iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

レトロゲーム

Dungeons and Coins

ゲームセンターでよく見かけるコイン落としゲーム(コインプッシャー)型の新しいアプリが登場しました。
Dungeons and Coins」です。

以前ご紹介した Coin Dozer や Cookie Dozer が「昔ながらのコイン落とし」を再現したものだったのに対し、こちらはスロットやジャックポットが付いている「今風のコイン落としゲーム」です。

かわいいキャラクターが敵を倒しながらダンジョンを進んで行くという、RPG 風の舞台設定が付いています。

dungeonandcoins

落としたコインが前後している壁により徐々に押し出されていき、手前の穴に落ちると取得できます。
サイドの穴に落ちた場合はロスト(消失)となり入手できません。
ゲームとしてはタップでコインを落とすだけのシンプルなものですね。

このゲームの大きな特徴は、手前中央にある穴にコインが落ちるとスロットが回り、絵がそろうとそれに応じた効果が生じること
例えば薬や盾の絵がそろうとコインが投げ込まれ、剣の絵がそろうと奥の魔法使いが攻撃を行い、敵が倒されます。

敵を倒すと丸いオーブが投げ込まれ、これを手前の穴に落とすと複数のコインが落ちてきます。
ただ、丸いのですぐ転がっていくため、出来るだけ左右の穴に落とさないようにするのがゲームのポイントです。

敵を7体倒すとボスが登場!
ボス戦では双方に体力ゲージが表示され、剣のマークがそろうと相手にダメージ、何もそろわないとこちらがダメージを受けます。
ボス戦では薬のマークがそろうと体力回復になります。

しょせんはスロットなのでボスに勝てるかどうかは運任せなのですが、スロットのストックを最大まで貯めると、スロットのストック表示に赤いマークが付きます
この赤いマークの時は必ずスロットの絵がそろうので、スロットのストックが減らないようにコインを落とし続け、赤いマークを並べておくことがボスに安定して勝つ攻略となります。

ボスを倒せれば「JACKPOT」の文字の1つをゲットでき、文字をそろえていくと最後に大ボスが登場
これに勝利すると JACKPOT スロットを回すことができ、そこで★マークの宝物がそろうと「新しい魔法」を習得できます。
魔法の種類は何と 53 種類! 全部集めるのはかなり大変そうですが、そのぶん長く楽しめると言えますね。

dungeonandcoins2

純粋に「コイン落としゲーム」として見ると、コインの物理シミュレートがちょっとヘンで、かなり軽い感じの動きになっています。
やや不自然さがあり、さらに真横から見たような視点のため状態が把握し辛く、コインプッシャーとしては Coin Dozer や Cookie Dozer の方がリアルさがありますね。

しかし Dungeons and Coins は大量のコインがドカドカ落ちてくる場合があり、コインの動きが「軽い」ことと相まって、時には画面中にコインが飛び散る場合があります。
その様子はかなりハデで見ていて面白く、従来のコイン落としゲームにはない楽しさがあります。

逆に難点は、大ボスを倒してもなかなか魔法を習得できないこと。
ザコを7度倒し、その度に出てくるボスを6回倒し、さらにその後の大ボスに勝利しないとジャックポットスロットを回せませんが、そこで魔法がゲットできる絵がそろわないとまた最初からです
最初の大ボス戦では必ず魔法が習得できるようですが、その後は運任せのようで、大ボスまで辿り着くのに相応に時間がかかりますから、それで何度やっても習得できないと徒労感が募ってきます・・・

※現在はアップデートにより、魔法の習得率が大幅に上昇しています。

また、中央下部のスロットを回す穴にコインを落としてもコインをゲットできないのはかなり不満で、おかしい仕様に思えます。
落としてコインがゲットできるのは、画面下部の左右の穴のみ
ゲームを進めるためにはスロットを回さなければなりませんが、そのスロットを回してもコインが増えないというのはどうなんでしょうか・・・

おかげでコインは減る一方で、滅多に増える事がありません。
ただコインが減りまくる分、ゲームをしていない時にコインが増えるのは早く、次回起動時にゲームをしていなかった時間に応じて入手できるコインの量は最大 20 枚ですが、そこまで 15 分ほどで到達します。
つまり、「入手量と消費量が双方多いゲームバランス」のようです。

