iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

残虐表現

RAGE / RAGE HD

※iOS アップデートで動作不能になり、さらに日本のストアからも消滅していたのですが、2015 年に復帰した模様です。

欧米で大ヒットし、今では一般的なゲームジャンルとなった「FPS」(3D ガンシューティング)。
その老舗 id Software が開発した、期待の新作 FPS。
その iPhone 版が「RAGE」と「RAGE HD」です。

RAGE HD の方が、iPad の高解像度や iPhone4 / iPod touch 第四世代の Retina ディスプレイに対応した「高画質バージョン」となっています。
一方、単なる RAGE は低負荷で旧機種でも動作します。

FPS というゲームジャンルが広まったのは、id Software というアメリカのメーカーが「DOOM」というゲームを発売したのが大きなきっかけとなっています。
DOOM は次々と出てくるモンスターを銃で撃ちまくる 3D 視点のシューティングゲームで、その残虐性などが問題視されつつも、アメリカで空前の大ヒットとなりました。
その後、id Software は Quake という後継の FPS を開発、非リアル系の FPS の定番メーカーとなり、さらに DOOM や Quake で使われたシステムの提供も行っています。

その id Software が Quake の後継として開発している注目の FPS が RAGE なのですが・・・
何年もかけて開発しているにも関わらず、なかなか発売には至らず、現時点では 2011 年秋の予定となっているようです。

しかしその RAGE が iPhone / iPod touch のアプリとして登場!
当然のように欧米のゲームサイトでは話題沸騰、一躍注目作となりました。
おそらく本編の RAGE のプロローグ版の形だと思いますが・・・ さすが id Software と言えるだけのクオリティーとなっています。

rage

ゲームの内容は次々出てくるゾンビのような怪物(ミュータント)を銃でガンガン撃ちまくる、DOOM や Quake の流れを汲むガンシューティングとなっています。
ただ、血や肉片が飛び散るシーンが連発される残虐表現の強いゲームで、そのため万人にお勧めできるものではありません。 そう言うのが苦手な方はやらない方が無難です。

しかしこのゲームは荒廃した世界で放映されている「テレビ番組」という設定で、そのためオープニングやゴールは番組のスタジオ。
不気味なゾンビ(ミュータント)と戦う廃墟の中にも、撃つと賞金が貰える「的」や、場違いな「ドル袋」なんかがあったりして、戦闘中に MC の実況が入る事もあります。
バイオレンスだけどユーモラス」という雰囲気がありますね。

こうした「モンスターを撃ちまくるテレビ番組」という設定のゲームはアメリカには割とあって、その多くが人気作になっています。
映画「バトルランナー」の影響でしょうか?

このゲームでは主人公は自動で前進します
自分で移動する事はなく、プレイヤーがやるのは出てくる怪物に照準を合わせて撃ちまくるのみ。
ただ、ひっきりなしに敵が出てくるので、かなり忙しいゲームです。
アーケードで大ヒットしたセガの「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」によく似ています

銃は「ピストル」「マシンガン」「ショットガン」の3つを持っていて、画面左上のボタンをタップすることで切り替えられます。
銃には弾数があり、さらに何発か撃つと「リロード」も必要になります。
リロードは自動で行われますが、画面右上のリロードボタンを押しても任意に行う事ができます。
さらに任意のリロードの際に表示されるバーがベストのタイミングの時に再度ボタンを押すと、リロードが素早く行われて攻撃力も2倍になると言う特殊なシステムがあります。

そして大きな特徴は、左下に「回避ボタン」があること。
これを押すと主人公はサッと身をかわします。 敵が投げてくる石やブロックはこれで回避可能で、さらにタイミングが良ければ敵の殴り攻撃も避けることが出来ます。
この「回避と攻撃」をうまく使う事がゲームのポイントで、単に撃つだけではないのが特徴ですね。

RAGE

操作性は非常に良く、ドラッグで視点を変える TOUCH 操作と本体の傾きで照準を動かす TILT 操作があるのですが、どちらも違和感なくプレイ出来ます。
TILT でもこれだけプレイしやすいというのは特筆もので、かなり調整したんだろうなと言うのが伺えます。
残念なのは iPhone4 のジャイロに対応していないことですが、TILT の操作性が良いので、ジャイロ未対応なのが気にならない程ですね。

