プレイごとに変わる自動生成のダンジョン、毎回レベル1からスタートする主人公、敵と味方が交互に動くルール・・・
これらの特徴を持つ思考型のRPG(ロールプレイングゲーム)を、「ローグライクゲーム」及び「ローグ系ゲーム」と呼びます。
そのローグ系ゲームの携帯電話用アプリとして3年ほど前に公開され、大ヒット&ロングセラーとなったのが「お宝ダンジョンRPG」です。
iPhone / iPod touch 版の「お宝ダンジョンRPG」は、その移植版ですね。
このブログでは過去何度も書いてますが、「iPhone は単なる携帯電話ではないため、普通に日本の携帯電話のアプリをそのままベタ移植しても、通用しません」。
しかしこのアプリは、ほぼ「携帯電話アプリのベタ移植」です。
だから iPhone / iPod touch では案の定、あまり評価は良くないのですが・・・
ただ、元のゲームが良かっただけに、私的にはなかなか面白い遊べるゲームだと思います。
このゲームは先に述べたように「ローグライクゲーム(ローグ系ゲーム)」の1つですが、日本でもっとも一般的なローグ系ゲームである「不思議のダンジョン」シリーズ(風来のシレンやトルネコなど)と比べると、以下の点が異なります。
・難易度が低め
・腹の減り具合がない
・時間が経っても HP が回復しない
・装備がダンジョン内に落ちていない
・防具の要素がない
全体的に、「シレンやトルネコのルールを簡略化したもの」と言えます。
ルールを簡略化して、さらに難易度も下げているため、シレンやトルネコなどの他のローグ系ゲームをやっていた人には物足りなく感じるでしょう。
特にダンジョンで装備を拾う要素がないのは残念です。
また、時間経過で HP が回復しないのは「腹の減り具合」がないためだと思われますが、このルールのために「ピンチになっても逃げ回ることで切り抜けられる」という要素に乏しく、ここも私的には不満な点です。
ただ、長時間やっているとだんだん面白さも解ってきます。
確かに序盤のダンジョンは浅くて楽勝なので、やってて物足りません。
しかし中盤のダンジョンからは、特殊な攻撃を持った敵も増え、ダンジョンの階層も多くなり、ちゃんと考えながら進まなければクリア出来なくなります。
相応にプレイヤーの腕前や経験が要求されるようになり、それでいて複雑なルールがないため、ゲームはサクサク進みます。
これはこれで程よいバランスでまとまっているのが解ってきます。
動きや操作性も悪くなく、剣を振るごとにスロットマシンのような「リール」が回り、マークに応じて特殊な攻撃が発生するという要素もあります。
用意されているダンジョンの数も豊富で、攻略していく楽しみがありますね。
キャラクターも3種類用意されており、クリア済みのダンジョンでは特殊な条件でのクリアを目指す「ミッション」も発生します。
でも、やっぱり iTunes での評価が良くない理由も、やっていてよく解ります・・・
まずなんと言ってもグラフィック。
この携帯アプリをモロにベタ移植している見た目では、iPhone / iPod touch ユーザーが納得するはずがない。
さらにゲーム序盤のゲーム性が単純かつ簡単すぎる。
この方がローグ系ゲームを知らない人には良いと思うのですが、経験者だと「何だよコレ」と思ってしまう。
そしてこの手のゲームを iTunes で買う人は、すでにローグ系をやった事のある人が多いはずで、しかも iTunes のレビューや評価の多くは「初見で」付けられてしまう。
つまり、「パッと見がイマイチで、序盤もイマイチ」のこのゲームは、iTunes にあまりも合っていない・・・
それでいて、価格は高めの 600 円。
携帯アプリ版は「1回ごとの課金」だったようなので、それと比べるとリーズナブルなのかもしれませんが、それでも iPhone アプリとしてはハッキリ言って高い。
完全に iPhone / iPod touch のアプリとしてのマーケティング(価格設定だけじゃなく、誘引や導入部分などを含めてのもの)で失敗している印象ですね。
さらに言うと、Resume(再開)に対応しておらず、ゲームを途中で落とすと全部やり直しになってしまう。
