※今日の記事はレビューではなく、速報レポートのようなものです。
以前から噂になっていた、iPhone 版「ATOK」・・・
iPhone の日本語変換の欠点を解決してくれるものと期待されていた訳ですが、その ATOK の「アプリ」が遂に登場しました。
「ATOK Pad」です。
基本的にこのブログはゲームの紹介を行っている訳ですが、今回はこの ATOK を使ってみて感じた点をレポートしたいと思います。
今後バージョンアップが行われると思うので、あくまで「今の時点(2010/9/22)」の話だと思って下さい。
ちなみに私は普段からパソコンで ATOK を愛用しています。
残念ながらこの ATOK Pad はいわゆる「メモアプリ」で、iPhone / iPod touch の入力の代わりになるもの(IME)ではありませんでした。
これはもう、Apple がそれに関する情報開示と許可をしてくれるのを待つしかありません。
ただ、単なるメモアプリとしても、かなり高機能であることは確かです。
出来ることは普通の「メモ」なのですが、変換の精度が段違いです。
さすが日本語変換の老舗、予測変換や変換候補のリストが良く、自動単語登録も良い感じで機能しており、本当に「サクサク」と文章が入力出来ます。
私は iPhone / iPod touch のデフォルトの変換ソフトもそんなに悪くないと思っていたのですが、これを使うと iPhone の変換がやはり劣ったものであった事を思い知りますね。
入力スタイルは普通のキーボードとフリック入力の他に、「リボルバータッチ入力」や「ダブルトリガー入力」を利用する事が出来ます。
前述の画像の左側が「リボルバータッチ」で、フリックする方向が上半分のみに集中しています。
これのおかげで、「下側の文字が指で隠れて確認できない」という事が無くなっています。
文字の間隔が詰まっていますが、入力し辛さを感じることはなく、フリック入力としては確かにこちらの方が優れていると思います。
さらにフリック入力ではなく、「あ」を押してあ行を出してから「う」の部分をタップして入力するという「ダブルタッチ入力」にも対応。
これはフリックに慣れていない人には使いやすいですね。
「ダブルトリガー入力」は前述の画像の右側のもので、左手で行を、右手でボタンを選択するもので、両手を使って素早く入力出来るという新しい入力タイプです。 これも使ってみると結構便利。
ただ残念ながら、これらの入力方法は ATOK Pad を使っている時しか利用できないので、こちらに慣れてしまうとそれ以外のアプリを使っている時に困りそう。
そのため結局、普通のフリック入力の方が汎用性がありそうなのが残念です。
これらを使うとますます「あぁ、これが iPhone の標準になれば・・・」と感じずにはいられません。
キーボードの ctrl キーを押すと、様々な機能キーが表示されます。
これは以下の様になっています。
見てのように日本語入力のための機能が一通りそろっています。
これに慣れると、もうメール打ちなどは ATOK でやるのがメインになりそうですね。
入力した文章をメールや SMS、ツイッターなどに送ることも可能。
メールを併用して Evernote に送ることも出来ます。
しかしメールや SMS に関しては、送るのは簡単ですが「送られたメールに対する返信」では使い辛いので、ここが欠点でしょうか。
返信や他のアプリで使いたい場合は「クリップボード」にコピーして、メールや SMS を改めて起動してペーストする(貼り付ける)、という手順が必要になります。
iTunes には、「効果音ありだと、やや処理が重い」という意見がありますが、私的にはそんな感じは受けませんでした。
ただ、iPhone 3G だと本来の入力でさえ重いですから、機種によっては確かに反応が鈍くなることはあるかもしれません。
iPhone 4 だと効果音があっても概ね快適です。
なお、効果音は普通のキータッチ音の他に、ピアノと銃声があります。
銃声はリロードとか薬莢が落ちる音もあって結構笑えます。
そして、制限事項として現在のバージョンは「iPad では利用できません」「Bluetooth Keyboard には対応していません」という2つの欠点があります。
私的にはこの2つが一番期待するところなので、これが両方ダメって時点で使えない訳ですが・・・
Bluetooth キーボードに関しては、実は使おうと思えば使えます。
以下は実際にやってみたシーン。 普通にタイピング可能です。