※アップデートでジャイロにも対応しました。

そしてグラフィックのレベルが凄く、緻密な書き込みのハイレベルなグラフィックが非常にスムーズに動きます
先日紹介した美麗グラフィックの Infinity Blade も凄かったですが、こちらもそれに負けていません。

このゲームの場合、動きが滑らかなのが一番の特徴なので、その凄さは画像ではよく伝わりません・・・
iTunes のスクリーンショットも、「なんでこんな面白くなさそうな画像ばっか掲載してるんだ?」と思います・・・
実際にはもっと綺麗で細かい画面が「ぬるぬる」動きます。

以下は海外の情報サイト Touch Arcade が Youtube で公開しているプレイ動画です。
このゲームは動画でないと、そのグラフィックの凄さが解りませんね。



難点は、ややボリュームがないことでしょうか。
クリアまで 10 分ほどのステージが、3ステージ分しかありません
だからイージーでやるとすぐに終わってしまいます。
難易度はイージー、ミディアム、ハード、ナイトメアの4段階が選べ、ハード以上だとかなり難しくなりますが、自分で目標を決めないと長く楽しめないかもしれません。

また、1プレイが短時間で終わるゲームにも関わらず、「いくらでも点を稼げる方法」があるため、ハイスコアを狙う気になれないのも大きな欠点です。
スコア周りの改善については、今後のアップデートに期待したいところでしょうか。

※アップデートで Game Center に対応、スコアシステムも改善されました。

最初に述べたようにこのアプリには2つのバージョンがあり、HD の方が高解像度対応です。
価格は RAGE が 115 円、RAGE HD が 230 円

HD 版でも 230 円ですから、話題性とクオリティーを考えると格安だと思います。
ボリュームを考えると妥当なところである気もしますが、グラフィックの作り込みを考えるとやはり安いですね。

残虐表現の強いカジュアル FPS なので、誰にでもオススメできるものではありません。
ただ、期待されていた通りのクオリティーを安価で体験できるアプリですから、こうしたゲームが嫌いでなければ、文句なくオススメです。

RAGE HD(iTunes が起動します)

Super Mega Worm

私はあまり、残酷な表現のあるゲームは好きじゃないので、ブログやサイトでもあまり取り上げないのですが・・・
このゲームはそれを差し引いても面白く、そしてゲームシステムもユニークです。
巨大なミミズ怪獣を大暴れさせるゲーム「Super Mega Worm」です。

画面はファミコン風の「ドットグラフィック」ですが、それがまた味があってユニーク、残酷な表現も緩和されていますね。
ゲーム展開はアメリカを風刺しているような印象を受けます。

ストーリーは「環境破壊で滅亡の危機に瀕した地球が最後の防衛手段として巨大な死のワームを生み出し、人間に復讐しようとした」というもので、怪獣の名前は「Wojira」と言います。
なにかどこかで聞いたことあるような話と名前です。^^;

supermegaworm

プレイヤーはミミズのような怪獣となり、とにかく破壊の限りを尽くします
怪獣は常に前進し続けていて、画面左下のスライダーバーで「右旋回・左旋回」を行います
やや操作が難しいのですが、これが1つのゲーム性になっていますね。
ただスライダーバーから指が離れて動かなくなる事も多く、操作性がそれほど良いとは言えないのが難点です。

※現在は十字キーでの操作も可能になり、全体的な操作性も改善されています。

地上に出ると怪獣は飛び上がり、人間や動物などがいるとそれを食べて体力が回復します。
体力はただ進んでいるだけでも減り続けるので、とにかく食べまくって回復し続けなければなりません。
乗り物は食べられませんが、ぶつかることでダメージを与えられ、真下から突き飛ばすと一撃で吹っ飛ばす事が出来ます。

怪獣のアクションは豊富で、地中でAボタンを押しっぱなしにすると加速、加速を付けてジャンプで大ジャンプ、乗り物の上に乗ると踏み台にしてさらにジャンプします。
ジャンプの降下中にAボタンで真下に体当たり攻撃、ジャンプ中にもスライダーで微調整が出来るので、慣れればかなり自在に動かせます。

ステージの進行により「進化」が発生し、巨大化して、口から弾を撃ったり、衝撃波を放ったり出来るようになります。
弾で人間や動物を倒してもなぜか体力は回復します。(ただし食べた方がスコアは高くなり、連続で食べるとコンボボーナスが発生します)
衝撃波には使用回数がありますが、地中にあるクリスタルを食べることで回復します。