ただ、このシステムは iTunes のレビューを見ても解るように、ちょっと成功とは言えないかもしれません。
だってどんどんコインがなくなっているのを見ると、みんな不満に思いますからね・・・
もうちょっと消費量と入手量のバランスを取った方が良かった気はします。


現時点ではバグも多く、私は落ちたりした事は一度もないのですが、画面下部の広告を誤ってタップすると次回起動時にゲーム画面がおかしくなります
広告自体もゲーム画面にかぶっているのでちょっと邪魔ですね。
また iPhone 4 の場合、ゲームがマルチタスクに残っている間は、ゲームをしていない間に得られるはずのコインが増加しません
よって iPhone 4 でこのゲームをやり終えた時は、ホームボタンを二度押して、表示されるマルチタスクのリストの中からこのアプリを毎回削除しておく必要があります。

※現在はこのバグは修正されたようです。

と言う訳で、現時点では不満点やらバグやらもありますが・・・
しかしアプリ自体は無料です無料でここまで楽しめれば十分でしょう

有料でのコイン購入もありますが、無理に買わなくてもプレイし続ける事は可能です。
無料でやらせて貰っておいて文句を言うのも何ですし、今後のアップデートも告知されています。
やはり「コイン落としゲーム」は、ハマれる楽しさがありますね。

Dungeons and Coins(iTunes が起動します)
 

Pix'n Love Rush

古風なドットグラフィックと、ネオン色の新しいグラフィックが融合した、ちょっと変わったジャンプアクションゲーム。
それがこの「Pix'n Love Rush」です。

パッと見はスーパーマリオのようなジャンプアクションですが、次々と場面が変わりスクロール方向もその都度変化する、今までになかったタイプのゲームです。
言うなれば、ゲームボーイのスーパーマリオとメイドインワリオを足して2で割って、それを携帯向けのショートゲームにアレンジした形でしょうか。

pixnloverush1

画面左下の左右ボタンと、画面右下のジャンプボタン・ショットボタンで操作を行います。
こうしたジョイパッドタイプのゲームは操作しにくい場合が多いのですが、このゲームはボタンから指がかなり外れていても反応してくれるため操作性は良好で、やっていて操作しにくさを感じる事はありません

「-」マークのコインをかわし、敵をショットで倒しながら、「+」マークのコインを集めていくのですが、場面が十秒~数十秒ぐらいの間隔で次々と変わっていきます
固定画面あり、横スクロールあり、ジャンプで昇っていく縦スクロールありと、短い間隔で多彩なシーンが次々と現れます。

ミスせずに+マークのコインを取ったり敵を倒したりすると、画面右上の倍率メーターが上がっていき、一定量に達すると得点の倍率がアップ、同時に画面のグラフィックと BGM がチェンジし、全く違う雰囲気になります。
この次々とめまぐるしく変わるシーン&グラフィックが魅力と言えますね。

pixnloverush2

ゲームモードは「5min MODE」と「INFINITE MODE」の2つがあり、5min MODE は時間制限がある「5分限定モード」です。
ミスしなくても 300 秒でゲームクリアとなり、そこまでのスコアを競うもので、こちらがこのゲームのメインモードと言えます。
「INFINITE MODE」はミスしない限り延々と続くモードです。

難点は、一見シンプルなゲームなのに解りにくいルールが多いこと
撃った弾はほぼ真上に放物線を描くように飛ぶのですが、この撃った弾に自分が当たってもダメージを受けます
また、倒すべき敵と倒してはいけないキャラがいて、倒してはいけないキャラに弾が当たるとダメージになるのですが、この2つは見分けが付けにくいです。
さらにシーンの中には倒してはいけないキャラに敵が襲いかかる場面もあり、敵を倒して味方キャラを守らないとダメージになるのですが、この辺りの説明が全くありません