携帯機器で、さらにローグ系ゲームでこれはかなりの欠点で、色々な意味で iPhone / iPod touch に適応できていない感じです。
一応、「iPhone / iPod に入っている楽曲データを使ってダンジョンや武器を作れる」という機能が追加されているのですが、なんだか取って付けたような感じです。
ただ、前述したようにゲームとしては、やり込んでいくとかなり遊べます。
最初は簡単ですが徐々に手強くなっていき、操作性やアプリの動作も快適なので、私的にはオススメ出来るアプリです。
価格の 600 円が微妙ですが・・・ ローグ系が好きならその価値はあるように思います。
セールが行われていたら狙い目ですね。
でも、前述したように「見た目は携帯アプリレベルでショボイ」「最初は簡単で単純すぎる」ので、最初に感じる印象でポイしてしまわないようにして下さい。
ある程度やり込める人でないとオススメ出来ませんね。
また、「シレン」や「トルネコ」と同じレベルのゲーム性は期待しないように。
あと、iTunes を見ると「毎回レベルが1に戻ってしまう!」という不満が多いようですが、この点に関しては、「ローグライクゲームと言うのはそういうゲームです」ので悪しからず。
レベルを上げるのはキャラクターではなく、プレイヤー自身です。
・お宝ダンジョンRPG(iTunes が起動します)
ローグ系
「ローグライクゲーム(ローグ系RPG)」と呼ばれるゲームのジャンルがあります。
これはプレイごとに異なる「自動生成」のダンジョン(迷宮)を探索していくロールプレイングゲーム(RPG)ですが、敵と味方が交互に動くルールで、自分が動かない限り敵も動かないので、ピンチの時はどう動くかよく考えながら進むことが大切な思考性の高いゲームです。
RPG でありながら、プレイごとにレベル1から始まる点も特徴です。
日本では「風来のシレン」や「トルネコの大冒険 ~不思議のダンジョン~」などが大ヒットした事で知られていますが、これらのゲームは海外で作られた「ローグ(rogue)」という古典的パソコンゲームを元としているため、一般的に「ローグライク」や「ローグ系」と呼ばれます。
そのローグ系ゲームの iPhone / iPod touch 最新作が「100 Rogues」です。
※ただし先に言っておきますが、現時点(5/9)でこのゲームはまだアプリとしての完成度が低く、起動しない不具合や不正落ち、効果音や表示の不具合などがよく起こります。
初期バージョンはゲーム中に不正落ちが多発してまともにプレイ出来なかった有様で、その状態はバージョンアップにより解消されましたが、現在もあまり安定しているとは言い難い状況です。
※現在(2014年)はアップデートにより、不具合は解消されています。
人間の戦士と妖精の魔術師がいて、どちらかを選んでダンジョンへと潜って行きます。
前述したようにゲームは「ローグ系PRG」であり、ダンジョンはプレイごとに異なります。
毎回レベル1からスタートで、自分と敵は交互に動き、自分が動かない限り敵も動かないので、よく考えて行動するのがポイントとなります。
休憩していると徐々に HP が回復していきますが、腹の減り具合の数値(Belly)があって、ノンビリし過ぎていると空腹になり HP が減少し始め、最悪の場合は餓死してしまいます。
ダンジョンには装備やアイテムが落ちていますが、何が落ちているかは毎回異なり、それらを使いこなしながら進むことも大切です。
これらの点はローグ系RPGの一般的なルールですね。
現代の「ローグ系RPG」の基本となっている不思議のダンジョンシリーズ(風来のシレンやトルネコなど)と比べると、以下の点が異なります。
・ナナメ移動がない
・遠距離攻撃は直線上じゃなくても行える(行ってくる)
・移動よりも攻撃が先に実行される
また、ゲームバランスの違いとして以下の点が挙げられます。
・敵がかなり多い
・浅い階から特殊な行動や攻撃を行う敵が出てくる
難易度はかなり高めで、慣れていないと2階や3階でもすぐにゲームオーバーになってしまいます。
ナナメ移動がない点はかなり違和感がありますが・・・ iPhone の操作性のことを考えると、こちらの方がいいでしょうか・・・