指定の数の人間(もしくは乗り物)を倒すとステージクリア。
全 24 ステージで、進化は次以降のプレイに引き継がれます

ベビーカーを押している女性を食べたり、地面に血が流れたりする表現もあるため、残酷な表現が嫌いな人には勧められませんが・・・
レトロなドットグラフィックとコミカルなキャラクターのおかげで、過剰に残酷という程ではないと思います。
後半ステージになると軍隊が登場し始め、戦闘ヘリや戦車が出現、だんだん戦闘もハデになっていきます。

supermegaworm2

過去にも「怪獣を暴れさせる」というゲームは多くありました。
しかしこのゲームほど「縦横無尽に暴れまくる」という表現がピッタリのゲームはなかったのではないでしょうか。
それぐらい暴れまくれるゲームで、テンポ良くサクサク進む、破壊による爽快感が感じられる内容です。
怪獣が「止まらずに動き続けている」というのもこのスピード感に繋がっているのではないかと思います。

ゲームの難易度は低く、初プレイでもかなり後半のステージまで誰でも進むことが可能でしょう。
よってクリアまで時間はかからないと思いますが、でも「暴れまくる」のがテーマのゲームですから、難易度はこのぐらいで良いと思いますね。


ユニークな操作性とテンポの良い内容、遊びやすい難易度で、オススメ出来るアプリです。
ただ、子供にはやらせない方が良いとは思いますが。

価格は定価 350 円のようですが、「バグのお詫び」とやらで現在は 115 円セールが続いています。(アップデートでゲームが起動しなくなる問題が起こっていたいたようです)
いずれにせよ、内容を考えると高くはないと思います。

気軽に楽しめ、思わず何度もやりたくなるゲームの1つですね。

Super Mega Worm(iTunes が起動します)
 

Prince of Persia Retro (プリンス・オブ・ペルシャ レトロ)

映画「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」。
この映画は PS2 で発売された同名ゲームを元に作られたものですが、元々はパソコンの黎明期に作られた、古いゲームソフトがベースになっています。

それが元祖「Prince of Persia」(プリンス・オブ・ペルシャ)。
そしてそれを iPhone / iPod touch に移植した物が「Prince of Persia Retro」です。

多くの家庭用ゲーム機に移植されたかつての名作で、私がプリンス・オブ・ペルシャを初めてやったのはスーパーファミコン版でした。
当時としては非常に滑らかなキャラクターの動きが話題となったゲームで、実際の人の動きを再現する「モーションキャプチャー」の技術を、初めてゲームに使用したソフトだったと思います。

ただしこのゲームは非常に難易度が高く、今でも難しいゲームの代表格として名前が挙げられることが多いです。

Prince of Persia Retro

ペルシャの王子が悪い大臣に捕まったお姫様を助けに行く、ステージクリア型のアクションゲームですが、即死トラップがてんこ盛りで、高所から落ちても死ぬし、抜ける床も多いし、トゲに刺さると死ぬし、敵兵に斬られても死にます。
その死にっぷりは「スペランカー」に勝るとも劣らない勢いで、とにかく高難度なゲームです。

このゲームはどちらかと言うと、アクションゲームよりアドベンチャーゲームに近く、「どうやってしかけやトラップをかいくぐり、ゴールに向かうか」を試行錯誤していくのがメインと言えます。
ただしシビアなアクション操作も要求されるため、とにかく難易度は高いです。
ただ、1つのステージはそんなに長くないし、トラップの対応法もやっているうちに解るので、徐々に攻略していける楽しさもあります。
長めのステージだと死んでも途中から再開できますし、アクションも「手順が解っていればクリアは難しくない」というぐらいの難度です。


しかし最近のゲームしか知らない人だと、あまりにもすぐ死ぬうえに死んだらステージの最初からやり直しというゲーム性に、辟易するかもしれませんね。
「今この難易度だと、付いて来れる人は少ないだろうなぁ・・・」というのも本音です。
挑戦するなら、「手強いゲームである」というのを承知の上で挑みましょう。

このアプリは映画「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」のアピールのために公開されたものだと思いますが、ゲーム中にそれに関連した広告が出るようなことはなく、あくまで「旧作の移植」という形に留められています。

Prince of Persia Retro

価格は 115 円と安く、ボリュームは十分にあるので、価格と内容を考えると、かなりお得なアプリと言えます
でも「難しいゲームはイヤだ!」とか「死にまくるゲームはストレス貯まるから嫌い!」という人というには勧められませんね・・・
逆にレトロゲームファンには特にオススメでしょうか。