操作に関してもジャンプせずに落下している時は空中でジャンプできるという仕様があり、これを知らないとミスが避けられない場面もあるのですが、非常に解りにくいです。

ショートゲームなのにシステムが解りにくいのは大きな問題なので、この辺は説明に含んでおくべきではなかったかと思います。
HOW TO PLAY の画面もあるのですが、「これを取って、これは取っちゃダメ」程度の簡単な説明しかありません・・・

しかしこの Pix'n Love Rush、やり方さえ把握できれば非常に楽しめるゲームです。
古いようで新しい新旧融合のグラフィックとゲーム性は、他にない独特でクールな雰囲気を感じる事が出来ます。
価格も 115 円とリーズナブルで、私的にも気に入っている、オススメ出来るアプリです。

Pix'n Love Rush(iTunes が起動します)
Pix'n Love Rush DX(後日発売された新バージョン。250 円)

TDOS3 Drill Edition for iPhone

小説やアニメなどで展開されている「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場するゲーム「THE DAY OF SAGITTARIUS Ⅲ」(TDOS3)。
それを iPhone / iPod touch で再現した公式アプリが「TDOS3 for iPhone」ですが、その続編が登場しました。

それが「TDOS3 Drill Edition for iPhone」です。
「Drill Edition」となっていることから解るように、「訓練・演習バージョン」という位置付けの様ですね。
でも決して侮れない難易度であることを先に言っておきます。

ちなみにこのアプリをやるにあたって、原作の小説の第一巻「涼宮ハルヒの憂鬱」を読んでみたのですが・・・
いやー、面白かったです。 なるほど、これは大きなブームを起こすだけありますね。
まあこのゲームが出てくるエピソードは、第一巻じゃなかった訳ですが・・・

TDOS3 Drill Edition for iPhone

艦隊に陣形と移動先の命令を出して戦う、簡易的な RTS (リアルタイムの戦術シミュレーションゲーム)です。
陣形には移動重視や防御重視などの5種類があり、敵に近づくと自動的に弾を撃って攻撃します。

グラフィックは見てのように初期のコンピューターゲームのような古くさい簡易的なものですが、これは原作やアニメがそうなっているので、それを再現しているようです。
原作に出てきたゲームを再現しているところに意味があるアプリですから、これはこれで良いのだと思います。
サウンドや BGM もチープなものですが、雰囲気は出てますね。

これらの基本的な内容は前作の「TDOS3 for iPhone」と同じですので、そちらのレビューも参考にしてみて下さい。

そして今作「Drill Edition」の内容についてですが・・・
ハッキリ言って、こちらが本編と言っても良い内容です。

まずステージ数が増大し、全 24 ステージ。
さらにメッセージが日本語化され、ステージごとにアドバイスも表示されるなど解りやすい内容になっています。

前作は非常に難しく、この手のゲームに慣れていない人だとまともに進めないような難易度だったのですが、今回は序盤はかなり簡単になっており、ドリルエディションの名の通り「訓練しながら」進めて行くことが出来ます。

でも、簡単なのはステージ 10 ぐらいまで。
それ以上になると戦力差も大きくなってきて、勝利条件も厳しくなり、正攻法では勝てなくなってきます。
そうなると前作同様にステージごとの攻略を考える必要があり、終盤になると前作の後半ステージ並の難易度になっていきます。

ですから単なる「練習バージョン」と言う訳ではありません
これもこれで1つの本編と言えますね。

TDOS3 Drill Edition for iPhone

難点は、やや操作がし辛いことでしょう。
艦隊をタップして陣形を選び、移動先をタップするという手順なのですが、画面が狭いのでこれを何度も繰り返しながら移動させていく必要があります
二本指ドラッグで画面をスクロールするなど出来れば良かったのですが、そういった操作はありません。
右下のレーダー画面で画面をスクロールさせることも出来ますが、やや使い辛いですね。
ズームも三段階しかなく、ピンチ操作でのズームイン/ズームアウトも出来ません

また、画面左の艦隊リストをタップしても任意の艦隊を選ぶことが出来るのですが、その艦隊の場所に画面がスクロールしてしまうため、「先に移動したい場所を表示してから艦隊を選ぶ」という操作ができません。

