iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

全方向シューティング

虫姫さまBUGPANIC

怒首領蜂 大復活 や エスプガルーダII など、携帯アプリの域を超えた高クオリティーシューティングを連発しまくっているケイブの iPhone / iPod touch アプリ第三弾が発売されました。
虫姫さま BUG PANIC」です。

例によって「iPhone 3GS 以上、及び第3世代以降の iPod touch 専用」という制約が付いているのですが・・・
その分、普通の市販ゲームソフト並の内容ですね。
普通に PSP 用のソフトとしてお店で売っていてもおかしくないクオリティーです。

元々はイベント用に作られて限定配布された「幻のアプリ」だったのですが、それが再開発され製品版として公開されました。
ちなみに「虫姫さま」は 2004 年にゲームセンターで登場した縦スクロールのシューティングゲームで、私もかなりプレイしていたのですが・・・
「虫姫さま BUG PANIC」はそれとはまったく別の、全方向スクロールシューティングです。

bugpanic

タイプとしては「ダンジョン探索型・全方向スクロール・シューティングゲーム」です。
既存のゲームで言うと Solomon's Keep スタイルと言えるでしょうか。
迷路のようなフィールドを敵を倒しながら進んでいきます。
通路を進むためには敵を全滅させたり、指定の敵を倒さなければならないシーンが多いため、敵をスルーして進むことは出来ません。
メインとなる「アドベンチャー」モードの他に、minigore のようなサバイバルシューティングとなる「スコアアタック」モードも付属されています。

既存の全方向スクロールシューティングと違うのは、これが「弾幕シューティング」であることですね。
敵の攻撃はかなり激しく、体当たりの攻撃が多い他のゲームとは一線を画しています。

また、こちらの攻撃は弾を撃つのではありません。
画面左下のスティックで自機を操作しますが、画面右下のスティックでは「照準」を動かします。
この照準を敵に合わせるとその敵が「ロックオン」され、その状態でスティックから指を離すと爆弾(サクレツの実)が投げられます。

爆弾は着弾すると爆発、さらに倒された敵も爆発し、それによって多くの敵を「誘爆」でまとめて倒すことが可能です。
爆弾を貯めてから投げると爆発が大きくなり、より多くの敵を巻き込みやすくなります。

弾を撃ちまくるタイプではないので他のゲームに比べると「爽快感」という点ではやや劣るのですが、ロックオンは同時に3つまで可能で、誘爆でまとめて敵を倒せたりするため、意外と「敵を倒しまくる」というシューティングの形は出来ています。
また、敵を誘爆させると金塊が大量に出現、近づくと自動的に吸い込まれ、さらに弾を撃っている敵を倒すとその敵の弾が全部得点アイテムに変わるという「ケイブらしさ」もありますね。
連続で敵を倒すことで倍率が上がっていく「コンボ」もあります。

以下は Youtube のゲーム公式トレーラーです。



また、以下はケイブの方による操作解説等の動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=D9p-Y9tj7sw


操作にはスティック位置が決まっている「固定」、タップした場所にスティックが現れる「任意」、タップした場所にスティックが現れ指の動きに合わせて動く「任意補正」の3つがあり、オプションで変更できます。
どのスタイルでも操作性は悪くなく、かなり研究して作られているのが伺えるのですが・・・

ただこの操作性が、このゲームの「ネック」でもあります・・・
前述したように「タップ位置にスティックが現れ、指の動きに合わせて補正してくれる」というシステムのため、つまり「タップだけでは自機が動かない」のです。
指を置いた後、さらにズラさないと動けません。

このような操作は最近の全方向スクロールシューティングでは一般的なもので、タッチパネルで快適な操作を実現している仕組みでもあります。
しかし弾幕シューティングというのは弾の間を抜けるため、精密な自機の動きが必要になります。
具体的には、方向キーやスティックを「チョン」と押して少しだけ動き、位置を調整する事が必要になる訳ですが、それが難しいのです。