人を選ぶゲームだと思いますが、かつての市販ソフトがそのまま移植されているため、たっぷり遊べる内容であることは確かですね。

Prince of Persia Retro(iTunes が起動します)


このゲームはキャラクターの移動や操作が独特ですが、アプリ内に操作に関する説明はほとんどありません。
おそらく最初から、かつて「プリンスオブペルシャ」をプレイしたことがある人をターゲットにしているのだと思います。

しかしそれでは初めてプレイする方には厳しいので、ここで基本的な操作と攻略方法を解説しておきたいと思います。

【ちょこっと攻略】

・▲ボタン以外の、画面のすべてが「アクションボタン」になっています
物があるところでアクションボタンを押す(画面のどこかをタップする)と拾います。
剣を持っている時はアクションボタン(画面のどこかをタップ)で攻撃します。
段差に手が届く時に、アクションボタンを押しっぱなしにする(画面をタップし続ける)と段差を掴んで「ぶら下がり」ます。

・アクションボタンを押しっぱなしにして(つまり画面のどこかをタップしながら)左右移動すると、「すり足」で移動します。
「すり足」で移動すると、穴や段差、トラップなどのギリギリの位置まで移動する事が出来ます
・「すり足」ならトゲトゲの上に移動しても、トゲに刺さりません。
プリンス・オブ・ペルシャ

・ジャンプで手が届く段差は、上向きの▲ボタンを押しっぱなしにすることで、そのままよじ登ることが出来ます。
・「すり足」で足場の端まで行き、穴とは逆の方を向いてから下向きのボタンを押すと、段差から降ります。
この時、アクションボタン(画面)を押しっぱなしにしておけば、段差から降りる時にすぐに飛び降りず、ぶら下がったままになります。
プリンス・オブ・ペルシャ

・すり足で穴のギリギリの位置まで移動し、そこから前にジャンプ(横と上のボタンを同時押し)すると、2タイル分の穴を飛び越えられます。
・ダッシュしながらジャンプすると、3タイル分の穴を飛び越えられます。
・ダッシュしながらジャンプしてアクションボタン(画面)を押しっぱなしにしておくと、4タイル先の段差に指を引っかけてぶら下がれます
Prince of Persia Retro

・崩れる床や天井は、ジャンプして着地した時に少し揺れるのでそれで判別できます。
「すり足」でも崩れる床の前で一旦止まるので解ります。
・崩れる床は走って行けば落ちる前に走り抜けられます。
真上の天井が崩れる場合、下からジャンプすると壊せます
ただし破片が落ちてくるのですぐ避けないとダメージを受けます。

・ステージの合間に出てくる姫のシーンには、砂時計があります。
この砂時計は「残り時間」を表しており、これが尽きてしまうと救出失敗になってしまいます。
砂時計の砂はプレイ時間 60 分で尽きます。
死んだ時の分は含まれないので、ゆっくりやらない限り大丈夫だと思いますが、時間制限があることは念頭に入れておきましょう。
 

Hungry Shark

サメになって他の魚や人を襲って食べ尽くす、残酷なゲームが「Hungry Shark」です。
私はホラー以外の残酷表現のあるゲームは好きではないのですが、ずっと iTunes ランキングの上位にあるアプリですね。

ゲームとしては、アクション性のあるショートアドベンチャーといえるでしょうか・・・?
海の中を自由に探索し、様々な生き物を食べてライフを回復しつつ、海底に沈んでいるレアアイテムを集めていく内容です。

昔、「エコー・ザ・ドルフィン」という世界的に評価されたイルカが主人公のゲームがあったのですが、それにやや似ている雰囲気です。
・・・残酷な部分以外は。

hungryshark

iPhone / iPod touch 本体の傾きでシャークを操作し、近くにいる魚やら人間やらを襲ってバクバク食べながら、広い海洋を探索していきます。
泳いでいるだけでヘルス(体力)が減っていくため、どんどん食べて回復しながら進んで行かなければなりません。

浮かんでいる機雷に触れたり、膨らんだハリセンボンに刺さったり、深海魚に噛み付かれたりすると大きなダメージを受けてしまいます。
また、サメは食べるほど体が大きくなっていくので、次第に回避が難しくなっていきます。
画面をタップするとダッシュすることが出来るので、深海魚やハリセンボンはそれをうまく使えばダメージを受けずに噛み付けます。