ちゃんと ATOK Pad の機能を使った入力が出来るので、変換についてはバッチリですし、何より「SHIFT + カーソルキー」で変換する文節の区切りを簡単に変更できます。
iPhone や iPad の変換は、変換時の文節の区切りを変更したい時は画面を直接触って指定する必要があったので、キーボード使用時にはそれが非常に不便でした。
さらに最初の変換候補の中に変換したい文字がなく、変換候補の一覧を表示した場合、そこからの指定も画面を直接タップして行わなければなりませんでした。
しかし ATOK Pad + Bluetooth キーボードならパソコンと同じ操作でそれらが実行可能なので、(それが本来当たり前なんだけど)その点はかなり使いやすいです。
ただ、現在は色々とおかしい部分も多く、変換候補はスペースキーで進められるけど、戻ることが出来ません。
英数キーも正常に作動しないので、アルファベットを入力したい時に困ります。
さらに変換がおかしくなる場合が多く、例えば以下の様な症状が出ます。
どうやら外部キーボードを使うと iPhone / iPad 本来の変換機能が干渉してきて、ATOK が正常に変換できなくなる事があるようです。
他にもちょこちょこ挙動がおかしかったりするので、まだ色々な問題がうまく解決できていないんでしょうね・・・
確かにこの状態で「Bluetooth キーボード対応です」なんて言ったら確実に iTunes レビューで叩かれるでしょうから、非対応とするのも仕方がない気がします。
ただ、すでに SHIFT + カーソルキーで文節を変えられるのを見ても解るように、外部キーボードにも対応しようとしているのは伺えます。
現時点でも結構使えるので、さらに開発が進むことを期待したいですね。
そして iPad にも対応してくれたら、私的には「メモアプリ」として文句はありません。
と言う訳で、現時点ではまだ改良の余地がありますが、現段階で公開したのは「ユーザーからの意見を取り入れたい」という考えもあっての事だと思いますので、今後のアップデートに期待したいところです。
iPad 版については iPad 用の iOS4 公開を待っているのかもしれません。
将来性を感じられるアプリなので、今後の発展に期待したいですね。
・ATOK Pad(iTunes が起動します)
以前から噂になっていた、iPhone 版「ATOK」・・・
iPhone の日本語変換の欠点を解決してくれるものと期待されていた訳ですが、その ATOK の「アプリ」が遂に登場しました。
「ATOK Pad」です。
基本的にこのブログはゲームの紹介を行っている訳ですが、今回はこの ATOK を使ってみて感じた点をレポートしたいと思います。
今後バージョンアップが行われると思うので、あくまで「今の時点(2010/9/22)」の話だと思って下さい。
ちなみに私は普段からパソコンで ATOK を愛用しています。
残念ながらこの ATOK Pad はいわゆる「メモアプリ」で、iPhone / iPod touch の入力の代わりになるもの(IME)ではありませんでした。
これはもう、Apple がそれに関する情報開示と許可をしてくれるのを待つしかありません。
ただ、単なるメモアプリとしても、かなり高機能であることは確かです。
出来ることは普通の「メモ」なのですが、変換の精度が段違いです。
さすが日本語変換の老舗、予測変換や変換候補のリストが良く、自動単語登録も良い感じで機能しており、本当に「サクサク」と文章が入力出来ます。
私は iPhone / iPod touch のデフォルトの変換ソフトもそんなに悪くないと思っていたのですが、これを使うと iPhone の変換がやはり劣ったものであった事を思い知りますね。
入力スタイルは普通のキーボードとフリック入力の他に、「リボルバータッチ入力」や「ダブルトリガー入力」を利用する事が出来ます。
前述の画像の左側が「リボルバータッチ」で、フリックする方向が上半分のみに集中しています。
これのおかげで、「下側の文字が指で隠れて確認できない」という事が無くなっています。
文字の間隔が詰まっていますが、入力し辛さを感じることはなく、フリック入力としては確かにこちらの方が優れていると思います。
さらにフリック入力ではなく、「あ」を押してあ行を出してから「う」の部分をタップして入力するという「ダブルタッチ入力」にも対応。
これはフリックに慣れていない人には使いやすいですね。