この辺りの「全方向スクロールシューティングと『弾幕』の相性の悪さ」は Critical Wave でも少し感じたのですが、このゲームは「弾幕シューティング」ですからなおさら感じますね。
加えて、Meteor BlitzCritical Wave なら敵の攻撃が激しくても一方向に逃げ続ければ離脱できた訳ですが、虫姫さまBUGPUNIC は周囲に壁や障害物があるため狭い範囲で弾幕をかわさなければなりません
それなのに精密な回避が難しいので・・・ かなり難しいです。

敵弾を消すボムのような爆弾もあるのですが、これを使用するには長時間「貯め」を行わなければならず、つまり「緊急回避ボム」としては全く使えないため、「ピンチの時にボムでなんとかする」という攻略が出来ない事も難しさに拍車をかけています。

bugpanic2

これらの影響のため、後半ステージの難易度はかなり高いです。
同じステージで何度も死ぬと残機が増えていくという親切設計になっているのですが、その残機の増加にも限度があるようなので、シューティングが苦手な人だと中盤からは辛いでしょう。
私も(まだ始めたばかりですが)、終盤で詰まってしまいました。
オールクリアの難易度は怒首領蜂エスプより上だと思います。

よって、萌えキャラが出てくる「ホノボノ系」な見た目ですが、シューティングが苦手な人や、普段ゲームをやらない方にはオススメできないアプリですね。
(まあ弾幕シューティングである時点で初心者向けではない訳ですが・・・)
弾避けは普通の縦シューの倍ぐらい難しいです。

さらに、ザコが小さくて突然出てくる上に、出てくる時の前兆の表示が短いため、「いつの間にかザコにぶつかってた」という突発の死も多発しがちです。
画面下に攻撃のバーグラフが表示されているおかげで、全方向シューティングなのに画面下から来る敵や弾を認識し辛い問題もあります。
(しかも後半は画面下から大型の敵が頻繁に出てくる)


とまあ、色々と問題を述べてみた訳ですが・・・
それでもゲームとしてのクオリティーは圧倒的です
グラフィック、サウンド、演出や内容などどれを取っても一流のシューティングですね。
一風変わった内容ですが、意外にちゃんと「ケイブシュー」しているのが良いところ。

サバイバルシューティングとなる「スコアアタック」も面白く、短時間で遊べる上にボスが複数でてきたりして派手な展開が楽しめます。
敵がどんどん出てくるおかげでコンボも多く繋がるので、このスコアアタックの方がゲームシステムにマッチしている気もします。

価格は現在はセール中(450 円)。 定価は 600 円のようですが、怒首領蜂やエスプガルーダよりは安めですね。
普通に市販ゲームソフト並みの内容なので、それを考えるとこの価格はお得だと思います。
シューティングが好きな人なら間違いなく「買い」でしょう。

ただし iPhone 3GS か 4、第3世代以降 iPod touch でしか動かない(インストール出来ない)点にはご注意下さい。

虫姫さま BUG PANIC(iTunes が起動します)

Space Miner Blast

宇宙で鉱石を集めて換金し、それを元手に宇宙船をパワーアップさせていく人気の全方向スクロールシューティングゲーム「Space Miner」。
それに外伝版(?)と言えるアプリが登場しました。
Space Miner Blast」です。

以前から Youtube などでトレーラーが公開されていて話題になっていたのですが、実際には続編ではなく、今流行りのサバイバル・シューティングにアレンジされた「ショートバージョン」といった内容でした。

Space Miner Blast

画面左下のスティックで自機の方向を変え、画面右下のボタンで射撃とエンジンの噴射を行います。
全方向シューティングですが2スティック操作ではなく、さらにスティックを入力しても自機はその方向を向くだけで、推進はしません
推進ボタンを押して初めて自機は向いている方向に進んでいきますが、無重力空間であるため常に慣性が働いており、他のゲームよりコントロールは難しめです。
でも、この慣性のある動きが Space Miner の大きなゲーム性の1つと言えますね。

