしょうか。
来月は ストII' のようなので、それだけだとガッカリ感が否めないけど。

まあ、今後のタイトルに関する話はあくまで推測です。
しかしこれから魅力的なタイトルが出てくるかどうか次第なことは、間違いないでしょうね
とりあえず無料なので、落としておいて損のないアプリだとは思います。
今の時点では遊べるゲームは少ないですが、今後に期待しましょう。

カプコンアーケード(iTunes が起動します)

Coin Dozer - Halloween & Coin Dozer Pro

ゲームセンターに良くあるコインプッシャー(コイン落としゲーム)を iPhone / iPod touch 上で再現した人気アプリ「Coin Dozer」にハロウィーンバージョンが登場しました。
それが「Coin Dozer - Halloween」です。

日本じゃいまいちピンと来ませんが、欧米ではハロウィーンは大きなお祭りで、ゲームでもハロウィン用のアップデートやアイテム配布が行われたり、オンラインゲームでハロウィン用イベントが開催されたりするのは良くある事です。
Coin Dozer のハロウィンバージョンもその1つと言えますね。

今回のハロウィンバージョンの公開に合わせ、広告のない Pro バージョンも登場しているので、こちらも合わせてご紹介します。
と言っても Pro バージョンは広告がない「だけ」なので、ゲーム自体は全く変わっていないのですが・・・

Coin Dozer - Halloween

落としたコインが物理シミュレートによってリアルに押し出されていき、手前に落ちたコインは自分のものとなります。
たくさんのコインや巨大コインが落ちてくる「スペシャルコイン」、集めると様々な特典を得られる「プライズ」も存在します。

まあゲーム内容については、オリジナルの「Coin Dozer」と全く同じなので、そちらの解説ページをご覧下さい。

ハロウィンバージョンがオリジナルと違うのは、見た目と演出についてですね。
プライズがオバケやカボチャなどのホラー系アイテムになっており、スペシャルコインの効果が出る時も画面が暗くなり、落雷の音がするなどの演出があります。
何もしてなくても狼の遠吠えが聞こえるなど、全体的に演出とサウンドが強化されています

また、Coin Dozer はバージョンアップによって「経験値」と「レベルアップ」が追加されました
これはハロウィン版だけでなく、オリジナル版や Cookie Dozer も同様で、レベルアップによってスペシャルコインの効果が発生したり、プレイしていない時に貯まるコインの最大数が増えたりします。
経験値が多めに増えるスペシャルコインも追加されました。

ただ、そのためかゲームが全体的に重くなっていて、多数のコインが落ちてくると動作が引っかかる場面が目立ちます
iPhone 4 でもそうなので、iPhone 3G だと尚更かも・・・ この点はご注意下さい。

レベルアップが追加されても、ゲーム的には以前とあまり変わっていないのですが、「前と同じ楽しさがある」のも確かですね。
やや難点なのは、ハロウィンバージョンは「ホラー系」なので、「目玉」などの不気味なアイテムもあることでしょうか・・・
ちょっと好みが分かれるデザインで、私的には普通のコインドーザーの方が好きですね。

また細かい点ですが、現時点(10/17)のハロウィン版コインドーザーはプライズ(景品)の説明が広告で隠れてしまう難点があります。
(普通の無料版コインドーザーは解説が正常に表示されています)

Coin Dozer - Halloween

なお、今回 Coin Dozer と Coin Dozer - Halloween に 350 円の Pro 版が公開されましたが、これは「広告の有無」の違いだけのようです。

Paper Toss なんかも無料版と、広告がない有料版の2種類がありますが、それらと同じ形式だと思えばいいでしょう。
「Pro」とか言うから機能拡張版なのかと思ってしまいがちですが・・・ 内容に違いはありません。

初期の頃はこうした「広告付き無料版」と「広告のない Pro 版」の2つがある iPhone アプリは結構あったのですが、最近はあまりないので、こうしたものを見るのは初めての方もおられる思います。
そんなに広告が邪魔になるゲームではありませんが・・・ 長くやっていて、広告がないバージョンも欲しいなと思った方は、Pro にしても悪くないかもしれませんね。
広告の非表示だけで 350 円というのは正直高い気もするけど。
また「別アプリ扱い」なので、データの引き継ぎはありませんから、当然ゲームは最初からになりますのでご注意下さい。