「ダブルトリガー入力」は前述の画像の右側のもので、左手で行を、右手でボタンを選択するもので、両手を使って素早く入力出来るという新しい入力タイプです。 これも使ってみると結構便利。
ただ残念ながら、これらの入力方法は ATOK Pad を使っている時しか利用できないので、こちらに慣れてしまうとそれ以外のアプリを使っている時に困りそう。
そのため結局、普通のフリック入力の方が汎用性がありそうなのが残念です。
これらを使うとますます「あぁ、これが iPhone の標準になれば・・・」と感じずにはいられません。
キーボードの ctrl キーを押すと、様々な機能キーが表示されます。
これは以下の様になっています。
見てのように日本語入力のための機能が一通りそろっています。
これに慣れると、もうメール打ちなどは ATOK でやるのがメインになりそうですね。
入力した文章をメールや SMS、ツイッターなどに送ることも可能。
メールを併用して Evernote に送ることも出来ます。
しかしメールや SMS に関しては、送るのは簡単ですが「送られたメールに対する返信」では使い辛いので、ここが欠点でしょうか。
返信や他のアプリで使いたい場合は「クリップボード」にコピーして、メールや SMS を改めて起動してペーストする(貼り付ける)、という手順が必要になります。
iTunes には、「効果音ありだと、やや処理が重い」という意見がありますが、私的にはそんな感じは受けませんでした。
ただ、iPhone 3G だと本来の入力でさえ重いですから、機種によっては確かに反応が鈍くなることはあるかもしれません。
iPhone 4 だと効果音があっても概ね快適です。
なお、効果音は普通のキータッチ音の他に、ピアノと銃声があります。
銃声はリロードとか薬莢が落ちる音もあって結構笑えます。
そして、制限事項として現在のバージョンは「iPad では利用できません」「Bluetooth Keyboard には対応していません」という2つの欠点があります。
私的にはこの2つが一番期待するところなので、これが両方ダメって時点で使えない訳ですが・・・
Bluetooth キーボードに関しては、実は使おうと思えば使えます。
以下は実際にやってみたシーン。 普通にタイピング可能です。
ちゃんと ATOK Pad の機能を使った入力が出来るので、変換についてはバッチリですし、何より「SHIFT + カーソルキー」で変換する文節の区切りを簡単に変更できます。
iPhone や iPad の変換は、変換時の文節の区切りを変更したい時は画面を直接触って指定する必要があったので、キーボード使用時にはそれが非常に不便でした。
さらに最初の変換候補の中に変換したい文字がなく、変換候補の一覧を表示した場合、そこからの指定も画面を直接タップして行わなければなりませんでした。
しかし ATOK Pad + Bluetooth キーボードならパソコンと同じ操作でそれらが実行可能なので、(それが本来当たり前なんだけど)その点はかなり使いやすいです。
ただ、現在は色々とおかしい部分も多く、変換候補はスペースキーで進められるけど、戻ることが出来ません。
英数キーも正常に作動しないので、アルファベットを入力したい時に困ります。
さらに変換がおかしくなる場合が多く、例えば以下の様な症状が出ます。
どうやら外部キーボードを使うと iPhone / iPad 本来の変換機能が干渉してきて、ATOK が正常に変換できなくなる事があるようです。
他にもちょこちょこ挙動がおかしかったりするので、まだ色々な問題がうまく解決できていないんでしょうね・・・
確かにこの状態で「Bluetooth キーボード対応です」なんて言ったら確実に iTunes レビューで叩かれるでしょうから、非対応とするのも仕方がない気がします。
ただ、すでに SHIFT + カーソルキーで文節を変えられるのを見ても解るように、外部キーボードにも対応しようとしているのは伺えます。
現時点でも結構使えるので、さらに開発が進むことを期待したいですね。
そして iPad にも対応してくれたら、私的には「メモアプリ」として文句はありません。
と言う訳で、現時点ではまだ改良の余地がありますが、現段階で公開したのは「ユーザーからの意見を取り入れたい」という考えもあっての事だと思いますので、今後のアップデートに期待したいところです。
iPad 版については iPad 用の iOS4 公開を待っているのかもしれません。
将来性を感じられるアプリなので、今後の発展に期待したいですね。
・ATOK Pad(iTunes が起動します)