海はかなり広く、南国風のビーチから海底洞窟、氷山の下まで変化に富んでいて、生き物も小さな魚から回遊魚、ペンギンまで様々です。

基本的にはスコアを稼ぐのが目的ですが、海のどこかに 10 個のレアアイテムが沈んでいて、それをすべて集めるのが最大の目標になりますね。

hungryshark2

海は広いのですが、それでもしばらくやっていると、割と早く全体像が見えて来ます。
もうちょっと広ければ・・・ と思うのも本音です。

残虐表現がある点も万人にオススメ出来ない部分ですが、これは「サメ」を主役にしている以上、仕方がないかな・・・
イルカとかが主人公ならもっとフレンドリーなゲームになっただろうけど、それだとまんま「エコー・ザ・ドルフィン」だからなぁ。

まあ、こういう「人を襲う」みたいな部分が好きな人も多いでしょうから、この辺は好みの問題でしょう。
とりあえず、子供にはお勧めしませんし見せないように。


「ショートゲーム」として見るとなかなかの秀作だと思います。
もっと探索したい、もっと泳ぎたい、と思う気持ちもありますが、携帯のゲームであることを考えると、「このぐらいが手軽に遊べていいのかな」とも思います。
でも、もっと奥深さと広さがあれば、I Dig It! に負けない「探索ゲーム」になった気もするので、その点では惜しい気もする・・・

定価は 230 円と安く、セールで 115 円になっている事もあるようです。
価格を考えるとお買い得なアプリですね。
ただし何度も言いますが、残酷な表現が嫌いな人にはオススメしないので悪しからず。

Hungry Shark (新バージョンの ハングリーシャーク エボリューション が公開されたため販売終了)

Stair Dismount

階段から人形を落として、痛めつけた度合いによって点数が入るというショートゲーム。
それがこの「Stair Dismount」です。 直訳すると「階段から転落」。

個人や小グループなどにより作られた優秀なゲームに送られる賞「IGF Mobile 賞」にノミネートされ、「技術賞」を受賞した作品です。
ただ、ちょっとブラックなゲームですね・・・

Stair Dismount

人形を階段などの上から押すと、そのまま転がり落ちていきます。
そして当たった部位に応じて骨が「ポキッ!」「バキッ!」と折れて、それに応じて得点が入ります。
人形の動きが止まって一定時間経過するとゲーム終了。
1回が数十秒で終わるシンプルで短いゲームです。

人形は物理シミュレーションによってリアルに転がり落ちていき、そのリアルな動きが IGF Mobile 賞の技術賞に輝いた要因だと思われます。

人形を押す場所とその強さを指定するだけの簡単な内容で、1回のプレイもすぐ終わりますが、落とす度に転がり方が変わり、それによって点数も毎回変わるので、何度もプレイし続けてしまうハマり度があります。
そのため iTunes の評価も国内外を問わず高いですね。


ただ個人的には、シンプルすぎてあまり面白いとは思わなかったですね・・・
落とすのはあくまで人形ですが、骨がバキバキ折れる音が鳴るし、正直「悪趣味」としか思えない・・・
好きな人にはたまらないんでしょうけどね。
人形の顔に写真を貼り付けられるので、嫌いな人の写真を貼り付けて落としたり出来るのは面白いアイデアだとは思いますが・・・ そんなのますます悪趣味な気が。

プレステ3でも、人間大砲で街に人間を撃ち出し、どれだけ痛めつけられるかを競う「Mr.PAIN」というゲームがあったのですが、それも何が楽しいのか理解できませんでした。
こう言うのが楽しめるかどうかは、人によると思います


私的には、他にも物理シミュレーションが使われたゲームはたくさんあるし、シンプルなこのアプリが IGF Mobile 賞の受賞作というのは納得が行かないのですが・・・
でもシンプルにまとまった、ちょっとした時間に気楽に楽しめるゲームではある事は確かです。
「何が楽しいんだコレ」と思いつつもやり続けてしまう、「テンポの良さ」もありますね。

人を選ぶ内容だと思いますし、私的にはそんなにオススメしませんが、評価はかなり高い、コンテストの受賞作品です。
無料版もあるし、興味のある方や「S」な人は試してみてもいいかな・・・

Stair Dismount(iTunes が起動します)
Stair Dismount Lite(iTunes が起動します)
 