操作性を問題視する人もいて、確かに射撃ボタンと推進ボタンが近すぎて誤操作しやすい問題があるのですが、オプション設定でショットを「オート」に出来るので、そうしておけば射撃ボタンを使う必要が無くなり、ボタンの誤操作に関しては解決します。
(これはオリジナルの Space Miner の頃からそうです)

宇宙空間にはたくさんの隕石が漂っていて、これを破壊すると「鉱石」が出現します。
これは近づくだけで吸い込むことができ、スコアが増えます。
鉱石は連続で吸い込むことで「コンボボーナス」が付いていき、取るほどに蓄積されていきます。
よっていかに連続で吸い込んでコンボを繋げていくかが、ハイスコア狙いのポイントとなりますね。

隕石を全て破壊すれば Wave クリア。 敵は全滅させる必要ありません。
隕石や敵、敵弾に当たるとダメージを受け、シールドがなくなるとゲームオーバーです。
スコアが一定に達するごとに「パワーアップ」をする事ができ、攻撃力や防御力、コンボ倍率などを上げていくことが出来ます。

以下は Youtube のオフィシャルトレーラーです。



しかしこのゲーム、色々と気になる点も多くあります・・・

まずは料金形態。 アプリは「無料」です。
しかも無料の状態でゲームはほぼすべて遊べます。

「それなら一番いいじゃん」と思うかもしれませんが・・・
課金していない状態だと、タイトル画面やパワーアップ画面などで「デカデカと」広告が表示されます
広告が出るアプリは他にもたくさんありますが、このサイズとレイアウトはいかにも「広告のため」って感じでちょっと違和感が・・・

Space Miner Blast

タイトル上部のスクロールバーや、メニューの「$」ボタンでも課金に関する説明がされていて、なにかもう必死すぎ。

しかも広告が表示されるだけなら良いのですが、アプリ起動時やゲーム中の広告が出るシーンで、ゲームが10秒ほど「停止する」のです

海外のダウンロードサービスなどで、「ダウンロード開始まであと○○秒」「会員になれば待ち時間なしでダウンロード出来ます」みたいなのを見たことがある方は多いと思います。
それと同じような手法が取られているのです。
正直、これを見た時は「おいおい、こんなものアプリにまで持ってくるなよ」と言いたくなりましたね・・・

Space Miner Blast

無論、企業はソフトウェア開発で利益を出さなければ次がありません。
時間も費用もかかるのですから儲けを考えるのは当たり前のことで、さらにメーカーが儲かれば次回作の開発やアプリのクオリティーアップが望めるのですから、ユーザーにとってもそれは嬉しい事です。

しかし、あまりにも「稼ぎたい。凄く稼ぎたい」ってのが表面に出過ぎていると、さすがに引きますよね・・・
このアプリにはそんな印象を持ってしまいます・・・

ただ、課金は機体1つ 115 円。 3つの課金機体を全部アンロックする「Blast Pack」というものもありこちらは 230 円
(どれでも良いので機体を購入すると、1機だけ買うか Blast Pack にするかの選択が表示されます)
購入すれば「待機時間」と「広告表示」はなくなるので、そんなに高額な訳ではありません。
アプリのクオリティーを考えても、115 円や 230 円なら高いという程ではありませんね。

だから「無料で体験させてくれて、課金で広告を非表示に出来る」と考えれば、親切なアプリだと言えるのですが・・・
でもなぁ・・・ だからこそ、こんな必死なスタイルにしなくても、と思うような・・・
とにかく「課金しないとゲームがしばらく止まる」って手法は、普及しないことを願うのみですね。


オススメかどうかで言うと、無料であることを考えると悪くないアプリだと思います。
しかし人気作「Space Miner」の2作目であることを考えると、明らかにインパクトが薄い。 前作のファンはむしろガッカリするかもしれません。