このあたりの操作性の問題は前作でも同様だったのですが、今作はステージ数が増えて細かい指示を出したくなる場面が増えたため、よりやり辛く感じます。

また、これは原作やアニメに合わせてデザインされているため、言うのは間違っているかもしれませんが・・・
やっぱり画面が綺麗なモードが欲しかったかなぁ・・・
このグラフィックじゃ、原作やアニメのファン以外は見向きもしないだろうし

と言う訳で、基本的には原作を知っている人向けのアプリですが、やりやすい難易度になっているため、RTS が好きな方なら原作ファンでなくても(このグラフィックを許容できるなら)楽しめる内容になっています

価格は 230 円で、ステージ数の増加によって前作よりボリュームが増しているため、相応の価格かなと思います。

ちなみに全ステージをクリアすると、今回は YUKI.N のメッセージではなく・・・
これ以上は禁則事項です。

TDOS3 Drill Edition for iPhone(iTunes が起動します)

Dominion / Risk

戦略シミュレーションゲームの古典的ボードゲーム「Risk(リスク)」。
iPhone / iPod touch では、その Risk を元にしたシミュレーションゲーム「Lux」が公開されており、定番アプリの1つとなっています。

しかし最近になって急に、この Risk 型シミュレーションゲームのアプリが相次いで発売されました。
しかもその発売元は、1つは Chillingo、1つは EA
どちらも大手の販売メーカーです!

と言う訳で今回は、その最近発売された Risk / Lux 型シミュレーションアプリを取り上げたいと思います。
(なお、このページの解説は Lux を知っているものとして解説を行っています。 予めご了承下さい)


まずは Chillingo が発売した「Dominion」から。
開発したのは Dot Matrix というアメリカのメーカーです。

dominion

画面はコンピューターのレーダー画面のような、サイバーな雰囲気ですね。
マップは数種類用意されており、世界地図の基本マップの他に、北米、東ユーラシア、ヨーロッパなど複数の地域のものが用意されています。

ゲームの基本ルールは Lux と同じなのですが、異なっている点も多くあります。
特に大きいのが、「カードがない」という事。
カードによる大きな戦力補充がないため、Lux や Risk にあったダイナミックな展開がありません
その分、各地域から得られる戦力を慎重に使っていく必要があるため、戦略性は高まっています

また、各地域を占領したり特定の条件を満たすと、条件ごとに決められた「特殊効果」を各ターンに1つ使う事が出来ます。
特殊効果には、「攻撃時にサイコロを1つ高くする」「攻撃前に戦力移動が出来る」「空軍の周辺の戦闘でサイコロの目を増やす」などの効果があります。

ただ、オリジナルの Lux / Risk より戦略性を高めようとしたのは解るのですが・・・
カードがなく大きな戦力補充もないので展開が地味で、演出もかなり地味。
グラフィックや BGM も暗い感じなので、全体的に淡々とした印象です。

さらに勝利条件が「特殊効果を得るための条件を指定個数満たすと勝利」で、世界征服が条件じゃない。
そのため中途半端なところで終わってしまう印象で、「どうせなら統一までやらせてくれよ」という気になってしまいます・・・

世界征服でゲームクリアになる「クラシックモード」もあるのですが、このモードには特殊効果がないので、元々カードがないことと相まって、展開がさらに地味。

価格は 230 円と手頃ではあるのですが・・・ ちょっとイマイチ感が否めませんね。
オンラインプレイが用意されているため、どちらかと言うとオンライン向けの調整なのかも知れません。


もう1つは、EA(エレクトロニック・アーツ)が開発・販売した「Risk」。
元祖 Risk の名をそのまま受け継いでいるのが特徴です。

risk1

ゲーム内容はぶっちゃけ・・・ Lux と変わりません。
Lux は Risk のルールを、コンピューター上でほぼ忠実に再現したゲーム。
そしてこのアプリは、Risk を名を冠してその内容を再現したゲーム。
となると・・・ 内容は変わらない訳です

ただ一点、「戦力移動はルートが繋がっていれば遠くにも一気に移動できる」という部分のみ異なります。
なぜこの部分だけ新ルールになっているのかは解りませんが・・・

「核兵器」のようなボタンがあり、これを押すと爆発が起こって1発で勝負が決まるため、これも新ルールのように思えますが、実際にはこれは「どちらかが全滅するまで攻め続けるボタン」であり、内部的には通常のルール通りの攻撃を繰り返しています。