敵に遭遇してすぐに逃げても、移動より攻撃が先に行われるため必ず1発食らってしまう点も大きなルールの違いです。
部屋の中でも通路でも視界が同じなので、通路の方が安全な点も異なるところですね。
全体としては、やはりシレンやトルネコの方がルールが洗練されているように感じますが・・・
でも、ルールの違いに関しては、ゲームの特徴とも言えるでしょうか。
出現する装備やアイテムの種類は豊富で、レベルアップすることでスキル(技能)を覚えられるのは面白い特徴と言えます。
ただ、アイテム関連のインターフェイスは良くありません。
例えば杖を使うと遠距離攻撃が出来ますが、いちいち装備しないといけないうえに、盾が外れてしまうため、杖を使いたい時は剣と盾を何度も装備しなおすことに。
さらにアイテムを投げることが出来ますが、「捨てる」のコマンドがないので敵がいないと投げ捨てられない。
また、同じアイテムは1つにまとまるはずですが、なぜかまとまらないケースがあり、無理にまとめようとしているとバグってゲームが落ちるなど、まだ不具合も多い印象です。
難易度は EASY モードがありますが、NORMAL もせめて序盤の階層はもうちょっと簡単だった方が良かったように思います。
※アイテム関連のバグはアップデートで修正されています。
また、アイテム関連のインターフェイスも改善されており、弓と剣をショートカット枠に入れて手軽に交換できるようになっています。
アイテムをその場に捨てることも出来るようになりました。
とは言え、iPhone / iPod touch 初の本格的なローグライクゲームです。
その点で国内外で期待は高かったようで、話題にもなっていますね。
ただ、価格が 600 円と高めで、にも関わらず現時点の完成度はお世辞にも高いとは言えないため、この値段に相応しいアプリかどうかは疑問です。
※現在は 300 円に値下げされています。
不正落ちはまだまだ多く、再開時に自動保存されているところから復帰できますが、その階の最初からやり直しになってしまう場合もあります。
マップが真っ暗になってアプリを起動し直さないと見えなくなったり、動いているだけで動きがガクつくなど、どうも調整不足な感じです。
正直、まだ「βテスト」のような印象を受けます。
ただ、ゲーム自体は面白くできているので、何度かのバージョンアップが行われた後に、再評価する必要があるゲームだと感じています。
※現在はまともに遊べるようになっています。
難易度が高いので、他のローグ系のゲーム(シレンやトルネコ)をやったことがない人は、手を出さない方が良いと思います。
しかしシレンやトルネコなどのローグ系のゲームが好きなら、現時点で買うべきかどうかは別として、間違いなく注目のアプリでしょう。
・100 Rogues(iTunes が起動します)
これはプレイごとに異なる「自動生成」のダンジョン(迷宮)を探索していくロールプレイングゲーム(RPG)ですが、敵と味方が交互に動くルールで、自分が動かない限り敵も動かないので、ピンチの時はどう動くかよく考えながら進むことが大切な思考性の高いゲームです。
RPG でありながら、プレイごとにレベル1から始まる点も特徴です。
日本では「風来のシレン」や「トルネコの大冒険 ~不思議のダンジョン~」などが大ヒットした事で知られていますが、これらのゲームは海外で作られた「ローグ(rogue)」という古典的パソコンゲームを元としているため、一般的に「ローグライク」や「ローグ系」と呼ばれます。
そのローグ系ゲームの iPhone / iPod touch 最新作が「100 Rogues」です。
※ただし先に言っておきますが、現時点(5/9)でこのゲームはまだアプリとしての完成度が低く、起動しない不具合や不正落ち、効果音や表示の不具合などがよく起こります。
初期バージョンはゲーム中に不正落ちが多発してまともにプレイ出来なかった有様で、その状態はバージョンアップにより解消されましたが、現在もあまり安定しているとは言い難い状況です。
※現在(2014年)はアップデートにより、不具合は解消されています。
人間の戦士と妖精の魔術師がいて、どちらかを選んでダンジョンへと潜って行きます。