課金機体も武器は初期機体とほぼ同じで、ボムが1発多い程度です。
防御力や移動力に差があるのかもしれませんが、体感できるようなものではありませんでした。
正直、まだオリジナルの Space Miner をやった事がない人は、これに課金するんだったら、そのお金でオリジナルの Space Miner (Space Ore Bust) を買った方がいいでしょうね。

無料アプリとしてはクオリティーは高いです。
ただ個人的には、色々と残念だったかな・・・

Space Miner Blast(iTunes が起動します)

Revolt

近未来、ロボットに支配された世界で人間のレジスタンスが戦う全方向スクロールの SF シューティングゲーム
それが「Revolt」です。

敵を倒しながらダンジョン内をゴール目指して進んで行く「探索型」のシューティングで、メジャーなゲームで言うと Solomon's Keep に似たスタイルと言えます。

今人気で個人的にも好きな「全方向スクロールシューティング」の新作、Game Center にも対応しているので試してみたのですが・・・
結論から言うと今ひとつでした。

revolt

画面左下のスティックで移動、画面右下のスティックで銃の発射方向を指示するという、全方向スクロールシューティングおなじみの操作方法です。 操作性は良好です。
通常の銃攻撃の他に、強力で弾数制限がある手榴弾も存在します。

前述したようにダンジョンを進んで行くタイプで、敵がいるとそのまま戦闘になります。
敵には銃を撃ってくるタイプと体当たり攻撃をしてくるタイプの2種類がいて、敵弾が敵にも当たるという性質があります。
また、背景には「撃つと爆発するもの」がたくさんあり、この爆発に巻き込むことで敵を倒すことも出来ますが、こちらも巻き込まれるとダメージを受けてしまいます。

基本的には敵を倒さずに進行しても良いのですが、敵を倒すとクレジットが得られ、ステージクリア後にそれを使って銃や弾などを購入することが出来ます
つまりショップでのパワーアップ要素もある訳ですね。

Revolt

ここまでの内容を聞くと、「結構面白そう」と思った方もいると思いますが・・・ 色々残念な点も多いゲームです。

まず、敵の数が少ない
敵は1体1体が少しずつ出てくる感じで、まとめて出てくる時でも2~3体ぐらい。 多くても4体以上をまとめて相手することは希ですね。
他の全方向スクロールシューティングのような、「大量の敵を次々と撃ち倒す爽快感」と言ったものはこのゲームにはありません

また、銃の弾数に制限があり、リロードも頻繁に行うため、無駄に銃を撃つ事は出来ず、相応に狙い撃ちしていく必要があります。
よって、「銃を撃ちまくる爽快感」みたいなものもありません

ダンジョンの様子も、最初は SF 的な背景に「おおっ」と思うのですが、終始変わり映えしないため、だんだん単調に思えてきます。
しかも1フロアが妙に長く、ラスト以外にボスや中ボスのような存在もないため、「ゲームの変化」に乏しいですね。
ステージ数は8ステージ。 1ステージが 10~15 分ほどのため、全体を通してのボリュームも「そこそこ」と言ったところでしょうか。

マップが狭く、敵を全滅させるとステージクリアになる「サバイバルモード」も用意されていますが、これもそんなに敵が多い訳ではありません。


正直、Solomon's KeepMinigore などの全方向スクロールシューティングをやったことのある人には、物足りない内容でしょう。
ゲーム展開はどちらかと言うと Guerrilla Bob に似ているのですが、でもこれを買うなら Guerrilla Bob をやった方が良いでしょうね・・・

価格は現在は発売セール中で 230 円。 定価は不明です。
(セール中なら)そんなに高い訳ではなく、今後のアップデートが色々予定されているようなので、それに期待してもいいかもしれないけど・・・
私的にはあまりオススメできませんね。

Revolt(iTunes が起動します)