マップは世界地図を元にしたものが1つだけ
オリジナルの Risk がこのマップですから、それを再現していると言えますが、ゲーム内容が同じなので、マップが選べる Lux(Lux DLX)の方が良いとは言えますね・・・

ただ、演出やグラフィックは明らかにこちらの方が上です
補充フェイズや攻撃フェイズなどの際に表示されるカットインがカッコ良く、戦闘時に表示される兵士のグラフィック、爆発の演出などもあって、シンプルなゲームですが地味な印象は受けません。
プレイ中に得られる勲章を集めるという、ちょっとしたやり込み要素もあります。

risk2

一方インターフェイス面では、領土数やカード枚数、補充数などのデータがメイン画面に表示されていないのが難点。
いちいち切り替えないと確認出来ません。
カードの枚数は「他プレイヤーを滅亡させたときにカードを奪える」というルールがあるため重要で、それをパッと見で確認出来ないのはちょっと不便ですね。

また、価格が 600 円と高いのが難点
まあ Lux も 600 円なのでそれに合わせているのだと思いますが、マップが選べないので、「それなら同じマップをタダでプレイ出来る Lux Touch(Lux の無料版)の方がお得じゃん」という気も・・・
グラフィックと演出に 600 円の価値を見いだせるかがポイントですが、私的には 600 円じゃあなぁ・・・ って感じです。

あと、これは個人的な意見ですが・・・
「Risk のオフィシャルゲーム」を名乗っているのに、グラフィックが完全なオリジナルで、クラシックな雰囲気が全くないのはどーだろう? と少し思います。


と言う訳で結論としては、「やっぱり Lux が一番良いような気がする」というところですね。
長々と解説しておいて、「結局結論はそれかよ」って感じですが・・・ ^^;

Dominion(iTunes が起動します)
Risk(iTunes が起動します)
 

Cookie Dozer

ゲームセンターに良くある「コイン落としゲーム」を iPhone / iPod touch 上で再現し、無料で公開され大人気となっていたアプリ 「Coin Dozer」。
その詳細は当ブログでも以前にご紹介しています。

その Coin Dozer のコインを「クッキー」にしたアプリが新たに公開されました。
その名も「Cookie Dozer」! そのまんまですね。

ただ、この Cookie Dozer の公開と入れ替わるようにして、Coin Dozer の方は公開されなくなりました・・・

cookie dozer

ゲームはシンプルで、画面の上部をタップしてクッキーを落とすのみ。
それが前後している壁によって押し出されます。
数枚のクッキーをまとめて落とす事も可能です。
クッキーは1枚1枚「物理シミュレート」されていて、押し出されて手前の穴に落ちたクッキーは自分のものになります。
ゲーム内容としては、以前公開されていた Coin Dozer と全く変わりません

たくさんのクッキーをまとめて落とすと、巨大クッキーを呼んだり左右の穴を塞ぐ防壁を立てたり出来る「スペシャルクッキー」が出現。
たまにケーキやドーナツが落ちてきて、それらを集める事でゲームが有利になる特典を得られるというシステムもあります。
この辺りも Coin Dozer のものをそのまま引き継いでいます。

ただ、ゲームバランスは Coin Dozer の時とは大幅に変わっていて、クッキーがコインよりかなり大きいため、手前に押し出されてくるスピードが早く、明らかに以前より長持ちします。
スペシャルコインやケーキの回収も前より早く行えるため、難易度はかなり下がっていて、展開も早くなっており、前よりより楽しめるゲームに調整されています。

あえて難点を言うと、クッキーやケーキがケバくてあんまり美味しそうじゃないところ・・・?