Coin Dozer シリーズはおそらく「無料の広告表示型のアプリ」としては、一番成功しているものではないかと思います。
そして成功しているからこそ、こうしたハロウィーン版も出せるというのがあるのでしょうね。
今後も新バージョンやアップデートに期待していきたいところです。

Coin Dozer - Halloween(iTunes が起動します)
Coin Dozer - Halloween Pro(iTunes が起動します)

普通の Coin Dozer と Cookie Dozer はこちらを。
 

iMamonoSweeper

Windows を使ったことがある人なら1度はやった事があるであろう「マインスイーパー」。
ヒントの数字を元に地雷の位置を探していくパズルゲームですね。
そのマインスイーパーと RPG 組み合わせたゲームが iPhone アプリになっています。
それが「iMamonoSweeper(マモノスイーパー)」です。

元は Flash で作られたミニゲームとしてホームページ上で公開されていたもので、今でも以下のサイトで(パソコンで)プレイ可能です。
http://www.hojamaka.com/ (Hojamaka Games)

imamonosweeper

ゲームのルールは「マインスイーパー」に似ていますが、地雷の代わりに「マモノ」が隠れています。
そしてヒントの数字は周囲にいるマモノの数ではなく、「周囲のマモノの合計レベル」になっています。

プレイヤーは最初はレベル1で、自分とレベルが同じかレベルが低い相手ならノーダメージで倒せますが、自分より高いレベルの相手と戦うと(そのマモノがいるパネルを開けると)ダメージを受けてしまいます。
しかし敵を倒していくと経験値が貯まってレベルが上がり、より強い相手もノーダメージで倒せるようになっていきます

HP が 0 になる前に全てのマモノを倒すとクリア。
強いマモノのパネルを開いて HP が 0 になってしまうとゲームオーバーですね。
なかなか操作性は良く、ピンチ操作でズームイン/ズームアウトも可能、パネルを押しっぱなしにする事で「マーキング」も出来ます。

レベルが低い時に強いマモノがいるパネルを開けてしまうと即死してしまいますが、レベルが1つ上の相手ならダメージを受けても倒すことは出来るので、オリジナルのマインスイーパーと違って「1ミス即ゲームオーバー」という事がなく、運の要素がそのぶん緩和されています

また、単に地雷を避けるだけのオリジナルと違い、レベルが上がるとマモノを倒していく事が出来るので、それが普通のマインスイーパーにはない面白さに繋がっています。

グラフィックは見ての通り、非常に古くさいシンプルなものです。
見た目とボリュームの点では、とても有料アプリのクオリティーではないですね。

ただ、色々なサイトやブログで紹介されてきたゲームだけあって、内容自体は面白いです
私はマインスイーパーが好きなので、このゲームにも思わずハマってしまいました。
マインスイーパー好きで、この見た目でも問題ないという方なら、間違いなく楽しめると思います

EASY しかプレイ出来ませんが、無料版も公開されているので、まずそちらで試してみるのもオススメです。

・iMamonoSweeper(現在非公開)

バブルボブル ダブル

タイトーが 1986 年に発売したアクションゲーム「バブルボブル」。
シンプルで解りやすいゲームシステムとかわいいキャラクター、それでいてマニアも唸る程の謎と奥深さを持っていた、当時の大ヒットゲームです。

そのバブルボブルを元にした、新しいゲームが登場しました。
その名も「バブルボブル ダブル」。

新しいゲームモードだけでなく、旧来のオリジナルの「バブルボブル」も収録されているという、お得なカップリングアプリです。
どちらか一方だけでも十分にアプリとして成り立つと思うのですが、わざわざ「ダブル」にしたのは、ニューモードだけだと iTunes のレビューで「オリジナルがやりたかった」と言われまくるのが目に見えているからでしょうか?