Geometry Wars : Touch

Xbox のゲームソフトの「おまけ」として付いていたミニゲームだったにも関わらず大人気になり、拡張版が配信され、海外では Wii 版やニンテンドー DS 版まで発売されたという全方向スクロールシューティング。
それが「Geometry Wars」・・・ らしいです。

「らしいです」というのは、私はこのゲームの事をまったく聞いたことがなかったから。
Xbox のゲームであったため、日本での知名度は低いですね。
しかし海外では非常にメジャーなゲームのようで、iPhone / iPod touch に移植されたことも大きなニュースとして伝えられていました。

geometrywars

画面左下のコントロールサークルで自機を移動、画面右下のサークルで弾の発射方向を指定する、全方向スクロールシューティングおなじみの操作方法です。
操作性は良好で、コントロールサークルは指を置いた場所に現れるため、操作していて違和感を感じることはありません。

ゲームはかなりスピーディーに進みます
敵の出るペースが早く、数も最初から多めなので、全体的に速いテンポで進行します。
おかげで次々と出てくる敵をバシバシ倒しまくる爽快感がありますね。
敵を倒した時には火花が飛び散るため、見た目もハデです。

敵を倒すと緑色の破片が出て、それを集めると得点の「倍率」が上がっていきます。
この倍率はゲームオーバーになるまで蓄積され続けるので、長く続けるほどスコアが加速的に伸びていきます。
このスコアシステムもなかなか面白いです。

ゲームモードはかなり豊富で、
3分間のタイムアタックである「DEADLINE」、
円形のバリアの中でしか攻撃出来ない「KING」、
通常モードと言える「EVOLVED」、
弾が撃てず爆発するしかけを利用して敵を倒す「PACIFISM」、
波のように一直線の敵が襲ってくる「WAVES」、
ステージクリア型のモードである「SEQUENCE」、
巨大な敵が登場する「TITANS」があります。

これらは条件を満たすことで徐々にアンロックされていきます。
最初は「こんなにモードがあっても・・・」と思いましたが、やってみるとどれも特徴があって楽しめます

geometrywars2

ただ、このゲームには致命的な欠点があります。
それは・・・ 激しく「指」が邪魔になる

画面の左下と右下には指が置かれている訳ですが、このゲームはそれらの指がある場所にも自機が頻繁に移動する(移動せざるを得ない)事に加え、敵が四方八方からどんどん湧き出てきて、当然右下や左下からも敵が出てくるため、「指が邪魔になって敵が見えなくて死んでしまった」という事も頻発するのです。

このゲームは閉じられた空間の中で逃げ回りながら戦うゲームですが、その空間が狭めなうえに移動スピードがけっこう早いため、すぐに画面端に到達してしまいます。
よって、指で見えない場所に行ってしまうことが多いのです。

他の全方向スクロールシューティング、例えば Meteor BlitzSpace Miner は「画面端」というものがないため、常に自機が画面中央に位置しています。
これだと指はあまり邪魔になりません。

MinigoreiDracura は閉じられた空間ですが、空間が広めなうえに自機の速度がそこまで速くないため、自分からそちらに行かない限り見にくい場所に追い詰められる事はまずありません。
Critical Wave は上下の端に行っても、自機の縦位置は常に画面の中央付近をキープしています。

つまり人気のある全方向スクロールシューティングは、iPhone / iPod touch でもプレイしやすいよう配慮されているか、ゲームシステムがマッチしている訳ですが・・・

しかし残念ながら Geometry Wars は、iPhone でプレイするにはシステムがマッチしておらず、配慮や調整もまったく加えられていませんでした
操作性自体は悪くないのですが、やはり一般のゲーム機のゲームをそのまんま iPhone に持ってきても、やり辛いだけという事でしょうか。

とは言え、ゲームとして面白いか面白くないかで言うと・・・ 面白いです
さすが XBOX で人気になっただけあります。
このスピーディーさと、気軽に短時間で出来るゲーム性、ハイスコア狙いが熱い得点システムなどは、さすがヒット作と言えます。