Knights Onrush

綺麗でかわいいグラフィック、シンプルながらも派手なゲーム性、タッチパネルを最大限に使ったゲームシステムなどが特徴の iPhone / iPod touch の「キャッスルディフェンス」の大定番

それがこの「Knights Onrush」です。

ただしキャラクターがバラバラになる残虐な表現もあるのでご注意を。

knightsonrush

攻めて寄せてくる敵とタップでつまみ、ポイっと投げ飛ばして倒すという簡単かつ解りやすいシステムのゲーム。

しかし怒濤の如く大量に敵が攻め寄せてくるので、必死になって投げ飛ばしていかなければならない「超忙しいゲーム」でもあります。
ここまで忙しいゲームは私は他に知りません・・・ そのぐらい忙しいです。
つまんで放り投げるというのが iPhone / iPod touch にマッチしていて、グラフィックも綺麗ですね。

また敵兵を「生け贄」に捧げることで、城の武器を追加・強化していけるというパワーアップ要素もあります。
(敵を生け贄にすることからも解る通り、プレイヤーは悪の存在のようです)

このゲーム、iPhone AC で取り上げようかどうか悩んでいました。
まだ取り上げてない理由の1つは、可愛いキャラクターがバラバラになって肉や骨が見えるという表現が好きになれないこと。

そしてもう一つはなんと言っても、「忙しすぎる」
いや、そこがいいゲームではあるんですけどね。
でも「この忙しさはちょっと一般向けじゃないだろう」、とか思ってしまう・・・ そのぐらい必死でやらないといけないゲームです。
ただゲームはホント解りやすくて面白いですね。 アプリの完成度も非常に高いです。

かつては 600 円でしたが、現在は 115 円の「無期限セール」になっているので、事実上 115 円になったと言っていいと思います。
そして、115 円なら十分に「安い」と言えるクオリティーです。

多少の残虐表現は構わない、超忙しいゲームでも大丈夫、必死になるゲームもやってみたい、そんな方はぜひ試してみて下さい。
(こんな言い方だとやりたくなる人いないかもだけど・・・)

Knights Onrush(iTunes が起動します)

Crush the Castle

投石機から石を飛ばし、「積み木」で作られたような城に当てて壊すゲームです。
コレは一応、パズルになるのかなぁ・・・ 重力や物理法則をシミュレートしたゲームですね。

「残虐表現」があるので本家の iPhone AC では扱っていません。
しかしゲームとしては結構面白く、かつ「気軽に」遊べます。

ゲームのオープニングにも「Quality Casual Gaming(クオリティ・カジュアル・ゲーミング)」と表示されていて、「気楽に遊べるゲーム」としてデザインされているようですね。

crashthecastle

操作はタイミングの良いところで画面をタップするだけ。

それに従って石が飛んでいき、お城に当たります。
城の壁や屋根は重力や物理法則に従って傾いたり崩れたりし、それに当たった人は死んでしまいます。
中にいる人が全滅するとステージクリア。
ゲームオーバーはありませんが、一定数以内の投射でクリアできれば「メダル」が貰えます。

前述したようにやや残酷な表現があり、死んだ人が血を出して倒れ、服が血まみれになります
兵士だけでなく王妃やお姫様でも血まみれで倒れます・・・
どうして欧米のソフトは、こういう不必要な残虐シーンを入れたがるものが多いのかなぁ・・・

でもカタカタとお城が崩れていく様子はとても面白いですし、物理シミュレートも自然で、うまくバランスの崩れる場所を狙う必要があり、それを見極めるパズル的な要素もあります
また王様や兵士がちょこっと壁に触れただけで「あぁー」と叫んであっけなく死んでしまうのは、思わず笑ってしまいます。

こういった物理シミュレート系の大砲発射ゲームとしては、定番の Ragdoll Blaster と並ぶゲームだと思います。
1ステージがすぐ終わるゲームでゲームオーバーもないので、集中してやるとすぐにオールクリアしてしまうと思いますが、元々「カジュアルゲーム」としてデザインされているのでこんなものでしょうか。
その分、出先でも気楽に遊べるし、サクサク感もあります。

※現在はアップデートでステージや特殊弾などが大幅に増やされていて、相応のボリュームになっています。
詳しくは アップデート情報 などをご覧下さい。

価格も安いので、十分オススメできるアプリですね。

Crush the Castle(iTunes が起動します)

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