ファミコン時代のグラフィックやサウンドが意外と世界的にウケているのは、やはり価格や技術的な理由で、相応にユーザーの年齢層が高いためなんでしょうかね・・・
こういうアプリが多いのは、そういうものの方が作りやすい、というのもあるような気がしますが。
と言う訳で今回ご紹介するのは、そんなオールドテイストの、ビームを撃って敵を倒しまくるアクションゲーム。
「Electro Master」です。

ポニーテールにした初音ミクが水色の髪の女の子が、大量に出てくる鏡音リンやセーラームーンを黄色の髪やセーラー服の女の子をビームでバリバリ倒しまくります。
画面をタップすると自分のキャラがその場所に移動しつつ、「ビームのチャージ」を行います。
そして指を離すとビームが発射され、チャージしている時間が長いほどビームも長時間撃ち続けます。
このビームはキャラクターが向きを変えると、それに合わせて発射方向が変わります。
よって長めにチャージしてビームを発射した後、キャラクターを一回転させると、ビームも画面全体をなぎ払うかのように一回転し、周囲の敵キャラクターをまとめてぶっ飛ばします。
ビームは敵にダメージを与えるのではなく「押し退ける」もので、敵の倒し方もビームで倒すと言うよりは、「ビームで画面外に押し出す」といった感じです。
敵を全滅させればステージクリア、敵に当たってしまうとダメージを受けハートが減り、ハートがなくなるとゲームオーバーです。
ルールも見た目もシンプルなので、最初は「あ~、この程度か~」とか思ったのですが・・・
ステージが進むと大量の敵が出てくるようになり、敵の集団に向けてチャージビームをブンブン振り回し、ボコボコ当てまくるのがだんだん爽快になって来ます。
敵にビームを当てるとスコアが表示され、連続で当てると最大 51200 点まで倍率が上がります。
先のステージに進むと画面を埋め尽くすほど敵が出てくるので、ビームも当てまくることができるようになり、画面中に 51200 の表示を出しまくって 400 コンボとかが出来るようになります。
こうなるとやっててかなり気持ち良くなりますね。
いかに敵が多い状態で長くチャージできるかがポイントでしょうか。
ゲームモードはスコアを競う「ストーリー」と、ステージ数を競う「サバイバル」があるのですが、ストーリーと言っても物語性はあって無きが如しです。
単にスコアモードとステージモードという感じですね。
難易度は Easy や Lunatic、Phantasm などの、どこかで聞いたようなものが5段階用意されています。

全体的に昔のアーケードゲーム風の画像とサウンドになっていて、画面には「スキャンライン」(ブラウン管の画面に生じる縦線)が再現されており、さらに起動時には昔のアーケードゲームのスイッチを入れたときに表示されるノイズまで表現されます。
ただ、こうしたファミコンテイストやオールドテイストは好きな人は好きだけど、そうでもない人にとっては「単なるショボイ画面」なので、この点は賛否が分かれるところでしょうか。
また、指を置いた場所の真下に自機が移動するため、自機とその周囲が指で隠れて確認しにくいのもやや難点です。
最大の難点は、この見た目とシンプルな内容で、価格が 350 円なところでしょうか。
高すぎる価格ではありませんが、ショートゲームとしてはやや割高で、ちょっと手を出しにくい値段です。
ただ、ゲームは本当に爽快感があり、それでいてシンプルにまとまっていて、結構ハマれます。
個人的にはかなり好きなゲームですね。
※現在は無料か 85 円で公開されている模様です。
この昔風の画面やショートゲームが嫌いでない人には、私的にはオススメしたいアプリです。
・ElectroMaster(iTunes が起動します)