バブルボブル ダブル

まずは新モード(NEW STYLE)の方から説明します。
先に言っておきますが、オリジナルのバブルボブルとは「まったく違うゲーム」なので悪しからず。

周囲から敵キャラクターが次々と出現し、一定のルートを通りながら、特定の位置に「固定」されているバブルン(主人公)に向かって進んで行きます。

プレイヤーは敵をタップして「泡」に包み、さらにタップして割ることで倒していきます。
泡は割れた衝撃で周囲の敵を倒すことができ、その衝撃で倒された敵もさらに破裂、近くの敵を巻き込みます。
このように「連鎖」を発生させて敵を倒すことで高得点が得られ、倒した後に出てくるフルーツも上位のものに変わります
フルーツは指でなぞることでまとめて取っていくことができ、重要な得点源となります。

単に割っていくだけでは高得点にならないので、出来るだけ敵が集まっている時に割り、まとめて倒すのを狙うのがゲームのポイントですね。
泡はドラッグで「飛ばす」事ができ、泡と泡をぶつけると大きな泡になります。
大きな泡は割った時の衝撃が大きいので、多くの敵をまとめて倒すのに使えます。
倒しきれずに敵がバブルンに触れてしまうとミスとなります。

ゲームはステージクリア制で、1つの「ゾーン」が8つのステージに分かれていますが、数秒で終わるステージもあるのでプレイ時間は短く、短時間で終わるショートゲームと言っていいでしょう。

ゾーンのラストではボスが出現します。
倒すと次のゾーンが現れますが、プレイは1ゾーンごとであり、スコアなどもゾーンごとの集計です。
なお、各ステージには「分岐」があり、クリアランクが高くなければ上位のゾーンは出現しません。

バブルボブル ダブル

通常のモードの他に、ひたすら敵を倒しながらハイスコアを狙う「2分チャレンジ」と「5分チャレンジ」もあります。
このゲーム性だと、こちらの方が楽しめる気がしますね。
出来ればエンドレスモードも欲しかったように思います。

ショートゲームとして見るとなかなか楽しめるゲームで、テンポの良い展開とハデで綺麗なグラフィック、ノリの良いサウンドを持つアプリです。
ただ、元々のバブルボブルのイメージでプレイすると、ショートゲームであることに拍子抜けするかもしれません
「短時間でプレイし、ハイスコアを競うゲーム」であることを事前に承知しておいた方がいいでしょう。


一方、昔ながらの「バブルボブル」が楽しめる、クラシックモード(CLASSIC STYLE)ですが・・・

ゲーム自体は、おなじみのバブルボブルです。
ただ、指で画面が見えなくなるのを防ぐためか、画面が小さくなっています。
それでなくても小型の iPhone の画面で、さらにゲーム画面が狭いのですから、さすがに「うーん、小さいなぁ」と感じずにはいられませんね・・・
指の配置のことを考えると仕方がないとは思いますが。

※現在は iPad にも対応しています。 iPad なら大きな画面で遊べます。

バブルボブル ダブル

仮想ジョイパッドでの操作ですが、操作性は悪くなく、普通にプレイする事が可能です。
ゲーム自体は細かいところまでは解りませんが、ほぼ忠実にオリジナルのゲームが再現されていると思います。

そしてなんと言っても注目なのが・・・ 2プレイヤーの「ボブルン」。
このゲームは1人用ですが、スタートボタンのコマンドからボブルンを参加させることが出来ます。
そしてこのボブルンがなんと、自動で動きます!

ステージによってはやられまくりますが、ちゃんと敵の攻撃をかわしたり倒してくれたりします。
相応に考えて動いているようで、おかげで「疑似2人プレイ」が可能になっており、これが結構楽しい。
自動行動する2プレイヤーがいるなんて思わなかったので驚きでした。 新鮮な感じでプレイする事が出来ますね。


と言う訳で「バブルボブル ダブル」、私的にはなかなかオススメのアプリです。
ただ、ニュースタイルのゲームは前述したように「ショートゲーム」なので、クラシックモードのバブルボブルに興味がない方だと「ショートゲームに 600 円」ということになります。
これだと割高に感じるのは否めないでしょう。

逆にオリジナルのバブルボブルが好きな方だと、「クラシックに加えてニューゲームも遊べる」という形になるでしょうから、高くは感じないと思います。
やはり元のバブルボブルが好きかどうかで評価は分かれるでしょうね。

ニュースタイルも悪くはないと思うので、私としては値段分の価値はあると思いますが、ショートゲームは好き嫌いがあるので、iTunes のレビューは賛否分かれるような気もします。

バブルボブル ダブル(iTunes が起動します)

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