なお、クッキーはゲーム中は 30 秒で1枚補充され、ゲームをしていない時は 12 分で1枚(つまり1時間で5枚)増えていきます。
なくなったらまた後で、という感じですね。


最初に述べたように Coin Dozer が公開されなくなったので、今は Cookie Dozer しか利用できないのですが、私的にはこちらの方が楽しめるので、クッキーの方を使えば問題はないかなと思います。
どちらも無料のアプリです。

下部に表示される広告にはまだ Coin Dozer の宣伝も含まれているので、もしかすると Coin Dozer が利用できないのは日本のアカウントだけかもしれません・・・
Coin Dozer の難易度が上がった時に iTunes のレビューで、ボロボロに批判されまくったからでしょうか?
これを開発したチームが日本語レビュー読めるのかどうか疑問だけど、★マークは解るだろうし、アップデートの度に批判が繰り返されてましたし。

私的には、「無料でやらせて貰っといてボロクソに言いまくるのはどうよ?」とか思ったりするのですが、でも「無料ゲームだからこそレビューが荒れやすい」と言うのもあるんですよね・・・

これは iTunes に限らず、ハンゲームなどの無料のゲームサービスでもそうなのですが、どうしても無料だと低年齢の人や課金にネガティブな人、この手の知識に乏しい人も集まるため、いわゆる「おバカレビュー」や「的外れな批判」、「課金に対する文句」が出やすくなります。
もちろん単純に「無料だとユーザーが多くなるから」と言うのもあるのですが・・・ 全体的に「レベル」は下がりますね。

まあ実際に Coin Dozer が公開されていない理由は解らないし、単に公開設定をミスっているだけかもしれないのですが・・・
無料アプリのレビューや評価はその辺りを差し引いて見る必要はあるように思います。

話がズレましたが、Cookie Dozer、オススメの無料アプリですよ!

Cookie Dozer(iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】
※ケーキを集めたときの効果
ドーナツ : スペシャルクッキーやケーキが出やすくなる
カップケーキ : スペシャルクッキーを落とした時にクッキーを追加で入手
パイ : 左右の壁の出ている時間が長くなる
チョコレート : クッキーの増加速度が早くなる
 

ElectroMaster

iPhone / iPod touch では結構、「古いゲームを模したアプリ」が公開されています。
ファミコン時代のグラフィックやサウンドが意外と世界的にウケているのは、やはり価格や技術的な理由で、相応にユーザーの年齢層が高いためなんでしょうかね・・・
こういうアプリが多いのは、そういうものの方が作りやすい、というのもあるような気がしますが。

と言う訳で今回ご紹介するのは、そんなオールドテイストの、ビームを撃って敵を倒しまくるアクションゲーム。
Electro Master」です。

electromaster

ポニーテールにした初音ミクが水色の髪の女の子が、大量に出てくる鏡音リンやセーラームーンを黄色の髪やセーラー服の女の子をビームでバリバリ倒しまくります。

画面をタップすると自分のキャラがその場所に移動しつつ、「ビームのチャージ」を行います。
そして指を離すとビームが発射され、チャージしている時間が長いほどビームも長時間撃ち続けます。

このビームはキャラクターが向きを変えると、それに合わせて発射方向が変わります。
よって長めにチャージしてビームを発射した後、キャラクターを一回転させると、ビームも画面全体をなぎ払うかのように一回転し、周囲の敵キャラクターをまとめてぶっ飛ばします。

ビームは敵にダメージを与えるのではなく「押し退ける」もので、敵の倒し方もビームで倒すと言うよりは、「ビームで画面外に押し出す」といった感じです。
敵を全滅させればステージクリア、敵に当たってしまうとダメージを受けハートが減り、ハートがなくなるとゲームオーバーです。


ルールも見た目もシンプルなので、最初は「あ~、この程度か~」とか思ったのですが・・・
ステージが進むと大量の敵が出てくるようになり、敵の集団に向けてチャージビームをブンブン振り回し、ボコボコ当てまくるのがだんだん爽快になって来ます。

敵にビームを当てるとスコアが表示され、連続で当てると最大 51200 点まで倍率が上がります。
先のステージに進むと画面を埋め尽くすほど敵が出てくるので、ビームも当てまくることができるようになり、画面中に 51200 の表示を出しまくって 400 コンボとかが出来るようになります
こうなるとやっててかなり気持ち良くなりますね。
いかに敵が多い状態で長くチャージできるかがポイントでしょうか。