前述したようにゲームは「ローグ系PRG」であり、ダンジョンはプレイごとに異なります。
毎回レベル1からスタートで、自分と敵は交互に動き、自分が動かない限り敵も動かないので、よく考えて行動するのがポイントとなります。
休憩していると徐々に HP が回復していきますが、腹の減り具合の数値(Belly)があって、ノンビリし過ぎていると空腹になり HP が減少し始め、最悪の場合は餓死してしまいます。
ダンジョンには装備やアイテムが落ちていますが、何が落ちているかは毎回異なり、それらを使いこなしながら進むことも大切です。
これらの点はローグ系RPGの一般的なルールですね。
現代の「ローグ系RPG」の基本となっている不思議のダンジョンシリーズ(風来のシレンやトルネコなど)と比べると、以下の点が異なります。
・ナナメ移動がない
・遠距離攻撃は直線上じゃなくても行える(行ってくる)
・移動よりも攻撃が先に実行される
また、ゲームバランスの違いとして以下の点が挙げられます。
・敵がかなり多い
・浅い階から特殊な行動や攻撃を行う敵が出てくる
難易度はかなり高めで、慣れていないと2階や3階でもすぐにゲームオーバーになってしまいます。
ナナメ移動がない点はかなり違和感がありますが・・・ iPhone の操作性のことを考えると、こちらの方がいいでしょうか・・・
敵に遭遇してすぐに逃げても、移動より攻撃が先に行われるため必ず1発食らってしまう点も大きなルールの違いです。
部屋の中でも通路でも視界が同じなので、通路の方が安全な点も異なるところですね。
全体としては、やはりシレンやトルネコの方がルールが洗練されているように感じますが・・・
でも、ルールの違いに関しては、ゲームの特徴とも言えるでしょうか。
出現する装備やアイテムの種類は豊富で、レベルアップすることでスキル(技能)を覚えられるのは面白い特徴と言えます。
ただ、アイテム関連のインターフェイスは良くありません。
例えば杖を使うと遠距離攻撃が出来ますが、いちいち装備しないといけないうえに、盾が外れてしまうため、杖を使いたい時は剣と盾を何度も装備しなおすことに。
さらにアイテムを投げることが出来ますが、「捨てる」のコマンドがないので敵がいないと投げ捨てられない。
また、同じアイテムは1つにまとまるはずですが、なぜかまとまらないケースがあり、無理にまとめようとしているとバグってゲームが落ちるなど、まだ不具合も多い印象です。
難易度は EASY モードがありますが、NORMAL もせめて序盤の階層はもうちょっと簡単だった方が良かったように思います。
※アイテム関連のバグはアップデートで修正されています。
また、アイテム関連のインターフェイスも改善されており、弓と剣をショートカット枠に入れて手軽に交換できるようになっています。
アイテムをその場に捨てることも出来るようになりました。
とは言え、iPhone / iPod touch 初の本格的なローグライクゲームです。
その点で国内外で期待は高かったようで、話題にもなっていますね。
ただ、価格が 600 円と高めで、にも関わらず現時点の完成度はお世辞にも高いとは言えないため、この値段に相応しいアプリかどうかは疑問です。
※現在は 300 円に値下げされています。
不正落ちはまだまだ多く、再開時に自動保存されているところから復帰できますが、その階の最初からやり直しになってしまう場合もあります。
マップが真っ暗になってアプリを起動し直さないと見えなくなったり、動いているだけで動きがガクつくなど、どうも調整不足な感じです。
正直、まだ「βテスト」のような印象を受けます。
ただ、ゲーム自体は面白くできているので、何度かのバージョンアップが行われた後に、再評価する必要があるゲームだと感じています。
※現在はまともに遊べるようになっています。
難易度が高いので、他のローグ系のゲーム(シレンやトルネコ)をやったことがない人は、手を出さない方が良いと思います。
しかしシレンやトルネコなどのローグ系のゲームが好きなら、現時点で買うべきかどうかは別として、間違いなく注目のアプリでしょう。
・100 Rogues(iTunes が起動します)