また、このアプリは iPad にも対応していて、iPad だと画面が大きいので指の問題はかなり解消されます。
iTunes のレビューには iPad での操作に問題があるというようなコメントがありますが、私がやった限りでは特に難点は見当たりませんでした。
指で敵が見えないというケースが激減するため、明らかにスコアは iPad の方が伸びますね。
(それでも指が邪魔になるケースがないとは言えませんが)

現在はセールで 115 円になっているので、この値段ならなかなかオススメできるアプリだと思います。
ただこのアプリ、定価は 800 円のようで・・・ この価格だと、他の全方向スクロールシューティングと比べると、明らかに高いです。
定価ではオススメし辛いアプリですね・・・

・Geometry Wars : Touch(公開終了)
・Geometry Wars : Touch Lite(公開終了)
 

Solomon's Boneyard

先日ご紹介した全方向スクロールのダンジョン探索 RPG 「Solomon's Keep」。
それを MinigoreiDracula のようなシンプルなサバイバル・シューティングゲームにした外伝的な作品。
それが「Solomon's Boneyard」です。

Solomon's Keep のシステムをうまい具合に短時間で遊べる内容にアレンジしていて、新しい魔法も登場します。
ストーリー的には Solomon's Keep の 23 年前、敵のボス 「Solomon Dark」 が若い頃に暗黒の力を手に入れようとした時のお話です。

Solomon's Boneyard

左下のスティックで移動、右下のスティックで攻撃方向を指示し、閉じられた墓地で敵から逃げ回りながら延々と戦い続ける耐久型シューティングです。

経験値が貯まるとレベルアップしてスキルを習得でき、ステータスをアップしたり新しい魔法を覚えたり、すでに習得済みのスキルを強化したり出来ます。
たまに敵が装備(指輪)を落とす事もあります。
この辺りの基本システムは前作 Solomon's Keep と変わりません。

違うのは敵がどんどん出現し続け、派手な戦いが延々と続くこと
Solomon' Keep も多数の敵が一斉に現れて、それを派手な魔法で次々と撃破する場面がありましたが、今作はそれがひたすら続きます。
ある意味、「アクションとして楽しめる場面を集約した」という感じで、探索する楽しみはありませんが、これはこれで非常に面白いですね。

前作にもあった「ファイアーボール」「マジックミサイル」「ライトニング」の他に、新魔法として「フリーズ」の魔法が登場しています。
これは冷気を火炎放射器のように広範囲に放射し続ける魔法で、複数の敵にまとめてダメージを与えられる上に、今作は弓矢でダメージを受けることが多いのですが、その矢を吹き飛ばすことが出来るのでかなり強力です。

お金を貯めることで最初に3つまで持って行ける Perks (特典)を購入できる要素もあり、追加キャラクターの購入も可能です。
キャラクターは最初は4人、最大で7人まで用意されており、それぞれ最初に所持している魔法の種類が異なります。

Solomon's Boneyard

ゲームバランスも秀逸で、難しすぎず簡単すぎず、遊びやすくて時間的にもちょうどいいぐらいの難易度で、大量の敵を次々と倒していける爽快感もあります。
思わず時間を忘れてやってしまうゲームで、システム的には Minigore を模倣していると言えますが、私的には Minigore より好きですね。

全方向スクロールシューティングの新しい定番だと言っても良いのではないでしょうか。
おまけにこれが定価 115 円。 相変わらず Solomon シリーズはクオリティーの割に激安です。

※現在は無料化されています。 追加課金はありますが必須ではありません。

アプリの完成度、グラフィックとサウンドのクオリティー、ゲーム内容と安さの、4拍子がそろったアプリだと思います。
人によって、長期間の育成と探索が行える Solomon's Keep と、短時間で派手なバトルが楽しめる Solomon's Boneyard のどちらが好みかは異なると思います。