ゲームモードはスコアを競う「ストーリー」と、ステージ数を競う「サバイバル」があるのですが、ストーリーと言っても物語性はあって無きが如しです。
単にスコアモードとステージモードという感じですね。
難易度は Easy や Lunatic、Phantasm などの、どこかで聞いたようなものが5段階用意されています。

electromaster2

全体的に昔のアーケードゲーム風の画像とサウンドになっていて、画面には「スキャンライン」(ブラウン管の画面に生じる縦線)が再現されており、さらに起動時には昔のアーケードゲームのスイッチを入れたときに表示されるノイズまで表現されます。

ただ、こうしたファミコンテイストやオールドテイストは好きな人は好きだけど、そうでもない人にとっては「単なるショボイ画面」なので、この点は賛否が分かれるところでしょうか。
また、指を置いた場所の真下に自機が移動するため、自機とその周囲が指で隠れて確認しにくいのもやや難点です。

最大の難点は、この見た目とシンプルな内容で、価格が 350 円なところでしょうか。
高すぎる価格ではありませんが、ショートゲームとしてはやや割高で、ちょっと手を出しにくい値段です。
ただ、ゲームは本当に爽快感があり、それでいてシンプルにまとまっていて、結構ハマれます
個人的にはかなり好きなゲームですね。

※現在は無料か 85 円で公開されている模様です。

この昔風の画面やショートゲームが嫌いでない人には、私的にはオススメしたいアプリです。

ElectroMaster(iTunes が起動します)

Tap Jockey

素朴なグラフィックとシンプルな内容。
でも結構難しくて、相応にやり応えのある競馬ゲームアプリ。
それがこの「Tap Jockey」です。

むかーしファミコンで発売されていた「ファミリージョッキー」に似ている感じもありますね。

tapjockey

操作はボタン3つ。 ラインを移動するボタン2つと、加速ボタンです。
加速ボタンは早く連打するほど馬が速く走りますが、その分スタミナの減少も早くなります。
スタミナが尽きると馬がバテて一気に減速してしまうので、他の馬の位置を見つつ、ちょうど良いスタミナ配分で走るのがポイントですね。
ボタンが大きいので操作はしやすいです。

カーブがあるためインコースに寄っていた方が良いのですが、他の馬もインに入ろうとするため、ぶつからないようにスピードや位置をコントロールする必要があります。
最後の直線でも前を塞がれないよう動く必要がありますね。
他の馬の動きはなかなか良く出来ています。

ルールはシンプルなのですが、なかなか難しいゲームで、ちょうどゴールの手前でスタミナがなくなるぐらいのペースで走らないと勝てません。
指定の順位以内に入ればクリアで全6レースですが、イージーでもオールクリアは結構大変だったので、ノーマルやハードだとかなり難しそうです。
その分、やりがいはあると思います。

レース前には「スピード」「スタミナ」「センス」の3つの能力にポイントを配分し、馬を強化する事が出来ます。
ただ強化されたのを実感しにくいし、毎レースごとに 10 ポイントを追加していくだけで、馬ごとの性能差や脚質というものは存在しないので、調教や馬の種類でポイントや特性が変わるなどの要素があれば、もっと面白かったように思います。
まあこのゲームは、あえてシンプルにまとめているのかもしれませんけどね。


価格は 230 円で、内容を考えるとちょっと割高だと思いますが、競馬ゲームは iPhone / iPod touch にはほとんどないし、相応に遊べるゲームですので、競馬ゲームをやってみたい方には悪くないと思います。
もうちょっとボリュームややり込み要素が欲しいのも本音ですが、私的には割と楽しめているアプリですね。

※アップデートで競走馬を生産・育成し、上のレースでの優勝を目指すキャリアモードが追加されました。
長期的に楽しめるようになり、価格も現在は値下がりしています。
かなりコストパフォーマンスの良いアプリになっていて、オススメ出来ますね。

Tap Jockey(iTunes が起動します)
Tap Jockey Lite(iTunes が起動します)
 
※なお、iTunes のレビューでは「落ちる」という意見が多いですが、私は一度も落ちたことはありません。
おそらくバージョンアップで改善されたのだと思いますが、インストール後は再起動しておいた方が良さそうです。

 

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