私はどちらかと言うと Boneyard の方が好きですが・・・ どちらもオススメ出来るアプリです。

Solomon's Boneyard(iTunes が起動します)
 

Solomon's Keep

魔術師学校の生徒が卒業テストを兼ねて、悪の魔術師に占領された砦に挑む・・・
そんな全方向スクロールシューティングのダンジョン探索 RPG
それが「Solomon's Keep」です。

かなり秀作のアプリで、本当は iPhone AC にページを作るつもりだったのですが、なかなか機会が得られないまま外伝作品まで登場したので、とりあえずこちらでご紹介します。

ゲーム内容は(解る人にしか解らない説明ですが)、「ディアブロ」をもっとライトにして、全方向スクロールシューティング風にアレンジした、という感じですね。
公式サイトの解説文でも「ディアブロ風のゲームです」と説明されています。

solomonskeep

左下の仮想スティックでキャラクターを移動させ、右下の仮想スティックで弾の発射方向を指定するという、全方向スクロールシューティングおなじみの操作方法です。
操作性は非常に良好で、操作し辛いと感じる事はまずありません。
かなり良い感じで調整が行われています。

ゲームごとに自動生成されるダンジョンの中を探索していくゲームで、ダンジョンの地図は自動的に作成され画面の中央に表示されるため、迷うことはありません。

多数の敵が次々と登場しますが、それを派手な魔法で次々撃破していけるため爽快感もあります
魔法には爆風で敵を倒せるファイアーボール、自動追尾で複数同時発射するマジックミサイル、出っぱなしで継続ダメージを与え電導もするライトニングの3種類があり、どれもハデな画面効果を伴っていて、見た目的にも綺麗です。

ただ魔法を使っていると「マナ」を消費し、これがなくなると攻撃力が激減するため、マナを節約しながら撃つか、マナを回復する方法を併用しながら使用する必要があります
この辺りは他の全方向スクロールシューティングと違う点ですね。

ゲームは町からスタートするのですが、「マジックキー」というアイテムを使って「どこでもドア」のようなものを出し、いつでも戻ることが出来ます。
マジックキーは何度使ってもなくならず、町から元の場所に戻ることも出来るため、冒険中にいつでもショップを利用しにいけるのが特徴です。

敵を倒して経験値が貯まると「レベルアップ」し、「スキル」を覚えることが出来ます。
スキルはレベルアップごとにランダムに選ばれる候補の中から1つを選択する形で、魔法の強化やマナ回復量の増加、特殊攻撃や補助魔法の習得、アイテムを吸い寄せる補助スキルなど多岐に渡ります。
同じスキルを強化してパワーアップさせていくこともでき、この辺りのシステムはディアブロによく似ています。

Solomon's Keep

グラフィックとサウンドの質が全体的に高く、演出や操作性も良い、少しやっただけで完成度の高さを感じる事が出来るアプリです。

砦は 13 階までで、1時間強でクリアすることが可能です。 2時間はかかりません。
しかしクリア後は難易度が上がった2週目・3週目が始まり、レベルやスキルもそのまま強化し続けていくことが出来ます
アイテムはランダム生成であり、2周目以降はさらに強力な装備が出たりするため、それらを探す楽しみもありますね。

そして特筆すべきもう一つの点は、価格。
この完成度で 115 円という安さです! 無料体験版まで用意されています。

※現在は無料化され、ゴールドを課金で購入できるようになりました。

内容的にも価格的にも文句なくオススメできる、秀作アプリですね。

Solomon's Keep(iTunes が起動します)
Solomon's Keep Lite(iTunes が起動します)
 

Guerrilla Bob

ヒゲ面のゲリラのおじさんが銃を撃ちまくりながら突き進む、全方向スクロールのライトなシューティングゲーム。
それがこの「Guerrilla Bob」です。

ゲーム内容は(解る人にしか解らない説明ですが)「Minigore」+「戦場の狼」と言った感じで、全方向スクロールのシューティングではありますが、ゴールを目指して進み続けるタイプのゲームですね。

販売は iPhone アプリのマーケティング会社の大手 Chillingo ですが、開発は Angry Mob Games という開発スタジオ。
国籍は不明ですが、たぶんアメリカの小規模メーカーだと思います。
かつて「IGF」というインディーズゲームの表彰で、最終候補にノミネートされたゲームでもあります。

Guerrilla Bob

左下のスティックで主人公を操作、右下のスティックで銃を撃つ方向を指示するという、全方向スクロールシューティングおなじみの操作方法です。
操作性は良好で、カーソルから指がズレてもちゃんと補正してくれます。

ゲームは横やナナメ方向に向かう場合もありますが、基本的には「縦スクロール」のシューティングゲームです。
ただし強制スクロールではなく、プレイヤーが前進しなければスクロールも止まります。

ゲームの最初に EASY と HARD を選択出来ますが、EASY にするとかなり簡単で、HARD でもそんなにすごく難しいという程ではありません
キャラクターのグラフィックもポップな感じで、ゲリラが主人公の近代戦のゲームではありますが、全体的にコミカルなイメージです。

加えて、このゲームには「オートエイミング」(自動照準)が用意されており、開始時の選択でこれを ON にすると、自動的に銃を敵の方向に撃つようになります。
つまり「狙う必要さえない」訳で、iPhone / iPod touch のユーザー層に合わせてか、誰でも楽しむ事ができる、かなりライト(軽い)感じのゲームになっています。

操作感覚は Minigore に近いのですが、画面がスクロールしていきボスも出現する点と、敵キャラの多くは立ち止まって銃を撃つ場合が多いのが異なります。
多くの全方向スクロールシューティングゲームは体当たり攻撃がメインの敵が多いので、それらとはちょっと違う印象ですね。

ゲームモードは3種類、スコアがあり武器はステージ内で手に入れる「ARCADE」と、敵を倒すとお金を入手でき、それを使ってステージ間に行けるショップで武器の購入やアップグレードが行える「MERCENARY」、さらに延々と敵と戦い続ける「SURVIVAL」です。

マーセナリーとサバイバルはアップデートで追加された新モードで、アーケードとマーセナリーはシステムが違うだけで、プレイするステージは同じです。

Guerrilla Bob

難点は、そんなにボリュームがないことでしょうか。
ステージは全8ステージで、1時間ほどでオールクリアしてしまえます。
HARD だとそれなりに難しいですが、1UP しまくるし、セーブしたところから再開できるので、クリア出来るのは早いでしょう。
最初から最後まで似たようなステージばかりで、変化があるのは最終面ぐらいなのもちょっと欠点です。

継続してプレイするゲームと言うより、1回ごとのプレイのスコアを競うタイプのゲームなのだと思いますが、そう考えた場合、1ステージの長さも、クリアまで1時間近くかかるというのも、ちょっと長いように思いますね。
この手のゲームとしては、もうちょっと派手さも欲しかったところです。

サバイバルモードなら短時間でのスコアアタックが出来ますが、サバイバルで言うなら MinigoreiDracura の方が面白いかなと思います。

とは言え海外で表彰を受けただけあって秀作ゲームであることは確かです。
全方向スクロールのシューティングゲームが好きな人にはオススメ出来ますね。
「他の全方向スクロールのシューティングは自分にはちょっと難しい…」という人でも、このゲームなら十分楽しめると思います。

価格は 350 円と、内容相応かなと思える値段で、決して高くはないと思います。
ただ個人的には・・・ まだ他の全方向スクロールシューティングをやっていないのなら、Meteor BlitzMiniGoreiDracura などの方がいいかなぁ、というのも本音です。

Guerrilla Bob(iTunes が起動します)
Guerrilla Bob Free(iTunes が起動します)
 

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